令和6年6月15日(土)に開催した第1回むきばんだ遺跡土曜講座は、会場で58名、オンラインで14名の方に聴講をいただきました。
大変多くの方にご参加いただき、ありがとうございます。
講師である奈良文化財研究所の村田泰輔主任研究員の講演は、専門分野の地質にまつわるお話からはじまり、淀江平野周辺で採取されたボーリング調査の成果を元にむきばんだ遺跡周辺の地形について研究成果を解説していただきました。
村田先生によれば、ボーリング調査の成果を細かく見ていくと、淀江平野の地中深くには弥生時代のはるか昔から、大山山麓から崩れ落ちた礫や土砂が厚く堆積した時代、温暖化に伴って入海となった時代があるなど、気候の変動とともに地形や景観が大きく変化していったようです。
現在の淀江平野は水田が広がる穏やかな景観ですが、平野の地中には激しい地形変動の歴史が刻まれているのです。
大変示唆に富んだ講演に会場の方からいただいたアンケートには「興味深い内容だった」、「淀江平野形成の変遷を見直すきっかけとなった」などの意見がみられ、聴講された皆様は大変満足されたようです。
次回は令和6年9月21日(土)午後1時30分から「竪穴住居について」と題して、当園の玉木秀幸が講演いたします。
皆様ぜひ、ご参加ください。
また、講師の村田主任研究員が当日発表で使用したパワーポイント資料を配布用に印刷しました。資料が必要な方はむきばんだ史跡公園までご来園いただき、受付にお申し出ください。
よろしくお願いいたします。
![会場の様子](/secure/1361219/IMG_3996.JPG)
写真1 会場の様子