大山開山1300年祭クライマックスイベント「大山ワンダーフォーラム」が、平成30年10月20日(土)、21日(日)に米子市内で開催され、2日間で約8万人の方で各イベント会場は賑わいました。
米子市公会堂のイベントには、日野郡からも「伯耆国たたら顕彰会」、「鍛治工房 宮光」、「日野軍★みらい創生デザイン会議」などが参加しました。

「日野軍★みらい創生デザイン会議」による「秋の陣」の出陣式。
「日野郡に多くの方に来ていただけるよう、頑張りましょう!エイエイオー!!」
公会堂大ホール内の「日本の鉄文化・たたらの歴史フォーラム」では、 午前中は「全国たたらサミット」、午後からは「大山山麓の歴史・刀剣シンポジウム」が開催され、多くの観客が詰めかけました。
オープニングアトラクションでは、日南神楽神光社による「神能八重垣(しんのうやえがき)」の舞より「大蛇退治(おろちたいじ)」の場面が上演され、観客の皆さんは伝統の舞を堪能しました。
須佐之男の命(すさのうのみこと)の舞。

酔い潰れた八岐大蛇を退治しようと忍び寄る須佐之男の命。

戦いの末、見事八岐大蛇を退治。
引き続いて「全国たたらサミット」が開催され、鳥取県の代表として「伯耆国たたら顕彰会」はじめ、岩手県の「いわてたたら研究会」など県外の5団体を含む全国6つの団体が各地域事例発表を行いました。

「伯耆国たたら顕彰会」佐々木幸人(ささき ゆきと)副会長の発表を熱心に聞く来場者の方々。
午後のシンポジウムでは、「伯耆国 日本刀はここから始まった!」と題し、俳優の高橋英樹と作家の井沢元彦氏の対談が行われました。
対談の中では、高橋氏が自前の模造刀で時代劇のポーズやせりふを披露するなど、高橋氏を一目見ようと集まった聴衆を沸かせました。

「この地で作られた質の高い鋼から、数々の名刀が生み出されました。」
時代劇の殺陣を披露する高橋英樹氏。

刀剣について熱く語る高橋氏と井沢氏。

公会堂前の広場では、伯耆国たたら顕彰会による「ミニたたら操業」が行われ、大勢のたたらファンで賑わい、砂鉄投入体験には行列ができるほどの盛況ぶりでした。

炎の温度は約1,300℃です。

村下(むらげ)による「ケラ出し」と呼ばれる作業。
「鍛治工房 宮光」のブースでは、ペーパーナイフづくり体験が行われ、たくさんの方が訪れました。

「鍛治工房 宮光」のブース。 鎚音が高らかに響いていました。

刀剣ファンの幼い兄弟。子供も大人も、夢中で熱い鉄を打っていました。
「今日はペーパーナイフを作るために、楽しみにして来ました。」

ホワイエでは日野郡3町がブースを設け、来場者へ日野郡の魅力を発信しました。
伝統のたたらで、今後もますます日野を盛り上げていきたいですね。
日野振興局 2018/10/25