会議の概要
午前11時01分 開会
◎西村委員長
ただいまから福祉生活病院常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って進めさせていただきます。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、広谷委員と興治委員にお願いします。
それでは、ただいまから本委員会に付託されました議案につきまして審査を行います。
付託議案は、日程に記載の3議案であります。
これから付託議案に対する質疑を行っていただきますが、委員の皆様におかれましては、簡潔な質問と、マイクのスイッチの切替えをお願いします。
それでは、質疑のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
質疑がないようですので、付託議案に対する討論を行っていただきます。
○市谷委員
そうしましたら、討論を行います。
まず、議案第22号、令和5年度鳥取県一般会計補正予算です。
さっき本会議場でも申し上げましたが、新型コロナウイルス感染症総合対策強化事業が34億円の減額となっています。新型コロナが昨年5月8日に5類に引き下げられ、特別対策の終了というのが大きな要因でありますが、去年の夏、第九波、今年、年明けから第十波となって、先日も基礎疾患を持つ私の知人もコロナで亡くなりました。厚労省の研究でも、続く感染で心臓への影響などリスクが指摘され、軽視してはならないと警鐘が鳴らされています。対策を打ち切らず、県独自にでも私は継続すべきだったと考えますから、議案第22号補正予算に反対です。
次に、議案第24号、令和5年度鳥取県国民健康保険運営事業特別会計補正予算です。
国保の財政安定化基金が9.4億円の増額となっていますが、議場でも答弁ありましたように、今後の市町村の納付金や保険料の負担軽減のために活用されるとのことであり、議案第24号に賛成です。
最後に、議案第32号、令和5年度鳥取県営病院事業会計補正予算は、児童手当の支給の額の確定に伴う減額であり、それは当然のことだと思いますので、賛成です。以上です。
◎西村委員長
討論が出尽くしたようですので、これより採決に入ります。
採決については、反対討論のあった議案と、それ以外の議案に分けて採決することとしてよろしいか、お諮りをいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
それでは、本委員会に付託されました議案のうち、議案第22号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成多数であります。したがいまして、議案第22号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、本委員会に付託されました議案のうち、議案第24号及び議案第32号について、原案に賛成の方の挙手を求めます。(賛成者挙手)
賛成全員であります。したがいまして、議案第24号及び議案第32号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で付託議案の審査は終了しました。
なお、委員長報告の作成、内容については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
それでは、執行部の入替えを行いますので、暫時休憩をいたします。入替え次第、再開いたします。
午前11時04分 休憩
午前11時06分 再開
◎西村委員長
それでは、再開します。
報告事項は、福祉保健部、子ども家庭部の順で執行部の入替えを行います。
初めに、福祉保健部について行います。
執行部の皆様におかれましては、説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
報告1、令和6年度国民健康保険事業費納付金等の算定について、米田医療・保険課長の説明を求めます。
●米田医療・保険課長
福祉保健部の資料の2ページを御覧ください。令和6年度の国民健康保険事業の納付金の算定について報告を申し上げます。
年末に国から納付金の算定に必要な各種係数の確定値の連絡がございまして、それに基づいて令和6年度の納付金の算定をしました。その結果を報告申し上げるものです。
まず、県全体で必要となる納付金の総額は、119億8,000万円余りで、令和5年度と比べると16億5,000万円余りの減となりました。
減少した背景としては、3ページで、いわゆる団塊の世代の方が75歳に達して、国民健康保険から後期高齢者医療制度に移行が進んでいるというところが大きな要因であると考えています。医療費水準の高い世代が後期高齢者医療制度に行くということ、それから全体として加入者数が減少しているというところが減少の要因となっています。
一方で、後期高齢者医療分として国民健康保険が負担する額、あるいは介護納付分が増加したので、合計で約16億5,000万円の減となっています。
これら、県で必要となる納付金の額を各市町村の被保険者数や所得の高い低いというようなルールに従って計算して案分した結果は、2ページの左側の表の太枠のところになります。令和5年度と比べると、日吉津村を除く18の市町村で減少になりました。
各市町村へ案分する方法については、3ページの2の(2)ですが、従前と同じルールで決めており、それぞれの市町村の被加入者数とかで計算したところになります。これは、事前に市町村と合意を得て、県の国民健康保険の運営協議会でも了承いただいた計算方法となります。
3ですが、今後は、この各市町村に割り当てられた納付金を基に、各市町村がそれぞれ行う保険事業などの経費を加えて各市町村の歳入を勘案して、それぞれの市町村で保険料を決定することになります。
◎西村委員長
執行部の説明は以上です。
ただいままでの説明について、質疑等はありますでしょうか。
○市谷委員
確認ですが、国保自体は被保険者が減ってきていると。納付金額は減っているのですが、1人当たりの標準保険料率は、平均でいいので、令和5年度と6年度ではどう変わるのかを教えていただけないでしょうか。
●米田医療・保険課長
標準保険料率については、手元にございません。前回の常任委員会でも言われて宿題となっていますので、また提示したいと思います。
◎西村委員長
ほかにございますでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
では、次に、その他ですが、福祉保健部に関して、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
では、意見が尽きたようですので、福祉保健部につきましては以上で終わります。
執行部入替えのため、暫時休憩いたします。入替え次第行います。
午前11時12分 休憩
午前11時12分 再開
◎西村委員長
それでは、再開します。
引き続き、子ども家庭部について行います。
執行部の説明は要領よく簡潔に、マイクに向かってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
報告2、米子市内の認定こども園における施設内虐待への対応について、安田西部総合事務所県民福祉局副局長兼共生社会推進課長の説明を求めます。
●安田西部総合事務所県民福祉局副局長兼共生社会推進課長
資料2ページを御覧ください。米子市内の認定こども園において、施設内虐待等、不適切な対応がございました。本日、文書による改善指導をしたので、報告をさせていただきます。
経過としては、資料にございますとおり、2月13日から児童福祉法に基づき特別監査を実施しました。そういった中で、2にあります文書指導の必要があるというところです。
1の施設概要ですが、認定こども園の米子ナーサリー・スクールが該当の施設で、民間の事業者が行っている施設です。
すみません、園児数、25名とありますが、29名の誤りです。大変申し訳ございません。修正をお願いします。
当該園は、書いておりますとおり、平成31年の3月下旬に開設されたものです。
では、文書指導の内容について説明をさせていただきます。
4点、本日、文書指導をさせていただきました。
1点目は、施設内虐待の発生です。こちらにございますとおり、園の特定の1名の職員が複数回にわたって園児に大きな声で声をかけた。そして、特定の園児に対して威嚇と判断されるような発言をされたというところが聞き取り等で確認できました。そういったところによりまして、複数の園児が怖い思いをしたと、保護者に対して発言しています。また、登園を嫌がる、あるいはいわゆる男性に対して拒否反応を示す者もあったというところで、保護者自体が園で子どもが安心して過ごすことができないという不安を持たれて、転園を希望される者も確認しているところです。
私ども、事実関係を確認して、園児に対する心理的虐待であると判断したところです。即時にこのようなことが行われない措置を講ずること等について、本日、指導しています。
2つ目は、保護者との約束を遵守していないことです。(1)の職員が園に立ち入らないということを園が保護者と昨年約束をしていたのですが、それが遵守されていないことが複数回あったと確認できました。そういったこともございますので、事実確認あるいは再発防止策について指導しているところです。
3つ目です。これら2つの事項について、保護者は既に認知しています。そういった中で、保護者会を開催して、ちゃんと説明をして、保護者の意見を聞いてほしいという声が園に寄せられていますが、開催されていないということでした。これも至急に開催することということで、本日、指導させていただいています。
また、4番目、職員間のハラスメント事象と書いていますが、(1)と(2)と同じ職員が、他の複数の職員に対して、話をしているときに、園の備品であるICレコーダーを破壊することを意図として投げつけるという事象が起こりました。そういった場で他の職員に大きな声を出すこともございまして、一定のハラスメントであろうということで、同様に再発防止策、事実確認を指示したところです。
当然、途中段階でも口頭での指導等はさせていただいていますが、本日、正式な文書指導という形で対応させていただいたところです。
私どもとしては、この文書指導に対して、3月25日月曜日までに改善報告を県に提出するよう指示しています。県としては、提出されたものについて実効性の確認ということで、継続的な現地調査、指導は行っていくので、提出されたからおしまいということではなくて、きちんと確認してまいります。
なお、その改善が確認されないと判断された場合は、法の次の手続に進みます。改善勧告という仕組みになります。仮に改善勧告に従わなかった場合は、児童福祉専門分科会の意見を聞いて、事業の停止や施設への命令等、厳しい措置を検討せざるを得ない状況になろうかと思います。
また、同様の不適切な事象が他の園で起こらないように、私どもが随時行っている定期的な現地指導の際等も含めて、改めて周知、啓発を行い、二度とこのようなことが起こらないように対応してまいりたいと思います。
◎西村委員長
執行部の説明は以上です。
ただいままでの説明について、質疑等はありませんでしょうか。
○市谷委員
これは、以前、常任委員会で報告があった園のことなのでしょうか。それで特別指導監査になったということなのでしょうか。その確認と、特定の1名の職員が特定の1名の子どもにひどい対応をして、それを聞いていた周りの子どもたちも非常に怖がっているということかなと聞きました。それで、この特定の職員が園に立ち入らないことが守られていないとか、保護者会も開催されていないということです。この特定の職員という方は、直ちに辞めていただく必要があるのかなと思うのです。そうしないと、本当に子どもたちにとっては恐怖だと思うのですよ。だから、そういう対応がちゃんとされたのか。今度勧告して、もうこれ、私は事業閉鎖、施設閉鎖すべきだと思います。この特定の職員に辞めていただく対応がまず要ると思うのですが、どうなっているのか教えてください。
●安田西部総合事務所県民福祉局副局長兼共生社会推進課長
何点か御質問がございました。
まず1つ目、多分昨年9月の常任委員会のことだと思います。そこと同じ園ではありませんが、過去、当該園の経営者が運営している、代表をしている法人系列といいますか、複数ある園のうちの一つです。
2つ目、指導監査の経緯です。2月9日に最初の大きな声をかけるという事象があり、金曜日で三連休でしたので、13日に保護者さんから私どものところに複数連絡がございました。それゆえ、その連絡があった当日に特別監査を始めたという流れです。
また、3番目の特定の園児に対してというところです。詳しく説明をさせていただきますと、この園児の親御さんが園に対していろいろ意見をおっしゃっていたと。そのお子さんが誰だと確認したということで、私どもは、それは威嚇に当たると判断したところです。
あと、4番目の当該職員は辞めるべきではないかというところですが、当然そのような形というのがあろうかと思います。今、まだ正式な文書は頂いていないですが、先週の金曜日に副園長の解任をしていると。あと、雇用関係についても解除する手続を進めているというところは口頭ベースで、代表者、社長から聞き取りを行っています。
○市谷委員
昨年の9月に報告があったところと同じ法人でということですが、そうすると、昨年の9月のときに、法人が運営している全ての園については、特別監査みたいなことはしていなくて、今回、2月9日に保護者からの通報があって初めて今回、特別指導監査になったということです。この法人の体質が、昨年の9月の段階から問題があったように思うので、本当だったら全部、園について調べていただきたかったなと、今聞いて思います。
副園長の解任ということですが、副園長がその特定の職員ですか。
●安田西部総合事務所県民福祉局副局長兼共生社会推進課長
まず1点目です。すみません、私の回答が悪かったのですが、今回、米子ナーサリー・スクールを開設している法人の代表者が、個人として前の園は運営していたという形で、その後、また他の家族が運営している法人にということで、ちょっと複雑です。
9月に報告をさせていただいている前段の段階で、この関係の園は随時調査は行っています。ただ、その時点では、そういった事象は確認されていなかったというところです。特に(2)の特定の職員が園に立ち入らないことというのは、すぐに遵守されていなかったわけではなくて、年末等、一定の期間までは遵守されていて、この年が替わるあたりから遵守されていない形になったというところです。私も現場に行って現認したので、入るなというような指導もしたという実情もございます。
それとあと、副園長云々というのは、すみません、私もちょっと踏み込んだ発言をして申し訳ないのですが、そのとおりで、解任されていると口頭で確認しているところです。
○市谷委員
その特定の職員が副園長で、副園長の解任はしても、退職の手続については今、途中ですよね。園には来られていないのかもしれませんが、即時、辞職してもらうような指導をしないといけないし、園長が去年の9月に問題を起こし、副園長も、運営について批判をする保護者の子どもをターゲットにして、子どもに仕返しするみたいな、とっても許せないと思うし、園長も副園長も、辞めていただかないといけないと思いますよ。
これから、改善に従わない場合には停止、閉鎖と言いますが、もうその段階は過ぎていると私は思います。早く閉鎖していただきたい。こういう園長さんや副園長さんには運営していただきたくないです。そういう指導をしていただけないですか。
●安田西部総合事務所県民福祉局副局長兼共生社会推進課長
すみません、ここの米子ナーサリー・スクールの園長さんは、特に前の9月のものとは全く関係ございません。それは訂正をさせていただければと思います。複数の園があり、園ごとに園長がいます。大変申し訳ございません、そういう形です。
なお、指導は、委員のおっしゃることも分かるのですが、今、こちらに書かせていただいているとおり、法の手続に従って淡々と進めたいと思います。なおかつ今、一定の役職の解任はしていますし、解職の手続も、就業規程とかに従って今、手続を進められていると確認しています。ですので、そういったところが改善報告の中で上がってくるように、きちんと指導をしていくと。園が自主的にやろうとされている手続が淡々と確実に行われるように、ちゃんと対応していきたいと思います。
○市谷委員
その怖がっている子どもたちのケアがどうなっているのかということと、やはり園を替わりたいけれども、今頃はなかなか保育園ってすぐ入れないと思うのです。別の園に入れるように、そこは支援がされるべきではないかなと。していただきたいなと思うのですが、子どものケアと、ほかの園へということはどうなっているのかを教えてください。
●安田西部総合事務所県民福祉局副局長兼共生社会推進課長
まず、お子様のケアですが、この該当する保護者さんとは、私もやり取りをして、随時お子様の状況を聞き取りさせていただいています。現時点では、特に特定のケアが必要なレベルにはなっていないということですが、いつ出てくるか分かりませんので、いつでも連絡をしてもらうようにというお話を保護者さんともしています。なお、児童相談所の専門職員が対応するように、既に児相とも話をしています。そういった面は、ほかのお子さんも含めて、きちんと対応できるように体制も整えているところです。
また、2つ目の転園の希望については、2号保育、3号保育等の認定をしている米子市と連携を既にしており、そのような対応ができるような体制も既に組んでいますので、きちんと対応してまいりたいと思います。
◎西村委員長
ほかに質疑はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
すみません、私から1点お願いします。
(4)の職員間のハラスメント事象で、もちろん子どもさんも大変なショックを受けておられると思いますが、職員のほうもそうした負担があったと思うのです。そちらのサポート等についてお伺いできますでしょうか。
●安田西部総合事務所県民福祉局副局長兼共生社会推進課長
職員さんのサポートにつきましては、社会福祉協議会にそういった相談窓口がございます。そういったところは既にこちらの園には案内していますし、私も直接保育士さんと、法に基づいた聞き取りをしており、そういった中で私のほうにでも相談をしていただけるというような形で、複数の相談先があるよとお伝えをしています。あと、仮に転職等があった場合は、県立米子ハローワークとも既に情報共有をして、そういった対応ができるようにしています。
◎西村委員長
それでは、引き続き、しっかりと対応していただきますようにお願いいたします。
そうしますと、その他でございますが、執行部、委員の方で何かございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)
では、意見が尽きたようですので、以上をもちまして福祉生活病院常任委員会を閉会いたします。
午前11時30分 閉会
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