会議の概要
午後1時40分 開会
◎浜崎委員長
ただいまから議員定数等調査検討特別委員会を開会いたします。
初めに、会議録署名委員を指名させていただきます。
本日の会議録署名委員は、鹿島委員と前住委員にお願いいたしたいと思います。よろしくお願いします。
それでは、議題に入りたいと思います。
前回の委員会では、選挙区の見直し等について各会派等から報告をいただき、委員の皆さんにも議論をしていただきました。その際、一部の委員の方から、当委員会の方針を決定する前に県民から意見聴取をすべきとの意見がございました。
本日は、まず、この県民からの意見聴取についてを議題とさせていただきたいと思います。議員定数や選挙区区割りの見直しに関して、県民から意見聴取を行うべきか否かについて、各会派の意見をお伺いします。
まず、自民党さん。
○福田委員
しないということでお願いいたします。理由は、現状の選挙区区割りの見直しまでは想定されていないので、これまでどおりの取扱いでよいと思われるということであります。
◎浜崎委員長
ありがとうございました。
では、民主党さん、どうでしょう。
興治委員。
○興治委員
結論は、県民に意見を聞く必要はないということです。その理由としては、今回、35人から2減として、33人にすると。定数の削減だけですので、それによって区割りの変更の必要はないということで、区割りの変更がある場合は、そこの区割りによって影響するところについて、特に県民に意見を聞くというようなことを考え得るかもしれませんけれども、今回はそれがありませんので、必要ないということ。それと、過去の定数の改定について、県民の意見を聞いたことはないということがございます。県民代表である県議会議員が責任を持って決めればそれでよいという考え方です。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
公明党さん、どうでございますか。
○銀杏委員
これまでこの議員定数の関係は長らく議論が続いておりまして、前議会でもそうですし、また、今議会においては、昨年来ずっと続けているわけで、その間、県民の皆さんからいろんな意見も聞いてきておりますので、改めて私どもの党としては聞く必要はないのではないかと思っております。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
そういたしますと、無所属さん。
市谷委員。
○市谷委員
ペーパーを配らせていただいています。意見聴取をすべきということです。
その理由なのですけれども、まず第1のところに書いていますけれども、鳥取県議会というのは鳥取県政の最高議決機関であります。ですから、その議員定数とか区割りは、主権者である県民の意思をどう県政に反映するか。在り方にするかという極めて民主主義の問題だというふうに思います。ただ、現状では、人口が減っているとか、それから投票率、我々がこの間あった選挙の分は過去最低でしたね。こういう問題があるのだけれども、ではというので、定数を削減すればこうした問題が解決するというものではないと私は考えます。ですから、ちゃんと県議会の役割を我々自身がやはり伝える。それから、県議会、それから定数、区割りの在り方はどんな姿で本来あるべきなのかということを県民と共に考えること自体が、今、非常に重要ではないかと。こういう県民と共に考えることを通じて、県民の皆さんにもっと県議会について関心を持っていただいたり、それから、投票率の向上ということにつなげる機会にもすることができるのではないかということで、意見聴取をやるべきだと。
それで、ではどういう内容でやったらいいのかということで、まず1つは、やはり県議会の役割、それから現状はどうなのかということをまずお話をさせていただく。非常に私が参考になったのは、この間、議会改革のほうで議会の若者タスクフォースの皆さんが高校生の皆さんと、議会はこういうことなのですよって説明して、高校生たちが知らなくて、改めて県議会というものの役割を認識されたりして、こういうことを我々自身がもっと県民にやはり話をすることが大事だというので、まず、県議会の紹介を議長にしていただく。それで、議会は年4回あって、常任委員会もあって、報酬はこれで、政務活動費はこんなのですよと。それから、この間、県議会として努力をしてきていること、議会基本条例とか出前県議会とか、高校生議会とか若者タスクフォースとか、そういう県議会が今どういう努力をして、皆さんの民意を反映するようにしているのか。その上で、投票率がどうなのだと。それから、人口減少で議員定数がどう推移してきたか、他県との比較。それから、区割り、定数の現状、1人区問題、こういうふうに、まず現状とか努力していること、それから、区割りや定数に関することについて、まずお話しをさせていただいて、意見交換する。その上で、では、我々として議員定数、区割りをどういうふうに考えているのかということで、当初、3人削減というお話もありました。それから、定数2削減というのも、今、そういう話も出ていますし、各選挙区の定数がそれでどうなるのか。それから、1人区を解消するためには一体どういう案があるのかということで、この間、議会事務局にも作成していただいた案、それから、私のほうは、実はこういうふうに考えていまして……。
◎浜崎委員長
市谷委員、できるだけ簡潔にまとめていただくようにお願いいたします。
○市谷委員
はい、分かりました。
見ていただいたらと思いますけれども、こういうような定数1の問題を解消するということについても県民の皆さんに提示をして、意見交換をする。実施方法としては、東・中・西部で会場を取って、いわゆる出前県議会の姿で、特別委員会のメンバーが説明すると。法的な部分は事務局にもサポートしていただくということで、オンライン配信も含めてやるというのはどうかという案です。
◎浜崎委員長
ありがとうございました。
ほか御意見ございますか。
山川委員。
○山川委員
県民の意見を聞くのが、何が怖いのでしょうか。先ほどから何か理由を聞いていましたら、結局、区割りをいじらないからとか言われますが、理由らしい理由になっていないです。県民の一番最大の理解者で、県民のための議会ではないのですか。議員は県民の代表だからと言われますけれども、議員は王様なのですか。県民の意見を聞くのが、何がいけないのですか。やり方の問題ではないですか。だから、結局、例えば議員定数を今、2人いじろうと思っている。もしそれに対して厳しい声しか来ないと言われたとしても、5人ぐらい減らせと言われたときに、では区割りとか、逆に言ったら、皆さんの生活区のところが変わりますよ。皆さんの町だったり村からいなくなりますよという話をしたら、それは説明できるのではないですか。逆に議員定数は減らすべきではないというふうに言われたときは、では、この人口減少のときに議員を減らさないでいいのですかということで、その結論に対して説明できるのではないですか。県民と一緒に、やはり県民のための議会であるからこそ、意見聴取は必ず必要だと思います。
◎浜崎委員長
ほか御意見ある方はいらっしゃいますでしょうか。
前住委員。
○前住委員
僕は、聴取しなくていいと思っています。先ほども何かいろいろありましたけれども、県民の代表で出ているので、僕自身も議会のことは議員が決めればいいと思います。やはりあまり議会のことを知らない方は、多分減らせ減らせとなってくると思ったりもしますので、議員で決めればいいと思います。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
ほかございますでしょうか。
山川委員。
○山川委員
議員の地位と名誉に関わることですから、無所属といっても、結局、皆さん、異なることがすごく多いので、もしオブザーバーの議員から意見があれば、聞いていただけたらと思いますけれども、いかがですか。
◎浜崎委員長
という御意見がありましたが、皆さん、どうですか。(「委員会でやることだ」と呼ぶ者あり)
○山川委員
いやいや、でも地位と名誉に関わることです。
◎浜崎委員長
いや、それはそれで、あなたの御意見です。それを改めて皆さんに問いかけをさせていただいている。この委員会という立ち位置からして、そこまでの必要はないということでよろしゅうございますか。(「はい」と呼ぶ者あり)(山川委員「いやいやいや」と呼ぶ)
○市谷委員
さっき民主さんのほうから、区割りは変わらないのでって、まだそれは決まったわけではないのですよ。それで、1人区の問題についても解消すべきという意見はまだ引き続き残っているわけで、今、民主や自民の方々が出しているのが区割りは変えないという案であって、まだ決定したわけではないですから、私たちは、それはやはり検討すべき事項だと思います。
◎浜崎委員長
決定したということでおっしゃったわけではないと思うのだけれども、流れとして、説明の中でおっしゃったということだと思います。
○市谷委員
だから、意見をやはり聞くということをしないといけないと思います。
◎浜崎委員長
はい、分かりました。
ほかございますでしょうか。よろしいですね。
それでは、意見も出尽くしたようでございますので……(山川委員「オブザーバーは駄目ですか」と呼ぶ)(「駄目だって」と呼ぶ者あり)
だから、今、皆さんにお聞きしたら、それは委員会で決めることだということで、皆さんの御意見をいただきましたので、私としても、委員長として、その方向でさせていただきたいと思います。
改めて皆さんにお諮りしますが、よろしいですね。(「はい」と呼ぶ者あり)(市谷委員「よくありません」と呼ぶ)
お二人の御意見はしっかりと意見として賜ったということで、お受けしたいと思います。結論は結論で出さないといけないものですから。
山川委員。
○山川委員
意見聴取を現段階では県民に説明する必要がないというのが賛成大多数ということなのですけれども、結果……(発言する者あり)いやいや、あっ、まだか。では、その採決を得てから、もう一遍発言させていただきます。
◎浜崎委員長
それでは、採決を行いたいと思います。
議員定数や選挙区の区割り見直しに関して、事前に意見聴取を行うことに賛成の委員の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成少数であります。したがいまして、意見聴取は行わないことに決定をいたしました。
次に、議員定数等の見直しに係る当委員会の方針についてを議題といたします。
前回の委員会で各会派等から御報告をいただき、また、委員の皆さんにも議論をいただきました。前回の委員会で出た意見につきましては、各会派等に持ち帰りの上、改めて御検討をいただいたというふうに認識をしております。
よって、本日は、採決をもって当委員会の見直し方針を決定したいと考えますが、その前に、委員の皆さんから改めて意見があれば、お伺いしたいと思います。
市谷委員。
○市谷委員
まず、これは持ち帰って、無所属のところで検討していないのですよ。と言いますのが、まず、前回の議論の話の続きとして、さっきから出ている意見聴取をするかどうかということ、この案でいくなどということを申し訳ないけれども、無所属で検討はしていないのですよ。その上で、だから、出てくる意見なのですけれども、この米子市マイナス1、八頭郡プラス1、プラス1というか順当にいけば、八頭郡が2から1になるのだけれども、そうした根拠、合理的な説明を聞きたいという意見が出ております。この自民と民主の案がどういう過程で出てきたかがよく見えないと。つまり、区割りもつつかないし、八頭郡は2のまま維持するという、その辺も含めてちょっとよく分からないという意見が出ています。それで、なぜ人口推計値でマイナス2なのか、なぜ鳥取市と米子市が1ずつ減なのか、なぜ1人区が減らされないのか、八頭郡が何でプラス1に事実上なるのかということです。
それで、さらに、国勢調査がこれからあるのですけれども、その結果が出ると、また、我々が何か案を決めたけれども、またつつかなきゃいけないというので、見直しを求められることになる場合に、どういうふうに対応するのかという質問、意見が出ています。
◎浜崎委員長
野坂副委員長。
○野坂副委員長
委員長、今、市谷委員が言われていますけれども、各会派の意見というのはもう前回から議論しておりますので、各会派の意見を持ち帰ってもらって、再度確定したものを、会派確認したものを持って出る場ですので、進行が逆戻りになるような話なので、そこはちょっと整理をお願いしたいなと。
◎浜崎委員長
そうですね。という御意見でありますが。
○市谷委員
それで、無所属のほうは、区割りだとか飛び地の扱いだとかいろんな意見が出ていたわけです。定数についてもいろんな意見がありまして、単純に今、自民や民主が出しているようなものではなかったのですよ。そのままなのですよ。
◎浜崎委員長
そのことについては持ち帰って、各会派でというのは、無所属さんは無所属さんで、含めてですから、それでお願いをして、先ほど、まだちょっと話ができていないとかとおっしゃいましたけれども、私は前回のときに、必ず各会派に、無所属さんは無所属さんで持ち帰っていただいて、検討していただくということでお願いをしたはずですが、皆さん、そうですよね。(「はい」と呼ぶ者あり)
その方向でいきましたので、その件につきましては、今の段階ではこの方向で進めていくという打合せをさせていただいているということでございます。
○市谷委員
そうしますと、自民と民主さんの案を踏まえて、さっき、いろんな意見、質問、説明してほしいと。どうしてそういう案なのかというのを改めて説明してほしいというのが出ているのですけれども。(発言する者あり)
◎浜崎委員長
興治委員。
○興治委員
今、委員長が言われるように、各会派は持ち帰って協議しているのだから、まずはその結果をそれぞれ表明してもらえばいいではないですか。
◎浜崎委員長
そういうことです。それで、いろいろと今、皆さんにお伺いをしているという状況であります。改めて、自民党さんのほうから何か。
○福田委員
先ほど申し上げましたように、選挙区の区割り見直しまでは想定されていないので、これまでどおりの扱いでいいということと、それから、議員定数の削減については、県民からの意見聴取はなじまないということですね。それから、議員定数の削減につきましては、県民からの意見聴取による、意見等の多い少ないで決めるべきではないというようなことであります。
◎浜崎委員長
それは逆に言うと、やはり県民から推挙いただいた我々の責務においてということですね。
○福田委員
はい、そういうことです。
◎浜崎委員長
分かりました。(発言する者あり)ちょっと待ってください。
興治委員。
○興治委員
では、民主の意見を言いますね。総定数については2減で33人にすると。そのことによって、人口推計値を見れば、区割りを変更する必要はないということになりますので、そういう見通しが立ちますので、2減。ただし、これまでの行政実例のヘアー式最大剰余法でやれば、鳥取市選挙区が1減と八頭郡選挙区が1減の2人が1人になってしまうということがあります。それで、八頭郡選挙区については、公職選挙法第15条第8項のただし書を使って、特別の事情があるということで、八頭郡選挙区については1減にしない、2のまま。その代わりに、米子市選挙区9人のところを1減して8人にするという形で実施をするということです。
それで、八頭郡選挙区についての特別の事情ということについてですけれども、まず、議員1人当たりの人口格差が非常に大きくなってしまうと。八頭郡選挙区を仮に1にした場合、2.694というので、非常に大きくなってしまう、3倍近くになってしまうということ。それともう1点、八頭郡が仮に1人になれば、議員1人当たりの総面積が630.58平方キロになり、日野郡を超えて県内最大なのですよ。それで、最小の境港市、議員1人当たり14.56平方キロなのですけれども、それの43.3倍になってしまう。あと、その可住地面積を見ても、日野郡を超えて72.26平方キロになります。最小の米子市、11平方キロですけれども、その6.6倍になります。こういったあまりにも広い面積を抱えてしまうという問題を特別の事情として配慮して、八頭郡については2のままでいく。米子市について1減するということです。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
福田委員。
○福田委員
すみません、先ほど失敗しましたので、もう一回やらせてもらっていいでしょうか。
◎浜崎委員長
はい。
○福田委員
すみません、会派の意見、理由ですね。日野郡町村議会議長、西部町村議会議長会及び西部町村会から議長に対し、西伯郡及び日野郡選挙区の存続を求める要望書が提出されております。地元からの要望書を考えて、その有権者への影響を勘案すると、現状を維持することが妥当だと考えるということと、現行どおりの選挙区区割りにおいて、仮に3名減とすれば、日野郡選挙区が直ちに強制合区の基準に該当する可能性があるため、3名減は避けるべきであり、2名減が妥当と考える。
そして、行政実例に基づく通常の配分による2名減とすれば、鳥取市選挙区及び八頭郡選挙区から各1減となり、人口格差は2.694倍である。有権者への影響を抑制しながら、人口格差が2.174倍まで是正される鳥取市選挙区及び米子市選挙区から各1減とすることが妥当だということが我が会派の理由でございます。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。
市谷委員。
○市谷委員
私の意見なのですけれども、これは私が別に配らせていただいたものに、基本的には定数を削減しないということでいきたいとは思うのですが、仮に1減、2減した場合であっても、やはり今の自民や民主の案でいくと、人口格差が2倍を超えるのです。基本的には2倍を超えないということが原則として大事だと思います、一票の格差が2倍以上と。それで、私の1、2、3はちょっと合区ということが伴いますけれども、全て2倍以内に収まると。(3)の2削減の場合も、2倍以内に収まるということですね。やはり一票の格差って大事だと思うのですね。ですから、こういうことで、ただ、私は基本的には定数は削減すべきではないということなので、(1)でいきたいと思っています。
◎浜崎委員長
資料も頂いておりますので、皆さんも御覧になっておいていただけたらというふうに思いますし、市谷委員の御意見はそういうことだということでございます。
山川委員。
○山川委員
議員定数を削減することに対して、県民に説明をする、なじまないからということで、現段階で説明はしなくていいというのが大多数の意見だったのですけれども、採決を採ったのですけれども、ただ、もし仮に結果が確定したのであれば、それは説明会だったり、報告会だったりを出前県議会でするべきだと思いますけれども、それについてはどうですか。(「どうですかって、今する話ではない」と呼ぶ者あり)
◎浜崎委員長
いや、今、意見として聞かせていただきますので言ってください。
○山川委員
今回、議員の報酬が上がりますよね。上がって、県民所得からしたら、3倍、4倍になるわけですよ。それが1人当たり1万何千人を負っていると言われていますけれども、県議会議員って本当代表と言われているけれども、何をしているのという話なので、その結果があったのだったら、それに対しては責任を負わなくてはいけないので、きちんとやはり、特に削減するエリアにおいては、説明だったりを出前県議会でする必要があるのではないですか。
◎浜崎委員長
先ほど採決をさせていただきましたので……。
○山川委員
採決は現段階で、結果が出たら、新聞報道だけでいいのですか。
◎浜崎委員長
御意見として承っておきます。(「今する話ではない」と呼ぶ者あり)(山川委員「そうだがん」と呼ぶ)ちょっと待ちなさい。
銀杏委員。
○銀杏委員
今は議員定数等の見直しに係る方針について、各会派と無所属議員にその意見を聞いておられるわけですよね。
◎浜崎委員長
そうです。
○銀杏委員
私も公明党の3名の議員の代表として発表させてもらいます。
配付資料7ページ、10月8日時点のと、ほぼ変わりがありません。今回、最後の意見ということになると思うのですが、選挙制度というのは、議会制民主主義の根本でありまして、住民が議会に議員を送る、そういうことを決めるわけでございますので、安易な妥協はできません。
それで、公明党会派としては、多様な住民意見の反映という観点で、1人区はなくすと。それから、その観点から考えれば、議員定数はなるべく減らさないことが理想でありますけれども、これまでの議論であったり、議会内のいろいろな事件等もございまして、2減はやむを得ないのかなというふうに思います。
3番目に、ここに書いてありますように、1人区を解消するという、具体的には東部で1選挙区にすると。それから、西伯郡と日野郡は合区をするということで、法律にのっとって区割りを変えますので、自動的に米子市と日吉津村は合区になって新設、飛び地の解消で合区になるということであります。それで、特別の事情というのが、公職選挙法第15条第8項にありますけれども、これは使わないと。原則を守るということでやりたいと思います。
あと、一票の格差の問題も出ておりましたけれども、裁判でも、3.8倍ぐらいで違憲判決が出たということでありまして、多分この2倍台の倍率だと、違憲判決にはならないのではないかなということで、許容できるかもしれないと思っていますが、これは私どもの会派の意見ではなくて、一応先ほど出た一票の格差問題についての私の所感です。
◎浜崎委員長
ありがとうございます。貴重な御意見をありがとうございました。
ほかございますでしょうか。
皆さんからいろいろ御意見を賜りました。議論もいろいろ、いろんな御意見が出たわけですが、議論もここら辺で一区切りをさせていただきたいと思います。ここまでの議論を踏まえますと、当委員会の多数意見は、県議会自由民主党及び鳥取県議会民主とっとりから提案のありました選挙区の見直しは行わないこと、議員定数の削減は2減にとどめること、議員定数を削減する選挙区は、今、公明党さんからもいろいろお話がございましたが、公職選挙法第15条第8項ただし書を適用し、鳥取市、米子市の両選挙区から各1減とすることというふうであったように思いますが、よろしゅうございますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、採決を行いたいと思います。
いろいろ御意見はいただきましたので、それはそれで踏まえた上で採決をさせていただきますが、当委員会の方針に決定することに賛成の委員の挙手を求めます。(山川委員「何の採決」と呼ぶ)
今言いましたが、選挙区の見直しは行わないこと、議員定数の削減は2減にとどめること、議員定数を削減する選挙区は、公職選挙法第15条第8項ただし書を適用して、鳥取市、米子市の両選挙区から各1減とすることであったように思います。これを採決したいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、採決を行います。
当委員会の方針に決定することに賛成の委員の挙手を求めます。(賛成者挙手)
自民並びに民主ほか賛成多数であります。したがいまして、そのように決定をいたします。よろしゅうございますか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは、3番……(発言する者あり)今ですか、ちょっと手短にお願いします。
○市谷委員
それで今、そういう内容を決めたというか、ということになっていっているのですけれども、先ほど山川委員が言われたように、マスコミ報道ベースだけではなくて、我々がちゃんと自らの口でやはり説明するということをすべきだというふうに思います。最初の意見聴取というのは、いろんな案を、皆さんに意見を聞くという必要性を言ったわけですけれども、では、最終、こういうことになるけれども、どうなのだということを県民の皆さんに意見を聞く機会が必要だと、それに我々も説明すると、要ると思いますけれども。
◎浜崎委員長
私のほうで記者発表という形はさせていただこうと思っておりますので、今おっしゃったようなことも踏まえて説明をさせていただこうと思いますが、皆さん、それでよろしゅうございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○市谷委員
あと、議場でこれを議決するということがあるのでしょうか。
◎浜崎委員長
それは、この後、話をさせていただきますので、よろしくお願いします。
そうしますと、賛成多数でありますので、そのように決定をさせていただいたということであります。次に、その他についてでありますが、本日、議員定数や選挙区に係る当委員会での見直しの方針が決定をされました。ついては、委員の皆さんに今後のスケジュールについて御相談をさせていただきたいと思いますが、今ちょっと申し上げましたけれども、詳細は事務局より説明をさせます。
●新高議事・法務政策課参事
先ほど、議場の話がございました。これから御相談させていただくのは、本日、委員会の方針が決定したということを踏まえて、次、鳥取県議会としての方針を決めていただくという手続に入るかと思います。その御相談であります。
次回の特別委員会について、まず御説明をさせていただきます。
次回、2月定例会中に開催する特別委員会におきまして、本日決定をされました見直しの方針に基づいて、これは定例的な作業でありますが、議会に提出する調査検討報告書、それから、議場で行う委員長報告の内容、こういったことを御審議いただくということにしておりますが、これに併せて、この際、この議員定数等を定めた条例というのがございます。この条例の改正案についても併せて御審議をいただきまして、委員会の発議として開会中の2月定例会に当委員会から提案をしてはいかがかといった御相談でございます。
過去の取扱いにおきまして、議員定数を見直した際の条例改正であります。これまでも定数の見直しということで、何度か改正をさせていただいております。その場合には、今回のスケジュールでいきますと、県議会議員選挙の1年前に当たる令和8年2月定例会で条例改正を行うということが通例となっておりますが、このたびの見直しにつきましても、これまでどおり、選挙区の見直しではなくて、定数だけの見直しであるということ。
市谷委員のほうからお尋ねが冒頭ございました国勢調査の絡みであります。令和7年国勢調査の結果が当然出てくるわけでありますけれども、実はそのスケジュールが少し最近変わってまいりまして、どちらかというと、後ろ倒しになってきております。先ほど、選挙の1年前にということを申し上げましたが、ここの国勢調査のまず速報値が発表になるのが、今現在公表されておりますのが、令和8年5月までに公表しますといったことになっております。ですから、最悪、5月まで数値が出てこないということになっておりまして、そういたしますと、なかなか国勢調査の結果を待ってから条例提案というのが今回は難しいスケジュールになっております。そういったことから、どっちにしても国勢調査を待ってということができませんので、令和8年2月に改正するか、あるいはこのたびの令和7年2月に改正するか、それほど変わりがないのではないかと考えるところであります。
3点目といたしまして、本日いろいろ御意見があった中で、委員会の方針を決めていただきました。決まったからには、やはりこれは早く県民の皆さんに周知をしていく。それも、先ほど条例改正ということがございましたけれども、議場で議案として議決をいただいて、県議会としての方針を早く定めていくということも必要ではないかということ。
最後に、このたび見直しの方針を決めていただきましたが、見直し方針の決定に携わっていただいた委員の皆さんで、できれば条例改正についても提案をしていただく、その責任を果たしていただくことが必要ではないかといったようなところでございます。
こういったことから、本日決定された見直しの方針に基づきまして、次の2月定例会に改めて条例改正案も併せて当委員会から提案をすることとしてはと考えたところでございます。
◎浜崎委員長
市谷委員。
○市谷委員
今決めた方針については、私は賛同できないのですよ。この特別委員会で提案ということになってくると、賛同者に名を連ねなければならなくなるのかどうか。そこを確認したいですし、もしそういう事態になるのであれば、委員を辞退させていただきたいというふうに思いますけれども、その辺の手続のことについて、どうなのでしょうか、ここで決めればいいということであれば、それはそれですけれども。
◎浜崎委員長
事務局。
●遠藤議事・法務政策課長
委員会発議ですので、委員長名で、各委員の連名とはなりません。
◎浜崎委員長
よろしいですね。
山川委員。
○山川委員
確認なのですけれども、委員長報告がされるではないですか、そのときに、委員長報告に対する質疑だったりとか討論とかはできるのですか。それで、その場合、委員であったらできないとか、委員外だったらできるとか、そこら辺はどうなのですか。
◎浜崎委員長
事務局。
●遠藤議事・法務政策課長
できます。
◎浜崎委員長
ほかございますか。
銀杏委員。
○銀杏委員
その他になるかもしれませんけれども、条例でも決めるということは、その根拠の国勢調査が必要なのですが、今の議論は、多分令和7年秋の国勢調査の速報値というか、大体予想して、それを基に今回の定数削減、区割りを決めるということになろうかと思います。決して2020年、今から4年前の国勢調査を基に決めるわけではないですよね。まずは、その確認を一つ。
◎浜崎委員長
それはそうでしょう。
事務局。
●遠藤議事・法務政策課長
前々回、事務局からシミュレーションを出しましたけれども、これは予測値です。予測値というのは出ておりまして、それに基づいて、あくまで令和7年10月を基準にした数字です。
○銀杏委員
それで、令和8年の末ぐらいになるかもしれないという速報値で、例えば日野郡選挙区が0.5を割ってしまったといった場合には、それはどうされるのですか。
●遠藤議事・法務政策課長
予測値には誤差が含まれます。過去の誤差の振れ具合とか、今、そういったものを踏まえてのものです。ただ、絶対とは限りませんので、仮に強制合区ということが発生すれば、それはまた新たな対応が必要になるかと思いますが、現時点であと10か月ぐらいあるのですけれども、毎月県から人口推計といいますか、月ごとも出ておりまして、それも注意して見ておりまして、ほぼ予測値に近いところで動いております。
○銀杏委員
私、可能性のことを言っているわけで、確定値も多分選挙の実施までに出てくると思います。そうした場合に、もう一回条例改正とかをする必要があるのかどうかという可能性の話を聞いています。
●遠藤議事・法務政策課長兼図書室長
おっしゃるとおりで、再度改正する必要が生じる可能性も、可能性としてはあります。
○銀杏委員
分かりました。
◎浜崎委員長
ほかございますか。
村上委員。
○村上委員
お願いではあるのですけれども、予測値でやるということで、日野郡に限らず、鳥取市、米子市、倉吉市、境港市、岩美郡、全て予測値だと思います。上振れ、下振れで、そもそもの定数の推計、11、9、3、2、1、1、1、3、2、1というのが変わる可能性というのはどれくらい見ておられますか。それも可能性はほぼないぐらいの、何か微妙なところでどっちかが3、ほかの選挙区からほかの選挙区に定数が移るというような可能性はどれぐらいありますか。確認されていますか。
◎浜崎委員長
事務局。
●遠藤議事・法務政策課長
それも踏まえて、シミュレーションしたものです。
○村上委員
ない。
◎浜崎委員長
ないということで。
○遠藤議事・法務政策課長
絶対はないですけど、過去の上振れ、下振れの振れ幅に収まっているということです。
◎浜崎委員長
よろしいですか。
ほかございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、見直しの方針を出させていただきましたが、それについての賛成か反対かということで皆さんの挙手をお願いしたいと思います。
賛成の方の挙手をお願いいたします。(「何の」と呼ぶ者あり)
いろいろ御意見が出たものですから、本論の流れが多少ちぐはぐしましたが、先ほど御意見を賜って、次回の委員会では条例改正案について御審議をいただいて、よろしければ、委員会発議として開会中の2月定例会に提案をしたいというふうに存じますがということでございます。よろしゅうございますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、そのようにさせていただきます。
ほか何か。
○市谷委員
また、次の2月議会のときにそれは議論させてください。
◎浜崎委員長
はい。それは議論として聞かせていただくということで。
取りあえず今のお話につきましては、皆さんのほうから賛成多数ということで、御意見をいただいたということでよろしゅうございますでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)
そのほか何かございますか。もうよろしいですね。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、以上をもちまして議員定数等調査検討特別委員会を閉会いたします。
午後2時24分 閉会
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