江府町農業の担い手意見交換 ~今、何が必要か?~
江府町では、50a以上の農地を借り受けて営農する農業者50名をリスト化し、「江府町農業の担い手(以下「担い手」)としています。国や県の制度を活用するほか、町独自の施策も設け、関係機関・団体と連携して支援しています。
平成31年1月18日(金)、地域農業の現状や困りごとを話し合い、将来を見すえた取り組みを進めるため、「平成30年度江府町農業担い手支援等に関する会」(主催:江府町農林産業課)が開催されました。
会では、農作業安全や新しい農業機械、水稲品種などについて情報提供があったほか、地区ごとに分かれて「地域農業の今後」について意見交換をしました。
【担い手からの意見】
- 町内先駆けてグループで農業に取り組んだ。未整備田で作業効率が悪いことが懸案。
- 隣の集落と一緒に堤(つつみ)を管理している。両集落の一体的な農地利用が必要と考えている。
- 営農組合を立ち上げコンバインと田植え機を所有。オペレーターの育成確保が課題。
- 集落の耕作していない農地に、そばの作付けを働きかけているところ。
- 同年代の仲間で、どうしても耕作できなくなった家の農地を分担して作るようにしている。5~10年はうまく回る見通し。
- 町内でも、近年、集落がまとまって農業法人が設立された。うちの集落の組織もステップアップが必要と話している。
- 新しい事柄は、気心の知れた人が集まることで始まる。
などの活発な意見が出され、各班の発表に出席者は熱心に耳を傾けていました。
写真1:グループ発表の様子 写真2:地元集落が作った「戦国番茶」
江府町では、今回の意見をまとめて、江府町農業再生協議会(※1)に報告するとともに、人・農地チーム会議(※2)でも対応を協議していく予定です。
本日の会を出発点に、地域の動きが始まるものと期待されます。
※1 水田活用、荒廃地対策・担い手対策等について総合的に取り組む組織。
町・JA・鳥取県・農業者代表等で構成。
※2 農地利用や担い手育成などを進める担当者の会。
町、農業委員会、JA、(公財)鳥取県農業農村担い手育成機構、鳥取県等で構成。