平成27年度議事録

平成27年6月8日会議録

開催概要、資料はこちらです。
出席者
(8名)
委員長
副委員長
委員
福田 俊史
野坂 道明
浜崎 晋一
前田 八壽彦
澤  紀男
森  雅幹
長谷川 稔
横山 隆義
欠席者
(なし)
   
 

説明のため出席した者
 小倉地域振興部長、森谷文化観光スポーツ局長、長谷川県土整備部長、
 山岸警察本部長外各次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
 田中調査課課長補佐 尾﨑調査課係長 田中議事・法務政策課係長    

1 開会 午前10時00分

2 休憩 午前11時49分  

3 再開 午後1時02分   

4 閉会 午後3時10分

5 司会 福田委員長

6 会議録署名委員 浜崎委員、横山委員

7 付議案件及びその結果
    別紙日程表及び下記会議概要のとおり


会議の概要

午前10時00分 開会

◎福田委員長
 皆さん、おはようございます。
 ただいまから地域振興県土警察常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は執行部の入れかえを行うこととし、最初に警察本部及び県土整備部について、次に地域振興部及び文化観光スポーツ局について行います。
 初めに、会議録署名委員を指名をいたします。
 本日の会議録署名委員は、浜崎委員と横山委員にお願いいたします。
 それでは、警察本部、県土整備部に係る付議案の予備調査を行います。
 既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく簡潔にマイクに向かってお願いいたします。質疑については、それぞれの部局等の説明終了後に行っていただきます。なお、県土整備部の平成27年度公共事業実施地区の概要については、議案説明資料37ページ以降のとおりでありまして、特に説明は要しないことといたします。
 まず、警察本部から説明を求めます。
 初めに、山岸警察本部長の総括説明を求めます。

●山岸警察本部長
 おはようございます。
 着席して説明させていただきます。
 警察本部が本議会に提出しておりますのは、予算関係以外の報告2件であります。議案説明資料の表紙裏面の平成27年6月定例会議案説明資料目次をお願いいたします。
 予算関係以外といたしまして、報告第1号、平成26年度鳥取県一般会計継続費繰越計算書について、報告第8号、議会の委任による専決処分の報告についての2件であります。詳細につきましては、関係課長に説明させますので、よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続いて、関係課長から説明を求めます。

●上田警務部参事官会計課長事務取扱
 資料の1ページをお願いします。報告第1号、平成26年度鳥取県一般会計継続費繰越計算書について御説明いたします。
 平成26年度当初予算において、平成27年度までの継続費として承認いただいております八橋警察署庁舎移転整備事業費及び東部運転免許センター庁舎移転整備事業費につきまして、それぞれ翌年度定時繰越額が確定しましたので御報告するものであり、繰越総額は654万円余であります。以上、御説明申し上げました。よろしくお願いします。

●岩田警務部監察課長
 それでは、警察本部資料の2ページをお願いいたします。報告第8号は、議会の委任による専決処分の報告についてでございます。職員の公務運転中の交通事故による損害賠償に係る和解及び損害額の決定について、本年5月13日になされた専決処分について御報告するものでございます。
 事故の概要は、平成26年8月20日、米子市内において職員が公務のためパトカーを運転中、前方の信号機に気をとられ、信号待ちで停止していた相手車両に気づくのが遅れ、追突した事故でございます。和解の要旨は、県側の過失割合を10割とし、県は相手側に対して物的被害に対する損害賠償金31万7,164円を支払うというものでございます。なお、参考として記載しておりますが、県の損害賠償に係る実質の支出額は免責額の3万円でございます。また、県側車両につきましては、ヘッドライト部分の破損でしたが、廃車することになっている同型車の部品を流用して使ったことから、修理費用は発生しておりません。県有車両に損害を与え、また相手方及び県民の皆様に多大な御迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。まことに申しわけありませんでした。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、県土整備部から説明を求めます。
 初めに、長谷川県土整備部長の総括説明を求めます。

●長谷川県土整備部長
 それでは、今回提案いたしました一般会計補正予算を初めとする諸議案につきまして、その概要を説明させていただきます。座って説明させていただきます。
 県土整備関係の資料の1ページをごらんください。県土整備部としましては、県民の皆様の活力、安心のために、交通インフラの設備とか防災減災対策、これをハード、ソフト面で積極的に推進していくということであります。そのために必要な肉づけ予算を今議会へ提案させていただいております。1ページの上のほうをごらんください。補正額は123億8,000万円余ということでございます。補正後の総額は505億4,700万円余ということであります。その内容ですけれども、下のほうをごらんください。一般事業と公共事業でございます。一般事業は、境港管理組合の負担金ということでございます。公共事業につきましては、一般公共事業が補助事業とか交付金事業でございます。岩美道路、倉吉関金道路等の所要額の計上をお願いするものでございます。単県公共事業は、12億5,200万円余の補正でございます。これは鳥取砂丘コナン空港の駐車場拡張であるとか、また浸水害、土砂災害対策を進めるための調査費等の計上をお願いするものでございます。一般直轄事業の補正額、これは県が負担する負担金でございます。15億600万円余ということであります。高速道路のミッシングリンクの解消のための必要額の予算が確保されたということでの補正でございます。公共事業全体としましては123億200万円余の補正等をお願いするものでございます。
 予算関係以外は左にございます、平成26年度鳥取県一般会計繰越明許費繰越計算書でございます。公共事業の実施箇所につきましては、増減する箇所を17ページ以降に添付してあります。
 詳細については担当課長から説明させていただきますので、よろしく御審議お願い申し上げます。

◎福田委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 それでは、同じ冊子の17ページに飛んでいただきますようにお願いします。17ページは、横長の表でございまして、公共事業の補正予算の総括表でございます。先ほど部長から御説明いたしましたとおり、補正額はプラス123億円余でございます。補正前が342億円、補正後の額が465億円規模ということになります。御承知のとおり、平成27年度は骨格予算でございましたので、県土整備部の公共予算も対当初ではマイナス18%でスタートしたものでありました。このたびの増額補正を認めていただけますれば、対前年当初比でプラス11%ということになります。以降、一般公共や一般単県につきましては、37ページ以降に記載が箇所別にございますので、後ほどごらんいただければと思います。
 次は、34ページをお願いいたします。34ページから35ページにかけてが繰越明許費の計算書でございます。平成26年度中に繰越明許の議決をいただきました案件のうち、実際に繰り越した額が幾らになったかという総括表がこちらでございます。結論としては143億円余の繰り越しでございました。この金額は、ここ5年ほどでは最も小さな繰越額ということになっております。
 1枚めくっていただきまして、36ページをお願いいたします。こちらは事故繰越のほうでございます。事業名のところにございますとおり、鳥取空港の国際会館の前にあります歩道の上にかかっている屋根、これが老朽化しておりまして、雨漏りなどがするものですから、平成26年度予算で交換工事をしておりました。順調に平成27年3月25日を期限として工事をやっておったのですが、急遽3月1日に鳥取砂丘コナン空港のオープニングイベントが行われることになり、そのイベントのためにこれまた急遽この工事の足場を一旦外して、また組みかえ直すといったことが発生いたしましたので、工期が4月にずれ込んだものであります。なお、この工事につきましては、平成27年4月13日で無事終了をしております。
 続いては、2ページに返っていただきますようにお願いします。ここからが各課の説明であります。2ページが県土総務課の担当でございまして、八頭庁舎の耐震補強整備事業であります。八頭庁舎の真ん中の本館に当たる部分の耐震補強でございます。平成25年度に耐震診断をいたしまして、平成26年度に実施設計をいたしまして、平成27~28年で工事をやろうというものであります。工事期間は平成27年9月から1年間、平成28年8月までを予定しております。

●山内道路企画課長
 続きまして、資料の3ページをお願いいたします。道路企画課でございます。道路橋梁費総務費の一般公共事業のうち、道路交通情報調査費、いわゆる道路交通センサスに要する予算でございます。調査に必要な国の認証減に伴う財源更正でございまして、認証減を県の一般財源でお願いするものでございます。
 次に、中ほど、道路橋梁維持費のうち、一般公共事業のうち防災安全交付金の中の交差点改良等を伴う交通安全と、橋梁補修を初めといたします維持系の事業の国の認証増に伴う補正でございます。6事業合わせまして約57億円の補正をお願いするものでございます。
 次に、単県公共事業の比較的小規模な道路維持修繕費に必要な経費でございます。
5億2,700万円をお願いするものでございます。骨格予算に伴います当初予算の肉づけ予算として、必要額をお願いするものでございます。
 4ページをお願いいたします。直轄事業の事業計画決定に伴います県の負担金増に伴う補正予算をお願いするものでございます。直轄事業につきましては、必要額の満額、約260億円が配分されております。それに伴いまして県の負担額が約14億円増加するものでございます。補正をお願いしたいというふうに思います。道路企画課、合計76億1,000万円余をお願いするものでございます。
 続きまして、16ページをお願いいたします。西部県土整備局の地方機関の要求分でございます。県西部の国道431号の渋滞対策といたしまして、交差点改良等をやってきております。それの背骨道路を連結いたします、いわゆる肋骨道路でございますけれども、これに特に背骨道路に影響があると思われる交差点、具体的には錦町交差点と米原交差点の渋滞対策をこのたび検討するための予算を1,000万円お願いするものでございます。
 御審議よろしくお願いします。

●河田道路建設課長
 道路建設課です。資料の5ページをお願いいたします。土地改良費の一般公共事業で、道整備交付金事業です。これは岩美広域道路の事業でございまして、国の認証増に伴います2,800万円余を補正するものでございます。
 次に、農地防災事業費でございます。これの一般事業で、農村地域防災減災事業でございます。これは事業を実施いたします大山町の橋梁点検に補助する経費ということで、新規に35万円計上するものでございます。
 次に、道路橋梁新設改良費の一般公共事業費のうち、地域高規格道路整備事業及び社会資本整備総合交付金、それから防災・安全交付金等につきましての6事業でございます。これにつきましては、国認証の増と昨年度国のほうで防災・安全交付金の交付対象の見直し等がございまして、これに伴う防災・安全交付金から社会資本整備総合交付金への振りかえ等がございました。それに伴う補正でございます。15億1,000万円余を補正するものでございます。
 次に、6ページをお願いいたします。街路事業のうち一般公共事業の防災・安全交付金及び社会資本総合交付金でございます。これにつきましては、国の認証減に伴う補正ということで、1億2,000万円余を補正するものでございます。
 道路建設課合計といたしまして、14億2,000万円余を補正いたしまして、合計97億8,000万円余とするものでございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

●丸毛河川課長
 河川課でございます。引き続き資料の7ページをお願いいたします。まず、上から河川総務費でございますが、いずれも肉づけ予算でございます。まず、一般公共事業、適切な避難行動推進事業でございますが、これは住民の皆様に適切な避難行動をしていただくということでございまして、洪水時の家屋倒壊ゾーンを設定するための経費5,700万円でございます。単県公共事業費、まず河川維持修繕費でございますが、それぞれ河床の安定対策、河床掘削、伐開、防災情報システムの更新に要する経費でございまして、1億3,000万円余でございます。河川・堤防診断事業、河川の点検結果を記録する河川カルテの作成に要する経費3,700万円余でございます。
 続きまして、河川改良費でございます。一般公共事業、防災・安全交付金、社会資本整備総合交付金、ともに国の認証に伴います増額8億8,000万円余でございます。単県公共事業、これは肉づけ予算でございますが、高規格幹線道路の整備に関係した事業といたしまして、倉吉市鴨川の堰改良に要する経費1,500万円でございます。
 続いて、8ページをお願いいたします。海岸保全費でございます。単県公共事業、海岸保全施設の維持管理の適正化を目的といたしました海岸の改正がなされておりまして、法定計画であります鳥取県沿岸海岸保全基本計画の改定に要する経費でございまして、940万円余でございます。
 最後に、直轄河川・海岸の負担金でございますが、河川、海岸ともに必要額決定に伴う増額でございまして、6,100万円余でございます。
 以上、河川課合計といたしまして12億円余の増額補正でございまして、補正後65億円余の予算をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●的場治山砂防課長
 治山砂防課でございます。資料の9ページをお願いいたします。
 治山費の単県公共・治山事業新規事業化調整費でございます。近年、ゲリラ豪雨などにより山地災害が多発する傾向にありますが、このような災害から生命、財産を保全するためには、確実かつ計画的な補助採択が不可欠であります。来年度計画的に補助事業に着手するため、補助対策に必要となる資料を作成するとともに、土地所有者把握のためあらかじめ土地登記簿等の調査を行うものでございます。当初予算以降、台風、雪解けなどで新たに土砂流出や崩れが発生した箇所などに2,890万円余の補正をお願いするものでございます。
 次に、10ページをお願いいたします。砂防費の単県公共・砂防事業新規事業化調査費でございます。砂防事業では、土石流、崖崩れ、地すべりなどのハード事業を実施し、住民の安全・安心を確保しています。来年度速やかに補助事業に着手するため、あらかじめ補助採択に必要となる資料を作成するとともに、土地所有者把握のため、土地登記簿等の調査を行うものでございます。発生時期の影響が大きい箇所などについて5,200万円の補正をお願いするものでございます。
 続きまして、11ページをお願いいたします。治山費でございます。一般公共の通常補助といたしまして、2億9,300万円余の補正をお願いするものでございます。これは国の認証増に伴う補正でございます。
 続きまして、単県公共でございます。これにつきましては治山施設が昨年の冬季風浪等により被災したため、応急対応するための経費でございます。下段でございます。河川総務費の単県公共でございます。平成27年12月までに完成する施設について、台帳を作成する費用として2,300万円余の補正をお願いするものでございます。
 12ページをお願いいたします。砂防費でございます。一般公共の防災・安全交付金といたしまして、通常砂防、火山砂防、急傾斜地崩壊対策事業、それぞれについて合わせて10億9,800万円余の補正をお願いするものでございます。これらにつきましては、3事業とも国の認証増に伴う補正でございます。
 続きまして、単県公共の単県急傾斜地崩壊対策事業でございます。平成27年度から新規着手する18カ所につきまして、3億7,000万円の補正をお願いするものでございます。
 下段でございます。直轄の負担金でございます。直轄事業の計画決定に伴う補正でございまして、負担金4,900万円余をお願いするものでございます。
 以上、治山砂防課合計といたしまして5億8,900万円余の増額補正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●森田空港港湾課長
 空港港湾課でございます。13ページをお願いいたします。境港管理組合負担金でございます。800万円をお願いするものでございます。今年度竹内南地区におきまして、国内RORO船、国際定期貨客船、クルーズ船等に対応しました多機能な岸壁整備が直轄事業により事業化されました。これに対応しまして、境港管理組合で背後の埠頭や旅客ターミナルの検討を行うものでございます。
 内容につきましては大きく3つございます。1つ目といたしまして、貨物ヤード等の埠頭の基本計画を策定するものでございます。2つ目、旅客ターミナル等の基本設計を行うものでございます。これら2つの事業につきましては、起債を起こそうとするものでございます。3つ目でございます。竹内南地区のにぎわいづくりを創出するための方策を調査検討するためのものでございます。竹内南地区につきましては、平成26年2月、官民連携による賑わいづくり計画が策定されております。その中でにぎわいづくりの一例として、身の丈に合った境港らしい水族館構想というものが示されておりまして、これにつきまして境港市と連携し、実現の可能性調査、FS調査を実施し、交流にぎわいづくりの方策、方向性を調査検討するものでございます。そのほか、交付金等の国の認証増を含めまして800万円をお願いするものでございます。
 14ページをお願いいたします。空港費で、鳥取空港維持管理費でございます。4,700万円余をお願いするものでございます。現在、鳥取空港は、東京便の5便化がなされ、駐車場の不足が顕在化しております。さらに今後、鳥取砂丘コナン空港の愛称化等により来訪者が増加することが予想されるため、第2駐車場の北側に142台分の駐車場を増設するものでございます。また、拡張の計画に当たりましては、今後の駐車場の需要の増加に備え、段階的な拡張の検討も行うこととしております。
 15ページをお願いいたします。水産業の関係、漁港の関係でございます。漁港事業におきまして1億2,500万円余をお願いするものでございます。これにつきましては、県漁港、市町の漁港について補助事業を行うもので、国の認証の増額によるものでございます。
 続きまして、土木港湾の関係でございます。港湾建設費の港湾事業4,400万円余の減額をお願いするものでございます。防災・安全交付金等で行う県管理港湾の維持補修で国の認証の減額によるものでございます。
 続きまして、空港関係でございます。空港管理費400万円余をお願いするものでございます。国際会館の利用を促進するため、地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用しまして、国際会館の開館時間を延長するための費用をお願いするものでございます。
 以上、空港港湾課合計1億4,200万円余の増額でございます。よろしくお願いいたします。

●的場治山砂防課長
 治山砂防課でございます。訂正をお願いいたします。先ほどの説明の最後で、治山砂防課合計といたしまして、合計5億8,900万円余という説明をいたしましたけれども、合計で19億1,800万円余の補正でございます。申しわけございませんでした。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はありませんでしょうか。

○澤委員
 7ページで、ちょっと教えてもらいたいんですけれども、7ページの適切な避難行動推進事業のところで、洪水時の家屋倒壊ゾーンの設定に関する経費とありますけれども、例えば具体的にどの辺のことを指しておるのかというのをちょっと教えてもらえたらということなのですが。それと、これが今後、例えばそういうものがホームページか何かに掲載をされるのですか、どうなのですかということもちょっとあわせて聞かせていただけたら。

●丸毛河川課長
 河川課でございます。適切な避難行動推進事業、家屋倒壊ゾーンでございますが、最近の水害の課題としまして、なかなか避難勧告が出されない、避難勧告してもなかなか逃げていただけない。それから、洪水時に避難の途上に水流で足をとられて亡くなる方があると。そういう場合はむしろ家にとどまって垂直避難したほうが安全だというケースがたくさんございます。災害対策基本法も、いわゆる垂直避難というものが位置づけられたところなのです。ところが、その垂直避難をしていただくためには、例えば川の沿線で、例えば増水して溢水した場合に流されるとか、家屋自体にとどまることが危険な区域がございます。このために垂直避難を促進するためには、家にとどまっては危険なゾーンを指定するという作業でございまして、これらは本年度作業いたしまして、当然避難勧告等出される市町村さんにも御説明いたしますし、県のホームページ等でもその区域はきちんと示してまいりたいと思っております。

○澤委員
 よくわかりましたけれども、私がお聞きしたのは、具体的にね、どういうところなのですかということをちょっとお聞きしたかったのです。

●丸毛河川課長
 例えば、河川沿いの……。

○澤委員
 もっと具体的に、どこの地域なのですかということを私はお聞きしたつもりだったのですよ。どこの地域を指定してこういうことをやっておられるのでしょうかということをね、お聞きしたつもりだったのですけれども、なかなか伝わっていなかったので、ちょっとそこのところをもしわかれば。

●丸毛河川課長
 どこの地域という意味では、今、水防警報を出しております19河川の沿線沿いで出したいとは思っております。

○澤委員
 では、それは後でちょっと資料をもらえますか、そこのところをね。お願いします。

○前田委員
 宮本次長ね、知事はこの間、全員協議会で起債総額を実質3,000億円以下にするのだと、こう言っておったな。今、たくさん説明受けたのだけれども、起債がたくさん入っているのですよね。これは県土整備部として起債の管理はしておるわけか。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 有利な起債といいますか、交付税措置が後から望めるようなもの、社会資本整備総合交付金ですとか、そういったものは財政当局との折衝の中で、一般財源でやらなくてなるべく国費を連れてくるということで折衝をさせていただいています。県全体の起債の管理というのは、正直なところ有利な起債といいますか、有利な国費を連れてくるのが我々の仕事だと思っていまして、起債全般の枠にはめれるかどうかというところまでは、正直私どもが踏み込んではみてはおらないというところです。それが正直ベースです。

○前田委員
 わかりましたけれども、毎年毎年借金が重なるのですよね。普通は5年据え置きの25年償還かな、30年だったかな。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 ええ、いろいろあります。

○前田委員
 いろいろなのがあるけれども、やっぱり余り借金はされないわな。後年度にきくんですよ、重なってくるから。その辺は県土整備部として後年度負担を考えながら、やっぱりこれぐらいの適正な起債の量というのは、僕は管理していくべきだと思うんですけれども。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 後年度の負担のことというのは、我々も当然考えなければならないと思っています。といいますのも、これからつくるばっかりではなくて、維持管理のほうに一般財源をつぎ込んでいかないといけないという時代がもう目の前でありますし、実際もう迫ってきているというところがあります。ですので、なるべく後年度負担が少なく、そして一般財源を残しておくという観点から、起債ではなくて、なるべく効率のいい形で事業を集中と選択ということで新規事業も絞ってはいきたいとは思っています。

○前田委員
 次にね、直轄工事の負担金がきょう説明あったのだけれども、補助というか、県事業については37ページ以下に一覧表が出ておるのだけれども、直轄工事というのがないのですよ。次回の常任委員会のときに皆さんに配って。というのは、直轄工事だって負担金を払っておるのだから、我々は興味を持って見ないといかんと思うのですよ。直轄だから丸投げではないと思うのですよ、負担金を払っておるのだから。次の常任委員会で一覧表を出してください。

◎福田委員長
 では、宮本次長、次の常任委員会で一覧表をお願いいたします。

●宮本県土整備部次長兼県土総務課長
 はい。

○前田委員
 14ページ、鳥取空港は本当に満車の日が多くなったな。拡張されるのはいいのだけれども、左側に行くときにね、やっぱり通路に屋根をつけてください、屋根を。歩道をずっと歩かせていくのでしょう。西側にも屋根を延長してください。どうですか、港湾課長。

●森田空港港湾課長
 今年度といいますか、これから予算を認めていただければ、拡張することとしておりますので、そのあたりも相談していけたらというふうに思っております。

○前田委員
 既存のところが、やっぱりわからないな、置いたところが二日、三日すると。どこに置いたかなと。それで照明灯の柱にA、B、Cがついたのだけれども、もうちょっと一工夫要るなと。例えば、枠の、前枠といいますか、あれにちょっと色を塗ってもらうとか、それごとに。全部塗れではないですよ、車の置くところの前に色をつけてもらう、色で変えてもらうというぐらいにしていってもらわないと、何かいつもうろうろうろうろ探すですけれども、どうでしょうか。

●森田空港港湾課長
 利用者の皆さんの利便性が向上できるように、そこのあたりも検討してまいりたいというふうに思います。

●長谷川県土整備部長
 前田委員の御指摘は、この常任委員会でもありました、1年前に。それまではA、B、Cも全くなかった。それから、路面にも全く印もありませんでしたので、緊急に1年前にさせていただいたというところでございます、この常任委員会の提案からしました。今言いましたように、もう一度利用者の利便性の向上の観点から、もう一回点検し、必要な対応を行ってまいりたいと考えております。

◎福田委員長
 恐らく全県民的にそれは大事だと思います。よろしくお願いします。

○前田委員
 終わり。

◎福田委員長
 ほかございませんか。

○森委員
 37ページの事業実施地区の概要のところなのですけれども、431号線の夜見町から境港市新屋までの自転車道の測量設計ということで予算が上がっているのですけれども、ここは自転車道ということで、知事もつくるということを約束されていて、私もぜひつくってほしいという立場なのですけれども、これは23年でしたかね、大雪で松が大変に折れまして、その後、松守り隊ということで、たくさんのボランティアの皆さんにあそこの松林を植えてもらって保護をしていただいてきていますけれども、その中で松を一生懸命守っている人たちの中から、道路沿いに、431号沿いに自転車道をつくって自分たちが植えたところを自転車道にしていくということには相ならないみたいな形で、非常に憤慨されている方たちも実はありまして、もちろんどういう形で設計しろということを、こちら側から発注しないと設計できないと思うのですけれども、どういう考え方でおるのかということをちょっと話をしていただきたいのですが。

●山内道路企画課長
 37ページの交通安全の中の、一般国道431号の夜見町から境港市新屋町の話だというふうに思っております。これにつきましては、海岸側に歩道、自転車道を設置したいというふうに考えておりまして、これにつきましては先ほど言われましたように、松林をできるだけ残したいというふうには考えておりますけれども、一部用地買収等が出てきますので、その辺は最小限で検討するように事務所のほうといたしましても話を進めてまいりたいというふうに思っておりますけれども、できるだけ松林は残すように、できるだけですよ、できるだけ、海側に拡幅する予定にしております。

○森委員
 私が言っているのは、431号沿いのね、当然海側なのですけれども、431号に沿って自転車道をつくるのと、そうではなくて、松を守り隊の方たちの中には、431号沿いではなくて、松林を越えて海側に、離れて海側のほうにつくれというような声も実はあって、それは届いているかどうかということも聞きたいし、それから例えば海側に全部が全部やってつくるということになると、自転車にとって飛んでくる砂ですよね、自転車道に砂がたまっていると、またこれは自転車道としても大変なことになるので、いろいろな問題も出てくるかと思うのですけれども、どういう形、要するに全部431号に沿って海側のところに全部つくるという話なのか、どういう形で考えているのかということを聞きたいということです。

●山内道路企画課長
 これは、役割分担をちょっと決めておりまして、皆生工区、皆生側のほうは、海側の今、自衛隊の用地がある海岸のエプロンとか、そういうものを利用しながら自転車道をつくっていくというふうになっておりまして、我々県土整備部が担当しているところは、弓ケ浜半島の真ん中辺、夜見町の辺を431号沿いに拡幅して、それを自転車道として使っていただくというような役割分担をしているところでございます。このうちが担当しているところについては、今、森委員が言われたように、海岸側につけるということは考えておらずに、431号沿いの道路にひっつけて自転車道をつくるという形に現在、考えております。

○森委員
 いろいろな要望がね、地元からは出ていて、西部のほうでは一応検討するということで引き受けてもらっているのだけれども、今、課長にそうやって、もう完璧に431号にくっつけてそのままつくりますよと答えてもらうとね、あれ何だったのみたいな話になってしまうので、検討していますということでちょっと言ってもらわないと困る。そうやってもう決まっているということだったらちょっと待ってよというふうに言わなければいけないし、どういうふうにするのかということを、どういうふうに決めて、またその決め方ということも問題もあるし、だからそのあたりの話をちょっとしてもらわないと、今の山内課長の話だったら、もう決めてこのままでやりますよという話だから、ちょっとそれは待ったと言わなければいけない。

●長谷川県土整備部長
 夜見町から境港までの6.2キロ、これは西部総合事務所の検討段階では3案のルートを検討しておりました。1案と2案は431号沿いですけれども、1案は車道面と同じ高さに歩道をつくるという案、2案が少し車道よりも低くて松林の高さに合わせて歩道をつくるという案、3案が431号から海岸側にちょっと離れたところの松の中をつくっていくという3案で比較検討しております。そしてその結果、事務レベル的には、やはり道路路面と同じ高さで整備したほうがいいのかなということでまとめております。そういう段階でありますので、今、話を聞くと、住民の皆さんとの協議とか、そういうことがまだ十分に終わっていないということでありますので、これはまだ調査測量に入るという段階ですので、もう一度西部総合事務所のほうから住民の皆様としっかりと協議させていただきたいと、こう思います。よろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 ほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、請願・陳情の予備調査を行います。
 今回の予備調査は、新規分の陳情1件についてであります。現状と県の取り組み状況はお手元に配付をしております請願・陳情の参考資料のとおりでございます。
 初めに、執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうか検討したいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 なしですね。異議がないようですので、それでは陳情県土整備27年9号、県道倉吉停車場線・倉吉青谷線及び県道鳥取鹿野倉吉線の改良について、担当課長から説明を求めます。

●河田道路建設課長
 道路建設課です。県道倉吉停車場線・倉吉青谷線の幅員の増とカーブの緩和、それからもう1点が鳥取鹿野倉吉線の歩道改良及びカーブの緩和という、この2点について陳情が出ております。まず、資料の3ページ、4ページに図面をつけております。3ページ目が、県道倉吉停車場線及び倉吉青谷線、倉吉の駅前から消防署の間についての陳情・拡幅要望でございます。それから、4ページ目が鳥取鹿野倉吉線の倉吉市八屋から三朝町大瀬までの天神川右岸側の堤防道路で、これの歩道設置の要望、この2点でございます。
 資料の1ページ目をお願いいたします。まず、県道倉吉青谷線の拡幅についてでございます。現在の道路でございますけれども、倉吉駅から中部総合事務所に向かう区間、この間につきましては旧規格の4車線道路でなっておるものでございます。また、八屋付近の急カーブということもございます。ただ、沿道の利用状況は商業地等もございますことから、ここの拡幅をして抜本的な道路改良ということにつきましては、現段階では極めて困難な状況であろうというふうに考えているところでございます。
 平成22年度、23年度になりますけれども、この区間につきまして、安全で安心して利用しやすい道路のあり方を検討するということで、参考1のところに検討会、くらしよし倉吉安全安心道路空間創出事業検討会、これを設立、設置いたしまして、そこにありますようなメンバーで議論をいたしております。まず、県のほうからこのような状態の中で、今の4車線あるのを2車化することによって、参考2のところにありますように、右折車線が確保できたり、それからバス停車帯が確保できたり、それからカーブの部分の線型の是正が図れたりということが期待できるということで、この2車線化について検討を行っております。その中で、地元4自治体等に説明をいたしましたところ、地元からは、やはり交通量が多い中で2車線化にすると渋滞が発生するではないかと。それから、渋滞が発生しますと、生活する自分たちの生活道路のほうに車が流入するというような意見がございまして、反対がありまして、この進展がしなかったという当時の経緯がございます。
 対策といたしまして、平成24年度にカラー舗装なり、それから路面表示、注意喚起を促す路面表示等々を行いまして、ドライバー等に今、注意喚起を行っているというのが現状でございます。
 次に、鳥取鹿野倉吉線の歩道設置についてでございます。倉吉消防署付近から三朝ロイヤルホテルの間につきまして、現在の歩道が堤防裏のアップダウンがある歩道ということで、住民の方からも使い便利が悪いという要望もございまして、現在、それの是正に向かって歩道整備の事業を展開しているという状況でございます。2ページ目に、3区間につきまして、今、歩道の整備事業を展開しているという状況でございます。それから、三朝ロイヤルホテル付近のカーブの是正というのがございました。ここはなかなか用地の協力等もあります中で、現在はその路面表示等減速マーク等によっての注意喚起を行っているというところでございます。
 それともう1点、街灯の整備という陳情の内容がございました。道路管理者で今、道路照明を設置するに当たりましては、維持管理費の低減を念頭に置きまして設置を検討しておりまして、例えば連続照明をするものにつきましては、交通量の多い市街地を対象としております。それから、交差点信号であったりとか、長大な橋の取りつけ部分であったりとか、それから夜間の車両通行上に危険があるところ等々につきまして局部照明を設置しているというところでございます。現在、この当該区間につきましては、道路照明が19基設置してございます。なお、防犯灯等の設置要望がありますけれども、これにつきましては現在、市町村のほうで実施を行っているというような状況でございます。

◎福田委員長
 それでは、委員の方で陳情者からの願意の聞き取りあるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なしですね。それでは、ないようですので、現地調査とか聞き取りは行わないということにさせていただきたいと思います。
 次に、報告事項に移りたいと思います。なお、質疑等につきましては説明終了後に一括して行っていただきます。
 まず、警察本部から、報告1、スクールサポーターの活動状況について、山下生活安全部少年課長少年サポートセンター長事務取扱の説明を求めます。

●山下生活安全部少年課長少年サポートセンター長事務取扱
 少年課の山下です。平成26年度中のスクールサポーターの活動状況について御報告いたします。
 警察本部報告資料の1ページをごらんください。まず、1の体制ですが、ごらんのとおり合計9名を運用しております。それぞれ鳥取・倉吉・米子警察署、各警察署に配置して運用しているところであります。
 2ページ目には、本年度ではありますけれども、9人のサポーターを掲載したチラシを添付しております。次に、活動対象、それから活動状況についてですが、資料の2と3に掲載しているとおりです。役割につきましては、1ページ目では、丸で4つ項目を記載しております。 それから2ページ目では、中央付近に4つの黄色の四角で囲った欄がありますけれども、これになりますけれども、非行防止教室による子供たちへの指導や、子供たちの立ち直り支援活動など4本柱の活動を重点に、学校と警察の橋渡し役として非行防止、児童の犯罪被害防止などを図る活動を行っております。
 写真を2つ掲載しております。これで御紹介します。まず、左の非行防止教室ですけれども、当たり前のことかもしれませんが、子供たちにとっては何げない行動であっても、ルール違反になったり犯罪になったりすることなどを教え、自分の行動に当てはめて考えさせたり、右側の写真になりますけれども、農業体験による立ち直り支援では、不登校など何らかの問題を抱えている子供たちを参加させ、ジャガイモ、サツマイモ、トマト、イチゴなどの農作物の栽培や収穫活動を体験させ、居場所づくりの一助としております。昨年度の個別の活動について、前年度と対比してみますと、学校訪問、街頭補導、校外パトロール活動が増加していることが上げられます。
 活動の主な効果事例としましては、資料の4に掲載しているとおりです。その1つを(1)の事例で紹介いたします。これは、東部の小学校で一部の生徒による授業妨害や対教師暴力などに他の生徒多数が同調して学級崩壊状態になり、保護者からも苦情が入るなど、学校がその対応に非常に苦労している相談を受け、これに対応した事例であります。東部に配置している3人のスクールサポーターが交代でこの小学校に常駐し、校内パトロールを続け、教室を抜け出している生徒や粗暴行為をする生徒などを発見した際は、その場で注意・指導する活動をおよそ2カ月余り続けた結果、子供たちの問題行動もなくなり、学校などから大変感謝されたというものであります。スクールサポーターの日々の業務報告によりますと、その場で解決できない学校内外での問題事象がだんだんとふえてきていると感じているところで、これらの対応に対し、教育委員会を含め、学校関係者からもその信頼性や有用性に関する声がこれまで以上に多く聞かれるようになった状況にあります。このような状況に対し、今後も引き続き学校等と連携を図り、少年非行防止に貢献したいと考えているところでありますので、御理解と御支援をお願いいたします。

◎福田委員長
 報告2、地域のコミュニティーを巻き込んだ高齢運転者の交通安全対策について、灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱の説明を求めます。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 運転免許課の灘部でございます。よろしくお願いします。警察資料の3ページ、4ページをごらんください。県警察では、高齢運転者の交通安全対策のため、運転免許を自主的に返納しやすい環境の整備に努めているところであります。このたび智頭町において、地域のコミュニティーを巻き込んだ自主返納者に対する支援に関する覚書を締結しましたので、御報告します。
 まず、覚書締結の概要等でございます。本年の5月1日から、智頭急行株式会社が運転免許の自主返納者に対する支援策として、特殊回数乗車券「優ユウきっぷ」を通常の半額で販売しております。交通安全はもとより、地域ぐるみで自主返納者の生活の利便性の向上を図るためにどうしたらいいかということで、その後も関係機関等で協議してまいりましたところ、智頭急行は同社の特殊回数券を示すと割引を行う協賛店等の働きかけを実施していただきました。また、智頭町の商工会議所等は、協同組合智頭サービス商店街のポイントカードの交付等を行うということの趣旨に賛同を得たところでございます。智頭町内の地域を挙げての取り組みだったことから、智頭町として既に自主返納者に対する支援策として、町営バスの回数券の交付事業を行っておりますということで、締結者の参加をしていただいたところです。
 締結日時でございますが、覚書の締結は5月20日水曜日午前10時から、智頭警察署において行いました。締結者は協同組合智頭サービス商店会、谷口理事長、智頭急行株式会社の岡村社長、寺谷智頭町長、智頭警察署長であります。覚書の内容としては、運転免許の自主返納した65歳以上の高齢者が運転経歴証明書を協同組合智頭サービス商店会事務所に提出した際に、同商店会が発行しております加盟店で使用できるポイントカード500円分でございますが、これを2枚交付するというものと、智頭急行株式会社の協賛店は同社が運転免許の自主返納者に対して発売する特殊回数乗車券「優ユウきっぷ」に添付されております引きかえ券と交換に、各協賛店が提唱しております割引特典を提供するというものでございます。
 このたびの覚書の締結は、それぞれの団体がネットワークを活用して地域ぐるみで自主返納者に対する支援策を行うものであります。智頭サービス商店会が発行しておりますポイントカードは、額面相当の商品と交換できるもので、智頭町内の加盟店21店で使用が可能でございます。また、智頭急行株式会社、既に5月1日から自主返納者に対する特殊回数券を通常の半額で販売しておりますが、これに加えて同社の協賛店が割引特典を行うものということでございます。また、智頭町は、平成23年の4月1日から運転免許の自主返納者を対象に町営バスの回数券4,000円相当の助成を実施しております。
 最後に、自主返納者等の数ということで載せておりますが、本年の4月末で高齢者の自主返納者の数は503件ということで、大幅に増加してきているものでございます。今後も順次、自主返納しやすい環境づくりに努めてまいりたいと思います。

◎福田委員長
 次に、県土整備部からの報告事項に移ります。報告3、道路照明等のLED化の設備状況について、山内道路企画課長の説明を求めます。

●山内道路企画課長
 それでは、県土整備部の報告資料の1ページをお願いいたします。道路企画課でございます。道路照明灯のLED化の整備状況につきまして御報告いたします。
 県土整備部では、省エネ対策の推進と維持管理費の削減を目的といたしまして、平成24年度から道路照明のLED化を順次進めているところでございます。現在、県の管理しております道路照明灯は約6,100灯ございます。このうち水銀灯、ナトリウム灯を対象といたしまして、コスト縮減が図れる道路照明灯約4,000灯につきましてLED化をすることとしております。これによりまして、LEDの耐用年数と言われております15年間で維持管理費を比較いたしますと、1億4,000万円の縮減ができるということになっております。
 その整備状況でございますが、3に記載しておりますが、昨年度末までに56%に当たる約
2,230灯をLED化しております。来年度の平成28年度までには全数4,000灯を完了する予定にしております。参考までに、右側に中国5県の整備状況を記載しておりますが、鳥取県は他県に比べてLED化が進んでいるという状況でございます。
 なお、LED化に当たりましては、県議会の鳥取県産業振興条例の基本理念にのっとって、県内産の優先使用とか、灯具購入と設置の分離発注をするようにという提言を受けておりまして、2に記載しておりますように、総合評価方式の入札方式を採用しているところでございます。結果的に全て今まで県内業者による受注でございまして、技術的にも県内企業の中には他県の技術審査に合格されるなど、県内のみならず、県外への営業範囲を拡大している企業も出てきたところでございます。今年度は960灯をLED化する予定としておりまして、現在、各企業に製品募集を行っているところでございます。製品募集期間は7月27日を期限としておりまして、技術審査を経て9月ごろには業者を決定する見込みとしております。

◎福田委員長
 報告4、第4回米子駅南北自由通路等整備事業協議会の概要について、河田道路建設課長の説明を求めます。

●河田道路建設課長
 道路建設課でございます。資料の2ページをお願いいたします。去る5月27日に、第4回米子駅南北自由通路等整備事業協議会が開催されましたので、概要を報告させていただきます。今回の協議会につきましては、米子駅周辺のにぎわい創出を議題といたしましたことから、米子商工会議所にも参加をいただいて開催しております。
 まず、1つ目といたしまして、基本計画の検証結果の報告でございます。米子市より平成26年度に実施いたしました基本計画の検証結果についての報告がございました。なお、この報告につきましては、去る4月24日に米子市市議会全員協議会にて報告されたものでございます。契約につきましては、自由通路の延長が約105メートル、幅員が6メートルであること。それから、駅南広場につきましては、面積が約4,730平方メートル、一般車両の駐車場が31台、観光バス待機所4台、タクシー待機所8台などということでございます。それから、概算事業費につきましては、これは平成24年度にJR米子支社から市に示されました概算事業費42億円の検証を行っているものでございます。1つ目として、労務費、資材費等物価の高騰による増、それから自由通路北側の階段及び駅南広場の見直しによる面積増、それから消費税率変更に伴う増ということで、約50億円になる見込みであるということが報告されております。そこに下にも書いてありますように、なお書きで、駅ビルの補償等につきましては、今年度の調査で検討するということになっておりますので、その経費については計上がなされていないということでございます。また、費用便益比でございますけれども、これが1.38となったことの報告がなされたところでございます。3ページ目に、そのときの資料といたしまして、平面図、それから駅の駅南側から見ましたイメージ図というものをつけさせていただいております。
 次に、協議の概要でございます。5点ほどございます。
 まず、1点目といたしまして、米子駅周辺のにぎわい創出・新駅ビルについてでございます。米子駅及びその周辺のにぎわい創出につきましては、新たな駅ビルの取り組みというものが必要だということで三者の認識を確認したところでございます。JR米子支社からは、自由通路と新駅ビルは一体施工となるということで、今年度市のほうでやります予備調査に反映するように、駅ビルの規模、機能を早く調整する必要があるというような意見。それから、今回参加いただいております米子商工会議所からは、4月に米子駅及び周辺地域活性化検討会を設置いたしまして、新駅ビルや駅周辺に必要な機能等について検討を行って、10月を目途に提案のほうをまとめたいと。それから、新駅ビルについては、行政の支援や民間施設の入居などに関する意見を出す旨の示唆がなされたところでございます。駅ビルの行政支援につきましては、市と県でこの秋を目途に検討をしていきたいというふうに考えているところでございます。
 2点目です。市民・経済団体への意見聴取でございます。米子市は、この5月の19日に目久美町自治会、これは駅南の地区の自治会でございますけれども、説明会を実施してございます。そこにも書いてありますように、米子駅だけが取り残された感があると。それから、しっかりと事業に取り組んで完成を目指してほしいといったような意見があったと聞いているところでございます。6月2日に米子駅前の商店街振興組合及び北側自治会等を対象にいたしました説明会を開催してございます。主な意見といたしまして、50億円を投資するのであれば、将来の経済効果を具体的に説明し、市民に理解を得るべきだといったような意見が出たというふうに聞いているところでございます。それから、米子市はこの6月15日から7月14日、1カ月間でこの自由通路事業等につきましてのパブリックコメントを実施するということでございます。現在、米子の市報においてその意見聴取のお知らせを周知しているというところでございます。
 3点目といたしまして、駅南開発の可能性区域1.4ヘクタールの活用についてでございます。これはJR用地の活用でございます。実際に具体的な話というのはまだありませんけれども、引き続き民間開発の可能性について三者で模索しながら協議していきましょうということでございます。
 4点目の駅北広場の検討でございます。ここにつきましては、高速バス乗り場、それから貸し切りバスの待機スペース、それからバス乗車場のバリアフリー化、一般車の送迎機能などの諸問題、課題等があるところでございます。これにつきましては、引き続き協議会で検討することとしております。なお、高速バス乗り場の追い越しレーンとか貸し切りバスの待機スペース等につきましては、今年度県のほうで予算化いたしまして検討するということにしているところでございます。
 5点目といたしまして、自由通路等の整備に当たります県の支援についてということでございます。今年度、米子市で実施いたします自由通路の予備設計等で具体的な計画が今後示されてくるだろうというふうに考えているところでございます。その計画内容を見まして、支援内容については来年度、平成28年度に市と協議していきたいというふうに考えているところでございます。その下、今後のスケジュールでございます。米子市が今年度予備設計を実施して、平成30年度の工事着手に向けて進んでいるところでございます。引き続き、協議会調整会議等で検討を進めていきたいというふうに考えているところでございます。資料といたしまして、4ページに協議会に示されました今後のスケジュール案というもの、それから5ページに駅周辺の航空写真等を掲載しております。参考に見ていただければと思います。

◎福田委員長
 ありがとうございました。
 報告後、一定額以上の工事または製造の請負契約の報告につきましては、手元資料6ページのとおりでありまして、説明は省略をいたします。
 それでは、ただいままでの説明につきまして質疑等ありませんか。

○横山委員
 スクールサポーターの件ですが、徐々にふえているというので、数は足りておりますか。例えば、抑止効果というのがあるので、スクールサポーターが何回か各学校に寄っておられると思うのだけれども、そういうので抑止効果もあるので充実してほしいなという気がしておるのです。私は高校の教員をしていて、生活指導をしていたものですから、やっぱりほっとするのですよ。警察官の方が来られるとほっとしていたものですから、やっぱり無言の圧力というか、そういう効果があると僕は思っているので、さらに充実してほしいと思うのですが、この件についてどういうぐあいに思っておられますか。

●山下生活安全部少年課長少年サポートセンター長事務取扱
 大変ありがたいお言葉をいただきました。国では、全国をずっと見ておりまして、それぞれの学校の数とか、そういったもので、地方財政計画上では鳥取県は12名配置するのが適当であろうということが来ております。我々も今9人が決して足りていると考えているわけではありませんが、県の財政事情もいろいろありますので、これからもいろいろ必要性等を訴えてまいりたいと思っておりますので、委員さん御支援のほどをよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございます。

○浜崎委員
 今の話ですけれども、この週末でもね、川でまだ行方不明というような話もあるわけでして、これは末期症状でああいう痛ましい事故があったわけですが、事故というか事件ということで少年が3人逮捕されたというようなことなのです。スクールサポーターの必要性というのは、そういうことをやっぱり未然に防ぐということもありますし、やはりそれでね、確かに今のお話ではないけれども、具体的にスクールサポーターは抑止という部分でも非常にありがたいことだし、どんどん我々も声を上げてスクールサポーターの必要性という部分をというふうに思います。どこまでを警察のスクールサポーター関係者にという部分はあるかもしれませんが、今、当然地域であるとか学校であるとかというところは、喉から手が出るほど欲しいほど、実際福祉の関係でも児童相談所、もう人が足らないといって目いっぱいで、子供さんのそういう話というのはいろいろ出ているわけですよ。恐らく少年課長のところにもね、そういう話は入ってきておるとは思うのですが、十分わかっていらっしゃるとは思うんですけれども、地域においての警察の立場ということ、また地域、それから福祉関係者、しっかり連携をある程度とっていただいて、確かにその存在はすごいのだけれども、今の現実がどうなのだというようなこともある程度頭入れをして、せっかく動かれる、その辺を現実に即したそういった方たちでの動きというものをぜひやっていただきたい。大体いろいろな話は入っていると思うけれども、大変厳しい状況だというのがいろいろなところから出ていますので、その辺について考え方というか、思いを聞かせていただきたいと思います。

●山下生活安全部少年課長少年サポートセンター長事務取扱
 引き続きまして、大変ありがとうございます。スクールサポーターのみならず、今、委員がおっしゃるとおりで、関係機関、県の関係機関、教育委員会含めたくさんあります。児童相談所もあります。それから国の機関でいけば保護観察所も児童鑑別所ですか、こういった機関もあります。そういったところでこの川崎事件を踏まえまして、ちょうど4月の終わりだったのですが、12機関集めてこういったいろいろな取り組みを一緒になってやっていこうという決意表明をしたところであります。毎年のことになりますが、7月になりますとやっぱり夏休み時期前ですから、非行がかなり多い時期に当たります。そういったことで、内閣府が主催しておりますけれども、夏の非行防止強調月間というものがあります。また、この月間を前にして、再度この12機関を集めて、夏の時期にどう取り組んでいくのかということを協議して、県民の皆さんにPRしたいと思います。
 一方で、警察は、このスクールサポーター以外に少年健全育成指導員というボランティアも抱えております。県下に350人いるのですけれども、このボランティアを活用しまして、やっぱりこれは社会全体で取り組んでいくのだということで、地域に根差しているこのボランティア、この人たちに対しましても子供たちの状況というものを逐次教えてくださいと。やはり
SOSというものをいかに早く察知するかということが大事ですので、こういった取り組みをこれからどんどん進めてまいろうということで、そのほかにもついこの間の土曜日、おとといだったのですけれども、大学生のサポーターということでまたボランティアを委嘱したところでありますし、それから高校生自身にもボランティアをしていただいているということがありまして、こういったいろいろなものが有機的に一緒になってやっていけたらというぐあいに考えているところですので、どうぞ御支援、御協力をお願いしたいと思っているところです。

○浜崎委員
 ぜひ頑張ってもらいたいと思います。我々も応援させてもらうのは当然であります。それと、空き家、空き地というような今の状況で、やっぱり不安だと。それから、近所の中学生が夕方4時、5時になったら、空き地や空き家でごそごそしているというような話も地域では聞いたこともありますので、そういった今の現実部分、今おっしゃったとおりでありますが、具体的なそういったところもいろいろとしっかり耳に入れて対応していただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。

○長谷川委員
 警察本部で2点お伺いをいたします。
 1点目は、これは10日ぐらい前の毎日新聞の記事で、青酸連続殺人事件の現場からという表題から、犯罪を確実に掘り起こすべき捜査、法医学の現場の体制は盤石とは言いがたいという記事の中で、鳥取県はこれまで薬物検査の実施率というのはずば抜けて高かったということで評価がされているところです。もう一方では、今後解剖医が1人しかいない県は20前後あると。そして、血液検査の体制は充実している鳥取県だが、今春から県内の解剖医が不在となっているという記事になっております。こういう現実を前にして、今後どのような対応で、本当に薬物検査におきまして効果を発揮して……。

◎福田委員長
 長谷川委員、その他でよろしいですか。

○長谷川委員
 今その他では。まだですか。

◎福田委員長
 ではないです、これは。

○長谷川委員
 その他はまだ。言わなかったですか。では、後でそのことをお願いいたします。

◎福田委員長
 ほかにございませんか。

○森委員
 警察本部に高齢者の運転者の話をちょっとお聞きしたくて質問いたします。私も自主的にこうやって返納される方はそれでいいと思っているのですけれども、警察の立場としては、本当に危ない運転者、ちょっとでも不安だなと、運転能力が落ちてきているなという人たちには全員免許を返してもらえば安全な交通体系になってくるという立場だと思うのですけれども、一方で高齢者がこうやって移動の手段がなくなってしまうというのは、まず認知症になっていく、あるいは生活ができなくなっていく非常に大きな問題を、実は両面を持っています、この運転をする、しないということは。私は、少しでも能力が落ちつつあるなという者について、こういう高齢者運転の交通安全対策、ただただ返納だけではなくて、何らかの形でそのカルテみたいなものができて、あなたはこういう傾向にあるよみたいなことでその注意するだとか、いろいろなそういった対策もあわせていく必要があるのではないかと思っているのですけれども、それみたいなことというのはないのですかね。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 カルテみたいなものということの御指摘でございますけれども、実際そういうカルテというものはございません。いろいろな形で、警察活動のあらゆる活動の中でこういう運転、危ない運転された方がいたとかいう場合には、通報制度といいますか、警察部内で通報していただくとか、運転免許課のほうにそういう書類が上がってくるようになっておりまして、それでその方のところへ行って自主的に返納していただくか、病院でかかりつけ医とかいない場合は、そういったかかりつけ医に診ていただくというふうなことで、病気であるかどうかまず判断していただくという体制になっております。

○野坂副委員長
 3点ほどお尋ねします。
 最初に、LED化の整備状況についてですけれども、他県に先行しての取り組みということで、これは非常に評価するところなのですけれども、24年度から5カ年計画ということで、これは確認なのですけれども、これは道路照明灯だけの計画なのかどうかということですね。それと、2,100灯は経済的なメリットがないということなのですけれども、これは具体的にどういうことか。あと、15年間の電気代等ということで御説明がありましたけれども、これはイニシャル、ランニング含めた削減効果だと思うのですけれども、その確認です。まず1点。

●山内道路企画課長
 3点御質問ございました。道路照明のみかということでございますけれども、そのとおりでございます。道路照明灯の6,100灯を対象にいたしまして、コスト縮減が図れる4,000灯、これにつきまして今5カ年でやるということでございます。
 2,100灯をやらないという理由は何かということでございますけれども、現在6,100灯の中に水銀灯とナトリウム灯がございます。その中でナトリウム灯の200ワットのものでございますけれども、これにつきましてはコストを比較したところ、15年間で採算がとれないという結果が出ておりまして、このナトリウム灯につきましては今のまま、現在のままでやっていくということでございまして、残りの4,000灯につきまして実施するというところでございます。
 それと、コストの関係でございますけれども、電気代あるいは維持管理費、それと設置手間と、こういうものを比較して15年間でメリットが出るかということを比較検討しております。そういった意味で4,000灯全部をやった場合に1億4,000万円縮減できるという結果のもとに、今、対策をやっているところでございます。

○野坂副委員長
 わかりました。ナトリウム灯はそのままということは、要するに交換の電気代の比較検討で、それがちょっとそこをもう一回お願いできますか。ナトリウム灯は比較した場合に余り効果が少ないということなのですけれども、その点をもうちょっと詳しく。

●山内道路企画課長
 今、水銀灯、ナトリウム灯が現施設としてございまして、400ワット、200ワットあるいは
300ワット、100ワットといった形で設置されているところでございますけれども、水銀灯につきましては、全てのもので経済的メリットが出るということで結果が出ております。ナトリウム灯につきましては、400ワット、300ワットあるいは高電力のものにつきましては、採算がとれるというか、経済的メリットがあるという結果が出ておりますが、電力量の少ないものにつきましては、なかなかLEDの消費電力量とナトリウム灯の消費電力と、これの差が短いということで、15年間では採算がとれないという結果が出ておりまして、LEDの耐用年数と言われております15年間で比較した場合、経済的メリットがないということで、これは現在のままナトリウムでいこうという結果にしております。

○野坂副委員長
 2点目ですけれども、米子駅についてですけれども、2ページの(4)、駅北広場の検討ということですけれども、これは今のだんだん広場でしたか、これは検討の中に入っているのかどうかということと、あともう最後に、駅南の広場の路線バスの乗降場というのが計画にありますけれども、これはバス路線、具体的にどこか路線を想定されているのか、その点の事業者との打ち合わせというのをちょっと教えていただけますか。

●河田道路建設課長
 まず、駅北広場のだんだん広場のところの検討ということで、ちょうどあそこのだんだん広場のところが貸し切りバス等々の待機所になってございます。今の現状でいきますと1台分のスペースしかないということで、これにつきましても何台かだんだん広場のほうに広げれないのかどうかということも含めて検討してまいりたいというふうに思っております。
 駅南広場のバスの話でございます。交通事業者のほうとの話の中で、路線としてメリットのある路線もあるだろうという話はありますけれども、実際にどの路線がという具体的なものは、まだ今のところはございません。そういうものは今後、市のほうが事業主体ですけれども、そういうことも含めて検討の中で出てくる話だろうというふうに考えているところでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○澤委員
 ちょっと今の駅南の自由通路に関連してちょっとお伺いしたいです。全員協議会で説明されたことを今お聞きしているのですけれども、ちょっとそこを何点か確認したい。1つは、今まで42億円だったのが50億円というふうに出ていますけれども、これはどちらのほうが試算した結果でそういうことに、JRがやったのかどうなのかというのをちょっと確認しておきたいということと、それともう一つ、B/Cのところなのですけれども、1.38、これちょっと数字だけ出ているので私も評価のしようがないといいますか、対処のしようがないので、例えば倉吉のときにあったではないですか。そういうところなどと比べて、開発をやめるという意味ではなくして、ちょっとやっぱり押さえる点として、そういうようなことはどうなのかということをちょっと県のほうの評価はどうなのかなということと、それと今後のスケジュールで、いわゆる予備設計をしていくということなので、これはいよいよ米子市が設計をしていくことなのだろうと思うのですが、そこのところをちょっと詳しく教えていただけたらと思うのですが。

●河田道路建設課長
 まず、全体事業費の話でございます。42億円というのが、これは24年にJRさんが試算されて、米子市さんに御提示いただいた額でございます。その額につきまして、昨年度米子市のほうが事業を検討いたしまして、今の額の検証を行ったというものでございます。

○澤委員
 市のほうですね。

●河田道路建設課長
 市が、それが50億という今の概算のお金になってございます。まだこの額につきましては、予備設計の中で精度を高める中で変更があるものとは思ってはおります。
 B/Cの1.38の話でございます。先ほど倉吉の話がございましたけれども、倉吉のB/Cがいくらかというのを今、手元に持ち合わせていないのでちょっとわかりませんけれども、一応市のほうで検証した結果、建設費よりもベネフィットがあるということでの報告がなされたということでございますので、御理解をお願いしたいと思います。
 予備設計でございますけれども、これは米子市さんのほうが事業主体となってされるということでございます。

○澤委員
 よくわかりました。それでね、倉吉のところも、やはり1を切るような話ではないと思うので、不安も上がれば上がるほどね、それに多くかかるということがわかったわけで、比較対照をひとつしたいということなものですから、倉吉のものがもしわかればね、後でまた教えてもらいたいなということなのですが。

◎福田委員長
 よろしいですか。

●河田道路建設課長
 はい。

○前田委員
 米子駅の4ページ、スピード感というのが必要なのですよね。まだもう28年度いっぱいかかるわけ、事務手続が。もうちょっと半年ぐらい前倒ししてね、この4年間でするがいいわ。前倒し。
 3ページ、この下のパースを見るとね、これは恐らく駅南広場の、これ自転車が上がるのだな、これは恐らく。すぽんと真っすぐおりているのは自転車ではないか、違うのか。というのはね、駅南広場の形が気になるのです。ここで真っ二つに分けておるでしょう、狭いわずか
4,700平方メートルです。これ使い便利が悪いと思うな。このエプロンでばっちり右と左にばっと分けてしまうのだな。で、何が言いたいかといったら、これを本気で検討しないと、つくってからえらいことになりますので、だから2ページにないのです、駅南広場の検討というのが。レイアウトをもう一度見直されたらどうでしょうか。以上、2点。

●河田道路建設課長
 まず、スケジュールのスピード感の話がございました。これは、一応事業主体は市でございますので、市のほうにはある程度その辺の話はしておきたいとは思いますけれども、やはり
JRなりいろいろと関係する場所もございます。それの手続もございますので、何とかこのスケジュールが遅れないように我々のほうも支援していきたいなというふうに考えているところでございます。
 駅南広場のレイアウトの話でございます。これにつきましても米子市のほうで今後、予備設計等で検討されるというふうに聞いておりますので、どこまでその意見が反映されるかはわかりませんけれども、米子市のほうはそういう意見があったということは伝えたいと思っております。

○前田委員
 今のちょっと答弁が気になるな。米子市、米子市。事の経緯はよくわかっているのだ、私は。だから言っている。一緒になって考えてやらないといけないということ、要は。市がやる、市がやるではなしにね。ここまで来たら一生懸命参画して、いい案をつくってくださいよ。

◎福田委員長
 よろしいですか。

●長谷川県土整備部長
 三者協議会、これはJR米子支社と統轄監と、それと米子市副市長であります。その下に幹事会もあります。これはどの建設課長も入っていますし、米子の県土整備局長も入っていますので、そういう幹事会を通じて、我々技術レベル的にもしっかりと御心配の件も含めて、我々もちゃんと見て、そして米子市にも意見を伝えていきたいと、こう考えております。よろしくお願いします。

○前田委員
 いや、もうちょっと。駅南広場の真っすぐのおりる階段と、右に分かれる、これは機能分担、これをひとつ説明して。何だこれは。

●河田道路建設課長
 この階段につきましては、一つはバス利用者の階段と、それから一般駐車場のところの利用者への階段なりアプローチという、この2点でございます。

○前田委員
 これは、自由通路は自転車が通るのでしょう。

●河田道路建設課長
 今、自転車につきましては、通行しないという想定になっております。

○前田委員
 想定か、それはいいのかな。前の計画は、もともとの10メートルだったのですよ、これがね。今は6メートルになっているのだけれども、本当で自転車を通らさないということでいいのですか。

●長谷川県土整備部長
 急に振られてちょっと困りますけれども、3ページの図面の半橋上駅のところをごらんください。乗客の方々がエスカレーター等を使って乗降する、このスペース、この程度のスペースですので、ここに自転車が入ってくると非常に危険になるおそれがあるということは、特に
JRとか米子市の考え方ですので、現在は自転車は通さないというような考え方でおります。

○前田委員
 わかりましたけれども、市民合意を十分にとって、合意のもとで自転車は通らないよということを徹底しないと、後から何だいやということになります。

◎福田委員長
 では最後に私から、免許の自主返納について灘部参事官に伺いたいと思います。
 以前、ちょっと伺ったことがあるのが、東京都が検証したようですけれども、公共交通を使う高齢者は痴呆症になりにくいということがあったようで、こうして返納される方々に対して公共サービスがついてくるというのは非常にいいことだと思うのですが、この支援内容がこうやって書いてありますけれども、こういう制度が始まってから自主返納というのは、県下でどれぐらいインセンティブになって自主返納率が上がったのかということと、それからこの中に主な支援内容で、都市部では境港しかないですよね、これは。例えば鳥取市などは合併してすごく中山間地も多く存在すると思います。要は交通弱者も多い地域だろうと思うのですが、その鳥取市とか米子市がここにやっぱり入ってきていないというのは、どういう理由なのだろうかということを教えてください。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 自主返納の推移のところでも資料の4で記載しておりますが、最初に県下でやっていただいたのは、交通安全協会等の運転経歴証明書の発行手数料ということで1,000円要るのですけれども、それの全額補助ということで始まりました。それから順次、ハイヤー・タクシー協会の運賃の割引制度というふうなことで順次始まりまして、特にここ23年、24年ということで、やはりずっと広げてきておりました。市町村につきましては、それぞれバス、デマンドバスとかコミュニティーバス等の運営、それぞれバスの回数券でありますとか、それを自主返納された方に無料で交付するというふうなことで順次広がってまいりましたところでございますし、今年につきましても、皆生の温泉組合との連携でございましたり、鉄道事業者、若桜鉄道、智頭急行等の関係で鉄道のライン等で、それぞれの施設で協力いただけるところは施設で協力いただいて、またライン的に鉄道であれば鉄道のライン、あるいはバスであればバスのラインということで順次広げてきているところでございます。
 このたび、智頭急行等の御協力で協賛店、あるいは智頭の商店街組合等の御協力で何とか降りた後の施策といいますか、ただ乗るだけではなしに、その後の生活の利便性で買い物にも行けるとかいうことでの広がりができないかということで働きかけたところ、協賛いただけるということで締結していったものでございますので、それぞれいろいろな地域交通の活性化とか協議会とかの場がありますので、そのあたりで働きかけをしているところでございます。また、鳥取市につきましても、現在働きかけているのは商店街組合のほうに何とか地域のコミュニティーで使える部分はないかどうか、自主返納された方に何らかの支援策等ができないものでしょうかということを働きかけているところでございまして、理事会等に諮っていただけるというふうなことで、順次取り組みを進めているところでございます。

◎福田委員長
 全体的な数字はここに出てきているのですけれども、要はそれがちゃんとインセンティブになっているのかどうなのかというところが聞きたくて、例えば八頭町などは3分の2タクシー代補助などをやっていますよね。あれで結構伸ばしていると聞いているのですけれども、そういう制度で自主返納をやっている町は、やっぱりきちっと伸びているのかどうなのかということは、どうなのですか。

●灘部交通部参事官運転免許課長事務取扱
 数字的にあらわれない部分がございまして、例えば若桜鉄道などにしても、若桜鉄道に乗るから返すのだと直接来られた方も何人かおられるのですけれども、これは今後乗るから使うのだということで、来られた方に特にアンケート等をとって聞いているわけではございませんけれども、今後使うことがあるので経歴証明書をとって、経歴証明書で何らかの支援策ができるのであったら、それで返そうかなというふうなことでは広がりは見せているところです。

◎福田委員長
 いろいろ地域を回ってみると、やっぱり危なっかしいというか、見るからに確実にこれは危ないなというドライバーの方もよく見るのです。当然返納していただいて公共交通に乗っていただくということがすごく一番いい形だと思いますし、そうしていただきたいと思いますけれども、免許がないと暮らしていけないという地域も間違いなくあって、やっぱりある町とない町で差がつくのではなくて、やっぱりできるだけこういう制度というのはやっぱり19市町村整えていただいて、そこで満遍なくやっぱり推進をしていただきたいなと、これは最後お願いです。
 それでは、ございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、その他に移ります。警察本部、県土整備部に関して執行部、委員の方でございませんでしょうか。

○長谷川委員
 では、さき方の内容で、警察本部、お願いいたします。聞いていただけましたか。

●竹森刑事部参事官捜査第一課長事務取扱機動捜査隊長事務取扱
 捜査第一課でございます。委員から御質問のありました本県の検視の状況と解剖医不在の対応について説明させていただきます。
 まず、御遺体の調査等を含めます検視の状況ですけれども、本県では昨年844件取り扱っております。大体一月平均70件というところでございまして、全国の約0.5%ということです。その中で、犯罪の捜査の目的、または犯罪死の見逃し防止のために解剖を行うわけですけれども、昨年は67件、大体例年50体ぐらいで推移しております。このような中で、本年3月31日に鳥取大学の法医学の教授が退任されましたことから、現在、島根大学医学部の教授のお世話になっているところでございます。従来と比べまして、やはり場所が出雲市にございますので、多少は不便を感じているところですけれども、現在、鳥取大学におきまして後任の教授の選定につきまして御努力いただいているところだと承知しております。

○長谷川委員
 現在のそういう補充といいますか、島根県のほうの大学のほうに対応を求めているという状況の中で、これは全国的に言えることだと思いますけれども、なかなか人員を抜本的に強化、補充するというのは難しいということも言われております。そういう中で、提案として、全ての変死体の血液や体液などの資料を大学医学部などに保管する制度を検討してはどうかということも言われているところですが、いかがでしょうか、検討の余地というものは。

●竹森刑事部参事官捜査第一課長事務取扱機動捜査隊長事務取扱
 委員のおっしゃるとおり、今後の利便性等を考えまして検討すべき課題であると考えております。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。

○澤委員
 いいですか。では、お許しが出ましたので。ちょっと警察本部と今の県土にも関係することで、ちょっと絡めて聞かせてもらいたいと。1つは、ちょうど道路交通法が改正しまして、自転車のこれが始まりましたけれども、鳥取県のこれからの指導の方向性みたいなものを一つと、それと何か違反を14の項目にわたって、過去5年間ですか、2回した場合には講習が義務づけられるということが書いてありました。その中で、鳥取県もその講習について、当然そういうような格好で進めていらっしゃるのではないかなと思うのですが、その辺のところを聞かせてもらいたいということが1つ。
 それと、先ほどちょうどサイクリングロードの話がちょっと出たので、それに絡めてお話を聞きたいのですけれども、以前、タンデム自転車で、鳥取のほうにはそういう道路整備ができてやるということがありまして、これは弓ケ浜の道路についてもやっぱりサイクリングツーリングみたいな観光も絡めたようなことになるのではないかなというような期待はしているのですけれども、そのタンデムも含めた走行の可能性についても、ちょっとせっかくの機会なのでお聞きしておきたいなと思います。

◎福田委員長
 まず最初は、どなたでしょうか。

●黒川交通部総括参事官交通企画課長事務取扱
 まず、3点御質問があったと思います。まず1点目の自転車の指導についてでございますけれども、自転車はいろいろ危険な運転があって、それが事故につながるというふうな状況もございます。昨年で申しますと、自転車事故150件ほどございますけれども、警察としましても通学路の一斉点検、朝夕の自転車指導というふうなことを行っておりまして、昨年でいいますとかなりの自転車指導ということをやっております。それで、今回の道交法の改正を受けまして、事故になっておるというふうなことを踏まえて、警察では6月1日から法改正、自転車運転者講習制度に伴って、今、議員がおっしゃいました14の違反の類型によって自転車指導が講習制度ということで始まっております。これにつきましては、具体的に申しますと、信号無視あるいは遮断踏切に立ち入ったりした場合、あるいはブレーキのないようなピスト自転車、こうしたものを運転された方あるいは酒酔い運転など、そういった14の違反の類型の危険行為、こういう違反の行為をされた方が3年間に2回以上の危険行為を行った方に対して、自転車講習ということが実施されます。これにつきまして、もう既に始まっておりますけれども、県民の皆様への周知としまして、鳥取県の県政だよりの5月号に載せておりますし、県警のホームページに載せております。そのほかチラシを各警察署に配付して、さまざまな講習等でこうした制度が始まるということと、自転車講習を受講される方の違反行為の類型、こうしたものについても説明をしております。また、教育委員会のほうにも周知の働きかけをさせていただきまして、文書でもそういったものを出させてもらっております。ということで、こういった制度が始まっていることを事前に周知して、県民の皆さんにも自転車を安全に利用していただきたいということでやっておるところでございます。
 それと、3点目のタンデム自転車の関係でございますけれども、先ほども道路企画課のほうから説明がございましたが、実は先週、県の道路企画課のほうから御連絡をいただきまして、今後の方向性ということで協議といいますか、案を先ほどの3案提示をいただきました。実際には道路を見ていく必要も、実際の現地を見ていく必要もあると思いますが、米子地区の地区の会長さんからもそういった意見が出ておるということは私どものほうも承知しておりますので、今後、道路企画課と連携して、道路についてはタンデム自転車も走れるようにということで検討してまいるというところでございます。

◎福田委員長
 よろしいですか。ほかございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 なしですか。それでは、これで警察、そして県土整備部の分は終わりたいと思います。
 暫時休憩をいたします。再開は午後1時からということになります。

午前11時45分 休憩
午後1時02分 再開

◎福田委員長
 再開します。
 それでは、引き続き地域振興部、文化観光スポーツ局に係る付議案の予備調査を行います。
 既に政務調査会で説明を受けたものもありますので、執行部の説明は要領よく、簡潔にマイクに向かってお願いいたします。
 また、事業の所管の変更が予定されているものは、旧所管の課長から説明していただきます。また、部局間の所管替えにより、本委員会から他の委員会へ所管替えが予定されている事業についても、本委員会で説明していただきますので、御了承をお願いいたします。
 質疑については、それぞれの部局の説明終了後に行っていただきます。
 まず、地域振興部から説明を求めます。
 初めに、小倉地域振興部長に総括説明を求めます。

●小倉地域振興部長
 地域振興部長の小倉でございます。座らせていただきまして、説明させていただきます。
 それでは、地域振興部の資料をお願いいたします。本議会に提案いたしました地域振興部の諸議案について、その概要を説明させていただきます。
 1枚めくっていただきまして、予算関係でございます。内容につきましては、右のページ、1ページに記載しております。補正額といたしましては2億2,500万円余をお願いいたしまして、合計として96億1,500万円余をお願いするものでございます。
 主な事業として下のほうに記載しております。交通関係でございますけれども、空の駅化を目指しまして、空港機能の充実、利用の拡大を行おうとするものでございます。
 教育・学術関係でございますけれども、国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成といったことを目標に事業を行うものでございます。
 また、他部局のほうに移管になりますとっとり暮らし関係でございますけれども、移住定住4,000人の目標達成に向けて、首都圏における情報発信の強化、また市町村と連携いたしましたアクティブシニアの移住の促進、また中山間地対策としまして、スモールビジネスの仕組みづくりなど、6つの事業をお願いしております。
 男女関係でございますけれども、女性活躍企業200社を目指すということで、職場環境づくりの支援事業をお願いしているところでございます。
 予算関係以外でございますけれども、左のページのほうに行っていただきまして、第16号、17号でございますが、日野郡ふるさと広域連携協約を締結するということで、県と日野郡3町との連携・共同を円滑・機動的に推進しようとするものでございます。
 以下、報告事項2点ございます。繰越明許の計算書、また条項ずれ等を直すための住民基本台帳法施行条例等の一部改正についてでございます。
 詳細につきましては担当課長から御説明させていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。

◎福田委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めてまいります。

●酒嶋地域振興課長
 では、同じ資料の2ページのほうをごらんください。まず、地域振興部の職員人件費でございます。全員協議会のほうで組織改正の説明が行われてございますが、組織改正に伴いまして、現在、地域振興部にございますとっとり暮らし支援課、男女共同参画課のほうが元気づくり総本部へ、そして文化観光スポーツ局のほうから文化政策課、スポーツ課のほうが当部のほうに移管するということがございます。人の出入り、出し入れがございまして、地域振興部全体で10名の減ということ、それに伴う人件費の減額を行おうとするものでございます。
 少し資料は飛びますが、40ページのほうをごらんください。議案第16号、鳥取県日野郡ふるさと広域連携協約の締結に関する協議についてでございます。これも政務調査会でも説明をさせていただいております。これは県と日野郡3町との事務の連携、共同処理につきましては、これまで地方自治法に基づきます協議会という連携の仕組みを活用して実施してまいりました。一定の成果もあったところでございますが、取り組みの実施でありますとか検討に当たりましては、あくまで協議会という組織を通じて調整をし、構成員全員で合意して進めていくということで、手続がやや硬直的でスピード感に欠けるという面がございました。そこで、昨年の地方自治法改正で新たに設けられました柔軟で機動的な連携の仕組みでございます、この連携協約を活用した枠組みに移行をして、これまでの取り組みを充実し、さらに取り組みを拡充していくということで、県と3町の意見がまとまったところでございます。これを受けまして、連携協定締結の協議について議会の議決をいただこうというものでございます。
 下のほうの2に協約案の概要を記載しております。特に3の役割分担でございますが、従来共同執行しておりました除雪等、そういった事務事業に加えまして、移住定住でありますとか、広域観光など取り組みを拡大していくということにいたしてございます。協約の発効日は7月1日というふうにしております。
 隣のページのほうをごらんいただきたいと思います。議案第17号でございます。ただいま御説明いたしました県と日野郡3町の事務の連携について、連携協約に移行するということから、現在の法定協議会については廃止をするというもので、その協議について議会の議決をいただこうというものでございます。
 1つめくっていただきまして、43ページのほうをお願いをいたします。報告第8号、議会の委任による専決処分の報告でございます。鳥取県住民基本台帳施行条例等の一部改正についてでございます。いわゆる番号法、マイナンバー法の施行に応じまして、住民基本台帳法が一部改正をしております。そして、この2の概要のところの(1)に記載する3つの条例につきまして、住民基本台帳法の条項でありますとか用語を引用しております。その該当する規定の整理のための改正をし、専決処分を行いましたので、その旨御報告するものでございます。

●八幡日野振興センター日野振興局地域振興課参事
 同じ資料をお返りいただきまして、3ページをお願いいたします。日野振興センター日野振興局でございます。新規といたしまして鳥取県日野郡連携会議、負担金2万5,000円をお願いしているものでございます。本件は先ほど御説明ありました議案第16号に関係いたします連携協約の締結に関連するものでございます。協約の締結につきまして議会の御承認をいただきますと、各団体と協約を締結いたします。その約定に従いまして、関係団体により構成されます合議体でありますところの鳥取県日野郡連携会議が設置される予定になっております。本予算は、この鳥取県日野郡連携会議に対しまして県負担分を支出するのに要する経費でございます。各団体が持ち寄ります負担額の総額及びその内訳は、ページ中ほどにお示ししているとおりでございまして、負担金の対象となります経費でございますが、会議の運営経費あるいは合同による事業費など、一括共通経費として執行すべきものとなっております。なお、共同事業のうち発達支援事業に係るものにつきましては、県を除きます日野郡3町においてその経費を負担するという取り決めがございまして、負担額に差異を生じているところでございます。これ以外の連携の取り組みにつきましては、その下に表に掲げておりますが、取り組み内容を対象といたしまして、連携会議において今後役割分担を定めることになっております。その役割分担に従いまして、各団体がおのおのの予算を用いて連携の促進を図ることを予定しております。

●寺口交通政策課長
 そうしますと、資料のほうは4ページをお願いいたします。鳥取砂丘コナン空港空の駅推進事業ということで、新たに1,531万8,000円の予算をお願いするものでございます。この事業につきましては、既に政務調査会で御説明させていただいているところですが、この事業は国の地方創生先行型の交付金を活用いたしまして、鳥取砂丘コナン空港でのイベントですとか、チャーター便の就航時、こういうときに合わせた物販、飲食等のチャレンジショップの出店を行いたいもの、また土日、祝日とか夏休み等の繁忙期に空港で観光案内ですとか外貨の両替等を行う職員、スタッフを配置するもの、さらに新たに空港内にデジタルサイネージを設置いたしまして、観光とか二次交通の情報提供をしようとするものでございます。
 さらに、続きましてページのほうの下部になりますけれども、もう一事業お願いしたいと思います。外国人乗り継ぎ利用促進事業ということで、500万円の予算をお願いしたいものでございます。こちらも先ほどの事業と同じく、国の地方創生先行型の交付金を活用いたしまして、県内の鳥取・米子両空港を利用する外国人の方に、JR西日本が発行しております外国人向けの格安切符、山陰岡山エリアパスというものを交付しまして、エリア内の周遊性を高め、誘客につなげようとするものでございます。

●國米教育・学術振興課長
 5ページをお願いいたします。私立学校国際理解・英語力向上事業、鳥取県版スーパーグローバルハイスクール事業でございます。主要事業に関する説明をさせていただいているものでございますが、初めに4の参考のところをごらんください。国のほうで26年度からスーパーグローバルハイスクール事業という事業をはじめまして、既に全国で2年間で100校程度指定をされております。本事業は、これの鳥取県版として事業化をお願いするものでございます。
 主な事業内容でございますが、英語による公開発表会やALTの充実など、先進的な取り組みを行う私立高校につきまして1校をモデル的に選定をいたしまして、そこに対して四角の真ん中の枠の表にございますようにALTの人件費ですとか、それから外部講師などの謝金等々について助成を行うものでございます。補助率は4分の3を予定しているところでございます。
 6ページをお願いいたします。私立学校施設整備費補助金でございます。本事業は、私立高等学校が行う大規模な修繕に要する経費を助成するものでございまして、補助率は単県の3分の1、これは耐震改修以外のものに対する補助率でございます。
 このたび申請がございましたのは、米子松蔭高校のLED化についての補助申請でございまして、これについて1,000万円の補正をお願いするものでございます。

●片山とっとり暮らし支援課長
 それでは、ただいまの資料、ちょっと飛びますが、23ページのほうをお願いいたします。移住定住情報発信強化事業でございます。
 財源といたしまして、国の地方創生先行型の交付金を活用いたします。これは、東京での移住定住の情報発信をこのたび強化しようとするものでございまして、主な事業内容のところにございます1番の移住・交流情報ガーデン、これがこの3月に総務省のほうが開設いたしました。2番目にありますふるさと回帰支援センター、これは、この4月22日に増床オープンをしたところでございます。3番目がとっとり・おかやま新橋館でございます。この3つがいずれもJRの駅から非常に便利なところで開設されておりますので、この3カ所を拠点にそれぞれ特徴に合いました鳥取県への移住定住へ向けた情報を発信するための経費をお願いしておるものでございます。それぞれセミナーの開催ですとか、あるいは移住フェアといったイベントの開催といったものを予定しております。
 続きまして、24ページのほうでございます。お願いいたします。移住定住受入体制づくり支援事業でございます。これも地方創生先行型の交付金を予定しております。
 移住定住を進めるに当たりまして、民間団体、地域団体が移住者の方への住まいの提供、あるいは移住された方と地域との橋渡し役という格好で動いておられるところが県内でも幾つか見られるところでございます。こういったところで移住者が来られますと、その後、地域に溶け込む方とかも非常によろしいということで、こういった地域団体をもっとふやしていこう、育てていこうということで、このたび事業化したものでございます。
 まず(1)番でございますが、移住者受入地域組織・団体創出事業でございます。先ほど申し上げましたような団体を例示しておりますが、鹿野ですとか、あるいは大山町、琴浦町にこういった団体ができておりまして、それぞれ活躍しておられます。このような団体が今後、永続的に活動していくために、体制の整備、人材の育成ですとか、あるいはその後の団体としての収入の確保、こういったことを最長3年間で体制を整えてもらおうということで、市町村と共同して補助金を出すものでございます。
 2番目、(2)でございますが、地域おこし協力隊自主起業塾開催支援事業といたしまして、これは平成26年度も開催したのですが、県内の地域おこし協力隊員がそれぞれ3年間の任期を終えた後も地域で活動していく、起業するための自主勉強会等を企画して、かなり昨年度も盛況だったということで、本年度も引き続きましてこういった動きを支援しようというものでございます。
 続きまして、25ページでございます。アクティブシニア移住、CCRC推進事業でございます。この事業につきましても地方創生先行型の交付金を予定しております。都市部での高齢化が特に首都圏で大きく進むということで、地方へ元気なうちから移住していただきまして、アクティブシニアとして活躍していただくと、そのためには先々の医療ですとか、介護ですとかの体制も整っており、あるいは活躍フィールドもあると、こういった地域として鳥取県を売り出していこうというものでございます。
 主な事業内容のところで、(1)でございますが、まずは外部講師等を招聘いたしまして、おおむね東・中・西でモデルプランを検討いたしまして、これから売り出していこうということ、(2)では、モデルプランの検討会を開催いたしまして、勉強会をしていこうというものと、(2)でモデルプランの作成ということで、一連の勉強結果を踏まえまして必要なデータ収集等を行いまして、首都圏に示していけるようなプランをつくっていこうという経費でございます。
 おめくりいただきまして、26ページでございます。とっとり式生活支援システム構築事業でございます。これにつきましては、中山間地で暮らしを確保するための手段として民間の団体と連携しながらシステムをモデル的に実施していこうというものでございます。
 まず(1)でございますが、とっとり式生活支援システム構築事業ということで、想定しておりますのが、それぞれ最近、あるいは今後近いうちに道の駅の整備をされる3町でございます。この道の駅等を拠点といたしまして、生活支援システムを構築しようとする地域におきまして、民間からの車両の整備の助成と協働いたしまして、県市町でそれぞれお金を出し合ってそういった車の整備と、それを使いました人、それから物の移動手段を整えていこうという事業でございます。
 2番目に、とっとり式中山間地域スモールビジネスシステム構築事業として300万円をお願いしております。これにつきましても、先ほどの車両を活用いたしまして、例えば移動販売と農作物集荷、販売、配食サービスなどを連携したビジネスが構築できないか、あるいは過疎地有償バスを使って同様に農作物の集荷ですとか、宅配サービスなど、こういった多様なビジネスが小さくてもこの中山間地域でできるのではないかということを、この車の事業と相まって検討していこうという経費でございます。
 続きまして、27ページをお願いいたします。小さな拠点モデル促進支援事業でございます。先ほどの事業とも関係いたしますが、これから中山間地域での生活サービスを守っていくということで、小さな拠点という考え方が出てきております。複数の集落が集まるような基礎的な生活圏の中で分散している生活サービス、あるいは地域活動の場を合わせ技ということでつないでいくと、これによりまして人・物・サービスの循環を図りまして生活を支える地域運営の仕組みをつくろうというものでございます。
 この小さな拠点といたしまして、まず、小さな拠点担い手育成支援事業ということでございます。これにつきましては、現在、こういった活動を行おうとしている団体が幾つかございますが、こういったところはやはり高齢化が進んでいるところでありますので、今後10年、15年、継続的に拠点を運営していくための若手の地域リーダーを育成していこうということで、そういった団体に対しまして補助金を交付するものでございます。
 (2)で、社会貢献型鳥取ふれあい共生ホーム推進事業といたしまして360万円をお願いしておりますが、これにつきましては共生ホーム自体は福祉保健部さんのほうで進めておられる取り組みでございますが、中山間地域におきましてはこういった共生ホームも小さな拠点として位置づけられるということで、公的サービスの対象とならない移動困難者の方の支援といったことにつきまして助成を行って活動していただこうというものでございます。
 (3)で、小さな拠点づくり支援事業とございます。旧小学校区等で遊休施設、保育所が統合されたとか、あるいは今後学校が統合されるとか、そういった遊休施設等を活用いたしまして新たに小さな拠点として整備していきたいという場合に、その計画の策定ですとか、あるいは試行を実施するのに必要な経費を支援しようとするものでございます。
 次に、28ページでございます。国道29号日本風景街道推進事業でございます。これにつきましては、国道29号線の沿線の市町、あるいは関係の団体、それから兵庫県、鳥取県、両県など、官民連携いたしまして地域の魅力を発掘、発信しながら、日本風景街道ということで登録いたしまして活動を推進していこうというものでございます。これから関係市町、団体等によりまして協議会を設置いたしまして動きを進めていこうというふうに考えておるところでございます。
 本年度、年度内に登録申請を行いまして登録をいただき、この29号線沿線の観光振興、その他もろもろの活動の盛り上げを図っていこうということで、まずは今のところ具体的に予定しているものに対しまして予算を計上しております。両県でこのエリアのバイクツーリング沿線マップを作成したり、あるいは誘客キャラバン等、近畿方面へのPRを行う、それから登録を機に記念シンポジウムを開催して皆さんに知っていただく。それから夏休みを狙いまして、民間主体での小・中学校フォトイベント、こういったものをやってみようではないかという仕掛けをしておりますし、あるいは住民活動、それから市町村でのワークショップ等の開催につきましても支援を行おうということで予算組みをしたものでございます。

●鈴木男女共同参画推進課長
 資料の29ページをごらんくださいませ。輝く女性活躍職場づくり支援事業ということで、新たに1,100万円余りの補正予算をお願いするものでございます。本事業は、女性の就業支援や働きやすい環境づくりを支援するとともに、女性のキャリア形成を支援することにより、女性が輝き、活躍する企業をふやすことを目的としております。女性は就業、結婚、出産、育児とライフステージに応じまして職業生活の転換点を迎えるわけですが、働く女性が就業の場で活躍し、指導的立場となっていくためにライフステージごとの支援が求められているところでございます。
 本事業では、女性が指導的立場で活躍できるように人材の育成や環境整備に取り組む輝く女性活躍パワーアップ企業を対象に、2番の(1)にありますが、女性活躍職場づくり助成金等事業といたしまして、女性の就業促進を図るための女性トイレや託児スペース、搾乳室といった職場環境整備への助成や結婚や育児等の理由で辞職した女性を正規の社員として再雇用した企業に対して奨励金をお願いしております。また、(2)のほうで、女性活躍職場づくりサポート事業といたしまして、社会保険労務士を企業に派遣し、県の支援策や国の育児休業を支援する助成金等の活用などをコンサルティングや申請の支援をすることで女性の就業継続にエンジンをかけていきたいと考えております。
 一方で、経済団体や労働団体、労働局、市町村とともに構成しております輝く女性活躍加速化とっとり会議と連携し、女性のキャリアビジョン形成や環境整備のため、企業の人事担当者等を対象にしたセミナーを行って、女性の意欲も喚起していきたいと考えております。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等ございませんでしょうか。
 ありませんか。

○前田委員
 27ページ、いいですけれども、何か似てくるけれども、2の主な事業内容の(2)の社会貢献の鳥取ふれあい共生300万円、出所者の一時生活支援ということだったよな、これはこれを入れた背景を教えてください。

●片山とっとり暮らし支援課長
 冒頭申し上げましたが、基本的には福祉保健部さんのほうの問題であったかと思いますが、やはり、いわゆる犯罪を犯されて服役されて出所された方が、その後、なかなか地域で活動するのに支障がある事例があるというようなことで、今、居場所がないですとか、あるいは仕事がなかなか見つからないとか、そういったことがあるように伺っております。そういった方を地域レベル、共生ホームのほうで、例えば住まいを御紹介したりですとか、ここに書いております食事サービスで御飯食べていただいてとか、そういったところで地域としてそういった方をもうちょっと支えていくといいますか、支援していくという仕組みをつくっていきたいということで出てきたものでございます。

○前田委員
 気持ちはわかるのだけれども、鳥取県給産会がありますよ。給産会がこれをやっているのですよ。ダブりはしないですか。給産会と調整をしたか。

●片山とっとり暮らし支援課長
 申しわけありません。ちょっと給産会の活動については、私のほうが不勉強でございまして、調整というところまではできておりませんが、あくまでも、共生ホームは地域でのサロン的なところを地域の方の運営でやっている、あるいは地域におる社会福祉法人さんが自分の施設の中でやっておられるような、居場所づくりのようなそういった事業でございますので、何といいましょうか、目配りができる範囲内でこういった方にも声をかけたりしていくという活動が、地域の困り事への対応という面でこの小さな拠点としてもできるのではないかと、このように考えます。

○前田委員
 いや、考え方はいいのだけれども、どうも給産会と調整していないな。居場所、居住と食事は給産会の事業なのですよ。そこから出てハローワークに通っておられるのだけれども、これは調整しなければいけない、伝聞ではいけない。これは、給産会の事業ですよ。気持ちはわかるのだけれども、今の給産会という組織がきちっとあるのだから、これは調整すべきです。

●小倉地域振興部長
 この事業については、給産会が持つ役割とこの事業での役割、そこは明確にした資料をまた配付させていただきたいと思います。

○前田委員
 これ以上言いません。

◎福田委員長
 ほかございませんか。

○浜崎委員
 元気づくり総本部ということで今度組織改正ということがあるのですが、地域振興部として、今までとっとり暮らし支援課であるとか男女共同参画というものは地域振興部にあったわけだな。これがこのたび移行するということであります。
 当然、御案内のとおりでありまして、地方創生の先行型ということで、その中にまち・ひと・しごとということで昨年の内閣の閣議決定でそういう流れが来ておる。そういう中で元気づくり総本部ということで、鳥取県版ということで、この秋には総合戦略を策定するということでやっておられるのだと思うのだけれども、知事もこの間、全協の場でちょっと、その数字的なものもある程度、300億円の中でどれだけのものがみたいな話も具体的には出ておったように聞かせていただいたのです。もう十分、部長のほうもよくわかっておられる話だと思うし、元気づくり総本部ということで男女共同参画も、それからとっとり暮らし支援課のほうも向こうに行かれるのだけれども、これはプロパーの役割というか、そういった部分で地域振興部の中での、今、学術振興があったり、交通施策があったり、これはみんなつながってくるのだよね。
 それと、福祉の観点からということも、例えば女性の活躍の場というようなことで、この間、鈴木課長にもちょっと申し上げたと思うのだけれども、この辺についてだって福祉という観点もあるし、教育という観点もあるし、例えばちょっと飛ぶようだけれども中山間地の話にしたって、当然、農業という問題が出てくる。それは東部振興監も十分その辺のことは御存じだと思うのだけれども、本当にそういう連携というものを、元気づくりでプロジェクトチームが10ぐらいできるという流れはあるのだけれども、ここを今までみたいにプロジェクトチームというものは、プロジェクト、そういったものができて、既存のプロパーの部署とプロジェクトとの連携という分が果たしてどうだったのだろうかと。
 非常にやっぱりプロパーという分でいくと、プロジェクトというのはちょっと軽目みたいな部分で担当するというような話も聞いたこともある。そういうことが今回絶対にないとは思うのですが、非常に連携と言うものをしっかりとっていかなければならないということはもう当然のことなのだけれども、その辺は改めていろんなことがつながってきますので、地方創生という流れの中で、元気づくり総本部というのがどんと出るというのは確かにはそうなのだけれども、そこの部分はいろいろな要素というものが当然あるわけなので、その辺は重々承知だろうとは思うけれども、釈迦に説法かもしれませんけれども、あえて部長にちょっとそのことをお聞きしたい。

●小倉地域振興部長
 このたびの組織改正でいろんな考え方というか思いはあるのだろうとは思いますけれども、我々のほうが考えていますのは、地域振興部があり、そして農林があり福祉があり、これはベーシックなものとしてあると思っています。その中で地方創生に向けて鳥取県としてどこをとんがらせていくか、どこに強みを持っていくかというのはまさに総本部、それをグルービングしたのが総本部だろうと思っています。
 ですから、これは総本部とほかの部というのは一体不可分の取り組みをしなきゃいけないというふうに思っておりまして、ですからチーム会議というのはその横串を刺す一つの会議ではありますし、日々の業務についても横の連携というのはとっていくべきと、そういうふうに思っております。ですから、余り組織が変わったからということではなくて、一丸となってやっていくという意を強くしているところでございます。

○浜崎委員
 そのとおりだと思いますし、やっぱり絵に描いた餅にならないようにしっかりやっていくということが大事だというふうに思います。ありがとうございました。

○野坂副委員長
 1点ほど、25ページのCCRCについてですけれども、鳥取県においては鳥取市と米子市が受け入れ可能都市というのですか、先日も報道されていましたけれども、当然、鳥取県を考えた場合は東、中、西ということなのでしょうけれども、この中部についての考え方というのはどのように理解させてもらったらいいのでしょうか。
 例えば、ここにアクティブシニアの移住のセールスポイントということで3点書いてありますよね。もちろん活躍していただくフィールドというのがあって、その後、安心して医療介護が受けれるというところが、これは大きなポイントになってくるだろうと思うのです。そうなるときの中部の取り組みですよね、これはどのように考えておられるのでしょうか。

●片山とっとり暮らし支援課長
 中部地区におきましては、この春から鳥取看護大学ができました。地域の資源としては温泉地、三朝温泉でありますとか、東郷湖周辺、東郷温泉、羽合温泉、それから関金温泉といったことにも恵まれております。そういった温泉を使った療養型ということも考えられるでしょうし、あるいは看護大学の知見を活用いたしまして、看護大学さんのほうもまちの保健室といった格好で地域に出ていろいろな地域の健康づくり活動等に参画されるというふうに伺っております。そういった活動、あるいは大学ということで、生涯学習の観点もありますでしょうし、あるいは都会におられた方の知見を生かす場面という使い方もできるかと思います。そういったことで活躍の場というところもあるでしょうし、あるいはゆったりと自然、あるいは温泉を楽しみながら過ごしていただくと、そういった考え方もできるのではないかと考えておるところでございます。

●小倉地域振興部長
 中部のことを言われました。この事業は、東、中、西、1カ所ずつでモデル的に検討してみようではないかという予算をお願いしているところです。ですから今、課長のほうが言いましたけれども、それは一つの選択肢ということで受け取っていただきたいと思います。ですから、東部は東部のスキルの発揮場所のやり方というのがあるのでしょうし、中部は中部の特性、西部は西部の特性があると、それをまさに有識者を交えた検討会の中でどういう方向がいいのか、これから検討していくということです。

○野坂副委員長
 ちょっと私の理解が違っていればあれなのですけれども、東京の介護難民が予測として数十万人。今後2025年ですよね、団塊の世代が後期高齢に入った場合に適切な医療介護が受けれない、いわゆる難民という表現がしてありましたけれども、数十万人発生すると。それで、それを受け入れるキャパシティーがある、つまりそういう施設であるとか、そういったような地方がどこにあるのかというような報道だと私は理解して、今、部長がおっしゃった部分というのが、当然CCRCのいろんな観点でしょうけれども、例えばアクティブシニアが安心して、その後、医療介護が受けれるといえば、それは当然そこの施設整備の状況ですとか、そういったようなものが重要なのかなと思ったものですから、その点を中部の状況というのはどういうふうに御理解されているのでしょうかということ。

●小倉地域振興部長
 このたび、日本創成会議のほうで出された結果を地方都市の中で介護レベルが上位にあり、また、急性期医療のレベルが上位にある、そういう都市が41都市ピックアップされたということなのです。倉吉市は、地方都市という位置づけよりも過疎地域、地方部という位置づけになっておりまして、確かに医療レベルは高いです。ですけれども、最初の土俵でちょっと分けられているということですので、アクティブシニアの移住定住をこれから推進していく上で中部というのも一つの要素だと、エリアだというふうには思っております。

○福田委員長
 関連でちょっといいですか。
 私も以前の本会議で一般質問で平井知事に質問させていただいたのですけれども、このアクティブシニアに地方に移住していただくやり方で、今回その41の中で鳥取県だと鳥取市と米子市と指名があったわけで、さらに発展していくと思うのですけれども、例えば県が当然一生懸命やっていただくのはもちろんのことなのですけれども、これって、例えば金融機関がやっぱり情報をたくさん持っていて、都内で活躍をしている、特に鳥取県出身者の一流企業で働いている人の情報とか、そういったのは一番持っていると思いますし、また、受け入れるほうは経済界が、これは一番チャンスだと僕は思っています。それで、2代目、3代目を鍛えていただく機会になるだろうし、小さいプロジェクトを成功させるということにもつながってくるだろうし、そのあたりは金融機関とか、例えば経済界とかからどういった声とかが上がってきていますでしょうか、またどういう連携を考えられいているのでしょうか。

●小倉地域振興部長
 経済界は経済界独自で今研究会を立ち上げて勉強されております。銀行のほうも、そういう話が出れば積極的にかかわりたいというような声は聞いています。
 そんな意見のある中で、ですから、いろんな方々に集まっていただいた検討会というのを早急に設けたいというふうに思っています。要するに誰がやるのだというのが一番大きなところでございまして、金融機関はあくまでもそれをサポートということになるのだろうと思っています。ですからそういった、まずどんな形がそこのエリアにマッチングするやり方なのか、そこを見出すことから始めていくのが最初かなと思っています。

○森委員
 ちょっと今のことに関連してなのですけれども、今移住定住で私が賛成しているのは、どんどんやったほうがいいよと言ったのは、若い人たちが子供を連れ定住のトレンドが変わってきているというそういう中で、移住定住、一生懸命旗を振っていろんなところに出かけていってやるということはすごくいいことだというふうに思っているのですけれども、今回の地方創生会議が発表した、要するに首都圏が医療や介護をするインフラがないので、それを地方にどんどんまとめて移住させようという、そういう話なのですよね。
 そこで、もしそういうことになるのであったらば、やっぱり何らかのルールづくりがないことには、例えば5年間は元気かもしれないけれども、5年後にはもう必ず介護や医療が必要になってくる、そういった人たちをまとめてこちらが受けていく、もうどんどん来てくださいなどということには、これはやっぱり国としてのルールをちゃんとつくって、それがあって初めて受け入れていくのだということを言っておかないと、例えば鳥取県に余裕がありますよかと言いながらも、介護の施設、養護老人ホームはまだ何百人も待ちがあって、今現在時点でも待ちがあると、そういう状態のところを、それは確かに首都圏と比べれば施設の割合は多いかもしれないけれども、でもそれは補助金を出しながら、国のお金もあるけれども地方自治体もお金を出して施設の整備をしてきた、その結果が現在にあるわけで、そこのところに何か首都圏ではインフラが足りないから、その分はどんどん地方に送り出すのだみたいなことをやられてしまっては、もう地方はこれはやっていられないと思うので、そういった国に対する要望ということがまず大前提であって、それからやるべきことではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

●小倉地域振興部長
 まさに両輪だと思います。このたび我々のほうで取り組んでいるのは、あくまでも健康な高齢者の方々を健康なうちに来ていただいて、多く消費していただくというのが一つの目的、そのためには都会で培ったスキルを発揮できる場所も要るし、後々のケアというのに心配がない、そして居住にも心配がないというのが一つだろうと思っています。
 おっしゃるとおり、では後々介護保険料とかいろんな課題は出てくるわけですけれども、そこの制度設計というのは、まさに国のほうで今やられようとしているところだと思っています。ですから県としての国要望も住所取得へのさらなる拡大であるとか、そういった方向の要望は、この両輪としてやっていく必要はあのと思います。

○森委員
 国交省がやっているサ付き住宅の推進などというやつは、地方にとっては本当に健康なときに地方に行って、その後は全部そっちに任せたよという、住所取得権のない状態のままになっているわけで、これは本当に……(「今あります」と呼ぶ者あり)今、あることになっていますかね。やっぱり制度がはっきりとそこのところがあって、初めて、それでは鳥取県もどんどん来てくださいや、両輪だって言いながら、片っ方で、来るだけ先に来て、その後で制度が追いついていないよということでは私はいけないと思うので、そのあたりはしっかり国に対する要望をやっていただきたいなというふうに思います。これは要望です。
 それで、続いていいですかね。

◎福田委員長
 はい、どうぞ。

○森委員
 40ページの広域連携協約の件なのですけれども、一番下のほうに連携協約が1対1で締結するものであるので、それで3町別々にそれぞれと連携協約を結ぶという、こういうことで聞いています。
 私は条文読んでみましたけれども、ちょっと法律に弱いので余りよくわからないのですけれども、もともとの想定が1対1で2つの自治体で事務を一緒に連携しながら処理していきましょうよという、そういったことを想定している条文なのか、それで、もしそういうことであるとすると、ここで概要に書いてある1条から始まって、それぞれ結果的に4つの自治体の名前が入った連携協定を1対1で結んでいくというのが、これは本当に法的に有効なのですかと。
 要するに県と例えば日南町だけの連携協約を結ぶということだったら当然有効だけれども、そこのところに、1条の中には鳥取県の日南町、日野町及び江府町が連携して事務を処理するというふうに言っていて、それをまず鳥取県と日南町だけで協約を結びます、また鳥取県と日野町だけで結んでいきますということで、その1つのものが有効なものになるのですか。私は何となくそれ、変な感じがするのですよ。1つの連携協約書としてあるのに、鳥取県と日南町が結ぶ連携協約としては、鳥取県と日南町だけの問題を結ぶということだったら理解はできるけれども、ほかの町のことが書いてあるものを鳥取県と日南町だけで協約を結ぶということが法的にも有効なものになっていくのですか。そこのところが私はわからなくて。

●酒嶋地域振興課長
 今、連携協約の法的な根拠をお尋ねかと思いますけれども、確かにこの連携協約というのは1対1で結ぶというのが条文上基本になっております。それではこのような場合、1対1で結ぶのに圏域としてどうなのかということかと思いますけれども、この協約の1条のほうにはしっかり書くわけなのですが、1対1で結びます。ここに書いてありますとおり圏域に共通する諸課題の解決及び圏域の一体的かつ持続的な発展に寄与するということで、これまで日野の法定協議会で培ってきたいろいろな取り組みございますけれども、それをここに吸収する形で、条文上は1対1でありますけれども、それを圏域全体に反映させるという書き方にしております。この点については、十分総務省のほうにも確認をとって、こういった結び方でも構わないし、圏域全体としての効力も有するというふうに回答をいただいております。
 そもそもこれは1対1ということなのですが、これまでの連携の仕組みについては、構成員全体が、例えば5者なら5者いた場合には、その人たちの合意のもとでないと次の1歩に進めないということがあったわけなのですが、もう少し緩やかな連携というものがこれからの行政体制を維持していく上では必要であろうということで新たに設けられたこの連携協約という仕組みでございまして、先ほど申し上げましたけれども、ややちょっと硬直的に運営がなっておりました法定協議会のほうから、この連携協約と1対1、さらには1対1ではありますけれども圏域全体にその効力が及ぶような形で協定を結ぶことによって、柔軟かつ機動的な連携の仕組みがつくれるということで、このたびこちらのほうに移行をしてきたということでございます。

○森委員
 何か、私も法律に弱いので、そうやって総務省がオーケーと言ったら、はい、そうですかと言うしかないのだけれども、逆にその事実上の連携協約というところを4者で結ぶと違法なのですか。違法だということで、こうやって3つに分けるということなのですかね。
 はっきりとそうやって違法だというふうに書いていないことだから、そういうふうにやってしまえばいいのではないかなと思うのです。その裏には何かというと、結局、県と町とだけをそれぞれやっていると、要は協約を結んでいるのが県と町という、どうしても力関係で、県にお伺いを立ててみて、県からぽんと言われちゃったらもうそこまでだみたいなところが、それが3町と県が一緒にいることによっていろんなことがやっぱりできてきたものが、結局この協約という1枚の紙の上のことかもしれないけれども、県と町が結んだということによって力関係は何か変わるのではないかなみたいな、そんな気もするのですよね。だから、せっかくこれまでやってきたものがいい方向に行くはずなんだけれども、何となく紙ベースの上ではもう力関係がはっきりして、県の言うとおりですよと、何でもかんでも県にお伺い立てたら、県はだめだと言われたら、はい、そこまでですみたいなことになってしまわないかということで、ちょっと私は心配の質問をしているということでお願いします。

●酒嶋地域振興課長
 繰り返しになりますけれども、これは一度国のほうにも相談しました。連名で結ぶことはできないかということは相談はいたしましたけれども、やはり国自体の制度設計が、これはあくまで1対1という締結の仕組みだということがございまして、あくまでも県と各町ごとに結びます。
 ただ、先ほども、これは何度も申し上げておりますが、これまでの圏域としての取り組み、日野3町と県との取り組みというものは、これまでいろんな形で取り組みやってまいりましたが、十分成果も上がってきております。これを生かしていくがために、その成果を生かしつつ、柔軟でかつ機動的なものにしていきたいということで、この仕組みを選択したということでございまして、決して県が上から目線で町のほうへといったことを思い描いているものではなくて、圏域全体として発展していきたいということで新たにこの仕組みを採用させていただいたというところでございます。

○森委員
 了解しました。

◎福田委員長
 関連、どうぞ。

○長谷川委員
 ちょっと今、関連して。
 今回の自治法の改正が、同時に他方で特例市を廃止して中核市に移行するとかという、同時期に出たものだと思います。そういう中に連携協約というものがある、また、もう一方では、地方中枢指定都市とか、そういう制度も一緒に生まれたんだと思います。その中で出てくるこの連携協約というのは、いわゆる横の関係で、ここで言えば町同士が一つのまとまりというか、協約を結ぶということが連携協約の1つの想定された姿ではないかと思います。
 ここで言う他の自治体ということになると、県と結ぶ場合は、今度は県のちょっと役割といいますか立場が少し変わって、市町村の業務を他の自治体の長が行うということで、代執行みたいな、表現がちょっと正確ではないのですけれども、そういうことになって、それを今回また地方中枢指定都市に指定された、名乗りを上げて認定されたところは受けることができるというような、そういう関係の中ででき上がってきている新しい制度ではないでしょうか。

●酒嶋地域振興課長
 そもそもこの連携協定、それから今おっしゃいました大都市のあり方とか、それから中核市の指定要件、こういったものが変わりましたのは第30次の地方制度調査会の答申を経て自治法のほうの改正に及んでおりますけれども、ここの地方制度調査会のそのときの視点といいますのは、大きな平成の大合併を終えて、今後この今の市町村の姿、体制で必要な行政サービスを継続していくためには、どういった都市部、それから町村部、条件不利地域と申し上げたりしておりますけれども、そういったところにどういった体制をとっていくのがいいのか、その体制をつくっていくのにどういう制度設計が必要なのかということが議論されたところであります。
 それらを踏まえて、いろんな要望もあったのでしょうけれども、中核市の要件が下げられまして、人口要件20万人というだけになりましたし、余り鳥取県には関係ないのであれなのですが、大都市、都市部の特別区といったような制度が設けられたりとか、さらにはこの行政体制をずっと維持していくためにはもっと緩やかな連携の仕組みが必要だろうと、これまでの法定協でありますとか、一部事務組合とか、あとは機関の共同設置とかいろいろございますけれども、そういったものよりもっと緩やかに連携ができる仕組みが必要であろうということで、この連携協約というものが設計されたということでございます。
 連携協約の活用例、これは国のほうが示しておりますけれども、今、長谷川委員がおっしゃいましたけれども、地方中枢拠点都市圏、これは連携中枢都市圏というふうに制度が整理されておりますけれども、そういったところでの横の連携、それから少しそういった定住自立圏とか、連携中枢都市圏から離れるちょっと条件が悪いところの地区、町村と県との連携といったこと、それから大都市圏での水平的連携と、したがって、いろんなパターンでそういう連携ができるような、そういう緩やかな仕組みということでございまして、決して、当然県が補完するということも一つの考え方に入っておりますけれども、すべからく県と町村が結ぶ場合には補完になるというわけではなくて、ある意味、同じ目線でといいますか、それぞれに役割分担をして自由に取り組むと、まさにこの日野地域のはそういう県から補完をするということではなくて、これまでの法定協、同じ3町と県で同じ水準で事業を役割分担してきてまいりましたけれども、それを維持、さらには拡充していこうと、そういった考え方で設定したものでございます。

○長谷川委員
 コメントです。
 本当に今の御説明を聞きまして、条件の違いということから今鳥取市が中核市に移行されようとしている中で起きている東部3町とのいろんな連携のあり方、連携協約を締結しながら、今進めておられる協議が一方でこういう本当に考え方に基づいているということで理解をいたしました。

○横山委員
 24ページ、ちょうど私は琴浦町に住んでおるものですから、琴浦町が頑張っているのでふるさと納税でも町では一番、そういうことで、地域や組織を頑張って、コトウラ暮らし応援団というのをこの間話ししたことがあるのですけれども、問題は他の町もいかにしてこれを広げるかということが大切なので、その広げ方をここに書いてあるのですけれども、これでは漠然としていて、もっと移住定住を促進してほしい、その方策を教えてください。えらいかな、小倉さん。

●小倉地域振興部長
 1つに定まった工程というのはないと思っています。それぞれ地域地域に応じた工程になろうと思っています。そこには、どうしても人というのがキーワードになるのだろうと思います。ですから、そういった取り組みを輪を広げてやる人がどこにいるのか、そういう人をどこから引っ張ってくるのか、もう一番最初はそこだろうというふうに思っています。
 ですから、今もここに書いて例示しています団体以外に八頭のほうでも生まれようとしていますし、江府町でも生まれようとしています。それぞれ生まれる工程は違っています。ですから、地域のほうにどんな資源を生かして人を引っ張っていきたいのか、それをまず見出して、地域の人と一緒になって団体をつくり上げていくと、そういったプロセスになるのだろうと思っています。

○横山委員
 大分わかりました。頑張る者をもっと褒めて褒めて踊らせるという、それが県の役だなと思っておるわけです。そういうことを大体推進していく係があなたの仕事だから。地域振興部長の仕事だから、それでまた褒めて褒めて褒め回るとその部下も頑張り出すので、一丸となって地域振興に頑張れる体制を構築してほしいなという、そういう願望があって話をしたわけです。

◎福田委員長
 よろしいですか。
 次に、文化観光スポーツ局から説明を求めます。
 初めに、森谷文化観光スポーツ局長に総括説明を求めます。

●森谷文化観光スポーツ局長
 そういたしますと、文化観光スポーツ局ではなく、観光交流局の資料をお願いしたいと思います。
 まず、めくっていただいた裏側ですけれども、今回、今議会に提案させていただいておりますのが、一般会計の第1号議案ということで平成27年度鳥取県の補正予算、それから予算関係以外ということで、報告の第2号でございますけれども、平成26年度繰越明許費繰越計算書についてということで報告をさせていただく予定でございます。
 それで、一般会計の補正予算のほうですけれども、右側1ページをお願いいたします。これが移管になります文化政策課並びにスポーツ課ということで、これは括弧書きで一応記載しておりますけれども、基本的に今回一番下の計欄にも書いてございますけれども、観光交流局ということで、観光戦略課、それからまんが官房、それから交流推進課、この3セクションの分の総括表でございます。トータルで補正前の額20億5,000万余、補正額は1億400万円余でございます。合わせましてトータル21億5,500万円余の額になります。
 主な事業でございますけれども、先般、政務調査会で御説明させていただいた主要事業等も含めて一番上にも記載しておりますけれども、例えば花回廊のウインターイルミネーションの支援事業、あるいは鳥取砂丘のコナン空港等のさらなる充実ということでPRアプリケーションの制作に要する経費、あるいは日本遺産関係で認定に係る修景等の整備に要する経費等でございます。
 詳細につきましては、各課長等から説明をさせていただきます。よろしく御審議お願いいたします。

◎福田委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●岩﨑観光戦略課長
 それでは、おはぐりいただいて2ページからごらんください。1つ目が、先ほど局長からも御説明あったとおり、ウインターイルミネーションの支援事業を補正するものです。昨年、とっとり花回廊でのイルミネーションは夜だけで10万人を超える入り込みを記録しまして、非常に好評でありましたので、今回、前回措置していなかったこの花の谷と呼ばれるところ、谷の部分になるのですけれども、こちらに新たに電球をつけるための予算を組んでおります。
 続きまして、3ページをごらんください。こちらは政調・政審でも御説明しておりますので簡単にだけ御説明いたしますと、4月24日に三徳山・三朝温泉が日本遺産に認定されまして、それを契機に、特に海外からのお客様をお呼びするためのPR、旅行博、あるいはFAMツアー等の実施に係る予算を補正するものです。
 4ページをごらんください。こちらも政調・政審で御説明しておりますので簡単にだけ御説明しますと、今回、4月1日に宿泊券を発行いたしまして、そこでの実績を踏まえ、今度、補正をする中で、特に予約サイト、大手の宿泊予約サイトとタイアップしまして、クーポンを出すことで助成しながら、ウエルカニキャンペーンというのを9月から実施する予定にしておりますので、これとタイアップさせて鳥取の魅力を発信する中で宿泊につなげていきたいとする事業でございます。
 続きまして、5ページをごらんください。滞在型観光、特にゲストハウス型の観光を推進するための事業であります。主には、ゲストハウスや簡易宿泊施設の開業を志す事業者と施設の活用可能な物件のマッチングをするためのデータベースの充実、あるいは相談の受け付けができる事業を業者に委託して実施したいと考えております。あわせて不動産事業者、物件オーナー、その他関係者、事業に取り組みたい若手人材も含めた方々に対してのセミナーを開催して、必要な整備等を意見交換、レクチャーをしたいと考えております。
 6ページをごらんください。こちらも政調・政審で御説明しましたので簡単にだけ御説明いたしますと、現在、構造改革特区法の改正を国会で審議中なのですけれども、こちらが成立した暁に鳥取、島根、両県で合同で通訳案内士の地域限定のものを申請し、より簡単な研修で済むような形での認定をすることで、今課題となっている外国人のおもてなしのための外国語対応できる人材の育成を図るものです。
 7ページをごらんください。7ページが外国語表記の整備に関するものです。今後、オリンピック・パラリンピック、東京で開催されるイベントに向けて、特に外国人の英語、中国語、韓国語、こういった言語の対応を充実させるために、まず、県の主要な観光施設について外国語対応を進めるものです。具体的には、中ほどの表にあります燕趙園、梨記念館、夢みなとタワー等について整備をいたします。
 8ページをごらんください。こちらも政調・政審で御説明いたしましたので簡単に御説明いたしますと、3月に鳥取空港が鳥取砂丘コナン空港という愛称化されたのを契機に、特に外国からのお客様を誘致すべくチャーター便の就航を促す事業を展開したいと考えております。具体的には、タイアップキャンペーン事業、博覧会等でのPR、あるいはオペレーティングサポート支援の補助金、こちらを整備するものです。
 9ページをごらんください。こちらは、先ほどの愛称化に伴って、特に空港に来ていただく、空港からさらに鳥取県、山陰両県の観光周遊を促すための情報提供の事業です。具体的には、スマートフォンを活用して楽しめるようにAR技術、下のほうにありますように
AugmentedRealityという拡張現実と言われている技術を使いまして、漫画キャラクターと一緒に写真が撮影できるようにする、あるいはそこから周囲の交通機関、交通情報だとか観光情報を提供することで周遊を促すというふうな事業を考えております。
 10ページをごらんください。先ほど局長から申し上げたとおり、7月から観光交流局となるに際して、文化政策課とスポーツ課が地域振興部に移るのに伴って、職員人件費の減、あるいは文化政策課の主管事務が観光戦略課に移ることに伴う増、この両方を補正するものです。
 続きまして、ちょっとページが飛ぶのですけれども、37ページをごらんください。繰越明許費について御説明いたします。こちらの観光戦略課については、2番目からジャパンエコトラック推進事業費からしばらく続くのですけれども、このジャパンエコトラックについては、ちょうど今回整備がほぼ終了したのですけれども、路面表示の整備が27年度にかかったことに伴う繰り越しでございます。
 次のとっとりふるさと旅行券発行事業費から、はぐっていただいて38ページの外国人観光客誘致推進事業費、ここまでは2月の経済対策の補正により措置したものでして、こちらは繰り越しにより今年度実施をしております。
 次に、サイクリングリゾート推進事業費については、皆生工区の自転車道の整備での工事が今年度に係っていることに伴う繰り越しでございます。

●澤谷中部総合事務所地域振興局副局長
 資料のほうは、11ページのほうにお戻りいただきたいと思います。スポーツツーリズム推進事業、ウオーキングリゾートの推進でございます。開催が決まっておりますATC、アジアトレイルズカンファレンス、それから来年のWTC、ワールドトレイルズカンファレンス、これらの開催については、現在、官民協働の実行委員会で準備を進めているところでございますけれども、これとあわせて県といたしましても役割分担に配慮しつつ、県内外へPRするための併催行事を開催するとともに、ウオーキングのコースの整備を行うものでございます。
 先日の政調・政審で概略を説明いたしておりますので簡単に説明させていただきますと、内容的には、併催行事としてスポーツウオーキング系の講演、それからウオーキングコースの整備といたしましては多言語の案内表示、ピクトグラムの整備、こういったことを予定しております。
 続いて12ページでございます。三徳山・三朝温泉日本遺産修景環境整備事業でございます。こちらは、先に日本遺産として認定されました三徳山・三朝温泉に来訪される国内外の観光客や参拝者に対するおもてなしの一環として、両地区を結ぶ県道の環境整備を行おうとするものでございます。
 内容といたしましては、1つには三徳山・三朝温泉へ通じる県道の案内標識板の整備でございます。これらを多言語化するとともに、それから裏面を利用した観光案内板、こういったものを整備する予定でございます。19カ所、あるいは11カ所となっております。
 2つ目には、三徳山・三朝温泉のまちの修景環境整備でございまして、ガードレールの整備であるとか、転落防止柵であるとか、カーブミラーの支柱、側溝のふたかけ、こういったことによりまして温泉街、三徳山の修景環境の整備に努めてまいりたいと思っております。

●江原まんが王国官房長
 資料の13ページをお願いします。空の駅魅力向上事業ということで5,400万円の補正をお願いしております。財源としましては、地方創生先行型の交付金を充てる予定にしております。今回、6月補正では、空の駅関連として4つの課がそれぞれ予算をお願いしているところですけれども、まんが王国官房といたしましては、漫画の名を冠する県内のコナン空港と鬼太郎空港、この2つの空港を漫画を生かしてより魅力をアップする、そのための経費をお願いしているところであります。
 主な事業内容、1番といたしまして、鳥取砂丘コナン空港内の周遊性アップということで、コナン空港を飛行機を利用しない人でも来て、これは駐車場も含めた施設内を長時間楽しんでもらうような仕掛けづくりをしていくということ、あるいはそういったものの運営をお手伝いするスタッフの制服をコナン空港らしくする、そういう仕掛けに参加した人に記念品として提供するオリジナルグッズを作成する、そういったものであります。
 2点目は、コナン空港、鬼太郎空港、それぞれの空港で、そこでしか見ることのできないオリジナル映像をつくりたいと、さらにそれらの素材を使ってこの両空港をPRする海外プロモーション用の映像をつくるというものであります。
 3点目が鳥取砂丘コナン空港の空の駅まつりということで、今年度の2期整備の完成、お披露目に合わせてイベントをするための経費でございます。
 そして4点目に、米子鬼太郎空港リニューアル事業ということで、鬼太郎空港も愛称化から5年が経過しまして、展示物の老朽化ですとか、その後、空港内が改修されて、当初の意図に反した形でいろんなものが動かされたりしていますので、トータルでコーディネートしていく必要があるということで、全体のリニューアル予算ということでお願いをしております。
 いずれにせよ、このコナン空港と鬼太郎空港、両方を魅力アップして発信していくということが必要であろうと思っておりますので、その事業予算をお願いしているところであります。

●神庭文化政策課長
 資料のほうの14ページをお開きください。アーティストリゾート・地域モデル創生事業でございます。補正といたしまして3,629万3,000円を計上しております。内容といたしましては、文化芸術を媒介といたしました全国に誇れる地域活性化モデルを創生するため、文化芸術活動の拠点の整備に取り組む市町村に対して支援を行うものです。内容といたしましては、現在、鳥の劇場さんが活動拠点にしておられます旧鹿野幼稚園及び旧鹿野小学校の体育館を改修します鳥取市に対して助成をするものです。総事業費7,258万6,000円の2分の1を鳥取市に対して助成いたします。
 続きまして、15ページのほうをお願いします。第59回鳥取県美術展覧会開催事業につきましてです。補正といたしまして452万6,000円を計上しております。こちらは、今年開催いたします第59回鳥取県美術展覧会につきまして、倉吉博物館が今年改修工事となりまして、開催場所がまだ当初のとき未確定でございましたので、このたび倉吉展の日程のほうが決まりましたので、倉吉展開催分につきまして出品作品の陳列でありますとか、作品搬入、会場設営、そういったもののお金を計上しております。
 続きまして、16ページをお開きください。BeSeTo演劇祭2016開催準備事業でございます。BeSeTo演劇祭といいますのは、3年に1回、中国と韓国と日本の3カ所で持ち回りで開催しております演劇祭でございますが、来年の第23回BeSeTo演劇祭につきましてメイン開催地が鳥取県になることから、こちらの準備に係る経費について開催する実行委員会に2分の1助成するものでございます。
 内容といたしましては、実行委員会の事務局費、それから国際準備会、こちらは中国と韓国の委員を招聘して行いますので、こちらのほうの経費の2分の1を助成することとして計上いたしております。
 続きまして、17ページでございます。尾崎翠の魅力再発見・発信事業でございます。平成28年度に生誕120周年を迎えます岩美町出身の小説家、尾崎翠の功績や魅力について顕彰するための助成でございます。こちら、本来は平成28年度が生誕120周年でございますが、顕彰団体のほうから28年のフォーラムのほうを7月に予定しておられまして、その資料集、講演録のほうを早くから着手したいということもございまして、今年になりましてから顕彰団体さんのほうからお話がありまして、このたびの補正とするものでございます。金額といたしましては、150万円を計上しております。
 続きまして、18ページでございます。県立県民文化会館基金造成補助事業でございます。こちらの指名指定管理施設につきましては、指定管理選定に際しまして公募選定のように競争が働いていないということから、管理委託料に余剰額が生じた場合、その全額を一旦県に返納していただきまして、その返納額の範囲内でまた指定管理者のほうへ改めて補助金として3分の2を交付することとしております。そちらの県民文化会館の分、618万4,000円でございます。
 続きまして、19ページのほう、同様に倉吉未来中心のほうでございますが、こちらは
121万1,000円でございます。
 はぐっていただきまして20ページでございます。県立米子コンベンションセンターのほうでございます。同様に、936万5,000円でございます。
 続きまして、21ページのほう、県立童謡館のほうでございます。こちらは299万5,000円でございます。
 続きまして、最後のほうになりますが、37ページのほうをお開きください。繰り越しでございます。鳥取県立夢みなとタワーの外壁工事をしておりまして、こちらのほうが繰り越しになっております。この工事のほうは4月30日で終了しております。
 続きまして、地域振興部のほうの冊子でございます。こちらは文化政策課が地域振興部に移管する関係上、こちらのほうにも繰り越しのほうを上げております。地域振興部のほうの資料の42ページのほうをお開きください。ちょっと別の冊子になりますが、童謡館のほうの管理委託費につきましても空調の中央監視機器の更新をしておりまして、こちらのほうを繰り越しをしております。こちらのほうは5月30日で工事は終了しております。

●小西スポーツ課長
 それでは、観光交流局の資料の22ページをお願いいたします。競技力向上対策事業です。本県スポーツの競技力向上を図るために、今回、競技団体が実施する強化事業に対して支援するものであります。このたびは新体操のマットやソフトボールのフェンスなどを老朽化等により更新しようとするものであります。予算額は1,420万7,000円をお願いしております。
 23ページをお願いします。体育施設改修費です。県立武道館ですけれども、建設から15年が経過しまして、主道場の照明器具の交換用装置が故障しておりまして、オートリフターというのですけれども、交換するために照明器具がだっとおりてくるものですけれども、これが故障しております。これを改修するに当たっては、このオートリフターを改修するよりも照明器具を固定化してLEDにしたほうが、長い目で見れば、ランニングコストを考えれば経済的ということで、このたびは主道場の照明のLEDをお願いするものです。設計と工事合わせて
4,616万1,000円をお願いしています。
 続きまして、24ページです。県立体育施設のバリアフリーです。これは、障害のある方のスポーツ参加を進めるために体育施設の環境整備を図るものです。内容としましては、米子産業体育館におきましてエレベーター、多目的トイレ、それから2階のところに車椅子用の観客席を4席設置するというようなものです。県立武道館におきましては、近場に障害者用駐車場があるのですけれども、建物の近くにないので、入り口の近くに2台の屋根つきの駐車場をつくるというものです。
 なお、これ以外の体育施設、例えば鳥取産業体育館、あるいは倉吉体育文化会館もバリアフリーの点検をしておりまして、年次計画で対応するようにしております。
 25ページをお願いします。湖山艇庫の整備です。湖山艇庫のトレーニング場などの増築に係る設計費として989万9,000円をお願いするものです。詳細につきましては、政調・政審で説明しておりますので割愛をいたします。
 26ページです。県立武道館の基金造成補助事業です。これは先ほど文化政策課さんのほうであったのですけれども、同様のもので、武道館の指名指定の指定管理施設の委託料の剰余金がありましたので、これを複数年契約の請負差額を差し引いて、3分の2を助成しようとするものです。金額としては155万3,000円であります。
 27ページをお願いします。米子屋内プールの基金造成事業です。これも同様でして、米子屋内プールは今年10月末に米子市の東山のプールと交換予定であります。その関係で、それまでの単年の指名指定となっておりまして、同様の算式で225万7,000円の補助金を交付するものです。
 続きまして、28ページをお願いします。オリンピックホストシティ交流支援事業、東京オリンピック・パラリンピックに向けて参加国と交流を進めようとするものであります。このたび具体的にはジャマイカの陸上チームが中心になっております。金額は690万円をお願いしております。

○浜崎委員
 小西課長、もうちょっと大きい声でお願いします。はっきりと。

●小西スポーツ課長
 詳細につきましては、政調・政審で説明しましたので、割愛させていただきます。
 29ページです。タンデム自転車で走ろう!事業です。この4月に鳥取県道路交通法施行規則が改正されて、二人乗り用のタンデム自転車が公道で走ることが部分的に可能になりました。これによりまして、特にこれまで自転車に乗ることができなかった視覚障がい者の方とか、あるいは知的の障がいのある方も含めて公道で二人乗りの自転車を楽しむことができるようになりました。とはいえ、個人で自転車を購入してというまでは難しいということで、県のほうで自転車を用意して貸し出すというようなことにしております。予算の内容としては、東部と西部にタンデム自転車を2台ずつ配備して貸し出すと。これに先立って講習会を実施するということです。中部地区については、配置場所が決まったら速やかに実施をいたします。
 なお、タンデムの走行可能区間ですけれども、東部と中部は自転車道の一部が既に乗れると、西部につきましては、弓ヶ浜沿いに自転車道を整備中でして、これは米子市が管理者ですので、米子市さんの許可が要るのですけれども、これがあれば走行が可能というふうに聞いております。
 続きまして、地域振興部の資料をお願いします。42ページです。繰越計算書です。一番下ですね、スポーツ振興奨励費補助金ですけれども、これは米子市の東山のプールの改修工事に対して補助をするものでして、2月の議会で2,210万円の承認をいただいております。このたび繰越額が2,200万円に確定したものであります。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑はございませんか。

●寺口交通政策課長
 交通政策課の先ほどの説明の中で1点、報告についての説明漏れがございました。今ここでよろしいですか。

◎福田委員長
 お願いします。

●寺口交通政策課長
 地域振興部の資料の資料の42ページをお願いいたします。申しわけございません。繰越明許の計算書の説明を漏らしておりました。
 このページにございます2つ目の鳥取砂丘コナン空港交流創出事業から4つ目の公共交通における無料Wi-Fi環境整備事業につきましては、本年の27年2月議会で補正予算を認めていただいたものですけれども、全額繰り越しで、今年度に執行をさせていただいておりますので報告します。申しわけございませんでした。

◎福田委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等ございませんでしょうか。

○森委員
 13ページなのですけれども、空の駅魅力向上事業で映像の問題なのですけれども、これは映像をつくるということでいいのですけれども、これはコナンの、あるいは空港の映像、だから空港をPRするためにコナンだったり鬼太郎だったりということで、それが出てくるものだと思うのですね。
 結果的に、その空港だけをアピールするためにそれをつくるのですけれども、例えば鳥取県がいろんな観光をPRしていくときに、いろんな映像を、その時々に合ったものを、例えば
PRですから5分以内みたいなものだと思うのですけれども、そういうものをつくるときに、こうやってつくったこの映像がいわゆる2次利用という形で、例えば鳥取県を紹介するビデオをもう一回新たにつくるときにはまた初からのことになるのか、この映像を一部、2次利用で使うというようなことができるような契約とか、そういったことになっているのかどうか。
 その背景には、例えば12ページの三徳山の関係で、これは日本遺産になったということでハード事業なのですけれども、例えば鳥取県を紹介して行く上でやっぱり外に映像を配信していく、あるいはそれをCDでどこかに持っていって見てもらうみたいなことをするのに、その時々に合わせた、例えば5分間程度のものというのがやっぱり必要だと思うのですね。そういうときにもここでつくった映像とかというものがうまく2次利用できるのかどうか。もしあれだったらば、その2次利用ができるような形での契約をすべきではないのかという立場でちょっと質問なのですけれども。

●江原まんが王国官房長
 今回、お願いしております映像をどういう中身にするかということにつきましては、これからの話になってまいります。ただ、コナン空港、鬼太郎空港での映像ですので、当然、そのキャラクターというものが登場してくるものを想定して考えております。
 そのときに、2次利用ということなのですけれども、映像そのものの2次利用と、それからキャラクターの著作権の2次利用という2つの側面があると思います。これまでのキャラクターの著作権の利用ということでのおつき合いをさせていただいている中では、ここを2次利用をある程度広く想定して契約するということは非常に契約上難しいと考えておりますので、今回つくるものをきちっと利用範囲も含めて固めた上で、それについてはきちっと利用できるような契約を結びたいというふうに考えています。

○前田委員
 岩﨑課長、7ページ。中国庭園燕趙園をちょっと英語に言ってみて。(「燕趙園」と呼ぶ者あり)いやいや、これを英語表記でしょう、中国庭園燕趙園を英語でちょっとしゃべってください。

○横山委員
 チャイナガーデン。

○前田委員
 チャイナガーデン、ちょっと。

●岩﨑観光戦略課長
 済みません。ちょっと今すぐには。

○前田委員
 いや、というのは何が言いたいかというと、直訳が多いのだわ。今、中心市街地、セントラル・オブ・シティとか、間違った英語表記が多いと思う。これは「中国庭園燕趙園」、これが1つのフレーズだからな、私はこれを分解したらいけないと思う。だから、岩﨑課長、英語でちょっとお願いします。

●岩﨑観光戦略課長
 チャイニーズガーデン・エンチョウエン。

○前田委員
 そうだね。次の鳥取二十世紀梨記念館。

●岩﨑観光戦略課長
 トットリ・トゥエンティーセンチュリー・ピア・メモリアルホール。

○前田委員
 さあ、その辺になるとちょっと議論が分かれるとこだ。今は英語の直訳なのですよね。果たしてそれがいいのかどうなの。僕は、ローマ字表記が正しいと見とるのだけれども。まあ、その辺を研究してみてください。

●岩﨑観光戦略課長
 おっしゃるとおりですね。固有名詞なので、そのまま使うものもあると思います。燕趙園とかは恐らくそうなると思うのですけれども、例えばわらべ館とか、ああいうのは「わらべ館」という言葉そのもので表現してもいいのですけれども、より中身をお伝えするためにはストローホールとか、そういうある程度意味を含めた英語訳をしてお伝えするのも必要かと思われます。個別にちょっと、そこはよく検討して対応させていただきたいと思います。

○澤委員
 この2ページのところを聞かせてもらいたいのですけれども、イルミネーションの拡充をされるということで、これで大体どのくらいの球数がふえるかということと、それからこれでやっぱり冬の1つの大きなポイントになったと思うので、これを大きく展開して中心に行くという意味で、どういうふうなことをちょっと考えておられるのかなというのをお願いします。

●岩﨑観光戦略課長
 この2,000万円で、今考えているのは40万球程度をふやせないかと考えております。なので、トータルで140万球程度のものになるかとは考えております。
 それで、済みません、2つ目の御質問は、これを鳥取の冬の中心の観光素材としてですよね。これで中国地方最大ではないですけれども、大体最大級のものになりますので、特に冬、西部での観光素材が少ないというのが1つ課題になっておりますので、去年、この10万人を超える入り込みを、しかも天気が悪い中、正月雪が降ったりして結構入り込みがマイナス面が多かったにもかかわらず10万人の目標を達成したので、ここでさらに球数をふやすことで、あるいは全域、いろんなものを紹介する中で、先ほどのウエルカニキャンペーンでカニを紹介したりもしていますので、そういった食だとか、ほかの観光施設も紹介しながら、鳥取を冬にもぜひ周遊していただけるような形で、その中で冬の素材の中心として、この花回廊を位置づけられるような形で展開していきたいなと考えております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 三徳山・三朝温泉というのに関連をして、やっぱり中部地区の観光地のマップを上手につくってほしいと思う。しかも、どこに泊まって、次にいろいろなところに行くという、今ウオーキングコースでもいろいろなところをしているのだけれども、そういうマップをきちんとつくることが観光客倍増の礎になるなというように思っておるので、ぜひ検討をしてほしいなと思います。

◎福田委員長
 これはどなたにしましょうか。

●岩﨑観光戦略課長
 いろんな形のマップが必要かと思っています。今おっしゃったように中部のマップも必要です。これはまち歩きをしたり、あるいは今回、日本遺産に認定された三徳山、三朝温泉をゆっくり滞在していただくためのマップとして必要だと思っていますので、こういったある程度エリア限定的なマップを市町村だとか、梨の花温泉郷のような、ある程度の市町村の枠組みの中でも協力しながら、ちょっとつくっていきたいと。さらにはインバウンド向け、外国人向けのものもあわせてしっかりと整備していきたいと考えています。
 一方で、近年、自動車、マイカーだとかレンタカーで移動するようなお客様も非常にふえています。先ほどのインバウンドの方も滞在時間が長いので、鳥取県内だけではなくて、山陰、あるいは中国地方とか関西も含めたエリアをかなり広域に回られることも多いので、そういった方に対応できる、ある程度広域のマップというのも、それはそれでまた別途、よく整備していきたいなと。そういったお客様のニーズに合わせたようなマップをいろいろ取りそろえて整備していきたいなと考えております。

◎福田委員長
 よろしいですか。

○横山委員
 いいですよ。

◎福田委員長
 そのほかございませんか。
 それでは、次に請願・陳情の予備調査を行いたいと思います。
 今回の予備調査は、新規分陳情2件についてであります。現状と県の取り組み状況は、お手元に配付をしております請願・陳情参考資料のとおりであります。
 初めに執行部から現状と取り組みについて聞き取りを行った上で、陳情者の願意の聞き取りや現地調査を行うかどうかを検討したいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは、陳情、地域振興27年15号、憲法第9条を反故にする「集団的自衛権行使容認」の閣議決定の撤回を求め「安全保障関連法案」に反対する意見書の提出について及び陳情、地域振興27年18号、集団的自衛権行使を具体化する「安全保障関連法案」の今国会での成立に反対する意見書の提出について、担当課長から説明を求めます。

●酒嶋地域振興課長
 それでは、請願・陳情参考資料、A4横長の資料をお願いをいたします。
 めくっていただきまして1ページでございます。請願、地域振興、平成27年第15号、憲法第9条を反故にする「集団的自衛権行使容認」の閣議決定の撤回を求め「安全保障関連法案」に反対する意見書の提出についてでございます。
 この請願に係る国の動き、その概要を右の方に整理をしております。ポイントとなる部分を御説明いたしますと、昨年11回にわたる安全保障法整備に関する与党協議会を経まして、平成26年7月1日に集団的自衛権行使を限定容認する憲法解釈が閣議決定をされております。その後も協議が進められまして、本年3月20日には与党協議会で法制の骨格について正式合意がなされ、5月14日には平和安全法制整備法案及び国際平和支援法案の2法案が閣議決定されているというところでございます。そして5月26日には、これら法案について国会で審議入りをし、現在、国会のほうで議論が進められているというところでございます。
 請願、地域振興、平成27年第15号については以上でございます。
 次に、2ページ目、請願、地域振興、平成27年18号、集団的自衛権行使を具体化する「安全保障関連法案」の今国会での成立に反対する意見書の提出についてでございますが、現状等につきましては、先ほどの請願、地域振興、平成27年第15号と同様でございますので、省略させていただきます。

◎福田委員長
 ありがとうございました。
 それでは、ただいまの説明について質疑等ございませんでしょうか。(「なし」と呼ぶ者あり)なしですね。
 それでは、委員の方で陳情書からの願意の聞き取り、あるいは現地調査の必要性について御意見を伺いたいと思います。(「なし」と呼ぶ者あり)ないです。はい、わかりました。
 それでは、今回はなしということにしたいと思います。
 次に、報告事項に移ります。なお、質疑については、説明終了後に一括して行っていただきます。
 報告6、「とっとり移住フェア」の開催結果について、そして報告7、IJUターン4千人・とっとり暮らし推進チーム第1回会議の開催結果について及び報告8、魅力あふれる中山間地域・まちなかづくりチーム第1回会議の開催結果について、片山とっとり暮らし支援課長の説明を求めます。

●片山とっとり暮らし支援課長
 それでは、地域振興県土警察常任委員会資料の地域振興部の冊子をお願いいたします。まず、1ページ、「とっとり移住フェア」の開催結果についてでございます。
 首都圏におきまして、子育て世代等に鳥取の良さをPRして、鳥取への移住を考えてもらうきっかけといたしまして、とっとり移住フェアというものを5月24日に開催いたしました。
 場所は、先ほども予算のときに御紹介いたしましたが、3月に総務省が設置いたしました移住・交流情報ガーデンが東京駅から八重洲口へ歩いて5分ぐらいのところにございます。ここで行ったものでございます。
 石破大臣にも御来場いただきまして、平井知事も交えまして、参加者とパネルディスカッションを行ったり、あるいは鳥取に移住された若い方、3名に来ていただきまして、こういった方とのワークショップをしていただきました。来場者数につきましては70名ほど来ていただきまして、大体、男女比が6対4で、男性、女性といった格好、年齢層的には半分ぐらいが20代の方で、さらに3割ぐらいが30代の方でございました。
 大臣からは、パネルディスカッションにおきまして、都会の食べ物や人材を供給している地方、この地方が疲弊すると日本が消滅するのだと、これからは地方のことは地方の考えで、地方から時代を変えていくのだ、そして売り出していきたいというような御発言がございました。
 めくっていただきまして、知事からも若い人たちの活躍、フィールドがたくさんあるので、まず実際に来てみてほしいと、こういった呼びかけをしたところでございます。
 参加者からも、本気度の高い方もありまして、鳥取県に移住することを前向きに検討している、既に何度も訪れているといった声を寄せてくださった方もございますし、本日のお話を聞いて鳥取県に興味を持ったと、まずは足を運んでみたいといった御意見もございました。
 アンケートの結果につきましては最後のほうに書いておりますが、41名がアンケートに答えてくださいまして、鳥取県への移住への気持ちが強くなった、少し強くなったという方を合わせまして8割ぐらいの方に前向きな御返事をいただいたところでございます。今後、こういった方々に対する移住相談員によりますフォローアップなどを行いまして、移住の促進を図ってまいりたいと考えております。
 次に、3ページでございます。IJUターン4千人・とっとり暮らし推進チーム第1回会議の開催結果についてでございます。
 元気づくり推進本部の中でIJUターン4,000人を目指すIJUターン4千人・とっとり暮らし推進チーム、これが5月29日に第1回の立ち上げの会議を行いました。出席者等につきましては、副知事をチーム長といたしまして、各関係部局長等によります会議でございました。
 第1回ということでございますので、各部局における取り組みの方向性と概要、あるいは今後横断的に取り組む事項について協議いたしまして、県内で必要とされる人材の充足に向けて連携して取り組んでいくことを確認したところでございます。
 先ほどの移住を検討している方に対するアプローチの強化、鳥取県の強みを情報発信していくということ、それから魅力ある産業が実は存在するのだよということをPRいたしまして、Uターンの強化、これは県内の保護者等にもしていかなくてはならないなということでございます。あるいは、創業、事業承継を行う人材確保、それから住まいということで空き家の掘り起こし策など、新しい支援策の打ち出し。何といっても情報の集約発信につきましてのプラットホーム機能を強化いたしまして、一体的に発信していく取り組みを求められるといったことを確認したところでございます。今後、こういった施策につきまして、実際に移住してこられた方、あるいは地域組織、その他関係団体の方、外部の意見を伺いながら検討を進めて、第2回会議を夏ごろに開きたいと考えているところでございます。
 4ページ目でございます。もう一つ、魅力あふれる中山間地域・まちなかづくりチーム、これも第1回の立ち上げの会議を6月2日に行ったところでございます。
 こちらのほうは統轄監をチーム長に、同様に関係部局長さん、あるいは総合事務所長さんをメンバーとして会議を行ったものでございます。先ほどと同様、第1回ということで、各部局の取り組み、方向性と概要、あるいは今後の横断的に取り組む事項について協議をいただきました。
 会議の概要につきましては、今後も市町村や、やはり民間と意見交換しながら取り組みを進めていくこと、あるいは中山間地域と町なかというのをやはりある程度分けて、それぞれに合った検討を進めていく必要があるだろうと。中山間地域におきましては、小さな拠点を中心に各部局間共通のモデル地区の設定、町なかについては市部が中心になりますので、市や民間の動きが進んでいるところからモデル地区を設定し、対策に取り組んでいくといったことを合意したところでございます。
 次回、7月ごろ、この夏ごろ予定しておりますが、これも同様に外部の方を交えた意見交換を行って課題に対する検討、施策化を議論していきたいというふうに考えております。

◎福田委員長
 報告9、「イクボスとっとり共同宣言」署名式の実施について、鈴木男女共同参画推進課長、お願いします。

●鈴木男女共同参画推進課長
 6月3日に部下の仕事と家庭の両立を応援し、みずからもワーク・ライフ・バランスを実践する働き方改革を進めるため、全国で初めて経済団体、労働団体、行政のトップが一堂に会してイクボス宣言を行いましたので報告します。
 6月3日の署名式には、鳥取県中小企業団体中央会の谷口会長様、鳥取県経営者協会の宮崎会長様を初め、計11名による共同宣言を行うことができました。これから県内の民間企業にイクボスの取り組みを広げていきたいと思っております。
 まず、民間企業に向けた取り組みですが、輝く女性活躍加速化とっとり会議を中心にイクボス研修やキャラバン等を実施し、各企業へイクボスになるよう要請を行っていき、イクボスの浸透を図っていきたいと思っております。また、県庁におきましても管理職全員へのイクボス宣言の呼びかけでありますとか、イクボス研修、育児応援チェックリストの作成等、新たなる取り組みを通じまして、県庁が率先してイクボスの取り組みを進めることで県内企業においても共感していただいて、イクボスを広めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

◎福田委員長
 報告10、鳥取藝住祭2015の開催について、神庭文化政策課長の説明を求めます。

●神庭文化政策課長
 文化政策課でございます。
 文化観光スポーツ局、資料のほうの1ページ目をお開きください。鳥取藝住祭2015の開催についてでございます。国内外アーティストによります県内での滞在制作、展示活動を進めまして、地域活性化につなげるため、鳥取藝住祭2015を開催いたします。
 テーマといたしましては、昨年に引き続きまして芸術が身近にある日常をつくり出すということで、芸と住むということで「藝住」という言葉を掲げております。
 会期といたしましては、平成27年の6月から28年の2月まで、主催は鳥取県とアーティストリゾートとっとり芸術祭実行委員会で、メンバーはごらんのとおりでございます。
 実施内容といたしましては、シンボル事業といたしまして、鳥の演劇祭8でありましたり、鳥取市街地を舞台にいたしましてホスピテイル・プロジェクト、また、地域の各団体によるアートプロジェクトといたしまして、ごらんの8事業を計画しております。中でも新規として、淀江でのアート制作、それと今回新たにちょっと山のほうに入りまして、日野も加わりまして、日野での音楽プロジェクトも予定しております。
 お手元にブルーのチラシのほうをつけさせていただいておりますが、鳥取藝住祭2015のオープニング事業といたしまして、よどえアートプロジェクト、酒蔵でよどえアートというのを開催いたします。日時は、平成27年6月20日の土曜日、午後1時から開場いたします。トークセッションでありましたり、アーティストの作品展示、ライブなどを予定しております。場所といたしましては、Galeria大正蔵、こちらは地元の旧酒蔵を改修いたしましたアートギャラリーのほうで開催いたしますので、ぜひともたくさんの方に御来場いただきたいと考えております。

◎福田委員長
 次に、報告11、ジャパンエコトラック第1号認定ルート試走会について及び報告12、アジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウム対策連絡会の開催について、岩﨑観光戦略課長の説明を求めます。

●岩﨑観光戦略課長
 2ページをごらんください。ジャパンエコトラック第1号認定ルートについては、境港、皆生、大山、このシートゥーサミットが開催されているルートを昨年11月に認定をしていただいておるのですけれども、認定を契機に路面表示、あるいはコンビニと提携したバイクラックや修理キットの備えつけとか、もろもろの整備を進めておりました。ある程度の整備は進みましたので、このたび試走会をモンベルの辰野会長、ANAセールス、白水社長を初め、あと地元関係者に広くお声がけをさせていただいて実施しました。6月4日の12時から17時まで開催いたしまして、出発式を米子鬼太郎空港の2階で実施した後に、トレッキングとサイクリング、これは大山に登って実施をいたしました。
 参考までに6番をちょっとごらんいただきたいのですけれども、これまでいろんな取り組みをしておりまして、ルートマップ、こちらは県内の交通拠点、全国のモンベル店舗に配架をさせていただいて、日本語、韓国語、外国語版、この多言語でのマップを整備しております。あわせて、情報発信を「BE-PAL」、「山と溪谷」等でするとともに、先ほど申し上げましたコンビニと提携した休憩所の整備、あるいは路面表示を整備してルートを明示するとともに、道に迷うことのないようにしております。
 また、今後ルート沿線の飲食店にバイクラック、修理工具等を整備する、あるいはツーリストに危ない地点の注意喚起を促せるような喚起表示の整備、あと更衣室、これは鬼太郎空港の中に考えておるのですけれども、こういったものを予定しております。こういった取り組みをする中で、ジャパンエコトラックに認定していただいたものを最大限に活用して観光誘客を図っていきたいと考えております。
 3ページをごらんください。こちらはAPGN、アジア太平洋ジオパークネットワークのシンポジウム、これは9月に開催されるのですけれども、これに向けた対策連絡会を開催いたしましたので御報告いたします。
 こちらは2年に1回シンポジウムを開催しておるのですけれども、ことし3エリアで開催するのに向けて、世界から関係者の方々が来られますので、それに向けた準備等をするための会議でございます。
 はぐっていただいて4ページをごらんいただきたいのですけれども、こちらのこのシンポジウムに合わせて、鳥取県のほうで情報発信、あるいは食のPR、機運醸成、あとは観光地への誘導等をしていきたいと考えておるのですけれども、この会議において出された意見を以下に示しております。
 まず、鳥取をPRする絶好の機会なので全面的に協力したいと、商工会議所の方々、信用金庫の方々からは言っていただいておりますし、あと、国府地域、扇ノ山や雨滝などもツアーに入れてほしいといった声、あるいは県内のみならず、新温泉町等と連携した取り組み等もしてほしい、あるいは鳥取沖でハタハタがとれる時期に当たるので、こういった魚を売り込みたいだとか、言語の問題の対応等々、いろんな意見が出されております。ここで出された貴重な意見をできるだけ実現できるような形で取り組みを今進めております。ここの検討を踏まえて、8月下旬に改めて対策連絡会を開催し、9月の本番に向けて準備をしていきたいと考えております。

◎福田委員長
 ただいままでの説明について、質疑等はありませんか。

○前田委員
 地域振興部の4ページ、小倉さん。この議論は、何か薄っぺらだな。私は中山間地域を言いたいのだけれども、主な意見を見ますと、何か薄っぺらなのだよな。これね、頭で、会議室で考えているのではないか。もうちょっと地域の実態をよく勉強されて議論されたほうがいいな。
 これを見ると、全く医療や福祉がないのよ。半農半Xで何で除雪作業だ。半農半Xというのは、葉っぱビジネスとか、農業だけで食べていけない、林業だけで食べていけない、プラスアルファの仕事を何か見つけようという意味でしょう。片山さん、この間、島根県に一緒に行きましたね。この除雪作業というのは直接的で、これはおかしいね。これは労働者かな。雪焼けさせるのか。そうではないでしょう。これは、職業として何か組み合わせようということでしょう。これは薄っぺらですよ。どうですか、小倉さん。

●小倉地域振興部長
 中山間地対策というのは、本当にまさに地域地域で全然処方箋が違うと思っていまして、現場に出ないとなかなか問題点が明らかにならないというのもわかっております。
 次回、東、中、西のそれぞれ現場に出ようということをこのチーム会議の中でまとめたところでございまして、まさに委員のおっしゃいましたような方向でこれから取り組んでいくということでございます。

○前田委員
 これは、何で医療や福祉がないのだ。

●小倉地域振興部長
 いや、この中に入っていないだけですけれども。

○前田委員
 だめだな。

●小倉地域振興部長
 当然、医療、福祉、教育を含めて、全ての分野で中山間地対策というのは必要だと思っています。

○前田委員
 わかりました。あと、詳しくは一般質問をしますから。

◎福田委員長
 よろしいでしょうか。

○浜崎委員
 すぐ終わります。今の話と一緒で、町なかもやっぱり今の状況がいろいろと若い人を中心にというのもあるし、それから先ほどのCCRCではないけれども、お年寄りをしっかりとまちづくりの中につなげていく、そこには当然、人材育成も生まれてくるというようなこともありますし、それから農村との関係でも、一般質問だったでしょうか、3~4年前に僕が共生の里というのをやったのですが、これは農林の共生の里というのがベースになって、今は公民館と地域がやり出しましたよね。
 用瀬の屋住とうちの地元の醇風小学校だとかいろいろ動きが出てきているので、今の前田委員の話ではないけれども、現場にどんどんどんどん出ていっていろんな話が出てくると思います。それから町なかのほうもホンバコというのをわざわざスタバのオープンの日に合わせてやったのですけれども、それは結構おもしろい空き地や空き家の可能性というものが、コーヒー屋の古いところの2階に本という媒体を利用して、そこで人間関係をつくっていく。やった人はお金がないから銀行から借りずにファンドを利用したという、おもしろいネタがいっぱいあるのですよ。ぜひぜひ1つずつ大事にしてもらって、地方創生の中でもこのまちづくりという、魅力あふれる中山間地、町なかづくり、これは地方創生ということの大きなポイントだ。もちろん重々御承知だと思います。そういうことです。何かコメントがあったらお願いします。

●小倉地域振興部長
 まさにそうだと思っております。中山間地、町なか、抱えている問題は一緒だと思っていますので、一つ一つクリアできる点から手をつけていく。中山間地と町なかはアプローチの仕方は違いますけれども、考え方は一緒だと思っておりますので、そこは関係者とよく議論して、1歩1歩前に進めていきたいと思います。

○森委員
 先日、新聞に南部町の金田に金田川という川がある。そこに蛍がたくさん出る。皆生温泉からバスを出して行くのだということで、今非常にいい取り組みが始まったなと思って喜んでいます。
 私も地元のほうで蛍にちょっとかかわっているものですから、そのことで話をするのですけれども、きょう花回廊のほうで40万球ほどふやして冬にやるんだという話なのだけれども、ここの花の谷というところにも蛍がおるのではないかなと思うのだけれども、それはおるかどうか、ちょっとわかれば教えてください。それで、もしあれだったらば、ここも南部町の金田と同じようなことができるのではないかなと思うので、冬だけではなくて、夜、この夏の蛍というのも一つの売りになるのではないかと思うので、それが1点です。
 それと、あと1点ですけれども、日本遺産になった三徳山の件ですけれども、政調・政審でも言ったのですけれども、今回、地方創生のこの交付金が使えるかどうかはちょっとわからないのだけれども、日本遺産になったということで、ぜひこれを売り出すビデオ、映像を何とかつくってほしくて、それもまた、その季節季節によって全然表情が変わる、また、そこに山伏がおるかおらんかみたいな、それだけでもまた雰囲気が変わる。非常に鳥取県にとって大事なものが日本遺産になったということで、ホームページからでも、それは町のホームページなのか、県の観光のホームページなのかどこかわからないけれども、そこでも発信するし、またどこにでも持っていけるような形で、ほんの薄っぺらなといういい方で悪いけれども、例えば朝のこの季節のほんの一瞬だけ、こんな映像が撮れるのだみたいな、そういう貴重な映像を発信用につくってほしいのですよね。そこに国の金が使えれば一番いいのですけれども、何とかこの外に売り出すための5分ぐらいの映像でいいと思うのですけれども、そういうものを四季それぞれのものを何とかつくってほしいなと。政調・政審では話したのですけれども、この委員会の場も同じ要望という形で検討をお願いしたいということです。

●岩﨑観光戦略課長
 1点目の花回廊の花の谷の蛍の話なのですけれども、あちらはゲンジボタルがいます。済みません、夏というか、この時期ですか、蛍を一つの風物詩にできるかどうか、ちょっと花回廊さんとも相談をして検討してみます。
 2つ目の三徳山の映像の話なのですけれども、この地方創生の交付金というよりは、この日本遺産に認定された地点に対して国のほうから交付金、数千万円のお金が出ることになっています。その財源を使って映像をいま作成をしつつあるところでして、今いただいた御意見、何というか、なかなか見ることのできない映像とか、そういったのを非常に貴重な魅力的な映像をぜひ入れられるように、ちょっと三朝町とも話をしながら進めてみたいと思います。

◎福田委員長
 よろしいですか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他でございますが、地域振興部及び文化観光スポーツ局に関して、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)ないですね。
 それでは、以上で終わります。
 委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。執行部の皆さんは御退席いただいて結構でございます。お疲れさまでした。
 それでは、協議させていただきたいのは、今年の第1回の県外調査についてでございますが、前回の委員会におきましては、日程については7月15日から17日の3日間で決定をいたしましたね。その行程とか調査先につきましては私に一任をいただいたところでありますが、現在のところ、お手元に配付をしております行程案のとおり検討中でありますので、途中経過として事務局のほうから説明をしていただきたいと思います。

●田中調査課課長補佐
 失礼します。お手元の2枚のペーパーをごらんください。座らせていただきます。
 先回の常任委員会でフリーゲージをというお話がありましたので、フリーゲージの担当の鉄道・運輸機構のほうに聞き取りをしました。九州のほうの走行実験は、今現在、車両は故障中で検査中でありましたので、車両が存在していませんので、ちょっとレールを見に行くだけで味気ないというところです。
 北陸線のほうで実験をしているので、こちらも当たりましたが、この期間、雪が降っている間しか実験していないということなので、夏場はだめでした。では、本社で話を聞きに行こうかということで、それを進めたのですが、当初は色よい返事が帰ってきたのですが、途中から、やはり来てもらうのはちょっと、御遠慮願いたいということでしたので……。

○浜崎委員
 本社というのはどこ。

○前田委員
 東京。

○浜崎委員
 東京か。この間言っていた東京な。

●田中調査課課長補佐
 それで、ちょっとこのたびはフリーゲージは鉄道公・運輸機構がだめということになりましたので、それで九州で最初考えていましたが、九州ではなくて北陸という方向でのご相談です。
 調査先を複数で書いておりますのは、まだ先方さんに当たっておりませんので、当たる候補としてこれだけの玉があると。その当たる先によって、ちょっと行程が変わったりするということで、何個か枝分かれというか、選択肢があります。
 まず、東京に飛びます。東京で中央省庁でありますとか、政策投資銀行に対して、こういう観光面とか振り込め詐欺だとかインフラの老朽化などというのを聞けたらいいなというふうに考えています。大体、時間的に1つのところで2カ所ぐらいのお話をと、午前1個、午後1個というような振り分けで、1つの訪問先でネタが2つぐらいというイメージで考えております。

◎福田委員長
 ちょっとそこで、よろしいですか。
 済みません、今回、平井知事が大きく掲げられている中に国際リゾート鳥取というインバウンド観光が大きな柱になっているので、私、ここをちょっと事務局のほうに希望したのが、要は外国人観光客への対応として、内閣府に行って、観光庁とか日本政策投資銀行とかのそういう体制を勉強したいなということで、これは私の案でございます。

●田中調査課課長補佐
 今、委員長からありましたお話が、日本型DMOというようなことで、大ざっぱに言うと、受け地としての地域で観光客を迎え入れてお金を落としてくれるという、今までの行政は往々にしてお金もうけのところまでは回っていなくて、こういう仕組みまでつくるとこまでいって、あとは自分のところでしろということなのですが、このDMOの取り組みというのは、既存の観光施設だとか、そういうメーカーさんプラス行政プラス観光連盟とか観光協会もみんなもろもろで一つの組織をつくって、受け入れてお金もうけまで持っていこうという取り組みということで、日本政策銀行が提唱しております施策についてお話をしていただくということです。それ以外にも何個か上げていますので、受け入れしていただけるところがあったら、それを組み合わせで持っていこうとしています。
 その日は東京泊まりになります。次の日に、16日、ホテルからタクシーで北陸新幹線で富山に行くか、金沢に行くかというところで、泊まれるところで、魚津のほうとかでうまいぐあいに受け入れしていただけるようだったら、言ってみれば、受け入れ体制を上手にやっている施設ということで、埋没林のお話も聞けたらなというふうに思っていますし、もしもそちらの受け入れとかアクセスの都合が余り芳しくなかったら、一気に金沢まで行きまして、金沢で石川の県庁のほうから、小松と能登、飛行場が2つあるのですね、そういう飛行場の利用でいいお話が聞けたりしたらどうかなというようなことをネタで何個か上げています。それから金沢のほうでクラフトビジネス創造とか、そういうことの中でお話を聞けたらなということで2つ上げています。
 それで、いずれにしても、次の金沢市役所でユネスコ創造都市ネットワークの絡みでお話いただいて、金沢から大阪経由して帰ってくるというような計画でさせていただいています。

◎福田委員長
 いかがでしょうか。では、こっちで一任していただけますでしょうか。
 では、流れは東京から北陸ということでよろしくお願いいたします。

○野坂副委員長
 委員長、これは省庁の希望はあるのですか。

◎福田委員長
 そうですね、ちょっと時間の関係もありますけれども、調べてみたいと思いますけれども、日本型DMOというのは、最近地方創生の大きな柱にしたいとかという記事がもうどんどん出ているのですけれども、内閣府で担当者に聞いたほうがいいのか、それとも政策的に日本政策投資銀行などにそういうディレクターがいますので、そういう人から実際の話を聞いたほうがいいのか、ちょっとこっちで調べたいと思います。

○浜崎委員
 それと、観光庁もやっぱり、直接の話だからこれはいいですよね。

◎福田委員長
 では、意見がないようですので、これで終わりたいと思います。ありがとうございました。
 済みません、もう一点ですね。ごめんなさい。執行部との意見交換会です。6月24日に常任委員会の終了後に午後6時から執行部との意見交換会を行いますので、よろしくお願いいたします。

○澤委員
 18時。

◎福田委員長
 18時でございます。

○前田委員
 場所は。

◎福田委員長
 場所はホテルモナーク。

○浜崎委員
 ああ、段取りがいいね。

◎福田委員長
 はい。

○浜崎委員
 24日。

◎福田委員長
 24日でございます。

○浜崎委員
 24日6時。

◎福田委員長
 6時。

○浜崎委員
 モナーク。

◎福田委員長
 モナークで、はい。
 以上をもちまして、地域振興県土警察常任委員会を終わります。ありがとうございました。

午後3時10分 閉会 

 

 

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