平成29年度議事録

平成29年12月19日会議録

開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員

福田 俊史
坂野 経三郎
藤井 一博
野坂 道明
長谷川 稔
広谷 直樹
安田 優子
横山 隆義
福間 裕隆

 

欠席者
(なし)


傍聴議員   な し

説明のため出席した者
  なし
  
職務のため出席した事務局職員
  遠藤課長補佐、松本課長補佐、石本主事

1 開  会   午前10時0分

2 閉  会   午後0時4分

3 司  会   福田委員長

4 会議録署名委員 安田委員、横山委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり


 


会議の概要

午前10時0分 開会

◎福田委員長
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。会議録署名委員は、安田委員と横山委員にお願いします。
 それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして、審査を行います。
 付託議案は、日程に記載の9議案であります。
 これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切りかえをお願いいたします。
 いかがでしょうか。

○長谷川委員
 では、議案1号、補正予算の中では1項目、質疑したいと思います。
 本委員会では、トイレ整備について、本会議での代表質問を受けた形で執行部が本当にいち早く体制を整えていただきまして、今回の計上に至ったと。私はすばらしいスピード感を持った取り組みだと思います。
 それで、予備調査において、その内容が、今回の予算をもって計画している高校の整備に入れる段階の予算なのか、あるいは、高校数は計上されている中で、それぞれトイレの状況も、間取りとか、いろいろ違うでしょうから、そういうものの調査を含めた予算なのか。そして、最終的にはやはり洋式化されているところにどれだけ近づくかということが一番の主眼であったと思いますので、今回の予算は、どこまで入れる予算になっているのかということを改めて、全体の計画と年次もあれば、それも含めて、どうトイレの洋式化を進めるかという概要をじっくりと御説明いただきたいと思います。

●森田教育委員会次長
 老朽化トイレの緊急整備事業ということで、このたび3,123万2,000円の予算をお願いしているところでございますけれども、これに関しましては、実施設計をするものでございます。その実施設計に当たりまして、どういうような整備をするかということでございますけれども、対象となる学校につきましては、県立学校でいきますと、洋式のトイレの整備にかなり差がございまして、低いところは6.3%というようなかなり低い状況になっておりますので、今回の整備に関しましては、これをある程度、県平均の26%ぐらいまでになるような整備を考えていくということで、設計費をお願いしているものでございます。
 このたびは、設計でございますけれども、やはり将来的なことを考えますと、ただ単に洋式化するだけではなくて、水洗をするための水の配管ですとか、あるいは電気設備ですとか、そういうものについても整備してまいりたいなということで、設計費の中に盛り込んでおります。これを盛り込んでおきますと、将来的には、例えば温便座ですとか、それから洗浄式の機能がついたトイレですとか、そういうものにも対応ができるようにということを考えておりまして、このたび設計費を3,100万円お願いするものでございます。
 今後ですけれども、学校の状況ですとか、あるいは、前回の常任委員会でも委員の皆様から御意見をいただきましたので、学校ともよく話をしながら、温便座にするのか、あるいは普通の機能のトイレにするのか、あるいは洗浄機能つきにするのかということについて、改めて考えた上で、工事の予算を要求させていただきたいと思っているところでございます。
 ちなみに、温便座だけの機能のトイレにいたしますと、大体普通の何もないトイレから1つ当たり4万円程度のアップになると思っておりますし、それから、洗浄機能もつけたものにしますと、かなり高級なものになってまいりますが、1基当たり10万円を超えるようなものになってまいりますので、どういうような機能にするのかということにつきましては、実施設計を踏まえた上で、各学校の意見も聞きながら、年次計画で整備を進めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

○長谷川委員
 議案10号、11号もよろしいですか、一括して。

◎福田委員長
 はい、どうぞ。

○長谷川委員
 では、議案10号で、鳥取県税条例の一部改正についてでありますが、そのうち、産業廃棄物処分場税につきまして、排出事業者が納税義務者であること及び中間処理業者、また、最終処分業者は特別徴収義務者であることを、改めて、5年延長に際して周知をいただくこと。それから、税の使途に未設置である本県の特別管理型処分場整備とあるほかに、既設の最終処分場も、私も処分場を見ましたところ、平成34年までということになっておりました事業認可期間が近づくことを考慮したとき、これらの既存の最終処分場の整備にも税が活用いただけることにされているのかどうかを、これらの政策をもって排出量そのものの減少、また、リサイクル化が進むことを期待しながら、お答えをいただきたいと思います。

●谷長税務課長
 長谷川委員から御意見を頂戴いたしました。
 まず、PRの関係でございます。今回の特定納税義務者からの意見書にもございましたけれども、この税の周知が十分でないという意見がございました。これにつきましては、県としましても、このような御意見に対しまして、真摯に対応してまいりたいと考えております。この産廃税の延長に当たりまして、県の広報誌はもとより、関係団体の協力を仰ぎながら、排出事業者の皆さんにこの税の趣旨でありますとか、課税の仕組み、そういったことにつきまして、認識が高まるように努めてまいりたいと考えております。
 税収の使途についてでございます。これにつきましては、産業廃棄物処理施設設置促進条例というものがございまして、最終処分場の新設、それから拡張等に際しまして、具体的には道路、公園、集会所などの整備、それから、周辺地域の生活環境の保全、それから、地域振興を図るための事業等に活用されることとなっております。最終処分場のスタイルは安定型、管理型を問わず、一定の要件に合致すれば交付金が交付されるとなっております。

○長谷川委員
 続きまして、議案第11号です。職員の給与に関する条例等の一部改正についてでありますが、これは、言うまでもなく、県人事委員会、また、知事等の給与に関する有識者会議等の意見を踏まえて改正案が提出されたものだと考えております。
 その中で、本県では、3級を係長とし、課長補佐とならないと4級になれないという実情があります。いわゆる職務職階制が用いられているところだと考えております。ところで、職員給与につきましては、国の人事院勧告でも、他県なり他自治体との、国も含めて、均衡を勘案するようにということも絶えず言われておるところでありまして、これらの点についての本県におけるいわゆる意を用いられている点などがありましたら、お答えいただきたいと思います。

●川本人事企画課長
 係長を3級に位置づけていることの考え方につきまして御説明申し上げます。
 鳥取県では、わたりを廃止いたしました。いわゆる主任でありますとか、主査といった職を廃止して、職階を整理した際に、係長を3級、4級は課長補佐という職に整理したところでございます。この根拠は、総務省から示されております職位と給与の関係を整理しております標準職務表におきまして、係長は3級の職、4級は課長補佐の職ということが示されておりますので、それによることとしたものでございます。4級は課長補佐の職になるわけでございますが、職の困難度等に応じまして、必要に応じまして、課長補佐の職位を順次整備し、登用してきておるところでございまして、わたり廃止の時点から比較しましても、課長補佐のポストをふやしてきておるという状況でございます。ちなみに、均衡ということがございましたが、確かに国においては3級、4級が係長の職となっておりますが、本県のように、3級を係長として位置づけております都道府県が、本県を含めまして8県あるということでございますので、均衡の点につきましては、大きく失することはないと考えております。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 ほか。


○安田委員
 長谷川委員から先ほど質問があったことで、森田教育委員会次長にお尋ねします。
 この予算が承認された後、学校と相談してというお話をされましたね。何を相談されるのですか、お答えください。

●森田教育委員会次長
 前回の常任委員会のときにいろいろ御意見をいただきまして、トイレについても温便座にするのか、あるいは洗浄つきのトイレにするのかということは、例えば男性、女性でも違うというようなお話を安田委員からも御意見をいただきました。それから、実際全部を温便座にするのか、あるいはウォシュレットにするのか、ほかにもさまざまな要素があると言われました。それについては、学校ですとか、生徒数ですとか、それから、男女の比率ですとか、それで変わりますよというような御意見もいただきましたので、それについて、各学校と具体的にそれぞれの学校はどうですかというような話を、意見交換をしてまいりたいと思っています。

○安田委員
 きょうは中西財政課長もお見えでございます。私は、この間、私が口火を切らせていただいて、その後、ほかの議員さん方からもなるべくいいものというお声だったと認識しておりますし、その後、教育委員会から各委員に説明がありました。こういう言い方をされるとは思っておりませんでした。なるべくいいものをという形で教育委員会が各学校に説明されるべきだと私は思います。学校に投げかけるようなことをして、学校側を困らせるようなことはしないでいただきたいということを要望して、賛成するのだったら、そういうふうにさせていただきます。騒いでから、後で考えたら、ああ、男の子って1日に1回ぐらいしか使わないのではないかなと思いました。かわりに女性は、女の子は、1日に何回も使うものですから、絶対に女の子の分は温便座にしてあげてほしいと重ねて要望して、教育委員会もそのスタンスで学校に出向いていただきたい。それでこそ、鳥取県教育委員会だと考えますので、念を押しますが、どうですか。

●森田教育委員会次長
 ちょっと説明が悪かったかもわかりません。おっしゃるとおり、学校の要望とか、きちっと聞いて、いいものにしたいというふうに……(発言する者あり)やらせていただきます。

○野坂委員
 今の議論ですけれども、僕の意見は、どうしろという話ではないですよ。今回は実施設計の予算ですよね。ちょうど私も安田委員と同じところで聞こうと思ったのですけれども、仕様については、学校の意見を聞いていくという説明でしたよね。そもそもそういうような前に、事業を実施するに当たっては方針というものがあるべきだろうと思うのですね。そうなってくると、学校の意見を聞いて、それらを踏まえて予算化するのが本来の手続ではないかなと僕は思うわけですよ。全体の環境整備というのは、いい方向にいく話なので、それは反対するものではありませんよ。だから、仮に賛成するのだったらということではなくて、私は賛成しようと思うのですけれども、本来そういう手続は、予算を上げる立場として、もうちょっときちんと方針とか計画を立てた上で予算計上していただかないとおかしいのではないかというのが1点だし、それと、環境整備というのは当然便所の仕様だけではないのだろうと思うのですよね。全体的な予算というものもフレームがあると思いますよ。どこかだけ突出して整備を進めていくのだというより、全体の例えば教育現場の環境整備というのも大きな課題としてあるわけでしょ。例えば具体的にいえば、構造の耐震は終わったと言われますけれども、非構造部材はこれからでしょ。これは直接安全にかかわるところではないですか。では、それとトイレの環境整備、どういう考えで、どちらの整備を優先するのですかという議論だって僕は聞きたいように思うしね。だから、そういう意味でいけば、全体の考え方とか、方針というものが伝わってこないのですよ。断片的にここの整備をこうします、ここの整備はこうします、個別に関していえば、よくなるほうなので、それはやっていけ、やっていけということでしょうけれども、一方、それをしたがために、全体の予算のフレームの中で、違うところが進捗しないとかといったら、これはまた大きな問題だと思うのですよね。その点、いかがでしょうか、考え方がいま一つわからない。

●森田教育委員会次長
 学校の環境整備という全体の大きな話になりますと、まず、前回の常任委員会のときにも少し課長が説明しましたけれども、長寿命化計画というものをこれからつくってまいりたいと思っています。その中で、学校の施設を長寿命化するためにいろいろな整備をしていこうということで、まず、それをつくっていくべきものだと思っていますが、これはこれから定めてまいりたいと思います。もう一方で、やはり学校の設備の中で、喫緊に整備したいもの、急いで整備したいものがございまして、それはトイレであり、あとは耐震化であり、そういうものについては、長寿命化計画をつくるのを待つのではなくて、進めてまいりたいと思います。
 その中で、今回トイレが、全県の状況を見ますと、学校によってアンバランスがありまして、非常に低いところがあるということで、そこについて洋式化したいということで整備させていただくということで、このたび、これは設計になりますけれども、予算化させていただこうとお願いをしております。
 さらに、その整備をするならば、やはり将来的には、安田委員からもありましたけれども、いいものをつくりたいという思いは私の中にもございますので、そのためには電気ですとか、水道ですとか、床面ですとか、そういうものをいいものにしたいなという思いがありますので、設計の段階でそれは入れております。ただし、これから工事費については、そういう設計を踏まえたところで要求させていただきますけれども、それは予算の中でもありますし、私としてはいいものにしていこうと思っておりますけれども、先ほど安田委員からもありました、男子の場合は余りトイレを使わない場合があるということがありますので、そこに過剰な設備はする必要はないかなと思っていますので、それはきちっと考えながらつくっていきたいなというのが考え方でございます。大きな流れと、それから、喫緊のものをきちんと整理した上で整備させてもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 質疑が出尽くしたようでございます。
 付託議案に対する討論を行っていただきたいと思います。いかがでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)なしですか。
 では、これより採決に入りますが、採決については、一括して採決ということでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、付託議案を一括して採決いたします。
 議案第1号、第2号、第8号、第10号、第11号、第12号、第17号、第19号及び第22号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 それでは、請願・陳情の審査を行います。
 今回は、新規分の陳情1件の審査を行います。
 陳情総務29年41号、所得税法第56条の廃止を求める意見書の提出について、審査を行いたいと思います。御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。

○長谷川委員
 最初に言わせてください。採択、お願いいたします。

○藤井委員
 不採択が妥当だと考えます。理由は、現在、政府は白色申告書に認められている現行の専従者控除について、その実態等を踏まえて検討を行うこととしており、また、平成27年12月25日に閣議決定された第4次男女共同参画基本計画において、商工業者等の自営業における家族従業者の実態を踏まえ、女性が家族従業者として果たしている役割が適切に評価されるよう、税制等の各種制度のあり方を検討するとしていることから、まずはこうした国の動きを注視していく必要があります。一方、所得税法第56条を廃止することは、家族間での所得分散による不当な租税回避行為を防止することが難しくなると考えられます。そのため、陳情が求める56条の廃止ではなく、56条を存置した上で、57条の白色申告者について、青色申告者と同様に、適切な給与支払いの合理的な認定が可能となるよう見直しを進め、現在の社会情勢に合致させていくべきと考えられることから、不採択が妥当と考えます。

◎福田委員長
 そのほかありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が出尽くしましたので、これより採決に入りたいと思います。
 確認いたします。御意見は、採択と不採択であります。
 初めに、採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成1名であります。
 次に、不採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
 賛成多数であります。
 したがいまして、陳情総務29年41号については、不採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いいたします。
 なお、質疑につきましては、説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 初めに、元気づくり総本部から行います。
 報告1、平成29年度第2回パートナー県政推進会議の開催結果について、中西県民課長の説明を求めます。

●中西県民課長
 それでは、元気づくり総本部の資料1ページをごらんください。平成29年度第2回パートナー県政推進会議の開催結果について報告します。
 「県政は県民のパートナー・地域のパートナー」であることを原点として制定しました鳥取県民参画基本条例の基本理念に基づいて設置されましたパートナー県政推進会議の第2回目の会議を12月3日に開催しましたので、報告いたします。
 今年度の委員の方は、次の2ページに一覧を掲載しておりますけれども、公募6名を含む全員で18名、そのうち13名の方が出席されまして、県政への県民意見の反映、県政との協働のあり方等について、施策の改善を検討するために意見交換を行いました。
 主な意見ですけれども、2番のところに載せておりますが、例えば若者の転出超過対策の分野については、若者を定着させるには教育の現場がとても大事である。例えばスポーツの第一人者に移住してもらえば、スポーツ関係の人をふやし、定住にもつながる。本物に触れることができる教育にもなる。その次に、人材不足の解消のところでは、高齢者、障がい者、児童等、一体の共生型施設のサービスを提供しようとすると、それぞれの分野で必置基準などがあり、有資格者が必要となるのだけれども、そうすると、働き手がいなくて困っている。実態に合わせて、規制緩和等ができないか、検討してほしいという意見もございました。観光戦略では、海外の観光客をふやすには、外国人観光客に直接聞いてみるのが最も有効なのではないか。また、そのほかでは、より多くの人に県政をもっと身近なものに感じてもらい、県民が県政に参画する仕組みや触れる機会がふえるともっといいのではないかといった意見をいただきました。
 今後の予定ですけれども、会議でいただいたこれらの意見等については、県の施策に反映できないかを今検討しているところです。

◎福田委員長
 続きまして、報告2、小さな拠点の取組状況につきまして、齋尾とっとり暮らし支援課長の説明を求めます。

●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 そうしますと、3ページをお願いいたします。小さな拠点の取組状況についてでございますが、このたび、八頭町におきまして、隼Lab.が12月10日に開所しまして、高齢者等が住みなれた地域で安心して生き生きと暮らし続けられる中山間地域における小さな拠点の取り組みとして展開されることになりました。
 1番が隼Lab.の概要でございますが、平成29年3月に閉校いたしました旧隼小学校の校舎を活用しまして、1階部分で、隼地区まちづくり委員会が多世代交流だとか、高齢者サロンを実施するとともに、地元住民によりますシイタケ栽培や見守りとあわせた宅配サービスを検討されているところでございます。あわせまして、新たな産業、雇用創出のため、2、3階部分におきまして、シェアオフィスや多種多様な企業などが集まるコワーキングスペースとして使用されることになっております。隼Lab.の入居企業及び団体は、その下に記載したとおりでございます。
 2番といたしまして、小さな拠点の取り組み状況でございます。本委員会におきましても報告しておるところでございますが、岩美町につきましては、道の駅を拠点にいたしまして、平成28年度末に小さな拠点化を図られておりまして、現在さらなる発展に向けまして、高齢者、障がい者、子育て中の方が交流、サポートしながら働くことのできる施設を整備されているところでございます。
 また、江府町につきましては、移動販売車による看護の宅配便、それから、人材育成塾を高齢者サロンに併設して開設され、平成29年4月に拠点化を図られておりまして、現在さらなる発展に向けまして、移動診療所や地域の交流拠点の設置、貨客混載の検討をされているところでございます。
 めくっていただきまして、4ページでございますが、八頭町の3番、4番、5番につきましては、従来から高齢者や子育て親子のサロン活動等の小さな拠点化を進めてきておられたところでございますが、さらに取り組みを発展させるために、地域住民による高齢者の送迎サービスにつきまして、8月に送迎車を1台追加されまして、サービスの充実により拠点化を図られております。
 6番以降につきましては、今年度、拠点化が進められている地区で、八頭町の大江、それから琴浦町、大山町、南部町、伯耆町で、それぞれ進めておられまして、内容につきましては、それぞれ記載のとおりですが、拠点施設の新設だとか、改修、それから環境整備、担い手の育成などの体制づくりによる拠点化を目指しておられます。
 一番下に、その他、検討を進めている市町村も記載しておりますが、今後も小さな拠点につきまして、全県展開に向けての取り組みを町や地元とともに進めていこうと考えております。

◎福田委員長
 続きまして、総務部に移ります。
 報告3、首都圏における情報発信等につきまして、岡﨑東京本部長の説明を求めます。


●岡﨑東京本部長
 おはようございます。東京本部です。
 首都圏における情報発信等につきまして、1ページから記載しております。9月以降に実施しました情報発信等につきまして、4項目15件にわたって記載しております。量が多いものですから、ポイントのみで説明させていただいて、後ほどごらんください。
 まず、1ページですが、観光を中心とした情報発信です。これは新規事業を2つ記載しています。一つは、外国人目線で鳥取県のPRをして、東京に在住の方々が本国に対して発信する、あるいは本国から鳥取に来ていただくような形でのPRをしようということが目的で、ことし初めて、八芳園で行いました。どういうことをしたのかというと、ニュージーランド大使、ジャマイカ大使、香港の代表部、あるいは首都圏在住の報道機関の方々、あるいは会社の方々にお集まりいただいて、50名という小規模ですが、知事と一緒になって議論させていただきました。その結果、下のほうに書いていますが、東京のアメリカのクラブのレストランなどでの商談会、あるいはランチョンマットをお土産として配りました。これは倉吉絣のパッチワークをつくっていただいたのですが、それがニュージーランド大使の目にとまって、これから商談をしようかなという形でも取り組みをしています。これは引き続き来年度以降も実施してまいりたいと考えております。
 2番目ですが、とっとりふるさと大使をいろいろ任命させていただいていますが、その中でも、上田さんを使って、松竹芸能とコラボして行ったものであります。これによりまして、下のほうに書いていますが、作成したチラシは、松竹芸能さんの御好意によりまして、いろいろな場所、劇場やテレビ局での配布とか、あとポスターもつくりまして、人の目につく例えば空港とかというところで配布することにしております。
 次のページは、観光と物産とが連携した情報発信ということで、新規4件、継続・拡充4件を記載しています。これは物販を中心として鳥取のPRをしていこうというものでして、以下、掲げているとおりですが、日吉は、実は高級マンション等で地域が開かれてきているところでして、そこで一回やってみようということで、手応えを感じております。
 また、それ以降は、中野でのにぎわいつまり、松戸まつり、そして、次のページでは、有楽町ですが、これは震災復興活動の一環として我々も参加したということであります。あと、連携協定を結んでいます明治大学との連携の中での観光PR、そして、これは初めてですが、ソフトバンクの本社で会議室、食堂を使って、西部総合事務所とコラボして、大山フェアを行ったものであります。この中では、鳥取物産の試食をしていただきましたが、非常に好評でした。
 次のページは、これも包括連携協定を結んでおります三井住友海上火災保険との連携ですが、ここの本社でフェスタを行ったというものと、これは初めてですが、地方自治法施行70周年記念事業としての地域の魅力発信として出展をしたものであります。
 4ページ、下のほうですが、県産品による情報発信ということでして、これは従来からしております百貨店、高質型スーパーでPRしていますが、我々のこの目標は、人が集まることが目標ではなくて、定番化することを目標としてことしはしております。その結果、5ページの上のほう、イに書いていますが、よしや、スズキヤ、あるいは三浦屋などでこういうような定番化もできつつあります。
 次、ハタハタフェスティバルは、毎年のとおりでPRをしていました。
 5ページの下のほう、4番ですが、7月より鳥取県立東京ハローワークを設置しました。それとあわせて、移住、定住に係る情報発信になります。早稲田大学の学生さん12人が参加して、学園祭でのPRを行ったものでありますし、次の6ページでは、これは新規ですが、鳥取県学生寮の寮生たちを対象として就活セミナーを行ったものもあります。寮生はほとんどが1年生、2年生ですが、この段階から初期アプローチとしての就活Uターン情報を出していくものでありまして、参加者数は、ウ、実績・反響等に書いていますが、清和寮では44名中27名、明倫館では56名中42名ということでして、これを通して、学生時代、あるいは就職してからも引き続き情報を出していきたいと考えております。
 あと、6ページ、(3)ですが、転職フェアへの出展、これは新規であります。リクナビ、マイナビの転職フェアに初めて参加しまして、これはかなりの人数の方が相談を受けています。リクナビでは74名受け付けし、マイナビでは39名ということでして、今後の課題としては、この約120名の方々に対してずっと継続的にコンタクトをしていって、移住、定住につなげていきたいと考えております。
 以上、9月から12月までの取り組みでした。
 7ページ、最後に、今後の主な取り組みにつきまして、実施予定のイベント、(2)を掲げていますが、これ以上に我々が今考えていますのは、(1)に書いていますとおり、鳥取県の知名度は徐々に高まっていますが、ただし、十分に認知されていないというのが我々の肌感覚であります。そこで、東京本部では、人と人との顔が見える関係をきちっとつくっていって、その中で、鳥取のよさ等を発信していきたい。また、例えば定番化につなげていくとかということをしていきたいということであります。そのための一つの方法としては、ある階層とか、特定の地域とか、それらに合ったものをマッチングさせていくことが必要だと思っていますので、今後ともそういう形で取り組んでまいりたいと考えています。

◎福田委員長
 続きまして、報告4、関西圏における県産品のPR及びブランド化の取組について、伊藤関西本部長の説明を求めます。

●伊藤関西本部長
 そうしますと、8ページをお願いいたします。関西圏での県産品のPR、それから、ブランド化の取り組みについて御報告いたします。
 イベント開催は、料理人の皆さんに提案する形での勉強会といったもので、今の冬商材、松葉ガニ、白ネギ、あるいはブロッコリー、ねばりっこ、こういったところを御紹介しているところでございます。
 最初に書いてあります県産品のPRといたしまして、松葉がに祭りですね、こういったところへの参加、あるいは、OBCのラジオまつり、阪急、阪神梅田での松葉ガニの販売、それから、カニ汁の販売といったところで今旬のカニを関西圏の皆さんに楽しんでいただく、それから、消費していただくということに取り組んでいるところでございます。
 また、9ページに書いております。今農林水産物のブランド化の取り組みということで、関西の有名料理人、アッパークラスの料理人の皆さんにずっと食材を提案してきております。今回は、秋冬商材ということで、記載しておりますとおり、京都から神戸、大阪、姫路、このあたりの料理人さん、記載のメンバーに、それぞれ提案させていただいて、それぞれの開催会場で実際の料理をつくっていただいて食べていただく。そして、これをもとにアドバイスをいただく、あるいはこれは非常によかったらそのままお使いいただくというような取り組みをずっとしてきているところでございます。
 参加者からの評価、記載しておりますけれども、県産品は非常に優しい味がするという話がございました。これは、私どもは今回初めて聞いたわけですけれども、裏返すと料理人さんから、特徴が余りないかもしれないということも言われました。このあたり、その兼ね合いだろうという話も伺いましたので、そういったところの取り組み、県産品のよさというものをもう少しアピールしていきたいと思っております。ブロッコリーにしても、ミディートマトについても高評価いただいたところでございます。特にイノシシ、鹿ですね、このあたりは非常に臭みがなくて非常にいいと。これは余り臭みがないほうがいいねという話がありまして、非常にいい商材だということで御評価いただいたところでございます。
 今後ですけれども、これからはやはり単価が問題だよなと。やはり料理人さんも単価のところを非常に気にされますので、そのあたりのこれからの折り合いをつけていくところが必要かなと思っておりますので、引き続きこのあたりの料理人さんのところには訪問を重ねて、そこで扱っていただいて、メニューの中に鳥取という名前を掲載していただくような形で取り組んでまいりたいと思っております。

◎福田委員長
 続きまして、報告5、名古屋における情報発信等について、吹野名古屋代表部長の説明を求めます。

●吹野名古屋代表部長
 それでは、名古屋における情報発信等ということで、観光情報の発信と販路促進ということで、2つ大きな項目を報告させていただきます。
 11月6日だったと思いますが、ズワイガニの解禁がありまして、ウエルカニキャンペーンというものも同時開催ということで、11月11日、12日にJR名古屋駅、それから、併設しておりますジェイアール名古屋タカシマヤにおきまして、ウエルカニキャンペーンを中心としたPRをさせていただきました。名古屋駅の中央コンコースで大使によるPRステージですとか、ゲーム等による観光PR、それから、併設しておりますジェイアールタカシマヤで松葉ガニとか親ガニ等の販売促進をさせていただいたところでございます。特に親ガニにつきましては2日間とも完売、松葉ガニについてもほぼ完売という状況で、大変な人気だったと聞いております。
 10ページ目の(2)と(3)でございますが、親子連れが多い名古屋市内の東山動物園と、これも比較的親子連れが多いイベントになるのですけれども、すこやかフェスタ、この2カ所で、移住、定住も含めたパンフレット等の配布、それから、缶バッジや砂丘の砂を使った瓶詰、そういったもので鳥取県のPRをさせていただいたところでございます。
 10ページの一番下、4番でございますが、これは実施予定ということで、今週の金曜日、中京テレビの「ぐっと」という番組がございまして、そこで鳥取の松葉ガニ、観光PR、それから和牛等を紹介する番組を放送していただく予定にしてございます。
 11ページの(2)でございます。鳥取県産品の販路促進ということで、株式会社ヤマナカさんというスーパーですけれども、フランテという少し高級なお店を展開していらっしゃいまして、そこでカニを中心とした県産品の販売をさせていただいたところでございます。ブロッコリーですとか、白ネギについては、試食をしていただいたのですけれども、特に白ネギは初めて食べたのだけれども、本当に甘いというような評価をいただいたりとか、あと、試食後につくり方を尋ねられたりとか、そういった意味で、結構県産品としての認知が高まっているのかなと思います。
 最後になりますが、(3)番でございます。これもJR名古屋駅にうまいもん通りというところがございますが、そこのそばのみやびさんというところで1カ月間、鳥取のお酒と食材を使った鳥取フェアをしていただきました。10日を区切って、東、中、西部のそれぞれの地域のお酒、食材を提供していただきましたが、(4)のところに書いております、特にねばりっこそばとカニ丼が想定以上に売れて、大変好評をいただいたということでございます。

◎福田委員長
 続きまして、教育委員会に移ります。
 報告6、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告について、北村教育環境課長の説明を求めます。

●北村教育環境課長
 そうしますと、教育委員会関係の資料をお願いいたします。
 おはぐりいただきまして、1ページです。一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告でございます。
 新規分といたしまして、県立米子東高等学校渡り廊下D新築他工事でございます。これは、管理教室棟と西校舎をつなぐ渡り廊下でございますし、このほか、自転車置き場でありますとか、駐車場等の整備をこの工事で行うものでございまして、1億1,600万円余でこのたび契約させていただきました。
 あと、一つ、変更分ですけれども、県立米子東高等学校多目的ホール棟新築他工事(建築)でございますけれども、これは、この工事に支障となっておりました地中構造物でありますとか、アスファルト舗装等の撤去等を行うというものの追加等がございまして、760万円余の増額をしたものでございます。

◎福田委員長
 続きまして、報告7、「鳥取県立図書館の目指す図書館像」の改定について、福本図書館長の説明を求めます。

●福本図書館長
 それでは、同じく教育委員会資料の2ページをお願いいたします。
 「鳥取県立図書館の目指す図書館像」の改定について御報告いたします。
 この図書館像と申しますのは、県立図書館の運営に当たっての方向性を示すビジョンとしまして、平成18年3月に策定しておりますものですが、その後、平成25年に1回目の改定をしております。この1回目の改定の際に、5年間を計画の期間としまして、図書館運営をするということで、これまで取り組んでまいりましたが、次の3の改定の概要、(1)のところに掲げておりますように、前回の改定から5年間たつ中で、情報化の急速な進展とか、近年話題になっております子どもの貧困問題、地震などの災害時の危機管理、これはことしの9月にも公文書館から計画策定の話がありましたが、こういったようなさまざまな状況が出てきておりますので、こうしたことを踏まえまして、図書館協議会での議論を中心に、専門家のアドバイスもいただきながら、2度目の改定作業を進めておるところでございます。
 その主な改定内容ですが、2ページの真ん中の3の改定の概要(2)のところに、改定案の構成を上げております。このビジョンは、大きくミッションと柱、キーワードの構成としておりまして、まず、柱につきましては、従来の第1から第3までの3本柱、この中身についての見直しはアンダーラインを引いておるところを中心に見直ししつつ、新たに大きなものとして第4の柱を加えることが今回の改定の大きな修正であります。この第4の柱といいますのが、デジタル化時代の進展に伴いまして、図書館が知の拠点として重要な役割を果たすべきだということで、この第1から第3の柱の土台になるような柱という位置づけと考えております。また、この柱の改定に対応しまして、それを実現するための次のキーワードというところにも、新たに保存と公開という項目を加えて、従来の3つから4つに整理したいと考えております。
 また、こうした全体の構成の見直しに対応しまして、次の3ページの(3)ですが、サービス指標についても見直ししたいと考えております。専らデジタル化時代に対応して、新たにこれから図書館の目指す方向性の目安となる指標を加えたいということでありまして、これらをPDCAサイクルによる進行管理により取り組みに生かしていきたいと考えております。
 ほかにも幾つか改定の新たな視点も盛り込んでおりますが、これらをまとめて(4)の改定のポイントというところに整理しておりますので、ごらんいただけたらと思います。
 今後の予定でございますが、3ページの下段、4と5に上げておりますように、今回の改定作業の中心となっております図書館協議会のほうで先月、中間的な案をまとめていただきましたので、それをもとにしまして、パブリックコメントを実施したいと考えております。時期は来年1月5日から24日までということで、その結果につきましては、また、5の今後の予定に上げておりますように、常任委員会にも報告させていただきたいと考えております。その上で、3月中には策定、公表したいと考えております。
 なお、次の4ページ、5ページには、そのパブコメの際のチラシ案をつけておりますので、あわせてごらんいただければと考えております。


◎福田委員長
 続きまして、報告8、平成29年度第3回鳥取県立博物館協議会の概要について、田中理事監兼博物館長の説明を求めます。

●田中理事監兼博物館長
 それでは、6ページ、7ページをごらんいただきたいと思います。今年度第3回目の鳥取県立博物館協議会を開催いたしましたので、その概要を御報告いたします。
 開催いたしましたのは、去る12月7日でございます。3に書いておりますが、議題としては、平成30年度以降の企画展等博物館の事業の状況について、そして、県立博物館の改修基本構想についてが中心の議題でございました。
 4の主な意見ということで、大きく4つ分けておりますが、まず、1つ目が平成29年度の博物館事業の実施状況について御報告しまして、その中で、特に上の黒ぽつ、鳥取県ミュージアムネットワークという、県内50を超える博物館、美術館等のネットワークを持っておるのですけれども、その美術館連携の取り組みを次年度以降も、情報も公開しながら、ちゃんと継続をしてほしいといった御意見がございました。
 中段あたり、(2)でございます。平成30年度の博物館事業の予算要求についてということで、これは主に平成30年度、そして、平成31年度の主要な企画展の内容を御説明いたしました。その中で、特に一番上のぽつでございますが、自然分野の企画展、これは31年度に動物の絶滅をテーマとして展覧会を開催しようと考えておるのですが、その中で、手塚プロとの連携、アニメとの連携といったことも今調整しておりまして、そういうことについて、前向きであって、非常にうれしく思うといったことで、こういう漫画、アニメーション等を取り入れて、来客者をふやすような取り組みについて幅広く考えてほしいといった御意見をいただいたりということであります。それから、ぽつの3つ目あたり、なかなか学校現場も、教員も多忙で忙しくなっているので、ぜひ教育委員会のほうで博物館などを活用しやすいシステムを考えてほしいといった御意見がございました。
 続きまして、7ページをごらんいただきたいと思います。(3)の県立美術館整備の検討状況についてということで、11月22日に開催しましたアドバイザリー委員会の概要を御報告申し上げました。内容はよいと思うが、非常に多くのことが盛り込んであって、全ての実行ができるのか懸念するといった御意見もございました。ステップを踏みながら徐々に取り組みを進めていくべきではないかということで、御意見をいただいておるところでございます。
 そして、最後に、4点目、県立博物館の改修基本構想ということで、これにつきましては、ここ2年間、この協議会で基本構想の検討をしてきていただきました。それをまとめまして、大まかな素案という形で、今回示したものでありまして、それに対して、収蔵スペースは拡大してくるけれども、特に歴史分野で緊急に大量の保存すべき文書が出てくる場合が多くあるので、そういう場合へのスペースの確保に懸念があるといった御意見もございました。人文分野では600平米ぐらい、収蔵庫の面積がふえることになるのですけれども、現施設の中で最大限対応できることは、対応してまいりたいといった形で御説明いたしたところであります。また、実際、博物館のリニューアルというのは、美術館ができた後、10年程度後になりますので、基本構想の策定、詳細なものをどこまで急ぐ必要があるのか、少し時間を置きながら考えていくべきではないかといった御意見もございました。
 5の今後の対応でありますが、そうは申しましても、この基本構想は、課題の検討委員会の指摘も、提言も受けて検討しているものでございますので、今後、改修後の再配置案等を試算いたしまして、改修整備、運営手法等について検討し、次回の協議会等で意見をいただいて、できるだけ速やかにまずはまとめていくという手続に入ってまいりたいと思います。

◎福田委員長
 報告は以上で終わったわけでありますが、教育長より発言を求められておりますので、許可をいたしたいと思います。

●山本教育長
 委員長の許可を得まして、1点、報告とおわびを申し上げたいと思います。
 去る10月7日、午前11時過ぎだったと思いますが、県立高校の事務職員が米子市の山陰自動車道で対向車5台を巻き込む交通事故を起こしました。相手方2名の方に軽傷を負わせるという人身事故でもあったわけですが、この関係で12月8日に過失運転致傷、酒気帯び運転の疑いで、この職員が鳥取県警に逮捕されております。職員がけが療養のため入院していたことで、この日の逮捕となった模様でございますが、本人は現在も勾留中でございまして、詳細は不明でございますが、交通事故、あるいは不祥事の防止に県を挙げて取り組んでいる中、このような事態となったこと、まことに遺憾に存じる次第でございます。
 けがをされました被害者の方々はもとより、生徒、あるいは保護者、県民の方々に多大なる御心配、御迷惑をおかけしておりますこと、改めておわびを申し上げたいと思いますし、事実確認の上、厳正に対処してまいりたいと考えております。

◎福田委員長
 それでは、今までの説明につきまして、質疑はありますでしょうか。

○野坂委員
 教育委員会の1ページ、工事請負契約の報告で、今回、請負契約の変更ということですけれども、今回2回目の変更で、摘要に本工事に支障となる云々ということが理由で書いてあるのですが、これは当初はわからないものですか。

●北村教育環境課長
 多目的ホールの変更の分についてお尋ねいただきました。
 この地中構造物の関係ですけれども、今回、この工事で整備しております渡り廊下の工事をするときに、基礎部分の掘削工事をしておった時点で、昔の構造物の基礎が出てきたということで、図面にも全くないですし、わからなかったということが正直なところでありまして、それが9月の時点で判明したものですから、その撤去ということで計上させていただいたものでございます。

◎福田委員長
 いいですか。
 そのほか。

○横山委員
 総務部の7ページ、8ページ、9ページ、よく頑張っていただいておって、感謝しておりますが、農林水産物のブランド化の取り組み状況ということで、例えばSNSというようなものを利用しておるのかどうかとか、それから、そういう食材を紹介するイベントを10月、11月でしておられるのですが、こういうことをもっと元気を出してしないといけないということが1点です。そういう取り組みを充実させることが非常に大切かなと思っております。特に関西は近いですから、関西地区でいうと、とんでもないお客さんだと思っておりますので、もっともっと知名度アップというか、知事だけ知名度があって、そのほかの人は余り知名度がないというのではよくないので、知事に負けないようにしてほしいなと思います。
 もう一つ、これは元気づくり総本部の小さな拠点の取り組み状況について、隼Lab.は大変結構なことだと思うのだけれども、その費用を分担しないと到底間に合わないのだろうと思うのですよね。例えば琴浦町でいうと、古布庄で、これに寄附を下さいというようなことで、下さいと言ったらやらないことはないけれども、そういう費用も含めて小さな拠点化をしっかり充実させていってほしいです。それは、地域が過疎化しておるので、その過疎化の対抗策ということにもなると思いますので、ぜひ充実してほしいなと思います。2点だけ。

◎福田委員長
 まず最初に、では、SNSを活用した今後のPR等についてでよろしいですかね。では、東京、関西、名古屋とそれぞれお願いできますか。

●岡﨑東京本部長
 東京では、実は関西と比べて、鳥取の知名度と、実際に鳥取に行った経験のある人が極端に少ないのです。関西では、例えば私の実感でいけば、半分程度の方は鳥取を知っている、あるいは行ったことがある方たちが多いと思います。ところが、東京では、全く違っていて、1割もいないです。ということは、例えば大きなイベントをしたとしても、一過性で終わってしまう可能性が高いのですね。あと、知らない人たちの発信を見ても、やはりそんなものかというふうに思う方が多いのが実感です。ですので、先ほど申し上げたとおり、人と人との顔のわかるネットワークづくり、あるいは、それからの口コミというものがやはり極めて大切かなと思っています。今回、上田まりえさん、ふるさと大使を使った、SNSの発信が、参加者から出ています。わざわざ来ていただいてしたわけではなしに、その参加者から自発的に出たSNSというのは大切だと思っていますので、そういう取り組みをしてまいりたいと考えております。

●伊藤関西本部長
 先ほど農産物のブランド化のところでも御質問いただきました。
 今、料理人さん方をつかまえてずっとしているのですけれども、ここでは今25~26人いらっしゃるのですが、それにプラス、去年、おととしのメンバーを加えて、今40名以上いらっしゃるのですけれども、その方とおつき合いしていく中で、お店に品物が出ていく。全てインパクトのあるお店ですから、そこで食べられた方は発信されるのですね。この肉はおいしかった、この魚、例えば生き〆の船上活〆のサワラはおいしかったとか、そういったこだわりのものをどんどん発信していただくことがやはり必要かなと思っています。やはりこちらから仕掛けるのではなくて、先ほど東京本部長が言われましたけれども、自発的にそういった消費者の方が発信していくと、本当の本物だなというふうに思っていますので、そういった仕掛けのために、こういった料理人さんに御提案をしてきているところであります。料理人さんたちもネットワークがございまして、その中でまた発信していただけるわけですね。この間、勉強会に出た鳥取の品物は非常によかったよという話をしていただけます。そういったことをこれからも続けていきたいと思いますし、先ほど東京がありましたけれども、関西はかなり鳥取の品物は知っています。松葉ガニにしても、それから、白ネギ、ブロッコリー、ねばりっこにしても。ただし、知っていますけれども、それが直接消費には結びついていない。特に松葉ガニとかは余り売っていなかったりするのですね。そこをしっかりとこれからスーパーさんとか、それから百貨店とかも今売ってきていただいていますから、そういったところでPRしながら、逆に鳥取に来て食べてくださいという表現も最近はさせてもらっています。観光と結びつけることも必要かなと思っていますので、そういった取り組みをこれからも仕掛けていきたいと思っております。

●吹野名古屋代表部長
 SNSの取り組みですけれども、実際のところ、今はやっていないという状況です。ただし、私は、7月からですけれども、名古屋の市内を中心に歩かせていただいていて、なかなか鳥取県産品を扱っていただいているところが少ない。近郊の野菜ですと、やはり静岡ですとか、長野ですとか、岐阜ですとか、そういったところになりますし、お酒についても、やはり東側のほうのお酒と。ただし、この間、ちょっと回っていまして、一つ、鳥取のお酒を扱っていらっしゃるところがございました。本当にいいお酒、自分が飲んでおいしかったから今していますと。そういったお店を1つでも2つでも見つけたいなということで、いろいろ歩きながら調べているところでございます。そういった店が1つでも2つでもできたら、名古屋のホームページを使って、ゆかりの店という形で、少しですけれども、発信をしていきたいなと考えているところでございます。

◎福田委員長
 次に、小さな拠点について、齋尾課長。


●齋尾元気づくり推進局とっとり暮らし支援課長
 小さな拠点の関係でございます。
 まず、隼Lab.の関係の御質問があったと思います。こちらにつきましては、新聞報道等もございましたが、事業費が1億5,100万円余かかっておりますが、これにつきましては、地方創生拠点整備交付金を市町村さんのほうで6,700万円入れて、国の交付金と合わせてしておられるということになっております。
 県の小さな拠点に関しますいろいろな支援でございますが、例えば計画段階であったり、それから、実際、箱物を改修されたり、つくられたり、そういうところどころで中山間地関係のいろいろなメニューを持っております。また、その後の人材関係の担い手、こういう育成の関係の支援も行っているところでございますし、箱物でいきますと、特に日本財団の関係がございますので、そちらとも連携しながら、市町村、それから地元と協議を進めているところでございます。
 ちなみに、古布庄につきましては、現在元気戦略のトットリズムの推進補助金によりまして、施設の改修だとか、備品を充てておりますので、これが大体3月ぐらいに完成する予定でございますので、そこをもって一応拠点化を図りたいと町からも聞いているところでございます。

○横山委員
 僕はSNSの作戦を考えてと言っているのです。例えば10代、20代というのは多いのだやはり、二十前後の人たちはSNSで、ばんばんばんばん、そんなことまでよくわかっているなと。僕らは知っておられますかと言われたら、知りませんというように言うのだけれども、彼らたちは、ばあっと行き出したら、もうすごい。だから、そんな作戦を考えてほしいと言っているわけです。
 小さな拠点の取り組みについては、日本財団と連携するという話があったので、そういうところと連携すると、かなり充実していくのではないかなと思いますので、頑張ってください。

◎福田委員長
 希望で。

○安田委員
 東京本部、そして名古屋代表部、それぞれから来ていただいて、御苦労さまです。それぞれに活動していただいている、そのメーンはどうも食ですね、移住、定住もあるのですけれども。それに対して、欠けているというか、お願いというか、食のみやこ鳥取の源は、私はやはり大山の存在が非常に大きいだろうと思っております。肉にしても牛乳にしても魚介類にしても、水もそうです。それで、今大山開山1300年が控えているのですが、東京は、本部長がおっしゃるように、非常に弱いわけですから、食のPRをなさるのであれば、やはりそこで開山1300年のポスターなりで、一緒にPRしていただきたいなと。ソフトバンクから呼びかけられて、ここ1カ所だけが大山フェアというのは、ちょっと寂しいような気がいたします。ぜひその辺をよろしくお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

●岡﨑東京本部長
 では、お答えします。
 大山1300年祭の話は、これは主な取り組みを記載させていただいたので、ソフトバンクだけではありませんので、まず、そのことを御承知いただきたいと思います。もう一つ、首都圏、東京での事情を申し上げますと、きっと御存じだと思いますけれども、首都圏では「だいせん」と読む人はほとんどいません。「おおやま」です。大山1300年と言っても誰も実はわかっていません。まして、これは厳しい言い方ですけれども、鳥取の食といっても、そういう意味ではわからないというのが実情であります。まず、そこを踏まえた上で、このPR、あるいは情報発信しないと間違ったことになるといいますか、お金だけいっぱい使って何も結果がなかったということになりますので、我々は4月以降、そこの部分をきちっと把握した上でやろうと考えています。今は、先ほどソフトバンクの話もありましたが、1300年祭のメニューができ上がりましたので、そのメニューを我々は広めている最中であります。あと、ポスターもそれを使いながら、東京、首都圏で認知されやすいような形でのPRを今考えておりますので、大山の恵みといいますか、物語をつくっていった上で首都圏でのPRをやっていきたいと思っています。それと、もう一つ、首都圏と関西と違うのは、先ほど申し上げましたけれども、何が違うかというと、首都圏から鳥取に行く交通手段が一番のボトルネックだと私は思っていますので、そういう意味では、インバウンドはもちろんですけれども、首都圏の中で大山の恵みが味わえるところというものを、今我々は探すなり、開拓している最中でありますので、それに向けて、来年、邁進してまいりたいと考えています。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○安田委員
 昔話で、半世紀前に私は東京の大学に行ったときに、自己紹介なるものが各所であるではないですか。私は境港でしょ、境高校なのですよ。そんなのは言ったって誰も知らないのですよ。当時、米子東高は甲子園で有名だったのですよ。それで、回りくどいけれども、米子東高を持ってきて、そのお隣のまちのといって、本当に苦労したのです。ところが、いつの間にやら、米子はもう誰も知らないまちになって、ごめんなさい、今現況はそうなのです。それで、境港のほうが有名になった。それは、一つは、3年間連続で水揚げが境漁港が1位になったのですね。あのころからだんだん変わってきて、今や水木しげるロードが鳥取砂丘にも負けないぐらい有名になって、鳥取県というと、結構境港は有名になった。だから、それと同じように、大山も知られていないけれども、どこかで何かで知られるようになるということもあり得ますので、やはりそれは狙って、心して、出ていくほうがいいのではないかなと老婆心ながら思っておりますので、よろしくお願いいたします。


◎福田委員長
 そのほか。

○広谷委員
 東京本部の学生寮の就活セミナーの件ですが、これは新規なのですか。というのが、前から言われるように、学生のUターンが少ないということは大きな検討課題ですよね。そういう中で、新規ということにまずびっくりしたのと、この報告書を見ると、企業のことが全く出てこないのです。というのが、学生が寄ってする寮祭ですか、その中での就活セミナーという格好だけれども、県内企業がこれに参加して、就職相談するという中身というわけではないのですか。それで、ぜひこういう事業を拡充して、やはり県内に帰ってもらうような就職相談なり、取り組みをしていかないといけないと思うのだけれども、いかがなものでしょうか。

●岡﨑東京本部長
 まず、これは新規です。というのがまず1点目。
 2点目は、学生が集まりやすい土曜日、日曜日の時間を使ってしようということが2点目です。そういう意味では、例えば学園祭、寮祭とか、そういう事業とコラボしないとなかなか集まってくれないだろうということで、時期を選んだということが2点目あります。
 3点目は、企業ではなくて、企業に就職した若者を講師として招いて、若者との意見交換もやりたいということでして、自分たちが、この寮出身の人とか、20代、30代、1人ずつ呼んだのですけれども、その人たちと意見交換をしながら、鳥取の就職って中小企業です、もちろん。それもあるけれども、いい仕事があるよということをまず紹介するということ。それと、東京本部には就労の関係のコーディネーターもいますので、彼らがその学生に対してこういう企業がありますよと、あるいはこんな仕組みがありますよということを紹介したということでして、まずはスタートとして、こういう若者、1年生、2年生が取っつきやすいものから始めたということが実情であります。ですので、こういう取り組みの中で、企業がどんと集まってきてするということは、まだまだ早いのかなと。まずは、鳥取に就職した自分たちの先輩がどのような感想を持って、あるいは取り組みをしているかというようなことを寮生たちに紹介して、鳥取の企業もいいよねというようなことを考える。そして、企業もあるよというふうなことできっかけにしたいということが趣旨ですので、これは今後とも強力に進めてまいりたいと考えています。

○広谷委員
 県内企業に就職している若い人たちとの意見交換ということですかね。
 それで、都会の学生は、イメージとして県内にそういういろいろな職種があっても、そのような企業があっても、なかなかその辺がわかっていない、職種がないということがあると思うのですよね。それで、県内企業に就職している若者が意見交換する中で、やはり自分の企業のことはPRはできると思うのですけれども、県内企業全体のPRというのは、なかなか難しいのかなと思うので、やはりそういうことも含めて、今後継続してぜひ学生に県内の企業のPRができるような事業を、取り組みをしていただきたいなと思います。よろしくお願いします。

●岡﨑東京本部長
 御趣旨はよく理解しています。今の職員は、県立ハローワークをつくりましたので、企業の状況もよく勉強していますが、余りにも就職ガイダンスということになると、学生寮の方たちも引く場面がすごく多いので、まず先輩方のいろいろな環境とかというのをみんなが理解して、東京で就職するのももちろんいいけれども、鳥取でもいいことはいっぱいあるよというような動機づけをするのが大切かなと。そもそも東京に出ていく学生というのは、東京で就職したいという方たちが案外多いのですね。ですので、そういう方たちをいかに鳥取にもいいことがあるか、活躍の場面があるかということを1年、2年の間から話をしていきたいということが趣旨でありますので、広谷委員の御指摘ももっともだと思いますので、また、努力してまいりたいと思います。

◎福田委員長
 そのほか、ありませんか。

○野坂委員
 先ほどの首都圏を含めた都市圏における情報発信で、安田委員の御意見に関連してですけれども、PRという点でいけば、食材というのは、食の魅力というのは、これは共通しているのだろうと思うのですね、インバウンドだろうが、国内に対するPRだろうが、要するに魅力の大きな柱だと思うのです。つまり、発信力があるジャンルということですよね。今回は鳥取和牛が肉質で日本一、1位をとったということで、そのことが発信力となっているわけですけれども、例えば全国でもいずれの県でも同じような取り組みがされていて、なかなか差別化するのに御苦労されているのだろうと思うのですよね。それはわかります。思いつきみたいな話になるのですけれども、水ということに着目すると、例えば自給率の中でカロリーベースみたいな考え方があって、例えば肉を1キロつくるのにこれだけの穀物が要るとか、同様な考え方で、肉を1キロ生産するのに水が何リットル要るという計算があるのですよね。そうしていくと、水質というものは物すごく裏づけになるのですよね。だから、おいしいのだという裏づけになる。そうやって考えていくと、この大山を中心とした圏域は、サントリーにしても、コカ・コーラにしても、全国的に見ても有数な水質だということで工場進出していますよね。だから、今までの取り組みに加えて、この水質のよさに裏づけられて生産されている食材というか、物だというようなPRの仕方も話を聞いていてあるのではないかなと思って、もちろん考えておられるのかわかりませんけれども、その点の取り組みもされたらどうかなと思うのですが、どうでしょうか。

◎福田委員長
 では、それぞれ。

●岡﨑東京本部長
 おっしゃるとおりであります。というのは、首都圏では、先ほど申し上げましたように、大山といってもなかなかわからないです。では、どうするかというと、我々、東京本部で今ストーリーをつくっているのは、ちょっと長くなりますけれども、大山1300年、開山1300年ということは、1,300年以上前から、森を中心に自然を大切にしながら恵みを育てたということがあって、その証左に、淀江も含めて、漁場もすばらしい、食べ物もおいしい。大山の水が育んだこの自然、あるいは食材があるということを1,300年間にわたってやっているのだというふうなストーリーを我々はつくって、その中で、食材も大山の伝統文化もPRしていこうということを考えています。それはもちろん西部総合事務所がしているものと一致しているわけですが、そういうストーリーを各店に持っていく。そういうものをつくってみようかなというような議論を今しています。ですので、今大山1300年祭の事務局がそういうパンフレットをつくっていますし、また、PRビデオもつくりましたので、そういうものをつくりながら、我々は一つ一つの食材を提供している店舗とか、あるいはフェアの中でPRしていって、ストーリー性を持った鳥取の食、あるいは文化を発信していきたいと考えています。

●伊藤関西本部長
 野坂委員からありました水のよさということですが、確かにサントリーさん、コカ・コーラさんとか、大手の天然水が生産されているところで、非常にいい地域であるし、それが食材に結びつくのだろうと思っています。特に水のよさと、プラス大山の黒ぼくですね、これがやはり農産物でいけば一つの決め手になります。それから、大山から出る伏流水が淀江の海岸までずっと行くわけですけれども、そのあたりでとれるトラフグであったり、サワラであったり、こういった魚介類にもそれが影響しているといいましょうか、そういった中で大山をキーワードに食材をPRするということは、本当に正しいやり方だと私は思っております。ですから、私たちも、先ほど料理人さんに売り込みしていますよという話をするときには、そういうキーワードをつけさせていただいております。ブロッコリーにしても、大山のブロッコリー、大山の船上活〆の魚、こういった形での取り組みを今ずっと続けておりまして、そういった物語性がないと、やはりなかなか飛びついてきていただけないということがありますので、そういった取り組みはこれからも続けていきたいと思っております。

●吹野名古屋代表部長
 東京、関西のほうで言っていただいているのですけれども、一つ、総務部報告資料の10ページ目の(1)に、JR名古屋駅の中央コンコースでのPRを書かせていただいておりますが、ここで、名古屋圏の水は、サントリーさんの水でいうと、やはり南アルプスの水なのですけれども、実はこの日のイベントにあわせて、サントリーさんに御協力いただいて、奥大山の水を1,000本ほど御提供いただきまして、鳥取の大山の水というものをPRさせていただいたところでございますので、御紹介させていただきたいと思います。


○横山委員
 しつこいようだけれども、例えば楽天というのは知っていますよね。それから、ソフトバンク、鳥取県出身の重役がいますよ。そこらあたりとちゃんと話ができておるかどうか、これが不思議だよな。僕は一緒に飲んだのですから。だから、そういうところに話が通っておらないということがいけないのです。うちの県の出身で、山崎パンか、そういうところにもおるわけですよ。だから、自分でアドバイザーというか、そういうところを大いに利用しないと、それは自分たちだけでやったっていけませんよ。僕が言うのはそういう意味だよ。鳥取県の出身でもそういう人がおると、そういう人と仲よくしないといけないと。ついでに、しっかり利用しないといけないというように僕は思うよ。

○野坂委員
 続きなのですけれども、気候変動などもあって、水危機というものがもう目の前まで来ていると言われていますよね。一部には戦争にでも発展するのではないかという、地球規模でいけば、水に対してもっともっと見直す時期に、真剣に考えていく時期に入っていくのだろうと思うのですよね。そういう中で、水を売りますとかという直接的な話ではなくて、水が食べ物の源になっているわけですよね。だから、そういう意味でいけば、水源地の大山というのは、西日本地区の供給元になっているわけでしょう。阿蘇、九州地区があって、西日本があって、あと、アルプスとか、関東のほうがあると。だから、47都道府県より、そこで競争のステージが一つ上がるぐらいのイメージですよね。そういう戦略的な取り組みをされたらどうですかということなので、これは要望ですけれども、ぜひとも考えてみてやってください。

◎福田委員長
 では、私から関連ですけれども、大山の魅力化という話で、幾ら岡﨑本部長が先頭に立って東京本部がいいところだと100遍言ってみたって、やはり人は来ないと思うのですよ。この間、都道府県議会議員の研修会があって、この議員の中でも参加されて、私は藤井委員と一緒に観光の部会に参加したのですけれども、そこで元JR東日本の専務さんの講演を聞いたのですが、安倍首相がかつて施政方針演説で御紹介された徳島の三好の祖谷集落の話をされていたのです。要は観光地ではないところに人が来ている、外国人観光客が。あそこは、御案内のとおり、アレックス・カーさんというアメリカ人が祖谷集落に4軒ほどの民家を買って、インバウンド向けに改修したところ、去年だけで祖谷集落周辺で2万3,000泊、人が来ていると。だから、魅力がないものに対していいところだと100遍言ってみてもだめで、そこで例えば山陰インバウンド機構みたいなものがどういうニーズがあるのかということを把握して、大山に何が今必要なのかということをやはりやっていく必要があるのではないですか。それを要は市場の先頭が東京本部や関西本部であって、同時に、逆に鳥取県に、都会とかインバウンドのニーズはこうなのに、鳥取県はこんなものがないのに売れないよということもやはり言わないといけない立場ではないかなと思うのですよね。いかがですか。


●井上総務部長
 今、委員長おっしゃったこと、私も全く同感でありまして、そういうこともありまして、実は今年度予算編成の編成会議を10月にやりましたときにも、各部局にその諮りをしました。東京本部、関西本部、名古屋代表部、それぞれの県外事務所でできたものをPRする、それはもちろん県外本部の仕事なので、それはそれで十分使ってもらってもいいのですけれども、やはり県外本部は、マーケットに一番近いところにありますので、本庁でつくったものをこれで売ってくれというだけではなくて、やはりつくるときに、マーケットに近いところでどういうことをすれば売れるのか、どういうものが求められるか、そういう施策の段階からよく聞いた上で、施策をつくってくれと。それを受けて、また来年、でき上がったものを売り込むのは当然仕事としてやりますけれども、今おっしゃったようなプロセスのところですね、つくり込むときに、それぞれ観光にしても、農林にしても、いろいろ考えはありますけれども、やはり現場というか、マーケットに一番近いところにあるのは、本県の組織の中では県外本部ですね。それを聞きながらということは、私もまさに同感だと思っておりまして、言い方は悪いけれども、そういう使い方をしてくれということは各部局にも今年度予算編成に当たってはそういうお願いをしたところでございます。

●小倉元気づくり総本部長
 委員長の言われたことはまさにそのとおりだと思っていて、要は総合戦略だと思うのですね。元気づくり総合戦略の中にどういった道しるべを見出していくのか、そこだと思っています。水をテーマとしたストーリー性、ブランド化というのは非常に重要な点、今タイミング的に売り出すのにいいタイミングだと思っています。企業のコマーシャル等々含めてですね。ですから、そういった観点で鳥取を全国、対岸も、世界も見据えていいのですけれども、その戦略をこれから本格的にいく、まさに勝負の年だと思っていますので、計画にしっかりと盛り込んでいきたいと思っています。

◎福田委員長
 続けて、岡﨑本部長と伊藤本部長に質問ですけれども、この3年ぐらい、私も個人的にですが、東京の千疋屋さんで我が町の花御所柿を売り込んできたのですが、びっくりしましたのが、関西でもここ近年にない値段がつき出しています。11月に輝太郎柿が1玉1,296円で阪神百貨店に並んでいたのです。これはもう千疋屋さんと同じ値段です。あんぽ柿は3つで1,080円で、JAいなばのものが売っていましたけれども、聞いてみると、やはり大田市場で千疋屋が引いている情報を知っていましたよ。だから、鳥取県の柿がかの千疋屋が引いていると。そういう情報が大阪市場にも行って、やはり波及があるのだなと思ったのです。
 先般、平井知事のトップセールスに私も一緒に随行させてもらって、千疋屋さんで見たところ、花御所柿が去年まで2年間1,296円だったものが、ことしは何と1玉1,620円なのです。もう物がないぐらい売れています。あんぽ柿ですが、ことし、千疋屋さんがJA鳥取いなばさんにオーダーしたケースは200ケースで、来たのは20ケース。だから、平井知事としては10年間、食のみやこ鳥取県ですごく首都圏の市場でPRしてこられて、いいものは確かに高くて売れますが、市場のニーズと数ですね、これがマッチしていなくて、信用にもつながってくると思うのですよ。なので、僕は思うのですけれども、農業後継者をつくるようなことに本当につなげるタイミングだと思うのです。ここは、本部長、県だけでできることではないのですけれども、それこそ、一番の市場の最先端におられる本部長がやはりキックバックしてもらって、今こそ本当に果樹の後継者育成をぜひともこのチャンスとしてやってほしいなと思うのですが、いかがでしょうか。つなげてほしい。

●岡﨑東京本部長
 私からお答えできるのは非常に限られている部分になります。実情を申しますと、あんぽ柿の例だけではありません。東京と関西、あるいは鳥取と、味覚、嗜好が違う部分が実はあって、ある農産物は東京では非常に発展可能性があるものについて、鳥取産地からは出てこないというものが多々あります。それを今、総務部長が申し上げましたけれども、我々も言っていますが、なかなか鳥取の中ではどうもそういう市場に対しての供給量が少ないのだと思います。そこは、やはり我々も声を大きくして言ってまいりたいと思います。非常に逃している部分があると私は思っていますので、東京市場と関西市場と、あと鳥取市場ではかなり様相が違うということを我々は申し上げていきたいと思っています。そのためのネットワークづくりが大切です。組織というよりも、人と人とのきちっとした信頼関係が必要ですので、そのあたり我々はお手伝いしてまいりたいと考えています。

◎福田委員長
 あと、私は名古屋のタカシマヤなどのイベントにも行ったことがあるのですけれども、平井知事がトップセールスされた新甘泉などのですね。百貨店などのイベントはいいのですけれども、この10年間、いろいろなプロモーションをされてきて、要は一過性のイベントが繰り返されている感じばかりで、本当に取引が、例えば名古屋とか関東で実際にマッチングができた事例というのはかなりあるのですか。イベントはわかりますけれどもね。

●吹野名古屋代表部長
 実は昨年度から関西の販路担当のチームが名古屋の販路のほうも面倒を見てくれております。きょうの報告にも書かせていただきましたけれども、名古屋のスーパー、ヤマナカさん、これは結構大きなスーパーでして、フランテ8店舗と言っていますけれども、実は普通のスーパーも何十店舗もありまして、そこにはイベントもさせていただいているのですが、例えば湖山池のシジミですとか、それから、ネギと、それからブロッコリー、そういったものも徐々に実は入ってきつつあるところでございます。いきなりすぐにというわけではございませんが、こういった活動を来年度以降も広げていきながら、ヤマナカだけではなくて、タカシマヤもそうですし、ほかのスーパーもございますので、そういったところに関西の協力をいただきながら、体制も考えながら進めてまいりたいと考えております。


◎福田委員長
 頑張ってください。
 そのほか、ありませんか。
 次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る本県の行財政運営、学校教育の諸問題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し入れることに御異議はありませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 御異議がないようですので、議長に申し出ておきたいと思います。
 なお、委員長報告の作成、内容につきましては、委員長に御一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)ありがとうございます。
 それでは、御異議がないようですので、そのようにさせていただきたいと思います。
 次に、その他でありますが、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。

○長谷川委員
 3点、お答えいただければと思います。
 1点目は、教育長もタイミングをややちゅうちょされたのだと思いますが、職員が起こした事故については、ここでの報告という形になりますけれども、やはり順序は報告事項の最初にでも当然されるべきものだと思いました。私どもは、今の段階でその件について何も発言しようと思っていないのです。むしろ、思わされたのは、その日が勤務日だったかどうかわかりませんけれども、境港市外江町というところから倉吉市西倉吉町、倉吉西高校まで、学校ですから、生徒の登校時間に合わせて毎日通われることは、大変なことだなということが第一感でした。県の職員というのは、もちろん鳥取県内全ての関係先に勤務しなければいけない立場ではあるけれども、本当に大変な位置づけといいますか、役柄だなと思いまして、むしろそういうことも思いましたので、もちろん事故の内容は事故の内容でこれからいろいろ警察とのそういうのが終わってからまた教育委員会としての処分ということになるのでしょうけれども、人事を含めて、本当に無理のない勤務距離といいましょうか、ここなどを考えますと、汽車だけではとてもうまく行けないところです。倉吉西高などに汽車通で8時半までに入るというのはちょっと大変だと思います。そういうことでどうしても降雪時などは車の運転などになるとなかなか大変だなと思いまして、そういう方はいっぱい県内にもいらっしゃると思いますので、無理のない、勤務地への配慮も、それだけではできない面もあるとは思いますが、どこか考慮していただければなということを今回思わされたところです。
 2点目ですね、広報課長さんのところが、今回のポケモンのときに、テレビの取材などで答えておられて、ポケモンの取り組みは広報課が担当していたのかなと思わされたぐらいなのです。広報課の役割というのは、どうしても県のお知らせ、広報を発行されることが主であろうと思って、ここにまた大変な御苦労があるのではないかと思いました。といいますのも、今、議会だよりをやや増刷しようかなどという論議が出たときに、鳥取市などからは、もうこれ以上、かさばってもらってはもう配れませんよと言われているぐらい声が入ってきているようです。倉吉市もそうですけれども、鳥取県広報を配る日には、倉吉市報とか、あるいは防犯だよりだとか、公民館だよりとか、もう本当に6種類か8種類ぐらいでも配って、大変なのですね。そういう中で本当に読んでいただこうと思ったら、これを読まないと何か損されますよみたいなよほどのものがないと、目を通していただけないと思います。市などには、どうしても市営住宅の申し込みとか、あるいは市有地の公売とか、そういうお知らせは必ず載りますので、そこはもう必見ということになるので、今はやはり鳥取県の魅力づくりにおいて、人とか、地域とかを本当に追っかけられて、大変な御苦労されていると思いますけれども、そのあたり、さらにさらに御苦労が実るように、この広報があっていただければいいと思います。これはどうですか、元気づくり総本部長、果敢に取り組んでいただきたいので、御回答をいただければと思います。
 それと、最後に、総務部長には、新年度の国の概算折衝もまとまって、地方交付税は15.5兆円ということで、今年度より5,000億円ぐらいマイナスというやりとりになっているようです。そういうことを考えたときに、本県の財政構造から国は税収入がふえるということで交付税を減らそうとしておりますが、そのあたりの下限と、それから、歳出のほうで人件費で職員も退職者がふえてくると、やはり通年とはちょっと違うような面も出てこようかと、これは勝手に思うので、今どうなっているかわかりませんけれども、退職金、基金制度を設けていない県であれば、通年でいきますので、新年度の予算編成のいわゆるポイントといいましょうか、今こういうことを主眼に置いて編成しているということを明らかにしていただければと思います。

◎福田委員長
 それでは、山本教育長さんからお願いします。

●山本教育長
 長谷川委員から御指摘のございました点、報告のタイミングも含めての話がございましたけれども、今々詳細に御報告できる中身を我々も持っていなかったものですから、きょうのような形をとらせていただきましたが、引き続きこの事案、しっかりと対応してまいりたいと思いますし、また、異動の話も含めて、御指摘いただきましたが、いろいろな個別の事情もあるかと思います。そうしたことも含めて、総合的に勘案しながら、適切な人事異動となるように努めてまいりたいと思います。

◎福田委員長
 続きまして、小倉元気づくり総本部長、お願いします。

●小倉元気づくり総本部長
 広報課の業務についていろいろコメントいただきましてありがとうございます。
 ポケモンGOについては広報課が主体となっている事業でございます。広報課の事業は、県政の全般にわたる広報、それは県内向け、県外向けあるのですけれども、広報課だけでしているわけではなくて、全庁的にスクラムを組んでしていることであります。当然のことながら、部としてもしているところでありまして、適時適切なタイムリーな情報を広く、SNSも活用して、情報発信していきたいと思っています。特にこういう定番の情報発信も当然要るわけですけれども、緊急時、災害時の情報収集、発信というものも任務といいましょうか、業務としてあるわけでございまして、多岐にわたる業務ではございますけれども、全員でやっていきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 最後に、井上総務部長。

●井上総務部長
 長谷川委員から来年度の予算編成の関係で御質問がありました。
 まず、本県の歳出のほうは、長谷川委員の御指摘もありましたが、例えば退職手当等、年齢構成から、これからしばらく数年は恐らく高どまりになるだろうということを想定しておりますけれども、予算編成はまだ途上ということで、全体のフレームはまだまだこれからという段階であります。本県の作業としてはこういう状況であります。ただし、昨日、大臣折衝で交付税総額等が大体出てきました。率直に言うと、かなり厳しいものになるのではないかなと思っております。それは、実は長谷川委員がおっしゃった数字は、交付税は2つ数字がありまして、一つは、国の一般会計の中での数字というもの、15.7兆円というのはその数字なのですけれども、それから、特別会計でいろいろプラス・マイナスがあるものですから、地方に配分される交付税は16兆円で、これは3,000億円減ということになります。これ自体は、来年、全体で税が伸びるという話なので、今構造としては、税がふえると交付税が減るという仕組みになっているので、トレンドとしてはというところはあるのですけれども、税と交付税足した総額、一般財源の総額が非常に、ほぼ前年同額というふうな見込みになっているようであります。ということは、どういうことかというと、やはり高齢化等による社会保障で経費が伸びるものを、ほかの減で補うという構造になっているということがありますので、そういった意味では、本県も含めてですけれども、全国的に社会保障がふえる分を、ほかを削らないといけないということは、かなり厳しい状況になっているということが一つ。それから、もう一つは、やはり歳出特別枠の減がありまして、2,000億円弱でしたけれども、これがなくなるということでありまして、全体としては、その分、かわりの公共施設の再編だとか、維持補修だとか、今必要になっている経費として振りかえるということで、実はこれは国全体では帳尻が合っているのですけれども、歳出特別枠で確保された交付税については、本県のような地方部にかなり重点配分されていましたので、その分、我々にとっては非常に痛手になると。恐らく振りかわられたものに関して、維持補修だとか、公共施設の再編とかは、全国的に平均的に配られると思いますので、そういった意味では、これも本県にとってはつらい状況になっているということでありまして、今まさに予算編成途上ということで、こういった状況を踏まえながら、我々としても予算編成の中で、めり張りがきいて、合理化できるところはしっかり合理化した上で、先ほど議論がありましたように、移住、定住ですとか、教育の話も含めてですけれども、本県としてやらなければならないことについては、しっかり重点配分するという方針で予算編成に臨んでまいりたいと思っております。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 そのほか、ありますか。

○野坂委員
 資産活用戦略会議についてお尋ねしたいのですけれども、先日の本会議で、水力発電のコンセッションについて、いろいろ答弁がありました。新たにはっきりした内容、事実が随分あったと思うのですよね。最初に、この運営権対価ですよね、これはどういう処理、手続になるのか。以前に知事がそういうものについては、特会、企業会計から一般会計で戻してもらうという答弁もありましたけれども、通常の財産の処分と同じような考え方に基づく手続になるのか、この点はどうなのですか。

●亀井行財政改革局長
 今、委員が言われましたのは、6月議会だか、9月議会だかで、御質問されたときに知事が答弁された、特に企業会計に特化しての話だったかと思いますけれども、企業局のほうで上がってきたものは、基本的には企業局のほうで、企業会計のほうで処理という形になると思いますけれども、そのほかのもの、今回は企業会計の話ですけれども、今後コンセッションで出てくるもの、そういったものは一般会計の施設であれば一般会計のほうでということが基本かなと思います。ただし、具体的にまだ詳細な議論、詳細な整理、そういったところまで至っておりませんので、その辺はこれから整理していきたいと思います。

●井上総務部長
 済みません、若干補足させていただきます。
 野坂委員から、今、知事の答弁の話、一般会計にという話がありましたけれども、あれは、御質問のときの趣旨が、水力発電ですね、電気で上がったときに、工水に使うという話であったかと思います。そのときに、企業局の中なので、その中で使うことができるかどうかという話のときに、知事から申し上げたのは、企業局としては、本県の場合、組織一体でやっておりますけれども、公益企業の法律の建前上は、各事業ごとに独立した会計を設けよと。ですから、水道は水道、発電は発電、それから、工業水道は工業水道と、企業局として組織が一体であっても会計はきちんと区分して、それぞれにきちんと採算をとれというのが公営企業法の建前ですので、その中で、言い方はあれですけれども、入り繰りをすると、会計間の独立の点から問題があるだろうと。もし仮にそういう形で工水に使うということであれば、一旦一般会計に持ってきた上で、一般会計からさらに工水に出すという形で、要は明確に金の動きがわかるようにしないといけないという意味で、もし工水に使うのであれば、一旦一般会計で積み立てるか何かしなければいけないだろうということでありまして、原則としては、先ほど局長から申し上げたように、一般会計で出れば、その運営権対価は一般会計にと、企業会計で出た対価に関しては企業会計に属するというのが原則になると御承知おきいただければと思います。

○野坂委員
 はい、わかりました。
 いずれにしても最終的には、県の予算編成に大きく影響してくるわけですよね。会計の手続はわかりましたけれども、予算編成から見れば同じことなので。そうなってくると、全体の財源から見ると、相当大きな話になってくると思うのですね。例えば運営権対価、財源確保の観点からいってもね。そうした場合、今回、資源エネルギー庁の見解についてそごがありましたよね。日本初の取り組みなので、なかなかわかりづらいところはあるのだろうと思うのですけれども、これははっきり答弁されているわけでしょ。あの答弁というのは、今の直営で工事発注している根拠というものがなくなってきますよね。そうなってくると、舂米のVFMというのはもう全然違ってくるのでしょうね。例えばPFIに入れられるということになるとすれば、運営権対価に影響が物すごく出てくると。可能性としてですよ。そうなってくると、資産活用会議としたら議論が全く違ってくるわけでしょ。3つの施設に限って検討しますという今の前提条件というのは崩れてくるわけでしょ。これが1点。
 日野川についても、同様に、なかなか協議が難しいとかという、ずっと終始そういう答弁だったのですけれども、実際には協議はされていないと。そういうような状況を踏まえて、資産活用戦略として、どういう議論がされているのかということが、逆にそこの議論の場というのはどういうことなのかな。要するに原課から出てきたものの単なる追認の場になっているのではないかという疑念が湧くわけですけれども、その点はどうなのでしょうか。

●亀井行財政改革局長
 議論といたしまして、今回の企業局の件を例にしますと、確かに委員おっしゃいますように、原課、企業局が出してきたデータ、資料、それをもとにして関係する各部局長、そちらのほうでの議論ということになりますので、どうしても原課、企業局側が御説明されること、データ、それを前提にしてということになっていました。今回の議会の議論の反省といいますか、そういったことも踏まえて、知事も最後、答弁で申しましたけれども、今後はこの戦略会議、そういったことが実質的に議論できるように、組織としてもそういったことがちゃんと対応できるような組織を来年度の組織改正に向けて考えていくことになろうかと思いますので、県の組織を考えるのとあわせて、この戦略会議をどういった形で仕組んでいくのがいいのか、そういったことを検討していきたいと思います。

○野坂委員
 それはそういう答弁があったので、次の機構改革も含めて、今の対象範囲も含めて、再検討ということだろうと思うのですよ。ところが、このエネ庁の見解みたいな部分に関しては、僕は随分前から質問の中で言っているのですよね。要するに急ぐ必要はないのではないかと。そういったときに、一貫して答弁は、FIT認定が取れなくなったら元も子もないという答弁に終始されているのですよ。現段階で考えてみると、エネ庁の見解は、その当時、1年前からこの1年間で変わっているわけでもないし、詳細に調べたら、そういうことだったということなのですけれども、エネ庁の見解みたいな部分は資産戦略、活用というぐらいな話なので、やはり押さえていく基本的な部分ではないかなと思うのですよね。そうしたら議論も全く違ってきたのだろうし、そうなってくると、どうなのですかね。もっと議論も例えば質疑が出たら企業局の所管の部分だったら企業局しか考えないとか、そういうようなことではなくて、もう戦略会議が立ち上がっているわけですから、その時点で、さまざまな角度から、いわゆる行革の角度からの検討というものも入ってしかるべきだったと思うのですけれども、どうなのでしょうか。結果として、舂米はもう直営でやられているではないですか。これは、県民にとっては随分な損失ですよ、可能性としてですよ。どうなのですか。

●亀井行財政改革局長
 御指摘いただいた点、今回の議会の議論を踏まえますと、もっともなことだと思います。ただし、反省点にもなるのですけれども、私どもとして、例えばこういった件が出てきたときに、一つ一つ全部疑ってかかるということは逆になかなか難しいことでありまして、出されてきたものを前提として、積み上げていく、そういったのが普通のと言ったらちょっと語弊がありますけれども、仕事のスタイルかなと思います。ただし、委員がおっしゃいますように、行財政改革の視点で、さらに、プラスになるように、別の視点、あるいは別の切り口、あるいはこういったところが間違っていないだろうか、そういった視点を持ちながら仕事を進めていくことは大変重要なことですので、委員のおっしゃったことをしっかりと胸に刻んで、これからの組織の改編でありますとか、仕事の仕組み、そういったことについて考えていきたいと思います。

○野坂委員
 結局、私が言うのは疑ってかかれということではないですよ。それぞれのパートから、役割から検証してみろと、いろいろな角度から検証すべきではないかということです。その検証のレベルは、そんなに深い、難しい問題ではなかったのではないですかと。エネ庁の見解などというのは、1年で変わっているはずでもないですし、当初から、私でもわかるような話ですよ。県庁の組織でちょっとだけ考えれば、幾らでも出てきた議論ではないかなと、私はそう思うのですよね。今日本初の取り組みをされているわけでしょ。水力発電のコンセッションの検討というのは、日本初の取り組みですよね。追従して東京都が今度始める。これは、残りの自治体に全部波及していきますよ。それのモデルケースになるわけでしょ。だから、日本全国から名立たる企業が日参しているわけでしょ。そうしたら、日本初の取り組みだったら、やはり恥ずかしくないように、全庁挙げてチェックしていく話だと思うのですけれども、この辺に対してちょっと意識が希薄ではないかと思うのですね、全庁的な。どうですか、総務部長。

●井上総務部長
 委員が非常にお詳しい分野なので、あれかもしれませんけれども、実際、今回の議論を踏まえて、先ほど局長からも申し上げましたように、我々、行財政改革局のほうも当然この話、資産活用戦略会議の事務局としてかんでいるところがありますけれども、今回の水力発電にしても、あるいは空港にしても、どうしても行財政改革局としては、制度全般については、所管ということで、コンセッションの仕組み、あるいは法律に基づいてどういう手続が必要だとか、いろいろ意見交換なり、スケジューリングを含めて、話をしているところがありますが、では、行財政改革局の職員が発電の仕組みですとか、あるいは空港の運営についてそんなに詳しくないということがあって、それについては、それぞれ責任を持っているのが各部局というところがあったものですから、振り返ってみると、今までのやり方というのは、どちらかというと、話の内容がやはり制度的なところにとどまっていたという面は、それは率直に言ってやはりあろうかと思います。それはまさに委員が御指摘されたとおりだと思います。委員の御趣旨は、今回の委員会、あるいはこれまでの本会議も含めてですけれども、そこをもう少し行財政改革局、あるいは総務部が全体のことを考えて、もう一歩踏み込めということではないかと思いますし、それは全体の、先ほど申し上げたような厳しい財政状況等も踏まえれば、やはり必要なことだと思っておりますので、本会議でも知事が答弁申しましたように、そういった面での総務部側の体制整備も来年度の組織編成にあわせて考えたいということでありまして、そういった面で、その辺の体制をしっかり構築した上で、中身についてもしっかり我々としても言うべきことは言って、最終的に野坂委員もおっしゃっていただいたと思いますけれども、やはり我々としてもやるからにはいいコンセッションをやりたいという思いもありますので、しっかりやっていきたいと思っております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○野坂委員
 はい。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。
 意見が尽きたようでございますので、以上で終わります。
 次回の常任委員会は1月19日金曜日、午前10時からの開催予定でありますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、委員の皆様にはこの場にお残りください。執行部の皆さんは御退席ください。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、今年度第2回目の県外調査についてでありますが、日程については、さきに委員の皆様の御都合を伺って調整した結果、全員が参加できる日程といたしまして、2月5日から2月8日の3泊4日で実施したいと思います。
 また、調査候補先につきましては、御希望を伺いましたが、詳細について事務局から説明をしてください。お願いします。

●松本議会事務局調査課課長補佐
 では、お配りさせていただいております2月5日から8日まで、3泊4日の行程で、御希望等を踏まえながら、2枚目のほうに調査先を書いておりますけれども、沖縄尚学高等学校で国際化教育を中心とした特色ある教育について、座間味村役場につきましては、小規模自治体の地方創生、財政再建の取り組みについてという中で、美ら島税という新たな法定外目的税を設定されている、そういったところをお聞きしたいと考えております。沖縄県庁におきましては、ICT利活用による教育環境改善の取り組みということで、離島間をインターネットで繋げまして授業等を受けられるような取り組みをしておられると。あと、北谷町議会でございますけれども、昨今話題になっておりますが、議会における育児と議会活動の両立のための取り組みということで、実際どのような取り組みをしておられるのかというのをお聞きしてはどうかということで、ひとまずこのような日程を組んでおりますので、御確認をいただけましたらと。事務局は以上です。

◎福田委員長
 まずは、希望に沿ってつくっていただきましたけれども、若干まだ時間的には余裕があるので、例えばせっかく沖縄に行くので、こういう調査があったらいいなというのがもしあれば、調整がきく可能性もありますが、いかがでしょうか。

○野坂委員
 路線バスの実証、日本初の自動運転の実証実験を沖縄でされていますよ。多分合同庁舎の中に入っているのだと思うのですよね、国の出先が。実施場所の役場があるのですけれども、国が全部お膳立てして、うちは場所になっただけですからというぐらい。そうすると、ついでがあれば、スムーズであれば、そこを。

●松本議会事務局調査課課長補佐
 本委員会の所管ではないので。

◎福田委員長
 ただ、地方創生に巻き込める可能性ありますよね。

○広谷委員
 交通政策課だ。

◎福田委員長
 でも、自動運転って地方創生の一環でやっているのですよね。

◎福田委員長
 では、任せます。
 僕も関心がある。

○野坂委員
 だけれども、中山間をどうやって維持していくのかだって。

◎福田委員長
 中山間は地域振興になるのですよね。

○野坂委員
 地方創生ね。

◎福田委員長
 地方創生だったら所管になるし。

○福間委員
 地方創生でいいのではないか。せっかく行くのだし。

◎福田委員長
 私もそう思う。

○野坂委員
 お任せします。

◎福田委員長
 地方創生の取り組みとしては、私も包含できるのではないかなと思います。
 では、よろしくお願いします。
 それは本島ですか。沖縄本島でやっているのですか。

○野坂委員
 そうそう。

◎福田委員長
 だったら、物理的には可能だ。

○野坂委員
 何とか村、何村だっけ。

◎福田委員長
 沖縄本島ですか。
 では、物理的に可能であれば、調整ができたらしてみたいなと思います。よろしくお願いいたします。

○野坂委員
 南城市。

◎福田委員長
 それでは、案のとおり各調査先との調整を開始します。調整の結果、内容を変更することもありますが、委員長に一任とさせてください。
 以上をもちまして閉会いたします。
午後0時4分 閉会

 
 
 

 

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