会議の概要
午前11時02分 開会
◎語堂委員長
ただいまから総務教育常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
なお、今回の常任委員会は、最初に付託議案及び請願・陳情の審査を行い、執行部の入れ替え後、報告事項について、初めに政策戦略本部、次に総務部、最後に教育委員会の順に行うものとします。
続いて、会議録署名委員の指名をいたします。
会議録署名委員は、山本委員と玉木委員にお願いします。
それでは、本委員会に付託されました議案について審査を行います。
まず、付託議案については、日程に記載の8議案であります。
これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問とマイクのスイッチの切替えをお願いします。
それでは、質疑のある方は挙手をお願いいたします。(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。討論がある方はおられますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
討論がないようですので、これより採決に入ります。
採決については、一括して採決する形でよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議がないようですので、付託議案を一括して採決いたします。
なお、本委員会に付託されました議案は、議案第1号、第2号、第6号、第8号、第11号、第19号、第21号及び第23号であります。
原案に賛成される方の挙手をお願いします。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、本委員会に付託されました全ての議案については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
続いて、請願・陳情の審査を行います。
今回は、新規分の陳情2件の審査を行います。
まず、陳情6年総務第45号、公文書発送時の封書封入物に係るチェックの厳格化について審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○入江委員
この陳情は、公文書の発送時に封入漏れがあったということで、再送等による公金を無駄にしないように、公文書発送時の厳格化を求めるというものであります。
しかし、県では、文書を発送する際の確認を徹底するなど、そういう適正な施行確認の取組が進められていることなどから、県議会から改めて執行部にさらなる対応を求めるということは必要ないというふうに考えますので、これについては、不採択が妥当であるというふうに考えております。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
確認いたします。御意見は、不採択のみであります。
それでは、不採択とすることに賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、陳情6年総務第45号については、不採択とすべきものと決定いたしました。
次に、陳情6年教育第49号、「持続可能な学校の実現をめざす」実効性ある学校の働き方改革、長時間労働是正を求める意見書採択について審査を行います。
御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いいたします。
○村上委員
陳情、「持続可能な学校の実現をめざす」実効性ある学校の働き方改革、長時間労働是正を求める意見書採択について、採択すべきと考えております。
部活動の地域移行を進める、あるいは学習指導要領の内容を精選していくことは、国においても進められていることであり、まさしくこれからの本県教育、そして日本全体の教育の課題であるというふうに考えております。さらには給特法など、長時間労働、さらには学校の先生の成り手がいないということも含めて、まさしくこれも国と県とが力を合わせて、これから教育問題の解消に取り組んでいかなければいけない課題であるということを思っております。
これに対して、県、そして県議会も一致して、国に対して、これからの教育現場、子どもたちのためにも、先生たちのためにも、しっかりと改善をしていくということを求めることが必要だというふうに考えておりますので、採択をすべきというふうに考えております。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。
○入江委員
この陳情については、5項目に及んで陳情がなされております。
まず、1つ目は、先ほどありましたように、部活動の地域移行であります。これについては、国のガイドライン策定などを受けまして、部活動の在り方検討会等によって、課題の整理や方向性の検討、それから地域移行等の必要な支援や課題解決に向けた国への要望を既に行われていること、それからまた、2つ目のカリキュラム・オーバーロードについても、国の調査を踏まえて、小・中義務教育学校長に対して、児童生徒の実態や指導体制に応じた適切な授業時数の設定、不慮の事態を過剰に考慮しない教育課程の編成、働き方改革を考慮した対応を求めていること、それから、3点目の働き方改革推進のために必要な財源確保ということについても、定数改善や人員配置に向けた財政支援拡充に関する国への要望を既に行っていること、4点目の教員の命と健康が守られる法制度の整備を図ることについても、各教育委員会において、文部科学省告知を参考に時間外労働の上限報酬を規則等で定めており、また、教員の処遇改善や働き方改革の加速化を図るために、今年の7月と11月に、既に国へ要望を行っていること、5つ目の勤務実態調査に基づき必要な措置を講じることについても、文部科学省において教員勤務実態調査を実施し、その結果を中央審議会の議論に活用しておられ、また、県においては勤怠管理システムを通して、時間外勤務を把握し、カイゼン活動推進検討会などで活用して、働き方改革を推進していること、以上のことなどから、状況を踏まえまして、県議会から重ねて、改めて意見書を提出するには及ばないではないかということで、不採択が妥当であるというふうに考えております。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。
○浜田(妙)委員
採択を求めたいと思います。言うまでもなくこれは、学校現場、それから執行部のほうも、そしてまた、議会のほうも、それから地域の皆さん方、現場の皆さん方も、大変な課題を突きつけられているということは共通認識になっているかと思います。
ただ、これは制度であったりルールであったり、そして意識改革であったり、それから、国の状況、全国がそういう、学校が重荷を負ってしまっているという状況があったりするものですから、かなり深い議論を、そしてスピード感を持って、そして一丸となって進めていかなければ、なかなか今の状況から抜け出すことはできないというふうに思います。
ですから、頑張っておられます、それぞれ意識もしています。そして努力もなさっているのですけれども、これは日々の子どもたちの問題でもあり、働く皆さん方の問題でもありますので、なるべく早くにスピード感を持って、高い意識を持って取り組まねばならないと思います。ですから、そちらの方向に動いている部分は、加速させていくためにしっかりと応援していかなければならない。二元代表制の議会としての意識というものをはっきりと、こんなふうに理解をし、そして、深い思いを持って応援しているのだと、変えねばならないのだと、意識しているのだということを表明する上でも、採択すべきだというふうに思います。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、意見が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
確認いたします。御意見は採択と不採択です。
まず、採択とすることに賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
4名であります。
次に、不採択とすることに賛成の方の挙手をお願いいたします。(賛成者挙手)
4名であります。
それでは、採択と不採択、可否同数でありますので、委員長において裁決いたします。私は、副委員長と同じ意見であり、不採択と裁決いたします。
よって、陳情6年教育第49号については、不採択とすべきものと決定いたしました。
以上で付託案件の審査を終了いたします。
なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任していただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
それでは、執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入れ替え後とします。
午前11時12分 休憩
午前11時13分 再開
◎語堂委員長
再開いたします。
まず初めに、政策戦略本部の報告事項に移ります。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いいたします。
なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うことといたします。
それでは、報告1、首都圏における情報発信等について、堀田東京本部長の説明を求めます。
●堀田東京本部長
県外事務所の報告はおよそ3か月ごとに行わせていただいております。前回が9月17日でしたので、今回は、それ以降のものとなります。
それでは、総務教育常任委員会資料2ページよりお願いいたします。首都圏における情報発信等についてでございます。
まず、関係人口拡大及び移住定住促進に向けた取組でございます。本県への就職を検討している首都圏在住の学生等を対象に、首都圏在住ワカモノworking交流会を実施しました。また、明治大学との連携として、明治大学ホームカミングデーにおいて鳥取県ブースを設置、明治大学・鳥取県連携講座では、県立美術館が来春開館することを記念し、尾﨑館長に、美術館開設に係る構想の経緯や建設の背景などを講演いただきました。
次に、2、観光・物産の情報発信の取組でございます。(1)から3ページの(13)まで記載のとおり、様々な場所で本県の特産品に併せて、観光のPRを行いました。時期的に六本木ヒルズ屋上庭園における星空舞稲刈り、また、とっとり・おかやま新橋館での鳥取ハロウィンフェア、また、松葉ガニのシーズン到来を記念したイベント開催に加え、渋谷、霞が関などで新たな取組を行っております。
最後に、4ページより、3、県産品の販路拡大に係る取組でございます。とっとり・おかやま新橋館2階、ももてなし家において、県産品フェアを切れ目なく実施、5ページに移りまして、(4)明治安田生命保険相互会社新東陽町ビルでの食パラダイス鳥取県物産展の開催、(5)飲食店と連携した県産品PR、(6)百貨店・スーパーマーケット等での県産品PRに記載のとおり、それぞれフェアを実施しております。
◎語堂委員長
報告2、関西圏における情報発信等について及び報告3、大阪・関西万博に向けた本県の推進状況について、森本関西本部長の説明をお願いします。
●森本関西本部長
6ページを御覧ください。最初に、関西圏における情報発信等についてということで、本県観光の主なPR状況について御報告いたします。
6ページ、7ページに書いておりますとおり、中四国9県、あるいはラジオ局、テレビ局などのメディア、それから、関西圏域におけるショッピングモール、あるいはその他団体が開催をするイベントなど、いろいろな機会を捉えまして、万博出展、あるいは旬の梨、カニ、そして弥生、あるいは温泉など、我が県の特徴を関西の皆様に向けて、鳥取県への来訪、あるいは特産品の購入などをしていただけるように、情報発信をしているところでございます。また、そういった中で、関西の中の鳥取、そして、関西に近い鳥取ということを関西の皆様により一層認識していただけるように取り組んでいるところでございます。
御覧いただきますように、9月から12月にかけてでございますけれども、特産品もたくさん出てまいりますので、様々なイベントに出展して、PRをさせていただきました。主に、ラジオ関西、あるいはMBS、そしてABCなど、ラジオ局が開催するイベントもございますので、そういったようなところは非常にたくさんの方々がいらっしゃいますので、そういったようなところにも出展をしてPRしたところでございます。
続いて、8ページ、9ページですけれども、こちらのほうでは、県産品の主なPR状況でございます。こちらのほうも、観光と非常に関連するところでございますけれども、境港、あるいは大山町の方々、それから八頭町、鳥取中央農協などの農業者の方々、こういった生産者の方々に関西へお越しいただきまして、実際、消費者の方に向けて、自分たちの産品をPRする、そういったようなところを一緒に活動させていただきまして、関西の方々に鳥取県の産品を紹介したところでございます。こうしたような取組により、鳥取県産の産品のブランド化、そして販売促進、そういったようなところに向けて取組を進めているところでございます。
例えば、2の(1)に書いておりますけれども、境港の中野港漁村市in大阪ということで、阪神百貨店におきまして、中野漁港の皆さんがいらっしゃいまして、実際にお客様方に試食販売をやられました。そういったところで、我々も一緒にPRをしたところでございます。そこには、境港総合技術高校の生徒たちが、実際、自分たちで作ったハタハタ、カレイの干物の試食販売などにも取り組んで、完売したようなところでございます。
そのほかにも、こちらのほうでも百貨店でありますとか、あるいは郵便局、それから学校、さらには料理店、そういったような様々な方々と連携をして、様々な方々に対して、鳥取県の産品をPRしたところでございます。
また、9ページの後半のほうに、表で書いておりますけれども、ここに個別に掲載しておりませんそれ以外のものにつきましても、例えば星空舞であるとか、輝太郎であるとか、そういったような県の誇る特産品について、様々な機会でPRをしたところでございます。
また、10ページを御覧ください。こちらのほうにも、引き続き個別に書いておりませんけれども、様々な取組、あるいはメディアを活用した情報発信などについて御紹介しております。
続きまして、11ページを御覧ください。引き続きですけれども、大阪・関西万博に向けた本県の主な推進状況についてということで、続けて報告させていただきます。いよいよ来年4月13日から開幕いたします大阪・関西万博に向けた本県の主な推進状況の進捗状況について御報告いたします。
まず、関西パビリオンの鳥取県ゾーンで、我々鳥取県が、鳥取ゾーンということでPRをする準備を進めているところでございます。そうした中で、実際、会場におきまして、鳥取県のPRであるとか、接客に携わっていただきますおもてなしを運営するスタッフ、このスタッフのユニフォームを決定しましたので、ここで報告させていただきます。当初は、関西パビリオン全体で統一したユニフォームを採用しようというようなお話もあったところでございます。いろいろなそれぞれの個性を出していこうというような取組もあるところで、それぞれで個別にやっていこうというようなことで、採用するしないということは各県に任されたところだったのですけれども、実際、統一するユニフォームを採用する県が非常に少ない状況がありましたので、それであれば、我々も独自なものを作っていこうということで、県内に進出していただいております企業の方々の製品であるとか、そういったものをなるべく活用するというようなことで、こういったようなデザインで取り組みたいというふうに考えておるところでございます。
続きまして、2番ですけれども、万博への県内の児童・生徒の訪問ということで、修学旅行を計画していただいております県内の学校が、今のところ、教育委員会にも御協力いただきまして、県内37校、約2,000人の児童生徒が万博を修学旅行という形で訪問するように計画をしていただいているところでございます。そういったような訪問を後押しするような形で、訪問に対する、例えば入場料でありますとか、来訪するバスの駐車場であるとか、そういったような経費について支援をして、ぜひ訪問の機会をより充実させていきたいというふうに考えておりまして、そういったような一環で、広く、この入場に関する経費の支援について、寄附という形で募集するように取組を始めたところでございます。今月12日から、年度内いっぱいの期間内で、1口5万円程度を目安として寄附をしていただけるように、今、県内の商工団体等にも呼びかけをいたしまして、一緒になって募集をしているところでございます。
続きまして、3番の万博及びとっとリアル・パビリオンPRコーナーの設置ということでございますけれども、いよいよ100日ということになってきましたので、県内でも、こういった機運を盛り上げていこうということで、JR西日本さんとも協力をしまして、鳥取駅のコンコースにおきまして、万博及びとっとリアル・パビリオンPRコーナーというものを開設することになりました。12月27日を予定しておりますけれども、こちらのほうでオープニングセレモニーを行いまして、そこから3月いっぱいまでPRをしていくように準備をしているところでございます。
◎語堂委員長
それでは、報告4、中京圏における情報発信等について、森田名古屋代表部長の説明でございます。
●森田名古屋代表部長
12ページを御覧ください。名古屋代表部では、毎年11月、松葉ガニの解禁の時期に合わせて、集中的にイベントをやっております。テレビ、新聞、JR中吊り広告、それからJR名古屋駅構内での大型広告、SNS広告など、まとめてどんとやりまして、名古屋駅に大きい巨大なカニがどおんと載っているようなパネルを作ったところ、JR中吊り広告を見た県人会の人たちが、鳥取が名古屋駅にどおんと出ていて誇らしい気分になったといったような声もいただいております。
あと、ラジオで、去年、丸一日、鳥取の情報を流す企画をやってみたところ、意外と反響があったので、今年もやってみましたら、やはり何か鳥取について、一日やっていたなみたいな声をちょこちょこいただきまして、それなりに、ラジオの効果があるなというところを実感したところでございます。
あと、名古屋まつりという大きい祭りで、約51万人が来場されるようなイベントがあるのですが、こちらのほうに毎年ブース出展しておりまして、今年もやったところ、今年、うちのブースに来たお客様から、去年、ここで案内してもらったから鳥取に行ってきたというような声をいただきまして、こういうところに地道に出続けるのも大事なのではないかなと感じました。
あとは、松葉ガニをタカシマヤで販売いたしました。こちらのほうも固定客がついております。
次は、13ページの2の(2)番、ふるさとフェアというものを実施いたしました。これは、中日ビルに入っております各県が合同で開催しております。今年、新しいビルになっての初開催ということで、鳥取県の広報連絡協議会と移住定住の課のほうが、うちの事務所の前で、ふるさと来LOVEとっとりの会員募集をしましたところ、大阪や東京よりも、何か早く予定していた人数の会員が集まったということで、大喜びで帰っていきました。入会したら、ニンジンジュース、ニンジンドレッシングをプレゼントとかというようなことをやっていたのですけれども、それがとても目を引いたとのことで、いい感じで会員を集めて帰られました。
次は、14ページをお願いいたします。鳥取フェア、11月、松葉ガニの時期に合わせて、レストランフェアのほうも開催いたしましたところ、柿のソフトクリームが好調でした。こちらのほうもフェアをきっかけに、レストランとの関係を構築できたらいいなということで、地道に続けていっております。
最後、4番のとっとりビジネスフォーラムですが、こちらのほうには、鳥取に進出を決めてくれた企業さんとか、鳥取を視察してくれた企業さん、あとは鳥取にゆかりのある企業さん等、鳥取の取組に関心を持ってくださっている企業さん方に御参加いただいておりまして、今年は、宇宙産業をテーマにやらせていただきまして、鳥取の立地施策と宇宙産業への取組を紹介させていただきました。
◎語堂委員長
ただいまの説明について、質疑等はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
○入江委員
それぞれのところなのですけれども、県産品、特に梨であったり、輝太郎柿であったり、そういうPRをやられたわけですけれども、御存じのように、今年は温暖化の影響もあって、カメムシ被害であったり、ヤガの被害であったりということで、なかなか収量が取れなかった。それから、やはり品質もなかなか安定したものがということがあったと思うのです。そういう中で、そこに持っていくのは選ばれたものを持っていくから、そんなに影響はないのかも分からないけれども、そういうような風評であったりだとか、そういうような状況というのは、もしあればお聞かせください。
●堀田東京本部長
まず、首都圏のほうですけれども、主にアンテナショップで、梨だとか柿だとかの時期に、少し遅いなというふうに思って、店長さんにお聞きすると、やはりまだ数がそろっていないということはございました。ですけれども、取れるところからはきちんと入れていただいて、品質のいいものというものをそろえれば、それはやはり皆さんは待っておられて、すぐお買い求めいただいて、本当に店頭からはすぐになくなってしまいました。
ですので、今年はちょっと状況がよくなかったのですけれども、そろえれば、皆さんはすぐ求めていただきますし、カメムシでこういうふうになっているのだというそんなに細かいところは首都圏の消費者の方に、興味のある方以外はそんなに、ないなぐらいで思っておられると思いますので、それによって、もう鳥取県産品から離れられるということはなく、これまでの実績というか、味のよさという、品質の良さというのは、分かっておられる方にはしっかり届いていると思いますので、また来年度、状況がよくなれば、それは全く心配ないというふうに感じております。
●森本関西本部長
関西の状況ですけれども、委員もおっしゃったように、まず、出荷の段階できちんとしたものを選ばれて出荷していただいているということで、基本的に、店頭に並んでいるものについては、特に支障があったということは聞いておりません。
ただ、昨年の段階は、実際、例えば王秋梨を販売されたときに、コルク質がかなり多く混じったものがあったりして、そこでちょっとクレームがあったようなことは聞いておりますけれども、そういったようなことも、生産者の段階できちんと選別をされて、そういったものがないようにということで今年は取り組んでいただいたというふうに聞いておりますので、特段そういった影響についてはなかったというように聞いております。
●森田名古屋代表部長
タカシマヤで梨を販売したのですが、その日は土日でしたが、台風の影響で新幹線が止まりました。それにかかわらず、売行きのほうはよかったので、土曜日、苦戦したのですけれども、500円という価格とか1,000円、それなりの金額だったのですけれども、結構たくさんの方にお買い求めいただきました。
あと、カメムシの被害があって、今年はしんどいのですよという話もするのですが、皆さんは全国的なものだと捉えていらっしゃって、鳥取のブランドが毀損したと思っていないのです。ああ、どこも大変みたいですねという返事でしたので、その辺はそんなに心配ないのではないかなというのが、名古屋の感触でございます。
◎語堂委員長
よろしいですか。
○入江委員
いいです。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。
○村上委員
本部長の皆さん頑張っていただいてありがとうございます。来年は関西万博ということで、特に関西の年にしていかなければいけないのかなということで、予算もそのように、工面、措置しているところではあると思うのですけれども、関西万博に向けて、人員配置のほう、関西本部に臨時的に増員をしたりだとかというところは、今のところはあるのか、あるいはこれから戦略的に人員配置についてもしっかりと関西に力を入れていく、関西万博に向けて取り組んでいくという予定があるのかお伺いさせていただければと思いますので、よろしくお願いします。
●森本関西本部長
御質問ありがとうございます。
まず、先ほど私のほうで御報告させていただきましたように、関西におきましては、とにかく万博出展ということを事あるごとに積極的にPRをしているところで、関西の鳥取、鳥取に近い関西ということでPRをしているところです。体制としましては、現在、万博室に4名の職員がおりますけれども、県庁に駐在ということで、県庁のほうを中心にいろいろな仕事をしております。そうした中で、いよいよ来年には関西パビリオンの中で運営も始まってまいりますし、そうすると、もう休みなく、しかも開催時間も長いので、大体1日2交代で回していかないと間に合わないということで、鳥取駐在にいる職員がそのまま関西本部のほうに異動していって、それでそのまま運営をするような形で、今、要求というか、調整をしているところでございます。
それは万博を運営する通常の体制になりますけれども、それ以外にも、せっかくの機会ですので、この際に関西からの観光誘客であるとか情報発信、それから物産のことも含めて、鳥取県をどんどんPRしていきたいということで我々としては考えているところです。まだはっきりとは分からないのですけれども、今調整をしているという、そういう段階でございます。
○村上委員
ありがとうございます。予算は当然ですけれども、人もいないと効果が発揮できるとは思いませんので、ぜひ本部長も含めて、戦略的に力を入れるべきところにはしっかりと力を入れていただくよう人員配置を含めて、最大限効果が発揮できるように予算をしっかり、よろしくお願いいたします。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。
○山本委員
XANA SUMMIT、メタバースについてお伺いしたいのですが、ホームページを拝見していると、DAOやNFTとも連携して進めているというのが分かるのですけれども、例えばそれと連携して、もっと鳥取県をPRすることが必要だと私は思っているのです。この辺りの取組、あとはDiscordとのDAOコミュニティーですよね、そういう取り組みをされているかどうか、分かれば教えていただきたいです。
●堀田東京本部長
ありがとうございます。このメタバースは、J&J事業創造と協働しているということで、鳥取県の素材を使っていただきながら、J&Jさんのほうにお任せしているというのが実態でございます。
やはり利用者のほうが想定よりもかなり多くて、このサミットの期間が10月31日までの期間で最初考えていたのですけれども、延長して、3月31日までに今なっているということでございます。
それを利用していろいろとその中でのコミュニティーということなのですけれども、まだ、そこまでがJ&Jさんとのお話には至っておりませんので、今の状況ではここの鳥取メタバースということをいろんな方に使っていただくというところでございます。
○山本委員
ありがとうございます。出してみて、技術とかも確かめながら反応を見るというのも重要なのですけれども、結局、メタバースというのは、体験ではなくて、その後のコミュニティーづくりのほうが重要だと思いますので、今度は、うちのほうにも踏み込んで、ぜひ対応して、考えていただきたいなというふうに思います。
●堀田東京本部長
ありがとうございます。また検討させていただきます。
○山本委員
はい。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。
○山川委員
鳥取をPRするために、東京、名古屋、大阪で、本当に日々連携して、活動してくださってありがとうございます。先ほどもあったのですけれども、関西万博というのは、鳥取県をPRする、本当にある意味大きなチャンスだと思います。そこで、ユニフォームが作られたということなのですけれども、鳥取県ということをPRする、いろんな県がいる中で鳥取県をどんなモードで売り出すかということで、ある意味、よく服装は知性を表すとも言われますし、どんなコンセプトで、例えば地元がデザイン、製造、素材など、どう携われたのか、1着、大体幾らぐらいで、全部で何着作られたのかなということを聞きたいなというのと、あと、結局、これで作って終わりで使い捨てで、あとは自由にしてくださいよなのか、それとも、これから東京、名古屋、大阪の物販店とか、この今のものを使って、プラス鳥取県らしいデザインとかを追加して、またやっていく可能性もあるのかないのか、ちょっとそこら辺を教えていただけたらと思うのですけれども、いかがでしょうか。
●森本関西本部長
ありがとうございます。11ページに写真を掲載しております。ここの文章の中にも書いてありますけれども、砂丘であるとか、大山とか、そういう自然というものをイメージしたということで書いておりますけれども、基本的には、県内に進出していただいております縫製関係の企業の方が作っておられる製品の中から、まず選ばせていただきました。その中で、刺しゅうであるとか、そういったようなところで鳥取らしさというものをアピールしていくように、今調整をしているところです。それプラス、例えばここにありますけれども、スカーフとか、そういったようなところでもアクセント的なところで鳥取らしさというのを出していきたいと、そこには鳥取の産品も素材としても使っていきたいというようなことで、今、実際、メーカーの方と打合せをしたりしているところでございます。
なので、ちょっとこれから先、どのように使用していくか、あるいは活用していくかというところについては、まだちょっとそこまで用意はできていないのですけれども、まずお話をしたいのは、特別に作ったものではなくて、基本的には県内のメーカーの方々が通常作っていらっしゃるものに、刺しゅう等でアクセントを加えて、万博らしさというものを、あるいは鳥取らしさというものを出していこうというようなことで考えているものでございます。
○山川委員
既製品でちょっと鳥取県らしいものを小物とかでという形なのかもしれないのですけれども、やはり世の中がSDGsというのを求めていて、その中で、本当に鳥取県らしいものを売ると。もし今の段階で、女性の声が入っていなかったり、現場の声が入っていなかったりしたら、こういう形だったら、プラスアルファができるかもしれないねというのをまだ調整ができると思います。本当にずっと使って、鳥取県をみんなでPRしていくよということだったら、やはり連携しているほうがいいと思います。今も連携していると思いますけれども、予算をかけることでしたら、使えるものをと思いますので、それは切に要望します。
●森本関西本部長
ありがとうございます。
◎語堂委員長
ほかによろしいですかね。
○広谷委員
東京本部の報告の最初の部分です。首都圏在住ワカモノworking交流会ということですけれども、これは首都圏の学生だったり、20代から30代の若者を対象にということだけれども、参加者を見たら、オンライン含めて10名となっているのですかね。ちょっと少ないのではないかなと思って、僕の感じですよ。これで満足しているのか、東京本部はどうなのか分からないけれども、都会に通っている大学生のUターンが少ないというのが、一番今、若者が帰ってこないというような課題の中で、もうちょっとやはり参加してほしいなという感じがするのだけれども、それこそ案内というか、PRというのはどういうふうに拡大するのか、この数についてどのように思っておられるのか、本部長、いかがですか。
●堀田東京本部長
ありがとうございます。おっしゃるとおり、私も少ないということはよく感じております。
募集を始めまして、自然体でいたところ、まだ数名だということでしたので、当初からその予定はしておりましたけれども、協定を結んでいる大学だったりとか、いろいろなところにお声かけをして、担当者が足を運んだりしまして、参加のお願いは努めたところでございます。いろいろな関係者の方、首都圏におられる鳥取県ゆかりの団体の方とか、そういったところから、若い方を、お誘いいただけるようにお願いをして、本当に物すごく手を尽くしたのですけれども、10名がやっとでした。定員的にも20も30もということは考えてはいなかったのですが、十四、五名でも来てくださったらいいなというところが本音でございます。
この事業は、私たちも、やはりやってみると、来た方には満足していただけるという自信を持っておりますので、ここは継続してやっていきたい。ですが、おっしゃるとおり、参加していただく方が多いほうが、それは効果が出てくると思いますので、この募集の仕方は、もう少し工夫ができないかというのはよく振り返って人を集める方法というのをもう少し頑張って考えていきたいと思っております。また御意見をよろしくお願いいたします。
○広谷委員
分かりました。了解。
◎語堂委員長
ほかに。
○玉木委員
今の広谷委員の質問にもちょっとつながるのですけれども、この鳥取の物産振興につながるとか、観光誘客につなげるために一生懸命されているということはすばらしいことだと思いますが、3つの部門、この東京、関西、名古屋というところでやられていることは、公共の福祉とかそういった面ではないですよね。どこまでお金をかけて、どこまでの熱意で、どこまでのことをやるかという、これは税金ですので、費用対効果と言うと何か冷たい言い方になるかもしれませんけれども、ある程度、目標を持って、では1億円かけて2億円につなげるのかとか、やはりそういった目標とかもないと、手当たり次第ではないですが、ラジオもやって、これもやってこれもやって、ああ、10万円売れた、100万円売れた、この何か目標設定というものをどういうふうに考えられているのか。それは、お金を使えば使うほど広告ができると思うし、効果はあるかもしれませんけれども、やはりそれは限られた税金ですし、そういったことをしっかりと念頭に置いて、これは、何かある程度、目標とか計画とか持たれてやられているのでしょうか、それをちょっと3人の方に聞かせていただきたいと思います。
●堀田東京本部長
おっしゃるとおり、玉木委員にはアンテナショップのほうもよく見ていただいて、いろいろ御意見いただいてありがとうございます。やはりアンテナショップも費用対効果ということでお話しいただきましたし、いろいろなイベントについても、おっしゃるとおり、目標を立ててということはあるかと思います。
それで、同じような形で例年やっているものということがございますので、まず、昨年よりはというところが一つの目標になっているかと思います。状況によっていろいろ変わりますけれども、来場者数であったり、あと売上額であったり、そういったところは一つの目安として考えております。
●森本関西本部長
御指摘のように、どんどんお金をかければ、目立つことはできると思いますけれども、やはり限られた予算の中でやっております。東京本部からもありましたように、基本的に、毎年同じ規模の予算でPR等をやっているところなのですけれども、そういった中で、我々としましては、どれだけの露出をするとか、どれだけの広告効果を出すというような具体的な目標については正直持ち合わせてはおりませんけれども、ありましたように、前年の反省を踏まえながら、例えばメディアを個別に当たっていくのではなくて、ある程度まとまって情報発信をするような機会を設けて、その中で反応のいいメディアに対して重点的に取り組んで、掘り下げていって、そこを取っかかりに情報発信に力を入れていくと、そういうような取組を今年始めたところです。メディア交流会というようなことで、それは万博に出展しますということをPRする目的で始めたのですけれども、そういったようなところに参加していただいた方を糸口にするような取組を今年始めたところでございまして、改善を意識しながら取り組んでいるというところでございます。
あと、以前御指摘をいただいたということで、今回の資料にも各イベントごとにどれだけの方々に資料を配付することができたのか、接触することができたのかとか、売上げがどれぐらいあったかということは、個別の事業の出展の効果の目安としても記載させていただいているところでございます。
●森田名古屋代表部長
うちの場合は、予算の問題もございますが、人も足りませんというか、限られた人数で回しておりますので、やはりそこはちょっと事業を選ばせてもらいながらやっております。11月に集中的にやることによって、鳥取県の存在、認知度というのが高まるかなということで、まとめてやらせていただいているのと、あと、イベントに出展する際にも、できるだけ大きいイベントに、単独でイベントをするとちょっとしんどいというところがありますので、もともと人が来てくれるところに行ってPRしようとか、そういったことは意識してやっております。
○玉木委員
ありがとうございます。一生懸命されていると思います。ただ、その評価の仕方というのはなかなか、どういうふうに振り返って点数をつければいいものかと難しいと思うのですけれども、決して、これもやっている、やっているという自己満足にならないように、限られたお金ですので、大切に使っていただきたいなと思います。ありがとうございます。
◎語堂委員長
ほかによろしいでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、執行部、委員の方で、何かございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が尽きたようですので、政策戦略本部については以上で終わります。
執行部入替えのため、暫時休憩をいたします。再開は入れ替え後とします。
午前11時49分 休憩
午前11時50分 再開
◎語堂委員長
再開いたします。
総務部の報告事項に移ります。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
なお、質疑等については、説明終了後、一括で行うこととします。
それでは、報告5、第2期鳥取県庁障がい者活躍推進計画(案)について、萬井参事監兼人事企画課長の説明を求めます。
●萬井参事監兼人事企画課長
それでは、総務部の資料の2ページ目をお願いいたします。第2期鳥取県庁障がい者活躍推進計画(案)についてでございます。
令和2年度に策定いたしました鳥取県庁障がい者活躍推進計画が5か年計画の最終年という年になっております。この次期計画を策定するに当たりまして、このたび県民の皆様の御意見を参考にさせていただきたいと考えまして、明日からパブリックコメントのほうを実施いたしたいと思うので、御報告するものでございます。
まず、1番目に、現行の県庁の障がい者活躍推進計画の概要でございますけれども、令和2年度に改正障害者雇用促進法のほうが施行されまして、これに基づきまして、知事部局と企業局、教育委員会事務局、病院局、それぞれが策定しているところでございます。
現行の計画の構成につきましては、次の(1)から(4)の柱となっているところでございます。
この計画につきまして、第2期計画の改定案を今策定中でございます。その概要でございますが、2のとこに書いておりますとおり、現行計画の構成を踏襲した上で、数値目標といたしまして、雇用率の現行3.5%の目標値につきまして、0.2ポイント引き上げて3.7%とすること。あと、新たに定着率といたしまして、1年定着率を設定しまして、100%を目指すことといたしたいと思っております。また、新たな取組といたしまして、業務支援員のためのマニュアル作成だったり、研修を実施、こういったことを追加していきたいというふうに考えているところでございます。
詳細につきましては、次の3ページのほうに添付しておりますので、御確認いただけたらと思います。
今後の予定でございますが、明日から来年1月8日まで、パブリックコメントを実施させていただきまして、皆様の御意見を取りまとめさせていただきたいと思います。その結果につきまして、来年の2月、議会のほうに御報告をさせていただきまして、4月に計画の施行をしたいというふうに考えているところでございます。
◎語堂委員長
ただいまの説明について、質疑等ございますでしょうか。
○村上委員
職場定着率についてちょっと確認をさせていただきたいのですけれども、本人都合の退職を除いて、93.2%ということで、詳しく言えない部分は言えないでいいのですけれども、6.8%の方が本人都合でなく退職をされたということは、要因は何があったのかなというところをまず教えていただければ。
●萬井参事監兼人事企画課長
これはもともとの母数が少ないものですから、1人出てもかなりのパーセンテージが出るということはちょっと前提としてありまして、その数名の方の中で、主な理由というのは、やはり御自身で就職先を見つけられてお辞めになられるとか、それは自己都合ですから、そうでないものというのは、やはりちょっと職場のほうの環境に合わずにお辞めになられたという方が多くございました。
○村上委員
一般的に、職場定着率から本人都合の退職を除くということが、厳密に、ある種できないと思うのですね、個人的には、区分できないというか、職場の環境に合わずに辞めたのか、本人都合で転職したから辞めたのかということが、果たしてちゃんと把握ができるのかということがすごく疑問です。
であるのであれば、職場定着率100%、自己都合退職を除くではなく、ある程度、自己都合退職も含んだパーセントでちゃんと現実的な目標を設定する、ほかにいい職場があって転職したか否かにかかわらず、1年後にどれだけ残っているのか、全ての理由を含めてというところで、しっかり生活指標として機能する形にしたほうがよろしいのではないかなと思います。またぜひ御検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、執行部、委員の方で、何かございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見が尽きたようですので、総務部については以上で終わります。
執行部入替えのため、暫時休憩いたします。再開は入れ替え後とします。
午前11時56分 休憩
午前11時57分 再開
◎語堂委員長
再開いたします。
教育委員会の報告事項に移ります。
執行部の説明は、要領よく簡潔に、マイクを使ってお願いします。
なお、質疑等については、説明終了後、一括して行うこととします。
それでは、報告6、令和6年度英語力向上に係る外部試験(4技能型英検IBA)の結果について及び報告7、鳥取県幼児教育振興プログラム改訂に係るパブリックコメントの実施について、下田参事監兼小中学校課長の説明を求めます。
●下田参事監兼小中学校課長
冒頭ですが、資料に誤りがありましたので、そちらのほうの訂正をお願いしたいと思います。2ページ、4技能型IBAの2番の受験結果概要がございますが、この中のライティングの技能のところ、ここに、問題内容の中で、内容、構成、語彙、文法と4項目ございますが、この語彙につきまして、55.7%という正答率でございますが、こちらのほう57.7%、「55.7」を「57.7」と修正いただけたらというふうに思います。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
それでは、令和6年度英語力向上に係る外部試験(4技能型IBA)の結果について御報告いたします。
これは、令和6年6月10日から7月26日までの間に、県内の中学3年生と義務教育学校9年生を対象として実施しました外部試験の結果について報告するものです。
まずは、この外部試験、英検IBAについて簡単に説明いたしますので、3ページの下段を御覧ください。本県では、生徒の英語学習への意欲向上、そして各学校における授業改善の推進ということを目的としまして、令和元年度から、このリーディングとリスニング、この2技能を図る2技能型の英検IBAを、県内の全公立中学校2年生を対象にして実施してきました。そして、その全体の結果を把握、分析して、実施してきました。そして、その全体の結果を把握、分析して、授業改善への支援を行ってきたところなのですが、これが2技能型ということでしたので、さらに3年間を通して、英語技能、4技能をバランスよく育成することを目的としまして、ライティング、スピーキングを加え、令和5年度、昨年度から、この2技能型の英検IBAの対象を2年生だけでなく1年生も、そして、4技能型IBAを中学3年生で実施するということで、3年間の英語力、そして伸びを測るということができるようにしたものでございます。
昨年度は、初めて、この常任委員会で、中3の4技能の結果を報告させていたしましたのですが、本年度は、この事業の実施が2年目ということでありますので、リーディング、リスニングの2技能については、中3の子どもたちが、昨年度から伸びが見られるということで、結果と伸びということで報告をさせていただくものです。
では、2ページに戻ってください。枠の中に概要を書いてございます。全体の結果、そして、昨年度の中3との比較、そして3つ目に、その学年の1年間の伸びということで書いてございます。
まず、2番の受験結果概要に一覧で示しておりますとおり、この外部試験、4技能におきまして、今年の中学3年生は50%以上の生徒が英検3級レベルに達している。特に技能別に見ると、リスニング、そしてスピーキングの平均のCSEスコアが英検3級レベルを上回っているというような状況にありました。では、この英検3級相当というのはどういう数値かといいますと、米印の1に書いておりますように、国で昨年度策定されました第4期教育振興基本計画において、中学卒業段階で英検3級程度以上が、昨年度からの5年間で6割以上にすることが国として求められていまして、それとともに、全ての都道府県においては、5割以上にするということを目指すことが示されている数値でございます。それが5割以上という結果であったということでございます。
2つ目に書いてございますのが、それぞれ昨年度と比較しますと、リスニング、ライティング、スピーキングにおいて、昨年度の中学3年生の平均を上回っているということが分かります。特にライティングを見ていただきますと、ライティングは、そこの表の中で、括弧が昨年度の中3の数値になりますので、19ポイントもアップしているということで、大きく力をつけているということが分かります。そして、昨年度、この子たちが2年生のときと比べることができるのが、リーディングとリスニングなのですが、これにつきましては、次のページを御覧いただきますと、3ページにグラフを出しているのですが、同じ学年の子たちが、リーディングでは18ポイント、何とリスニングでは40ポイントも伸びているということで、特にリスニングに関する伸びが大変大きかったということがございます。
4番に、分析と今後の方向性ということで書いてございますが、主立ったものを上げますと、このリスニング、ライティング、スピーキングが上回った、特にライティングについてということで申し上げたのですが、これは昨年度、無得点の生徒の割合が13%あったものが、6%減少して、7%であったということ、各学校において、書くことの指導の改善が図られたというふうに考えております。
また、リスニングが先ほど40ポイントも昨年度から伸びていると言いましたが、これは英語を使った授業づくりというものがかなり浸透してきて、授業改善が図られているということが分かります。
一方、昨年度に引き続きの課題としましては、読むこと、リーディングの長文読解とスピーキングの音読の正答率が低いという傾向がございました。これにつきましては、読むことの言語活動を充実したり、音読に対しての指導の充実を図る必要があるなというふうに考えております。
また、データを活用するということで、今後の方向性の(2)にありますように、経年での伸び、そして過年度との比較等が把握できる結果シートのほうを本年度作成いたしまして、各学校、そして個人の分析、個人への支援というようなことに活用していただけるようなことも行っております。このように、結果を把握、分析して、データを活用しながら、今後も学校訪問、そして授業研究等で支援をしていきたいというふうに考えております。
続きまして、4ページを御覧ください。鳥取県幼児教育振興プログラムの改訂に係るパブリックコメントの実施についてということでお願いをいたします。
この幼児教育の振興プログラムというのは、本県におきます今後の幼児教育の方向性とともに、行政、また園や学校が果たす役割、具体的な取組を示すものとして、平成16年5月に初めて策定をしたものです。これまでに、平成25年、そして令和元年というふうに改訂を行いまして、このたび改訂をするものでございます。
この第4次プログラムの案を示しまして、県民の皆様からの意見を参考にプログラムの改訂を行うことを目的としまして、パブリックコメントを実施することを報告するものでございます。
プログラム策定の背景としましては、1に書いてございますように、子どもを取り巻く環境の変化や様々な課題が見えてきたこと、また、国において、幼保小の架け橋プログラムといいまして、5歳児から小学校1年生の2年間、これを生涯にわたる学びや生活の基盤をつくる重要な架け橋期というふうに位置づけまして、架け橋期の教育の充実を図るということが国でも求められております。こうした状況を踏まえまして、本県が目指す「遊びきる子ども」を育む幼児教育の充実等に一層推進していくものでございます。
このプログラム案の概要としましては、令和7年度から11年度までのおおむね5年間、そして、改訂のポイントは、そこに書いておりますように、現行プログラムを基本としつつ、先ほど言いました現状や課題、国の動きなどを踏まえて、必要な見直しを行っていきたいと思っております。特に、先ほど言いました架け橋期ということで、小学校との連携・接続推進というところをしっかりと厚くして、改訂を行っていきたいというふうに考えております。
また、本県の目指す子どもの姿ということで、先ほどから「遊びきる子ども」というふうに言っておりますが、これは、平成25年度の第2次プログラムから県独自に提唱している考えでありまして、友達との集団生活を通して「遊びきる子ども」を育ててくことを本県では目指しているものです。
取組の方向性として、5つ柱を設けております。
パブリックコメントにつきましては、来週の月曜日、23日から、年を明けて1月15日までというふうにしたいと思っております。
そして、今後の予定としましては、2月にパブリックコメントの結果報告をこの常任委員会でさせていただいて、3月には第4次プログラムを策定していきたいと思っています。
つけております資料ですが、5ページ、6ページ、これが皆様にお示しするチラシでございます。そして、別紙2には、このプログラムの全体像ということで示しておりますし、8ページには、推進の柱を、基本方針等を書いたものを示しております。
県民の皆様に意見をいただくのは、9ページからの概要版ということで、こちらがプログラムの概要版というものになります。本体は大変分厚いものになりますので、この概要版ということで御意見をいただけたらというふうに思っております。
◎語堂委員長
ただいまの説明について、質疑等はございますでしょうか。
○山川委員
英語力向上による試験でちょっと教えてもらいたいなと思うのですよ。受験結果を見ると、やはりリスニング、ライティング、スピーキングというのが伸びてきているなということで、この効果がすごくあったなと思うのです。問題なのは長文読解がやはり難しいということで、勉強方法を見ると、1人1台タブレット端末になったことによって、昔と教育が違っている。実際、単語も、教員の方がきちんとした発音をされたりするので、そういう意味で伸びているところは伸びているのだなと思うのです。ただ、リーディングに対しては、読み方だったり、指導が十分されていないというふうに分析で書いてあります。北欧は真っ先にこのデジタル教育をされたのですけれども、やはり集中力が落ちるということで、ペーパーベースに戻している国も出てきている。物によっては、リスニング、ライティング、スピーキングはいいのですけれども、長文読解とかは、ペーパーベースで補わないといけないところもある。やはりデジタルのよさ悪さというのがあるので、各学校の実態に応じてとあるのですが、そういうところは、ペーパーベースで補うことが全学校に関して必要だと思うのです。今後の方向性というのがちょっとまだ定まっていないのですけれども、やはり実際デジタルにしなかった国とかも分析した上で、我が県として長文読解ができるようになる指導について早急に対応していただく必要があると思うのですが、教育長、どうですか。
●足羽教育長
ありがとうございます。今議会でも、ICT絡みのことが非常に話題になりました。学校現場でも、本当に活用がどんどん進んでおりますが、各教科によって、その内容が、必ずもう全てデジタルで、あるいはICT機器でというふうには考えておりません。今御指摘がありましたように、こういう場面ではデジタル、こういう場面ではやはり教科書であったり、紙ベースであったり、この使い分けがしっかり必要だろうなというふうに思います。
この結果は、大学関係者の方とか、専門家の方にも見ていただきながら、今後の対策は、デジタルに頼るべき部分、それから、そうではない、これまでどおりの紙ベースの部分、その辺りをしっかり仕分けして整理しながら、子どもたちの学びが本当に深まるような体制づくりにつなげていく必要があろうかと思っておりますので、しっかり分析をして、また専門家の意見も伺いながら、今後、対策を構築してまいりたいと思います。
○山川委員
よろしくお願いします。
◎語堂委員長
ほかにございますでしょうか。
○村上委員
すみません、短めに。幼児教育振興プログラムについて、2点ほどちょっと特定のところを別に指すわけではないのですけれども、西部に幾つか問題がありましたので。
まず、1つが、12ページに、特別な配慮が必要とする子どもへの教育推進ということで出してありますが、非常にある種、古いというか、特別な配慮を必要とする子のためのプログラムというところを、もうちょっと上の小・中になってくると、個別最適な学び、それぞれの子どもに合った教育をというところ、インクルーシブ教育というところに取り組まれている中で、しっかりと特別な配慮が必要な子どものためだけではなくて、どんな子どもも個別最適な環境を整えていくという観点で、もっといろんな子がいるということを前提とした教育プログラムにしていただきたいなという思いです。
あとは、もう一つが、私立幼稚園や認可外保育園、認可外の教育施設など様々な、子ども家庭部のほうでかなりいろいろ指導をいただいたりとか、連携をしていただいているところがありますけれども、この理念を県が持って、市町村が持つ公教育機関のところでない私立のところに対しても、しっかりと同じ思いで幼保小つなげていただけるような体制を整えていただければと思います。当然不適切保育がないことは大前提として、教育面でもしっかりと連携を取っていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
●下田参事監兼小中学校課長
御意見ありがとうございました。先ほど言われましたインクルーシブ教育につきましては、本当に大事な部分というふうに考えておりまして、小さなこの園の時期から、しっかりとこのインクルーシブの考えに基づきながら、特別な配慮を必要とする子どもらの教育の推進ということで、こちらのほうにもしっかりと入れているということでございますし、また、13ページにありますように、保育者のキャリアガイドラインの中にも、特別な支援を要する子どもへの専門性の部分についても盛り込むというようなこともしているところでございます。
また、私立保育園、それから認可外等の保育所のこともおっしゃいました。鳥取県幼児教育センターというのが小中学校課の中にあって、そこを中心として、このプログラムをつくっています。この鳥取県幼児教育センターは、東・中・西部の局の中に、専門の指導主事、それから、元保育士であった支援員さん等、全部で9名いるのですが、これが全て知事部局の子育て王国課の兼務というふうになっておりますので、常にそちらのほうと連携しながら行っているということでございますので、一緒になって、このプログラムを周知、推進していきたいというふうに考えております。
◎語堂委員長
よろしいでしょうか。
次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
本委員会所管に係る本県の行財政運営、学校教育の諸課題、その他の主要事業については、閉会中もこれを継続調査することとし、その旨、議長に申し出ることについて、御異議はございませんでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
異議がないようですので、その旨、議長に申し出ておきます。
次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
意見がないようですので、委員の皆様に御連絡いたします。
次回の常任委員会は、令和7年1月23日木曜日、午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして総務教育常任委員会を閉会します。
午後0時16分 閉会
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