会議の概要
午前10時00分 開会
◎鹿島委員長
ただいまより農林水産商工常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元のとおりであります。この順序に従って議事を進めさせていただきたいと思います。
今回の常任委員会は、初めに農林水産部、次に商工労働部、最後に企業局の順で執行部の入替えを行います。
会議録署名委員の指名をいたします。
本日の会議録署名委員は、浜田委員と松田委員にお願いしたいと思います。
それでは、報告事項に入ります。
執行部の皆さんにおかれましては、説明は要領よく簡潔にお願いいたします。
質疑等につきましては、説明終了後に一括して行いたいと思います。
それでは、報告8、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
まず、報告1、県の過失による農業共済組合の果樹共済掛金の誤徴収について、谷口農林水産部次長兼農林水産政策課長の説明を求めます。
●谷口農林水産部次長兼農林水産政策課長
農林水産部資料2ページをお願いします。本年2月に県が農業共済組合に通知した果樹共済の掛金の算定に用いる基礎数値が誤っていたことが農林水産省の指摘で判明いたしました。これにより、5名の組合員の共済掛金に誤徴収が発生し、共済掛金の追徴と還付の必要が生じましたので、御報告いたします。
原因につきましては、県が毎年、国から通知される本県のブドウ、梨、柿ごとの10アール当たりの収穫量や、国の統計資料、そして3年に一度組合が作成する標準収量表等を基に細区分ごとの10アール当たりの収穫量を決定しており、今年がその標準収量表の改定年であったにもかかわらず、古い標準収量表の数値を用いて算定したことによるものであります。これにより、ブドウと梨農家の組合員5名に対して誤徴収が発生し、2の表に記載のとおり、2件の追徴と3件の還付の必要が生じました。
対応としましては、既に組合から該当する組合員に対しまして説明と謝罪を行い、先月24日までに追徴と還付の手続を完了しております。今後、同様な誤りを繰り返さないようチェック体制を強化する等、再発防止を徹底し、適正な事務処理に努めてまいります。
このたびは、果樹共済に係る私どもの事務処理の誤りにより、果樹農家の組合員、そして農業共済組合の関係者の皆様に御迷惑をおかけしたことをおわびいたします。誠に申し訳ありませんでした。
◎鹿島委員長
報告2、主要農産物の生産販売状況について、安陪生産振興課長の説明を求めます。
●安陪生産振興課長
3ページをお願いいたします。主要農産物の生産販売状況についてでございます。少し前になるのですが、8月5日現在のJA全農とっとり取扱分の状況を御報告いたします。
各品目とも生産者の戸数は減少傾向となっておりますが、1戸当たりの面積増加などによりまして、ほぼ前年並みの面積となっております。
生産状況でございますが、ラッキョウにつきまして、植え付け後の成育遅延、収穫前の早期枯れ上がりなどの影響で太りが若干悪くなりまして、小玉傾向というところで、生産量が前年を下回る結果でございました。スイカ、初夏取りブロッコリーにつきましては、おおむね成育良好で、生産量は前年並みとなっております。
販売状況につきましては、スイカをはじめ前年並み、あるいは前年より高い単価での販売となっておるところでございます。ただ、現在、出荷中の夏ネギにつきましては、高温の推移と、それと7月9日の降雨の影響などもございまして、生産量、販売ともやや苦戦しているという状況でございます。
2のその他主要品目の成育状況ということで、水稲、梨について現状をまとめております。いずれも、暖冬の影響によると思われますが、カメムシの発生がこれまであまり例のない状況でございます。被害も出ているという状況でございます。
水稲につきましては、特にイネカメムシにつきまして、当初予算の防除体制強化のための支援事業に加えまして、7月12日には注意報を発表、また、予備費を活用しまして、テレビ、新聞などで防除の徹底の呼びかけなどを行ってきたところでございます。梨につきましては、ハウス二十世紀が8月2日から販売され、おおむね終了というところで単価等はよかったのですが、生産量につきましては、農家の減少等で少なくなっているというところで終わっております。
これから主力の露地物の時期となるところでございまして、7月26日には、平成22年以来14年ぶりにカメムシの警報を発表して注意喚起を行っているところでございますし、このたび予備費を活用させていただきまして、かかり増しの防除費用の3分の1の支援を行うこととしております。これらの対策によりまして、JA、市町村とも連携の上、カメムシの被害を何とか最小限にとどめられるようにできればというふうに考えておるところでございます。
◎鹿島委員長
報告3、鳥獣被害対策の取組状況等について、冨山鳥獣対策センター所長の説明を求めます。
●冨山鳥獣対策センター所長
4ページをお願いします。令和5年度の鳥獣被害の発生状況、捕獲状況等について報告させていただきます。
最初に、被害状況ですが、令和5年度の農作物等への被害額は、4年度の5,800万円に比べて800万円減少し、5,000万円でした。このうちイノシシ被害が約8割を占める状況となっております。獣種別に見ますと、昨年度と比べてイノシシ被害は微増、鹿、熊は減少、カラスは横ばい傾向となっております。イノシシは、東部で豚熱の影響もあり減少したものの、中部の梨被害が増加したことによるものです。また、鹿等については、被害が大きな地域で対策が取られたことにより減少したものと考えております。中段のグラフは、被害額の推移です。平成23年度以降は5,000万円から9,000万円台で被害が推移しているという状況でございます。
次に、捕獲数についてです。令和5年度のイノシシの捕獲数は9,835頭で、農地周辺の出没が少なく、減少した令和4年度を除き、平成30年度以降は約1万から1万3,000頭の捕獲数となっています。鹿ですが、令和5年度は1万2,796頭と、令和2年度以降は1万頭を超える捕獲数となっております。
最後に、ジビエ等の利用状況です。イノシシ、鹿合計で18.4%がジビエ等として利用されております。イノシシが10%、鹿が24.8%で、イノシシは豚熱の影響で減少したものの、令和4年度の全国平均の利用率と比べて依然高い水準で利用されている状況となっております。
◎鹿島委員長
報告4、アカデミー・ジュニアクラス伐木競技交流会の開催について、田村林政企画課参事の説明を求めます。
●田村林政企画課参事
それでは、資料5ページをお願いします。アカデミー・ジュニアクラス伐木競技交流会の開催について報告します。
チェーンソー操作による伐木・造材技術の安全性、正確さ、スピードを競い合う日本伐木チャンピオンシップin鳥取が隔年開催であることから、開催しない年に、農林業高校及び林業大学校生を対象に継続的に競技に親しみ、交流を図る機会として伐木競技交流会を開催します。開催日は9月23日で、場所は鳥取市福部町湯山の鳥取砂丘オアシス広場です。
内容は、午前中、オリエンテーションと合同練習で、午後から、簡易伐倒と丸太合わせ輪切りの2競技を行い、採点と表彰を行う予定です。参加校は、令和5年度の第3回日本伐木チャンピオンシップin鳥取の参加校8校に加え、兵庫県から1校新規に参加があり、総勢9校39名が技術を競います。また、競技に興味を持つ高校生が観戦できるよう、県内全ての県立高校と一部私立高校に周知済みです。このような競技交流会を通じて、林業に対し安全意識の高い人材の確保と育成を目指していきます。
◎鹿島委員長
報告5、第20回さかいみなと漁港・市場活性化協議会の開催結果について、寺田水産振興課長の説明を求めます。
●寺田水産振興課長
6ページをお願いします。7月18日に開催されました第20回さかいみなと漁港・市場活性化協議会について御報告いたします。
主要な協議事項といたしましては、2つ、休憩岸壁の係船調整と整備について、冷凍・冷蔵施設整備の意見交換会についてです。
休憩岸壁につきましては、専門部会からの休憩岸壁の機能強化のために、増深、係船柱の増設、改良が必要であるとの協議結果を報告いたしまして、協議会で承認を得ております。
冷凍・冷蔵施設につきましては、4月に開催しました意見交換会の報告といたしまして、境港地区の水産振興に係る中・長期ビジョンがない、議論を進めるためにも必要ではないかといった意見が紹介され、委員からも、冷凍・冷蔵施設整備にかかわらず、労働力確保も含めたビジョンが必要であるとの意見がございました。
その他の議題につきましては、資料に記載のとおりでございます。
◎鹿島委員長
報告6、遊漁船第二愛丸の境港沖防波堤への衝突事故について、氏漁業調整課長の説明を求めます。
●氏漁業調整課長
7ページをお願いいたします。遊漁船第二愛丸衝突事故について報告いたします。
まず、事故の概要です。令和6年7月28日日曜日午前6時頃、遊漁船第二愛丸は、乗客10名を乗せまして大山町沖で遊漁を終えまして境港に帰港中のところ、境港第2防波堤に衝突いたしまして、船長及び乗客11名全員が負傷するという大きな事故となりました。
これまでの県の対応です。7月30日に事故報告書を受理いたしまして、県のホームページで公表しております。また、翌日ですが、事業者への営業自粛要請を行っております。この遊漁船業者ですが、第二愛丸のほか、第七愛丸という船も持っておりまして、そちらで営業を続けたいということでしたので、営業自粛を求める要請文書を県から発出したというところでございます。また、あわせまして、県内遊漁船業者について注意喚起を行ったところでございます。
8月2日になりまして、立入調査を行いました。その結果、今後の対応のところに書いておりましたが、今週の月曜日に県から遊漁船業者に対しまして、夜間の長時間労働ですとか長期的な連続勤務を見直す趣旨の業務改善命令と、10日間の事業停止命令を行ったところでございます。また、国につきましては、海上保安部あるいは国の運輸安全委員会が原因究明の調査を行っておりまして、県の行政処分とは別に処分が行われる見通しとなっております。
◎鹿島委員長
報告7、食パラダイス鳥取県!「もっと地産地消×フェアプライスプロジェクト」月間の開始について、田中食パラダイス推進課長の説明を求めます。
●田中食パラダイス推進課長
それでは、資料8ページをお願いします。食パラダイス鳥取県!「もっと地産地消×フェアプライスプロジェクト」月間の開始についての御報告です。
1を御覧ください。かねてより「もっと地もっと食べよっと」を合い言葉に、9月1日から11月30日までを地産地消月間として各種キャンペーンを行ってまいりました。今年度は、地産地消に加えて、生産者、取扱業者、消費者に良質な食料を適正な価格で販売、購入するという意識が浸透されるようフェアプライスの取組を同時展開して、地元産農産物への愛着や意識醸成、適正価格への県民理解を深める取組を行います。
それでは、資料の後ろにちょっとチラシをお配りしておりますので、御覧ください。「フェアいいチョイス」という字で、大きな黄色っぽいチラシですが、こちらは、今回は知事の似顔絵キャラクターでのPRをすることといたしております。スーパーなどの小売店で、共通のロゴやのぼりの掲示、特設コーナーを設置していただくなど、県産品の購入を促す取組を行っていただく予定にしております。あわせて、新聞折り込みチラシ、テレビ・ラジオCM、You TubeなどでもPRしていく予定としています。協力いただける店舗では、抽せんで県産品の詰め合わせプレゼントや、レシートで商品券が当たるキャンペーンなど、それぞれ工夫した取組を予定されているところです。
それでは、資料に戻りまして、報告の2を御覧ください。8ページです。9月1日から11月30日までの先ほどの地産地消月間に取り組むその他のキャンペーンについてです。
まずは、(1)とっとりスイーツフェスタです。今回が2度目となる取組でして、今月から来月にかけて県産フルーツの魅力を発信して本県へのお客様、誘客を図るため、今の時期ですと桃や梨、ブドウといった県産フルーツを使ったスイーツの取扱店舗を一堂に集めたイベントを東部、中部、西部と県内3か所で実施します。既に開催済みの東部会場では1,900人もの来場者でにぎわいました。中部や西部でも、このにぎわいが県産フルーツのPRにつながるよう引き続き取り組んでまいります。8月31日の中部のチラシができておりますので、また改めまして机上配付をさせていただきます。
続きまして、(2)鳥取和牛フェス2024in大山牛馬市です。和牛のとっとり0929(和牛肉の日)制定1周年記念、これが9月29日ですが、「0929(わぎゅうにく)」です。その1周年記念と、ねんりんピックの盛り上げを目的に、日本最大の牛馬市がかつて開催されていた大山博労座で肥育牛の生体展示や、鳥取和牛を筆頭に、いろいろな県産のお肉が味わえるイベントを開催します。
(3)は、先ほどの和牛フェス大山牛馬市と連動いたしまして、鳥取和牛の認知度向上と消費拡大を目的に、9月29日から12月25日までの間にキャンペーンを実施します。このキャンペーン、その名も「鳥取和牛チャレンジ~食べて回ってウッシッシ~」と題しまして、県内の飲食店や宿泊施設、それから小売店で鳥取和牛のメニューを食べていただくと、抽せんでプレゼントが当たるといった内容としておりまして、現在は8月23日まで参加事業者を募集中です。
最後に、(4)県産農産物を使用した料理の特集記事ということで、これをフリーマガジンに掲載いたします。こちらの資料で御案内のとおり、8月に「やきやき」と題しまして、8月8日が焼きそばの日なのですが、焼きそばなどのメニュー、それから11月が海鮮、これはカニとかも特集しようと思っております。それから2月には人気がありますイチゴを取り上げる予定としておりまして、各店舗の御協力がいただけるのですが、特典をつけて実施したいと思っております。また、この3回分の内容をまとめて後ほど別刷りしまして、空港とか観光拠点に置いて、皆様のお手に取っていただく予定としていますし、インバウンドの方にも御覧いただけるように、多言語バージョンも発行する予定であります。引き続き鳥取の食の発信を行ってまいります。
◎鹿島委員長
それでは、今までの説明について質疑等はありませんでしょうか。
○前原委員
すみません、水稲と梨のほうでカメムシの話が出ていました。防除等をしていくということなのですが、具体的なこの防除対策の内容について教えてください。
●安陪生産振興課長
それぞれ先ほど説明したような注意報ですとか警報の中で周知というのはさせていただいている中ですが、水稲につきましては、イネカメムシが従来といいますか、今までいた斑点米カメムシと防除タイミングが異なるということで、出穂期にやってくださいというところを強調しながらといいますか、周知しているところでございます。果樹のカメムシにつきましては、これまでももちろんいたものでございまして、ただ、数が異常に多いというところでございますので、定期防除の通常2回とか決まっている防除があるのですが、それを、もちろん農薬登録の基準に沿った形ではございますが、回数を週に1回なり繰り返していただいて、現地を見ながらというところをお願いしているところでございます。具体の薬剤等につきましては、それぞれ違う薬剤を輪番でやるようなというところを周知しているというところでございます。
○前原委員
薬剤散布というのは分かるのですが、どうも耐性がもうついているのではないかという話が今、農業新聞等を見ると出ています。それで全国的にも大量発生しているのではないかということですが、もともと越冬してしまう温暖化の関係と思うのです。例えば梨に関して、確かに薬剤散布も有効なのですが、これは、もともと風を防ぐための網があったと思うのですけれども、カメムシの侵入を防ぐには網の徹底というのも必要だと思います。無袋栽培といって、今までのように袋でカバーするのではなくて、無袋にすることによって糖度が増すというか、うまみが増すという栽培も大分増えてきています。無袋でやると必ずカメムシはくっついてしまうので、その侵入を防ぐということを考えなければいけないと思います。網に対する補助というものをもう一回考えたほうがいいのではないかと私は思っているのですが、それについてどのような考えを持っているか、お伺いいたします。
●安陪生産振興課長
網につきましては、委員おっしゃるとおり認識もしておりまして、従来からといいますか、現在の梨のほうの事業につきましても補助というか、支援しているところでございます。また、こういった状況でございますので、そういう導入計画が皆さん多くなるようでしたら、その増額等も要望しながら対応していこうかと思っているところです。
それと、梨についてはあるのですが、柿については、今現在そういった事業がないというところでございますので、生産者から、柿についてもあったほうがいいのではないかという声を今回いただいたりしているところでございますので、来年当初に向けましてちょっと検討してみたいと考えているところでございます。
○前原委員
分かりました。梨は、かけ替えというような網の更新というのは補助が出るのでしたか。ちょっと私も記憶がなくて、確認させてください。
●安陪生産振興課長
更新は対象になっていないと思います。その辺を含めまして、ちょっと国事業等を含めて改めて整理したいと思っております。
○前原委員
最後にします。あと、イネカメムシですが、全国的に結構な問題になってきていて、昨年の猛暑とイネカメムシの被害によって等級がかなり下がってしまったという状況が発生しています。これは結構深刻な話なのですが、防除するためには、確かに薬剤散布が必要、出穂期における薬剤散布というのが有効なのですけれども、越冬しているということで、近隣にいるのではないかということが今分かりつつあるのです。イネカメムシの生態のほうの研究というか、その辺をされたほうがいいのではないかなと思います。
鳥取西部では、ちょっと別のものですが、いわゆるヌカカ、干拓虫というのがあって、それは近隣の耕作放棄地にドローンによる石灰散布によって大分減ってきたという情報もあります。広大な面積になるとは思いますが、何らかの形で試験的にその越冬するカメムシの居場所というのを探したほうが有効なのではないかなと思います。御意見をお伺いさせてください。
●安陪生産振興課長
イネカメムシの生態というのがまだちょっとはっきり分からないということがありますので、委員がおっしゃるとおり、越冬場所ですとか、そういったところの研究は必要かなというところは考えております。昨年度も防除所というか、農業試験場を中心に越冬状況というのを、被害が大きかった南部町の辺りとかで確認はしておりまして、若干の個体は見つかったりというところはあったのですが、こういったところで越冬しているという確実なところまではまだ分かっていないというところです。
ただ、このイネカメムシは全国的に問題になってきており、国の研究機関はじめ各県の研究機関がかなりのスピードで動いておりますので、そういった情報等も集めながら、生態に合ったような防除が可能なところがありましたら、そういったところも取り組んでまいりたいというふうに考えております。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
それでは、次に、その他、農林水産部に関して、執行部、委員の方で何かございませんか。
ないようでございますので、これで終わりたいと思います。
執行部の入替えを行います。暫時休憩いたします。半まで休憩いたします。
午前10時26分 休憩
午前10時30分 再開
◎鹿島委員長
それでは、再開します。
引き続き商工労働部につきまして、執行部の皆さんにおかれましては、説明は要領よく簡潔にお願いします。
質疑等につきましては、説明終了後に一括して行っていただきます。
それでは、報告9、為替の急激な変動等に伴う緊急情報連絡会議の開催について及び報告10、とっとりSDGs企業認証制度の第3回認証結果について、河野商工政策課長の説明を求めます。
●河野商工政策課長
それでは、商工労働部の常任委員会資料の2ページをお願いできればと思います。為替の急激な変動に伴う会議の話でございますが、日本銀行が7月31日に政策金利を0.25%程度へと引上げを決定されて以降、円高ドル安に振れておりました。その際、アメリカの7月の雇用統計、こちらが市場予測を下振れたということでございまして、それでアメリカの景気の先行きの不安が広がりまして、週明けの8月5日、日本の為替相場と株式市場が大きく変動したところでございました。そのため、県内の経済関係団体と金融機関との緊急の情報連絡会議を開催させていただきました。
会議ですが、翌日の6日、リモートで開催させていただきまして、商工3団体、地銀、信金、保証協会に御出席をいただき、また、在宅中の平井知事にも御参加をいただきまして、県内経済の影響や今後の対応につきまして意見交換を行わさせてもらいまして、県からは、制度融資の対応の御相談をさせてもらったところでございました。
会議の主な意見でございますが、記載しておりますような御意見がございまして、まとめますと、経済界、金融機関の皆様ともに、変動の直後というタイミングではございましたけれども、現状のほうを冷静に分析されておられまして、短期的な動きという格好で、大きな影響はすぐに表れるわけではないだろうと。ただ、今後、影響の顕在化に注視が必要であると、こういった御意見でございました。ただ、インバウンドであったり、輸出企業との取引をされている企業、価格転嫁の交渉等、こういった影響についての注視も併せて必要という御意見がございました。
また、為替、株価ともに当面振れ幅の大きい値動き、こちらのほうが想定されるということがございまして、あらかじめ県の制度融資を措置しておくことが時宜を得た対応ではないかというような御意見もございました。
それにつきまして、当面の県の対応でございますが、6月補正予算でお認めいただきました円安緊急対策の制度融資、こちらを円安の方向だけでなくて、円高、円安を含めて急激な為替変動によって売上げが減少するなどの影響を受けます事業者を対象とする取扱いに拡大させていただいて、そして関係機関との調整が終了しました8月9日、速やかに発動のほうをさせていただきました。あわせまして、事業者からの相談窓口のほうも開設させていただいたところでございました。
続きまして、3ページをお願いできますでしょうか。とっとりSDGs企業認証第3回認証結果というところでございます。県内企業のSDGsの取組を評価し、県が認証するとっとりSDGs企業認証でございますが、このたび第3回目の認証企業として4社を決定させていただきました。その概要を報告させていただきます。
初めに、このSDGsの企業認証でございますが、一番下に参考で概要を記載しておりますけれども、社会、経済、環境、この3つの側面から企業の活動を評価させていただいて、県が認証という形でお墨つきを与えるというものでございまして、2年前の令和4年4月から運用を開始させていただいております。
認証企業への支援でございますが、専用のロゴマークを作りまして、そういったことでの啓発であったり、補助金や低利融資による支援、その他広報活動であったり、様々な情報提供、こういったことをさせていただきながら、各社がSDGsによって企業の価値を高めていく、そういった取組をサポートさせていただいているところでございます。
戻りまして、第3回認証の概要でございますが、3月の下旬から公募を行わせていただきました。県内企業の5社から申請を頂戴いたしまして、外部有識者で構成する審査委員会、こちらの審査を経まして、このたび4社を認証させていただいて、認証企業は、これで累計47社となったところでございます。
認証企業の取組の概要につきましては、四角囲みの表で記載しておりますが、それぞれ近年の様々な環境の変化、これを踏まえまして各社の特徴を生かした取組を進められるというものとなっております。各社の詳細な取組内容につきましては、今後、商工政策課のホームページで公開をしていく予定としております。また、今年度につきましては、これまで認証していた企業、これらの取組のうち、特徴的な取組などをまとめさせていただいて、リーフレットであったり、ホームページであったり、そういった形をちょっと構成させていただいて、PRも今後実施する予定で考えているところでございます。
認証式でございますが、7月26日、平井知事から認証書を直接交付していただいて各社にエールを送って、気持ちをさらに高めていただいたところでございました。
次回、第4回目の公募でございますが、これまでは毎年春に公募を行ってまいりましたけれども、今年度は秋公募ということも実施するように今調整を進めておりまして、県内企業のチャレンジ機会というものの拡大をしようというところでございます。また来月の下旬に、今度はSDGsを中小企業の経営戦略にどのように生かすかということをテーマにして、ワークショップ方式を含めて啓発セミナーも実施する準備を進めておりまして、このような取組を通しまして県内企業に新たな気づき、そういったところも提供できればと考えているところでございます。
◎鹿島委員長
報告11、県外企業(サテライト拠点)の立地決定について、田中立地戦略課長の説明を求めます。
●田中立地戦略課長
それでは、4ページをお願いいたします。このたび鳥取市と米子市に県外企業がサテライト拠点を設置しましたので、御報告いたします。
まず、1の株式会社スカイジェット・メディカルですが、もともとこの企業は医療用ロボットの3Dモニターシステムの開発や製造を手がけている神戸市が本社の企業です。このたび県事業の衛星データを活用して地域課題解決に取り組む実証事業によりまして、スターリンクを活用し、鳥取市と連携しながら災害時における通信バックアップシステム及び林道監視用多目的ドローンの取組を行うこととなりましたが、そうしたことを契機に鳥取市内に立地いたしました。将来的には、今回実施する事業を鳥取市のオフィスから県内の他地域や全国に展開していきたい意向でございます。
鳥取拠点の概要ですが、鳥取砂丘のSANDBOXにオフィスを7月に設置し、現在、鳥取市と連携した取組を進めているところです。雇用は2名を予定しております。
次に、2のKEアルファ株式会社ですが、この企業は、岡山県浅口市が本社で、半導体製造工場等のクリーンルームの天井に設置されているファンフィルターユニットという空気の清浄度を保つ装置の設計などを行っている企業です。半導体の需要増に伴い、ファンフィルターユニットの需要も増加していることから、新たに設計事務所を鳥取市に設置いたしました。これは、もともと設計を行っていた社員が鳥取市在住で、テレワーク勤務によりまして業務を行っていたこともありまして、鳥取市への進出につながったものです。
鳥取拠点ですが、鳥取市の行徳に7月にオフィスを構えて設計業務を行っておられます。雇用は2名を予定しております。
続いて、3の吉紀コーポレーション株式会社ですが、この企業は、本社が徳島県で、土木工事のコンサル業務等を行っている会社です。特にのり面工事における安全性の確保と効率性の向上のため、独自に開発した技術、ドローンで測量し、そのデータを基に三次元設計データを作成、そのデータに基づきICTのり面掘削機での施工など、そうした一連のサービスを提供する業務や県内企業や大学等との連携により、さらなる土木工事のICT化による技術開発を行う拠点としまして米子市に立地されました。
同社の社長は米子市出身ということもあり、米子市内に進出したものですが、ICTを駆使した技術を米子市から全国に展開していきたいという意向を持っておられます。米子市加茂町に8月にオフィスを構え、5名雇用して現在業務を行っているところでございます。
4の県の支援見込みですが、先ほど説明しました3社に対しまして、先駆的な事業に取り組む事業者のオフィス設置等を支援するとっとり先駆型ラボ誘致・育成補助金、補助率2分の1、上限200万円で支援する予定でございます。
◎鹿島委員長
報告12、国際定期貨客船航路の就航について、清水通商物流課長の説明を求めます。
●清水通商物流課長
それでは、5ページを御覧ください。国際定期貨客船航路の就航についてでございます。御承知のとおり、トゥウォン商船さんが運航されますイースタンドリーム号が、8月3日土曜日から約5年ぶりに境港に戻ってまいりました。就航を記念いたしましてセレモニー、そして関係者の皆様方と意見交換を実施しましたので、そのことについて御報告いたします。
まず、イースタンドリームの記念セレモニーですが、8月3日、着岸に合わせて開催をさせていただきました。韓国からは、キム・ミョンソン江原特別自治道行政副知事様、そして船会社の社長さんでありますイ・ソッキ社長様をお迎えして、地元の行政、経済界、議会の皆様方と共に正式就航を祝った次第でございます。引き続いて、その流れで意見交換会、日韓定期貨客船航路利用促進意見交換会も開催いたしました。今後の利用促進について、どうしていったらいいのかというようなことについて意見交換をさせていただいたところでございます。
韓国側のキム副知事様のほうからは、人的や物的な交流が盛んになるよう最善を尽くしたいということのコメントがございましたし、社長様のほうからは、船旅を楽しんでいただくために、船内環境の整備をしっかりこれからやっていきたいというような声もございました。また、船の特徴を生かしたサイクリングでありますとか、あとは会議所同士の交流だとか、あとは子どもたちの交流とか幅広い分野での交流を盛んにしていく必要があるのではないかというような意見が出たところでございます。
また、復路便、帰りの便で日本側からも乗船いたしまして、現地、江原道のほうで交流や意見交換を行ったところでございます。現地の寄港地であります東海市の市長様ともお会いさせていただきまして、今後、観光客の往来だとか経済的な安定化を図っていく必要があるのではないかというようなことがございました。あと、航路につきましては、旅客もですが、貨物もしっかり取っていくということが大事でございますが、DBS当時にも利用されておられました営農法人さんのほうにもお邪魔させていただきまして、日程だとかコスト等が合えば、ぜひまた使ってみたいというような非常に前向きなコメントもいただいたところでございます。
なお、イースタンドリームにつきましては、急遽8月後半の3便について、東海港が非常に混雑しているというようなことがございましたので、臨時欠航いたしまして、次は9月7日以降、週1便の通常運航に戻るということでございます。
◎鹿島委員長
続きまして、報告13、県立米子ハローワークにおける就職支援セミナー申込者の個人情報の流出について、小谷鳥取県立米子ハローワーク所長の説明を求めます。
●小谷鳥取県立米子ハローワーク所長
資料の6ページをお願いします。県立米子ハローワーク主催の就職支援セミナーにつきまして、セミナー案内チラシの中に記入済みの参加申込書を誤って混入させ、申込者1名の個人情報の流出事案が発生しましたので、報告させていただきます。
まず、1の個人情報の流出が判明した日時ですが、8月6日火曜日の午後1時頃で、これは記入済みの参加申込書を県立ハローワークが回収したときになります。
2の事案の概要ですが、県立米子ハローワーク主催の就職支援セミナーについて、イベントを周知するために県西部の公共施設へチラシを配架依頼するために7月9日火曜日に送付したチラシの中に、記入済みの参加申込書1枚を誤って混入させたことによるものです。
なお、記入済みの参加申込書は、公共施設内で配架されていたのですが、7月27日土曜日に、その参加申込書に気づいた公共施設の利用者が施設管理者へ連絡し、施設管理者から記入済みの参加申込書を郵送で8月6日に回収し、記載内容から個人情報の流出を確認しました。
3に発生原因をまとめていますが、チラシ発送作業は、職員が通常業務を行っている机の机上で行っていたため、チラシ送付と関係ない文書の混入可能性のある環境でありました。それから発送時に、複数人による封入の確認も行っておりませんでした。以上のことによるものです。
流出した個人情報ですが、個人の氏名、電話番号、県立ハローワークの利用の有無、就職活動証明書の発行希望の有無について1名分になります。
対応状況ですが、個人情報が流出した1名の方に対しまして、8月7日水曜日午後1時頃、県から電話で経緯の説明と謝罪を行いました。また、御本人に確認したところでは、具体的な被害はないとのことでありました。
再発防止としまして、発送作業を行う場所は、通常業務を行う場所とは別の広いスペースを確保して行い、関係のない文書の混入を防止するとともに、作業に集中できるようにします。それから文書発送に当たっては、宛先、封入物を複数の職員でダブルチェックする基本ルールの厳守の再徹底を行っていきます。
このたびは、皆様へ御迷惑をおかけいたしまして、大変申し訳ありませんでした。
◎鹿島委員長
今までの説明について、質疑等はありませんでしょうか。
○尾崎委員
説明、ありがとうございました。
ちょっと2点。SDGs企業の認証についてですが、5社あって1社は駄目だったということですが、チェックする項目が30項目もあるということで、特にどんなところが足りなかったのかなというのが、もし分かればお願いします。
もう1点、イースタンドリーム号ですが、8月の3便については臨時欠航ということですが、この荷役が混雑する場合、また欠航というのはあり得るのか、それから欠航が分かるのはどれくらいの前までに分かるのかということ、お客さんにとったら急に欠航というのは困るでしょうし、その辺りお願いいたします。
●河野商工政策課長
SDGsの御質問ありがとうございます。このたび5社申請いただいて、1社は残念だったのですが、取組の項目数としては、基準としては21項目以上やっていただくという形で、そこは実は満たしていただいて、残念だったところが、審査の中での意見でございます。具体的な会社としての活動というところが少し弱かったかなというところが、社内での取組体制というのも構築はしていらっしゃったのですが、もう少しコミュニケーションをされたり、あと、経済の持続性というのは重要なものですから、そういったところももう少し踏み込んでいただくといいのかなというところが審査会のほうの御意見でございました。取組のほうは熱心にやろうという意識を大変持っていただいておりますので、そこで今回も秋公募という格好に実はさせてもらったところもありまして、ちょっとそこら辺もまた御助言させてもらいながら、何とか次回のほうでやっていただけないかなとこちらも期待しているところでございます。
●清水通商物流課長
3便の欠航についてでございますが、東海港の利用につきましては、本年6月に韓国政府がロシアに対する経済制裁を強化するという旨の報道が流れたところ、韓国全体でロシア向けの貨物が急増したことが一因ではないかというふうに船社では分析をされております。東海港が混みますと、その後の我々の境と東海の間の荷物についても影響が出てしまいますので、そこをしっかり整理してから運航を再開したいということで、社長様ともお話をさせていただきましたが、非常に申し訳ないと、本当に臨時的なことなので、9月からしっかり運航しますので、よろしくお願いしたいということがございました。
通常、欠航については、台風だとか吹雪だとか、そういった天候の事情があれば早めにやることなのですが、今回はまさにちょっとイレギュラーなことだったと思います。船社のほうも、お客様だとか荷主様のほうにはしっかり御説明をされて了解いただいているというふうに聞いていますので、我々のほうからも、安定就航、継続運航については強くお願いをしておりますし、お客様に対するフォローアップもしっかり行うようにということでお伝えして、了解いただいているところでございます。
○尾崎委員
そういう事情があったということなら、致し方ないのかなというふうに思います。今後は、また注視して、よろしくお願いいたします。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
○福浜委員
SDGsの関係で、認定企業の中身ですが、鳥取の一つの大きな売りとして、自然を生かした観光とかインバウンドというのはこれからますます広げていかなくてはいけないかなと思っている中で、例えばアクティビティーの関係で事業をされているような企業さんが、このSDGs認証というものに関心を持っていらっしゃるのか。これまで40何社認定があるのですが、その中でどのぐらいそれが入っているのか。
なかなかサービス業のほうがリンクが弱いのかなという気もしていまして、今回だけの情報で申し訳ないのですが、もう少し売り込んでみるべきではないかなと。それが結局、企業にとっても売りになっていくのではないかと。インバウンドのお客さんに対して、このぐらいSDGsに配慮した自然環境を生かしたアクティビティーをやっていますみたいなことは、大山なり砂丘なりで大いに展開していくことが鳥取県のインバウンド、観光増進にもつながっていくような気がしているのですが、その辺りの御見解をお聞かせください。
●河野商工政策課長
これまで47社のほうを認証させていただきまして、どうしても製造業であったり、建設業というところがちょっと多くはなっていますが、サービス業のあたりでも、卸と小売というのも実は合わせて19社ぐらいは取り組めていらっしゃいます。今お話のあったような、そういった観光事業者というところはちょっとまだこれからかなというところの分野でございまして、私どものほうとしても、福浜委員がおっしゃったとおり、企業価値、売りとして、これを積極的に活用していくというところが目的でございます。そういったところから実は昨年も金融機関であったりとか商工団体ともまた連携会議を開いたりして、よくこれを広めていこうよと一緒になってやったりとかやっておりまして、そういった意味で、いろんな切り口で、今回はセミナーの話でも、いかにそういった役立つのだよということを売りとか、そういったところも企画しながらやらせてもらっております。
今、非常にいい御意見をいただいておりますので、引き続きそういった観点で、観光事業とかの事業者についても、ちょっと力点を入れながらPRをまたやっていきたいと思っております。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
それでは、これで質疑については終わりたいと思います。
次に、その他ですが、商工労働部に関して、執行部、委員の方で何かございませんか。
●河野雇用・働き方政策課長
お手元に、オレンジ色と青色、白色ベースで、とっとり就職フェア2024・8月のチラシをお配りしていると思いますが、御覧いただけますでしょうか。8月27日火曜日に鳥取産業体育館、8月29日木曜日に米子コンベンションセンターにおきまして、合同企業説明会でありますとっとり就職フェア2024・8月を開催いたします。チラシでは、参加企業を2会場、計180社以上と記載していますが、現時点で223社が参加予定でございます。参加対象者は、一般求職者の方、それから来年、令和7年3月以降に大学を卒業される予定の方でして、現在、参加者の申込みを受け付けているところでございますが、当日、急遽、飛び入りの参加といったことも可能にしております。多くの皆様の来場をお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
◎鹿島委員長
ほかに。
●溝内雇用・働き方政策課障がい者・外国人就労支援室長
同じくチラシの御案内でございます。お手元にございます外国人活躍推進フォーラムの御案内です。
来る9月2日月曜日に、鳥取市民交流センター多目的室1におきましてフォーラムを開催いたします。2部構成になっておりまして、1部といたしまして、「企業が成長するための外国人材の活躍促進戦略」ということで、弁護士法人のGlobal HR Strategyの杉田さんから御講演いただきます。2部といたしまして、パネルディスカッション、杉田さんに加えまして、外国人のベトナム人を雇用されております鳥取メカシステムの林代表取締役様、また、鳥取大学の御舘先生、境港市役所の本角さん、この4名の方に登壇いただきまして、「外国人材と共に働き共に暮らすために」と題しましてパネルディスカッションを開催する予定としております。まだ受付期間がございますので、お申込みのほうをいただければと思っております。
◎鹿島委員長
ほかにございませんか。
○鳥羽副委員長
すみません。とっとり就職フェア2024のチラシを拝見いたしまして、何か地元の人間がこういうことを言うと説得力がないのですが、鳥取会場と米子会場がありまして、倉吉会場がなぜないのかというところと、何といいますか、中部は真ん中にありますので、むしろ真ん中で盛大に開催したほうが東部、西部から集まりやすく、1日で完結できるのではないかと。何かその辺りどのようにお考えなのか、お聞きしてもよろしいでしょうか。
●河野雇用・働き方政策課長
まず、このとっとり就職フェアについてですが、8月については以前は倉吉会場というのがあったのですが、参加状況とか、あと、この就職フェア自体が実は鳥取労働局、国の予算でやっているので、国との調整等によりまして、倉吉会場が令和元年を最後に倉吉会場についてはなくなっておりまして、鳥取、あと米子の2会場となっております。
いろいろ御意見があると思うのですが、鳥取と米子の一番広い会場を毎年押さえることで、そこでできるだけ集客を図るということでさせていただいております。5月も同様に鳥取と米子でやっているのですが、昨年度は、一度3月に倉吉会場でも県が独自で準備してやらせていただいたりしたのですが、参加者数とかが少し伸び悩みがあったところでございます。
御意見いただきましたので、また国とも調整等を図らせていただきたいと思いますが、特にコロナ禍以降、学生さんが、こういった大規模のリアルのイベントに来ないような傾向もちょっと見受けられております。あと、学生さんの気質が変わっていたりだとか、就職活動とか一般の求職活動をされる方も、例えばネットで完結してしまうとか、いろんな変化もありまして、これからどういったやり方がいいのかというのは、毎年、国、県で悩んでいるところでもあります。また次年度以降に向けて関係者と話をしていきたいとは思っております。
○鳥羽副委員長
御説明ありがとうございました。人数が少ないので、なかなか国としてもその補助を出しにくいということなのだろうなというふうに想像しているのですが、参加人数が少ないと開催しないと、よりまた地域の元気がなくなると、その悪循環に陥ってしまうので、何とかその辺りというのは踏ん張って開催にこぎ着けていただきたいということを強く要望いたします。
◎鹿島委員長
そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないということでございますので、これで商工労働部は終わりたいと思います。
それでは、入れ替えさせていただきます。
午前11時00分 休憩
午前11時06分 再開
◎鹿島委員長
再開いたします。
引き続き企業局について行います。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔にお願いします。
質疑等につきましては、説明終了後に一括して行います。
報告14、小鹿第一発電所の再整備工事完了に伴う運営開始について、山根経営企画課長の説明を求めます。
●山根経営企画課長
企業局資料の2ページをお願いいたします。令和6年7月に、鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業における小鹿第一発電所の再整備工事が完了し、PFI法第19条第1項の規定に基づきまして、M&C鳥取水力発電株式会社に対しまして、令和6年8月1日付で当該発電所の公共施設等運営権を設定いたしましたので、その概要を御報告いたします。
公共施設等運営権を設定いたしました施設の名称は、小鹿第一発電所で、三朝町の神倉に立地しておりまして、最大出力が3,700キロワットの発電所でございます。運営権者はM&C鳥取水力発電株式会社で、小鹿第一発電所に係る運営維持業務を行います。同社は、令和2年9月から舂米発電所、令和5年9月から小鹿第二発電所で運営権設定による運営維持業務を行っているところでございます。
運営権の存続期間は、令和6年8月1日から令和26年7月31日までの20年間で、オプションといたしまして、最長、令和52年3月31日までの延長を可能としております。
再整備工事につきましては、令和3年11月1日から令和6年7月31日までの工期で、取水口、導水路、発電所の改修・更新及びダム放流制御に関する改造を行いました。
県の関わりでございますが、運営権者による再整備工事及び運営権設定後の事業運営が円滑かつ適切に遂行されるよう、運営権者の取組につきまして定期的にモニタリングを行ってまいります。
参考の3のところに今後の予定を記載しておりますが、今年12月に日野川第一発電所の運営権設定を予定しておりまして、この運営権設定によりまして予定しておりました4発電所全てに運営権を設定することとなります。
◎鹿島委員長
これについての質疑等はありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、その他に移ります。
企業局に関しまして、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようでございます。
以上をもちまして、農林水産商工常任委員会を閉会いたします。
午前11時09分 閉会
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