毎年5月に全国で実施される「自転車月間」に合わせ、この度、鳥取県内における自転車乗用中の交通事故について分析を行いました。
自転車乗用中の死傷者の全死傷者に占める割合は、ほぼ横ばいで推移
- 県内において、過去10年間(平成22年から令和元年)で、自転車乗用中の交通事故によって32人が死亡し、1,634人が負傷しています。
- 県下の人身事故件数及び死傷者数は年々減少しているものの、全死傷者に占める自転車乗用中の死傷者の割合は、ほぼ横ばいで推移しています。
自転車乗用中の交通事故は、信号機のない交差点での出会い頭事故が多発
- 自転車乗用中の事故の59%が出会い頭事故で、次いで、右折時が15%、左折時が11%を占めています。
- 自転車乗用中の事故は、交差点での発生が1,074件(64%)で、そのうち63%が信号機のない交差点で発生しています。また、信号機のない交差点での事故では、87%が出会い頭事故となっています。
中学校・高校の6学年で自転車乗用中死傷者の26%
- 職業・年齢別では、高校生が自転車乗用中死傷者の18%を占めており、中学・高校生を合わせると26%となっています。また、60歳以上では高齢になるにつれ、自転車乗用中の死傷割合が増加しています。
- 時間帯別では、中学・高校生は通学時間帯の7~8時台、16~19時台に集中しています。
- 自転車乗用中死傷者の69%が私用中に死傷しているのに対し、高校生は69%が登下校中に死傷しています。
- 小学生、中学生及び高校生は他の年代と比べて、自転車側にも何らかの法令違反がある割合が高くなっています。
ヘルメットの着用率は自転車乗用中死傷者の8%、高校生は3%
- 自転車乗用中の死傷者のヘルメット着用率は8%とわずかであり、特に死傷者の多い高校生の着用率は3%と非常に低く、中学生の着用率42%に比べ極端に低い傾向にあります。
県民の皆様へ
自転車乗用時は交通ルールを遵守し、特に交差点において安全確認を徹底しましょう。
事故時の頭部被害軽減のためヘルメットをかぶるなど、自転車を利用する際の安全対策に努めましょう。
自転車乗用中の交通事故により生じた損害を賠償するための保険又は共済に加入するように努めましょう。
交差点を進行する際には、一時停止などの交通規制を遵守するとともに、自転車や歩行者に対する思いやり運転を心がけましょう。
自転車乗用中の交通事故の特徴等について(pdfファイル 87KB)
別添資料(pdfファイル 447KB)