農村では、女性も農作業や生活の多くを担っています。女性ならではの知識や感性、情報、調整する能力が重視されてきており、農業委員、最適化推進委員、協力員(以下「女性委員」)としての活躍が期待されています。
農業委員会法の改正等をふまえ、日野郡内でも、初めて農業委員を務める女性が増えています。
令和元年7月25日、郡内の農業委員会研修幹事である日野町農業委員会が主催となり、郡内では初めてとなる女性委員交流会を開催しました。
交流会の前には「日野郡のたたら」について奥日野ガイド倶楽部の佐々木さんから説明を受け、たたらと地域や農地の関連についても勉強、研修後は地元のおそば屋さんである「たたらや」で手打ちそばを堪能しました。
日野町役場から、研修会場である「たたらの楽校」まで、まずはガイドさんと一緒にまち歩き。
日野郡のたたらについて資料館で説明。「かわりばんこ」「駄賃」は
たたら由来のことばであるなど、豆知識が増えました。
自己紹介のあと、「専業農家でもなく、知らないことも多い。自分に何ができるのだろう。」「どのような役割を果たせばよいのだろう。」「毎月総会があるが、はじめての時は、ことばが難しくてパニックになった」などの話があり、当初はかなり戸惑いがあったようです。
それでも、
「気遅れすることがあっても、1回は質問しようと女性同士で約束している。」
「先輩であるお姉さん方々との付き合いが、農地の話をするときに生きて、とても感謝している。」
「委員でなくても、地域のことをよく知る方がある。こういう女性を活かすべき。日野町の協力員とはどんなしくみなのか?」
「相続放棄しても、農地の登記が定まるまではきちんと管理すべきであることを説明している」
など、各委員が自分の経験や知識を活かしながら、精一杯、農地と向き合っていることがよくわかり、出席者はとても元気づけられました。
主催者のあいさつ。お茶屋「おがた」さんの出張お点前と水まんじゅうで一息。
「儲けも大切だけど、それ以外の楽しみを見いだす力は、女性のほうが大きいのでは?」など、
盛り上がりました。
たたらの楽校前で記念撮影。
「今日のメンバーで、また研修会をしよう」という声もあり、次の開催が期待されます。女性の活躍の場が広がるよう、日野農業改良普及所も支援したいと考えています。
日野振興局 2019/08/19