平成22年度会議録・活動報告

平成23年3月10日会議録

出席者(13名) 委員長
副委員長
委員
安田 優子
澤 紀男
森岡 俊夫
浜田 妙子
錦織 陽子
内田 博長
斉木 正一
鍵谷 純三
松田 一三
上村 忠史
廣江 弌
稲田 寿久
藤井 省三
 
 

説明のために出席した者
  高橋企画部長、野川文化観光局長外関係課長、三木生活環境部次長外関係室長、西山農林水産部次長外関係課長、室長、古賀県土整備部長外関係次長、課長、参事

職務のため出席した者
 議事調査課  藤木課長補佐兼主幹、岡田主幹、上月副主幹

1 開会  午前10時47分
2 閉会  午前11時51分
3 司会  安田委員長
4 会議録署名委員  上村委員、鍵谷委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


午前10時47分

◎安田委員長
 おはようございます。
 ただいまから中海圏域調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 委員の皆様は発言をされる際は必ずマイクのスイッチを入れるようにお願いいたします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、上村委員と鍵谷委員にお願いをいたします。よろしくお願いします。
 それでは、これより議題に入ります。
 なお、質疑はすべての説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 最初に、議題1、中海圏域における国内観光の状況について、加藤観光政策課長の説明を求めます。

●加藤観光政策課長
 資料のほうの1ページをお開きいただけたらと思います。
 現状といたしまして、鳥取・島根両県にまたがる中海圏域を一つの観光圏域ととらえまして、旅行者の立場に立った観光の情報の発信、体験型観光メニューなどニューツーリズムの推進、二次交通の充実などに取り組んでいるというところでございます。
 続きまして、主要観光施設の入り込みの状況でございますが、まず、12月31日から年始にかけましての大雪の状況でございますが、県内の旅館等につきましては皆生を中心にいたしまして約4,600名のキャンセルがあったというような状況でございました。また、だいせんホワイトリゾートにつきましてもかなり入り込み客が減ったというような状況でございました。
 それを受けまして、鳥取県といたしましても地元と協力をいたしまして、元気いっぱい鳥取県キャンペーンということで、知事みずからのトップセールス等も含めまして、現在もキャンペーンを展開をしているところでございます。皆生、大山ともに現在では予約なども少しずつ戻りつつあると。大山のスキー場も岡山等、山陽方面等で積極的なPR活動も御自身もなされました。現在少しずつお客様が戻ってきておるという状況のように聞いておるところでございます。
 表のほうでございますが、昨年鳥取県内、西部エリア、中海エリアにつきましては、「ゲゲゲの女房」の効果、中ほどの水木しげるロード372万4,000人余という記録的な入り込み客があっております。それに引っ張られる形で水木しげる記念館でございますとか夢みなとタワー、これらの入り込みも掲げておりますとおりでかなり伸びてきております。また、むきばんだ史跡公園につきましても約6割増しでございますが、昨年の4月に常設展示館がオープンし、またさらに今、施設の充実も図られておるところでございます。
 水木しげるロードにつきましては、ことし1月、2月に入りましても入り込み客が前年を更新しており、まだまだ「ゲゲゲの女房」効果というのは続くなと。県としても引き続きキャンペーンを展開しようと考えておるところでございます。
 また、お隣島根県内の状況でございますが、ここに掲げておりますとおりで、松江しんじ湖温泉、玉造温泉とここは入り込みが少し前年に比べると伸びてきておるところでございます。また、足立美術館につきましては10月末、新館がオープンしました。それらの効果もあるように聞いておるところでございます。
 中海圏域での取り組みの具体的な内容でございますが、島根県、それから民間事業者、市町村等と連携をしまして、山陰文化観光圏という圏域での一体的な取り組みをしております。その中で県境をまたいだ周遊マップの作成でございますとかペーパーバッグ等のノベルティー、これは共同で作成し、県外へPR等をしておるところでございます。
 また、あわせましてJR西日本とも連携をいたしまして、具体的には例えば九州新幹線開通対策として、九州方面へのPRだとか、旅行会社への首都圏等での観光情報説明会等の展開を共同でやっておるところでございます。
 また、市町村、それから民間レベルでも4市の観光協会でございますとか4市等で、4市をめぐる周遊バスの運行、これは二次交通対策ということになります。米子駅だとか松江駅、米子空港等からの二次交通対策ということで、観光バスの運行でございますとか、「ゲゲゲの女房」を活用した情報発信、具体的には、NHKの情報番組冊子でございます「ステラ」への広告掲載でございますとか、ゆかりの地マップ、県境を越えたところで、こういうようなマップを昨年10万部程度作成しておるのですが、これを観光客の方にお配りし、裏のほうには乗り合いタクシーでございますとかレンタカーだとか、そういうようなプランを掲載し、お客様に御提案をしておるところでございまして、例えばタクシープランですと、境港のみならず正福寺でございますとか安来市だとか、そういう県境をまたぐゆかりの地を2時間ぐらいで回るようなルート設定をした観光タクシー等の提案もしておるところでございます。
 来年度におきましても、引き続き「ゲゲゲの女房」を活用した共同のPR、また古事記1300年、また漫画、こういうようなものをテーマといたしまして、山陰ディスティネーションキャンペーンでございますとか、山陰文化観光圏整備事業に引き続き取り組んでいきたいというふうに考えておるところでございます。

◎安田委員長
 ありがとうございました。
 続きまして、議題2、中海圏域における国際観光の状況について、細羽国際観光推進課長の説明を求めます。よろしくお願いします。

●細羽国際観光推進課長
 資料の2ページをお願いいたします。
 まず、現状でございますが、中海圏域は御存じのとおり、北東アジアのゲートウェイということで米子空港、境港を活用したインバウンドを推進しております。特に米子空港におきましては、米子-ソウル便がございます。また、境港においてはDBSクルーズフェリーという定期便がございますので、こうした定期便を活用して、主に韓国、ロシアからの誘客を進めております。それからあわせまして、こういった誘客の一方で地元側の受け入れの環境の整備ということも力を入れているところでございます。
 続きまして、22年度の主な実績でございます。特に誘客につきましては島根県と共同して誘客活動を進めております。主なものとしましては、観光説明会、旅行会社、あとブロガー等の招致、韓国、ロシアを中心にやっております。特に韓国についてはかなり力を入れております。また、実際にお客さんに来ていただく際のバス代支援等も、これも山陰両県で共同での支援制度を設けておりまして、掲げておりますように、大体年間8,000人以上のお客さんの支援ということをやっております。
 また一方、受け入れ環境の整備でございますが、これにつきましては、鳥取県のほうが単独で主に力を入れてやっているという部門でございます。内容としましては、掲げておりますように、米子空港での韓国語案内スタッフの配置ですとか、それから最近では特に各観光地、観光施設の外国語案内とかクレジットカードの整備等についても支援をさせていただいているところでございます。
 米子-ソウル便、DBSの利用状況でございます。米子-ソウル便につきましては、これは
22年4月から本年2月までの11カ月間でございますが、外国のお客さんの数はここに掲げておりますように1万2,907人ということで、これは既に11カ月で過去最高の記録をしております。さらにあと1カ月分が加わりますと例年よりかなり多いお客さんの利用ということになります。
 DBSでございますが、21年の年度中途からの就航なので対前年の実績を上げておりませんが、これもどんどん伸びております。特に10月以降、週1便になりましたけれども、1便当たりのお客さんの数、特に外国のお客さんは去年の2倍以上になっております。ということでこちらも利用が順調に進んでいるということでございます。
 最後に、23年度の取り組み方針、主要事業ということでございます。23年度につきましては、既に予算でも御提案をさせていただいておりますが、アジアの国際クルーズ船の誘致等も新たに取り組む予定でございます。それから外国人の受け入れ環境の整備もさらに力を入れていく予定にしておりまして、主な事業としましては、先ほどのアジアのクルーズ船誘致、それから特に西部におきましてはスポーツツーリズムの推進ということで、これはインバウンドについても進めていきたいなと思います。あと海外誘客につきましては中国も視野に入れていきたい。さらに、受け入れ環境整備については、入り込み動態調査を新たに実施したいと思っております。

◎安田委員長
 ありがとうございました。
 続きまして、議題3、「中海の水質及び流動会議」の概要について、広田水・大気環境課長の説明を求めます。よろしくお願いします。

●広田水・大気環境課長
 それでは、資料の3ページをお開きいただけますでしょうか。
 中海の水質及び流動会議、第2回目となります会議を開催をいたしましたので、その概要について御報告をさせていただきます。
 第1回の会議、中海の水質及び流動会議と申しますのは、その1番に掲げておりますが、中海会議の部会の1つでございまして、中海の水質及び流動などの調査及び分析を行うとともに、水質改善策の評価の検討を行おうということで設けられたもので、昨年9月に設立されたものです。
 構成員としては国及び両県の関係部局、関係市町の方々に入っていただいております。
 第2回の会議の概要でございますが、協議事項といたしましては、第1回の設立会議を受けまして、流動会議の進め方の確認を行うとともに、今後の水質改善策に向けての取り組み内容を協議したところでございます。
 結果といたしましては、水質流動会議の進め方については、水質調査結果ですとか、昨年アオコの発生だとかいろいろ、そういった特異な現象が起こったときの調査、分析を行う。さらには、今後、次期の中海の水質保全計画に向けた水質改善策の検討なり、また逆に言えばすぐにもできるようなことがあればそういったことに取り組む、そういったことを提言していくということを確認をしたところでございます。
 第1回の会議を踏まえて、各構成員に対して課題の抽出ですとか、そういった水質改善策について意見照会をしたところでございますが、県、国、市町から主なものとしましては、住民との協働等、普及啓発に関するものが非常に多かったところでございます。そういった住民との協働連携による水質改善に取り組むべきという御意見がたくさんございましたので、関係者の情報共有を進めて、住民との連携、協働につながるものということで、中海の水質ですとか周辺環境の変遷とかを取りまとめて、情報共有を行うような資料をということで、今、仮称でございますが、中海の水質に係る経緯と変遷というようなチラシというか、パンフレットみたいなものをつくって、一部明治ぐらいからの周辺環境の状況から今に至るぐらいまでの水質ですとか魚介類の状況ですとか、そういったものを取りまとめて、関係者の情報共有を図ろうということで確認をしたところでございます。
 今、事務局でそれらの取りまとめをしておりまして、今月23日に開催されることとなっております中海会議の幹事会でその内容を御報告しようと準備を進めておるところでございます。

◎安田委員長
 御苦労さま。
 最後に、議題4、平成23年度中海関連事業の計画概要について、桑田県土整備部次長の説明を求めます。

●桑田県土整備部次長
 それでは、資料の4ページをお願いいたします。
 平成23年度中海関連事業の計画概要について御説明させていただきます。
 先月ですけれども、国土交通省中国地方整備局より、平成23年度直轄事業の事業計画が示されたところでございます。このうち鳥取県側の中海の関連事業につきまして御報告させていただきます。
 まず、斐伊川水系の河川改修費でございます。これは湖岸堤等を整備するものでございます。一応事業費見込みといたしましては8,000万円から3億3,000万円の幅で示されたところでございます。
 事業内容でございますけれども、渡漁港地区におきましては用地買収を進め、掘削等の工事に入っていくということでございます。一応完成年度といたしましては、今のところ平成26年度の完成予定ということが示されております。空港南のほうでございますけれども、これは防衛庁との絡みがございまして、防衛が施設管理者でございますけれども、国交省で整備をやるということで、一応来年度といたしましては築堤、護岸をやることになっております。そのほかといたしまして下の図にもある、旗ヶ崎地区、ここは承水路がございます。ここの水門設計、これを来年度やりたいということで一応湖岸堤関連詳細設計というふうな形になっております。
 次に、環境整備事業でございますけれども、これにつきましては、事業費の見込みといたしましては9,000万円から1億4,000万円という形の事業費が示されたところでございます。
 事業内容といたしましては、現在も行っております大崎地区の浅場造成並びに生物調査等のモニタリングを行うというふうに聞いておるところでございます。

◎安田委員長
 ただいままでの説明につきまして、質疑等お願いします。

○藤井委員
 DBSについてですけれども、お客さんがふえている、荷物がふえている。事業の開始のときにいわゆる事業計画というものがあったはずですよね。それと比較するということが大事なので、それはいわゆる要するにペイできるかどうかという話でしょう。今、去年との比較ではなしに、それも必要だけれども、事業計画と比較するということが一番大事ではないかと思いますので、もしできたら後、資料が欲しいということと、中国人誘客についての話をされましたが、これはDBSを使ってなのか、別途手段があるのか。
 それともう1点は、きょうの新聞に舞鶴寄港の話が……(「敦賀、敦賀」と呼ぶ者あり)敦賀ですか、これの影響についてはどういうふうに考えておられるのか。これを聞かせてください。

●細羽国際観光推進課長
 DBSの実績と事業計画との比較ということでございます。これについては、ちょっと今資料を持ち合わせておりませんので、これはまた後ほど資料として提出をさせていただきたいと思います。
 ただ、私の記憶では、DBSが当初立てていた事業計画を上回る勢いで旅客が伸びているという感じでございます。詳細についてはまた後ほど御報告させていただきます。
 2つ目の中国人誘客についてでございますが、これについては今、日本全国で中国人のお客さんの話題で持ちきりでございます。ただ、実態はもうゴールデンルートと言われて、東京と京都の間のルートを行き来する、片道をだっと行くというのがメーンでございます。ということで、今後、特に山陰とか地方においてどういう形で誘客できるか、これは十分研究する必要があるかと思います。その中の選択肢としてDBSというのも、例えばロシアに近い中国の東北部のお客さん、そういったところの誘客の可能性もあるのではないかと思っておりますので、少し幅広に研究をして、その中でDBSの活用方法、あるいは米子-ソウル便の乗り継ぎ利用ということも検討をしてみたいなと思います。
 敦賀の関係でございますが、これについてはまだ具体的な運航計画と、当面実験運航ということを聞いておりますので、その辺の計画が具体的になった段階で影響というのはよく検討してみたいなと思います。

◎安田委員長
 いかがですか。

○藤井委員
 3番目ね。研究してみたいではなくて、その専門家としてどういう影響がありそうだというぐらいの予測は立てないと商売になりませんよね。
 中国誘客については、島根県との観光のことを主に考えておられますけれども、これは韓国、中国のお客さんが入ってくれば、赤碕の韓国公園、それから中国庭園、こういったものがかなり売りになってくると。そういうところの整備もあわせて考えていく必要があると僕は思っていますので、その辺のことを頭に入れておいていただきたいと思います。

○斉木委員
 1ページ、ゲゲゲは本当にすごい効果で370万人を超える人ですけれども、その割に皆生温泉にしても松江、玉造にしても宿泊客が意外と少ない。そのことをどう見たらいいのか。それとやはり来られる人でマイカーなのか鉄道かバスか、その利用の内容を詳しく調べられておられるのか、その点。
 それともう一つ2ページで、これも同じようなことがあるのですけれども、鬼太郎空港ができまして、米子空港だけれども、それでJRの境線の空港駅ができた。この利用状況と、それと今回12日にダイヤ改正になったのだけれども、山陰線のまつかぜとかそういうのがいろいろいっていますけれども、とまるところ、この境線のダイヤ改正でそういう利用方法など変わったようなことはありますか。

●加藤観光政策課長
 水木しげる、「ゲゲゲの女房」効果の件でございます。2点ございました。
 まず、宿泊が思ったよりふえていないのではないかというお話がございました。これは私ども具体的な数値はちょっと今ないのでございますが、境の観光協会でございますとか、皆生の旅館組合等を聞き取りした中では、やはり日帰りのお客さんがかなりあるのではないのかなというふうにはちょっと聞いております。その中で旅館組合さんとしてもPRはしているのだけれども、これぐらいの数字であったと聞いております。
 また、アクセスの手段でございますが、やはりマイカーの方が多いと、個人、グループ、家族連れが多いというふうに聞いております。また一方、JRさんお聞きしますと、境港駅の乗降客数、これはかなり伸びておるというふうには聞いておりますが、ちょっとまだ数値は持ち合わせておりませんですが、全体としてはやはりマイカーが多いというふうには聞いておるところでございます。(発言する者あり)
 ちょっと数値は別途また資料で提出をさせていただけたらと思います。

◎安田委員長
 よろしいですか。

●細羽国際観光推進課長
 米子空港駅の利用状況でございますが、お尋ねのところは外国のお客さんということではなくて全般という解釈でよろしいでしょうか。ちょっと今データを持ち合わせておりませんので、確認いたしまして、これについてはまた後ほど御報告させていただきたいと思います。
 ダイヤ改正によっていろいろな活用、接続の部分等があるのではないかということでございますが、これについても今、具体的な資料は持ち合わせておりませんので、これもちょっとまた確認いたしまして、御報告したいと思います。

○斉木委員
 日帰りだということは見てわかるわけだけれども、その滞在を今度はいかにやっていくかということを、やはりこれは官民挙げて、もちろん民間が、組合のほうがしっかりこれはやらなければいけないですけれども、そのあたりを二次交通も含めて回りぐあい、旅行会社の旅行の仕組みというのですか、計画の中身によっても違うわけだ。皆生に泊まるように旅行会社が組めばそうなるし、通過で組めばそのようになってしまうし、そのあたりのエージェントとの話し合いというのはやはりきちんとやっていただきたいなということですけれども、そのあたりはどうなんでしょうか。

●加藤観光政策課長
 委員のおっしゃいますとおりで、やはり宿泊に結びつけますためには、いかに滞在時間を30分でも1時間でも延ばすかというのが必要だというふうに、私どももそういう認識ではおります。そういうような中で、先ほどちょっと触れさせていただきましたが、新しいタクシープラン、例えば水木しげる先生のゆかりのお寺、正福寺とか、こういう新しいものを少し提案し、これはJRさんのほうのプランに掲載をされて何十人か、何百人かお越しになったというのを聞いておりますが。そういうようなものをなるべく多く旅行会社に提案をしていく、滞在時間を延ばしていく、そういうような中で旅館組合さんとも共同でPRをしていくことによって、県内の宿泊誘発にもつなげていくようなことを引き続きやっていきたいというふうに思います。これは決して中海だけではなくて、中部だとか東部のメニューなどもあわせて提案をしていくということに努めていきたいというふうに考えております。

◎安田委員長
 よろしいでしょうか。
 ほかに。

○錦織委員
 それでは関連してですが、1ページの入り込み状況で米子水鳥公園が鳥インフルや白鳥が安来のほうに行ったという中では健闘していると、2割ふえているということで、やはり水木効果というのですか、それの続きで寄られるということなのでしょうか。特に水鳥公園が何かイベントで頑張られたとかというようなことがあるのでしょうか。ちょっとそこら辺の分析を。

●加藤観光政策課長
 申しわけございません。水鳥公園のこの要因の分析はちょっと資料を持ち合わせていないもので、また公園のほうにも問い合わせまして、委員のほうにまた情報としてお伝えさせていただきたいと思います。

◎安田委員長
 ほかに。

○松田委員
 ちょっと寂しいのはむきばんだ史跡公園で、施設ができてかなりふえたみたいですが、絶対数が少ない。かつては弥生王国という形で妻木晩田と上寺地とも含めて売り出したというか、アピールしたわけですけれども、その後の展開がどうももう一つということでもあるし、これは島根県との連携、中海の観光圏ですから、そういう弥生関係に関するものを一緒に連携してやるということ。
 もう一つは今のDBSの話ではないですけれども、韓国との交流は当時やはりあったと思うし、何かそこに目玉がないのかなと。韓国のお客さんを引っ張り寄せるような妻木晩田関係の目玉。これは古事記の中ですけれども、高麗山そのものが韓国から来たという話もあるわけで、そういうような古事記の中からえぐり出すというか、テーマを引っ張り出すという考え方をやはり推し進めていって、もうちょっと妻木晩田そのものを日本全国に売り出していってほしいなという思いがありますので、一言申し上げておきたいと。

●加藤観光政策課長
 今、むきばんだ公園のことがございました。施設も昨年の4月にきれいになりまして、また竪穴式住居等の弥生の村の復元も今なされておるというところでございます。これにつきましては、委員もちょっとおっしゃいましたが、古事記1300年ということで両県、鳥取・島根の共通のテーマといたしまして、来年に予定されていますJRさんとのタイアップ、ディスティネーションキャンペーンに向けて掘り起こしていきたいと考えております。これは西部の船通山だとか赤猪岩神社だとかに加えまして、妻木晩田遺跡もそういうような素材の一つとして受け入れ体制、ガイドも整っております施設というふうに認識しておりますので、情報発信、PRに努めていきたいというふうに考えておるところでございます。

◎安田委員長
 ほかにありましたら。

○錦織委員
 3ページの流動会議のことでちょっとお尋ねしますが、第2回の結果で今後の水質改善策などについて、普及啓発に関するものが多数上げられたとありますが、どんなものが上がったのか、ちょっと答えていただくようお願いします。

●広田水・大気環境課長
 両県及び両市のほうの担当からは、住民協働ということで、地域住民へ各施策の有効性、どのような効果があるのだというようなことをよく知らせてほしいとか、各家庭でできる普及啓発というか、できるような生活排水対策のようなことも周知してほしい。ラムサール条約に係る環境美化活動の拡大ですとか、子供を対象にした環境学習とかの場をもっと多く持ってほしいだとか、そういった普及啓発に係る内容が多かったということでございます。

○錦織委員
 やはり公がやる責任というのは大きいわけですし、ちょっと何かそれだけでは残念だなと思います。それで、この前ちょっと議会で話をした自然再生センターがしゅんせつくぼ地の埋め戻しを3年間、実証実験をやられて、いろいろ成果というか出たわけですけれども、その中では米子湾の汚いのをきれいにするためには、今は何か下水道整備というか、そういうことがすごく言われるわけなのですけれども、それよりもむしろやはりしゅんせつくぼ地の埋め戻しを修復したほうが効果的ではないかという意見を最終的に持っておられるのですけれども、何かそういうようなことをもうちょっとここで話してもらったほうがいいなと。各家庭で頑張りましょう、こういうこともありますよ、こういうこともありますよという、そういうことも否定するわけではないのですけれども、国交省や環境省やせっかく集まられているのに、何かそういう改善策ではちょっと県民、住民は納得しないのではないかなというふうに、それはその中の一つだとは思うのですけれども。

●広田水・大気環境課長
 水質改善策というのは基本的には今、第5期の中海の水質保全計画に国、県、市のそれぞれの浄化対策の事業が結構盛り込んであるところでございますので、それらが一たん同時進行的というか、それらを進めている中で、今足らないところはどういったところにあるだろうかというようなところで課題抽出をして、一緒に例えば下水道を普及しても、面整備ができたとしても接続が進まないとやはり効果はないだろうというようなこともひっくるめて、今やっておるそういうハード整備とあわせて、住民との連携をとった浄化活動をまず進めていこうかというところが話し合われたというところです。ただ単にチラシとかをつくって普及だけをやっていくということではなくて、別途それらはきちんと進めておるということで御理解いただきたいと思いますし、それとさき方、下水道の流入とそれからしゅんせつくぼ地の埋め戻しとかの効果の対比がございましたが、どちらもやはりあると思います。下水道等で流入負荷を削減するのと、それからしゅんせつくぼ地から出てくる湖内負荷というか、そちらの削減も両方とも重要で、下水道の整備については市町さんで国庫補助等を活用して実施を計画的に進めていただいておるところでございますし、せんだっての本会議での答弁のとおりで、しゅんせつくぼ地についても、その効果なりを再度検証したりして、そういったところの必要性なりもちょっと検討してみるというようなところでないかなと思っております。
 したがいまして、その辺、ハード的にもやっておりますし、湖内負荷では今御提案をさせていただいておる中に島根県と連携をして、最終的には湖内負荷になってしまう藻刈り、そう
いったことにも取り組んでリサイクルというか、有効利用を進めるようなことも鳥取県、島根と一緒に取り組んでおりますので、そういったところを皆さんにお知らせしながら、一緒に県民とともに浄化に取り組んでいくということで、まずその情報共有というか、同じような考え方を持とうということの第一歩を歩み出したということで御理解いただけたらと思います。

○錦織委員
 いろいろな方面から水質改善しようという、その取り組みはわかるのですけれども、例えば以前に森岡議員がおっしゃっていましたけれども、やはり例えば下水道整備は市町でお願いしますということだけではなくて、本気でやはり水質改善しようというためには、それを進めるためには県は口だけでいいのかと、頭だけでいいのかと。やはりそこをきれいにするために下水道整備なら一定の、米子市なら米子市だけで整備しなさいということではなくて、中海全体の水質改善をするためという政策目的ですね、一般の下水道事業とは違うということの位置づけがやはりちょっとできないのかなと、そういう方向性もやはり考えていただきたいなというふうに思います。

●広田水・大気環境課長
 委員御指摘のとおりで、私どもも米子市とか境港市さんにも当初の計画の中で、中海区域というか、中海の流入区域のほうを先に例えば整備をしていただくようなことは、やはり両市のほうにも要望させていただいたこともあるのですが、住民の方にはある程度いついつになったら下水道は来るということがかなり以前から周知がしてあって、それらが変わるとそれはそれでまた問題だということで、なかなか優先順位が変わらないというようなところもあるようです。
 市町だけに任せておくということではなくて、もし例えば中海、宍道湖とかの指定湖沼に
限っては、例えば下水道に係る補助率のかさ上げですとか、例えばそういった財政支援とかについても、今年度、国のほうにも要望させていただいたところでございますし、そういったところの側面支援でございますが、そういった対応はさせていただいておるところでございます。
 今後ともそういったところについても、私どものほうも努力はしていきたいと思います。

○森岡委員
 私のほうから2点ほどお伺いしたいと思います。
 1点目は、インバウンド対策が非常に功を奏して、DBSクルーズ、それからソウル便についても少しずつふえているということがわかりました。私も直接DBSクルーズのほうに行ってお伺いしますと、毎航海大体300人ぐらいのお客さんが出たり入ったりするのですが、そのほとんどが外国人だということで、今敦賀のほうに試験運航の話も出ておりますが、それは東海市と敦賀市は姉妹都市であるということから、東海市は非常にDBSに対してお金も出しているということで、どうしても日本人の観光客が少ないことで東海市の意向に反しているというような状況の中で、敦賀市もひとつ考えてほしいのだいうことをお伺いしました。
 ということから考えれば、ある程度アウトバウンド対策もこれは必要になってくるのではないかと。ですから、DBSプラスソウル便をセットにしたようなアウトバウンドの企画をしっかりと組み込んで、日本人の誘客を進めることが必要ではないかということが一つ。
 もう一つは、これは御提案として聞いていただきたいのですが、中海圏域の観光のメーンが水木ロードという、水木先生の知名度だというふうなお話があるのですが、それに加えて、PRの切り口として、今、水木先生が住んでおられるのは調布市で、ここはFC東京がちょうどJ2に入っているのですね。ガイナーレもJ2に上がっているということで、何となくそれをうまく活用する方法はないのだろうかということで、ダービーマッチのような形でマスコミに取り上げてもらえるようなPR宣伝が功を奏するのではないかなという点。
 これはことししかチャンスがないのではないかと思うのです。FC東京は今度J1に上がるでしょうし、ガイナーレもJ2におれるかどうかもわからないという中で、これを今使わないことには手はないなというふうに思っておりますので、それは一つ御提案として聞いていただければと思います。

●細羽国際観光推進課長
 まず、1点目としてDBSのアウトバウンド対策も必要ではないかという御指摘でございます。その背景には委員御指摘のように、韓国側のほうからもっと日本人の利用をという声があるというのも承知しております。実は先般、東海市の担当課長も見えられましてそういうお話がありました。DBS社も交えてでございます。その席でやりとりの中で、一つ日本人の利用が少ないのは、今のダイヤが週1便になって、日本から行く場合は5日ぐらいの予定になるということで、往復利用がなかなか一般的な旅行ではしにくいということがございます。まずはダイヤの問題が根本にあると。もう一つは、私のほうから東海のほうに御提案をしたのは、やはり日本のお客さんに、日本の方に東海側、韓国側の観光情報がまだまだ少ないではないかということで、そういった情報発信をもっとしっかりしていただきたいと。その際は鳥取県も
しっかり協力をさせていただくというお話をさせていただきました。
 あとアシアナとのセットの商品でございますが、実際に今週末も催行される予定の商品ができておりまして、うちの職員も含めて何人か利用する予定にしております。こういった商品をつくりたいという日本側の旅行会社の意向も聞いておりますので、そういったものをきちっとDBSなりアシアナ航空にもお伝えをして、商品造成が進むようにはしたいと思っております。

●加藤観光政策課長
 先ほど、委員のほうから御提案をいただきました鬼太郎つながり、調布市つながり、J2、サッカー、ここで一つ大きなきっかけになる、PRの素材になるのではないかというところでございます。
 おっしゃるとおり、これは活用しない手はないというふうに考えております。これは私どもだけではなく、商工労働部、それから広報課等とも連携をしてやっていきたいというふうに考えています。
 先週も徳島で開幕戦がございました。くしくも1対ゼロということで負けましたが、今度ホームゲームでこっちに来て、こっちで試合がございます。そこにたくさんの徳島のサポーターの方に来ていただきたいと。そういうようなPRも実はちょっとしてまいりました。
 同じようなことで調布におきましては、私どもも出かけていってそういう誘客につながるようなPR。また、東京という地でございますので、鳥取県のイメージアップ、情報発信、これらのものにもつなげていくような取り組みを積極的にやっていきたいというふうに考えております。

◎安田委員長
 よろしいですか。

○廣江委員
 今、東海との話にもあったけれども、東海のほうも韓国の保育園、幼稚園と米子の幼稚園とのつながりで毎年交互に行ったり来たりして、米子市も県もそのときの対応は非常に冷たかったけれども、その縁で東海の市長とのつながりができて、非常に好意を持って東海の市長は当たってくれているので、こういう筋などはもっと大事に使っていったらと思う。それから違ったことからいくと、今、韓国や中国との関係等の話になってくるとちょっとまた違ってくるかもしれないけれども、今、多羅尾君が本を書いて大分あちこちで売ってもらっておるけれども、彼の考え方というのは一つの考え方としてはいい考え方だと思う。彼の考え方でいくと、日本の歴史的なあれからいって古事記の問題はいろいろなことになってくるけれども、そういうことでいくと韓国と中国というのはもっと手前のほうの話で、韓国、中国のPRが日本は悪いやつだということを盛んにやっているので、なかなか彼の感覚の分は、どっちかいうとヨーロッパやあっちのほうを相手にしたらたくさんの人間がつかめそうだという感覚で、韓国や中国には今もうちょっと年代が、時代が変わって韓国や中国の日本に対する教育方針などが変わらないと、なかなか難しいではないかという考え方もある。やはりその辺を今度は逆手に考えることを、いいつながりを今、松田委員が歴史的なあれからもということがあったように、何かそういうものをうまく使っていかないと、多羅尾君が言うように、やはり米子から松江、出雲にかけての古代の文化の伝承、日本の国の発祥の地ということからずっとやっていくと、その辺はなかなか韓国、中国というのは難しいので、今あの本もイギリスで翻訳してもらって、えらいいい大学に受けてもらってやっているけれども、あれを韓国や中国でやっても恐らくだめだろうという感覚がある。そこをまた逆手にとって何とかうまく使えるような方向性を見出さないといけないのではないかなというふうに思うけれども、そういう何かいい案を考えて連携をされるようなことをして、韓国にもそういう本でも出せるようなことができれば非常にいい。多羅尾君の話では今は韓国語も中国語もつくりません。とにかくとりあえず英文ですと言っているけれども、その辺を逆手をとることをちょっと考えてみたらどうかなと。

●細羽国際観光推進課長
 まず、1点目にございました幼稚園とか保育所、そういったところの交流。これに限らず、例えば学校交流とかも含めて、やはり例えばDBSの利用促進一つにとっても、相互交流というのは非常に重要だと思っておりまして、私どもも一般的な観光客の誘致だけではなくて、そういった交流というのをベースに利用をふやす。それがひいては観光振興につながるというようなイメージでちょっとは幅広に取り組んでおります。今後もそういった姿勢でいろいろな交流も含めて、国際観光、国際交流というところに結びつけていきたいなと思います。
 古事記とか多羅尾さんのお話もございましたが、私のほうにもそういういろいろな情報をいただいております。ちょっと具体的な活用方法のアイデアは今のところ持っておりませんが、少しこれもしっかり関係の方と御相談しながら検討してみたいなと思っております。

○浜田委員
 皆さんがインバウンドのほうはすごく伸びているのだけれども、アウトバウンドのほうが問題だというふうに認識しておられるのですけれども、私も行きましたけれども、行ってみたらということをちょっと言いづらいのですよね。あそこがおもしろかったから、ここを見ておいたらとかということがとても言いづらいし、DBSクルーズにぜひ乗ってほしいというふうになかなか言いづらくて、そうするとそれ以外の魅力をどこかにつけないといけないのですが、その辺のリサーチがちゃんとできているかどうかですね。海外旅行は物すごく本当に日本人の方々は競って行っておられるので、選ばれる場所にしないといけないと思うのですけれども。多分あちらからこちらに対する魅力というのはあるのでしょうね。ところが、こちらからあちらへ行く魅力というのが、では、あるのに情報が提供されていないのか、それとももともとないのか。なければ何か仕掛けが必要になってくるというふうな整理の仕方がきちっとされていないのではないかなという気がしているのですけれども、いかがでしょうか。

●細羽国際観光推進課長
 アウトバウンドのほうの利用の関係での御意見でございますが、確かに私も何度かDBSで行きました。周辺も観光いたしました。個人的には余りすごく魅力的だとは感じなかったのですが、ただまだまだ多分我々が知らない観光地、魅力もあるのではないかと思います。そういう意味で先ほど申し上げましたように、やはり現地の方からもう少しいろいろな情報をいただいて、それをもっとこちら側の人にもお伝えをするということは非常に大事だと思います。それについては我々だけではなくて、特にやはり韓国側の方にももっと御努力をいただく必要があると思いますので、我々も、そういったことをしっかり向こうには提案をしていきたいなと思っております。

○錦織委員
 国内観光も国際観光もなのですけれども、私は皆生温泉に、この間もちょっとほかのことでお正月に行ったのですけれども、やはりソープランドがあって嫌だなというふうに思うのですね。外国の方も皆生温泉に来られて、何かそういうのがあって嫌だなと思われないかなと、恥ずかしいなというふうに私は思うのですよね。これは米子の話なのかもしれないですけれども、県と米子とちょっとこれ少し、本気でそれこそ呼び込もうとするのだったら、ちょっと難しい問題ではあるけれども、やはり今これからもっともっと観光客も呼ぼうというときですので、何かそういうことを検討しておられるのかどうか、ちょっとお尋ねします。

●加藤観光政策課長
 委員のおっしゃられる風俗営業のエリアがあるというのは承知しております。これは以前からも地元の旅館組合さんもかなり問題意識を持っておられる部分もございます。それで今、最新どういう動きをしておられるのかというのはちょっと承知していないのですが、地元米子市、それから皆生温泉の旅館組合さんも、外歩きが夜でもできるようなところにしたいと非常に強く思っておられまして、そういうところで私どものほうも協力できるところは、一緒になってやらせていただくことはやっていきたいなというふうには考えておりますが、ちょっと今現在どういう具体的な動きをしておられるかというのは、申しわけございませんが承知していないのが現状でございます。

○錦織委員
 ぜひ県も一緒になってこれは考えていただきたいというふうに思います。やはり女性も嫌なのだけれども、男性でも別にその気がないのに何か誘われたりするというのは嫌だし、家族連れならなおさら嫌だというふうに思いますので、ぜひこれは米子市や皆生温泉旅館組合だけではなくて、県も何か対策会議みたいなのをちょっと、それこそプロジェクトをよく好きでやられるのですけれども、そういうのをつくってやっていただきたいなとちょっと要望しておきます。

◎安田委員長
 ほかにございませんでしょうか。

○澤副委員長
 1つだけ。さっきのDBSクルーズのことですけれども、聞いていますと非常にアウトバウンドということで、前に言ったことあると思うのですけれども、あちらの体制というのがなかなか充実していないと。去年もちょっと行かせてもらって話を聞いた限りにおいては、やはり鳥取県はこれだけDBSクルーズをお金も出して積極的にやって、それで試験運航であれ、形になると。こういうことについて、やはり我々としてもある程度の相当な危機感は持っているのは当然だと思うのですね。私たちが半年前に行ったときはそういう話はあまりなかった。それがその半年間の間にこういう形で出てきたということは、県のほうも事前にある程度そういうことは察していたかどうかわかりませんけれども、まず危機感といいますか、そこら辺についてやはり今後、今言われたようにアウトバウンド対策、それだけで本当に十分なのだろうかと。これは商品造成ということもありますけれども、今までもいろいろな商品造成をやられたと思います。本当にその結果がどういうふうに認識を持って総括された上で、今の新しい商品造成をやっているのか。それからまた、そこのエージェントが本当に発信力があるエージェントかどうかということも含めて、ちょっとアバウトな話ですけれども、何か話を聞いた限りにおいては余り危機感といいますか、結果が出たときにもう一度考えましょうというような形に、私はちょっととらえた部分があるので、そこのところを今後の展開も含めて、まず、どういうような危機感をお持ちなのかというのを確認しておきたいのですけれども。

●細羽国際観光推進課長
 危機感は当然持っております。危機感といいますか、常に緊張感を持ってそういう動向は注視しております。
 後段のアウトバウンドの関係という理解でよろしいですか。問題はいろいろな旅行商品をエージェントさんがつくられる場合に、やはり一番ポイントはDBSとうまく関係がつくれるか、そこでうまく話がまとまるかというところでございます。そこについてはそういう段取りをしたりとか、場をつくるということは努めて我々もやっております。ただ、最終的にはそこはもう本当にビジネスの話なので、県としては余り立ち入っておりません。その結果として、余り今のところはどんどん商品が出る状況にはなっていないというのが実態だと思っております。
 また、日本側のエージェントさんからいろいろな要望が我々のほうにも届いたり、いろいろな話を聞いておりますので、それはDBSさんにも再三伝えておりまして、少しでもいい形で日本側からの利用者がふえるようにということは、我々としても後方支援という形ではございますが、精いっぱいやらせていただいておりますし、これからもそういったところはしっかりやっていきたいなと思っております。

○澤副委員長
 もう1点だけ。それで具体的な話なのですけれども、例えばDBSの船に私たちも1回しか乗っていないのですけれども、申しわけない。乗ったときの食事の時間帯とか内容、例えば日本人の嗜好に合ったそういうサービス、食事の提供というものは、半年前なのですけれども、それ以降改善されたのかどうかというのをちょっとお聞きしたいのですけれども。

●細羽国際観光推進課長
 同様な声はいろいろな方からお聞きしておりまして、それはDBSにもたびたび伝えております。ただ、ちょっと現状が今どうなっているか、私も最近ちょっと確認しておりませんので、これについてはまた確認して、必要であれば御報告をさせていただきたいと思います。

○澤副委員長
 お願いします。

◎安田委員長
 ほかに。

○廣江委員
 DBSの人間の話ばかり出ているけれども、今、人間のことよりもDBSの船自身は荷物のほうの問題が大変で、人間のほうはさっき藤井委員からも言われた、予定よりはいい成績が上がっていると思うのだけれども、荷物のほうが残念。荷物のことになるとDBSだけではなくて、ほかの船のほうも、この1年間ほどは非常にカムバックしていい数字が出かけておる。この線が続くかどうかという。
 それには例えば安来日立さんなども、私も韓国に行って鳥取の人が関係されている会社なども行って、そこなども安来日立に毎週来ているというのですよね。飛行機便が米子にできたので非常に便利になったと言っておられたけれども、そこなどは毎週鉄の交渉に来ている。そういう会社がほかにもあるわけで、ところが安来日立さんが鉄を送られるのに境港は全然来ない。私も港湾の委員をさせてもらっているけれども、港湾ではそういうことの進展の会をやっているけれども、安来日立さんは1回目来て、もうこんな高いところは相手にならないと全然来ないと。そういうことではまたほかの境の魚屋さんでも境港からではなしによそから送っている。その辺にはいろいろな問題があって、1つは運賃の、いわゆる港湾を使うときの料金の問題も相当大きいポイントを占めているので、だからなかなか難しいけれども、この辺を一緒にやらないと今のDBSに出ているお金の問題も、今、隠岐汽船などのほうは今度カムバックして補助金を出さないようにしたけれども、DBSのはまた延長して出すような感じにはなってきているので、そういうところとも関係すると。やはり担当の皆さんは人間のほうかもしれないけれども、そこのところはタイアップしてしないと、船全体の補助金などの問題だって一緒に考えていくと、そこを直さないと絶対に人間が、もうあと、結構満席になって、すき間がない船がしょっちゅうあるのに、これ以上ふやすということは船を大きくするか何かしないと乗れないわけだから。それから今、問題になっているのはもう片方のほうで、そこのところをもう少し力を入れないと。人間の数のほうは今でも席があいていない日が結構あるみたいなので、そこのところを、担当は違うかもしれないけれども、うまくやらないとうまく進まないと思う。

◎安田委員長
 森本さん、何か話せませんか。

●森本空港港湾課長
 お答えできればいいのですけれども、申しわけないですけれども。

◎安田委員長
 商工が来ていないから。

●野川文化観光局長
 商工労働部の所管だと思います。お客様のほうはおかげさまで、人のほうは割と好調であります。先ほど来インバウンド、アウトバウンドの話が出ておりますが、したたかに言えば我々はどちらかというとインバウンドで地元に利があるということに力を入れて、正直やってまいりました。ただ、アウトバウンドにつきましてもやはり人の趣味を高揚させるために外国に行ってみたいとか、そういったメリットというか、路線の維持の観点でいけばアウトバウンドということも大事だと思いますので、両方バランスをとってやる必要があると思います。
 荷のほうの話でありますが、詳細のお話はできませんけれども、これまで何とか荷をDBSでということを商工労働部が一生懸命やってきたと思います。思いますが、やはりどれだけのメリットがあるかというのがきちっと説明できていなかったという嫌いがあります。そこで県とかあるいは中国運輸整備局だったと思いますが、モデル的に北海道からホタテだったですかね、そういったものを実際にコストを計算してみて、かなり安く済んだとか、また違った商品でまたトライアルということを今、準備しているはずですので、そういった具体的な費用対効果といいますか、コスト比較をした上で、実際の荷の関連会社のほうに数字を持って説明していくようなことを今進めておるはずでございますので、その辺を理解いただければかなり荷のほうもふえてくるのではないかと、そのように思っておりますが、詳細は商工のほうから確認いたしまして、また皆さんに報告できればと思います。

◎安田委員長
 よろしいですか。(発言する者あり)
 ほかにございませんでしたら、私せっかく古賀県土整備部長もいらっしゃってくださっています。けさの新聞にDBSが敦賀のほうに運航するような話が出ておりましたが、先般、私も議場で質問しましたように、敦賀の港は大変強力なライバルであろうと思っております。インバウンドが順調であるということはなおさらでして。敦賀の港にはすばらしいターミナルビルができておりますし、うちのほうはまだ客船バースも着手できない状況なのですが、このたびの国の予算の中で客船バースへの着手の予算づけがどうなのか、その辺がいつごろ判明するのか、おわかりのところで教えて、ちょっと語っていただきたいと思います。

●古賀県土整備部長
 今の客船バースは旅客ターミナルだと思います。これについては一応、本年度末までには……。

◎安田委員長
 3月いっぱい。

●古賀県土整備部長
 ということでございますが、状況からいいますと予算化するのは非常に厳しい状況であるという話は、昨年、概算要求時点でもいろいろ情報収集している中でちょっと聞いているところでございます。

◎安田委員長
 残念でございますね。頑張ってください、だけれども。決め手になると思いますので。
 ほかにございませんようでしたら、その他という点で皆さんのほうで何かありませんでしょうか。ないようですね。
 それでは、意見も尽きたようですので、委員の皆様には御相談したいことがございますので、このままお残りいただきまして、執行部の皆さんは退席していただいて結構でございます。大変御苦労さまでございました。
(執行部退席)
 お残りいただきましたのは、本委員会の活動報告と本委員会の廃止についてでございます。
 まず、本委員会の活動報告についてですが、本会議におきまして各委員会の1年間の活動状況について報告することになっております。本委員会の平成22年度の活動状況については、お手元に案を配付しておりますが、いかがでございましょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)よろしいでしょうか。委員の皆様の御意見がありましたら伺いたいと思います。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、御了承いただきたいと思います。
 それでは、活動報告をすることといたしますので、最終の文面は委員長一任ということで御了承いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 ありがとうございます。
 次に、中海圏域調査特別委員会の廃止についてでありますが、議員の改選期となりますので、本特別委員会を廃止したい旨、議長に申し出ることに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、さよう決定いたします。
 以上をもちまして、中海圏域調査特別委員会を閉会といたします。御苦労さまでございました。

午前11時51分 閉会

 

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