日野高校の生徒が平成30年度の10か月の成果を発表する「学びの成果発表会」が、1月23日に日野町文化センター(日野町根雨)で開催されました。
このうちアグリライフ系列の学習報告では、「森林応用におけるデュアルシステム」についての発表が行われました。
デュアルシステムとは学術教育と職業教育を同時に行うことを指し、今年度は2名の生徒が日南町森林組合等で約1週間程度、林業について体験しながら学びました。

「この授業を通して、最近の林業は機械化が進んでいて、昔ほど過酷な職業ではなくなっていることがわかりました。」
「日南町に林業アカデミーが開校することも踏まえて、進路選択の参考にしたいと思います。」
3年生の課題研究成果発表では、日野高校の入学志願者を増加させるためのPR活動や、SNSによる情報発信などについて発表が行われました。

「入学志願者を増やすため、中学校に出向いて日野高校の魅力をPRしました。」
「日野高校は、地域との交流、神楽などの文化活動、射撃部など、他にはない魅力を持った学校です。日野郡の中学生に日野高校のよさをアピールできました。」

「生山駅周辺のおすすめスポットをSNSで発信しました。高校生がアップした記事は、より興味を持ってもらえアクセスが増えます。」
「継続してアップすることで、よりPR効果が高まります。特に中華料理店の記事が人気でした。」

このほか、地元の特産品を使って生徒がレシピを開発し、地元日野郡や米子市内の企業が商品化した、えごまシフォン、自然薯ケーキ、ハブ茶ドーナツなども会場で販売され、来場者の人気を集めました。
最後に、課題研究発表を総括して、島根大学教育学部の作野広和教授が講評を行いました。

「データをきちんと用い、客観的に状況を把握した上での発表で、素晴らしいと思いました。日野高生が地域になくてはならない存在であることを、住民の皆さんに認識していただけたと考えています。」
日野郡唯一の高校である日野高校の生徒たちによる学習成果発表会は、日野郡の未来に明るい光を照らしてくれるような充実した会となりました。
若い力でこの地域をしっかり支えていってくれることを期待します!
日野振興局 2019/01/24