令和6年度農林水産商工常任委員会議事録

令和6年9月17日会議録(確定版)

開催概要、資料はこちらです
出席者
(9名)
委員長
副委員長
委員
鹿島 功
鳥羽 喜一
福浜 隆宏
坂野 経三郎
松田 正
前原 茂
尾崎 薫
浜田 一哉
浜崎 晋一
欠席者
(なし)


 

説明のため出席した者
  池田商工労働部長、岡垣農林水産部長 ほか各局次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  西村課長補佐  田中(秀)課長補佐  友定係長

1 開会   午前10時00分

2 休憩   午前11時04分 / 午前11時13分 / 午後0時01分

3 再開   午前11時10分 / 午前11時15分 / 午後0時05分

4 閉会   午後0時15分

5 司会    鹿島委員長

6 会議録署名委員     坂野委員  福浜委員

7 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり

会議の概要

午前10時00分 開会

◎鹿島委員長
 ただいまから農林水産商工常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 今回の常任委員会は、初めに商工労働部、次に企業局、農林水産部第1部、最後に農林水産部第2部の順で執行部の入替えを行います。
 なお、農林水産部の入替えは、第1部が生産振興課、農地・水保全課、畜産振興課、家畜防疫課、販路拡大・輸出促進課、食パラダイス推進課、第2部が森林(もり)づくり推進課、水産振興課、境港水産事務所、漁業調整課、以上の順に行いますので、あらかじめ御承知ください。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、坂野委員と福浜委員にお願いいたします。
 それでは、商工労働部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行うことといたします。
 初めに、池田商工労働部長の総括説明を求めます。

●池田商工労働部長
 おはようございます。そういたしますと、商工労働部議案説明資料2ページ、3ページをお開きください。
 今回の9月補正予算、予算関係、議案1件、報告事項1件ということでございまして、予算関係議案第1号、令和6年度一般会計補正予算でございますが、商工労働部関係の補正額は9億7,700万円余ということでございまして、物価高騰や円安など、県内中小企業の厳しい経営状況が続いてございます。地域経済変動対策資金、為替相場急変緊急対策枠の申請期限の延長、融資枠の拡大、併せて市町村と協調した利子補助による資金繰り支援を行うとともに、持続的な経営力向上、賃上げ事業者支援補助金の申請期限延長に伴う所要額の追加でございます。さらに県内発着の国際定期便を活用した食品等のトライアル輸送への支援をお願いしたいと考えております。その他、今年度の執行見込額の増加により追加の予算をお願いするものでございます。
 予算関係以外につきましては、報告第6号、地方独立行政法人鳥取県産業技術センターの業務の実績に関する評価についてでございます。
 詳細は、それぞれ担当課長が御説明申し上げます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

◎鹿島委員長
 続いて、関係課長からの説明を求めます。

●田中立地戦略課長
 それでは、4ページのほうをお願いいたします。
 産業未来共創事業としまして8億6,700万円余りの補正をお願いするものでございます。
 この事業は、条例に基づきまして、認定を行った事業者の設備投資等の取組に対しまして補助金を交付するものですが、事業費の確定等によりまして、今年度の執行見込額が増える予定ですので、補正をお願いするものでございます。
 2の主な事業内容に記載していますが、補正の対象事業は、現行制度であります産業未来共創補助金、旧制度であります産業成長応援補助金と企業立地事業補助金の3事業で、それぞれ一定の投資と雇用状況を要件としまして交付させていただくものです。当初予算編成以降に事業費が確定したり、新たな認定事業などもありまして、このたび執行額が増額となる見込みとなったことから増額の補正、そして、その財源としまして、産業未来共創基金を充当させていただきたいと考えているものでございます。
 具体的な大型投資に係る主な交付予定につきましては、下のほうの表に4件ばかり記載しておりますので、御覧いただければと思います。

●金澤産業未来創造課長
 そうしますと、同じ資料の12ページを御覧いただけたらと思います。
 報告第6号、地方独立行政法人鳥取県産業技術センターの業務の実績に関する評価についてでございます。地方独立行政法人の産業技術センターにつきましては、関係法令によりまして、毎年度、業務の実績の評価を行い、その結果につきまして議会へ報告することが義務づけられているところでございます。このたびは、そういうことで前年度、令和5年度の実績に関する評価について報告するものでございます。
 2の評価の手法につきましては、外部有識者5名によります評価をいただき、その結果を踏まえて、最終的には知事が評価を決定するというようなスタイルになっております。(2)評価結果、まず全体評価でございますが、年次計画、令和5年度として予定していました年次計画を上回って業務が進捗しているというような評価をいただき、5段階評価、S、A、B、C、Dの5段階評価ですけれども、そのうち上から2番目のA評価ということについて、全体評価はA評価ということに決定させていただきました。
 それぞれの業務については、イの項目別評価がございますが、4つの区分をして項目評価をしております。そういったものを総合的に判断して、今、報告いたしましたA評価というふうにさせていただいているところでございます。
 ウに、各項目の評価の概要について記載しております。丸の1つ目、県民に対して提供するサービスその他業務の質の向上に関する事項でございますが、これにつきましては、前年度、あるいは年度目標を大幅に上回るような積極的な企業訪問でありますとか、企業相談、こういったものを行ったことにより、その結果、把握した企業の技術課題の解決に向けた共同研究などを積極的に進め、県内企業の新たな技術、あるいは製品の創出につなげたということでございます。また、13ページの上にございますが、センターが保有する知的財産をより有効的に活用するために、その運用というのを、今までないような工夫をいたしまして、初めてセンターの知的財産を海外で運用できるようなことの実現に結びつけたということも高く評価できるところでございます。
 丸の2つ目、業務運営の改善及び効率化に関する事項でございます。これは、重点プロジェクトでありますDX推進による生産性向上でございますとか、フードテック、このようなものの推進に向けて、センターの中のよりそういう事業が積極的、効率的に行われるように組織再編などを行うことによって、機動性の高い業務運営などを果たしたというようなことでございます。
 次の財務内容の改定につきましては、研究開発資金などの外部の競争的資金の獲得でございますとか、一方で、昨今のエネルギー価格の高騰が進む中、節減等の工夫によりまして光熱水費を大幅に縮小したということも高く評価しているところでございます。
 その他業務運営に関する重要な事項ということで、センター内部の統制でございますとか、セキュリティー対策というのも一定評価されているところでございますが、まだまださらなる強化対応が必要ということの意見もあり、ここにつきましては、ほかとは違ってB評価ということでさせていただいているところでございます。
 エ評価結果の取扱いでございますが、この評価結果につきましては、来年度、令和7年度の産業技術センターの運営費の交付金、このような額の算定に反映するというような予定になっておるところでございます。
 次に、評価委員さんは御覧のとおりでございます。
 詳細な評価につきましては、お手元のほうに別冊のほうでお配りしておるところでございますので、また後で御覧いただけたらと思います。

●福田企業支援課長
 5ページをお願いいたします。
 為替相場急変緊急対策特別金融支援事業として177万8,000円をお願いするものです。今年度6月補正予算におきまして、今年3月頃から急激に進んだ円安への対応として、県制度融資の地域経済変動対策資金に15億円の円安緊急対策枠を創設いたしましたが、その後、7月31日の日本銀行の政策金利引上げ決定、翌8月1日のアメリカFRBの利下げ指定を示唆する発言を受けまして急激な円高が進行しました。また、アメリカの景気減速懸念が拡大して世界的な株価暴落を招くなど、経済環境はごく短期間で激しく変化いたしました。このため県では8月6日に県内の金融機関及び商工団体と緊急情報連絡会議を開催いたしまして、当面の対応として、6月補正予算で措置した円安緊急対策資金につきまして、円安と円高のいずれの場合でも急激な為替変動に対応できるよう、為替相場急変緊急対策資金へと8月9日に変更させていただいたところでございます。このたび9月末日に、この緊急対策資金の受付期間が到来いたしますが、依然として不透明な世界情勢、経済環境の下、為替相場も引き続き不安定な状況が見込まれるため、県内中小企業者に対しまして経営の安定化に必要な資金を供給するため、融資額を15億円から30億円に拡大し、受付期限を12月末まで延長をさせていただくものでございます。
 融資条件等は記載のとおりで、従来と同じでございます。利率は1.43%ですが、市町村が利子補助をする場合には県も協調して最大最長で通し3年間、実質無利子化という制度も継続することとしております。
 続きまして、資料6ページをお願いいたします。
 持続的な経営力向上・賃上げ事業者支援事業で1億円をお願いするものでございます。今年度6月補正予算でお認めいただきました持続的な経営力向上・賃上げ事業者支援事業の申込期限が9月末に到来することに伴いまして、予算額を1億円増額、期間を3か月延長するものでございます。不透明な経済情勢の中、県内中小企業者が最低賃金の大幅な引上げや継続する人手不足などに対応すべく、賃金を一定水準引き上げた場合に生産性向上等に向けた取組に係る経費に対しまして補助金を交付し、経営力の向上と持続的な賃上げの促進を支援するものでございます。
 補助制度の概要は従来と同じで、賃金の1人当たり平均額の3%引上げ及び価格適正化につながるパートナーシップ構築宣言を要件といたしまして、生産性向上を図るための設備投資や人材育成等に係る経費の2分の1、賃上げ率が5%以上の場合は3分の2について、従業員数に応じて上限200万円まで支援いたします。6月補正予算で拡充した従業員数が少ない企業においても一定規模の事業を円滑に進めていただくための補助額の算定方法も継続することとしております。

●清水通商物流課長
 それでは、7ページを御覧ください。
 県内空港を活用した国際航空貨物利用促進事業800万円をお願いするものでございます。県内空港を活用した新規国際便の定期就航につきましては、10月末に香港便の就航も予定されているようなことでございまして、環境も整いつつあるところでございます。これらを生かして、県内企業様の輸出の拡大、あるいはリードタイムの短縮等のために航空貨物の利用促進を図るための事業でございます。
 まず、主な事業内容でございますが、航空貨物利用促進検討事業、これは既存の予算を活用させていただきたいと思いますが、航空貨物につきましては、たくさんの方々の協力が必要でございますので、そういった方々との利用促進に向けた検討等を進めたいと思っております。また、国際定期便、香港便を想定はしておりますが、生鮮品を香港のほうに輸出するというようなところで、まずはトライアルの輸送からスタートしたいなと思っておりまして、リードタイムや輸送品質等を本事業で検討してまいりたいと思っております。

◎鹿島委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○坂野委員
 御説明ありがとうございました。
 5ページ、ちょっと伺いたいのですが、融資実績が965件ということで、多くの事業者に御利用いただいて、目的を達成されているのかなと思うのですが、その965件の業種とはどんな業種のところがあるかなと。なかったら、また後ほどでも結構ですので。

●福田企業支援課長
 すみません、トータルではちょっと出しておりませんので、期間を区切った数字は今手持ちであります。直近で今年の7月から8月、為替相場の急変ということで御利用をいただいたのが、この2か月間で47件ですが、建設業が13件、小売業が9件、生活関連サービスが6件、製造業が4件というように、上から申し上げていきますと、今のような数字になっています。あと令和6年度では4月から6月ですね、これが円安対策とする前のエネルギー原材料価格高騰対策ということで実施していたところですが、これが全88件のうち、これも多くて、建設業が32件、製造業が15件、サービス業、卸売業、運送業、飲食業がそれぞれ7件ということになっています。さらに令和3年度から令和5年度の実績も見てみますと、同じように建設業が一番多くて、その後に小売業、製造業というのが建設業の半分から半分弱ぐらいの数字、その他サービス業もそれに続くような、そんなところで来ております。

○坂野委員
 そうしますと、2か月ぐらいで20円ぐらい円高になっていると思うのですが、この事業は最初は円安による経営上の影響を受ける事業者に対して出されるということは、今も急激な円高なので、円安によって収益が悪化した業種というのは、今の円高によって収益が上がっているので、今まで使っておられた業種や会社以外の方がこれを使われるという理解でいいのでしょうか。

●福田企業支援課長
 恐らくおっしゃるような局面が変わるので、利用される方々の変化というのはあるとは思います。ただ、円高に急激に進む、円安に急激に進むという為替の大きな変動ということによって、経営の不安定さが出てくるのかなという部分があると思いますので、円安でもうかる輸出関連の業種などは、円高に向かえばある程度利用が抑制される可能性はあるかなと思います。あと原材料も円高に向くことによって、多少仕入価格が低減されたとかということでいくと、従来とまた違った業種の方々の利用とかという変化は出てくるかなと思うのですが、経営の安定化ということで、なかなかちょっとそこはぴたっと当てはまるかどうかというのは読みづらいかなと思ったりはしております。当然そういう影響はある中での不測のところにも対応できるようにという、そんな感じかと思います。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。

○浜崎委員
 まず、1つ聞きたいのは、4ページの立地戦略ですが、産業未来共創補助金、産業成長応援補助金、大きいのはニッポン高度紙工業というようなことで、(株)日新という会社もあるみたいですが。ただ単に応援補助金のということだけではなくて、その後どれくらいの企業の効果、特に雇用だとかいろいろあると思うので、分かる範囲で、ある程度はつかんでおかないといけないと思うがどうか。

●田中立地戦略課長
 効果ですが、雇用も当然ありますし、様々な鳥取県内の企業さんとの取引、受発注でございますとか、それ以外のサービス関係の仕事とか、様々な効果というのはあります。そこの中で、一つ一番表しやすいのは、さっき委員もおっしゃられました雇用だと思います。雇用ですが、これはあくまでも補助金を支払った年ではなくて、事業の認定をさせていただいた年のベースでいきますと、4月から現在までで9件認定をさせていただいています。それで雇用数が60数名、昨年度ですと23件認定をさせていただいていますが、340名ぐらいということで、ここ5年ちょっとで雇用者数としましては1,200以上の雇用実績というものがございました。そういったように、いろいろと効果というのが雇用以外でもありますので、今後も積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。

○浜崎委員
 しっかりここのところをやっていただくということで、数字だけ出しておいていいということは誰も考えていないと思うが、部長をはじめ、皆さんがしっかり企業の状況、雇用を含めた把握は絶えずしておいていただかないといけない。商工労働部はそういう役目があると思っていますので、よろしくお願いします。
 では、続けて5ページ、為替相場急変緊急対策特別金融支援事業、今、円高というような状況もあるわけだが、特別金融支援と合わせて、これだけ変化の激しい激動の時代に対応できるという部分では当然ある程度、各企業の事業計画づくり等を商工団体と連携して、各企業の体力づくりという面もあるため、しっかり引き続き取り組んでほしいというふうに思いますが、そのことについてどうでしょうか。

●池田商工労働部長
 この融資に関連しまして、各企業の今後の持続的な経営に向けた計画づくり等々の御質問だと理解いたしました。コロナ融資が終わって、今年の4月から借換え資金等も用意させていただいております。いわゆる事業のこれまでの据置期間を単に延長するということと違って、借換え等を行うということになりますと、金融機関もしっかりとした事業計画も求めてくるわけです。そうなってくるときに、当県の場合で機能いたしておりますのが、いわゆる企業支援のネットワークでございます。今年の当初予算においても、この事業計画づくりというところを強化させていただきまして、いわゆる保証協会、国からの支援のみならず、県の支援についても上乗せするという形で企業負担を抑える中で、こういった計画づくりというものもしっかり進めていこうということにしております。当然、来年以降、この借換えへの移行というものが本格化してくる、そういう局面になっておりますので、当県はしっかりとその辺、商工団体のみならず金融機関も含めてトータルで企業をお支えするということ、さらには今回の為替相場の急変対策等々も、これは市町村も一緒になって無利子化というものを一緒に行っております。ある意味総動員で企業の支援を引き続き取り組んでまいりたいというふうに思っています。

○浜崎委員
 そのことが聞きたかったです。

◎鹿島委員長
 ほかに。

○福浜委員
 7ページの国際航空貨物です。試験もされるということで、非常にいいことではないかなというふうに思っているのですが、具体的にどんな生鮮品を想定されているのでしょうか。

●清水通商物流課長
 今、既存の商流で乳製品、ヨーグルト等出ておりますので、それが今、県外の空港から出ているということもあります。近くの空港からリードタイムも短いし、実際、任用の問題もございますので、県外に運ぶとなりますと、そこまでのコストもかかるというようなこともあります。まずはそういった冷蔵のものということであれば、今ある乳製品等を想定はしております。

○福浜委員
 分かりました。例えばアイスクリームとかも持っていけるという感じになるのでしょうか。その場合、コンテナ輸送とかまではできない、具体的にどういう形になるのですかね。

●清水通商物流課長
 冷凍の製品については凍らせますので、そこは船でもいいのかなということは思っていますが、冷蔵については冷蔵の温度帯で早く新鮮なもの、フレッシュに輸送する必要がありますので、航空便の利点があるのかなと思っています。実際の輸送の仕方なのですけれども、航空機のどういう飛行機かということによって変わってくるのですが、今想定している飛行機については、コンテナには対応していない機材になりますので、そこは断熱効果のある箱の中に、例えば冷媒、冷却材を入れて、密閉をして運ぶとか、そういったいろいろ航空会社さんだとか、あるいは運送事業者さんだとか、それぞれいろいろ御経験もおありかと思いますので、そういったことを検討会議の中でもいろいろお聞きしながら輸送の方法も考えてまいりたいなと思っております。

○福浜委員
 分かりました。トライアルなので、ぜひ積極的にやっていただきたいと思いますが、大山乳業の生乳の輸出なども始まっているようですし、これが香港側でニーズが高まっていく、知名度もどんどん上がっていくようになると、出す側の量の確保というのは当然必要にはなってくるのですが、北海道などは逆に航空機ではなくて、海上輸送のほうでというふうに、どうしてもコストはかかるというところもあると思う。競争力を高めるにはいかに輸送コストを下げるかというところとの兼ね合いだと思うのですが、空港もいいのですけれども、境港にこういうことのトライアルを積み重ねていった、将来的な姿を考えた場合。そういう冷蔵、冷凍に対応するような設備というものも今後必要になってくるのではないかな。この前、八代港にちょっと鳥取港の活性化のほうで熊本に行ったのですが、要冷蔵対応とか、冷凍対応にかなり力を入れていて、今年も1.5倍ぐらい広げているような、ちょっと規模が違うのですが、空港と港湾というのをセットにしながら輸出増というのをぜひ検討していただきたいなというふうに思っていますので、その辺はいかがでしょうか。

●清水通商物流課長
 トライアルを通じて、課題も見えてくると思います。実際冷蔵の倉庫が要るのではないかとか、では、どれぐらいの規模が要るのかということをですね、その辺りもしっかり検証をしたいと思いますし、あと境港についても施設が要るのではないのかというようなこともあるかと思います。いろいろ管理組合さん等とも御相談しながら必要なものについて検討をしてまいりたいなと思っております。

◎鹿島委員長
 いいですか。ほかに。

○鳥羽副委員長
 坂野委員のところに関連してですが、以前、一般質問で戦略的誘致についてというのを、私が当選して初めての議会で御提案申し上げて、知事からもやっていますということを主張されたのですが、私は、まだやっていないと思っています。何が言いたいかといいますと、県としてクルーズを誘致する、かつこういった補助金も出している、その中で近くにそういった冷蔵施設のような倉庫を持ちたいと思っている会社が東京にあるのであれば、そこで集中的に誘致活動をしていくというところが、私は戦略的誘致だと思っているのです。なので、課は違うかもしれませんが、このビジョンと照らし合わせ、商工労働部全体で共有して進めていくということが私なりの戦略的誘致だと思っていますので、まさに県がそういったところを誘致していくということを、ぜひ検討をいただきたいというふうに要望をいたします。何かコメントがあればお願いいたします。

●池田商工労働部長
 我々、まさに産業振興未来ビジョン、一昨年つくりまして、そこに沿う中で、特に成長産業、県内のまず基盤というのは産業をしっかりと成長をさせるということと、ただ、そうはいってもGDPなり製造品種価格を伸ばしていこうと思うと、パイを広げるということは大きな使命でもありますので、そこに資するものというのは、ある意味、過去の状況を見ても企業誘致というのも大きな位置を占めるのだろうと思っています。その際に、過去は三洋電機さんの、いわゆる再編等もあって、特に雇用を確保できるといった声に大きく重点を置いた誘致というのも進めてきておりますが、それはもちろん当然大切なのですけれども、県内企業とシナジー効果が出せるような、まさに県内企業の成長に資するような、そういう産業、さらに県内の社会的な課題を解決できるような企業に入ってきていただく、若い人に就職していただけるような魅力ある企業にと、そこはしっかりと頭に置きながら、当然企業誘致となると土地というものが大事ですので、土地もですし、いわゆる交通インフラ、様々な要件があります。当然県や市だけが思っているということではうまくいかず、企業側のタイミングであったり、思惑というものも大きくそこに影響をしてくるので、そういったことを我々は頭に置きながら、当然、立地戦略課だけではなくて、商工労働部全体で共有しながらしっかりと進めてまいりたいというふうに思っています。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。
 ないようでございますので、次に、報告事項に移ります。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いいたします。
 質疑については、説明終了後に一括して行いたいと思います。
 報告1、物流の2024年問題解決に向けた「トリロジ(送る/届く/渡す)」強化月間(9月~10月)の実施ということで、清水通商物流課長の説明を求めます。

●清水通商物流課長
 それでは、2ページを御覧ください。
 物流の2024年問題解決に向けた「トリロジ」強化月間の実施についてでございます。御承知のとおり、物流2024年問題につきましては、本年4月に様々な法規制等の改正がありまして、半年が過ぎたところでございます。昨年12月には県内の荷主様、経済団体様、運送事業者様等々が集まられた会議の中で、トリロジ宣言というものを定めたところでございます。これは物流の改善に向けた8項目の重点項目を設けた宣言でございますが、その運動を広く県内に広めていこうということで、9月、10月をトリロジ強化月間として定めて、啓発やPRをしっかりやっていこうと思っております。
 まず、トリロジということを分かりやすくイメージでしっかり伝えるということで、ロゴマークのデザイン、ロゴマークについて一般の方から公募をいたしまして、このたび御覧のデザインに決まったところでございます。これにつきましては、県内の運送事業者様や荷主様、そしてデザイン協会様等から成る審査委員会を開催いたしまして、県内、そして県外から広く作品を募集させていただいたところでございます。応募総数が491作品集まりまして、その中で、ロゴのコンセプトだとか、デザイン性に優れた長野県にお住まいの宮川様の作品がこのたび採択されたところでございます。御覧のとおり、白い手が鳥取県の羽根をイメージするような形でしっかり物が届くということをイメージしたデザインとなっておるところでございます。
 続きまして、2番目、トリロジロゴマークラッピングトラック出発式でございます。ロゴマークを広くPRするために、県内はもとより、全国くまなく走っておられますトラックの後部にマークを貼りましてPRをするということでございまして、今10月を予定しておりますが、10月に県内東部、中部、西部の各事業者様に御協力いただきまして、ラッピングをしたトラックの出発式を行うところでございます。
 3番目、ねんりんピック開催記念ヘッドマーク貨物列車出発式でございます。2024問題につきましては、モーダルシフトということが一つの大きな柱になっているところでございますが、それを広く県民の方に理解していただくとともに、ねんりんピックの協賛企業でもありますJR貨物さんとタイアップした事業を開催いたしました。9月8日に伯耆大山駅、そして、米子市内のほうで座学も開催させていただきまして、ファミリー、親子を中心として御参加をいただきました。貨物鉄道の環境に優しいことでありますとか、実際にねんりんピックのヘッドマークをつけた出発式や駅構内での荷役の様子等を見ていただいたところでございます。広く鉄道貨物、よく分からなかったが、これまでしっかり見ることによって理解が深まったというような御意見を多数いただいたところでございます。
 4番目、国際物流総合展2024での境港のPRでございます。8月に定期フェリーも韓国との間で就航しましたし、既存のコンテナ船、外航、内航、境港に寄港しております。それを先週、東京のほうで開催されました国際物流展で境港貿易振興会が中心となってPRの活動をしたところでございます。また、9月11日には、境港のセミナーも開催させていただきまして、助成制度でありますとか、2024対策としての境港のプレゼンテーションを行わせていただきました。来場者の声といたしましては、2024という言葉がたくさん出たようでございます。これまでは阪神港とかまで荷待ちをしていたが、近くの港を使うことも考えてみたいなということでございました。また、フェリーにつきましても定時性ということの利点を生かしたPRをさせていただきましたが、そのことに興味を示された荷主さんもおられました。
 なお、国際定期貨客船につきましては、スケジュールが現在9月までは土曜日入港、日曜日出港となっておりますが、これが金曜日入港、そして、土曜日出港に10月4日入港より変わります。これによりまして、これまで土曜日の宿泊ということで若干宿泊料が高くなるとか、あるいは土日になるので仕分業務、特に検疫のところでちょっと生活品が月曜日になるとか、そういった課題もございましたが、これによって、その辺りの課題も解消する見込みでございますので、利用促進に向けてしっかり対応をしていきたいなというふうに思っております。
 また、5番目でございますが、強化月間中はトリロジのグッズ販売、特に鳥取駅等で街頭活動をすることによって、一般の県民の方、特にこれは宅配便とか、その辺りの再配達のことで、置き換えのことだとか、その辺りのPRもさせていただきたいと思います。また、物流については十分に必要性だとか、社会的インフラとして必ず要るものだというようなこともなかなか伝わりにくいところもあると思いますので、実際、物流の現場で働いていらっしゃる方々とか、物流の鉄道だとかトラックだとか、そういった写真を通して分かりやすく物流の大切さを分かっていただくようなフォトキャンペーンを開催させていただこうと思います。これらを通じて、9月、10月強化月間といたしまして、物流2024、物が止まらないようにして、荷主さん、そして運送事業者さんの取引環境が改善するように取り組んでまいりたいと思います。

◎鹿島委員長
 次に、報告2、令和6年度鳥取県障がい者雇用推進会議の開催結果及び経済団体への障がい者雇用推進の要請について及び報告3、令和6年度鳥取県多文化共生支援ネットワーク会議の開催結果についてを、溝内雇用・働き方政策課障がい者・外国人就労支援室長の説明を求めます。

●溝内雇用・働き方政策課障がい者・外国人就労支援室長
 それでは、資料の4ページを御覧ください。
 まず、障がい者の関係でございます。令和6年度鳥取県障がい者雇用推進会議の開催結果及び経済団体への障がい者雇用推進の要請につきまして御報告をいたします。
 まず、1番目でございます。令和6年度鳥取県障がい者雇用推進会議、令和6年8月22日に開催いたしました。内容にありますとおり、県内の障がい者雇用の状況でございますとか、県内の障がい者の就労と職場定着に向けた取組について情報共有を行いまして、障がい者雇用の推進のための今後の対応について意見交換を行わせていただきました。
 いただいた主な発言につきましては、(5)にあるとおりでございます。この中で、障がい者雇用に当たっての業務の切り出しを含めた業務の工夫によって定着を図ることが必要ではないかとか、真ん中3つ目ぐらいなのですけれども、うまく雇用に結びついている事例として関係機関との連携があって、トライアル雇用、ここにインターンシップと書いてございますけれども、障がい者雇用に当たりまして職場実習というような格好で、トライアル雇用とかそういうことを経た後で就業後のミスマッチを防ぐような取組が行われているというようなことの御意見もございました。それぞれ皆様が御不安を感じているということもございまして、下にございますようなジョブコーチの仕組みなども活用しながら丁寧に定着支援を行うことが必要ではないかというような御意見をいただいたところでございます。
 2番目でございます。経済団体等への障がい者雇用推進の要請でございます。9月の障がい者雇用推進月間に合わせまして、障がい者雇用の推進について、知事、鳥取労働局長、県教育委員会教育長から、県内経済団体4団体について要請活動を行わせていただきました。要請のポイントにつきましては、そこに書いてあるとおりでございます。鳥取県といたしましては、法定雇用率を達成した企業の割合も全国に比べても多く、また、法定雇用率も過去最高の2.47という状況ではございますが、本年4月からは法定雇用率が2.5に引き上がっていること、また、令和8年7月にはさらに引き上がっていくことを考えますと、より一層障がい者の雇用の就職機会の拡大とか、就職後の定着支援を推進していくことが必要であるというふうなことがございまして、経済4団体のほうに障がい者雇用の推進について要請をいたしたところでございます。
 一番下にございますとおり、要請につきまして、県内の事業者団体と県内出資法人にもお知らせをいたしまして、より一層皆様で取り組んでいただくようにお願いをいたしたところでございます。
 引き続きまして、5ページをお願いいたします。
 令和6年度鳥取県多文化共生支援ネットワーク会議の開催結果についてでございます。令和6年8月21日にとりぎん文化会館でオンラインと併用で開催をいたしました。内容につきましては、外国人雇用につきましては、育成就労制度の創設であったり、特定技能制度の見直し等について情報共有を行うとともに、外国人雇用や在住外国人の増を見据えた対応について意見交換を行わせていただきました。
 5番にありますとおり、会議での主な発言でございます。まず最初に、広島の出入国在留管理局のほうから概要説明をいただきました。それに対して御意見といたしましては、育成就労の創設とか特定技能制度の見直しということで、今後、令和9年に向けて、これから主務省令等の制定等がなされるということになっておりますが、転籍が認められることがあるということで、都市部への人材流出を懸念しているということで、今後注目していきたいというような御意見とか、その他でございますけれども、かいつまんで御説明いたしますと、外国人の通院に付き添ったことがあるということの通訳ボランティアということは非常によかったというような御紹介でございますとか、災害について、防災に重点を置いて情報発信や支援活動にも力を入れて取り組んでいるというような御発言、また、やさしい日本語を用いた行政情報の発信等、市民と在住外国人との交流事業に通じた多文化理解の推進に取り組んでいるというような御発言もいただきました。また、このネットワーク会議の開催に先立ちまして、8月8日に地域部会、これは県内市町村の皆様に集まっていただいた会議でございまして、そちらでも同じく防災のお話であったり、やさしい日本語教育の話ということの御意見がございました。
 今後とも市町村、交流財団とか、また、県のほうも合わせて、関係機関が連携いたしまして多文化共生の推進に取り組んでまいりたいと考えております。

◎鹿島委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○尾崎委員
 3点をちょっとお願いします。2ページの物流の件ですが、いろいろ取組をされていて、よいことだと思います。まだまだ問題を解決というまでには大変時間がかかると思いますが、ひとつ皆さんに理解していただく上で、この間、出前県議会でもいろいろと出ていたのですけれども、消費者のほうの意識改革も要るということ、例えば再配達はもうなくそうとか、そういった努力を消費者自身もしていくということ、それからデパートなどでも送料無料ですよということをせざるを得ないけれども、それは本当はお金がかかるのだというようなことですね。それは結局消費者に返っていくというようなことも併せて、どちらかといえば、今回はポジティブな部分を言われたのだと思いますけれども、例えばドライバーが何年か後に、1万5,000人ですか、何万に1回不足すると、そういった事態になった場合はどんなふうに市民の生活に影響があるのかとか、そういったこともシミュレーションも含めて、だから皆さん気をつけて意識をしましょうというような、そういった宣伝も必要かなというふうに思います。それが1点です。
 障がい者雇用、3ページですね。これは分からないで進んできていて、もう一息というところまで来ているというところなのですが、以前から問題になったのが離職される方がやはり多いと、ちょっと数字は忘れましたけれども、半数以上の方がたしか離職されるのではないかと聞いておりました。それを防ぐためにジョブコーチなどがあるのですけれども、実際にどういった職種に入られた方が、それからどういった障がいの方が多いのかということがもし分かれば教えてください。
 外国人のほうですが、私も外国人の支援には関わっております。ここに書いてあることは、全部本当かなと思うのですけれども、最近では特に医療通訳のボランティアというのを、英語の方は多いのですけれども、ベトナムの方が今実際には多くて、そこをどうするかということがやはり課題の一つかなと思っています。韓国の方もちょっと必要な場合があって、多くいるのですけれども、そういった多言語で、英語でなくてもできるというようなことをしていかなくてはいけないかなと思いますが、その辺りはどうでしょうかということと、防災のとき、皆さん心配されるのが避難所に行ったときとか、防災無線が分からないだとか、そういったことの対応ですね。「いろんなことを日本語で言っているのだけれども、何を言っているの、薫さん、ちょっと怖いのだけれども」ということで電話をかけてこられるのです。「それは熱中症に気をつけてなので大丈夫よ」とか言うのですが、日本語だけではなかなか分からない。どうやって通じさせてあげられるかということ、その辺りも対応をお願いしたいと思います。

●清水通商物流課長
 消費者への物流の危機といいますか、周知なのでございますが、このたびの一番最後の街頭啓発活動キャンペーンの中でもティッシュを配ったりするのですが、その中にちょっとメッセージもつけておりまして、要はおっしゃられたとおり、何年か後に何%不足しますよ、このままで大丈夫ですかというようなことのメッセージを入れて、そのために特に消費者の方々には置き配でありますとか、あとは再配達をしっかりやっていきませんかというようなメッセージを付け加えることにしております。そういったことも通じたり、あとこれは生活環境部さんのほうでやっておられますけれども、置き配の補助とかもされておられます。そういった消費者の方々への物流が大事だと、このままでは自分たちも何かしないとというようなメッセージはしっかり送っていきたいなと思っております。

●溝内雇用・働き方政策課障がい者・外国人就労支援室長
 尾崎委員から御質問をいただいた件でございます。まずジョブコーチの関係でございますが、障がいの職種までの資料がございませんで、今手元にあるので件数だけで申し上げますと、令和4年度の数字、ジョブコーチの支援させていただいた方が213人ということです。令和3年度の211人から見ますと若干微増ではあるのですけれども、聞くところによりますと、コロナが明けたことによって、ジョブコーチの支援ニーズも多くなっているということは聞いておるところでございます。
 もう一つ、外国人の関係でございます。国際交流財団さんがやっている通訳ボランティアの関係でございますけれども、通訳言語につきましては、英語のみならず、中国語とベトナム語とタガログ語での通訳言語もあるとお聞きしております。

○尾崎委員
 ありがとうございました。
 物流のほうですが、ちょっと大変かもしれませんけれども、租税教室というのをちょっとお手伝いしているのですが、税金がなかったらどうなるかと。例えば警察へ行っても落とし物は5,000円要りますよとか、いろんなことを学校に言っても先生がいないだとか、そういったいろんな実際想定されること、そういったことがパンフレットになって見れるのですね。そういったことが起こりますよと、何かそういった簡単に分かるようなものをつくったらどうかなと、ちょっと大変かもしれませんけれども、実際にこんなになるのだということが分かりやすくすればいいのかなと思ったりもします。
 障がい者のほうですけれども、今お聞きすると、これは単純にこの数字ではないかもしれませんが、就職が826件あって、213人にジョブコーチがついたということは、かなりちょっと不安定なところがあるのかなと思います。およそ4分の1ぐらいですか。ですから、この辺を丁寧にやっていっていただけたらなと思うことが1つです。
 外国人のほうは、ベトナム語がしゃべれる人って、たしか2人ぐらいしか、今のところいないはずなのです。ですので、その方々が別の仕事を持っておられるので、ボランティア通訳に行くというわけにはいかないので、何らかの方法で、例えばスマホでできるだとか、いろんな方法で対応をしていくということが必要かなと思いますが、例えばパンフレット、こんな症状はこうですよというふうな典型的な例をつくっていけば、ある程度は分かるのではないかなというようなことを思ったりもしていますけれども、いかがでしょうか。

●清水通商物流課長
 実際に物流が危機になったらどうなるかということにつきまして、我々の通常物流間はホームページ等においても、過去のセミナーの結果等、資料等も掲載しておりますので、そういうところでしっかりやりたいなと思っております。ただ、送料無料の話とかもございましたけれども、国のほうでも今そういった送料無料の明記をどうしようかというようなことの検討もされておられますし、あと荷物の翌日配送、例えば量販店さんのその辺りの商習慣だとか、そういった物流はネットワークですので、全国的な課題でもございますので、その辺り国のほうの動きもしっかり注視をして対応をしてまいりたいと思っております。

○尾崎委員
 よろしくお願いします。

●溝内雇用・働き方政策課障がい者・外国人就労支援室長
 通訳ボランティアの件でございますけれども、おっしゃるとおり、ベトナム語の話せる方というのは、数名とはお聞きしております。いろいろ情報を発信する手段といたしましても、これはまた財団のほうの事業にはなってくるのですけれども、外国人のための鳥取県生活ガイドブックというのをウェブ版で載せていたりとか、また、令和2年度からはSNSで生活情報などの発信もしたりしているところもございます。今おっしゃられたとおり、よく寄せられるような御質問等につきましては、そういったところで工夫をして取り組んで掲載等ができればいいのかなとは思っております。

◎鹿島委員長
 そのほかございませんか。

○浜田(一)委員
 いよいよDBSからイースタンドリームが再就航となって、前回もちょっと委員会で質問をさせてもらったのですが、モーダルシフトの一つの手法ということもあって、この物流というものをもっと行き交うような、使いやすいような形にしないと駄目ではないかというような声がある中で、DBS時代には神戸に持っていったほうが安いというようなこともあったのですけれども、実際にスタートして、日本から東海に持っていく貨物の価格というものが改善されたのかどうなのか。あと韓国からこちらに持ってくる物流のコストは、日本からあちらに持っていくのと比較してどうなのか、ちょっと教えてください。

●清水通商物流課長
 価格につきましては、いろいろ荷主さんだとかフォワーダーさんのほうの一定意見もお聞きしておりますけれども、そんなに他社とかと比べて高いという、常識な範囲内の価格ではないのかということをおっしゃっておられます。それはこちらから出すほうも、向こうから来るほうもそうだと言っておられます。実際、本当に横持ちですね、神戸に持っていくお金が高いというようなこともございますし、あといっとき非常にコロナの後等、物流費が非常に乱高下といいますか、高いときから本当落ちて、そういったところで、神戸かなみたいなところもありましたけれども、若干今落ち着きつつあるということもございます。そういった中で、今回の総合展の中でも近くの港だからというきっかけで、話をでは聞いてみましょうかという方もいらっしゃいましたので、その荷主さんがどういう荷物をどういう価格で運ぶかと、価格もそうなのですが、物流、物が届かないという危機ですね、リスクというのは荷主さんは大分気にされますので、安定だとか、あるいは境港ならではの何ていいますか、大規模港にはない気の配り方だとか、そういった物流全体として、まさにそこがロジスティックなのだと思うのですが、いろいろな物流については、価格、利便性、扱いやすさだとか、あとはトータルのコーディネートだとか、いろいろあると思います。そういうところのトータルで我々も荷主さんの意見等をしっかり聞いて、トータルでコーディネートできる、もちろん船社にも入っていただかないといけませんが、そういうことをこれから、境港貿易振興会とも一緒になってやっていきたいなと思っております。

○浜田(一)委員
 そういうことなのでしょうと思うのですが、鳥取県は鳥取県なりに、また関係する中海・宍道湖・大山圏域市長会も支援している。そんな中で、江原道や東海がこの事業に対してどれだけ真剣に、これを再開したわけなので、向こう側も一生懸命になってもらわないと、また5年ほどたったら赤字で駄目でしたみたいな形になると、これは本当にこれまで応援していたのに何でだというような、特にこちらから行く観光客というのは枠がもう2割ぐらいしかないわけですよね。なので、物流に力を入れるというのは、これは基本ではないかなと思うのです。観光キャンペーンもやっていかないといけないけれども、あそこに下ろしたものをソウルに持っていくなどということではなくて、江原道で何が消費されるかとか、どういうものが求められているのかとかというものも、いろいろそういう意味で江原道とも東海市とも、協力は幾らでもやりますと言って、東海市の市長も言っているぐらいなので、そういうものを現実的に一緒になってやっていくべきだと思うのですが、どういうふうな取組をされているのですか。

●清水通商物流課長
 江原道とも何回かお話、道庁のほうともお話をさせていただきましたけれども、日本からの韓国への輸入を促進するために、国内の法律だとかによって、この港はこの商品はちょっと駄目ですよみたいなのがあるらしいのです。そういったところについて、彼らにとっても東海港というのは発展させたいという思いがあられますので、そういうところで、では、我々が、フェリーが着くのであれば、東海港への輸入を増やすために韓国政府のほうに、国のほうにちょっと言ってみますとか、そういうところへ実際にアクションを起こされるような動きもされておられますので、そういうところで、ここはなかなかちょっと我々も韓国政府に直接ということもあれなので、彼ら自身がやられると思いますので、そういったところもあります。
 あと観光についても、サイクリングの話を盛んにされてもおりますし、船のよさを生かすというところだと思いますので、東海岸のサイクリングロードと我々のロードをつないだ、そういったサイクリングの観光需要の掘り起こしだとか、そういうところで江原道側も協力をすると。それが自分たちの江原道にとっての経済発展にもつながるというような認識を持っておられますので、そういうところをしっかり手を組んで、この航路が両地域の発展に貢献できるようにしてまいりたいなと思っております。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。
 ないようでございますので、次に移りたいと思います。
 それでは、商工労働部につきましては、ほかにないということで、皆さん方いいですか。
 では、終了させていただきます。どうもありがとうございました。
 入替えのため、暫時、休憩いたします。再開は11時10分とします。

午前11時04分 休憩
午前11時10分 再開

◎鹿島委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き企業局に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
 質疑については、説明終了後に一括して行いたいと思います。
 初めに、原企業局長の総括説明を求めます。

●原企業局長
 それでは、資料の2ページ目を御覧ください。
 本日御報告をさせていただきます内容は、予算に関する説明書といたしまして、電気事業会計及び工業用水道会計の継続費に関する精算についての御報告2件でございます。
 詳細な内容につきましては、担当課長のほうから御説明をさせていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

●山根経営企画課長
 そうしましたら、企業局の議案説明資料の3ページをお願いいたします。
 報告第1号、令和5年度鳥取県営電気事業会計継続費精算報告書についてでございます。加地発電所制御装置更新につきましては、使用機器の老朽化に伴いまして、令和3年度から令和5年度までの3か年間の継続費として制御装置を更新したものでございます。精算内容につきましては、記載のとおりでございますので、御確認をお願いいたします。
 そうしましたら、議案説明資料の4ページをお願いいたします。
 報告第2号、令和5年度鳥取県営工業用水道事業会計継続費精算報告書についてでございます。日野川工業用水道計装設備更新事業につきましては、中央監視装置及び薬品注入制御装置の老朽化に伴いまして、令和4年度から5年度までの2か年の継続費として計装設備を更新したものでございます。こちらも精算内容につきましては、記載のとおりでございますので、御確認をお願いいたします。
 なお、別に配付をしております決算関係の議案第9号、令和5年度鳥取県営企業決算の認定につきましては、別途開催をされます決算審査特別委員会で審査される予定になっておりますので、ここでの説明は省略をさせていただきます。

◎鹿島委員長
 ただいままでの説明について、質疑等ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございます。
 それでは、その他ですが、企業局に関しまして、執行部、委員の方で、その他何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますので、これで終了をさせていただきます。

午前11時13分 休憩
午前11時15分 再開

◎鹿島委員長
 再開いたします。
 引き続き農林水産部第1部に係る付議案の予備調査を行います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いいたします。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後に一括して行いたいと思います。
 初めに、岡垣農林水産部長の総括説明を求めます。

●岡垣農林水産部長
 農林水産部でございます。今議会で御審議いただきますのは、9月補正予算一般会計3件、繰越関係3件、債務負担行為2件でございます。ほかに予算以外では、交通事故によります損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定の専決処分の報告でございます。
 農林水産部の議案説明資料3ページを御覧ください。
 想定以上に急落しました和牛繁殖農家への支援の強化、高温少雨によります例年になく被害が見込まれる松くい虫被害対策、国事業を活用できない水産共同施設への支援といった鳥取県の農林水産業にとって必要な予算1億6,300万円余をお願いするものでございます。
 詳細につきましては、それぞれの担当課長が簡潔に説明申し上げますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。

◎鹿島委員長
 それでは、続いて、関係課長からの説明を求めます。

●森田参事監兼農地・水保全課長
 そうしますと、資料の11ページからお願いいたします。
 繰越明許費に関する調書でございます。資料の1行目、2行目、この2事業につきまして繰越しをお願いするものでございます。
 12ページ目に繰越理由表をつけております。それぞれ畑地帯総合整備事業につきましては、管水路を道路の中に設置する工事でございますけれども、周辺農地の収穫等の調整に時間を要し、年度内完了が困難となったものでございます。
 経営体育成事業につきましては、電気ケーブル、半導体、こういった資材の不足によりまして、年度内完成が困難となったものでございます。

●福田畜産振興課長
 畜産振興課です。4ページをお願いします。
 和子牛価格緊急対策事業1億1,000万円余の補正をお願いするものでございます。飼料価格や燃油価格の高止まりにより、肥育農家の肥育素牛の買い控えによって全国的に和子牛価格が急落しています。本事業は子牛価格の急落を受け、国が講じた緊急対策でもなお発生する和牛繁殖農家の負担を支援するものです。
 事業の内容は、鳥取県の和子牛の平均売買価格が60万円を下回った場合に、その差額から国の支援による補塡額を控除し、4分の3を支援するものでございます。令和6年度当初予算と6月補正で支援することとしておりましたが、鳥取県の和子牛価格が想定以上に急落しているため増額補正し、支援を強化するものでございます。本事業の財源は、鳥取県和牛振興戦略基金を充当することとしております。
 また、2の主な事業内容の表の下に記載しておりますが、鳥取県の和子牛価格を回復させるため白鵬85の3から新たな種雄牛への世代交代を早急に進める必要があります。その対策として、智頭白鵬などの新規種雄牛を種つけし、生まれた子牛が競りに上場したときに価格補塡をすることとし、令和7年度から8年度までの債務負担をお願いするものです。
 詳細につきましては、13ページをお願いいたします。
 令和6年度和子牛価格緊急対策事業のうち、新規県有種雄牛普及促進事業です。令和6年度に和牛繁殖農家が事業の対象となる新規県有種雄牛を種つけし、生まれた子牛が競りに上場され、販売価格がその競りの県外種雄牛の産地の平均販売価格を下回ったときに、その差額を補塡するものです。当該子牛の競り出荷予定を令和7年度から令和8年度としております。

●寺坂家畜防疫課長
 14ページをお願いします。
 報告第3号、交通事故による損害賠償に係る和解及び損害賠償額の決定について、専決処分の御報告をいたします。
 今年6月12日に西伯郡伯耆町地内において、西部家畜保健衛生所職員が公務のためリース公用車を運転中、前方の注意を怠ったため道路上に駐車していた自動車に追突し、双方の車両が破損したものです。和解の相手方は駐車していた自動車の所有者である伯耆町の個人と公用車のリース会社になります。県側の過失割合は10割とし、自動車の所有者に対し損害賠償額30万6,000円を支払い、また、リース会社に対しては当該事故によるリース契約の中途違約金として77万7,117円を支払うものです。県といたしましては、法令遵守、再発防止の徹底について努めてまいりたいと思います。
 本当に申し訳ございませんでした。

●田中食パラダイス推進課長
 ページ戻りまして、13ページをお願いいたします。
 表中下部です。大阪・関西万博におけるイベント開催に係る債務負担行為をお願いするものです。

◎鹿島委員長
 ただいままでの説明について、質疑等受けたいと思います。ありませんでしょうか。

○尾崎委員
 これは政調・政審のときにも、伊藤議員が言われていたのですが、和子牛の補塡をするのは一ついいことではあるけれども、これだと永続的に経営安定するというものではないと、やはり食べてもらう、売れるという素案のほうをしっかりとやっていかないと駄目ではないかということで、実際に和牛が売られているマーケットというのを、鳥取和牛は私もそんなにたくさん見ないのですね。ですので、例えばすごく安い時期をつくって売って、どんどんと、食べてもらうだとか、そういうところのほうがいるのではないかというようなことの発言があったのですけれども、そのことについてはどうでしょうか。

●田中畜産振興局長
 確かに和牛肉は販売が進まないこと、肥育農家もなかなかどんどん子牛を買っていくという形にはならないという、伊藤議員も確かに政調・政審のほうで言われていたこと、まさにそうだろうと思います。国のほうも消費拡大というところの動きもありますし、県のほうとしましても、今日もこの後の説明でも多分食パラのほうからもありますけれども、鳥取和牛肉の日とか、それに絡めたイベントとかも含めて、消費拡大について進めていくような動きもありますので、いろいろ考えながら取り組んでいきたいというふうに思っています。

○尾崎委員
 若い世代にしっかり食べてもらわないといけないですけれども、値段がやはり高いですよね。ですから、ある一定の期間とかイベントのときにぐっと下げて買ってもらう、実はこの間もちょっとステーキ半額というのが、和牛だったので、ついつい手を伸ばして買ったのですけれども、非常においしかったです。そんなことをやはり何かでやっていくというのが、それに支援をするということが必要ではないのかなと思いますので、また検討をしてください。

○前原委員
 同じような和子牛の価格補塡ですけれども、もうバブルの時の金額では出ない、時代的に出ないのではないかなと正直思っています。かつて200万円超えたと、たしかあったと思うのですけれども、消費者の食が変わってきている、それに合わせてやはり農家も変わっていかなければいけない。また、生産現場も変わっていかなければいけないということはあって、これをずっと引っ張っていくと、補塡がずっと続いていて、ちょっとおかしな状況になってしまうので、それに耐え得るような繁殖農家をつくっていくということが大切なのかなと正直思っているのですけれども、これは別に答えは出てこないと思うのですけれども、そういった形をやはり模索していかなければ駄目なのではないかなと思っています。和牛は確かにおいしいのですけれども、和牛と普通の掛け合わせたF1でも十分おいしいものですので、いろんな考え方があると思いますけれども、繁殖農家が生きていくためにはやはりそういった構造改善みたいな形が必要なのではないかなと思っております。これはちょっと意見です。

◎鹿島委員長
 コメントはいいですか。(「いいです」と呼ぶ者あり)

○鳥羽副委員長
 そこに関連するところで、あまり理解できていなくて、政調・政審の話とかぶるのかもしれませんが、確かにニーズの変容はあると思うのですけれども、実際の小売価格というか、小売価格ではないですね、消費者が焼き肉だったりステーキだったりを食べるときの価格って、そんなに変わっていない。むしろ上がっている印象があって、かつ、肉フェスだったり、肉バルだったり、何か若い方も割とお肉に触れる機会って増えているという実態感がある中で、何で一番川上にある子牛の価格が下がっているのかというのが、何か市場の原理的に理解ができなくて、その辺りというのはどのように説明されるのですか。

●岡垣農林水産部長
 焼き肉屋さんが上がっているのは、肉の価格だけではなくて、ほかのが上がっているから多分上がっているのだと思うのですが、多分肉を焼くにしても炭も上がっていますし、例えば網も一枚一枚替えるという、それも上がっていますし、人件費も上がっている、全て上がっているので、もろもろで焼き肉屋さんの単価が上がっていくというのはあると思います。
 なぜ、では和牛の子牛の価格が下がるのかというと、一番は和牛肉の消費が大きく落ちてきたというのがあると思います。もう一つは、以前も政調・政審のときにも何かお話ししたかもしれませんけれども、食文化の多様化というのもあって、肉がやはり、以前は牛肉を食べていたというのが豚肉に変わって、豚肉も値段が上がったので、豚肉はやめて今度は鶏肉になったという流れがあってという、安いほうに今流れているというのが、実際消費行動としてあるというのが事実です。そうした中で、和牛、いわゆるブランド牛というのが一部の神戸ビーフ、あるいは飛騨牛といったようなインバウンド需要に支えられているところはやはり確かに値段としてはある程度安定しているというのはあります。それ以外のところというのは、非常に大きく苦しんでいると、結局インバウンド需要もない、通常の若い方々の和牛はもう買わないということになっていくと。なおかつ餌も上がっていまして、そういったこともあって、経費自体がかかると、それにもかかわらず値段は上がらない、下がっていくということで、どんどんどんどん経営自体も肥育農家も和牛農家も繁殖農家も逼迫しているというのがありますので、そういう状況になっているというのはあります。

○鳥羽副委員長
 ありがとうございます。
 では、部長の説明によりますと、スーパーで並んでいるような肉の価格も下がっているというような説明になると思うのですけれども、何かそういう感覚ないなと……。

●岡垣農林水産部長
 いや、そういうふうには言っていなくて、よろしいですか。

◎鹿島委員長
 もうちょっと説明。

○鳥羽副委員長
 いいですか。焼き肉の価格は人件費だったり、ほかのいろんな価格があるので、肉自体は上がっていないのではないかという説明だとすると、スーパーに並ぶお肉たちも下がる傾向にあるというか、上がっていない傾向にあるというふうには思っているのです。何となくそういう、むしろそういったお肉も上がっている印象があるので、何でこういう質問をするかというと、バリューチェーンというか、川上から川下に流れてくる中で、そこに何かいろんな混雑というか、買いたたかれているとか、その辺りに何か課題があるのではないかなという仮説があって質問をしていて。そうではないのであれば、では本当にニーズの変容なのかというところで納得いくのですけれども、私は何か仮説として、そこにいろんな、どこかの業者がすごいもうかっていて、どこかのプレーヤーがすごいもうかっていて、買いたたかれている構図があるのではないかというような仮説があるのですけれども、決してそうではないというところですか。その2つのところをお願いします。

●岡垣農林水産部長
 スーパーの値段が決して上がらない、スーパーも当然人件費というのがかかりますし、資材費もかかります。そこら辺はかなり大きく上がっているというのは実際に事実です。パックにしても石油原油価格も上がったりとか、円安が続いたりというのもあります。買いたたかれているのではないかと、実際お肉屋さんは都会等で行くと結構潰れているところも多いです。今は現状としまして、やはり消費が回っていかないというのがあると。非常に今、牛肉消費というのは苦しんでいる状況になっているというのは事実です。買いたたきがあるから一部がもうかっているのではないかというところは、確かにそういうところもあるのかもしれませんけれども、我々が今把握している中では、そこまではないなというところでございます。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。

○福浜委員
 部長にお聞きしていいのか分かりませんが、どうやって光を見いだしていくことになるのでしょうか。なかなか、僕も50歳を超えてから、鳥取和牛みたいにちょっと脂肪分の多い、鳥取和牛に限らずですけれども、やはり赤身肉のほうをたくさん食べる、ちょっとでいいやみたいな、それももしかしたら食文化の変化なのかもしれませんけれども。そうした中で、この和子牛が、いや、僕もここまで下がっているというのは、正直、あの盛り上がりを経験したというか、横で見ている限り、よかったなというふうに思ってきたのが急激に落ちたというのを、では、鳥取県単体としては、これからどうしていけば多少持ち直しを図られるのか、全国的に和牛を食べないというのは、これはもうどうしようもないところがあるかもしれませんけれども、そうはいってもこうやって補塡を続けていく以上、鳥取県としてどういう方向性を狙っていくのかというところがちょっと教えていただきたい。

●岡垣農林水産部長
 では、私のほうからお答えさせていただきます。おっしゃるとおりで、非常に我々も大きく盛り上がったときはよかったのですけれども、同じで、私もいい年になってきて、脂っぽいものはそんなに食べられなくなってきているのは事実です。実際、オレイン55という形でブランド化も進めていった、あれは脂のおいしさということで進めていったのですけれども、今度は赤身肉のおいしさということもやはり畜産試験場のほうでいろいろ研究していると、グリコーゲン等の活用が高いとおいしいとか、そういった赤身肉のおいしさというものを活用をしたブランド化というのも、やはりこれから進めていきたいというふうに考えているところです。
 実際このままずっと、では補塡していくのかという、おっしゃるとおりで、幾らお金があっても足りない状況になってきます。というのがあって、次にブランド化に資するだろうと思われる智頭白鵬という種類があるのですが、霜降りもというのがあるのですけれども、あれは赤身のおいしさも非常に優れた種類でございます。そういった種雄牛を活用しながらということ、なおかつ、次のおっしゃるとおり、霜降りだけではない、赤身もというのがあるので、赤身のおいしさというのを考えながら、これから種雄牛造成なり、和牛改良というのを進めて、県全体のまた底上げというか、もう一回復活させていきたいとは考えているところでございます。

○福浜委員
 今度は北海道全共がやってくるのですけれども、そこでの肉の評価基準というのは、やはりこれまでどおりなのか、それとも日本人の食味の変化に合わせたものに変わっていくのか、その辺の方向性というのはどうなのでしょうか。

●岡垣農林水産部長
 残念ながら、北海道全共は鹿児島と同じ基準という形で、赤身のおいしさということを非常に追求していくのではないかというふうな読みもあったのですけれども、今回の北海道全共ではまだそこまではいかないと、多分その次、次は岐阜全共になる、またもう一回岐阜に戻るのですけれども、岐阜でそこで話が出るのではないかなというふうに考えているところです。

○福浜委員
 部長の御発言にもあったように、インバウンドに支えられている、いわゆる和牛のおいしさを求めるインバウンドというのは当然あるわけで、やはり鳥取県としてもせっかく白鵬という血ができた、そこから波及して智頭白鵬ですか、そういうものが出ているというのが期待もあるとは思うので、本当に両輪かもしれませんけれども、繁殖農家もそれから肥育農家も前が向けるような、何とか試験場を含めたバックアップをぜひ、これは意見ですけれども、よろしくお願いしたいと思います。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。
 ないようでございます。これで質疑を終わりたいと思います。
 次、農林水産部の請願・陳情の予備調査を行います。
 今回の予備調査は、新規分の陳情1件についてであります。
 初めに、担当課から現状と県の取組状況について聞き取りを行った上、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか検討をしたいと思いますが、いかがでしょうか。
 それでは、農林水産部陳情の聞き取りということで、農林水産部の説明を求めます。
 本件の陳情内容は、今回、米不足を背景に国に対して主食用米の安定供給を目的にした備蓄米の放出の在り方を含めた制度検討及び米生産者の支援制度の拡充を求める意見書の提出を求めるものでありますので、担当課から説明を求めます。

●安陪生産振興課長
 それでは、資料のほうの4ページ、5ページ、執行部提出参考資料をお願いいたします。
 初めに、現状でございます。このたびの小売店などにおける米の供給不足につきましては、昨年度の猛暑の影響、需要の増加、南海トラフ地震臨時情報を受けた家庭備蓄の急激な増加など、複合的な要因によるものとされております。なお、主食用米の需給状況を表します6月末現在の民間在庫量につきましては、平成11年以降で最低の156万トンというところでございました。主食用米の需要量につきましては、直近の令和5年7月から令和6年6月までの1年間の実績が前年より11万トン多い702万トンと増加しておりますが、昭和40年代、需要と供給が逆転して以降、毎年減少が続いておりまして、近年は毎年10万トン程度減少となっているのが実情でございます。また、主食用米の作付面積、生産量につきましても減少傾向となっております。
 次、国の備蓄米につきましては、平成5年の大凶作をきっかけとしまして制度化されておりますが、主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律におきまして、米国の供給が不足する事態に備えた備蓄米の機動的な運営を行うこととされておりまして、10年に一度の不作、作況指数でいいますと92や、通常程度の不作、作況指数94が2年連続した事態にも対処し得る100万トン程度の備蓄米として運用されておるところでございます。備蓄米の放出に当たりましては、食料・農業・農村政策審議会食糧部会におきまして、作柄、在庫量、市場の状況、消費動向などなどにつきまして議論を行い、これを踏まえて農林水産大臣が決定することとなっております。なお、備蓄運営手法につきましては、毎年検証を行いまして、適正かつ効率的な備蓄運営に向けて必要な見直しを行うこととされております。
 食料安全保障につきましては、改正食料・農業・農村基本法の中で、基本理念として位置づけられておりまして、国内生産の増大と併せまして、輸入、備蓄を図ることにより、良質な食料が合理的な価格で安定的に供給され、かつ、国民一人一人がこれを入手できる状態の確保が図られなければならないと規定されているところでございます。
 次に、米の生産につきましては、国によります生産数量目標の設定が廃止されて以降、国では需給見通しを策定しておりまして、これらを踏まえて生産者は自らの経営判断により、需要に応じた生産販売を行っているところでございます。経営安定対策としましては、収入減少影響緩和交付金、いわゆるナラシですとか、収入保険のほか、転作作物であります麦、大豆などへの助成や畑地化による高収益作物の本作化などに対しまして支援を行っております。
 次に、県の取組状況でございます。県も構成員となっております鳥取県農業再生協議会を通じまして、米の需要見込みに応じた生産数量目標の目安を設定しております。これによって、計画生産を推進しております。また、これまで国に対しまして要望活動を重ねておりまして、稲作農家の所得確保、経営安定に向けた需給調整の仕組みの検証や実効性のある消費拡大、米価下落防止策の推進につきまして、水田活用の直接支払交付金などの予算確保とともに要望を行っております。

◎鹿島委員長
 ただいまの説明に質疑等ありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、委員のほうで、陳情者からの願意の聞き取り、現地調査の必要性及び勉強会の必要性について御意見があれば伺いたいと思います。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なしという声がありますが、いいでしょうか。
 それでは、今回につきましては、聞き取り、現地調査、勉強会は行わないことにいたします。
 次に、報告事項に移りたいと思います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いしたいと思います。
 質疑については、説明終了後に一括して行いたいと思います。
 では、報告13、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載しておりますので、説明は省略いたします。
 報告4、令和6年度獣医師を目指す中高生セミナーの開催結果について、寺坂家畜防疫課長の説明を求めます。

●寺坂家畜防疫課長
 2ページをお願いします。
 8月に開催いたしました獣医師を目指す中高生セミナーの開催結果について御報告します。本セミナーは県獣医師職員をはじめ、県内の産業動物獣医師確保対策の一環として、平成28年度から鳥取県獣医師会と鳥取県で共同開催をしているものです。昨年までは高校生のみを対象としていましたが、今年から中学生を追加しまして、獣医師を目指す中高生セミナーとして、県東部と西部の2会場で開催しました。東部会場が学生、保護者を含め19名、西部会場は10名の参加で、過去最高の参加者数となりました。セミナーでは県内の獣医師の職場の業務の紹介、それから鳥取大学共同獣医学科の教官による獣医系大学の入試制度、大学のカリキュラム、大学の設備や卒業生の就職状況について紹介を行いました。参加者から講師に獣医師を目指したきっかけの質問など活発なやり取りがあり、また、アンケートでは産業動物獣医師についても興味が湧いたとか、受験を頑張るモチベーションにつながったといった意見がありました。
 高校生セミナーを受講した学生が獣医系大学へ進学し、そして、県内に就職を希望するという流れができ始めており、これらの活動を通じて、引き続き県の獣医師の確保に努めてまいります。

◎鹿島委員長
 次、報告8、白ねぎ「伯州美人」の地理的表示(GI)保護制度登録について及び報告9、鳥取県産梨のトッププロモーションの実施について、北村販路拡大・輸出促進課長の説明を求めます。

●北村販路拡大・輸出促進課長
 販路拡大・輸出促進課でございます。それでは、資料のほう6ページをおめくりください。
 白ねぎ「伯州美人」の地理的表示保護制度登録について御報告申し上げます。先月、8月に白ネギの伯州美人が地理的表示保護に基づきまして、地理的表示保護制度、いわゆるGIに登録されましたので御報告申し上げます。なお、本県産品の登録につきましては、今例を含めまして5件目となるところでございます。地理的表示制度につきましては、下に記載のとおりでございまして、地名と結びついております農林水産物とか、食品等の名称を保護する制度でございまして、現在、全国で148品、それから海外で6産品が登録されているところでございます。
 今回の登録の概要につきましては、以下のとおりでございます。先月、8月27日に鳥取西部農業協同組合が登録生産者団体となりまして、伯州美人を登録されたところでございます。
 今後のPR活動等につきましては、2に記載のとおりでございます。JA鳥取西部のほうでは、10月、11月に県内で開催されますフェスタ等においてPRを行うこと、県のほうといたしましては、11月中旬に出荷が始まりますので、そのタイミングに合わせまして、試食宣伝会等を実施する予定にしております。また、なお登録生産者団体につきましては、各種PR経費につきまして、県のほうで補助制度を設けまして、積極的に支援していく予定でございます。
 期待される効果といたしましては、GIマーク、そこに添付しておりますマークが製品に貼られるというところでございまして、類似製品との差別化等によりましてブランド価値が向上するのではないかということ、それから、それに伴いまして付加価値が上がりまして、販売単価がアップされるというような期待が持てるところでございます。
 続きまして、7ページをおはぐりください。
 鳥取県産梨のトッププロモーション実施についてでございます。先月始まりました本格的な二十世紀梨の販売シーズンが始まりまして、8月26日に大阪で初販売セレモニーを開催いたしました。また、今年は千葉県より二十世紀梨が導入されて120周年というメモリアルな年でございまして、9月には千葉県と連携し、梨のトッププロモーションを行ったところでございます。
 二十世紀梨初販売セレモニーでございます。8月26日に大阪の中央卸売市場におきまして開催されました。なお、同月に予定しておりました東京でのセレモニーにつきましては、台風の影響がございまして中止となったところでございます。当日ですけれども、知事が出席いただきまして、試食配布等を行ったところでございます。今シーズンの出来栄えでございますけれども、昨年に続きまして玉太りもよくて、高い糖度というところで、高い水準の仕上がりだったというところ、それから、大阪の市場に行きまして初競り価格が最高値を更新したというようなところもございました。
 二十世紀梨120周年記念PRでございます。2番でございます。9月3日に東京にあります伊勢丹新宿店におきまして120周年のPR記念事業を開催いたしました。こちらは鳥取県、それから千葉県の両県知事にお越しいただきまして、トップセールスを行ったところでございます。当日は両県知事によりまして梨をPRしていただいたところ、それからノベルティー等を配布いただきました。当日の様子ですけれども、伊勢丹の店頭におきまして約50セットを御用意させていただいたのですけれども、即日完売ということで非常に好評がよかったこと、それから、お客様の声といたしまして、鳥取の梨が好きだというような声があったり、あとは食べ比べについて大変よい企画だというようなところ、それからやはり今後も手を組んでやっていただきたいというようなお褒めの言葉をいただいたところでございます。なお、こちらに書いておりませんけれども、当日は各種メディアにも取り上げていただきまして、非常に全国的に注目をしていただいたのではないかというふうに思っているところでございます。

◎鹿島委員長
 次、報告10、ことりっぷ旅するカフェとっとり梨開催について、報告11、「鳥取和牛フェス2024in大山牛馬市」の開催及び鳥取和牛キャンペーン「鳥取和牛チャレンジ 食べて回ってウッシッシ!」の実施について及び報告12、レジャー&アウトドアジャパン2024への「食パラダイス鳥取県!とっとりジビエ」出展について、田中食パラダイス推進課長の説明を求めます。

●田中食パラダイス推進課長
 食パラダイス推進課です。県産フルーツの魅力を発信して、本県の誘客を図るために、8月から9月にかけて実施したスイーツフェスタについて、委員の皆さんにお越しいただいてありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
 それでは、本体のほうに入ります。今日は食パラダイス鳥取県のPRに係る3件の御報告をいたします。
 まず、資料の8ページを御覧ください。ことりっぷ旅するカフェとっとり梨開催について、御報告いたします。地図や観光用の雑誌を発刊されている株式会社昭文社が発行する「ことりっぷ」は、女性が週末に行く旅を想定した記事を掲載した旅行のガイドブックでして、旅行好きの女性に多く指示されています。今回は「ことりっぷmagazine秋号」に梨をテーマとしたタイアップ記事を掲載するなどして、旅行好きの女性に向けて鳥取への旅の御提案をいたしました。
 それでは、資料中の1を御覧ください。まず、雑誌本体への掲載の記事を行いました。雑誌はこういった厚手の本になるのですけれども、この中で、こちらのほうで御案内するという形です。載った記事を抜き刷りというのですけれども、それを作成いたしまして、お手元のほうに資料でお配りをさせていただいております。おいしい、楽しい、梨を味わいに鳥取へと題して紹介する抜き刷り記事でございます。また後ほど御覧ください。
 報告事項に戻りまして、ページ内の2を御覧ください。東京・池袋パルコにおいて「ことりっぷ旅するカフェ とっとり梨」と題しまして、9月13日から10月14日の1か月ほどなのですけれども、梨を使ったカフェメニューとして、梨スムージーや梨シェイクのほか、白バラアイスを使ったコーヒーフロートなどを御提供しております。このカフェスペースでは、先ほどの抜き刷り記事の配架や鳥取の観光に係る展示を行っております。また、こちらのほうは旅行会社のHISさんの旅行相談窓口が横に併設されていまして、お友達同士で旅行の計画もできるようなおしゃれなスペースとなっております。また、小さなお子様連れのお客様がお越しになれるように、キッズスペースも併設されています。
 3を御覧ください。そのカフェにて、「梨好きさん集合♪ 旬なとっとり梨4種の食べ比べ&1泊2日とっとり旅講座」と題しまして、この間の9月14日にワークショップを行いました。25名定員のところ70名以上の応募がありまして、この応募数は相当人気がある応募数だとのことでありました。参加者は全て女性で、果物の中で梨が一番好きだという参加者が何人もありました。講師ですけれども、東郷選果場の場長である寺地政明氏と、あと県の職員2名が登壇しました。ことりっぷの編集部員の方の進行で、梨の生産秘話とか梨の4種類の食べ比べや、あと1泊2日の鳥取旅行をイメージした、そういったものをイメージいただきながら梨や観光のPRを行いました。参加者のほうからは、1人では梨を何個も買って食べ比べは量が多くてできないので、こういった食べ比べができる企画はうれしいとか、選果場の視察ができるという御案内をしたのですけれども、そういったことが魅力的だとか、あと梨狩りならではの魅力も発信しましたので、ぜひ梨狩りに鳥取へ行ってみたいという声が上がっておりました。
 続いて、資料の9ページを御覧ください。
 ちょっと先ほど尾崎委員や前原委員からも御意見がありました。それから福浜委員からもありました鳥取和牛のPRに係る報告でございます。「鳥取和牛フェス2024in大山牛馬市」の開催及び鳥取和牛キャンペーン「鳥取和牛チャレンジ 食べて回ってウッシッシ!」の実施について御報告いたします。
 まず1番です。鳥取和牛フェス2024in大山牛馬市です。後ろのほうにチラシを、皆さんにお配りしました。こちらのほう、また見ていただけたらと思います。来る9月29日、0929和牛肉の日に、かつて西日本最大級の牛馬市が開かれるなど、古くから和牛の聖地として知られる大山博労座で鳥取和牛をはじめとしたお肉のメニューを、牛に係るメニューを提供する店舗の出店や鳥取和牛の肥育牛の生体展示、本物の牛の生体展示を行って、鳥取和牛のおいしさや牛の迫力をPRするイベントを開催します。このイベントでは、和牛の歴史を知っていただくとともに食を切り口とした誘客促進、それから観光地の活性化という可能性について探りたいと考えております。多くの方の来場をお待ちしております。
 2でございます。鳥取和牛キャンペーン「鳥取和牛チャレンジ 食べて回ってウッシッシ!」の実施です。これは、鳥取和牛の消費拡大と周知を図るために、9月29日から12月25日までの間、県内の飲食店や小売店、宿泊施設で鳥取和牛を食事されたり、購入された方を対象に抽せんでプレゼントが当たるキャンペーンを実施します。現在、報告資料で足したら45店舗になっているのですけれども、今現在50店舗ほど御参加いただく予定としております。多くの方に鳥取和牛を知って食べていただいて、鳥取和牛のファンを獲得していきたいと考えていますので、委員の皆様もぜひ御参加いただければと思います。
 最後、10ページをお開きください。
 1でございます。開催期間、10月16日から18日にかけて、東京ビッグサイトで開かれるレジャー・アウトドア業界の日本最大の展示会であるレジャー&アウトドアジャパン2024に「食パラダイス鳥取県!とっとりジビエ」というものを出展しまして、アウトドアのお好きな層に訴求して、新たな販路の拡大を図りたいと考えております。昨年度に引き続いて2回目の出展でして、昨年度はイノシシの肉で出展したのですけれども、今年度は新しく鹿肉でも試食を提供しまして、アウトドアにおけるジビエ肉の活用をいただくよう幅広くPRを行いたいと思います。
 引き続き県産食材の新鮮さ、おいしさをアピールして、鳥取県の食の魅力の発信を行ってまいります。

◎鹿島委員長
 ただいままでの説明で、皆様方、何かございませんでしょうか。質疑を受けたいと思います。
 ありませんか。

○浜崎委員
 8ページ、ことりっぷ旅するカフェというものですけれども、梨を題材にして、要は鳥取県のほうに旅行をですね、総合的に発信することが本来の目的ではないかなというふうに、この資料を見ておって思ったわけです。そういうことであるなら、県外本部、また観光部局等々との連携、相乗効果というものもしっかりとどういうふうに狙ってほしいというふうに、主に県外本部という部分の動きというのも大事になってくると思うのです。ただ単に、梨も大事だけれども、梨を題材にしてという部分も絶対あると思うので、鳥取県の魅力を大きく、梨をはじめとしてPRをしていくと、鳥取県を皆さんに理解してもらってということで来てもらうということにもつながっていけばということだと思うので、その辺のところをぜひしっかり、どういう目的でという部分も踏まえたところでと思うのですけれども、どうですか、その辺は。

●田中食パラダイス推進課長
 そうしましたら、御意見いただきました県外本部との連携をしっかり図りまして、PRも詰めていきたいと思います。
 今お手元にお配りしております、ことりっぷmagazineでございます。このことりっぷが1泊2日の観光旅行というのをイメージしてつくっているのですけれども、梨のおいしさのみならず、そういった梨を使ったおいしいパフェが食べられるお店とか、鳥取砂丘の魅力、それから、なしっこ館でのお買い回りとか視察とか、いろんな鳥取県を歩いていって回っていただくというような内容となっております。また、後ろのほうにはお土産の提案も中にはありまして、若い女性が好まれそうなお土産も、この中では提案させていただいています。今回の御案内しましたワークショップでも漫画の「Free!」が好きで、何遍も足を鳥取に運んでくださったというような方もおられまして、そういった梨以外のいろんな面でも鳥取へ足を運んでいただけるような魅力発信を、御指摘のとおり引き続きやってまいりたいと思っております。よろしくお願いします。

○浜崎委員
 当初から、そういう考え方の下でこれを計画されたのでしょう。

●田中食パラダイス推進課長
 そういう雑誌でございます。

◎鹿島委員長
 ほかにございませんか。

○前原委員
 6ページの白ねぎ「伯州美人」の地理的表示保護制度登録についてということで、伯州美人はかなりおいしいネギなのですが、実は生産者がすごく少なくて、何回か私も携わったのですけれども、研究会みたいなのをつくってやっていたのですが、なかなか増えてこない。というのはつくりにくいネギで、もともと鳥取県の改良伯州5号という特殊なものなのです。風とか雨に弱い、雪に弱いという形でつくりにくいのですけれども、今回とってもいいことだなと思います。ぜひともこれは一過性で終わらせないような形で、特色あるこういう仕掛けをどんどんしていっていただければありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。特に西部農協としっかり連携を取っていただいて、多分米子市でしかもうつくっていない、本当にごく一部、10数名しか農家がつくっていないと思うのですけれども、増えるような形で何か後押ししていただければありがたいなと思っております。

◎鹿島委員長
 要望でいいですね。
 そのほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますので、終わりたいと思います。
 それでは、その他、農林水産部第1部に関しまして、執行部、委員の方で何かございませんか、その他。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございますので、終わりたいと思います。
 では、暫時休憩して、入替え次第に会議を再開したいと思います。よろしくお願いします。

午後0時01分 休憩
午後0時05分 再開

◎鹿島委員長
 それでは、再開いたします。
 引き続き農林水産部第2部に係る予備調査を行いたいと思います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いしたいと思います。
 なお、質疑等につきましては、説明終了後一括して行いたいと思います。
 それでは、関係課長の説明を求めます。

●小林森林づくり推進課長
 資料5ページをお願いいたします。
 森林病害虫等防除事業で5,000万円余の増額をお願いするものでございます。松くい虫の駆除及び蔓延防止対策を県と市町村が役割を分担いたしまして実施するものでございます。
 事業内容といたしましては、今年の夏、記録的な猛暑でございました。また、降水量が少なかったという気象条件によりまして松くい虫被害量の増加が見込まれるため、増額補正し、松くい虫被害木を確実に駆除することとしております。
 重要な守るべき松林におきまして、松くい虫被害木の伐倒、そして、その中にいる虫を駆除するものでございます。当初予算で2,000万円計上いただいておりますが、補正で5,000万円余を計7,000万円余の駆除経費をお願いするものでございます。市町村とエリアを分担しながら、翌年度の被害抑制対策を講じてまいりたいというふうに考えております。

●寺田水産振興課長
 補正予算関係資料の6ページをお願いいたします。
 主要水産産地共同利用施設等整備事業でございます。この事業は、県内の水産物の流通拠点漁港、もしくは生産拠点漁港及び産地市場を有する漁港及び港湾地区を対象に共同利用施設の整備に要する経費の一部を支援するものでございます。当初予算では上がってきてはいなかったのですけれども、このたび新たに赤碕町漁協のほうから要望が出てまいりました。内容といたしましては、燃油補給施設及び上架施設整備の要望でございます。金額といたしましては230万6,000円を要望するものでございます。よろしくお願いいたします。

●氏漁業調整課長
 11ページ、12ページに繰越しについて記載させていただいておりますが、15ページのほうで説明させていただきます。
 これは生産試験場の管理運営費ということで、生産試験場では空調設備の改修工事ということで予定しておりましたけれども、設計完了が当初の期間より遅れたということで、年度内の工事完成が困難となったもので6,800万円余を次年度に繰り越すものでございます。

◎鹿島委員長
 ただいまの説明について、質疑等はありませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようであります。
 続いて、報告事項のほうに移りたいと思います。
 執行部の説明は、要領よく簡潔にお願いしたいと思います。
 質疑については、説明終了後に一括して行いたいと思います。
 報告5、県営境港水産物地方卸売市場7号上屋の供用開始について及び報告6、ベニズワイガニ漁の解禁について、山本境港水産事務所長の説明を求めます。

●山本境港水産事務所長
 県営境港水産物地方卸売市場7号上屋の供用開始について御報告いたします。
 こちら10月15日に高度衛生管理型として供用開始いたします。これをもちまして、この市場における取扱いが全て高度衛生管理に対応することとなりますので、併せて御報告いたします。
 施設の概要といたしましては、真ん中の表にございます、7号上屋とありますが、既存の上屋を改修したものと、あとトラック待機場を増築したものでございます。
 2番、7号上屋の特徴になりますけれども、こちらの上屋では、美保湾で捕れるちりめんじゃこですとか、田作りの材料になるようなイワシを主に扱う競り場になっております。競り場とトラック待機場を分けることで、トラックからの排気ガスやタイヤから持ち込まれる汚れなどと水産物を分ける等々によって、高度衛生管理を達成するものでございます。
 今後のスケジュールでございますが、7号上屋開場セレモニーということで、10月5日に予定してございます。
 続きまして、4ページのほうをお願いいたします。
 ベニズワイガニ漁の解禁について御報告いたします。9月1日にベニズワイガニ漁が解禁となりまして、9月6日に初水揚げが行われましたので、その状況について御報告いたします。初水揚げの結果ですけれども、当日は昨年との比較が表にありますが、29トンということで、昨年よりはやや多めに水揚げされております。近年の水揚げの推移を2のほうで表にしておりますので、御確認いただければと思います。
 3番、初競りのときは、初競り式を行っております。こちら、境港カニ水揚げ日本一PR実行委員会のほうが主催となって行われております。その下、PRスケジュールにつきましても、PR実行委員会が中心となって、例年並みのPRを予定しております。資源管理の取組等々につきましては、例年どおりになっておりますので、御確認いただければと思います。

◎鹿島委員長
 次、報告7、鳥取海区漁業調整委員会及び鳥取県内水面漁場管理委員会の委員の改選について、氏漁業調整課長の説明を求めます。

●氏漁業調整課長
 5ページを御覧ください。
 鳥取海区漁業調整委員会及び鳥取県内水面漁場管理委員会の委員の改選について御報告いたします。令和6年度に海区及び内水面ともに委員のほうが任期満了となりますので、9月6日から委員候補の公募を開始いたしましたので御報告いたします。
 まず、各委員会の概要です。この両委員会は、漁業法、それから地方自治法に基づき設置されます行政委員会でございまして、知事の諮問機関として、答申ですとか、意見を述べるような機関でございます。また、必要に応じて漁業制度の制限ですとか、禁止ですとか、委員会指示といったものを発出するような役割も担っております。
 まず、海区のほうですけれども、任期の満了日のほうが令和7年度3月31日までということで、今年度末までとなっております。次期任期につきましては、令和7年度から令和11年度までの4年間となっております。また、内水面のほうにつきましては、任期満了日のほうが令和6年度12月31日までということで、こちらのほうは年の区切りとなっております。次期任期につきましては、令和7年から令和10年までの4年間となっております。
 委員の選任方法につきましては、いずれも知事の選任ということになっておりますが、海区のほうにつきましては、漁業法の規定に基づきまして、候補者を選定した後に議会のほうで同意を得た上で知事のほうが任命するといった流れとなっております。また、内水面につきましては、議会の同意は不要ということですので、候補者を選定した後に知事が任命するという流れとなっております。
 委員の定数につきましては、海区のほうが10名、それから、内水面のほうが8名、委員の区分につきましては、そちらの表に記載のとおりとなっております。
 今後のスケジュールの予定です。まず、海区の委員のほうにつきましては、現在インターネットのほうで10名の公募を行っております。10月には候補者の選定を行いまして、11月の議会で提案をさせていただきますので、そちらのほうで同意を得たいと考えております。そして、翌年の3月に新委員として任命という形になります。それから、内水面の委員につきましては、こちらもインターネットのほうで1名の公募を行っておりまして、10月には候補者を選定、12月に新しい委員のほうを任命するといった流れでございます。11月には海区の委員の同意を得たいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

◎鹿島委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。
 それでは、ないようですので、その他に移りたいと思います。
 農林水産部第2部に関しての執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 ないようでございます。
 以上をもちまして、農林水産商工常任委員会を閉会したいと思います。

午後0時15分 閉会



 

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