会議の概要
午前10時00分 開会
◎鹿島委員長
ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
本日の日程はお手元のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
今回の常任委員会は、初めに農林水産部第1部、次に農林水産部第2部、最後に商工労働部及び企業局の順で、執行部の入替えを行います。
なお、農林水産部の入替えは、第1部が農業大学校、生産振興課、農地・水保全課、県産材・林産振興課、第2部が水産振興課、漁業調整課、販路拡大・輸出促進課、以上の順に行いますので、あらかじめ御承知ください。
それでは、初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、浜田委員と福浜委員にお願いいたします。
次に、執行部職員の紹介であります。
各部局の職員につきましては、お手元に配付のとおりであります。幹部名簿をもって紹介に代えさせていただきますので、皆様御承知ください。
◎鹿島委員長
岡垣農林水産部長。
●岡垣農林水産部長
時間をいただきます。
本日、この新年度から新規メンバーということでまたよろしくお願いいたします。名簿に代えるということはありますけれども、ちょうど今回替わった幹部職員がいますので、御紹介させていただければと思います。農林水産部の新たな次長になりました谷口でございます。
●谷口農林水産部次長兼農林水産政策課長
谷口です。よろしくお願いします。(拍手)
●岡垣農林水産部長
続きまして、隣に森林・林業振興局長になりました濵江。
●濵江森林・林業振興局長
森林・林業振興局長に拝命いただきました新人の濵江でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
●岡垣農林水産部長
続きまして、参事監兼農地・水保全課長となりました森田でございます。
●森田参事監兼農地・水保全課長
森田です。引き続きよろしくお願いいたします。(拍手)
●岡垣農林水産部長
さらに、今回、県産材・林産振興課長となりました浦田でございます。
●浦田県産材・林産振興課長
浦田です。よろしくお願いします。(拍手)
●岡垣農林水産部長
引き続き、この1年、よろしくお願いしたいと思います。
◎鹿島委員長
それでは、報告事項に入ります。
執行部の皆さんにおかれましては、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
また、説明につきましては、質疑におけるページ等の切替えの際には、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて、説明を開始していただきますようにお願いいたします。
報告9、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料記載のとおりでありますので、説明は省略させていただきます。
まず、報告第1、農業大学校の学生及び研修生の動向について、福本農業大学校長の説明を求めます。
●福本農業大学校長
資料2ページをお願いいたします。農業大学校の学生及び研修生の動向について報告させていただきます。
最初に、主に高卒者を対象とする養成課程の状況について、入学の状況及び卒業後の進路についてです。本年度の入学生は19名で、専攻別では各コース2名から6名となっております。志願者数は21名あったのですけれども、これは下の表に書いてありますとおり、減少しております。新型コロナウイルス感染症の5類移行を受けて、高校生の進路の動きが活発になったと考えております。このうち、県外の出身者が4名、出身地は大阪、兵庫、広島、福岡でございます。また、非農家出身者が14名と7割以上を占めております。昨年は5割でございました。
続いて、卒業生の進路につきましては、上段右側の表のとおりでございます。昨年は親元就農が2名、雇用就農は5名でした。近年は農業基盤のない非農家出身学生が多くなっておりまして、農業法人への就農が増えております。就農率は50%と過去4年間と比較しても低くなりましたが、就職した5名は全員が農協や全農等、農業関連団体に就職しており、これを含めると86%が農業を担う人材として活躍してくれるものと期待しております。
次に、2番目です。農業を目指す社会人を対象とした研修課程です。スキルアップ研修には、1年間の長期コースと県の主要野菜について基礎的な技術を習得する4か月の短期コースがあります。就農率がよく、昨年度は長期コース4名、短期コース1名が受講され、そのうち3名が修了、就農されました。研修修了後も就農地のサポートを受けながら頑張っていらっしゃいます。また、ほかの2名は継続して現在も研修中で、今年の9月に修了予定でございます。
最後に、3番目です。アグリチャレンジ科の状況です。これは公共職業訓練、産業人材育成センター倉吉校と連携して、農業機械等の技能訓練を中心に4か月間行うもので、年3回、各25名を定員として募集されているものです。この就農率は、昨年度3期平均で72%でした。現在は26期生、令和6年の2月から5月の期間の研修生11名が研修しております。今後とも市町村、関係機関、県関係課との連携をより密にしまして、研修生の増加や就農支援に努めてまいりたいと思います。
◎鹿島委員長
次に、とっとり花回廊開園25周年について、安陪生産振興課長の説明を求めます。
●安陪生産振興課長
3ページをお願いいたします。とっとり花回廊開園25周年についてでございます。
今年は、とっとり花回廊がおかげさまで開園25周年となりました。昨日、記念セレモニーが開催されましたが、これを皮切りとしまして、今年度、様々な記念イベントが計画されておりますので、概要につきまして御報告いたします。
とっとり花回廊につきましては、平成11年3月18日の開園以来、設置目的でございます県民に緑あふれる公園の場の提供、観光振興、花き園芸振興の実現に向けまして、中ほどの表に特に代表的なイベントなどを記入しておりますが、様々取り組んできております。これまで980万人を超え、約990万人の入園者となっておりまして、今年度中には1,000万人という大台になる見込みでございます。
25周年記念としましては、昨日、鹿島委員長、浜田委員、前原委員にも御出席いただきました記念セレモニーが開催されまして、平井知事出席の下、新しく整備した遊び場の名称発表ですとか記念植樹などが行われたところでございます。
今後につきましては、資料には記入できておりませんが、明日の4月20日、21日の土日には25周年大感謝祭としまして、多肉植物の販売会ですとか1日当たり2,500名様への花の苗のプレゼントなど、企画されているところでございます。7月には1万発規模の花火大会、その他、ハンキングバスケット特別展示とかウェブ写真コンクールなど、年間を通じまして、様々なイベントを開催して、県内外へ広くPRすることとしております。
今年度、新たにとっとり花回廊・地域活性化コンソーシアムが指定管理者としてスタートしたところでございますが、県としましても連携の下、記念すべき年のイベントなど、盛り上げていければと考えているところでございます。
◎鹿島委員長
次に、報告3、鳥取県農業水利施設サポートセンターの開設について、森田参事監兼農地・水保全課長の説明を求めます。
●森田参事監兼農地・水保全課長
資料4ページをお願いいたします。鳥取県農業水利施設サポートセンターの開設について報告いたします。
老朽化が進みます農業水利施設の長寿命化に向けまして、鳥取県農業水利施設サポートセンターを鳥取県土地改良事業団体連合会内に設置しまして、開所式を来週4月22日に実施しますので、その概要を報告させていただきます。
開所式でございますが、来週4月22日月曜日の10時から、場所につきましては鳥取県土地改良事業団体連合会で行います。平井知事にも出席いただきまして、前北栄町長の松本会長と共に開所式を開催したいと思います。
このサポートセンターにつきましては、鳥取県が設置しまして、県内の基幹的水利施設85か所に関するサポートをしていきたいと。支援内容としましては、施設の監視への支援ということで、定期点検や日常監視手法の促進、それから現場の作業に係る技術的支援を行うとともに、記録の蓄積を行っていきます。また、その監視結果につきまして劣化状況等の評価をいたしまして、計画的な保全対策へ進めていきたいというふうに思っているところでございます。
◎鹿島委員長
次に、「鳥取県きのこ産業ビジョン」の改定について、及び報告5、県産木材製品の台湾への初荷出発式について、浦田県産材・林産振興課長の説明を求めます。
●浦田県産材・林産振興課長
5ページをお願いします。「鳥取県きのこ産業ビジョン」の改定について説明いたします。
鳥取県の原木しいたけブランド化促進協議会が、10年前ですけれども、平成26年に鳥取県きのこビジョンを策定しております。10年を経過することから、これまでの取組なり成果の点検や課題を整理した上で、今後10年間、目指す方向、取組を取りまとめた鳥取県きのこ産業ビジョンとして改正を今年の3月に行いました。
改正の趣旨としましては、特に最近ではコロナの影響によりまして外食産業の需要減などで、価格の低下や生産量の減少が続いているのですけれども、きのこ産業を興していくということで10年間の取組を取りまとめております。
きのこ産業ビジョンの概要としましては、戦略1、新たなきのこ産業の創出、戦略2で原木しいたけ115号のブランド化という内容になっております。それぞれ3項目ないし5項目を掲げておりまして、1つ目のまず生薬きのこの安定生産では、ブクリョウ、薬用きのこになるのですけれども、これが室内栽培の目途が立ってきておりまして、今後はさらなる収量増に向けて栽培方法の改善等を目指していくことにしております。3つ目の新たな食用きのこの生産技術の向上につきましては、外食産業のほうで取扱いをしていただいているのですけれども、アラゲキクラゲのさらなる生産量の拡大を目指していくという方向にしております。
戦略2の中でブランド化戦略の策定ということで、115号、鳥取茸王につきましては、引き続き販売促進の強化でフェアや料理コンクール等を行って、販売の拡大を図っていきます。それと原木確保の体制と整備ということでは、原木の確保はなかなか難しい、高齢でクヌギ林が分からないということがございますので、あと伐採業者に頼むことが多いのですけれども、生産者と伐採業者のマッチング等について支援をしていくことにしております。
(2)番で、このビジョンの中で、薬用きのこの実用化、きのこの生産量、生産額、約10年後、1.2倍から2倍ほどの指数、目標値を掲げて、きのこ産業を興していきたいということで策定しております。
続きまして、6ページになります。県産木材製品の台湾への初出荷出発式ということで。昨年10月に台湾・台中市のほうに県産木製品のショールームを開所いたしました。本日なのですけれども、まさに10時からその初出荷の出発式を執り行っております。式典につきましては、本日10時からで、日南町の株式会社オロチの社屋前で行っております。鳥取県木材協会の主催によりまして、大手の建材商社でありますJKホールディングス、その子会社のジャパン建材、オロチ、日南森林等の皆さんに出席いただいて、出発式を行っております。
初出荷をする木製品ですけれども、このオロチの製品で県産材の杉のLVLを1万3,000本弱、材積で約35立米、このたび出荷をする予定にしております。トラックで境港まで運びまして、境港での出港は4月24日の予定で、台湾には5月2日に到着する予定であると伺っております。
今後につきましては、ショールームでの展示、展示品の入替え、商談会につきましては引き続き支援して、販売促進の活動の支援を行っていきたいと考えております。
◎鹿島委員長
それでは、今までの説明について、質疑等ありませんでしょうか。
○松田委員
6ページの木材の台湾輸出ですけれども、数年前からジャパン建材と一緒に取り組んでおられることは承知しておりまして、このたび初出荷ということは非常に喜ばしいことだと思っていますが、天井の幅木ということは、いわゆる日本でいうところの回り縁的なもの、化粧材を輸出するということなのでしょうか。
●浦田県産材・林産振興課長
天井の幅木だったり、ちょっと中のほうの裏の下地材にも使うということで。(発言する者あり)中のほうも使うということで伺っております。
○松田委員
現物と写真が大分違う気がしたもので。あと、寸法を見ると一寸角よりも細いみたいなものなので、その下地と化粧というのは、幅木用という需要があるのですね。
●浦田県産材・林産振興課長
現地のほうの、ジャパン建材さんのほうのアドバイスもいただいた中での出荷だと伺っております。写真につきましては、その製品の写真がなかったもので、LVLの一般的な写真を貼っております。
○松田委員
長いこと待たれたことでございますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。
◎鹿島委員長
ほかにございませんでしょうか。
○尾崎委員
きのこの件ですけれども、原木しいたけですね。生産者の確保とかが難しいというふうに報告があるのですけれども、確かにそうであろうかなというふうに思います。例えば、福祉施設みたいなところでも取り組んでいたのだけれども、でも、燃料が非常に高くて、なかなか難しいから撤退したということも聞いたのですが、そういったことの課題は認識しておられますか。
●浦田県産材・林産振興課長
申し訳ありません。私のほうは、正直まだ認識がございません。
○尾崎委員
そうですか。先日お伺いしたところ、取り組んでいたのだけれども、他のタオルの生産に一本化すると。したいのだけれども、燃料が非常に高くて大変だというようなことを言っておられました。もうしたくないとおっしゃるなら仕方がないのですけれども、もし、そういった理由であれば、何か対策があって、生産者もずっと続いてできるのかなと思いました。参考までに申し上げておきます。
◎鹿島委員長
ほかに。
○前原委員
ちょっときのこのことで聞きたいのですが、これは原木しいたけとかあるのですけれども、菌床って今どんな感じで把握されているのかというのが分からなくて、菌床しいたけというのは関係ないですかね。
●浦田県産材・林産振興課長
菌床のほうも関係しておりまして、生産量等につきましては把握しております。
○前原委員
僕は直売所にいたので、たしか菌床は結構あったけれども、菌床は生産するようになると、ほとんど毎日出すような形になるのですが、その生産量とか全くここに書いていないような状況なので。原木のほうが、特に115はしっかりした肉厚ないいしいたけだと思っていますので、菌床とは違い金額も高いと思います。その辺の違いはあるのですけれども、これは数字が全く読めないので、菌床に関しても、また教えていただければありがたいなと思います。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
○浜崎委員
3ページの花回廊25周年ということで、いろいろとイベントも考えておられるみたいですけれども、御案内のとおり、水木しげる記念館とこれが、県西部のいわゆる中核的な観光施設ということで、県もしっかり進めておられるという位置づけだというふうには思います。ここに書いてあるように、とっとり花回廊・地域活性化コンソーシアムを新たな指定管理者ということで、新しい体制にもなったということですけれども、具体的にいろいろイベントを考えておられる、980万人来園だということもお聞きした。具体的に取り込んでいく方策等があれば伺いたいと思いますが、どうですか。
●安陪生産振興課長
委員がおっしゃるとおり、西部の核の施設として、これまでも地域の周遊と検討されてきているところですし、コンソーシアムですが、観光事業団は引き続き一員ですので、観光事業団として西部、中部を含めた広域的なところでこれまでも検討されてきているところです。周遊とか、そういった取組とか、インバウンドを含めた形でPR等を検討されているところでございます。ものすごい目新しいネタではないのかもしれませんが、コロナ禍明けということで、集客については進めていこうというところになっています。県のほうも観光戦略のほうとは情報交換しながら進めておりまして、引き続き指定管理者と連携を取りながら進めていければというふうに考えているところでございます。
○浜崎委員
そういうことだろうと思うのだけれども、やはりもう何年もたっているということで、存在としては十分皆さんに認識をしていただいているとは思う。結局は時間もたってくれば、新規というよりもリピーターの獲得というここがやはり鍵にならないかなと思うのですが、その辺具体的にどう考えておられますか。
●安陪生産振興課長
リピーターという面でいけば、友の会のメンバーをいかに増やすかというところで……。(「何の会」と呼ぶ者あり)友の会という年間パスポートの会員なのですが、そのメンバーをいかに増やすかと。前回の議会でも前原委員のほうからも御質問等をいただいたところでございますが、地域という形で西部、近いところの友の会の会員ももちろんですが、東部圏域にも広げた形で、リピーターになっていただけるよう増やしていきたいという面もあります。それで、このたび子どもさんが遊べるような遊び場というのを整備されたというのも一つのそういった面を意識したところでして、御家族連れで何回も訪れていただければというようなところを狙ったところでございます。
◎鹿島委員長
ほかに。
○浜田(一)委員
報告事項にはないのですが、花回廊で以前に全国植樹祭の開会式が行われたところがすごくすばらしく芝生が整備されて、ステージもあるわけですけれども、どういうふうに使われているのか、教えてもらえますか。
●安陪生産振興課長
具体的にはあまり。イベントなどをたまにすることはあるようには聞いているのですが、基本的には伸び伸びと遊んでもらうといいますか、御家族で弁当を広げたりというようなことで、先日も、桜の季節は、桜の園がすぐ隣にありますので、花見というような形で、そこで過ごされたりという方がかなりあったと思うのですが、なかなかどういう形でというところまでは、もうちょっと検討する余地はあるのかなとは思っております。
○浜田(一)委員
いや、難しいと思うのです。難しいなと思いながら今質問しているのですけれども。結局、花回廊そのものの園とあそこが隣接はしているけれども、アクセスが悪いというか、もう完全に切り離されたような形になっているのですよね。なので、やはりそこを楽しんでもらえるようないろいろなイベントを開催して、それで園のほうにも行ってもらうような。あそこはすごく広い敷地なので、何かいろいろなことができそうな気がするのですよ。あれだけのものを整備しようと思うと、相当、維持管理費がかかるのではないかなと。であるのならば、何千人でも入るのではないかと思うのですけれども、あそこで音楽祭みたいなものを開くとか、いろいろとそういった企画も積極的に連携しながら、アイデアを出し合いながら、また違った花回廊の魅力ができる可能性があるのではないかと思いますので、ぜひ検討してみてください。
●岡垣農林水産部長
やはり我々も花回廊というせっかくの観光施設、花のPRする場でございますので、委員のおっしゃるとおりですね、その芝生のところの活用も、いろいろと検討してまいりたいと思います。
○福浜委員
せっかく花回廊の話題が出たので、小さいことで、どうしようかなと思ったのですけれども、以前にあそこのカフェも含めた食べ物をもう少し拡充したらどうかという話をした中で、今回25周年で式典も開かれたのですが、僕はやはり最大のロケーションは大山が見える丘のところだろうなと。そこの滞留時間を増やす意味でも、金がかかるかもしれませんが、ウッドデッキか何かを造って、なおかつキッチンカーか何かを横に置くみたいな。ウッドデッキはなしにしても、せめてキッチンカーはコロナが生んだ一つの新しい文化というか。西部のほうでも、かなりキッチンカーを持っているところもあると思うのですよ。そういうところと連携して、もちろん新たな収入源としてしっかり場所代を取るとか、そこにゆっくりとできるカフェ的な施設を造らなくても、キッチンカーだったらできると思うのですね。椅子を置くなら、やはりウッドデッキか何かがあったほうが。僕は大山が、こういう今日みたいな天気のいい日に目の前にお花畑が広がっていて、1時間でもゆっくりしたいというニーズは絶対あると思うのですよ。だけれども、今は座るところは全くないので、ただ散策して終わりという、非常にもったいないな。景色があそこの売りなので、そこでもう少し滞留時間が延びると、お金も落ちると思いますし、何かその辺の仕掛けというのがもうちょっとできるのではないかというふうに。観光事業団さんはその辺りをどういうふうに考えていらっしゃるのか、ちょっと聞きたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
●安陪生産振興課長
事業団のほうでどう考えておられるのかというのは、はっきりそういった話は今までしたことはないのですが、委員がおっしゃるとおり、ロケーションは抜群のところで、目玉のところだと思いますので、コンソーシアム、事業団のほうと話し合ってみたいと思います。ありがとうございます。
○前原委員
花回廊について質問させてください。
昨日参加させてもらって、ありがとうございました。帰り際に見たら、花電車というのですか、たくさん乗っていて満員だったのです。トラクターを改造したので、やはりかなり音がうるさくて、これはと思ったのですけれども、6月ぐらいでしたか、新しいのを入れられるということなのです。それとともに、議会質問でもさせてもらったのですが、花の説明というのがやはりきちんと説明をしてあげたいなと思うのです。せっかくあれだけの花があって、特殊な花もあると思うのですけれども、なかなかそこに説明がつかないと価値が生めないと思います。外国の方も結構たくさん来ていたし、高齢の方も来ておられました。かなり広い施設なので、歩いてというのはなかなか難しくて、外のほうが気持ちよかったので、回廊を歩いている人も結構、昨日は少なかったですよね。その辺を考えて、やはり移動手段を考えたほうがいいなと私は思っているのですが、その点についてちょっとコメントをいただければありがたいです。
●安陪生産振興課長
フラワートレインにつきましては、音は確かにトラクターがエンジンということになっておりますので、そういったところで、先ほどおっしゃったように更新というか、エコカーのほうに更新するタイミングでございますので、音はよくなると思うのですが、見た目はトレインが結構、景色にはまっていましていいという意見もあったりするので、並行して使うというようには聞いてはおります。そういった新しい車両と、使えるうちは今のトレインも活用ということでは聞いております。
説明につきましては、御質問いただいたときにも事業団の管理者のほうと話はしているのですけれども、なかなか課題としては難しい面もあるのですが、確かにうるさいというのもあって聞こえにくいとか、いろいろあるようですので、その辺の改善につきましては、また話し合っていければというふうに思っております。
◎鹿島委員長
ほかにございますか。
○浜崎委員
5ページ、きのこ産業の改定についてということです。きのこ王国とっとりの実現を目指した今後10年間の取組を戦略として取りまとめたというようなことが書いてあって、取組内容の戦略2の最後のところで、販売促進の強化とあるが、県内旅館、飲食店、学校給食の販売促進、改めて産業ビジョンを改定してということで、元のところを改めて組み立て直していくということは必要なことだろうと思うのだけれども、何にしても、これは売れなければいけないわけだな。
だから、そういった意味でいうと、ここに販売促進ということで、県内のということでいろいろ書いてあるのだけれども、例えば県外に対してのその辺の認識というか、意識というのはどういった部分に持ったらいいのかなと思って。例えば県外の外食産業の売り込みも可能性としてはあるわけで、できる、できないは別として、そういう部分をやはり必要ではないかなと。例えば、テレビのコマーシャルにも出てくるけれども、有名レストランで取り入れてもらうというようなことがあれば、鳥取のきのこのブランド力をさらに高めるということにもなると思います。県内の旅館、飲食店、学校給食で、それはそれで大事なことなのだけれども、ブランド化促進協議会ということで、組合連合会から、JAから全部書いてあるわけでしょう。これだけそうそうたるメンバーがいる中で、外に向けての部分は売れなければ何もならないわけですから、鳥取のきのこはいいでというアピールと、外食産業で使ってというような方向性、可能性をどう見ておられるのかをお聞きしたいと思います。
●岡垣農林水産部長
鳥取茸王なのですけれども、市場開拓局のほうが、鳥取の産品ということで、今、県外、有名シェフ等に実際に乾シイタケ115を使っていただいて、料理を作ってPRしていくということをしております。委員がおっしゃられたとおり、やはり県内だけではなくて、こういういいものを県外にもPRしていくということはいろいろ進めているところでございます。また、今の御意見をいただきながら、引き続き県内外にいろいろPRということをしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○浜崎委員
よろしくお願いします。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、次に移りたいと思います。
次に、その他、農林水産部第1部に関して、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないということで、農林水産部第1部につきましては以上で終わりたいと思います。
では、入替えのため、暫時休憩いたします。
午前10時39分 休憩
午前10時40分 再開
◎鹿島委員長
それでは、再開いたします。
引き続き農林水産部第2部について行います。
執行部の皆様におかれましては、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
また、説明につきましても、質疑におけるページの切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようにお願いいたします。
質疑につきましては、説明終了後に一括して行いたいと思います。
それでは、報告6、漁業の魅力発信及び地魚料理動画短編版の公開について、寺田水産振興課長の説明を求めます。
●寺田水産振興課長
資料の7ページをお願いいたします。漁業の魅力発信及び地魚料理動画短編版の公開について御報告いたします。
まず第1本目の動画であります漁業の魅力発信ですが、「漁師になるなら鳥取で!沿岸漁業の魅力」と題しまして、漁師の家庭ではありがちですが、一般ではあまり知られていない、ちょっと珍しかったり、ちょっと羨ましかったりするような日常のアニメーションです。県内外にPRすることにより、鳥取県の漁師のイメージ、漁業のイメージのアップを図っていきたいと考えております。こちらの動画ですが、本日公開されました。今後、境港市場のおさかなパークですとかかにっこ館での公開を予定しております。また、あわせて、県外の事務所、県内高校、就業相談関連機関への提供や県内外の水産関連イベントでの利用を予定しております。
続きまして、2本目の地魚料理動画短編版ですが、こちらのほうは令和2年に公開いたしました「鳥取の地魚を食べよう!」、1本が大体5分の動画を分かりやすく約1分の短編版に再編集したものです。ハタハタやモサエビなど、約23魚種、計54動画を作っております。タイトルといたしましては、「鳥取の地魚を食べる!お魚料理のコツを教えます!」と題しまして、You Tubeのとっとり動画チャンネルで公開しております。あわせて、かにっこ館、境港おさかなパークですとか、県内スーパー、あと県内漁協の店頭や即売所での公開を予定しております。
下の段ですけれども、地魚料理短編版のほうにはQRコードをつけておりますので、こちらのほうをまた御覧になっていただければ幸いです。
◎鹿島委員長
報告7、松葉がにの令和5年度水揚状況等について、氏漁業調整課長の説明を求めます。
●氏漁業調整課長
8ページを御覧ください。令和5年漁期松葉ガニ水揚状況がまとまりましたので、御報告いたします。
令和5年漁期の水揚げ結果につきましては、1番の表の一番上の欄に令和5年漁期の結果を載せております。右側に行きますと合計になっておりまして、数量と書いてあるところですけれども、水揚げ量491トンということで、前年比でいいますと92%ということでやや減少しております。水揚げ金額につきましては25億8,200万円ということで、令和4年漁期を下回りましたが、統計がある昭和39年以降で5番目に高い値となっております。
また、特選とっとり松葉がに五輝星につきましては、水揚げ枚数が220枚ということで、過去最高でございました昨年に次ぐ2番目に高い値となっております。水揚げ金額につきましても1,500万円ということで、前漁期に比べまして1.2倍ほどに増えておりまして、過去最高の額となっております。
次に、ズワイガニのTAC管理への対応状況ということでございます。令和5年のTACにつきましては、989トンということで、その枠に対しまして漁獲量のほうは491トンということで、最終的なTAC消化率につきましては49.7%にとどまっております。この原因につきましては、昨年から続いて資源が低水準、新たな加入が少なかったということで、そうしたことが影響しているものと考えております。漁業者につきましては、こういった資源が低迷している状況にございますので、昨年に引き継ぎまして大幅規制あるいは漁期の短縮から、1航海当たりの枚数制限等を継続して資源回復に努めております。
最後に、次漁期に向けての対応ということでございます。国の資源評価ですとか水産試験場の調査によりますと、今後、小型のカニの資源というのが回復してくるだろうというふうに予想されております。そうした関係で次期TACにつきましても、これは日本海中西部全体のトン数になりますけれども、3,400トンから3,700トンに増える見込みとなっております。本県のTACにつきましても、同様に増える見込みとなっておりますけれども、やはり資源の状況がまだまだ安定していないということで、その辺は楽観視せず、最新の資源評価を見ながら、確実に資源の回復を図っていきたいと考えております。
◎鹿島委員長
報告8、首都圏アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」のリニューアルオープンについて、北村販路拡大・輸出促進課長の説明を求めます。
●北村販路拡大・輸出促進課長
9ページをおめくりください。首都圏アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」のリニューアルオープンについて御報告させていただきます。
首都圏アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」が4月25日木曜日にリニューアルオープンすることになりましたので、御報告いたします。
なお、本報告はリニューアルオープン前ですが、岡山県側との歩調を合わせて今回の常任委員会にて報告をさせていただいているところでございます。
今回のリニューアルの概要につきましては、1以下にお示しのとおりでございます。かいつまんで説明させていただきます。特に売場の機能強化を図るということで1階、物販店舗の部分を、既存のオフィスを縮小し、売場やバックヤードを拡充させていただくこと、さらに歩行者への魅力を訴求するため、季節のある物品、商品を陳列できるウインドーディスプレーを歩道側に設置させていただくこと、それから2階の飲食店につきましては、飲食店御利用者の方に両県の観光等魅力を伝えるために大型モニターを新たに設置させていただくこと、さらにはコワーキングスペースを改修いたしまして、近年増えてきております移住等の個別相談でありますとか商談等、こういったことに使えるオンライン会議等ができるスペースを設けさせていただくこととしております。
なお、改修工事中の対応でございますけれども、前日の4月24日までは工事の関係上、1階のショップでありますとか2回のレストランは休業させていただきますが、2階の情報コーナーにつきましては、工事の影響がございませんので、継続して受付を実施させていただくところでございます。
なお、参考でございますけれども、4月25日当日はリニューアルオープンのセレモニー等を予定しております。当日は両県ゆかりのゲストでございますガンバレルーヤのお二人、それから元フィギュアスケート選手であります髙橋大輔選手をお招きし、両県知事並びに本委員会の委員でございます浜崎議長様をはじめ、両県の県議会議長様に御参加いただき、セレモニーを開催させていただく予定としております。
なお、運営事業を所管しております東京本部においても、本日、総務教育常任委員会において同じように報告させていただいておりますので、御報告申し上げます。
◎鹿島委員長
それでは、今までの説明について、質疑等ございませんでしょうか。
○尾崎委員
アンテナショップの件ですけれども、数字の質問です。コロナの時代がありましたけれども、コロナの前とコロナで少なかった時代、それからこのリニューアルをしてどれぐらい目標にされているのかというところがあれば教えてください。そして、その目標を達成するのに課題があればお願いします。
●北村販路拡大・輸出促進課長
すみません、運営関係につきましては東京本部が所管しておりますので、我々のほうでは詳細をお答えできませんけれども、コロナ禍がございまして、一過性ではございますが、基本的に来場者ががくっと減ったと。ただ、今は安定的に大体40万人を超えるぐらいのお客様が年間来られたというところでございます。また、売上げにつきましても回復基調にございまして、年間、大体3億6,000万円ぐらいの売上げをしているというような状況でございます。引き続き今、岡山と鳥取の共同というこの強みを生かして、安定的かつ売上げを上げていくというところが目標になっております。
○尾崎委員
ありがとうございました。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
○福浜委員
7ページの動画は、上のほうですけれども、これをさっき、ちらっと見たのですが、非常に面白いなと。アニメというとコストがかかるというイメージがあるのですけれども、例えばこれは水産業、漁師だけではなくて、農林それぞれこういうものが作ってあるならいいのですが、もしないなら何か同じような切り口で作ってみてもいいのかなという気はしているのですが、既にあったら、ごめんなさい。
●岡垣農林水産部長
委員の指摘がございました、実際、農と林はないです。面白いということでございました。またいろいろと検討してみたいと思います。
○福浜委員
重ねてですけれども、まんが王国ですし、アニメって若者に対して訴求力が高いと思うのですよ。ほかが同じようなことを作っていても、やはり鳥取は漫画というか、積極的にこういうので推すというのもすごくありかなという気もします。ガイナックスさんが何か安めの動画を作るというのもあるけれども、安いといっても高いと思うので、予算との兼ね合いがあると思いますが、よろしくお願いします。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
○浜崎委員
9ページ、今、課長のほうから、とっとり・おかやま新橋館ということで。両県知事と両県議会議長ということで、私も25日は東京に行って、前の日から入って出させていただくようにしております。改めて、まだまだ足らないと思うから、今回のリニューアルオープンというものを機にして、首都圏における情報発信機能というものをさらに強化してもらって、要は鳥取と岡山の魅力がしっかり伝わる拠点として、売場とかバックヤード、それからウインドーディスプレーも設置したということだけれども、これは物理的な問題であって、これはこれでやればいいが、拠点として、まだまだこれから成長という部分が加味されると思うので、これがもう今でいいと、全部できたからいいということでは絶対ないというふうに思います。この東京という広い市場の中で鳥取と岡山という部分があって、まだまだまだまだ。県自体が、あ、そういえばあったなみたいなことを言われる人があるので、そこの意気込みという部分を改めてお聞きしたいと思って、今質問をしました。
◎鹿島委員長
これに農林水産部長、何かありますか。
●岡垣農林水産部長
激励をいつもありがとうございます。
おっしゃるとおり、やはり建物がリニューアルされたというだけではなくて、いかに鳥取の魅力を発信していくかと、食に関しましてもそうですし、観光もそうでしょうし、東京本部と引き続き連携しながら、鳥取というものを皆さんからより認識していただけるようにちょっと情報発信まで頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○浜崎委員
ぜひ頑張ってください。
○鳥羽委員
2つありまして、1つは素朴な質問で、8ページの松葉がにの自主規制のところです。10.5センチ未満は水揚げしないということと、3本以上足がないと水揚げ不可としているということなのですけれども、これはどうやって選別を現場でされているのかなというところと、あと3本以上ないと水揚げ不可というのは今後生えてくるということなのでしょうか。生えてこないのであれば、水揚げして加工したほうがいいのではないかなというふうに思うのですけれども、そこはちょっと普通に疑問に思ったことがありますので、ちょっとそこを。
あと9ページ、2つ目なのですけれども、「とっとり・おかやま新橋館」リニューアルオープンですが、先日、鹿島委員長も一緒に2つの物産展を回りました。1つが三ッ星マーケットさんが展示されている浅草のすしや通り商店街の物産展と、このアンテナショップなのですけれども、すごく正直、陳列方法に差があったように感じました。浅草のほうはすごく誰が見ても何か映えるというか、しっかりとトップ広告であったり、陳列方法は洗練されていたのですけれども、率直に言いますと、なかなかアンテナショップのほうはただのスーパーみたいな形で目をみはるものがないというふうに感じたのです。同じものを扱うにしても、並べ方一つで随分お客の見方は違うと思うのです。その辺りを強く要望していただいて、賃料は恐らく頂いていないと思いますので、要望する権利はあると思いますので、しっかりとそこは要望していただきたいというふうに思います。
その2つ、よろしくお願いします。
◎鹿島委員長
松葉がにについては。
●氏漁業調整課長
自主規制の関係で甲幅の選別でございますけれども、基本的には沖底船の漁師さんが水揚げした後に、金枠というものがございまして、甲幅に合わせて10.5センチの金枠を作っておられまして、それを通して、通るものは海に返す、通らなければ出荷用ということで、そういう形で選別をされております。この足3本ないものにつきましても、同様にその時点ではねるようにはしております。ただ、それを水揚げされたほうがいいということだったのですけれども、確かにこれを水揚げしますと恐らくかなり低価格の単価でやり取りになります。ただ、産卵のほうに関係してきますので、これを返すことによって、足がなくても親となるということで、そういう考え方で一応再放流をして、資源の増加に役立たせているというところです。
●北村販路拡大・輸出促進課長
おっしゃるとおり、業者、来られた方からの御意見の中にも、ちょっとやはり手狭だとか商品が雑々に置いてあるというような御意見もありまして、それを課題として認識はございました。今回、運営事業者が切り替わります。4月から天満屋さんが運営事業者になりまして、天満屋さんといえば、名立たる百貨店でございます。非常に実績もございまして、いろいろと天満屋さんの知識とか経験等を生かして、店舗も広くなりましたので、やはりその辺のディスプレーの形を変えていただけないかというような提案はしていきたいと思いますので、引き続き応援のほうをよろしくお願いいたします。
○鳥羽委員
納得しました。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、その他に移ります。
それでは、その他ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
その他ないようでございます。
それでは、これで第2部につきましても終わりたいと思います。
ここで暫時休憩いたします。
午前10時59分 休憩
午前11時05分 再開
◎鹿島委員長
再開いたします。
引き続き商工労働部及び企業局について行います。
執行部の皆様におかれましては、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
また、説明または質疑におけるページ等の切替えの際は、委員のタブレット端末の操作状況を確認しながら、少し間を置いて説明を開始していただきますようにお願いいたします。
質疑については、説明終了後に一括して行いたいと思います。
なお、報告13、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料記載のとおりでありますので、説明は省略します。
報告10、産業・雇用・運輸関係懇談会の開催結果について、河野商工政策課長の説明を求めます。
●河野商工政策課長
商工労働部の資料の2ページのほうをお開きいただけますでしょうか。産業・雇用・運輸関係懇談会でございまして、県内事業者が現在直面しております経営の諸課題につきまして、経済関係団体と意見交換を行う懇談会のほうを今月10日に開催させていただきましたので、その概要を御報告させてもらうものでございます。懇談会では商工団体、運輸関係の団体、金融機関に御参集いただきまして、主として賃上げ、物流2024、資金繰りなどの現況と対応状況についての意見交換を行わせていただいたものでございます。
意見交換の概要につきましては、資料中ほどの主な意見のほうに記載しておりますけれども、まず賃金関係でございます。現在、春闘において賃金交渉のほうが行われているところでございまして、大手のほうでは5%を超える水準というような報道がなされております。中小企業への波及というところが現在注視されているところでございますけれども、県内経済におきましては、コロナ禍からの回復というものが今進んでおりまして、人手不足ということが深刻化していると。また、安定的な原資というものを確保するためには、価格転嫁というのを進めながらも、域外からの需要獲得、設備投資による生産性を上げることが必要であるという御意見。また一方で、県内事業者の中には、DXや業務改善を重ねられながら、収益向上につなげている事業者もございますよと、そういったような御意見もあったところでございました。
続きまして、物流の2024、こちらでございますけれども、働き方改革関連法の適用が猶予されておりました運輸部門、こちらにつきましても、この4月からいよいよ時間外規制等の適用が始まるところでございます。そのような中で、御意見の中ではやはり運輸部門についても、ドライバー不足の進行はしているというところでございまして、あとまた輸送コストの増加、こういったところが見られているとの報告がございました。そのような中で昨年来、団体と一緒になって対策を進めているわけでございますけれども、ドライバーの待機時間の改善、効率的な荷積み、そういった具体の対策をしっかり進めていかなければならないというような御発言をいただいたところでございました。
資金繰り関係でございますけれども、日銀のほうは3月19日にマイナス金利を解除されまして、金利のある世界へという扉が開かれたところですが、当面は緩和的措置を継続するとの方針でございます。著しく金利が上昇するという局面ではないところではございますけれども、こういった中でゼロゼロ融資の返済が本格化ということに、本県も備えていくことが必要だという現状でございます。御意見として、現在は資金の円滑化を図るような、そういった資金供給のフェーズから経営改善の支援へと取組の重心をシフトさせていくタイミングであるというようなことで、支援機関等によるネットワークの枠組みを活用しながら、事業者のフォローを進めてまいりたいというような御発言を頂戴いたしました。
さらには今後の対応でございますけれども、引き続き現在の日米の金利差の高止まりであったり、中東情勢の緊迫化など、予断を許さない状況がございますけれども、一方で政府も、ガソリン補助金の当面の延長なども表明されているところでございます。本県におきましても、このたびいただいた御意見を踏まえまして、当初予算で御計上いただきました施策の速やかな実施、そして周知を図りながら、また必要な対策がないかということで検討を深めてまいりたいと思っております。
また、本日資料でお配りさせていただいておりますけれども、鳥取県産業振興未来ビジョンということで、概要版1枚と冊子をお配りさせてもらっております。昨年から御報告を申し上げているところですけれども、産業振興未来ビジョンもまとめさせていただきました。この会議でも御報告させていただいて、ビジョンでも6つのプランを策定しており、現下の状況への対応と今後の成長に向けた取組を盛り込んでおりますので、これらの取組も推進してまいりたいと考えております。資料はまた後ほど御確認いただければと思います。
◎鹿島委員長
次に、報告11、令和5年度企業立地等実績について、田中立地戦略課長の説明を求めます。
●田中立地戦略課長
3ページをお願いいたします。昨年度、産業未来共創補助金など、県の支援制度で認定しました立地実績を取りまとめましたので、御報告いたします。
まず、県内企業の新増設の実績でございますが、件数は23件でした。具体的な事例としましては、下のほうに記載させていただいておりますが、電気自動車に使用される部品やフィギュア、医療機器、県産牛乳等を使用しましたヨーグルトやお菓子など、かつての誘致企業によります積極的な投資の動きがありました。
次に、県外企業の立地実績ですが、6件でございました。具体的な企業名は、これも下のほうに記載しておりますが、宇宙関連企業や地域課題解決分野の事業を行う企業などのオフィス設置の動きがありました。
本県に進出していただいた企業につきまして、県内においてさらに事業拡大していただくよう、引き続き支援してまいりたいと考えております。
実績につきましては以上ですが、現在、水面下で活動中の案件も含めまして、引き続き県外本部や関係機関等と連携しながら機動的な取組を進めてまいりたいと考えております。
◎鹿島委員長
次に、報告12、県立産業人材育成センターにおける職業訓練の実施状況等について、衣川産業人材課長の説明を求めます。
●衣川産業人材課長
資料の4ページをお願いします。県立産業人材育成センターでは、産業界のニーズを踏まえまして、離求職者の早期就職を支援する職業訓練を実施しておりますので、昨年度の訓練の実施状況と今年度の取組について御報告をさせていただきます。
まず1の令和5年度の実施状況について表にまとめておりますので、御覧いただけますでしょうか。表の一番左側、対象のところで、一番上の新規学卒者を対象とした訓練といたしましては、そこに記載しております6つのコースを実施しております。例えばものづくり情報技術科でありますと、プログラミングや機械設計など、製造業で必要とされる知識、技能を習得するというようなコースや、自動車整備士を養成する自動車整備科などの実施をいたしまして、41名の方が訓練を修了され、そのうち36名の方がこの4月時点で就職をされております。
その下、離職者を対象とした訓練ですけれども、こちらはビジネスパソコンの基礎や応用などのパソコン系とか、介護系、医療事務などのコースを実施いたしました。訓練を修了された方413名で、うち239名の方が就職をされています。
その下、障がい者を対象とした訓練といたしましては、パソコンの操作や販売、調理補助、ビジネスマナーなどを学ぶ総合実務科や企業実習を通して就労に必要な知識、技能を習得する就業支援科等を実施いたしまして、6名の方が訓練を修了され、うち4名の方が就職をされているという状況でございます。
これらのコースを合わせまして460名が訓練を修了し、うち279名が就職をされ、就職率は60.7%とほぼ例年並みの数字となっております。訓練科の中で特に訓練の修了時期が年度末に近いコースにつきましては、就職活動中の方もおられまして、この4月の時点での就職率が低いという傾向がございますけれども、就職支援を継続して行っておりますので、ハローワーク等とも連携をいたしまして、全員が就職できるようにしっかりとフォローアップしていきたいというふうに考えております。
また、表の一番下、在職者を対象とした訓練ですけれども、こちらもパソコンソフトの操作や活用あるいは労務管理、簿記等のコースを実施いたしまして、240名の方が訓練を受講されました。
続きまして、2の令和6年度の新たな取組についてでございます。新たな取組といたしまして、デジタル人材の育成強化を目的としまして、デジタル分野の訓練科の新設、拡充をしますとともに、その一部をeラーニングで行うこととしております。
(1)の離職者を対象とした訓練ですけれども、ITパスポート実践科やeラーニングで行うWebクリエイター養成科というようなコースを新設いたします。また、拡充をするものといたしまして、パソコンスキルを習得する全ての訓練科につきまして、セキュリティーやデータ活用など、デジタルの基礎を学ぶカリキュラムを追加することとしております。
次の障がい者を対象とした訓練につきましては、そこに書いておりますようにeラーニングで行う訓練科を2コース新設いたしまして、自宅からでも訓練が受けられるようにというふうに、利便性を図っていきたいと考えております。
3つ目、在職者対象の訓練ですけれども、こちらにつきましては、AI機能を活用したオフィスソフトの操作の効率化の方法を習得するコースを新設いたします。また、拡充するものといたしまして、令和5年度に倉吉校で行いましたVBAプログラミング科につきまして、非常に応募者が多くて好評でありましたので、今年度は米子校でも実施をするということで拡充をしたいと考えております。
◎鹿島委員長
ただいまの説明について、質疑等ございませんでしょうか。
○尾崎委員
4ページの人材育成センターの件ですけれども、質問です。これは鳥取にもありますよね。倉吉から通われる方とかあると思うのですけれども、通われるのに交通費が出るのか、分かれば説明してください。
●衣川産業人材課長
鳥取にあるのは、ポリテクセンター鳥取のことだと思いますけれども、それはこの県立の施設ではないのですが、職業訓練を受ける方、雇用保険の受給の対象になっている方は、その手当が出ますので、その中に通学の費用というものも支給をされます。雇用保険の対象にならない方につきましても、訓練手当ということで、所得要件とか要件があるのですけれども、その要件に合っている方につきましては、訓練手当ということで、その中に通学の費用なども併せて支給されるということになっております。
○尾崎委員
あとでまた個別にその条件等を説明していただきたいと思いますけれども、いろいろちょっと課題のある方があったので、よろしくお願いします。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
○福浜委員
2024問題で再配達の件なのですけれども、大体全国のデータを見ると1割ぐらいが再配達されていると。うちみたいに共働きのところはもっと多いのではないかなという気がしているのです。その中でも置き配というか宅配ボックス、今はピンからキリまでありますけれども、自治体の中で県内はみんな補助金を出しているのでしょうか。その辺、データは。もし分かればで結構です。
●佐々木経済産業振興監
2月議会でもたしか質問がこれはあったと思います。日吉津村のほうがたしかやっていまして、県がこのたび生活環境部で市町村を通した支援措置をたしか整備しましたので、ち他の市町村の状況は分かりませんけれども、順次、県の制度を活用した動きが出てくるとは思っております。
○福浜委員
僕は再配達の割合がもうちょっと高いかなと思っていたのですけれども、10%強ぐらいだったら、思ったより、そこまでする必要はないのかもしれませんが、ただ、やはり無駄ですよね。だから、地道かもしれませんが、もう少し県としても広報しながら、宅配ボックスの設置をやっていくのが、やはり2024問題の解決というか、一つの形として必要なのかなとちょっと思いましたので、言わせてもらいました。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
それでは、その他に移りたいと思います。
執行部の方で、その他ございませんでしょうか。
●河野商工政策課長
今日チラシを配らせていただいておりまして、表題が環境大学、企業によるSDGs共創プロジェクトのキックオフのイベントというチラシでございます。こちらですけれども、SDGs経営という推進に県も取り組んでいるところでございますけれども、このたび県内企業が抱えている環境面の課題解決に向けまして、環境大学の学生が教員の指導の下で企業と一緒に取り組んでいくようなプロジェクトを実施することといたしました。
2年ほど前から鳥取商工会議所と環境大学で、鳥取市内の製造部門の企業とそういった取組を少し開始しているところがございましたので、それを発展するような格好でエリアも全域にして、そういったSDGsであったり、CO2の取組であったりというところに取り組んでいる企業さんに私どもも声をかけさせていただいて、それで、このたび、そういった共創のプロジェクトを実施しようということにさせてもらったところでございます。あくまで学生の取組でございますので、取組の成果には一定の限界があるのかもしれませんけれども、企業と学生との共創によって新たな発見であったり、学生にとって県内企業をより身近に感じていくというような、よい機会になるのではないかなと感じているところでございます。ゴールデンウイーク明けの5月8日に、企業と学生の双方が今回のプロジェクトの開始に当たりましての意気込み、これを語っていただくようなキックオフのイベントをすることにいたしましたので、この場で御案内をさせてもらったところでございます。
●河野雇用・働き方政策課長
続きまして、お手元にとっとり就職フェア2024・5月という、白、黄色、緑を基調としたチラシをお配りしていると思うのですけれども、御覧いただけますでしょうか。
5月21日火曜日に鳥取産業体育館、5月23日木曜日に米子コンベンションセンターにおいて、鳥取労働局、鳥取県、ふるさと鳥取県定住機構によりまして、とっとり就職フェア2024・5月という合同説明会を開催いたします。
参加企業は現在調整中でございまして、5月10日以降、公表予定でございます。両会場合わせて200社程度の出展を見込んでいるところでございます。
参加対象者ですが、一般の求職者の方、それから令和7年3月以降に大学卒業予定の方が対象でございまして、今週から参加学生、求職者の方の申込受付も開始したところでございます。多くの皆様の御来場をお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
◎鹿島委員長
ありがとうございました。
委員の方で、ほかにございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようでございます。意見も尽きましたようでございますので、委員の皆さんには御連絡いたします。
次回の常任委員会は5月21日午前10時から開催の予定でありますので、よろしくお願いします。
なお、この後、委員の皆さんには御相談がありますので、この場にお残りください。
執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。ありがとうございました。
午前11時25分 休憩
午前11時27分 再開
◎鹿島委員長
再開いたします。
なお、インターネットの中継は継続しておりますので、発言の際は挙手の上、マイクを御使用ください。
お残りいただきましたのは、今年度の常任委員会出前県議会及び県内外調査についてであります。出前県議会及び県内外調査を7月から8月までの間に開催してはどうかと思いますが、皆様のほうで何か御意見がございましたら、お願いしたいと思います。(発言する者あり)7月から8月。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、調査内容についてでございますけれども、アンケートをさせていただきたいと思います。お手元にアンケート用紙と過去の実績状況についての資料をお配りしていますので、アンケート用紙については4月26日までに御記入いただき、事務局へ御提出ください。回答結果を踏まえて、今後の常任委員会の際に改めて御相談させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、以上をもちまして農林水産商工常任委員会を閉会します。
午前11時28分 閉会
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