新生児聴覚検査で「要再検」、あるいは精密検査で「聴覚障がい(疑い)」と判定された児及びその家族の支援にあたっては、医療機関はもとより、県・市町村、療育・教育機関等が連携して取り組んでいきます。
(1)医療機関の役割
〈産科医療機関の役割〉
○新生児聴覚検査の説明
○新生児聴覚検査の実施
○検査結果の説明
○精密検査実施機関の紹介
○保護者へのフォローアップ
〈小児科医療機関の役割〉
○総合的な身体発育診察
○保護者へのフォローアップ
○耳鼻咽喉科医・療育・教育機関・保健所・市町村との連携
〈耳鼻咽喉科医療機関の役割〉
○精密検査の実施
○検査結果の説明
○保護者へのフォローアップ
○治療・療育指導
(2)保健所の役割
○関係機関との連絡・調整
○市町村への連絡・各種情報の提供
○保健師による市町村への個別支援
(3)市町村の役割
○保健師等による訪問指導(個別支援)
○乳幼児健康診査等における聴覚障がいの発見
○各種情報の提供
(4)教育機関(聾学校)の役割
○保護者支援(子育て支援)
○発達支援(調和のとれた発達を促す)
○聴覚的支援(きこえを育てる)
○個に応じた適切なコミュニケーション環境の保障(ことばを育てる)
○関係機関との連携
(5)療育機関の役割
〈鳥取療育園・中部療育園・総合療育センターの役割〉
○言語聴覚士等による聴覚障がいと診断された乳幼児に対する発達全般への療育支援及び保護者等への育児支援を行う。
○関係機関との連携
○聴覚障がいと確定診断されていないが、聴力、言語の発達にリスクを持つ児のフォローアップ及び定期診察を行う。
(6)県担当課の役割
〈子ども発達支援課の役割〉
○新生児聴覚検査から療育体制までの整備
○検討会の開催
○関係者への研修の実施・普及啓発
○新生児聴覚検査の評価
○療育体制の整備
〈特別支援教育課の役割〉
○聾学校のセンター的機能の充実・整備