令和5年度議員定数等調査検討特別委員会議事録

令和6年10月8日会議録(確定版)

 
開催概要、資料はこちらです
出席者
(16名)
委員長
副委員長
委員
浜崎 晋一
野坂 道明
村上 泰二朗        前住 孝行
山川 智帆         市谷 知子
尾崎 薫          興治 英夫
川部 洋          島谷 龍司
斉木 正一         福田 俊史
内田 博長         浜田 一哉
鹿島 功          銀杏 泰利

職務のため出席した事務局職員
  村上事務局長 遠藤議事・法務政策課長 新高議事・法務政策課参事外関係職員

1 開会   午後1時00分

2 閉会   午後1時39分

3 司会   浜崎委員長

4 会議録署名委員   川部委員  山川委員  

5  付議事件
      別紙日程記載のとおり

会議の概要

午後1時00分 開会

◎浜崎委員長
 ただいまより議員定数等調査検討特別委員会を開催させていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名させていただきます。本日の会議録署名委員は、川部委員と山川委員にお願いします。
 議題に入ります前に、1点、御報告がございます。
 先般、先月の13日に鳥取県西部町村議会議長会から「西伯郡選挙区及び日野郡選挙区の見直しを行わないことを求める要望書」が、また、鳥取県西部町村会から「鳥取県議会の選挙区見直しに対する要望書」が、それぞれ鳥取県議会議長に提出をされました。要望書の写しは、既に全議員宛てにお送りをしておりますが、本日の資料にも参考までに添付をさせていただいております。本日はこの要望の趣旨も御勘案の上、委員の皆さんに御議論をお願いしたいと存じます。
 それでは、議題に入りたいと思います。
 前回の委員会では、選挙区の見直しに関する議論を開始することといたしました。選挙区区割りについて、持ち帰りの上、会派等で議論をしていただくこととしております。本日の資料にも資料1として添付をしておりますが、まずはその見直しに関する議論ということでありますが、その検討結果を各会派等から御報告をいただきたいと思います。
 それでは、まず、鳥取県議会自由民主党さん、お願いします。

○福田委員
 それでは、鳥取県議会自由民主党としての基本的な姿勢として、地元の意思を尊重することが大事であること、また、選挙区区割りや定数の変更は有権者による投票先選択に大きく影響することから、その影響はできるだけ小さなものとすること、さらに、人口減少などの目下の情勢を踏まえて検討していくことと考えております。その上で、会派意見を取りまとめました。
 まず、各選挙区の見直しは行わないこととすべきと考えており、西伯郡選挙区及び日野郡選挙区の区割りは維持することとしています。これはそれぞれの選挙区の地元である日野郡各町の議会議長、西部町村議会議長会及び西部町村会から、鳥取県議会議長に対して選挙区の見直しを行わないよう要望書が提出されております。日吉津村の飛び地解消という議論もありますけれども、地元から要望が出されていることを尊重し、各選挙区の見直しを行わないこととすべきと考えております。
 また、1人区であります岩美郡選挙区も区割りの変更による有権者への影響を避けるべきと考えており、同様の理由で、その他の選挙区も含め、選挙区区割りについては現行どおりとすべきと考えております。
 次に、総定数については、2名減とすべきと考えています。区割りを現行どおりとした場合に、3名減としますと、日野郡選挙区が次の令和9年4月の選挙から強制合区の基準に該当する可能性があります。地元日野郡は現行の区割りを維持することを望んでおり、即刻強制合区となるような消滅は避けるべきと考えていることから、2名減とすべきと考えています。
 最後に、2名減とする場合には、公職選挙法第15条第8項ただし書を適用した調整を実施し、鳥取市選挙区と米子市選挙区からそれぞれ1名減とすべきと考えております。これは前回、7月1日に開催の本委員会で示されました選挙区の見直し検討に関するシミュレーションによると、行政実例に基づく通常の配分でありますと、鳥取市選挙区及び八頭郡選挙区からそれぞれ1名減を行うこととなり、人口格差は2.694倍となるほか、人口だけに着目して中山間地域から減らすことにより、県民の声が届きにくくなるということも懸念されております。こうしたことを踏まえ、人口格差を2.174倍にとどめられる、また、有権者への影響が比較的小さく抑えられる鳥取市選挙区及び米子市選挙区からそれぞれ1名減とすることが妥当であると考えています。
 鳥取県議会自由民主党からの意見は以上でございます。

◎浜崎委員長
 続きまして、民主とっとりさん。

○興治委員
 我が会派の御意見を申し上げます。
 従来から主張しておりますように、選挙区の区割りにつきましては、区割り変更のもたらす影響が大きいこと、また、区割り対象となっている地域、地元からの反対の陳情等がなされていることなどを考慮し、選挙区の区割りについては現行どおりということにいたします。
 そのために、総定数ですけれども、総定数が2減であれば現行どおり実行ができるということが推定されますので、2減ということでございます。
 定数配分につきましては、従来から行われているヘアー式最大剰余法による配分によれば、鳥取市選挙区が1減、八頭郡選挙区が1減となってしまいます。そうなると、八頭郡の議員1人当たりの人口が2万2,972人、そして最も少ない日野郡が8,527人となり、その差が2.69倍になります。これは均衡を考慮しなければならない程度の差であると考えます。この中山間地域間の均衡を考慮すること、さらに、鳥取市選挙区を1減にし、そして米子市選挙区を1減にした場合、人口格差は2.17倍に縮小いたします。そして、議員1人当たりの人口について見ましても、米子市が1万7,900人で、最も多い西伯郡が1万8,538人で、米子市はまだそれを下回る状態にあります。そういったことを考慮し、鳥取市選挙区が1減、米子市選挙区を1減とする案を提案いたします。

◎浜崎委員長
 続きまして、公明党さん。

○銀杏委員
 公明党といたしましては、多様な民意を反映することを基本としまして、そのために何点か考え方を持っております。そのために定数はなるべく減らさない、また、一人区については解消していく、そして、1票の格差を小さくするように配分をする、こういう3つの考え方で意見をまとめさせていただきました。
 書いてございますように、選挙区の区割りについては一人区を解消ということで、鳥取市、岩美郡、八頭郡選挙区を新設することによって、一人区が東部についてはなくなると。中部については、一人区はございませんので、なる予定もないので、今のままで結構と。西伯郡と日野郡選挙区を新設、合区をすると。それによって、公職選挙法によりまして、米子市と日吉津村の選挙区を新設する、これは飛び地解消といったことでございます。
 定数配分でありますけれども、公職選挙法第15条第8項ただし書は適用しない。つまり、原則どおりの定数配分とするというふうな考えでございます。
 理由といたしましては、一人区を解消し、合区による複数人区とすることで、1票の格差を縮減して、県民の多様な意見をより反映できるようにするということでございます。
 見直し後の議員総定数につきましては、現行より2減の33名というふうなことを主張させていただきたいと思います。

◎浜崎委員長
 続きまして、公明党さんが終わりましたので、無所属ということですが、お一人だけでよろしいですか。

○市谷委員
 私も含めて私がおられない方については。

◎浜崎委員長
 では、市谷委員。

○市谷委員
 そうしましたら、私のほうから、無所属で私と福浜議員と松田議員と西村議員の分を紹介させてもらいます。
 まず、選挙区の区割りについてですけれども、そこを見ていただいたらと思いますけれども、見直すべきというのが私も含めて3名の議員がいると。それで見直すべきという意見なのですけれども、さっき公明党さんからもありましたけれども、定数1というのは、やはり選挙区内の多様な民意が反映できない。それから、今、定数1のところはもう、鳥取県は100%無投票ということになっていて、やはり定数1を解消しないと、選挙に出ることも諦めてしまったりするような傾向があるのではないかというふうに思いますので、やはり区割りを見直しして、多様な民意が反映できるようにすべきではないかというふうなことです。ほかの方の意見はここではなかったので、ひとまず、ここは私の意見を言っておき、玉木議員は、また後から言っていただいたらと思います。
 一人区の取扱いについては、1つは解消すべきというのが、私とあとほか議員と、それから、現行どおりというので福浜議員、松田議員、その他というのは西村議員ということになっています。私のほうからは、解消すべきというのはさっき言った理由で、多様な民意の反映のためということなのですけれども、まずは、定数を削減するのではなくて、一人区のところを複数にすると、2にするということ、要するに増やすということ、定数そのものも増やすということがどうかなと。それをしないのであれば、定数は削減せず、鳥取・岩美、それから日野・西伯の合区、また、米子と日吉津の飛び地解消という案はどうかと。それで、1票の格差のことについても、定数削減をしないで、この鳥取・岩美、日野・西伯、それから、日吉津の飛び地解消をした場合に、これは格差が2倍を超えず1.435倍ということになりますので、2倍を超えるというのはやはり格差が大きいと思いますから、私の案でいきますと1.435倍ということになるということです。
 ただ、これは無所属の会派の中で共通した意見だったのですけれども、合区とか飛び地解消というのは、今、自治体さんや議会のほうからも意見は出ていますけれども、住民の皆さんにやはり直接意見をまずは聞いてから、どうするかは考えるべきだというのは、私だけではなく、皆から共通して出された意見でした。
 一人区の解消のところで福浜議員が、日野郡は1つという歴史的な積み上げを無視して、法律で決まっているから仕方がないと合区を進めるのではなく、参議院で合区反対を求めているのと同様のスタンスで向き合うのが筋ではないか。したがって、存続に賛成と。
 松田議員のほうからは、参議院で合区に反対しているのと同じ考え方をすべきであり、一人区を解消すべきではない。
 西村議員のほうからは、日野郡は人口減により、法的に選挙区が消滅する可能性が高いが、拙速に消滅させるべきではない、議論が必要である。八頭郡、岩美郡についても、拙速に合区にしたり、消滅すべきではないということです。
 次に、飛び地の取扱いについては、解消すべきというのが福浜議員はじめ3名、それから、現行どおりというのが西村議員、松田議員、前住議員、それから、その他で私ということです。その理由なのですけれども、福浜議員のほうからは、飛び地の取扱いは有権者である日吉津村民や日吉津村がどうお考えか、聞き取る必要があると思う。勝手に県議会で決めてと反発を招くより、丁寧に段取りを踏むべきではないか。その上で、米子市選挙区との合区は賛成、飛び地解消は賛成と。松田議員のほうからは、日吉津村民の意見を聞いて検討すべきである。それから、西村議員のほうからは、日吉津村は選挙区を米子市に入れるべきではない。日野郡の選挙区消滅可能性と飛び地の議論は別である。行政区は西伯郡のため、米子市のためではない。県議会で合区にするなら、米子市議会、日吉津村議会も合区にして、行政区も米子市にすべきという話になってしまう。それから、地方自治の観点からも、健全な運営と言えず、双方の住民理解も得られないと考える。飛び地なのは日吉津村のアイデンティティー。合区にするなら、住民投票で決めるべき、県議会で勝手に決めるべきではない。日吉津村は市町村合併のときに、自ら米子市に合併しない道を選んでいるから、さっきアイデンティティーという話もありましたけれども、この飛び地解消ということには否定的な御意見をしておられます。それから、私は飛び地の取扱いについては、結論を出す前に、県民や住民の皆さんに意見照会するというのが大事だということを前提にしています。
 その他の意見としてですけれども、私からは、これは今も大分共通して出ているのですけれども、定数3の削減は、やはり強制合区を招くためにやるべきではないということと、あわせて、書いていないのですけれども、私はそもそも定数削減をすべきではないということを改めて言っておきます。
 福浜議員のほうからは、日本全体が人口減に向かう中、人口比のみで定数を決める法律がこのままでいいのか、声を上げるべきだ。人口減だから必然的に定数削減は不可避という考えや方向性のマイナス面を有権者である県民にもっとアピールすべきだ。したがって、定数減には反対のスタンスだという御意見。
 松田議員のほうからは、参議院での合区と同様に、人口減による定数減は慎重になるべきである。
 西村議員からは、現行どおりでよいが、定数減に伴う見直しが必要な場合には、最小限の変更とすべき。拙速で大幅な変更は現行法の下で県民に理由説明がつかないし、県民の理解も得られにくい。県民には法の下、公正で明確な数字、理由を示せる方法、結論を熟考、熟論して表すべきだ。定数減をするなら、今回は最小限にとどめるべき。ただでさえ、全国一人口最少県で、国民の土地と生活を守っており、議員の数が減ると、結果、県民の声を政治に反映する力が弱くなると考える。人口減少下にある地方、本県において、公職選挙法は地方の実情や選挙区の面積を勘案しておらず、法律が実態に適応していないと考える。これは福浜議員と同じような意見ですかね。それから、地方自治を守るためにも、議員定数の議論とともに、クオーター制導入や公職選挙法の改正なども視野に入れて議論していく必要もあるのではないかということです。
 あとはほかの方からどうぞ、紹介してください。

○山川委員
 無所属7名いるのですけれども、全員、要は定数、区割り、一人区、飛び地、全員がばらばらな意見なのです。ただ、7人全員が一緒に納得したのが、区割りとかをいじるのであれば、生活区に関わってくるので、関わる住民に対して説明は必要ではないか、これは一致した意見です。

○前住委員
 私の意見としましては、選挙区の区割りについても、一人区についても、飛び地についても、現行どおりでお願いできたらというふうに思います。なるべく定数も最小限にとどめていただけたらなと思いますので、よろしくお願いします。

○市谷委員
 すみません、ちょっとごめんなさい。玉木議員がメンバーかと思い込んでいて、紹介しなかったので。
 選挙区の区割りのところ、玉木議員が、検討委員会が示したシミュレーション、定数3減あたりを目指すべきと。
 一人区の取扱いについて玉木議員は、特定の候補や政党が強い地域の場合、他の候補者が立候補しづらくなり、その結果、無投票当選が生じやすい。選挙に対する無力感が広まり、投票率の低下や政治に対する無関心が進む。一人区は死に票が増えると、ここは私とも同意見です。
 飛び地の解消について玉木議員からは、飛び地が解消され、選挙区が地理的に連続することで、地域間のつながりが強化され、地域全体としての一体感が高まる。これにより、地域社会全体の問題解決に向けた連携が強化され、共同プロジェクトや地域活性化の取組が推進しやすくなる。
 その他の意見として玉木議員からは、選挙区間の人口格差を是正することで、選挙区の公平な代表制と正確な有権者の意思を反映できるということでした。

◎浜崎委員長
 玉木議員の追加を言っていただきましたけれども、今、選挙区区割りについて、各会派等からそれぞれ報告をいただきました。
 本日は、選挙区の見直しについて、委員の皆さんに御議論をいただいて、可能であるならでありますが、当委員会としての一定の方向性を見いだすことができればとも考えておりましたが、なかなかそれは難しいと思いますので、今日は皆さんの御意見を積極的にどんどん出していただいてということにしたいと思います。もちろん皆さんも御存じだと思いますが、今日決定するわけではありませんので、また、改めて最後に申し上げますが、会派に今日の件を持ち帰っていただいて、再度検討していただいて、また、11月議会で改めて決定の方向でという協議をこの委員会でさせていただくと、念のために言っておきますが、そういう流れでございますので、今日のところは思った意見をどんどん出していただくということでございます。
 それでは、選挙区の見直しについて言っていただきましたので、方向性を見いだすことができればということで申し上げたのですが、まず、現行の選挙区を見直すべきか否かについて、現行どおり、区割り変更は行わないとする報告と見直したほうがいいのではないかということで、区割り変更すべきという報告もあったように思います。
 それで、今の件につきましては、自民党と民主とっとりなり、また無所属の何名かは現行どおりということですし、それ以外の方は、公明党さんも含めて、市谷委員もそうですが、見直すべきというような意見も、山川委員もそうだということで、玉木議員の話も追加で聞かせていただきました。それで、昨年度、この特別委員会で委員の皆さんに議論をいただいて、議員の総定数については、これは削減することということで、それで削減することと同時に、決定ではありませんが、削減する定数を2減ないし3減を基本とするという話までは出ております。これを基本とすることということが出ているというような、既にこの会でお決めいただいております。本日、現行どおり、区割り変更を行わないとの報告をされた会派などからは、例えば、削減する定数を2減に止めるべきとか、定数減とする選挙区については、公職選挙法第15条第8項ただし書の適用も考えるべきというような御意見もありましたが、これらの点について、委員の皆さんの議論をこれからそれぞれこの場でお願いをしたいと思います。
 まずは、現行の選挙区区割りについて、現行どおりとすべきか見直すべきかなど、意見のある委員は順次発言をお願いしたいと思います。どうでしょうか。一応、各会派からということで総じて話は聞かせていただきました。
 興治委員。

○興治委員
 さっき言ったのですけれども、補強意見として、従来からこの県議会議員選挙の区割りについては、郡市の区域によるということでやってきました。それがかなり長い間、その形で選ばれてきたという経過がありますので、その歴史的経過というのは住民の中に浸透していると。それがゆえに、今回、日野郡選挙区、西伯郡選挙区の合区はしないでくださいよという要望、陳情も出てきているのだろうと思います。
 それで、人口推計等々から2減にしておけば、区割りの変更をしないで済む見通しがあると、強制合区しないで済むということがあります。それは次の選挙のみならず、国勢調査と県会議員選挙の年の関係で、次の次もこのままでいける可能性もあるだろうと思います。さっき言ったように、歴史的経過から、もし区割りを変更するのであれば、やむを得ず区割りを変更するという形がいいのだろうと思うのですね。そうなると、強制合区になるときではないかなと。それまでは現行の区割りのまま、今の状態でいけば、2減でいけば、やれる可能性がありますので、このままで、この状態でやると、区割りはこのままの状態でやるということでやったほうがいいと思います。

◎浜崎委員長
 ありがとうございます。
 ほか、ございますでしょうか。
 山川委員。

○山川委員
 鳥取県議会でずっと区割りとか、長い間、話し合われてきたのですけれども、実際にシミュレーションが出されて、やはり西部町村議会議長会だったり西部町村会が、これはいけないぞということで、区割りの存続を求める要望書が出されて初めて、区割りを県議会でいじらないという議論が出ていますけれども、そもそも最初から県議会が、西部町村議会議長会だったり西部町村会に問合せだったり確認をすればいいことで、鳥取県議会の報酬は県民から出ていて、結局、県民理解が一番だと思いますので、県民の納得を得るためには、定数2なり3をいじろうと思うけれどもどうだろうかという話を、東、中、西でやはり説明会をしないといけないと思います。いずれはするというふうに言われて、厳しい意見だから嫌だみたいな話もありましたが、これをしないで勝手に県議会で決めてという話になってくるので、そこは省かないでいただきたい。

◎浜崎委員長
 銀杏委員。

○銀杏委員
 以前から県議会議員定数を減にすべきというのはあちこちで県民の意見として聞いているわけでして、それにあらがえない情勢の中で、前議会でもそうした定数減ということは検討してきたわけですね。人口は減っていきますし、定数減がさらに進めば、また、人口の偏在も当然起きてくるので、例えば、一人区はさらに増えていくとか、0.5未満の自治体、選挙区も出てくるということで、強制合区しなくてはいけなくなる可能性も、さらにこれから増えていくわけですね。そのたびに特例を生かしてやっていくというのにも限界があるだろうなと思っています。だから、もうそろそろそういう基本に立ち返った考え方で、ある程度、合区も進めてやっていく必要があるのではないかなというふうに思っております。そうしないと、ある意味、県民の意見も多様でありますので、定数減をしてほしいというところもあれば、いや、やはり自分の地域からは必ず1人は出られるようにしてほしいという意見もありますので、両方を満足させるというのはなかなか難しいと思います。

◎浜崎委員長
 尾崎委員。

○尾崎委員
 ありがとうございます。いろいろな御意見があると思いますし、本当にこれは難しい問題だなと思います。一般の県民からすれば、定数は減ったほうがいいという方も結構あると思いますけれども、でも、我が町が合区されるのは嫌だと、我が町が、我が村が、我が郡が減るのは嫌だという、ちょっと矛盾した気持ちを持っておられるのではないかなと思っております。やはり私、基本的にはあまりにも大きな選挙区、例えば、八頭郡と鳥取市で全部みたいなもの、それから、西伯郡と日野郡で全部みたいなものは、やはり議員が一人一人、声を聞こうと思っても、非常に広い。やはりそれはあまり大きくすべきではないかなというのが、一つ思っています。ですので、現行のままというのは非常にいいバランスがあって、今のままというのは選挙区としてはいいかなと思っているところです。
 あと、人数については、2人がちょうどいいのではないかなというふうに思いますが、区割りは本当に微妙なところで、もしするのであれば、本当にしっかりと説明をしていく、意見を聞いていくということが必要であると思っています。

◎浜崎委員長
 市谷委員。

○市谷委員
 同じような話の繰り返しになるとは思うのですけれども、議員を減らしたらいいではないかという話はよく聞く話ではありますけれども、一方で、声が届かないと。だから、やはりこれは議員の働き具合といいますか、そこをもっと高めることがやはり解決の道であって、数を減らせば、やはりより声は届きにくくなるし、多様な声はより届かなくなるということなので、基本的にやはり定数を減らすべきではないというふうに思います。
 それで、区割りについては、一人区をこのままにしていくとやはり多様な民意が届かないということになりますので、公明党さんのこういう考えもあるのだなというふうに、今見て思いましたけれども、ただ、さっき山川委員も言ったのですけれども、こちらが決めてしまってから、また、住民の方がそれを知って何だという話になってしまうということは大いに心配もされますし、やはりこれは県民の方に意見を聞くと、早めに議論を始めたというのは、そういう住民の皆さんとのコミュニケーションを取る時間があるということだと思いますので、皆さん、どうでしょうかということで、決めてしまう前にまず住民の方の意見を聞くということに取り組んだらどうかなと思います。私は私の意見もあるのですけれども、書いてあるとおりで。

◎浜崎委員長
 ほかはどうですか。住民の方から御意見を聞くというのも当然のことですし、ただ、それをどこまでということもありますし、意見を聞きますと、いろんな意見が出てくるわけですよね。だから、その辺のところの対応の仕方という部分も出てくるのではないかなとは思いますが、基本的に我々も県民から選挙されて出ているわけですから、住民の意見というものをいろんな部分で取り入れていくという考え方は必要だというふうに思いますので、そう承っておきます。
 ほかにございますか。よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、選挙区につきましては、現行どおりでいいのではないかという意見のほうが多かったように思います。また、仮に選挙区を現行どおりという場合にも、例えば、削減する議員定数は2減であったり、これは例えばの話ですよ、またその際、定数の削減を行う場合は公職選挙法第15条第8項ただし書を適用するというような状況もあるのかもしれませんけれども、そういうようなことも含めまして、いろんな意見を賜ったということでございます。
 今日の議論は、また次に生かしていきたいというふうに思っておりますが、先ほども冒頭で言いましたように、本日、結論を急いで、委員の採決を採ることにはためらいを感じておりますので、また持ち帰ってということでよろしくお願いしたいと思います。
 具体的にこの選挙区の区割りの決定であるとか、削減する定数及び実際にどの選挙区から定数を削減するかという問題につきましては、慎重の上にも慎重を重ねて議論を進めていくべきというふうに考えております。
 ついては、本日の多数意見でありました、現行どおりとすることであったり、それを前提として2減にとどめてはどうかという御意見もありましたし、定数削減の場合の選挙区につきましては、公職選挙法第15条第8項ただし書もありますけれども、皆さんのほうから鳥取市、米子市という部分も以前から出ていたということでありますが、このそれぞれについて、再度持ち帰っていただきまして、本日出た委員からの意見を踏まえて、各会派等で改めて議論をお願いしたいというふうに思いますが、よろしいでしょうか。
 それについて何か。
 村上委員。

○村上委員
 終わる前にいいですか。今さっき議論が出た、住民へ意見を聞くということに対して結論を今回出さなければ、聞くタイミングがないと思いますので、それは今、聞くのか聞かないのかということは、このまま終わると結論が出ないまま、聞かないということだけが決まってしまいますので、次回決めると事務局が大変なのでどうかなと。聞かないのであれば聞かないですし。

◎浜崎委員長
 予定としては、事務局、どうかな。予定としては、今日決めるというふうには思ってなかったので、ただ、今、あなたがおっしゃったように、また後になると、それだけ、(興治委員「委員長に一任。」と呼ぶ)今日の皆さんの意見はしっかりと、意見は意見として聞かせていただきましたので、検討させていただくということで、……
 そうしましたら、今の話で、住民の意見を聞くという話がありましたけれども、それを改めて確認ですけれども、大体分かっておりますが、採決したいと思います。住民の意見を取ったほうがいいのではないかということについて。

○銀杏委員
 意見を聞くといっても、どういう形で聞くのかとか。同じ人が何人も名前を変えて意見発表されても困るし、投票制みたいにするのか、住民投票までは必要ないと思うのですけれども、ネットでやるのかとか、ちょっとそれが分からないと何とも言えませんので。

◎浜崎委員長
 だから、そういうことになると、改めて、今聞いたらどうだという話があったので皆さんに振りましたけれども、今の御意見は私もそう思いますので、どっちみちいろいろそれで決まりというわけではないので、いろいろなことを考えていかないといけない。今、結論を出せませんので、よろしいでしょうか。(興治委員「いいです。」と呼ぶ)こちらのほうでしっかりと早急に詰めたいと思います。また、その段階で皆さんにお聞きすることがあれば、また確認させていただくということで御理解いただきたいと思います。よろしいですね。(「はい」と呼ぶ者あり)
 会派等での議論をしっかりやっていただいて、しつこいかもしれませんが、大事な話ですので、もう一度今日の結果も踏まえて議論を会派でしていただくと。次の定例会で開催する特別委員会におきましては、当委員会の方針を決定すべきかどうかということを委員の採決を採って決定するということにしたいと思います。次の定例会で開催する特別委員会において決定するということにしたいと思います。これをずっと引っ張っていたらなかなか、さっきのお話ではないですけれども、事務局も大変になりますので、それが精いっぱいのところかなということで、あわせて、皆さんに御理解、御協力をお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。(山川委員「住民説明会が先ではないですか。」と呼ぶ)

○市谷委員
 次で決めてしまうということになると、ちょっとそういう意見、住民の方からの意見を聞いたりというあたりの、その辺のどういう段取りで進めるかということもセットでやらないといけないかなと思うのですけれども。

◎浜崎委員長
 だけれども、次回採決するという場合には、今日言われた住民の意見というのも、それは完璧に全部の意見をさらえるということは無理だと思いますけれども、取りあえず住民の方の意見という部分をお聞きするというか、意見を出していただくという部分は可能な限りちょっと検討したいと思います。今、それはどういうふうにということは言えません。

○興治委員
 条例改正を本会議で決定するのはまだ先でしょう。

◎浜崎委員長
 それもできたらという思いでしたけれども、いよいよ考えてみると、それを一遍にというわけにいきませんので、条例改正についてはね。その辺のところはまた検討させてもらわないといけないと思います。
 取りあえず、よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 では、そういうことで、はっきり決まっておりませんけれども、1つずつしっかりとできる分から進めていくということで御理解いただきたいと思います。よろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 どうもありがとうございました。

午後1時39分 閉会

 
 

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