平成27年度議事録

平成27年10月7日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
福田 俊史
野坂 道明
浜崎 晋一
前田 八壽彦
澤  紀男
森  雅幹
長谷川 稔
横山 隆義
欠席者
(なし)
   
 

説明のため出席した者
岡﨑地域振興部長、吉村観光交流局長、長谷川県土整備部長、 城平危機管理局長、山岸警察本部長外各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
 田中調査課課長補佐  尾﨑調査課係長  田中議事・法務政策課係長

1 開  会   午前10時00分
2 休  憩   午前11時28分
3 再  開   午前11時33分
4 休  憩   午後0時08分
5 再  開   午後1時02分
6   閉  会          午後2時35分
7 司  会   福田委員長
8 会議録署名委員  前田委員  長谷川委員
9 付議案件及びその結果
  別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時00分 開会

◎福田委員長
 ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、前田委員と長谷川委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案について審査を行いたいと思います。
 まず、付託議案に対する質疑を行っていただきます。ありませんか。
 質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。(「なし」と呼ぶ者あり)
 討論ないようですので、これより採決に入りたいと思います。
 採決については、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決します。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行いたいと思います。
 今回は新規分の陳情1件の審査を行います。
 まず、陳情、選挙管理27年20号、県議会議員選挙における掲示場用ポスター作成経費の適正執行について審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○長谷川委員
 再度でありますが、研究留保でお願いします。

◎福田委員長
 研究留保という声がありましたので、まず研究留保とするか否かの採決を行いたいと思います。
 なお、採決の結果、研究留保が少数である場合、改めて採択、趣旨採択、不採択の採決を行うこととなりますが、この採決には、当初に研究留保という意見を出された方ももう一度態度を表明していただくこととなりますので、御承知ください。
 それでは、研究留保とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 2名ということで、少数でございます。
 それでは、改めて採決を行いたいと思います。
 御意見がある方は。ないですか。

○森委員
 今回の陳情については、納得できる部分もありますし、それからまた、これは国の制度でいろいろなことが決められている中でやっていることなのですけれども、陳情者の意見は十分にわかりますので、これは趣旨採択をして、どういうふうにそれを運用していくのかということについては選挙管理委員会に任すべきだろうというふうに思っておりまして、趣旨採択を主張したいと思います。

◎福田委員長
 ほか、ありますか。

○野坂副委員長
 不採択でお願いします。法に基づいて、施行令の改正のたびに県の条例を改正して直してきているわけですから、これはそもそもが候補者間の公平な支出を目的として何回もずっと見直されてきて、その都度やっていますし、やはり国の法の定めるところによって施行されていることでありますから、これはまずは不採択。(発言する者あり)不ですよ。

◎福田委員長
 わかりました。
 それでは、最初に森委員からありました趣旨採択に賛成の方のまずは挙手をお願いしたいと思います。(賛成者挙手)
 賛成2名ですね。少数。
 それでは、不採択に賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。
 よって、陳情、選挙管理27年20号については、不採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 まず初めに、警察本部及び県土整備部について行いますので、それ以外の部局の方は御退席をお願いいたします。
(執行部入れかわり)
 再開します。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。
 報告1、「鳥取県地域安全フォーラム2015」の開催について及び報告2、風営適正化法施行条例の改正に伴う意見聴取の実施について、青木生活安全部生活安全企画課長の説明を求めます。

●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 生活安全企画課から説明させていただきます。座って説明させていただきます。
 警察本部資料1ページをお願いいたします。まず初めに、鳥取県地域安全フォーラム2015の開催について報告させていただきます。
 10月14日午後0時30分から午後3時10分までの間、鳥取市のとりぎん文化会館小ホールにおいて鳥取県地域安全フォーラム2015を開催いたします。これは、10月11日から20日までの間に実施される全国地域安全運動の一環として、県民の自主防犯意識の高揚と犯罪のないまちづくりの推進を目的として、鳥取県独自に開催するものであります。公益社団法人鳥取県防犯連合会の主催で鳥取県警察と鳥取県が共催となっております。
 フォーラムの内容ですが、最初に鳥取県警察音楽隊の演奏をお聞きいただいた後、県知事、市長会会長、町村会会長、警察本部長の4人による特殊詐欺絶無に向けた共同宣言を行います。これは特殊詐欺に対する県民全体の抵抗力の向上を図るため、県、市町村、警察が一丸となり特殊詐欺被害の絶無に向けて取り組んでいくことを宣言するものであります。宣言後、主催者、共催者の挨拶を経て、地域安全活動に御尽力いただいた防犯功労者、防犯功労団体の表彰を行います。その後、幼稚園児がステージに上がり、特殊詐欺被害防止、盗難被害防止のための防犯メッセージを唱和いたします。最後に、カギの110番株式会社エリアマネージャー、島田竜也氏に「目からウロコの防犯対策」という演題で講演をしていただきます。講師の島田氏は、総合防犯設備士などの資格を持ち、各地で防犯講演会の講師を務められているほか、平成19年から毎年、兵庫県警察学校の実務専科で講師も務めておられる方です。
 鳥取県地域安全フォーラムは、平成25年は台風のため中止となりましたが、平成13年から毎年開催しており、今回で14回目であります。防犯ボランティアの方々を初め数多くの方に来場していただき、防犯ボランティア活動の活性化や県民の自主防犯意識の向上を図り、犯罪のないまちづくりを推進してまいりたいと考えております。
 続きまして、風営適正化法施行条例の改正に伴う意見聴取の実施について報告させていただきます。警察本部資料2ページをお願いします。
 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律、以下、風営適正化法と言いますが、この法の一部を改正する法律が本年6月24日に公布されました。この法改正を受け、警察庁では新たに規定された特定遊興飲食店営業の定義の解釈や条例で定める事項の基準等を定める政令等を公布するためパブリックコメントを実施中で、その結果を受け、時期は未定ですが、政令が公布されることとなります。政令において、具体的な地域指定や営業時間の制限などについて条例で定めるようにされていることから、条例を一部改正する必要があり、県民から意見を求めるため、鳥取県民参画基本条例に基づく意見聴取を実施するものであります。
 風営適正化法の一部改正の概要について説明いたします。
 法改正の概要につきましては、資料の1、風営適正化法の一部改正の概要に記載しております。
 まず、客にダンスをさせる営業に係る規制の範囲の見直しにつきましては、資料の図に示しておりますように、これまで(1)の客にダンスをさせ、かつ、接待をして飲食させる営業、(2)の客にダンスをさせ、かつ、飲食させる営業、(3)の客にダンスをさせる営業、これを一くくりで風俗営業としておりました。改正後では、これが見直され、接待、16ルクス以下ですが、低照度、深夜、午前0時から午前6時までの酒類の提供を判断材料として風俗営業及び新たに規定された特定遊興飲食店営業並びに飲食店営業に見直されることになります。なお、社交ダンス場等の客にダンスをさせる営業につきましては、法律の公布と同時に風俗営業から除外されております。
 次に、特定遊興飲食店営業に関する規定の整備につきましては、設備を設けて深夜に客に遊興(ダンスを含む。)をさせ、かつ、客に酒類の提供を伴う飲食をさせる営業を特定遊興飲食店営業とし、公安委員会の許可営業として必要な規制が設けられます。
 次に、良好な風俗環境の保全を図るための規定の整備につきましては、一つは、深夜に風俗営業、特定遊興飲食店営業者に対して営業所周辺における客の迷惑行為の防止措置や苦情処理簿の備えつけを義務づける。いま一つは、特に良好な風俗環境の保全を図る必要があるとして条例で定める地域に風俗環境保全協議会を設置することに努めるということが定められております。
 次に、その他所要の規定の整備といたしまして、ゲームセンターへの18歳未満の客としての立ち入らせの制限に関する規定の見直しとなっております。
 本県において、改正を要する条例につきましては、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する施行条例があります。この条例の改正を検討する主なものとしまして、警察本部資料の3ページを見ていただきたいと思います。この意見聴取のためのチラシでございますが、チラシの2項目め、改正案の概要のとおり、(1)風俗営業所の営業時間の制限、(2)ゲームセンター等に係る16歳未満の者の立ち入らせの制限、(3)特定遊興飲食店営業の設置地域等、(4)風俗環境保全協議会の設置地域の4点でございます。
 このたびの意見聴取に当たり、本年8月28日から9月11日までの間に行った県政参画電子アンケート、会員が794人中、回答を681人の方からいただきましたが、その回答を得た多数意見に基づいて改正案を概要として示しております。
 改正案の概要について説明いたします。
 1点目の風俗営業所の営業時間の制限は、現在、鳥取市弥生町周辺及び米子市朝日町周辺としております風俗営業所営業時間延長許容地域における営業が延長できる時間の設定であります。現在法律によって午前1時までと定められている制限時間を政令で定める基準に従い条例で定めることとなります。意見聴取においては、県政参画電子アンケートで多数意見がございました午前1時を案として示しております。
 2点目は、ゲームセンターへの年少者の客としての立ち入らせの制限、または保護者同伴時における制限を含めた検討であります。法改正前では、ゲームセンターについて、18歳未満の者を午後10時から翌日の日の出までの時間に客として立ち入らせることを禁止し、条例において、16歳未満の者を日没後に客として立ち入らせることを禁止しております。改正された法律では、18歳未満の者を午後10時から翌日の午前6時までの時間に立ち入らせることを禁止するとともに、それ以外の時間帯となる午前6時から午後10時までの時間については、条例により、年少者の立入規制、または立ち入らせることについて保護者の同伴を求めなければならないことなど、必要な制限を定めることが示されております。意見聴取においては、16歳未満の立ち入らせは午後6時まで、午後6時から10時までに立ち入らせる場合は保護者同伴が必要との意見を案として示しております。
 3点目は、特定遊興飲食店営業に関する営業所設置許容地域の選定、営業時間制限の設定などであります。このたび申請されます特定遊興飲食店営業の営業所の設置許容地域は、法により良好な風俗環境の保全に障害がないため特に設置が許される地域と制限されます。政令案での基準は、営業所の設置に関しては条例で営業所設置許容地域を定め、営業が可能な地域、営業が不可能な地域を明確にすることの検討が必要であります。特定遊興飲食店営業は通常人が就寝する深夜の時間帯において遊興、ダンスなどをさせたりすることが可能であり、その上、酒類を伴う飲食をさせる営業のため、風俗営業や一般の飲食店以上に騒音や振動が発生するおそれがあるほか、住民の居住、仕事、その他日常生活の平穏が害されないようにしなければなりません。県政参画電子アンケートにおける結果からも、風俗営業営業時間延長許容地域と同じく鳥取市弥生町周辺及び米子市朝日町周辺を営業所設置許容地域との多数意見があったことから、風俗営業所営業時間延長許容地域を基本として案として示しております。
 また、特定遊興飲食店営業の営業時間の制限につきましては、法により善良な風俗もしくは正常な風俗環境を害する行為、または少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため、必要があるときは、条例により、一つは深夜において営業を営んではならない時間として午前5時から6時まで、もう一つが深夜から引き続き営業を営んでならない時間は午前6時以降から午前10時までのいずれかの時間を制限することとなっております。制限の必要性については、営業所から漏れる人声や音楽などの音のほか、早朝まで遊興や飲食した酔客による路上での言動等が早朝における通学や通勤者の日常生活の平穏の妨げとなるおそれもあるためであります。意見聴取においては、営業時間の制限は、早期時間帯における通勤や通学など日常生活の保全を図るため、午前5時から6時の時間を営業時間の制限として案を示しております。
 4点目は、風俗環境保全協議会の設置に関する地域の指定であります。風俗環境保全協議会は、地域における良好な風俗環境の保全に障害を及ぼすおそれのある事項についての情報を共有し、関係者の連携の緊密化を図るとともに、地域におけるこれらの営業による悪影響を排除するために必要な対策について協議するものであります。協議会の構成員は、その地域を管轄する警察署長、特定遊興飲食店営業の管理者など、地域住民などとなります。風俗環境保全協議会の設置地域は、法により、風俗営業、特定遊興飲食店営業などの営業所が集中しているなど特に良好な風俗環境の保全を図る必要があることが設置目的と示されておりますので、意見募集においては現行の風俗営業所営業時間延長許容地域を案として示しております。なお、意見聴取につきましては、今月の6日から22日の17日間実施いたします。

◎福田委員長
 続きまして、報告3、優良建設工事等の表彰について、中原県土総務課参事の説明を求めます。

●中原県土総務課参事(建設業・入札制度担当)
 県土総務課でございます。県土整備部資料の1ページをお願いします。優良建設工事等の表彰について報告させていただきます。
 26年度に完成した県発注工事のうち他の模範となる優良建設工事施工者及び優良技術者等について、第15回住みよい県土づくり表彰式において表彰を行います。
 概要でございますが、11月9日の10時半から県庁の講堂にて行います。
 出席者でございますけれども、知事表彰受賞者、それと福田委員長にお願いしております。それと、知事または副知事が出席予定でございます。
 2番目の優良建設工事施工者及び優良技術者表彰の対象者でございますけれども、優良建設工事施工者33社、優良技術者6名、国土交通大臣表彰2名、国土交通大臣顕彰2名ということで表彰をする予定でございます。
 詳細につきましては、次の2ページに載せてございますので、後でごらんいただければと思います。
 最後になりますけれども、優良建設工事の広報ということで、優良工事をPRし、県民に建設業や公共事業の果たす役割について理解を深めてもらうために、写真等のパネル展示を行います。日程、場所につきましては下記のとおりでございます。

◎福田委員長
 報告4、鳥取県国土強靱化地域計画(素案)について、福政技術企画課長の説明を求めます。

●福政技術企画課長
 技術企画課でございます。3ページをごらんいただけますでしょうか。鳥取県国土強靱化地域計画の素案を作成いたしましたので、その概要について御報告をさせていただきます。
 まず、素案のポイントでございますが、1番の(1)でございます。脆弱性の評価をまず6つのポイントに分けて進めてまいったところでございます。命の道となる基幹的交通インフラの構築、あるいは機能の強化、それから地震・津波、水害・土砂災害等へのハード・ソフト両面の一層の取り組み等々、整理してまいったところでございます。
 2番の目指す強靱化の方向性でございます。これにつきましては、近年発生いたしました主な災害、例えば昨年の広島市の土砂災害、あるいはことし9月に発生いたしました東北・北関東における浸水被害、これらの教訓を踏まえながら、その方向性について整理を進めたものでございます。大きく分けまして、5つの柱に分けてございます。記載してございますとおり、東西の日本海国土軸の形成、あるいは太平洋側のバックアップ、あるいは地域防災力・ネットワーク・担い手の確保等々、5つの柱を立ててございます。
 計画策定の経緯につきましては、こちらに記載させていただいておりますが、今現在2回の委員会を開催したところでございます。また、市町村とも意見交換をさせていただいたところでございます。市町村からは、本計画における市町村の取り組みとしては、発災時の人命保護などが限定される可能性もある等々の意見をいただいておるところでございます。
 計画につきましては、お配りさせていただいております素案という別冊の資料がございますが、ちょっと分厚いものでございます。これを概要として取りまとめたものが4ページ以降でございますので、4ページから少しごらんいただけますでしょうか。こちらのほうで御説明をさせていただきます。
 4ページから7ページが素案の概要ということで記載をさせていただいております。
 1章におきましては、計画策定の趣旨、位置づけ、計画期間を記載させていただいております。位置づけとしては、基本的に指針となるもの、計画期間は27年度から32年度、おおむね5年間を見込んだものでございます。
 2章におきましては、本県の特性と課題、このようなものを詳しく記載させていただいておるところでございます。
 3章におきましては、国土強靱化の基本的な考え方、基本理念、あるいは4つの基本目標、あるいは8つの目標、人命の保護等々を記載してございます。それから留意事項、これらについて3章に記載をいたしております。
 5ページをお願いいたします。4章におきましては、リスクシナリオの設定というものをいたしております。大規模な自然災害、例えば地震でございます。あるいは津波、豪雨。地震におきましては、想定するリスクといたしましては、鳥取県の地震防災調査研究委員会等の御意見等、結果等も踏まえながら配慮してきたところでございます。あるいは津波におきましては、鳥取県の津波対策検討委員会、これらの公表した津波等も踏まえてきております。それから豪雨におきましては、先ほども少し御説明させていただいた27年9月の関東・東北豪雨、これらの教訓も踏まえながら計画に盛り込んできたところでございます。あとリスクシナリオ、それから施策分野の設定等をいたしているところでございます。
 6ページをお願いいたします。5章におきましては、脆弱性の評価、考え方、あるいは評価結果、評価結果の中には人命保護等、民間建築物の耐震化、あるいはハザードマップにおける住民意識の向上、これらのことを記載しております。それから脆弱性の評価の総括でございますが、ここらの6つ、要点を記載させていただいております。
 6章でございますが、強靱化のための取り組みでございます。これにつきましては、先ほど1ページ、3ページでも御説明させていただいた5つのポイントがございます。施策プログラムの設定においては、記載のとおりでございますが、例えば人命保護におきましては、先般のゲリラ豪雨に対しましては情報の高度化、あるいは危険情報の伝達の効率化、あるいは河川整備事業の推進と、このようなものも盛り込ませていただいております。あるいは1-6でございますが、情報伝達の不備による多数の死傷者の発生、これを避けてまいると、命の大切さという部分でございますが、住民等への災害情報伝達の迅速、あるいは避難誘導の円滑、このようなものも記載しておるところでございます。これらにつきましては、住民の危機意識の醸成でございますとか災害時の迅速な情報伝達、このようなものを生かしながら計画づくりを進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
 7ページでございますが、個別分野の役割等々、最後に、第7章におきましては、計画の推進に向けて、その実効性を担保してまいりたいと、PCDAサイクルの構築でございますとか中間年の外部評価の実施と、このようなものを詳細に盛り込ませていただいて素案をつくってまいったところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告5、平成27年鳥取県地価調査の結果及び地価動向について、六條技術企画課都市計画室長の説明を求めます。

●六條技術企画課都市計画室長
 技術企画課です。県土整備部資料の8ページをお願いします。平成27年鳥取県地価調査の結果及び地価動向について御報告申し上げます。
 地価調査は、資料の下のほうに本調査の目的として記していますが、国土利用計画法施行令の規定に基づきまして、土地取引の規制を適正かつ円滑に実施するため、都道府県が毎年、7月1日を基準日として、県内全域の基準地の価格を調査し、その結果を公表するものです。本県では、下の第5表のとおり、県下178地点で実施しています。
 では、地価調査の結果と動向について説明させていただきます。
 鳥取県の7月1日時点の地価調査によりますと、昨年7月1日以降1年間の地価は住宅地、商業地など全ての用途で下落となりましたが、全用途平均でマイナス2.7%と前年マイナス
3.5%よりも下落幅が縮小となりました。主な用途の対前年変動率では、住宅地、商業地、工業地ともにいずれも全国平均と比べ下落幅が大きくなっています。
 第1表に過去10年間の推移を取りまとめていますが、下落幅は縮小の傾向が見られます。また、県内の全基準地において価格が上昇した地点はありませんでしたが、価格が横ばいの地点が昨年の5地点から9地点にふえております。
 第2表は地域別・用途別の対前年変動率をまとめたものです。倉吉市の工業地でわずか
0.1%の下落幅の増がありましたが、地域別には目立った動きはなく、全般的に下落幅は縮小する傾向でした。
 第3表は価格が横ばいの地点でございます。鳥取市や米子市の住宅地におきましては、やや郊外の区画で整然とした住宅地というところで根強い需要で横ばい状態となっています。伯耆町小林の住宅地、こちらはペンション村になりますが、県外の個人がグレードの高い物件を購入するといった動きがあったと、また日南町生山の住宅地につきましては、道の駅を核としたまちづくりの取り組みの効果、境港市昭和町の工業用地につきましては、大型客船の就航に向けたインフラの整備でありますとか背後地の需要などの動き、こういったよい影響が反映されたものと考えられています。
 第4表は最高価格地点を記しております。

◎福田委員長
 続きまして、報告6、気高道の駅(仮称)について及び報告7、高速自動車国道法施行令及び同法施行規則の改正の概要について、山内道路企画課長の説明を求めます。

●山内道路企画課長
 道路企画課でございます。引き続き資料の9ページをお願いいたします。気高道の駅についてでございます。一般質問でも話題となりましたが、現在鳥取市が山陰道の浜村鹿野インターチェンジ周辺に計画しております気高道の駅について、現状と県の対応について御報告申し上げます。
 まず、県内の道の駅の状況でございますが、ことしの4月に江府町の奥大山、7月には岩美町のきなんせ岩美がオープンいたしまして、県内では、右の図の青色で示している14カ所の道の駅が現在供用しているところでございます。また、図の左端にあります赤で示している日南町に現在、来年度春のオープンを目指して現在道の駅が整備中というところでございます。道の駅は観光振興や農産物の直売、こういった地域を活性化する、いわゆる地方創生を具現化する有力な手段ということで、国のほうも積極的な整備を推進しているところでございます。
 申しわけございませんが、次のページの下半分に記載しております社会資本整備審議会の道路分科会におきまして、今後ふえるだろうという無料の高速道路の道の駅を活用した休憩施設の提供、さらには、右の一番下に書いてありますが、新たなスキームでございます、インターチェンジの近くに地方が整備する、いわゆるインターチェンジ近傍型の道の駅、こういった道の駅も交付金の対象とするといったような積極的な支援体制を構築されているところでございます。当県におきましても、現在策定中の地方創生総合戦略の中で小さな拠点づくりとして道の駅を支援していくことを明記しているところでございます。
 もとの9ページに返っていただきたいというふうに思います。2番の気高道の駅の状況でございます。この道の駅は事業者と道路管理者が共同で整備する、いわゆる一体型の道の駅として、鳥取市が4月から5月にかけまして基本計画案のパブコメを実施しておりますし、地元説明会も順次開催しているところでございます。それらの意見をもとにしながら鳥取西道路開通予定の29年度より1年おくれの平成30年のオープンを見込んでおりまして、具体的な計画を現在関係機関と調整しながら進めているというところでございます。
 3番の道路管理者としての県のかかわりでございますが、先ほど申し上げたように、この道路は一体型の道の駅で計画されております。また、この道の駅に出入りできる道路は県道郡家鹿野気高線のみでございまして、したがって、道路管理者は鳥取県になるということでございます。ただ、道の駅利用者のほとんどが山陰道の利用者ということが見込まれるため、現在、山陰道の管理者でございます国土交通省と県との間で国土交通省に応分の負担ができないかというところを協議させていただいているところでございます。いずれにいたしましても、鳥取市の具体的な計画、こういったものができ上がってくれば、それを踏まえてオープンにおくれが生じないよう県といたしましても予算の確保等を調整してまいりたいというふうに考えているところでございます。
 続きまして、11ページをお願いいたします。現在、国土交通省のほうで進められております高速自動車国道法施行令及び施行規則の改正の概要について、現在の検討内容を御報告申し上げます。
 まず、結論から言いますと、現在暫定2車線で整備された高速道路を4車線化するためには、現行制度では国土開発幹線自動車道建設会議、いわゆる国幹会議の承認を経る必要がございます。上の四角に書いてありますように、その見直しが、第三者委員会の意見を聞くことを前提条件にいたしまして、国幹会議の議を経ることなく整備計画を変更できるといったようなものに見直すということでございます。
 この検討に至った経緯でございますが、1の背景に記載しておりますとおり、早期に高速ネットワークを形成するといった観点で、暫定2車線で整備して、その後、交通量等の増加を見ながら4車線化を図っていくという手法がございます。鳥取県内の全ての高速道路は全てこの手法をとっております。しかしながら、暫定2車線の高速道路、先般の鳥取自動車道で起きました死亡事故、こういったものを含めて、安全性や大規模災害時の緊急車両の走行、さらには積雪時の走行空間、こういったものに課題が多いというのが現状でございます。
 こういった背景のもとに高速自動車道を整備するに当たって、2番の改正の概要の米印に書いてありますが、5つの事項を整備計画に定めるように高速自動車国道法施行令で現在定められております。また、この整備計画を変更する場合にも国幹会議の議を経る必要があるということも法で規定されているところでございます。しかしながら、この国幹会議の開催は平成21年以来開催されておりませんのが実情でございまして、機動的なものではございません。そういった意味で、今回の見直しによって国幹会議の議を経ることなく変更できるといった施行令あるいは施行規則の変更を行って機動的に運用していこうというものでございます。内容は、この5つの項目の中の2番の車線数、さらには5番の概算額、こういったものを議を経ずに変更ができるといったような見直し改正を行いたいというところでございます。
 改正時期でございますけれども、10月には公布・施行を検討されているというところでございまして、これが改正になれば手続的にある程度スピーディーなものになるということで期待しているところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告8、平成27年台風第18号による大雨等を踏まえた防災対策検討緊急合同会議の結果概要については、この後、危機管理局から説明がありますので省略をいたしたいと思います。
 報告9、直轄皆生海岸の整備の現状について、丸毛河川課長の説明を求めます。

●丸毛河川課長
 資料14ページからお願いいたします。河川課でございます。直轄皆生海岸の整備の状況につきまして御報告いたします。
 皆生海岸では、皆生工区を初めとした4つの工区で整備、対策を進めているところでございます。このたび、一昨日の10月5日でございますけれども、皆生海岸技術検討委員会におきまして、皆生工区の人工リーフ化、また富益工区の侵食対策につきまして、その方向性が示されたところでありまして、その概要と全体について御報告するものでございます。
 まず、皆生工区の人工リーフ化についてでございますが、既設の離岸堤の老朽化が進んでいるということを踏まえまして、平成17年度から離岸堤5基の人工リーフ化に着手しているということでございますが、完了いたしました2基の区間、この区間につきましては、なだらかな砂浜になるとか海水浴場が遠浅になるというようなそれなりの効果はあったところでございますが、残りの3基区間、これにつきましては離岸堤のままで存置することが適当とされたところでございます。
 なお、これから皆生海岸利用促進懇談会などもございます。住民の皆様の御意見を踏まえて整備の方針を決定する予定でございます。
 理由でございますが、残りの3基区間、これは下の図面のように沖合の離岸堤が少しほかの離岸堤より陸寄りになっていると、さらには旅館街が海岸線に少し張り出しているというようなことから非常に前浜が狭い地形条件にあるというようなことから、離岸堤以外の工法ではなかなか十分な堆砂が期待できないということが1点目、また残る3基は沖合の深掘も少なくて安定していると、それから消波ブロックの状態も比較的健全であるといったようなことから小規模な補修の対応で存置が可能であるというようなことでございます。
 次に、富益工区の侵食対策ですが、昨年度までに人工リーフ5基、暫定幅でございますけれども、整備をしておりますが、侵食傾向が続いております。さらなる拡幅等の追加対策を検討するということにされております。もちろんサンドリサイクルは継続いたします。
 次に、15ページですけれども、両三柳についてでございます。両三柳工区は26年度から3カ年の計画で離岸堤3基の整備を進めております。下の写真の真ん中でございますけれども、2基を整備中ということでございます。
 境工区でございますが、境港管理組合さんと連携いたしまして、富益工区等のサンドリサイクルを実施するということでございます。
 最後に、今後の整備の進め方でございますが、いずれにしましても、各工区の対策につきましては効果のモニタリング、検証を行うとともに、皆生海岸技術検討委員会で十分検討していただくとともに、皆生海岸利用促進懇談会等、住民の皆様の意見を十分踏まえながら事業を進めてまいります。

◎福田委員長
 続きまして、報告10、平成27年度「土砂災害・水害に関するシンポジウム」の開催について、的場治山砂防課長の説明を求めます。

●的場治山砂防課長
 治山砂防課でございます。資料の16ページと別途配付しましたパンフレットをごらんいただけますでしょうか。「土砂災害・水害から命を守るために、普段から心掛けてほしいこと」と題しまして、河川課、治山砂防課合同で土砂災害・水害に関するシンポジウムを平成27年10月24日、土曜日でございますけれども、とりぎん文化会館小ホールにおきまして開催いたしますので、その概要を御報告いたします。
 最近の災害を見ますと、防災・減災に対する地域の皆様のふだんからの心がけであるとか地域の防災力の向上、さらには体制の強化などが再認識されまして、課題となっております。そこで、当日は気象予報士の資格を持っておられます山陰中央テレビのアナウンサーの山根収様に、災害現場の実際の映像を交えまして、気象予報にかかわりまして注意していただきたいことというような内容で講演をしていただくとともに、鳥取県の学校防災アドバイザーであります横山ひとみ先生に、子供たちと地域が連携した実践的な防災教育の取り組みということで講演を行っていただきます。
 この基調講演後には、鳥取大学の名誉教授であられます藤村先生をコーディネーター、基調講演をしていただきました横山先生をコメンテーターといたしまして、集中豪雨の災害現場で実際に現場対応された経験を持ちます鳥取消防署の鎌田正様、さらには鳥取県自主防災活動アドバイザーであります北栄町西高尾地区の自主防災専門員であります長谷川孝司様、さらに地域と密着してハザードマップづくりを進めておられます倉吉市の防災安全課長の吉川仁彦様と私を含めた4名のパネリストによりまして、防災活動、防災意識を広める上での課題とか解決策、取り組みなどにつきまして有意義なパネルディスカッションを行いたいと思います。

◎福田委員長
 続きまして、報告11、高度衛生管理型漁港・市場整備の進捗状況について、森田空港港湾課長の説明を求めます。

●森田空港港湾課長
 空港港湾課でございます。資料の17ページをお願いいたします。高度衛生管理型漁港・市場整備の進捗状況について御報告いたします。
 去る9月18日にさかいみなと漁港・市場活性化協議会を開催いたしました。境漁港の高度衛生管理型漁港・市場整備に係る荷さばき所等の基本設計について御説明し、了解を得たところでございます。
 整備の概要でございますけれども、整備の対象、それから整備の内容は表に記載のとおりでございまして、整備の対象につきましては、上のほうから1号上屋、それからトラックスケール、ここのところまでは陸上施設ということで営繕課のほうで検討を進めているところでございます。空港港湾課のほうは2号岸壁から5号・7号岸壁、新設桟橋というところの検討を進めているところでございます。
 スケジュールといたしましては、現在、実施設計、基本設計を行っておるところでございまして、特に下から2番目の5号から7号岸壁につきましては、現在、年内の発注に向けて実施設計を進めておるところでございます。
 参考といたしまして、農林水産部のほうで取り組んでおりますソフト対策、衛生管理体制の検討の内容でありますとか輸出促進への取り組みの内容についても記載しております。
 18ページのほうをお願いいたします。資料1といたしまして、境港地区高度衛生管理基本計画の概要について、上段のほうに示しております。資料2のほうで、整備の概要ということで図面を載せております。整備の概要の中で、緑色の漁港施設整備について空港港湾課のほうで実施をしているところでございます。
 19ページ、20ページにつきましては、新しい市場のイメージということでイメージ図をつけております。ごらんになっていただけたらと思います。

◎福田委員長
 報告12、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については県土整備部資料の21ページのとおりでありまして、説明は省略をいたしたいと思います。
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○澤委員
 高度衛生管理のことで、この建物の建てかえということをちょっと聞きたいんですけれども、ちょっと観点が違うかもしれませんけれども、防災関係の形で、津波とか、そういう部分で、釜石のほうですかね、漁港を見たことがあるのですけれども、そのときに、建物の上に電気系統とか、そういうものができていた関係で、インフラという部分では難を逃れたということがあったようなことを記憶しておりまして、そういうような形のものはどういうような考え方でやっていらっしゃるのかということを確認したいのですけれども。

●森田空港港湾課長
 上屋に関しましては、現在営繕課のほうで基本設計を進めておるところでございます。基本的には、まず耐震設計を行っておりますし、それから津波に対する配慮ということも含めて基本設計の中で検討しておられるというふうに伺っております。例えばこの建物が2階建てになっておりまして、事務所については2階に配置するというような、今パースの中でもそのようになっておりますし、基本設計の中で配慮されていくべきことであるというふうに思っております。

○澤委員
 わかりました。

○前田委員
 県土整備部、14、15ページ。皆生海岸を含めて境港まであるのですけれども、知っておられるように、ここの離岸流はこの弓浜半島の左側向きなのですよね。そうすると、特に富益のあたりは平行に人工リーフをしてもとまらないと思うのですよ。だから、これはずっと突堤でとめていくのがいいと思うのだけれども、これは直轄ですね。この辺どういう見解でしょうか。

●丸毛河川課長
 おっしゃるとおり漂砂は日野川からこの図面でいうと左側に流れているということで、左側に行けば行くほど漂砂の量が少なくなって、なかなか砂がつきにくくなっていると、これは自然の摂理でございまして、委員のおっしゃるとおり、なかなか人工リーフだけではつきにくい状態もあるようですので、突堤もあわせたいろんな工法をこれから検討していただく予定になっておりますので、十分議論してまいりたいと思います。

○前田委員
 いつもだけれども、十分に議論されるのはいいけれども、この離岸堤は弓浜半島沿い、左に右からこういうふうに出るというのは前からわかっていることなのですよね。何で早くしないのだ。そこはわかっているのだろう。こういう流れですから早くしてもらわないといけない。

●丸毛河川課長
 おっしゃるとおり、半ばわかっているような現象でございますので、委員おっしゃるように突堤も含めて早急に検討したいと思います。

○前田委員
 早急に。

○横山委員
 8ページ、鳥取県地価調査結果ですけれども、全体的に地価が上がるというのはこれから先は考えられない。もっと下がるかもしれないと思うのだけれども、そういう面で言うと、うちの近くで言うと、不在地主がいっぱいいる。そういうことを適正に処理していかないといけないと常日ごろからずっと思っているのだけれども、次から次へと不在地主や住宅の放棄やいろいろな放棄が始まっていて、そういうことの対策も考えないといけないし、耕作放棄地の問題もあるし、いろいろと抜本的に考えないといけないのかなと。どういうぐあいに考えているのかと、これからの地価調査の附属で県土整備部長に見解を教えていただきたい。ちょっと難しいかな。

●長谷川県土整備部長
 ちょっと難しいけれども、わかる範囲で。まず1点目が、地価の下落というのは、先ほどおっしゃいましたように、不在地主の増加とか、そういうこともあって、やはりそれが影響して下がっているという面もあろうかと思っております。それと、おっしゃられたことは地方創生総合戦略のまさに目指すところだと思っておりますので、その対策は戦略の中に相当入り込んでいるのかなと思っております。空き家対策も入っておりますし、耕作放棄地のことも入っております。それから不在地主が増加ということで、地籍調査のことも入っておりますので、まずは総合戦略の中でこれを実行していくことが委員が今おっしゃったことへの処方箋かなと、こういうふうに思っております。

○横山委員
 例えば不在地主というのは、耕作放棄地などもそうなのだけれども、5年も10年もほったらかしなどというのは、10年したら自動的に国が上げてしまうという法律をつくらないと、持っていれば何とか高く売れる、そんなはずがないのだ。そうすると、そういうことも抜本的に考えなくてはならない時期に来ていると思う。いつまでもずっと……。家は危険家屋になる。そうなると極端に言うと没収するのが一番いい。そうすると国土保全というか、そういうことにも寄与すると思う。というぐあいに研究してください。

◎福田委員長
 研究でよろしいですか。

○横山委員
 私も研究する。

○前田委員
 11ページ、山内課長、聞きたいのですけれども、改正されるのは非常にいいことなのですけれども、鳥取県にとってどういう関係があるのですか。

●山内道路企画課長
 この法律というか施行令の改正が適用になる鳥取県の高速道路は現在、米子自動車道と鳥取自動車道でございます。山陰道はAダッシュで整備しておりますので余り関係ないかなというふうに……。

○前田委員
 私はわかるけれども、Aダッシュがわからないと思う。

●山内道路企画課長
 済みません、Aダッシュというのは、一般国道で高速自動車道に並行して走る自動車専用道路でございます。鳥取自動車道と米子自動車道は国幹道法に基づいて整備されているというところでございまして、この2つの路線がこの法律改正によって影響してくるというところでございます。現在、両路線とも暫定2車線で整備されております。これが4車線化になるときには現状では国幹会議の議を経る必要がございますけれども、これを車線数の変更だけであれば国土交通大臣が第三者の意見を踏まえて決定ができるということを検討されておりまして、手続上、機動力が増すというふうなところでございます。

○前田委員
 そうしたら、1つずつ行きます。米子自動車道、鳥取県側、対面交通の2車線で、従来から4車線にと、こう言っているのだけれども、NEXCOですよね。NEXCOは採算性を考えているのでなかなかこういう法を改正しても実際は4車線になるのは難しいのではないですか。

●山内道路企画課長
 確かに米子自動車道だけは有料道路でございます。NEXCOが運営する有料道路でございまして、東には鳥取自動車道の無料がございますし、西には松江国道の無料がございまして、真ん中に挟まれているということで、今、交通量が約8,000台弱でございます。基本的に4車線化に向かうのは1万台以上というのが、おおむね全国でそういうふうになっておりまして、なかなかそこまで到達できていないというところでございまして、我々もそのPRに努めているところでございます。先般、蒜山で海の市・山の市というのがございましたけれども、そこにブースを協議会団体と一緒に設置いたしまして、PRあるいはアンケート調査もさせていただいておりますし、ことしは関西の私鉄あるいはJR、こういったところの駅にそういった米子自動車道の利用促進に向けたPR看板、こういったものも今現在検討しているところでございまして、そういった意味では、交通量をふやすといったことがやはり有料道路の4車線化に向けた早道かなというふうに思っておりますので、引き続き交通量をふやすということも含めて利用促進に向けて努力していきたいなというふうに思っています。

○前田委員
 鳥取自動車道に割合九州のトラックが入っています。29年度に山陰道が無料で開通したらもっと鳥取自動車道側に長距離トラックが乗ってくるだろうと私は思っていまして、米子自動車道はもっと交通量が減りますよ。ということになると、永遠に鳥取県側の対面交通というのは解消できないと思っていますから、その交通量だけでふやせふやせといっても限度があると思う。だからこの間から言っているように、対面交通はイレギュラーだから非常に交通安全上問題があるというような戦法に変えないと米子自動車道は永遠に鳥取県側は対面交通だと思うのですけれども、その辺どうですか。

●山内道路企画課長
 委員おっしゃるとおりでございまして、我々も先般の鳥取自動車道の事故等を受けまして、いろいろな意味で対面の交通についてはイレギュラーということは認識しておりますし、国のほうもそういった意味ではそういう認識は持っておられますし、NEXCOのほうも、先般知事のほうに支社長が御挨拶に来られたときもそういった思いは持っておられますけれども、やはり有料道路ということでございますので、そこは民間会社ということもあって採算性というものも加味する必要があるだろうというふうに考えております。そういった防災の面、あるいは除雪の面、そういったことを踏まえて我々としては要望活動をしっかりとやっていきたいというふうに思っていますので、御協力お願いしたいと思います。

○前田委員
 この間からしつこく言いますけれども、ミッシングリンクを優先させるという国の方針でいけば、鳥取自動車道も4車線になるというのはかなり遅くなりますよ。この間から言っていますように、せっかく追い越し車線の工事を4カ所やっているのだったら、終わったら1つずつ入れていって最後にはつながるというような戦法でないと、正面から4車線にしろと言っても、それは国はミッシングリンクを優先しますと、こう逃げますから、その辺の戦法を変えないといけないと思う。これは部長。

●長谷川県土整備部長
 今回の政省令の緩和、改正に伴って適用される路線は全国で約1,600キロございます。区間数は37区間です。その中に米子自動車道も入っているということです。この中で、日交通量が1万台を超えているのは5区間で、それ以外は1万台未満ということであります。ですから、まず米子自動車道は本来は4車線であるべきでありますし、路線のそういう危険性とか交通安全の観点、これを強調しながら4車線化を求めるということと、鳥取自動車道もそうなのですけれども、あわせて付加車線という形も求めて、両方をやりながら、本来は4車線化がいいのですけれども、できないのであればまず付加車線ということで、こういう戦略で国に働きかけて求めてまいりたいと思っておりますので、当委員会あるいは議員の皆様のお力もいただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。

○森委員
 4ページの国土強靱化について。法律も余り理解していなくてイメージで持っていたもので、ちょっとこれを見させていただいて、計画期間が5年間、国の5年間だということなので、もともとの国土強靱化計画では今までちょっと危なかったようなものを一気に国中を強靱化していくハードの物すごいことなのかなと思って期待はしていましたけれども、何かこれをきょう見たら、BCPですね。名前は強靱化計画で何か物すごいことをやるような名前だけれども、いわゆる今のインフラで、実態は起こったときに起こったものをただ最小化していくというような、そういった内容ですか。ちょっとこの中身を全然読めてもいないのだけれども、いろいろ見ていくと、県内でどこの危険箇所がこことここにあって、これをこういうふうにしますという計画ではなくて、何かぼやっとしたBCPですか。ちょっと性格を教えてください。

●山口県土整備部理事監(国土強靱化担当)兼次長
 まず、この国土強靱化でございます。東日本大震災の話を受けまして、今までハードの施設だけに頼ってやっていたので、あのような大きな災害が出たことになっております。特にやはり一番大きな観点は、教訓として言えるのは、確かにハードで守られて減災になりましたが、やはり地域の方が逃げていただけなかったこともたくさんある、と同時に、守られているからということで、社会経済活動の例えば通信網などもそうです。生活が変わって、電化製品が多いような生活の中で被害を受けたときにどうしようかも考えていなかった。いわゆるハードだけではなく我々の生活の活動側のほうもあわせていかないと、もし本当に計画以上のものが起こったときにどこの地域も大変なことになってしまうだろう、そういったことに対応していくためにつくっていくというのがこの強靱化計画でございます。ですので、ハード対策につきましては今までと同様にやっていくわけですけれども、これについてもやはり重要なところについてはしっかりとメリハリをつけて集中的に整備をしていこうと。ただ、それ以上に想定できない最悪の状態が起こるようなとき、住民の方々、民間の方を含めてこのように一緒に対応しましょうとあわせ持つことによって地域全体、国全体を強くしよう、これがもともとの国土強靱化計画の理念でございます。
 この考え方にあわせまして、この鳥取県版につきましても、急に起こった災害等を踏まえて、そして何が起こったら困るのかということで、起きてはならない最悪の事態、これを設定した中で、現在の整備状況、そして施策の中でソフト対策を含めての状況を全部一回脆弱性評価ということで評価させていただきました。ここが多分、一番大事なポイントだと思っています。そうしますと意外とでこぼこもいろいろあるとか、まとまっていけばもっと効果が出るであろうとか、いろいろとたくさん見えてまいりました。そういったことをひっくるめて束ねてみていった上で、行政だけではなく市町村、地域も一緒になって地域を強くしていこうという方向性を定めていこうというものがこの施策プログラムを含めました方向性というふうに考えているところでございます。したがいまして、個別の箇所の整備計画というよりは、何が弱いから今後どんなことについて対応していきましょうか、こういったことを理念、そして方向性を明らかにしていこうとします。
 そうしますと、目標は、スーパーゴールは当然50年後、100年後を含めてあるのですけれども、やはりまず5年間しっかりやっていきつつという当面目標に向けてしっかりと成果を見ながら、そのときの社会情勢に合わせて柔軟に今後とも対応していこう、こういうふうなことを積み重ねていく、PDCAサイクルを回しながら続けていくことによって、常に危機的な状況を理解しつつ対応していくということができるのではないかということで、今回この計画の策定の作業をさせていただいておるところでございます。

○森委員
 もうこれは、選挙のときに言っていた話とは全然違う話だ。何か国土強靱化計画で、国中を物すごいことにするみたいな話ばかりだったけれども、話を聞いてきたらもう全然話が違うことに。それで、5年間でほんの一部だけ整備をする予算がつくということですか。これで、この計画に載った予算をつければ若干のハード整備がある、そういうことですね、あとはBCPをここでやるのだということですね。だから、その強靱化計画とかという名前が、やはり選挙のときに何かすごい言葉をばらまかれて、結果的には何とBCPだったと、こういうことですね。了解、わかりました。

◎福田委員長
 ありがとうございました。

○野坂副委員長
 迅速な復興ですね、復旧・復興のところで、地籍調査の問題があるのだろうと思うのです。阪神・淡路の復興のときに、やはり境界確定が困難だということで、復興の部分で非常に足かせとなったという教訓を踏まえて、鳥取県の場合も非常にここの進捗が悪い、よくないだろうと思うのです。これはなぜよくないのか。原因はもうつかんでおられるのでしょうけれども、このままでいくと、今までどおりの進捗でいく可能性があるのだろうと思うのです。そこを強力に踏み込んでいかなければ、今はいろんなものを見直して、今までのなかなか進捗しない理由というのは把握されているのでしょうから、そこに手だてを打って加速していかないと、復興の前提でつまずくのだろうと思うのですけれども、この点はいかがでしょう。

●福政技術企画課長
 計画の82ページをちょっとごらんいただけますでしょうか。復興のおくれというお話がございました。一つ事例として地籍調査のお話がございましたが、82ページの8-4という部分に基幹、復旧・復興の大幅なおくれに対して、一つはこの地籍調査率、これを促進していこうと、こういうものも一つのKPIとして視点を捉まえておるところでございます。今までどおりにしかいかないではないかという御意見もあるところでございますが、私どもとしてはこの計画をつくり上げ、そして毎年これをチェックしていき、おくれておるのか、こういうものも見きわめつつ、これをどんどんやっていかないといけないではないかと、こういう皆さんとの連携を深めて、今まで以上にできる限り促進をしてまいりたいと、このように考えておるところでございます。

○野坂副委員長
 それは、国土強靱化は関係なしでも、その地籍調査の事業というのは進めていかないといけないのです、それは全くおっしゃるとおりなのです。国土強靱化という観点からこれをもっと加速しないと、いわゆる復興の前提というところで、もうつまずくのではないですかと、絵に描いた餅になるのではないですかということなのですよ。当然、進んでいかない原因というのは把握されているのでしょうから、そこに具体的に、例えばその調査費用がどうだとか、業者数がどうだとか、いろんな具体的なものに対して制度のいろんなものを見直しながらここを加速していかないと、こういうような数字ではまずいのではないですか。いかがでしょう、この点。

●福政技術企画課長
 今、野坂副委員長に賜りました御意見は、当然視点を捉えて進めてまいるわけでございますが、御意見を関係機関にも周知させていただきながら、一緒になって取り組んでまいりたいと思います。

●山口県土整備部理事監(国土強靱化担当)兼次長
 今回、東北の中でもやはり議員御指摘のとおり、この地籍調査の問題があって進まなかったというのは、もう明白なところでございます。そういった点を踏まえて特別措置法なども一部つくられてきて、国のほうでもいろんな動きが出るところであります。
 一方で、今回この国土強靱化の話を踏まえて、やはりこれはまずいということで、地籍調査は、これは基本的に市町村のほうが行われる調査ですので、市町村に対する地籍調査の調査費についても、国のほうでもそのバックアップをしていこうという動きになってきているところでございますけれども、いずれにしましても今、御指摘の話はいろいろあるかと思います。我々はこれを逆に、こういった中の優先順位といいましょうか、重要なところは先に見ようというのもございますので、そういった箇所について、進捗だとか、こういったことをよく見ながら、できるだけ効果的に、そして復旧・復興ができるような、そういった対応について関係機関と連携するとともに、また制度の改正についても働きかけをどんどん強めてまいりたいと考えてございます。

○野坂副委員長
 市町村のほうとの協議、指導も含めて、その点は数字を上げておられますけれども、確実に加速するということで、よろしくお願いします。
 それともう1点、境港の17ページ、高度衛生管理の市場です。この下のほうで、輸入促進の問題で、議会でも取り上げさせてもらったのですが、EUの輸出です。これらに対して知事の答弁のほうもいろいろと検討していく課題だというような趣旨の答弁があったと思うのですが、実際ハードもかかわってくるところでしょうし、この点は設計を含めて今後どのような対応になっていくのでしょうか。

●森田空港港湾課長
 輸入促進HACCP対応につきましては、本議会のほうでも答弁があったということでございますが、それに対応したようなハードに水産部局と調整しながら検討してまいりたいと思っております。その内容につきましては、ちょっとこの場では詳しく答えることができませんので、調整しまして、それが実現できるようにやっていきたいと思っております。

○森委員
 もう一回、先ほどの国土強靱化のやつなのですけれども、リスクシナリオの設定のところだったと思うのですけれども、18ページ上から始まって、豪雨による災害のことが、県内のことが書いてあって、最後のその平成23年の台風12号のやつで、佐陀川のことがちょこっとだけ書いてあるのですけれども。あれは、本当に堤防が切れずに終わったのは、大山に雨があと10分降らなかったことと、早く雨が降り終わったことと、それと、あそこにたまたまいた業者が一生懸命どんどん土のうを、どんどんどんどん川の中に、本当に今にも崩れてもう破堤しそうな状況の中を、土のうをどんどんどんどん中に入れて、それでとめたやつですよ。本当にもうぎりぎりでした、私は見ていましたけれども。ああ、切れるのではないかって、本当にそんなところまでもうぎりぎりのところを土のうを積んで、それをとめてもらった。私はあのことがイメージの中で物すごいあるのですよ。それでまたこの間の茨城の水害があったので、あのときあそこが本当に切れておったらどんなことになったかなというのは、本当に怖い思いをしました、4年前。
 あのことを念頭に置きながら、その脆弱性のあれをされたということですので、本当に短い急な河川ばかりですから、短い急な河川のどこにどういった問題があるのだということを、もうこれを見たらどこがどうだということは書いていないので、そのデータは全部持っておられると思いますので、あの教訓をぜひ。実際には破堤はしなかったけれども、本当に破堤寸前でしたので、そのときにあそこに業者がいなかったら、私はアウトだったと思います。その意味で、あの業者さんに私は感謝をしていますけれども、そのことを考えていただいての計画づくりをお願いしたいということで終わります。

◎福田委員長
 お願いでいいですか。その他ございませんでしょうか。
 県土整備部には結構質問が出ましたけれども、警察に対して何もないので、では私のほうから一つ、警察に質問をしたいと思います。
 1ページで10月14日に地域安全フォーラムが開かれるのですけれども、ぜひともいいフォーラムにしていただきたいなと思うわけでありますが、参加予定者は約450名と書いてあるのですけれども、どういった方々を対象にするフォーラムなのかということをお伝えいただけませんでしょうか。

●青木生活安全部総括参事官生活安全企画課長事務取扱
 参加者については、防犯ボランティアの方々、それから警察署のほうで防犯に携わる方等を対象としております。

◎福田委員長
 県の関係とか、いろんなこういう公共的なイベント、フォーラムというのは、あけてみると会場ががらがらだったりするようなイベントも結構あるので、ぜひとも老人クラブ連合会であるとか婦人会だとか、そういう地域に根差された団体の方にもしっかり声をかけていただいて、開くことが目的ではなくて、これは意識を高揚させることが目的ということが書いてありますので、ぜひともそういった動員協力といいますか、そういう参加計画というのですか、それもしっかりやっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
 それでは以上で、警察本部また県土整備部に関して、何かなければ、これで終わりたいと思います。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩をいたします。

午前11時28分 休憩
午前11時33分 再開

◎福田委員長
 再開します。
 引き続いて、危機管理局について行います。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行うこととしたいと思います。
 それでは、報告13、平成27年台風第18号による大雨等を踏まえた防災対策検討緊急合同会議の結果概要について、及び報告14、鳥取県地震防災調査研究委員会の開催結果について、安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長に説明を求めます。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 危機管理政策課でございます。
 資料の1ページをごらんください。平成27年台風18号による大雨、本文に書いておりますが、その後に気象庁のほうから平成27年9月関東・東北豪雨と命名されております。こちらはその台風18号等の影響で大雨特別警報が発表されまして、茨城県、宮城県で河川の決壊がありまして、甚大な被害が発生しております。
 2番の本県の支援のところでございますが、全国知事会等に対応の確認をするとともに、直接宮城県及び大崎市のほうに支援を申し出てございます。
 3番の本県の防災体制の緊急点検でございますが、現在も出水期であるということから、国、県、市町村が合同で防災対策を検討する緊急会議を開催いたしまして、再度の確認による防災対策の徹底並びに改善強化に取り組むことを確認してございます。
 具体的な内容は、3のウのほうをごらんください。まず、行政機関関係でございますが、1つ目としまして、避難勧告等のより的確な発令でございまして、市町村は国・県等からの情報や助言を活用すること。それから、(新)と書いておりますが、これはこのたび新たに確認した事項を示しております。洪水ハザードマップについて、継続的に啓発活動を行うこと。また、客観的なデータに基づくこと。そして対応方針の状況分析、そして対応方針の検討立案を行う専任の職員を配置しようということ。それから、空振りを恐れないこと。そして避難準備情報の発令の活用、予防的避難を促すこと。それから、変化する状況に応じたきめ細かな情報伝達。
 そして、2つ目に避難勧告等の内容を的確なものにすること。3つ目としまして、避難勧告等の伝達ですけれども、迅速に複数の手段で確実に伝達すること。そして、(新)という印を付すことによって強調をしておりますけれども、防災行政無線の戸別受信機が未整備の団体においては、その整備や防災ラジオの配布等を行うこと。そして、4つ目としまして、状況の全体像の把握。少し飛びますけれども、6つ目に書いております、職員動員体制の構築。それから情報の共有。8つ目に、庁舎、避難所の浸水対策を行うこと。非常用発電機とか通信インフラの浸水対策を行う。そして、浸水しない避難所の指定とか避難路の確保。そして、非常用発電機の整備。また、ここの9番目ですけれども、住民の自発的な行動の促進。そして10番目ですけれども、県土整備部におきまして河川改修などのハード対策、それから堤防機能の脆弱性評価などのソフト対策。そして、市町村と連携した避難行動を促す避難情報の伝達の仕組みづくり、そういったものを検討しようということを確認してございます。
 次の報告、3ページのほうですけれども、鳥取県地震防災調査研究委員会の開催結果でございます。9月29日に第2回の地震防災調査研究委員会を開催いたしました。
 概要の4番をごらんください。まず1つ目ですけれども、去る1月に開催しました第1回委員会で、詳細に被害予測を検討するとしました6つの想定地震、鹿野・吉岡断層とか鳥取県西部地震とか、そういった断層につきまして地震動予測、液状化危険度予測、急傾斜地崩壊危険度予測を了承していただいております。その図を示しております、上のほうが今回の予測結果でございまして、下のほうが平成17年の結果でございます。
 めくっていただきまして、2つ目としまして建物被害予測でございます。被害の要因、液状化等の要因ごとの重複を除いた建物被害予測について了承をいただきました。その際に、委員のほうからは、予測は平均値をとっているので、予測以上の被害が発生することもあることを県民にしっかりと説明することが重要であるというふうな指摘をいただいております。なお、津波による被害の予測は、今回は入ってございません。
 3つ目に、人的被害予測でございます。今の2番の建物被害予測、それから時間帯別の建物内滞留人口等を用いまして要因ごとの人的被害の予測を行いまして、了承をいただいております。なお、こちらのほうも津波による被害の予測は入ってございません。
 4つ目に、地域防災力の把握についてでございます。自主防災組織等の状況を把握するためのアンケート調査、それからアンケート調査の手法と対象につきまして審議をいただきまして、高齢者が多い中山間地では回答が少なくなることに留意すること。あるいは、集落単位では防災力を維持できない可能性に関する意識調査も加えることなどの助言をいただいております。今後、津波浸水想定等を行いまして、本年度末に取りまとめを行うという予定にしてございます。

◎福田委員長
 報告15、あんしんトリピーメールの新機能「背景色付きメール」の運用開始について、藤木危機対策・情報課参事の説明を求めます。

●藤木危機対策・情報課参事
 それでは、6ページをお願いいたします。あんしんトリピーメールの本文にデコレーションメールやホームページに使うHTML形式により、背景色をつけて配信するサービスを10月1日より始めましたので、その概要を報告いたします。
 あんしんトリピーメールは、平成22年4月から気象情報や道路の通行どめなど、防災情報をメールでお届けするよう配信を開始して以降、PM2.5などの生活安全情報の充実等を図りつつ、昨年度には約2,300通を配信、メールアドレスの登録は毎年4,000件ほどふえております。昨日時点で2万3,500件を超えたところでございます。
 また、誰にもできる限りわかりやすい内容とする取り組みも進めております。昨年度は要点を最初に記載するなど、メールの配信文面を改めたところです。その取り組みの一環として、このたび文章の緊急度や重要度が一目でわかるように、メール本文のほうに背景色をつけて、避難行動等に速やかにつなげていただくようなことを考えておりました。調べた限りでは、少なくとも都道府県レベルでは初の取り組みということになります。また、現行の文字だけのテキストだけのもの、テキスト版と言っておりますけれども、こちらも継続をしまして、配信項目によって背景色版、テキスト版、どちらを選ぶことも可能にして、サービスの向上を図っているところでございます。
 背景色の考え方は、2の内容のほうをごらんいただけたらと思います。色が多過ぎると判断に迷うというような障がい者団体様からの意見もありましたので、色としては赤、黄色、青の3色としております。では、実際のどの色にするかなのですけれども、やはり色覚のほうのこともいろいろ考えながら、できる限り多くの方に見分けやすい色を選びたいというふうに考えましたので、県人権局がつくりましたカラーユニバーサルデザインガイドブックというのがございます。そちらのほうにある推奨色の中から、今言った赤、黄色、赤といっても若干薄いピンクになりますけれども、そういった色を選ばせていただきました。
 背景色、それからそれに対応する主な適用項目というのは、原則次のとおりです。表のほうをごらんください。背景色の赤については、やはり警戒が必要ということで、警報とか、当然ですが、もう一つ上の気象特別警報、そういったものが一つ。それから、竜巻に関しては警報がございませんし、突発的に起こるということも十分に考慮した上で、竜巻注意情報については赤にしております。もちろん避難勧告とか指示はもう赤というのは当たり前の話です。そのほかにも、特に高い気温が想定される場合の熱中症の特別警報、これに関しては赤としております。黄色に関しては、基本的には注意報とか注意が必要なもの、それから注目していただきたいということで、イベント情報も実は黄色にしたりしておるところでございます。青というのは、その警戒とかに注意というのが全て解除された状態になります。通行どめが解除されたりとか、気象注意報が解除されたりとか、そういったものを想定しておるところでございます。
 もともとあんしんトリピーメールは、市町村やその受信する項目、情報によって自由に組み合わせて選ぶことができますので、その一つ一つのメールの内容に応じた背景色を設定しているところでございます。下の(1)から(3)までがその説明でして、(1)は、警報ですから赤です、(2)は、解除ですから青です。では、(1)プラス(2)ということで、A市の場合とB町の場合、こちらを両方受信することもできますから、その場合は赤と青が混在するわけでございます。この場合はやはり緊急度が高いものを優先して、赤を選択して表示することにしております。ですので、青は配信時点で全部解除というときだけに出てくるということになります。
 メールの受信方法は3の受信登録になります。これは従来どおりなのですけれども、空メールを送っていただきまして、そこにリンクがついております、そちらのほうから配信項目を選びながら、今回は背景色つきは選ぶことができますから、テキストにするか背景色にするかを自由に選んでいただくということが可能でございます。ただ、既に受信されている方は一々選ぶのが大変でございますので、一括変更というのもボタンとしては用意をしております。ですから、従来の配信項目を変えずに背景色版にしたいという方は、その一括変更というボタンのほうから手続いただくと、非常に簡単にテキストから背景色メールのほうに変えていただくこともできます。
 最後に、別途皆様にお配りしているチラシがございます。もともとメールというのはお手元に届けるということで、勤務先や出張中でも手元に届くというのが強みというふうに考えております。ですから、例えば昼休憩や移動中に実家の親御さんに、きょうは熱中症警報が出ているよと、きょうは暑くなるから水分とってくださいとか電話したり、お子さんのほうに、これから竜巻が出るかもしれないから外に出るなよとかいうようなことも電話したりするということが一つのメリットというふうに考えております。ですから、背景色メールに限らず、できるだけ多くの方に登録していただくような周知をもっと頑張っていかなければならないというふうに考えております。
 実は今、県庁前の屋外広告塔にトリピーメールの広告を出させていただいております。そのほかにも、当然ですけれども、県の広報誌や、それからそうですね、携帯キャリアさん、こちらのほうのお店にもチラシを配布させていただこうというふうにも思っておりますし、それから県のほうで連携しているコンビニエンスストアの店舗とか、いろんなところにこの新しいバージョンのチラシを置かせていただいて、その背景色版というのを切り口にしてPRに努めていきたいというふうに考えております。

◎福田委員長
 続きまして、報告16、平成27年度鳥取県原子力防災訓練について、報告17、島根原子力発電所低レベル放射性廃棄物のモルタル充填に用いる流量計問題について、及び報告18、広域住民避難計画に基づく避難先及び避難経路確認訓練の実施について、水中原子力安全対策課長の説明を求めます。

●水中原子力安全対策課長
 それでは、お手元の資料のまず1つ目、7ページから9ページで、27年度の鳥取県の原子力防災訓練について御報告いたします。これについては、時期とそれから内容がだんだん固まってきましたので、今回報告させていただくというものでございます。
 鳥取県につきましては、島根原子力発電所とそれから人形峠環境技術センターの訓練を毎年行っておるところでございまして、まず1つ目の島根原子力発電所の訓練、これは全て島根県との共同訓練ということで、本年度5回目です。訓練の目的といたしましては、原子力緊急時における防災関係機関との連携等々、書いてあるとおりの検証等を行っていくということで、本年度10月23日の午前8時半から午後3時に対策本部の初動対応訓練ということで、トラブルが起きた場合にどのように対応していくかという、いわゆる図上訓練的なものを行います。
 それを受けまして、実際に住民の方に参加していただいて移動するということで、10月25日の日曜日に米子と境港の住民の方、約300名、それから35機関が参加いたしまして、境港、米子それぞれの市内のほうから伯耆町のB&G海洋センターへ多様な方法によって避難していくと、ここはスクリーニング、避難退域時検査という、住民の方に放射性物質が付着していないかというところまでの訓練、安定ヨウ素剤の配布、それから病院等を含めまして施設の方の避難等も訓練したいというふうに考えております。特に本年度につきましては、実動機関による要支援者の捜索、救出等の緊急対処についても検証したいというふうに考えております。
 なお、(4)番でございますが、多様な避難手段のうち、船舶につきましては季節のいい時期にやろうということで計画しておりまして、8月25日に計画しておりましたところでございます。海上自衛隊の協力を得まして、境港、米子の住民の方、約40名が境港から鳥取港まで避難するということの訓練をし、その後、県営の広域避難所に入るという訓練を計画しておりましたが、台風の接近に伴いまして、船の安全確保上、船というか住民の方の安全の確保上、船舶による避難は中止いたしまして、県営の広域避難所の訓練を実施したということでございます。
 なお、船舶による避難といいますのは、バス、乗用車を避難の中心としておりますが、多様な手段ということで、船舶、航空機等を補完的な手段で使っていこう、そのためにはふだんからどのように使うかを検証しておかなければならないということで今回訓練したものでございましたが、残念ながら台風で中止になったというところでございます。県営広域避難所の訓練につきましては、8ページにございますように、25日にとりぎん文化会館で行いました。これにつきましては、市町村の避難所については市町村のほうに運営をお願いするのですが、なかなか大勢の人ですので、県有施設については、普通の災害と違って県のほうでも運営していこうという趣旨のもとにやったものでございます。
 訓練の成果、オでございますが、船舶を使用した避難訓練では、特に海象の気象の影響を受けることというのが非常に確認されたと、それから船・港湾管理者との密接な周到な準備と計画が必要だということが確認できました。今回できなかったことについては、今後、来年以降やっていきたいなというふうに考えております。それから県営広域避難所の訓練につきましては、県の職員がやるということで動員計画をあらかじめつくっておりまして、それの手順どおりにできたと。それから、避難された住民の方がプライバシー等の確保ができるように段ボールで間仕切り等をしますが、それも有効にできたという成果がございました。
 (5)番でございますが、これは県が独自にやっております原子力防災図上訓練で、対策本部の事務局、いわゆるこの事務局の機能の中には、避難の輸送、それから広域避難所の開設、被曝医療等の各機能がございますので、それについて検証しておこうということで、9月1日、参加者約70名ということで、県職員、警察本部、中国電力、それから評価員ということで原子力防災顧問とか、岡山県の職員に来ていただいて実施いたしました。
 訓練の実施項目についてはエに書いてあるとおりで、これらの訓練をやりまして、訓練の成果ということで、9ページに書いておりますが、災対本部事務局の初動対応の業務や流れ、それから各機能班が連携・調整し、対応が必要な項目が確認できるとともに、マニュアルに記載すべき事項がさらにあるなということが確認できたと。評価者のほうからは、役割分担、それぞれの機能班が役割分担に従って必要な対策をやっている。それから、事態の進展に応じた機能班の活用がなされている。各機能班への情報伝達や調整・指示も適切になされていると。ただ、原子力災害の進展に備えた早い対処能力を今後養成して、常に計画の実効性を高めていくことが必要だというふうな評価をいただいたところでございます。
 人形峠環境技術センター、これについては岡山県との共同訓練で、本年度16回目になりますが、11月ごろ実施ということで、現在岡山県と調整中でございます。今年度の訓練の目的は、オフサイトセンターの訓練を中心にいたしまして、同日に機能別の実動訓練、資機材の使い方等の機能訓練でございます。それから、新たに新装備資機材を購入いたしましたので、それの運用能力の確保、それから練度の維持・向上を図っていきたいというふうに考えております。
 10ページをごらんください。島根原子力発電所低レベル放射線廃棄物のモルタル充塡に用いる流量計問題、いわゆる不適切事案に関する件でございますが、これにつきましては、我々も平成22年度の島根原発の点検不備問題がございましたので、その対策途中に起きたということで、重大な懸念を持って取り組んでいるところでございます。
 これについては、6月30日にまず報告を受けまして、その間、9月11日に調査報告が提出されたと。今回その報告内容の根拠となった事実関係の確認のため、安全協定に基づき第3回の現地確認を行ったところでございます。まず1回目は6月30日、それから2回目は8月6日に行ったところで、今回3回目ということでございます。9月17日に行いまして、ほぼ丸一日かけて行いました。確認者は鳥取県、米子市、境港市それぞれ合同でやりまして、確認の内容といたしましては、中国電力から関係書類の提示を求めて事実関係を確認いたしました。本事案に係る事実関係ということで、本事案に関係した担当者の職場環境、それから当該担当者が本来の手続をとらず、直接メーカーに、代理店に対して流量計の校正を依頼した経緯について、関係資料を確認しました。
 本事案に係る原因分析結果ということで、この設備につきましては、稼働前に必要な危機の点検、校正が終了していることを確認する業務手順でなかったことを関係資料により確認いたしました。それから、流量計の機器の点検計画、実績の管理及び日本原燃の監査前の関連資料の準備を担当者に任せ、組織として適切な業務管理が行われていなかったことを確認しました。それから、組織的関与につきましては、第三者、弁護士、コンプライアンス・リスクの専門家により検証が行われていたことを確認いたしました。
 本事案に係る再発防止対策の検討状況ということで、業務管理の仕組みの改善、業務運営の改善、意識面の改善について、今後のスケジュールを確認いたしました。中国電力のほうでアクションプランを作成しまして、いわゆる機器の点検とかそういうものについては本年度中にできますが、マネジメントなりマインドについては引き続きやっていくというふうなことを確認いたしました。それから、改善措置の実施状況や安全文化醸成活動については、島根原子力規制事務所の保安検査等で指導・監督を今後も受けていくということを確認いたしました。
 報告書等の検証結果ということで、調査報告の内容については、先ほど組織的関与でも述べましたけれども、第三者によりきちんと検証が行われていたということも確認いたしたところでございます。
 今回の調査では、記載内容と異なる事実は確認されていませんでしたが、今後、引き続き安全協定に基づいて、中国電力の取り組み状況の確認、それから国が保安検査なり日々の保安調査で行っていく指導・監督等の対応を把握するとともに、原子力安全顧問の意見も聞きながら厳正に対応していきたいというふうに考えております。なお、本県では、中国電力に住民にも説明していただきたいと申し入れているところでございますが、10月6日に米子と境港の全域に、対策と報告と経緯をまとめたA3両面のチラシについて全戸配布したというふうに確認しております。
 次に、11ページをごらんください。広域住民避難計画に基づく避難先及び避難経路確認訓練の実施についてということです。これにつきましては、県と米子市、境港市は住民避難計画を作成しているところでございますが、昨年度の原子力防災訓練の参加者に対するアンケートや米子市が開催した避難計画に対する住民説明会で、実際に避難の方法、経路を含めた移動手段、それから避難後の生活について不安を感じるという意見を多くいただいたところでございます。そういう意見があったことから、本年度初めて避難計画で計画しております避難経路、避難退域時検査会場、それから避難先施設について、住民による確認訓練を行ったというところでございます。9月30日にほぼ丸一日かけて行いました。訓練内容は、今回は米子市の加茂地区の自治会ということで、18名の方に参加していただきました。住民の視線におきましても計画を検証していただいたところでございます。
 訓練行程のところでございますが、朝8時半に加茂公民館に集合しまして、琴浦町、北栄町、三朝町、倉吉市にあるそれぞれの施設を実際に見学していただきました。なお、この訓練につきましては、鳥取県は他県と違いまして避難先をもうマッチングしておりますので、実際に避難場所を見ていただけるというふうなことで、鳥取県独自の訓練でございます。
 参加された意見でございますが、避難先での生活をイメージすることができたと。それから、避難場所を実際見ることにより、少し安心したと。それから、洋式トイレの設置など、高齢者に対する配慮をお願いしたい。長期の避難所生活は困難だと思うというふうないろんな意見をいただきましたので、現在米子市のほうで取りまとめていただいて、今後の避難計画のほうに反映していきたいと考えております。なお、この訓練に当たりましては、琴浦、北栄、三朝、倉吉の職員さんにも出ていただきまして、実際に住民とお話もしていただいて、説明もしていただいて、住民の方には、事故が起きてはいけませんが、避難については理解いただいているというところでございました。

◎福田委員長
 続きまして、報告19、鳥取県西部地震15年くろさか防災まちあるきの開催について、報告20、鳥取県西部地震15年がんばる消防団応援スペシャルマッチの開催等について、及び報告21、鳥取県西部地震15年平成27年度鳥取県防災活動発表大会の開催について、丸山消防防災課長の説明を求めます。

●丸山消防防災課長
 消防防災課でございます。お手元の資料の12ページをお願いいたします。鳥取県西部地震15年くろさか防災まちあるきの開催について御報告申し上げます。
 平成12年に鳥取県西部地震が発生しまして、日野町では震度6強を記録しました。そうした中で、日野町の特に黒坂地区におきましては大きな被害を生じたところでございますが、それまでの黒坂地区におきます防災とかまちづくりの取り組みにつきまして直接話を伺ったり、それから地区の防災の町歩きをしながら西部地震の経験や教訓を学びますとともに、今後の防災活動の取り組みについて考えるものでございます。特に黒坂の自主防災会におきましては、13ページのアスタリスクに記載しておりますが、特にこれまで自治会で危険箇所とか避難経路などを載せました防災マップとか避難訓練、また広報誌の発行とか、それから住民さんに活動に参加していただくために、特にグラウンドゴルフとか地域の行事とセットにしてやるというふうな工夫をされまして、平成26年に防災功労者の防災担当大臣表彰を受賞された地区でございます。
 そうした中、お手元の資料の12ページをお願いいたします。10月12日に日野町の公民館におきまして、当時の被害の状況とか、それから(4)でございますが、西部地震後にこの地区におきまして、自主防災会とか、それから黒坂地区コミュニティ推進協議会、それから黒坂鏡山城址を知ろう会というまちづくりに取り組んでいる団体のほうから、そういう今までの取り組みについて御説明をしていただきます。これにつきましては、13ページのほうに概要を記載したところでございます。また、続きまして、実際に地区を歩きながら、当時の写真とかを確認しながら、被災状況とかその後の復興について、また説明を伺うことになっております。最後に、振り返りということで、閉会をするような予定となっているところでございます。
 続きまして、14ページをお願いいたします。鳥取県西部地震15年がんばる消防団応援スペシャルマッチの開催について御報告申し上げます。これにつきましては、消防団は地域防災力の要でございます。そうした中、特に女性とか若者を初めとしまして、幅広く消防団活動への理解とか消防団への入団を促すために、今回ガイナーレ鳥取と連携しまして消防団応援スペシャルマッチのサッカーの試合を開催するものでございます。これにつきましては、今年度の消防庁のモデル事業に採択されましたものでございます。日時は10月18日の日曜日、米子のチュウブYAJINスタジアムで開催いたします。参加予定は、特に若者とか若いファミリー層を中心に呼びかけていきたいというふうに思っております。
 特に、試合の当日には消防団のPRもやっていきたいというふうに考えておりまして、(1)の来場者に消防団PRグッズの配布、特にパンフレットとかクリアファイルに消防団への入団とか呼びかけを掲載する内容を記載しまして、特にこのパンフレットですけれども、スマートフォンによりまして消防団の動画を再生する機能も埋め込んでいるところでございます。また、QRコードを用いまして、各市町村への消防団の問い合わせ先も入っているところでございます。
 また、(2)でございますが、試合の開始前にピッチにおきまして、米子市消防団さんとか鳥取市の学生の団員の協力を得まして、消防団のPRとかを行うこととしております。また、看板とか場内放送による消防団のPRも予定しております。また、(4)でございますが、米子市の少年消防クラブをエスコートキッズとしまして、特にお子さんを持つ家族に対しまして消防団への憧れを持っていただきたいということで、こういうことも企画しております。また、消防団員さんの家族とか地域に感謝するという気持ちをあらわすために、消防団員さんは御招待したいというふうにも思っているところでございます。
 また、5番目のその他でございますが、先般の10月3日には、岡野ゼネラルマネジャーによる消防団のイベントのPRとか、それから消防団に対する激励を行っていたところでございます。また、全国の火災予防運動では、小学校へのガイナマンとかの防火訪問を予定しているところでございます。
 続きまして、16ページをお願いいたします。鳥取県西部地震15年平成27年度鳥取県防災活動発表大会の開催について御報告申し上げます。
 地域防災力の維持・向上のためには、やはり日ごろからの地域防災活動が非常に大切になるかなというふうに思っております。そうした中で、将来を見据えまして、特に地域の防災活動と福祉の活動を結びつけた取り組みを進めています市町村とか、それから工夫をしながら取り組んでいる事例を紹介することによりまして、県内に防災活動の輪が広がっていくように防災活動の発表大会を開催するものでございます。日時につきましては、11月21日の土曜日でございます。一般県民を対象としているところでございます。
 内容につきましては、住民が主体となった防災体制づくりの取り組み事例です、特に次ページの17ページに参考1を記載しておりますが、やはり今後は地域防災と福祉の連携によりまして、特に連携を進めることを目指しまして、地域住民による防災マップとかワークショップなどの実施を通じた防災体制の構築を行っていくものでございます。また、(2)のイでございますが、防災担当大臣表彰とか県の知事表彰団体の事例としまして、賀露地区それから米子市の上後藤二区、それから伯耆町のこしきが丘の取り組み事例も発表していただくことになっております。また、県のほうの取り組みでございますが、イザ!カエルキャラバン!inとっとりの取り組みです。これは参考4のところに書いておりますが、特に若いファミリー層の方に防災活動を促進していくために、今回初めてイザ!カエルキャラバン!を開催したものでございます。これは、おもちゃとの交換を取り入れることによって、若い方に防災訓練への参加を促進するというイベントでございます。8月22日に倉吉で開催したものであります。こういうような取り組みを通じまして、防災活動の輪が広がっていくようにしていきたいというふうに思っております。

◎福田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。(「お昼になるから、午後に」と呼ぶ者あり)
 では、質疑は午後からということで。では1時再開としたいと思いますので、よろしくお願いします。
 では、暫時休憩いたします。

午後0時08分 休憩
午後1時02分 再開

◎福田委員長
 それでは、午後から引き続き行いたいと思いますが、午前中の分に対する質疑を始めたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

○森委員
 1ページをお願いします。台風18号の大雨等を踏まえた緊急合同会議ということで、ここの中の避難勧告の件なのですけれども、当初の避難勧告が、常総市長は避難指示を当初は出したみたいな報道だったのですが、最終的にはその近くは出していなかったみたいなことで、県と市町村との避難指示を出す、出さないというところの最終的なやりとりというか、それはどういうことであったのかというのは把握をされていて、それでまたこれをどういうふうに生かしていこうとしておられるのかということをちょっと聞きたいのですけれども。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 今、御質問のありました県と市のやりとりが具体的にどうであったかというところについては、確定したところの情報は承知しておりません。ただ、全国的に避難勧告とかを出すのは市町村長でありますが、鳥取県の場合は、県のほうにおいてもその避難勧告等を出す状況にあるのかどうなのかということを常にウオッチをしておりまして、その必要性に心配があるというふうな状況のときには積極的に県のほうからも、その必要性はないでしょうか、現地の状況は確認されましたかとかいうふうなやりとりを行っております。

○森委員
 たしか鬼怒川の場合は、あの破堤したところよりも上流部分で越水をしていますよね。住民から越水をしたという情報が県からなのか市町村に入って、そこのところについては避難指示を出したということだと思うのです。実際に破堤したところはそこから大分下流のほうだったと思うのですけれども、結果的にはそこは避難指示が出ていなかったと、こういうことだったろうと思います。こうになってくると、非常に難しいところなのですよ。職員を危険なところに派遣しながら、そこの場がどうなっているかというところも市町村はやらなければならないと思うのですけれども、本当に実際できるかどうかというところは、やはり人数のことやらいろんなことがあって、現実問題としてはいろいろ難しいのだと思います。
 前にもあったのですけれども、指示を出すか避難勧告を出すかという、その基準が変わったというお話でした。そこでちょっと厳しくなって、本当に危ないよというときに出すことになりましたという説明を受けておりますが、そこで、こういったことが起こると、後でいわゆる市町村の側は、避難指示が出ていなかったから避難しなかったのだという住民との間で、住民訴訟が起こるみたいなことの材料にも使われるようなことがあって、では、とりあえず出しておけみたいなことにつながっては、またこれはいけないというふうに思うのですけれども、そのあたりのところは議論されたかどうかというのをちょっとお尋ねしておきます。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 報告資料の1ページのほうに、避難勧告等のより的確な発令というふうなことの項目の中に、客観的なデータに基づくことというふうなことを書いております。鳥取県の全市町村において、避難勧告等の判断の基準というのをつくっていただいております。その基準は全県下統一をしておりまして、26年、昨年度に国のほうが新しいガイドラインで示した基準よりも前倒しの基準にしています。具体的に申しますと、避難判断水位というものに達した場合には、鳥取県の市町村においては避難勧告を出しましょうという基準です。国のほうでは、それよりも水位が高い氾濫危険水位になった場合に避難勧告等を出しましょうということで、少し鳥取県より遅いタイミングになっています。それは、先ほど委員のほうからお話もありましたように、避難行動をより促進しやすい、そちらのほうが避難してくれるだろうというふうな考え方でそうなったようですけれども、それは鳥取県としてはリスクが大きくなるというふうな判断で、変えてはおりません。この客観的な基準、水位によって判断をしていくこと、そして浸水想定区域に避難勧告等を出していくということが、ひょっとしたら空振りになるかもしれませんけれども、どうなるかわからないということであれば、その基準どおり行ったほうがいいというふうに考えておりまして、市町村のほうにもそういう理解を求めております。

○森委員
 結局、前にも委員会で話したのと同じことになるかと思うのですけれども、ある一定水位以上になって、危険氾濫……。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 氾濫危険水位です。

○森委員
 水位ですか、なると出すということで、そうなったときに、何万人に対してその避難勧告が出たとかなんとかというのを報道で聞いています。そのときに避難勧告が出たのはいいのだけれども、どこに逃げるとか、どこに逃げたらいいよとかというようなことは、事前にハザードマップをもらっているわけですけれども、例えば何万人とかというところに出すみたいなことになったときには結局誰も動かないみたいなことになってしまうので、やはり何ですか、本当にピンポイントではないけれども、ここで切れたらどうなるかとか、ここで切れたらどうなるかみたいなことがやはり本当にシミュレーションされて、それでやられなければいけないと思うのです。そのあたりのところは、例えば今回でいうと、鬼怒川はもう当然その危険水位を超えて、もう一部越水していますので、その越水の情報も住民から市町村のほう、常総市のほうには来たということだったのですけれども、そういう状態にありながら下流域には全部は出していないということ自体が間違いだったということですか。そのあたりをちょっと解説をください。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 今、森委員がおっしゃるように考えております。正確にこの箇所で、破堤箇所がこの場所の場合に、どの範囲に浸水がするかというのを、全部の河川に沿って一つずつ全部シミュレーションができていないのが現実です。ですので、ある程度の大まかなくくりになってしまうのですけれども、ある箇所で破堤した場合にはどこに浸水があるという今の想定に基づいて避難勧告等を出していくということが今現在できることだろうというふうに思います。

○森委員
 では、それはわかりました。とにかくこうやって浸水がある場合には高いところに逃げろということが主流ですので、そうしたら、危険水位に達したので高いところに避難してくださいというような形で避難勧告が出ましたということになるわけですね。ちょっとこれは確認です。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 はい。森委員がおっしゃるように、事前に浸水想定がここであるから、この避難所は浸水区域外にあるからこの避難所に避難しましょうというふうな周知を住民の皆さんに市町村が行っているのですが、ただ、実際に例えばそのときの状況で浸水の状況が変わるというふうなことがある場合には、それを踏まえて、具体的にではどの経路を通ってどこに避難してくださいというふうなことを避難勧告にあわせて住民の方にお知らせするということが必要だというふうに思います。

○森委員
 そこで、2ページなのですけれども、結局そこでこの(9)の住民の自発的な行動の促進というところだと思うのですけれども、結局住民が自分で判断して逃げるということが大事だよということだろうと思うのですけれども、そこのところに至るまでに、いわゆる防災教育というか、かなり住民に対して、なかなかいくら行政が情報を流しても、やはりこういう経験がないと、何か言っているなぐらいでしかないのだと思うのですよ。だから、そのあたりのとにかく自分で判断して逃げてくださいね、自分でやってもらわないと行政はそこまではできませんよみたいな形もどんどんやはり出していく必要があるのだと思うのです。それをぜひやっていただきたいということと、あと1点、10ページです。これは、原発の放射線廃棄物のモルタル充塡に係る流量計問題というやつは、あさって直接話を聞くことになっています。それからまた、折り込みチラシが入っていたのも確認をしました。
 結局これは、最終的にどれだけ基準がいいものができ、そして会社もその方向でやっていたということがあったときに、最終的な人エラーというものがこうやって起こるのだということを、ここは如実に示していることだと思うのです。チェルノブイリも人エラーだったのですよね。結局は、基準はいいぐあいにできていたけれども、人エラーでああやってとんでもない爆発が起きてしまった。それから、東海村のあそこの何か……(「臨界事故ですか」と呼ぶ者あり)臨界事故も結局人エラーで。この人エラーというものが、基準さえできれば、ちゃんとやっておればいいのだみたいなところになっているのだけれども、この人エラーというものが、実は本当は大きな大きな落とし穴になっているということをやはり常に言っていかなければいけないのだなというふうに思いますが、そのあたりのことを、今度9日に話をしますけれども、会社とのやりとりはどういうふうになっているのかというのを教えてください。

●水中原子力安全対策課長
 対策のお話だと思いました。これについては、本事案に係る再発防止対策ということで、業務管理の仕組みの改善、運営の改善という面とともに意識面の改善ということで、結局は委員がおっしゃられましたように、人のエラー、いわゆるマインドの部分だということで、原子力安全のほうにつきましては原子力安全文化ということで、これは非常に大事にされている部分で、これは国の保安検査なり保安調査なりでもこのマインドの部分の改善、安全文化の醸成活動というのはきちんと見ていくということですので、我々についてもそれらは見ていくつもりです。今までこの平成22年の点検不備におきましても、いろんな安全文化の醸成ということで中国電力の取り組みについてやってきましたが、それらについても監視といいますか点検してきたところで、このような事件というか事案が起こってしまって、非常に残念に思っているところでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○野坂副委員長
 最初の1ページなのですけれども、これは代表質問のほうでもちょっとさせていただいたのですけれども、河川の氾濫で今回は鬼怒川が氾濫しまして、その際の洪水ハザードマップは事前に国交省が想定していた浸水域とほぼ同じであったというようなことで、そこでいけば、日ごろからの危機意識というのが、この委員会でもありましたけれども、住民避難に対していろんなツールを用いて、ふだんからのそこの危機意識というのが非常に重要だというのがまず1点と、もう1点、質問の中で知事との答弁がちょっとかみ合わなかったので、答弁はこちらで書かれているのだろうと思うのですけれども、支流のバックウオーターという現象があったと思うのです。本流の洪水の想定区域というのはある程度国交省の被害想定などでも示されていましたけれども、支流のまた支流に行ったときのバックウオーターという現象がもう全く予見できないと。まして、支流ですから水位計などもない。実際には、今現状どういう状況に置かれているかというのも確認ができないままに、自治体も避難勧告も何も出せずに孤立したという事例があるのです。
 このバックウオーターの問題を本会議でも取り上げたのですけれども、ちょっと知事の答弁がかみ合っていなかったのです。いわゆる堤防の越流ということで答弁があったと思うので、その点は随分とここのハザードマップであるとか、いろんなところで影響があるのだろうと思うのです。その点は今後どのように取り組んでいかれるのでしょうか。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 済みません、バックウオーターの関係は河川管理のほうの所掌になりまして、県土整備部になりますが。

○野坂副委員長
 県土整備部で、それに伴って危機管理というのがあるわけでしょう。今回は危機管理というのが全く状況が把握できないままに避難勧告も何も出せなかったというのがあります。つまり、どこでそういうバックウオーターが起きてくるのか。要するに、内水処理ができないわけですから、支流がすぐたまって氾濫していくわけです、もうそこは予見できない。このような事例が今回起きたわけですけれども、先ほど今、所管というのは県土整備部だということを言われましたけれども、危機管理の観点からどのように対応されるのでしょうか。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 やはり報告の資料の1ページの避難勧告のところの最初に記載しておりますが、市町村は国、県等からの情報や助言を活用する、あるいは県や国は能動的に助言を実施ということで、河川の管理については河川管理者がパトロールなども行っておりますし、それからいわゆる弱い部分というふうなことについても、市町村よりも詳しい。そして今のバックウオーターというふうな現象があるのだということについても、やはり河川管理者が承知をしておりますから、そういったところの助言を求めて、市町村のほうにおいて、あるいは県のほうにおいても避難勧告等の必要性みたいなことを考えていく、判断していくということになるのだというふうに思っております。

○野坂副委員長
 今の答弁でいくと、例えばバックウオーターみたいな現象が起きるというのも、ふだんから河川管理者は想定しているということなのですけれども、実際にはそれに対する手だてというのはなかったわけでしょう、今回の台風被害のときです。例えば、有効な手だてといったら何があるのでしょうか。(「水位計」と呼ぶ者あり)水位計を設置するということなのでしょうか。まず、避難の勧告の発令の前に、現状の把握というのが必要なのでしょうか。そういった突発的な甚大な災害のときに、現地を見回るというのが可能なものなのかどうなのかというのも含めて、かなり深刻な問題ではないかなと私は思って、急遽代表質問でも取り上げたのです。この点については、県土整備部も含めて有効な対応を考えておかれないと、どこの支流で起きるのかわからないという状態が起きるのだろうと思うのです。この点なのですけれども、どうなのでしょうか。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 今、委員がおっしゃったように、水位計の設置というふうなことも有効だと思いますし、今は鳥取県でもふやしています河川監視カメラの設置というふうなことも有効だと思います。
 バックウオーター現象というのは、本流のほうの水位が上がっていって支流のほうの水が流れないということですから、本流の水位の上昇、それがどのぐらい上がっているか、それによって支流にどういう影響が出るかというふうなことは、これは常日ごろ考えておくべきことだというふうに私は思います。実際にその判断を時々するに当たっては、委員がおっしゃったように水位計というデータも使い、もちろん現地をパトロールできるのであれば、それが一番いいと思いますけれども、そういうデータも使いというふうなことでその時々の判断をしていくということになるのではないかというふうに思います。

○前田委員
 そうならない。鳥取県の場合、三大河川の合流で、みんな県が押さえているのではないか。バックウオーターを計算して、堤防高を決めたという。だから、チェックしてみなさいよ。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 そうです。おっしゃるとおりです。

○前田委員
 押さえているでしょう、バックウオーターがここまで来るというのは。ちょっと点検してからにしなさい。

◎福田委員長
 関連ですよね。

○横山委員
 関連です。やっているのだと思うのだけれども、一つは例えば、ゲリラ豪雨です。例えば琴浦町の赤碕がゲリラ豪雨で、こちらはいい天気なのにどおっと雨が降って、バケツをひっくり返したような雨が降って、土砂崩れとこういうぐあいになったので、そういうときにあんしんトリピーメールというのを使えれば一番いいのだけれども、そういうのを、例えば空振りを恐れずと先ほど言われたので、空振りを恐れず、ゲリラ豪雨に対抗できるような防災システムというのはできているのですか。

●安田危機管理局副局長兼危機管理政策課長
 例えば、広島の土砂災害のときのその突発的な局地的な集中豪雨というふうなものは、予測が非常に困難であるというのが国、気象庁のほうの見解です。ですので、予測はなかなか難しいのですが、例えば、その記録的短時間大雨情報とか特別大雨警報とかというふうな非常に危険性が高いという情報が出た場合には、そういう状態であるということを迅速に的確、確実に住民の皆さんにお知らせをするということが市町村、県の行うことだというふうに思っております。その一つとしてトリピーメールというものもあるとは思いますが、いろいろな複数の手段を通じて行うのだというふうに思っております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 これは全力で頑張らないといけないでしょう。そこだけ急に降るわけだから、信じられないことが起こってしまうから。だけれども、信じられないことが起こったとしても、その予測はつくでしょう、そういうときには、気圧やそれのいろいろな配置で急に雨が降りそうだなという予測はつくので、そういうときにいち早く、やはり空振りを恐れずに避難指示をするというか、そういう体制を考えておいてください。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○浜崎委員
 関連なのですけれども。今、野坂副委員長がおっしゃった、代表質問でもそのお話があったということは皆さんも御存じだと思うし、それから、前田委員も以前の常任委員会のときにその話は、この鬼怒川の大水害があったときに、本川はあるのだけれども、鳥取でいえば三大河川だけれども、その支流のバックウオーターという話をされたと思うのですよ。それをさっきおっしゃったように、もともとは県土整備部がそこのところは堤防をどうして、ああしてと、支流も全て把握していた上でということがあるから、その認識でおっしゃっていたと思うし、それから、午前中に県土整備部との常任委員会の中でも、森委員がこのたびのあれは台風だったですか、その河川の、たまたまそのそばに業者さんがおられたから……(「24年」と呼ぶ者あり)24年ですか、ごめんなさい。24年のときに県のほうが指示をしてというようなことは、本当は当然やっていかなければいけないことだけれども、たまたま土木屋さんだと思いますけれども、その業者さんが川のそばに事務所があったというわけです。結論は事なきを得たと、大変やはり議員の立場としても感謝しておるということをおっしゃったのだけれども。
 そういうことからして、今のその質問の答弁を聞いていても、やはり何となくこれだけ重大な甚大な災害があって、この間、合同会議をやっておるのでしょう。情報等によるその時点で考えられる教訓や課題について共有するとともに、本県の防災体制、そのためにあるのが危機管理局ではないかなと僕は思うわけ。副局長も以前は県土整備部におられたということも十分認識していますし、そういう体系からすると、ここがやはり連携をしっかりとっていかなければいけないということになってくると思うのですよ。
 ですから、午前中の常任委員会でも県土整備部の担当の方が、課長でしたか、しっかりとそこのところを把握して、このたびの鬼怒川の大水害からして、鳥取県の今の状況がこうで、それからまた気象観測を鑑みたところでしっかりと対応していかなければいけないということは森委員が質問においてもおっしゃったのだけれども、そこのところをしっかりと把握をして、危機管理として何が一番大事であるかといったら人命の保護ということがまず第一番ですから、そのためには地形的な問題で今、県土整備部がどういった把握をして、今までの過去の例からしてどう対応をしていくかと、当然その辺は。もう何か聞いておると、ちょっと縦割りのような感じが物すごくするのだけれど。そうではないとは思いますが、ひとつそこのところを、何のためにこの間、合同会議をやったのかと。話を共有したのでしょうというところがありますので。わからない部分はわからない部分でもちろんあってもいいのですけれども、そこのところを改めてお願いしたいと思います。

●城平危機管理局長
 今、御指摘いただきましたように、いろいろな災害が起こったときに、きちんとそれを点検して、それを教訓にして次の対応を考えていく、これはきちんとやっていかないといけませんし、そのときに基本的な音頭をとるのは危機管理局がやるということでしてきております。
 そのような中で、昨年度は出水期の前に県土整備部とそれから危機管理局と、それから市町村が一緒になって避難勧告の基準づくりという作業部会をつくってやってきております。そういうように県土整備部と連携して取り組んでおりますので、このたびのことも、現時点はまだ報道による分析しかしておりませんので、詳細な情報を入手して、改めて県土整備部ですとか、それから国土交通省なども含めて、点検をしたり今後の対応を考えていきたいというふうに思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○浜崎委員
 最後に。ぜひ、ここが危機管理局の使命だと思いますので、しっかりお願いしたいと思いますし、天気予報では北海道のほうに向かって台風が行っているというような、こんなような、もう自然災害というのはこちらの意思は全然関係ないわけですから、やはりタイミングも、その辺をこれからやります、これからやりますだけではなくて、もう今の時点からやっていかなければいけないということで、そう思っていらっしゃると思いますが、よろしくお願いしたいと思います。先ほどの答弁はありがとうございました。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○澤委員
 1点、あんしんトリピーメールのちょっと話が出たので、数字だけ聞かせてもらいたいのです。1日からやられたということで、このユニバーサルデザインに対応して色が出たということも非常に大きな、特に障がい者の意見を聞いてやったということで大きいと思うのですけれども、きょうは7日なのですけれども、これはどういうような切りかえとか、それからこういう申し込みがあったなど、状況をちょっと教えてもらいたいのですけれども。

●藤木危機対策・情報課参事
 澤委員の御質問にお答えいたします。あんしんトリピーメールで背景色が始まったということで、私どもは9月29日に一回、既にトリピーメールを受信されている方には御案内をさせていただいた上で、1日にもう一回送らせていただいたところでございます。今のところ背景色メールを選択されたという方は、全体の約1割にとどまっているところでございます。周知がまだまだ足りていないなというふうに考えておりますので、その辺は頑張っていかなければいけないなというふうに思っているところでございます。原因というのは周知不足だけなのか、それとも今の現状で満足されていらっしゃるのか、ありがたいというふうにまだ実感が湧かないのか、その辺は正直言ってわからないところではありますけれども、いずれにしても、こちらとしてはいい、わかりやすいというのは実際に自分が受けても思いますので、そのあたりは頑張っていく必要があると思います。
 新規の登録者も毎年4,000人ということですけれども、今の現状ではそれよりか5割増し、4割増しぐらいですか、とりあえずは新しく新規登録もふえている傾向にはございます。いずれにしても、これから周知を頑張ってまいります。

○澤委員
 よくわかりました。最後に。それで、私も登録はしておるのですけれども、ちょっと見落としておったと思います。やはり、集中的というか、何回か定期的にこういう発信をやってもらいたいなと。集中的にはいいのですけれども、この1年ぐらいかけて、その辺をちょっとお願いできたらと思います。

●藤木危機対策・情報課参事
 澤委員の御指摘のとおりでございます。今回は試しにどれぐらい動くかなというのも少し見たところはございますけれども、もちろんトリピーメールを使ってもそうですし、先ほど申し上げましたけれども、チラシとか、それからできればマスコミの皆様にももっと取り上げていただくとかいろんな形をもって、いずれにしてもトリピーメール自体の受信というのがやはり重要なファクターになると思いますので、そちらのほうも頑張ってまいりたいと思います。

○澤委員
 ちょっと要望だけ、一言だけ。それで、今そういうふうに言われたので、これは計画があるかもしれませんけれども、やはり変わったのだよというものをちょっと発信をしてもらえれば、余計に広がるのではないかなということを思っております。

●藤木危機対策・情報課参事
 おっしゃるとおりでございますので、引き続き働きかけてまいりたいと思います。

○野坂副委員長
 済みません、ちょっとがらっとジャンルを変えて、14ページのサッカーのスペシャルマッチです。当日の参加予定者で、若者、ファミリー層を中心にして3,000名(予想)とありますけれども、これはどこが立てた予想ですか。

●丸山消防防災課長
 消防防災課でございます。YAJINスタジアムの定員は4,000人というふうにお聞きしておるところでございますが、今回のイベントとあわせて16日から18日に肉フェスティバルというのがございまして、それを見込んでガイナーレさんのほうで3,000人ぐらいを目標に、今後新聞広告とか、12日には日本海新聞のほうで出すようにしていますけれども、そういうことを含めまして、一応3,000人ぐらいの予想を立てているところでございます。

○野坂副委員長
 これはせっかく鳥取県主催になっていますよね。最近は3,000人という数字が残念ながら入っていないのですよ、遠く及ばない状況でして、これは3,000人いけば喜ばしいわけですけれども、米子市を初め、各市町村の協力を得て事業をやるということで、やはり多くの人に来てもらって初めてPRという効果が出るのだろうと思いますから、その点は県のほうも3,000人、これを目指してしっかりと取り組んでいただきたいのですけれども、いかがですか。

●丸山消防防災課長
 今、野坂副委員長の言われたのはごもっともだと思いますので、今後県としましても、市町村とあとは知事と一緒に広報に力を入れていきたいというふうに思っています。ありがとうございます。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。
 それでは、意見が尽きたようですので、危機管理局につきましては以上で終わりたいと思います。
 それでは、執行部の入れかえを行いますので、暫時休憩をいたしたいと思います。

午後1時36分 休憩
午後1時38分 再開

◎福田委員長
 再開いたします。
 引き続いて、地域振興部及び観光交流局について行います。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑等については、説明終了後に一括して行うことといたします。
 報告22、美保基地への次期輸送機C-2の一時乗り入れ等について、酒嶋地域振興課長の説明を求めます。

●酒嶋地域振興課長
 そういたしますと、地域振興部資料の1ページをごらんください。地域振興課でございます。昨日、中国四国防衛局及び防衛装備庁からお見えになりまして、美保基地への次期輸送機C-2の一時乗り入れ等につきまして情報提供がありましたので、その概要を報告するものでございます。
 美保基地への次期輸送機に係るC-1からC-2への機種変更につきましては、平成23年11月に安全運航に万全を期すなど米子市、境港市からの意見を付しまして、変更同意の回答をしているところであります。このたび平成28年度末の配備に向けまして、現在美保基地において整備が進められております施設設備等を用いて機体修理等のシミュレーションを行うということで、C-2の一時乗り入れがなされるとの説明を受けたところでございます。10月20日乗り入れ予定ということで、ここに1のところに書いております、概要は記載のとおりでございます。
 なお、地上試験のふぐあいから、当初26年度配備ではございましたが、28年度に遅延をしております。2に記載いたしますとおり、ふぐあいについての原因究明が行われまして、機体各部に強度不足が判明をしたと、その強度不足を補う補強などの対策がとられていること、それから平成23年3月から地上試験が再開されておりまして、ふぐあいが発生した際の機内圧力
1.2倍の負荷よりもさらに高い1.35倍の負荷の試験でも強度に問題がないということが確認されているということ、また、新たな問題も発見されていないこと、こういった説明を受けたところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告23、公立大学法人公立鳥取環境大学の中間評価について、國米教育・学術振興課長の説明を求めます。

●國米教育・学術振興課長
 2ページをお願いいたします。公立大学法人公立鳥取環境大学の中間評価について御報告をいたします。平成24年に定めました6年間の中期目標で、3年ごとに目標を評価し、議会へ報告することとされております。それに基づいて、このたび別冊でつけておりますが、第1期中期目標期間に係る業務の実績に関する中間報告書の提出が開設者にございましたので、御報告をいたします。
 概要は2ページ、3ページにまとめておりますが、まず、全体評価でございますが、各年度とも5段階評価で上から2番目のAランクの評価になっております。それから、(2)でございますが、各年度どのような主な取り組みを行ったかということをまとめております。平成24年度公立化1年目には、西部サテライトキャンパスを米子市に設置、それから地域イノベーション研究センターを設置、25年度におきましては、現在建設中でございますが、教育環境の充実を図るため、実験施設の整備に向けての設計を開始したところでございます。現在建設中でございまして、28年9月に完成予定でございます。それから、学生の健康相談などに応じるために、常勤の保健師、臨床心理士を配置したところでございます。
 26年度には、鳥取市の中心部、若桜街道沿いにまちなかキャンパスを設置いたしまして、東部全市町村と兵庫県の新温泉町を加えたとっとり麒麟地域活性化プラットホームを発足させまして、まちなかキャンパスなどを拠点に活動を進めているところでございます。その他、伯耆町日光地区での交流事業の推進、協定ですとか国際交流センターの設置を行っているところでございます。
 大学から出てまいりました中間評価の中に、6年間の中期目標の中で3年間の実績を踏まえて見直しを行いたいという3点の項目の要望がありましたので、御説明をさせていただきます。
 (1)の項目でございますが、1つ目が「社会貢献・地域貢献の充実」の項目に、地方創生の動きに合わせた事項を追記したいと。この9月27日に鳥取大学ほか県内全高等教育機関が共同で文部科学省に地(知)の拠点大学による地方創生推進事業を申請し、採択になったところでございます。これに参加をしまして、若者の地方定住ですとか地元就職の促進に一層取り組むためにこの目標を掲げたいということで要望が出ております。2つ目、「カリキュラム改革」の項目の追加でございますが、新学長、高橋学長のもと、リベラルアーツ教育の充実ということで、現在鋭意カリキュラム改革を進めております。環境学部、経営学部、両学部の相互乗り入れなどによる幅広い知識を身につけるというあたりに力を入れたいということで、そのあたりの追記をしてほしいという要望が出ております。
 (2)でございますが、数値の目標でございますが、退学率について、現在使っている数字に加えまして、その年の退学者を全学生数で割った数字を全国比較のために併記をしたいという要望が出ております。
 今後の予定でございますが、見直しの要望につきましては、今後設置者、県、市で協議をしながら改正が必要かどうか検討をいたしまして、必要でありましたら議会の議決が必要でございますので、議会に諮らせていただきたいと考えているところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告24、第70回国民体育大会における鳥取県選手団の結果について、及び報告25、韓国江原道との生涯スポーツ交流について、小西スポーツ課長の説明を求めます。

●小西スポーツ課長
 それでは、4ページをお願いいたします。昨日まで和歌山県で開催されておりました第70回の国民体育大会の、本県選手団の結果について報告いたします。
 本県の男女総合成績は、天皇杯ですけれども40位、女子の総合が30位ということでありました。目標としております30位代ということには、あと一歩のところでなりませんでしたけれども、優勝の数が6つと、それから競技得点でいけば、初めて2年連続で300点を超えたということで、これは選手、監督、競技団体の皆さん方が非常に努力をされたということで、敬意を表したいと思います。
 競技別に見ますと、本県が例年活躍をしている弓道、ボート、カヌー、自転車、山岳、セーリングで活躍をしていただきました。特に弓道は少年男女だけしか出場はしていなかったのですけれども、69点を獲得して、他県を押さえて、初めて競技別の総合優勝を果たしました。5ページ、6ページにそれぞれの入賞者を記載しております。全体的に少年の活躍が目立っております。近年取り組んでおりますジュニア期の重点強化というところの効果があらわれていると思います。青年のほうもベテラン勢のほうが頑張りまして、100点超えをしております。県としては、引き続き練習環境の整備に取り組みながら、体育協会や各競技団体と一丸となって、30位代の定着に向けて努力をしていきたいというふうに思います。
 7ページをお願いします。今月23日から27日までですが、韓国江原道とのスポーツ交流を行います。江原道の選手団40人が来県されまして、10月25日に行われます県民スポレク祭のバドミントンとゲートボール競技に出場をされます。また、10月24日には湯梨浜町でグラウンド・ゴルフの体験をしてもらうということになっております。しっかりと交流を行って、市民レベルの国際交流の輪を広げてほしいと思っております。

◎福田委員長
 続きまして、報告26、シルバーウイークの主要観光施設等の入り込み客数について、及び報告27、第4回アジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウムの開催結果について、岩下観光戦略課長の説明を求めます。

●岩下観光戦略課長
 観光交流局の資料をごらんください。資料1ページをお願いします。シルバーウイークの主要観光施設等の入り込み客数について説明させていただきます。
 ことしは去る9月19日、土曜日から9月27日、日曜日の9日間、シルバーウイークとなりました。去年は飛び石的に11日間だったのですけれども、ことしは5連休がありまして、入り込み客がふえております。県内の主要観光施設等の入り込みは7万9,000人増で、21.2%の増になっております。それぞれ観光施設ごとの数といたしましては、人数が多くふえたところとしては水木しげるロードが約3万人ふえました、それから鳥取砂丘周辺については1万8,000人ふえております。それから割合が大きく伸びているところは、青山剛昌ふるさと館が175.6%の増と、それから鳥取二十世紀梨記念館は154%の増となっております。
 引き続きまして、2ページをごらんください。第4回アジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウムの開催結果を報告させていただきます。
 こちらは、去る9月15日から20日日曜日まで、京丹後市、豊岡市、香美町、新温泉町、鳥取市、岩美町で開催されております。ジオパーク関係者など618人が集まりました。9月17日の木曜日の豊岡市市民会館におきましての開会式基調講演と、それから9月19日土曜日の鳥取環境大学での全体会議、基調講演のこの2つがメーンの行事として行われました。この中で、北海道のアポイ岳が世界ジオパークの新規認定を受けております。
 今後のジオパーク活動の指針ということで、お隣、3ページに書いております山陰海岸宣言がまとめられました。この中の山陰海岸宣言の一番下の6番の項目を見ていただきますと、第38回のユネスコ総会でのユネスコ世界ジオパーク設立に向けてということでありますが、このジオパークネットワークのプログラムが11月に世界遺産と同格のユネスコのプログラムに承認される可能性が高くなっているということで、これを参加地域みんなで支援していくということで合意した内容でございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告28、秋の香港チャーター便の運航概要について、市村観光戦略課観光誘客室長の説明を求めます。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 それでは、引き続きまして、4ページのほうをごらんください。秋の香港チャーター便の運航概要が決まりましたので御報告させていただきます。あわせて、おもてなし体制強化のためのプロジェクトチームを立ち上げまして会議を持っておりますので、そちらも報告させていただきます。
 まず、秋季チャーター便の概要でありますけれども、実施期間は平成27年10月21日から12月20日までの間に16往復飛びます。詳細は以下に書いてあるとおりでございます。時間帯ですけれども、米子鬼太郎空港に15時30分着、そしてその飛行機が今度は17時に米子鬼太郎空港を飛び立つという、こういうサイクルで行ってまいります。運航会社、機材のほうは、香港航空の174人乗りでございます。ツアーの催行会社は、香港EGLツアーズでございます。ツアーの来客数ですが、最大見込みといたしましては174人乗りで15回ツアーを行いますので、2,610人ということを上げております。
 実際のツアーなのですけれども、現在EGLツアーズのほうから商品がつくられて販売されているのが、以下の4コースでございます。いずれも4泊5日で、米子鬼太郎インの米子鬼太郎アウトの4コースでございます。また、いずれも鳥取県内宿泊、そして観光もついているという形になっております。万全の体制でおもてなしをしていくためにタスクフォース会議というのを立ち上げまして、過日、副知事をトップに行ったところであり、これをきっかけに、あと以降、数回このような会議を持って、県内の受け入れ体制の強化を図っているところでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告29、ジャマイカ交流協議団の派遣について、及び報告30、第20回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットへの参加について、江原観光交流局参事監の説明を求めます。

●江原観光交流局参事監兼まんが王国官房長
 小谷交流推進課長が副知事に同行してジャマイカに行っておりますので、かわって交流推進課担当の2件を報告させていただきます。
 5ページ、まずジャマイカ交流協議団の派遣についてということですが、これにつきましては、本会議でも浜崎議員の一般質問に対しまして知事が答弁したとおりでございますが、その後、9月30日には安倍首相とシンプソン=ミラー・ジャマイカ首相との首脳会談もありまして、資料の中段、参考1のところに書いてありますように、この首脳会談の中では、ジャマイカチームの鳥取での事前合宿ということも話題になり、地方同士の交流がスポーツを通じて活発化することに期待したいといった意見交換がなされたということでございます。
 こういったことも受けまして、かねてよりアプローチのありましたジャマイカのウエストモアランド県との姉妹提携に向けた交流協議と現地調査ということを目的といたしまして、現在、林副知事を団長とします交流協議団がジャマイカに行っているという状況であります。日程は、4日に出まして、5日にジャマイカ陸上競技連盟を訪問、駐ジャマイカ日本大使館訪問、6日はキングストンカレッジ訪問というようなことですけれども、現地は時差がマイナス14時間ということで、今まさに日付が変わろうとしているところであります。交流協議の本番というのが現地の7日、きょうのそのウエストモアランド県の訪問ということになりますので、これから具体的な協議が行われるという状況でありますけれども、5日のジャマイカ大使館での大使夫妻夕食会にはウエストモアランド県のトップでありますモア議長も参加されたということで、その場では、具体的には7日の話になりますけれども、姉妹都市提携に向けて、両県で具体的な調整を進めていくことを確認したというような報告も参っているところであります。
 続きまして、9ページをお願いします。第20回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットへの参加についてということで、このサミットも今回で20回目を迎えます。今回は江原道の主催ということで、江原道襄陽郡で開催されます。参加地域は従来の5カ国、5地域の枠組みで行いまして、サミット本会議が10月22日の木曜日にあります。平井知事初め、各地域のトップが参加する予定になっております。この中では、物流ネットワークの活性化に加えて、スポーツによる観光交流の活発化、活性化といったことの提言もなされる予定でありまして、来年は鳥取でWTCがあります、それから2018年には韓国江原道平昌での冬期オリンピックがあります、そういったものに対しまして、これまで積み重ねてきた相互の理解と信頼関係に基づいて、積極的に協力していこうということが確認される会になるというふうに考えております。

◎福田委員長
 続きまして、報告31、10月のまんが関連イベントについて、中西まんが王国官房副官房長、お願いいたします。

●中西まんが王国官房副官房長
 それでは、10ページをお願いします。10月のまんが関連イベントについて報告します。
 まず、主催イベントとして、1番にありますけれども、高知県と締結しましたまんが王国友好通商条約に基づいて、東京での情報発信を目的に、両県で毎年実施しているイベント、高知×鳥取まんが王国会議、これを10月25日に東京秋葉原のベルサール秋葉原で実施します。ことしは3年目となりますけれども、今回は下の(2)のところの表に記載しております、鳥取県出身の漫画家、アダチケイジさん、声優の下田麻美さん、これに加えまして、高知県出身の窪之内英策さんと島本須美さん、それぞれ漫画家、声優が登壇して、漫画にまつわるトークイベントを実施します。イベントのほか、いろんな漫画関係の展示や県産品の販売も行う予定としております。下の(3)のところにありますが、同時開催イベントとしまして秋フェス2015というのと、アイドルが大集合する秋葉原ハロウィンパーティー、これも同時開催する予定です。
 11ページの次は2番になりますが、鳥取県と韓国ソウル特別市との間で締結しましたマンガを活かした地域づくりに関する業務連携協約、これに基づきまして、ソウル市の漫画通りチェミロでまんが王国とっとり展を今月末から年内いっぱい開催しまして、韓国での情報発信と誘客促進を図ります。これは、会場はソウル市漫画文化空間チェミランという場所で、ここの1階と地下の1階でまんが王国とっとり満喫の旅に誘う鳥取県の魅力の紹介や3巨匠、3先生の紹介や作品世界の展示を行うことになっております。初日の10月30日には記念セミナーを開催しまして、相互に漫画による地域づくりを学ぶことになっております。このときに先進地事例ということで、境港市の産業部長さんや米子ガイナックスの方も行きまして、基調報告する予定となっております。
 次に3番、「まんが王国とっとり」満喫ハロウィンコスプレツアーということで、NPOトキワ荘フォーラムという団体がフランス、パリ、イタリア、ルッカ、アメリカ、アトランタ等で世界アニメソング大会を実施しております。その大会優勝者や人気のブロガーを、その団体と連携して、その人たちを鳥取に連れてきまして、10月31日、ハロウィン衣装に扮して鳥取県内をバスでめぐって、いろんなコナン空港や仁風閣、燕趙園等を回りまして、フェイスブックやユーチューブを使ってまんが王国とっとりの魅力を世界に発信する、そういったツアーを実施する予定としております。
 次に、支援イベントですけれども、1番、第五次米子映画事変ということで、さまざまなアプローチで映画やポップカルチャーに切り込むイベント、これを10月24日、25日の2日間にわたって米子市商店街やガイナックスシアターを中心に開催いたします。
 次の2番ですけれども、今月末31日と11月1日の2日間にわたりまして、全国から70体以上のゆるキャラが鳥取砂丘に集合して、駅伝や運動会に挑戦する第10回ゆるきゃらカップin鳥取砂丘、これも実施します。

◎福田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)なしですか。

○横山委員
 国民体育大会、御苦労さまでした。40番だったらまあまあだなと思います。さらにやはりいろいろな団体をてこ入れするといいかなというふうに思いますので、さらに頑張ってください。
 その次は、江原道との生涯スポーツの交流について。これはどんどんやってもらわないといけないですが、一つはWTC、ワールドトレイルズカンファレンス、アジアトレイルズカンファレンス、それとの関連をやはり教えてください。しかも、そういうものを広げていくというと、日韓交流はまだまだ見通しが明るいと僕は思っております。とりあえずそこまで。

●小西スポーツ課長
 国体のほうにつきましては、おっしゃいましたように、もうあと一歩というところですので、さらにてこ入れをやっていきたいというふうに思います。
 スポーツ交流についてのアジアトレイルズカンファレンスとの関係ですけれども。

●山﨑スポーツ振興監
 この23日から27日まで交流しますけれども、その中で県内の視察、観光とかということで、当然中部に行きまして、ウオーキングのコースを体験するようなことも今、考えております。

◎福田委員長
 よろしいですか。ほかに。

○森委員
 まず、C-2の関係ですけれども、C-1がC-2にかわるということで、C-1は非常に騒音が大きくて、C-2になればかなり騒音が低くなるということで、私も期待をしていますが、いろんな理由で28年度末になったということなのですけれども、今回のやつで、内容と書いてありますけれども、着陸、それから最後に離陸と書いてあるのですけれども、入念なタッチ・アンド・ゴーみたいな形でがんがんやるということなのかどうかという、ちょっとその確認をお願いいたします。

●酒嶋地域振興課長
 私どもが説明を受けておりますのは、20日に入ってきて着陸をして、そのまま現在整備されております施設・設備等を使って部品の交換でありますとか機体修理のシミュレーションをずっと何回か行っていくと、最後の日、22日になりますが、その日に飛び立つというふうに聞いております。

○森委員
 では、タッチ・アンド・ゴーは聞いていない、ないではなくて聞いていないということで確認しました。それについてはそれでいいです。
 国体の話なのですけれども、少年がどんどん成績が伸びているということで、これが今後に非常に期待できるということで、本当にいいなというふうに思っています。そこで、この少年が今後もどんどんどんどん出てきてこなければならないのですけれども、現在、例えば中学生がいろんな大会に出るわけですけれども、中体連の主催の行事でなければ、学校は全部、今、欠席だそうですね。例えば県が主催して、20人ほどでしょうか、何か選抜した子供たちがいますよね、例えば彼らを集めて何かやるというときにも、土日が中心でやっておられるとは思うのですが、その彼らを何かの大会に出すというときには、これはまた欠席とか、要するに教育委員会がやっておれば、いろんなことがうまくいく部分があると思うのですけれども、知事部局がやる関係でいろんな難しい面が出てくるのではないかと思うのですが、現状とかがわかっていれば教えていただきたいのですけれども。ジュニアオリンピックなども全部欠席扱いだそうですね。もちろん遠征費も自分持ちで、学校は欠席扱いだと、こういうふうに聞いているのですけれども、そのあたりをわかれば。

●山﨑スポーツ振興監
 基本的には、中体連が開催するものに関しては、確かに学校出席扱いということで、それから今おっしゃったジュニアオリンピックというのは、これはそれぞれの競技団体が実施するものですから、それに出るのは学校行事としてではないから、基本的には公欠にはならないケースが多い。ただし、理解のある校長先生の学校では出席扱いになっている学校もあるようには伺っております。それから、例えば国体でも少年Bということで、一部の競技で中学3年生が出られる競技がありますけれども、これなどは公欠扱いにはなっておると認識しておりますけれども。

○森委員
 結局スポーツをこうやって分けて、もともと教育委員会でやっているときにもこういった扱いでそのまま来ているとは思うのですけれども、今後これをやっていく中にあっては、やはり本気で強化していくということをやっていくときに、果たしてこれは教育委員会の主催のものでない、教育委員会が後ろ盾をやっている、中体連とかということでやっているものでないものについては、もうだめなのだという形を本当にそのままやっていくのがいいのか、理解を得て、これはいい、公欠になるけれども、これはだめだみたいな形で、やはり整理をしていく必要があるのではないかなと思うのです。これまでそうだったからそうだということだけではなくて、今後もっと強化をしていくということのためには、そこのハードルもやはり越えていく必要がありますし、それから競技団体によっては遠征費もない、中学生は競技によってはそういったところの遠征費をどうやって支援していくのかというプログラムづくりもやはり必要ではないのかなと思いますので、これはぜひ検討をしていただきたい。コメントをいただければありがたいです。

●山﨑スポーツ振興監
 知事部局に来たらどうかというのではなしに、もともと教育委員会の時代からそういうしきりになっておるのですけれども、ただ、議員おっしゃられたように、スポーツ振興という観点で、中学生などはどちらかということは、ちょっと教育委員会だとか、それから競技団体などともちょっと話をしてみたいと思います。
 遠征費に関しましても、要は、お金のある競技団体は、競技団体が結構負担してくれますし、ないところは自腹が多いと。これは中学校に限らず高校でも、社会人でもそういう傾向があるものですから。ただ、県のほうの強化費も限りがあるものですから、どこまで見るかとなるのですけれども、それもあわせてちょっと競技団体とも話をしてみたいと思います。

○前田委員
 4ページ、山﨑スポーツ振興監、2番目の年度別競技得点及び総合成績の成年のところなのですよ、成年が苦しんでおるのですが、いつも。今回ボートの関係で言えば、鳥取大学が4人、成年で出てくれたのだけれども、やはり鳥取大学にもっと頑張ってもらって、成年の部で得点を上げてもらうような方策をしなければいけないと思うことと、もう一つは、やはり全国で1番や2番になった人をいかにして鳥取県にもう一回帰ってきてもらって、選手なりあるいはコーチになってもらってスポーツの振興をしてもらわなければいけないと思うのですけれども、この2つ、よろしくお願いします。

●山﨑スポーツ振興監
 まず、鳥大との連携というか、実は、県内の高等教育機関とは教育委員会の時代に協定を締結していまして、要は高校の部費と同じことなのですけれども、鳥取大学とはボート関係だったですか、それで部費としてそこに支援しているとか、あるいは米子高専でいったらボートとそれからセーリングですか、部費としてということで、そこで一定の支援をしているということなのですけれども、ボートに限らず、おっしゃるとおり、鳥大も結構選手の受け皿としてはパイが大きいものですから、ちょっと大学のほうとも話をしてみたいと思います。
 社会人の受け皿づくりですけれども、これはずっと長いこと言われているのですけれども、私どもは去年からだったですか、民間企業さんが優秀選手を採用したときに、1年間限りですけれども、奨励金的に100万円出すという制度を設けていて、去年、ことしと今の時点ではまだ実績はないのですけれども、来年1人その実績が出るような見込みがありまして、いろんな方面からそういった受け皿づくりということに関しても、努力していきたいと思っております。

○前田委員
 まず、鳥取大学はスポーツ課が主体になって、大学と競技団体の話し合いを持ってもらえないでしょうか。大学も組織が大きいものですから、スポーツ団体が大学の中でオーソライズというか認めてもらう機会もなかなか少ないと思っていますので、ぜひとも鳥取大学と各競技団体との話し合いをしてほしいと思います。
 2つ目は、やはり経済団体などとの話し合いを県はやっていますね、商工が。そのときに一緒に出て、社会人の選手を採用してもらえないかということを要請してもらいたいと思うのですけれども。とりあえずボートなどは全日本の1位、2位、世界選手権に出るような選手もたくさんおられますので、これをいかに鳥取県に帰すかというのが、僕は鳥取県の次のスポーツの大きな課題だと思っているのです。どうでしょうか。

●山﨑スポーツ振興監
 御指摘はごもっともでして、まず、大学との話でございますが、実はこれは、今の協定は3者なのです、県体協と県と大学ということで。今までは確かに県体協がメーンに出ていて、スポーツ課のほうはちょっと表に出ていなかったのですけれども、スポーツ課も表に出て、体協と一緒になってちょっと話をしてみたいと思います。
 それでは、経済団体等への要請ですけれども、ちょっとしてみたいと思うのですけれども、見ておると、やはり有望企業というか、受けてくれそうな企業に個別に話しかけることも重要だと思っていますので、それも体協と一緒になって努力していきたいと思っています。

◎福田委員長
 ほかはありませんか。

○長谷川委員
 4ページ、観光交流局のほうですが、香港チャーター便です。この旅は向こうからこちらへおいでいただく方が出たり入ったりですので、成功はすると思うのですが、次に控えるこの定期便が一番やはり目指すところであろうと思いますので、そのためには今からどういうことを心がける、準備をするということが大事だと考えておられるのでしょうか。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 まだ定期便の就航が確定したわけではありませんけれども、私たちは日ごろからその定期便を見据えたチャーター便の誘致も行ってきておりますので、その取り組みの一つとしては、現在行っているチャーター便については、EGLという最大手の旅行会社さんのほうが旅行商品をつくって募集をして送客をしてくれるという、ある意味EGLさん頼みという感じになっておりますが、これが定期便になりますと、いかに最大手といえどもEGL社1社だけではとても集め切れませんので、そういう意味で、もっとその定期便を利用した旅行商品の造成であったり、それの販売、送客ということをやってくれる旅行会社が必要であるというふうに認識しておりまして、これまでも旅行博でありますとか、それから現地でのプロモーションでありますとかということは積極的にやってはきているところなのですけれども、さらに地元の旅館さんなどと一緒に現地に出向いて旅行会社のほうに訪問をする、商談会をするというようなことを企画して実施していく予定にしております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○長谷川委員
 今は本当に観光というのが大きな成長戦略の柱になりつつあるのですが、川越市ですか、市独自のアピールが本当に功を奏して、もう本当に7倍増とかという国外から観光客を受け入れたりされているようですけれども。今もお話にあったかと思いますけれども、やはり県内の観光地のさらなる発信といいますか、そういうものも本当にこの機会にといいますか、ずっとこれから積み上げていくということがないと、定期便になりますと、ちょっとチャーター便とは性格が異なってきますから、長続きさせるためにはそのあたりの準備は本当にあわせてしっかり取り組んでいただきたいと思いますが、決意をちょっとお聞きして。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 決意は並々ならぬものを持ってはいるのですけれども、実際の手段というかアプローチの方法としましては、議員がおっしゃるとおり、団体客頼みというわけにもまいりませんで、今、本当にアジアでも急速に個人客が伸びてきております。個人客の人は割とウエブを活用して、ウエブで情報を得て、ウエブの中で旅館まで予約をしてしまうという、そういう形態がだんだん広まりつつありますので、この香港だけに限りませんけれども、例えば香港についても、そのウエブの中で、まず旅館さんにそういう予約サイトに登録をしてもらう、それから、そこから予約を受注する、それからウエブの中で鳥取県というものを発信していくという、こういう3点セットの動きを今、順次取り組みを進めておりまして、まずは大手サイトからということで、そういう大手サイトと今、交渉を始めて、旅館さんの登録に持っていきたいということを着手しております。

◎福田委員長
 ちょっと私、関連でいいでしょうか。
 香港のチャーター便がスタートするということなのですけれども、いわゆる東京とか大阪とか名古屋みたいな大都市に行かれるツアーではないので、例えばDMOがこれからスタートしますけれども、そのマーケティングみたいなものというのはされているのですか。例えば、こういう山陰みたいな中国地方みたいな地方にお見えになられるときに、香港の方はどういうものを、どういうニーズがあるのかということを調査。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 こちらの主催会社のほうがEGL社といって、香港での訪日旅行の最大手でございます。このEGL社のほうは鳥取県だけに送客しているものではなくて、もう日本全国やっております、大市場のところもやっております。
 その中で一つ特徴的なのは、この鳥取県、この米子チャーター便でやってこられる方は、初めての方というよりも2度目、3度目という何度目かの方という方が結構多くて、そういう方は都会にはないものを求めて来られる、それは風景であったり、自然であったり、おいしい食べ物であったり、人情であったりというところであります。もちろんお買い物もあるので、今のこのコースを見ていただきますと、鳥取県だけに滞在するというものではなくて、いろいろいいとこ取りみたいな形で回って、結構コース的にも御満足いただいているようで、毎回搭乗率のほうは非常に高い搭乗率で送客をしていただいておりますので、鳥取県としては、そういう初めて来られるというよりも、2度目、3度目で本当の日本というものを味わいたいという方を主にターゲットとして狙っていきたいなというふうに思っています。

◎福田委員長
 きょうはまんが王国官房の皆さんもいらっしゃるわけですけれども、平井知事はそのインバウンドの大きな主要なコンテンツに漫画というものがあるのですが、ここに書いてあると青山剛昌ふるさと館に変更ありという可能性もあるのだけれども、二十世紀梨記念館のほうが優先されているのというのは、何かそういう何というのですか、香港の皆さんからやはりニーズがあったのでしょうか。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 やはり食べ物に弱いといいますか、これは香港に限りません、もうどこの市場もです。我々はできるだけアンケートをとるようにして、今後の旅行商品の造成に生かしたいと思ってアンケートをとるのですけれども、ナンバーワンはいつも二十世紀梨記念館で、具体的にはそこで試食ができるということで、アジアの方はやはり非常に果物がお好きな方が多くて、食べてみると非常においしかったと、またそれが購入につながっていくということで、我々としては、これは一つのいい流れであろうと思っています。
 ただ、ちょっと私、さっきの説明で大事なことを言い漏らしましたけれども、漫画コンテンツというのは香港においても台湾においても非常に重要なコンテンツでありまして、この香港チャーター便をやり始めて毎回アンケートもとっていますけれども、非常にお客様から好評を得ております。それの一つがおもてなしで、着ぐるみです。漫画の着ぐるみなどが毎回ゲゲゲの鬼太郎であるとか、そういうものがいつもおもてなしをするのですけれども、そういうものが非常に高い評価を受けておりますので、間違いなく漫画コンテンツというのも鳥取県らしい特徴的な誘客コンテンツであろうというふうに思っています。

○野坂副委員長
 宿泊が鳥取県内は大山ロイヤルとあるのですけれども、行程を見ると大山がないのですよ。これはコースを香港サイドで組まれているのでしょうけれども、この点はどうなのでしょうか。

●市村観光戦略課観光誘客室長
 私ならこうつくるのにという、もっといいコースというものもあるのですけれども、香港のこのEGL社とはもう長くおつき合いをしておりまして、本当にたくさんの情報も提供しております。その中で、やはりEGLのほうとしては価格的にも、それからお客様の満足的にも、それから移動ルート的にもということでいろんな条件を鑑みて、今はこういうコースができ上がっているということで、我々としてはたくさんの宿泊施設であったり、たくさんのコースであったりというのは提案はさせていただいておりますので、これは引き続きずっとやっていきたいというふうに思っています。

○野坂副委員長
 せっかく大山ロイヤルへ宿泊されて、行ったり来たりもあるので、こう考えるというプランをぜひともちょっとPRしていただいて。大山は魅力だと思うのです、ぜひその点をよろしくお願いします。

◎福田委員長
 ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)なしですか。
 その他です。その他ございませんでしょうか。

○森委員
 ちょっと吉村観光交流局長にお願いしたいのですが。既に市村観光戦略課観光誘客室長のほうには提案しているのですけれども、地方創生で観光というのが非常に大きなウエートを占めていて、可能性を突き詰めていくところができるのは私も観光だと思っていて、その中でもきょうは市村観光戦略課観光誘客室長のほうからもあったように、今ネットでどこに行くかということを全て決めて、自分で個人旅行を組んでいくということになっていますが、そこに、前から言っているのですけれども、いい映像を撮って、その映像をいろんなところで使えるような形、ネット上でももちろんだしCMでもそうだし、例えば、県がどこかに行ってプロモーションするときにもやはり映像だろうと思うのです、ペーパーではなくて。そういうものをこの機に、一気にいろんなものに使えるものをつくってほしいと。
 そこで、提案しているのですけれども、パラグライダーでの超低空飛行の撮影というのがあるのではないですか、矢野健夫さんという人なのですけれども、特にジオパークなどは船に乗っていかないといけないところ、それを船に乗っている感覚でずっと低空飛行をしていきながらいいところを撮ってもらって、また砂丘に戻ってきて、砂丘のいいところをまたぐいんとやってもらうとかいろんなことができたりとか、それから三徳山なども、もう登っていくところからの1点しか見えないのだけれども、反対側から見るとこうだとか、あるいは大山も、単純に夏道を登るとこうだけれども、違う道を行くとこうだとか、それから関金から大山滝を通って、あのつり橋のところをひゅうっと飛びながら、大山滝を見ながら、またそこから上がっていって大山に行くとこうなるとか、いろんな切り口はあるのだと思うのだけれども、いろんなものが発信できる材料をぜひつくってほしくてこの間提案しました。ぜひ検討していただきたいなということでのお話です。

●吉村観光交流局長
 今般、本会議の場でも福浜委員の御質問だったと思うのですが、映像を使った、例えばホームページであったりという御指摘をいただいていまして、知事のほうも何かしらその動画を使ったものを考えたいというふうに答弁をさせていただいたところです。動画素材が全然ないわけではないのですが、まだ上手に活用されていないということと、それから動画は、撮って、自然は余り変わらないのですが、人や風景が映っていると、どうしても年数がたつと若干違うことになりますので、ただ、観光とかそういうものであれば、おっしゃったような魅力的な、普通歩いていても見られない映像というのは非常に訴求力といいますか、インパクトがあると思いますので、その点は、必要であれば予算措置するなりして、ホームページ等の動画の活用と含めて、いろんな御自由にお使いいただける動画の提供というようなところも含めて、ちょっと考えたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 余分なことだけれども、安井という山岳の監督がおるのだけれども、今度、日本の代表監督、ヘッドコーチをお願いされておるわけで、今さっき経費のことが出ておったけれども、経費について何か研究して、経費やそういうものの便宜を図っていただければいいなというふうに思います。
 環境大学も出ておったけれども、環境大学も頑張らないといけないです。国体で1点も貢献していない大学で、何だこれはと思うから、頑張って国体でも入賞して点を取るような、そういう学生を集めてください。

◎福田委員長
 意見も尽きたようでございますので、終わりたいと思います。
 よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 以上で地域振興部及び観光交流局につきましては終わりたいと思います。
 そして、閉会中の調査につきましては、これを継続調査をすることとしまして、その旨、議長に申し出ることに御異議はないでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、議長に申し出ておきたいと思います。
 また、委員長報告の作成の内容につきましては、正副委員長に御一任いただけませんでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。
 それでは、以上で終わりたいと思いますので、執行部の皆さん、御退席をしてください。
 それでは、委員の皆さんには相談がありますので、この場でお残りください。
(執行部退席)
 それでは、岡山・鳥取両県県議会の土木の関係常任委員会の合同会議につきまして御相談させてもらいたいと思います。
 11月10日、火曜日に開催します岡山・鳥取両県県議会の土木関係常任委員会の合同会議でありますが、先日の常任委員会で、会場等については委員長一任ということにさせていただきましたけれども、会場を米子の全日空ホテルにさせていただきたいと思いますので、御承知ください。当日は、午後4時から合同会議、午後5時30分ごろから意見交換会というスケジュールでございます。中部、東部の委員につきましては、同ホテルに宿泊をしていただくことになろうかと思いますけれども、よろしいでしょうか。

○横山委員
 11月9、10日ですか。

◎福田委員長
 10日です。

○前田委員
 10日ですか。

◎福田委員長
 はい。

○前田委員
 あれは二次会に行くのですよね。岡山を連れていって。

◎福田委員長
 岡山も連れていっています。

○前田委員
 これは何か考えておかなければいけないでしょう。

◎福田委員長
 副委員長にきょう、そこはちょっとお願いしたところですけれども、恥ずかしくないところで。

○横山委員
 前田委員と2人しか載っていないけれども、私だけがついていくわけですか、ここに。(「何が」と呼ぶ者あり)だから、11月9日です。

●議会事務局 尾崎係長
 11月9日は決算審査の日ということです。

○横山委員
 ああ、決算審査の。

○浜崎委員
 それは違う常任委員会ですね。

○前田委員
 この日じっくり一応決算審査をして、だから2日泊まらなければいけない、9日と10日を泊まる。

◎福田委員長
 そうかそうか。

○前田委員
 だけれども2日間、全日空では高いと、1日は安いところにしようと。

○横山委員
 最初から東横インですか。

○浜崎委員
 詳細は2人でやってください。

◎福田委員長
 先ほど前田委員のほうからも話があったのですけれども、岡山県議会のほうは非常に二次会まできちんと対応をしてくださっているので、副委員長にそこはきちっと対応していただくように。

○前田委員
 でも、私はおごってもらったことはないけれども、岡山に行った者はおごってもらっている。

●議会事務局 田中課長補佐
 二次会。去年はなかったです。

○前田委員
 なかった。

○野坂副委員長
 返さないといけない。ちゃんと。

●議会事務局 田中課長補佐
 その前もなくて。

◎福田委員長
 そうです。

○前田委員
 では、なかったらいいではないですか。

●議会事務局 田中課長補佐
 去年もなかったし、おととしもなかったです。僕が来てからは。

◎福田委員長
 僕のときはありました。

●議会事務局 田中課長補佐
 この最近なのでしょうね。

◎福田委員長
 僕のときは、天野さんがおるでしょう、まだ。

○前田委員
 天野さんがいらっしゃるか。

◎福田委員長
 おるのですよ。あれが責任を持って連れて歩いたから。

○前田委員
 マイクロもがぼっと出て。

◎福田委員長
 そうそう、委員もおられた。だから、あったほうがいいと思います。

○前田委員
 それなら、ちょっと考えて。

◎福田委員長
 副委員長がいいところに。
 それと次に、第2回の県外調査ですけれども、従来、県外調査については年2回というところでありますけれども、日程につきましては、1月12日から14日、1月18日から20日、1月25日から29日、この3つのパターンで考えたいと思います。今はちょっと即答ができないと思いますので、また副委員長と相談しながら御提案していきたいと思いますし、行き先につきましては、また皆さんと御相談しながら決めていきたいと思っていますので。

●議会事務局 田中課長補佐
 少しぐらい絞り込みを。

◎福田委員長
 きょう。できますか、今。

○前田委員
 早目にしよう、後になれば、また忙しくなる。

◎福田委員長
 では、1月12日、14日にしましょうか。

○前田委員
 そう、どうですか。

◎福田委員長
 では、これでいきますか。

○前田委員
 早く行こう。後になるほど予定が入ったりする。

◎福田委員長
 では、1月12日から14日という案で絞っていきたいと思います、では。

○浜崎委員
 12日から14日。

◎福田委員長
 12日から14日です。

○前田委員
 森委員は忙しいですよ。森委員、でも、すぐ。

○森委員
 オーケーです。(「オーケー」と呼ぶ者あり)

◎福田委員長
 では、そういうことで。

○前田委員
 冬は九州ですね。

◎福田委員長
 冬は九州ですね。

●議会事務局 田中課長補佐
 フリーゲージは直っていないかもしれないけれども。

○前田委員
 フリーゲージは見えないのですか。

●議会事務局 田中課長補佐
 可能性はあります。

○前田委員
 この間、テレビを見ていたら、いろんなまたいい列車が走っている。

◎福田委員長
 走っている、新しいやつが。(発言する者あり)Aトレインですね。

○浜崎委員
 冬は九州ですと。そんな場所ありきでいったら、温かいところがいいですけれども。

◎福田委員長
 沖縄でもいいなと思ったのですけれども。自民党は前に一回CH-47を見ているのですけれども。

○森委員
 何を見に行くかという。

◎福田委員長
 だから、美保基地に配備されるヘリの。

◎福田委員長
 CH-47です。

○前田委員
 CH-47。

◎福田委員長
 ええ。

●議会事務局 田中課長補佐
 お手元に過去に行った一覧がありますので、御参考に。

○前田委員
 CH-47でもいいのではないですか、森委員。

○野坂副委員長
 CH-47もオスプレイもあります。

○前田委員
 オスプレイもですね。相手も知らないといけないです。

○浜崎委員
 例えば、沖縄だったら水族館という。

◎福田委員長
 とかですね。

○前田委員
 観光があります、うちは。

◎福田委員長
 あと、委員、あの何か、もう1月の上旬とかでしたらあれではないですか、自主トレとかをやっているのではないですか。

○浜崎委員
 何。

◎福田委員長
 プロ野球などの自主トレとか。

○横山委員
 台湾キャンプ。

◎福田委員長
 だから、キャンプ地誘致とかですね。

○浜崎委員
 キャンプのタイミングというのは、ちょうどいいのかもしれないですね。(発言する者あり)しようがないですか。

○森委員
 絶対あり得ません。

○浜崎委員
 何をターゲットにするかだけれども。ただ単に野球もちょっとということですね。

○浜崎委員
 だから、いろんな所管局があるので、その辺はしっかり可能性として楽しみにさせてもらいたいと思うのですが、勉強する意味で。警察もあるわけですから、何か一つ、今までなかったですか。ちょっとそれも委員長、副委員長、どうかひとつあればという話も。(発言する者あり)

○森委員
 この間の鬼怒川のやつなどを見に行く、鬼怒川はどうなっているのか検証に行くみたいな、ちょっとまだ早いですか。

◎福田委員長
 ちょっと早いかもしれませんね、1月ですから。

○前田委員
 まだ迷惑をかけますね。

◎福田委員長
 来年は、那覇あたりを、では軸に。

○浜崎委員
 来年、春以降ぐらい。

○前田委員
 九州。Aトレイン。

◎福田委員長
 沖縄ですね。(「Aトレイン」と呼ぶ者あり)
 では、これで終わりたいと思います。よろしくお願いします。

午後2時35分 閉会 
 
 

 

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