【常設展示観覧料】一般/180円 (20名以上の団体/150円)
※70歳以上の方、大学生以下、学校教育活動での引率者、 障がいのある方、難病患者の方、要介護者およびその介護者は無料
★前売券はございません。

私たちが普段から持っている感覚の一つに「大きさの感覚」というものがあります。アートの文脈で言えば、「巨大な絵画」「等身大に描かれたモデル」「大きなタッチ」「小さな器に描かれた、さらに小さな人物」のように、大きさにまつわる言葉は、キャンバスや紙といった作品の支持体全体の寸法や、その内側で表現されるイメージに関する特徴をあらわす際などにさまざまに使われています。そして、支持体の大小にかかわらず、そのフレームのサイズに応じて適切な表現がなされることが、優れた美術作品が生まれる一つの条件となってきたと言えるでしょう。
しかし、美術作品の表現とその「大きさ」との関係性や、その「大きさ」の表現を選択した作家の意図などについて私たちが思いめぐらす機会はそれほど多くないように思われます。
そこで今回のテーマ展示では、当館コレクションを中心とする各種の美術作品や関係資料を、「大きさ」「サイズ」という観点で読み解きながら展示し、それらが持っている魅力や価値、個性に光を当てたいと思います。会場には、齋鹿逸郎(さいか・いつろう)の巨大な絵画作品や、辻晉堂(つじ・しんどう)の大小さまざまな彫刻作品、小さな堆朱(ついしゅ)の香合など、分野も大きさも多様な作品が並びます。それら一つ一つの作品の背後にある「大きさ」と表現の関係について、周囲の作品とも比較しながら、あらためて見つめていただきたいと思います。
(1)斎鹿逸郎《Untitled Continuous File-1988》 (2)辻晉堂《雨の日(老人)》 (3)(右)《粟穂雀蒔絵硯箱》(左)同硯箱の蓋(部分図) (4)小早川秋聲《薫風》(右隻) 作品はすべて当館蔵
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鳥取県立博物館
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