日野郡江府町の宮市(みやいち)集落から望む冬の大山は、実に美しいです。
この大山から湧き出る水と、大山が積み上げたクロボクの土に育った米と大豆 とで作られているのが、「奥大山高原みそ」です。
この味噌の人気は高く、大阪の割烹料理店や企業の贈答品としても使われています。

原料となるコメと大豆を自ら生産し、全て手作りで味噌に加工しているのが農事組合法人宮市の皆さんです。
平成2年、「地域の農地は地域で守ろう」を合言葉に設立されました。
構成員は9人で、そのうち女性が7人を占めますが、今年も7トンもの味噌を総出で仕込み中。写真は2月12日の作業のものです。

さて、その1週間後の2月18日、同じ宮市集落で今度はキムチづくりが賑やかに行われました。
こちらの主催者は、これまで日野ごよみで何度も紹介してきたトンカチ屋さんです。
トンカチ屋さんのモットーは「無理せず、楽しんでやるボランティア」ですが、今回はボランティア活動ではなくメンバー自身が楽しむ集まりとなりました。
まず、にんにくの皮をむいて…
生姜をスライスして…
ニラを刻んで…
韓国産の魚醤を混ぜて…これがポイント。
そして、ドバッと唐辛子…これも韓国産。
で、白菜に丁寧になすりつけます。完成!
こうして、例によって昼食おしゃべり会へと雪崩れ込んだのですが…ン!?
並んだメンバーの顔ぶれが、1週間前の農事組合法人宮市の味噌仕込み作業の時とほとんど同じではありませんか。
実は、地域の産業振興を担う農事組合法人宮市と地域の暮らしの安心を担うトンカチ屋さんは、まさに表裏一体の関係にあります。
そして、そのコンビネーションがグループの結束を強め、また、それぞれの活動の効果を互いに高め合っているように思えました。
(by県民局 地域づくりサポーター 梅林)
日野振興局 2013/02/25