鳥取県内における過去10年間(平成27年から令和6年)の信号機のない横断歩道における交通事故について分析を行いました。
信号機のない横断歩道における交通事故発生状況
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鳥取県の過去10年間の信号機のない横断歩道における交通事故は108件発生し、6人の方が亡くなり、107人の方が負傷しています。
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路線別では、市町村道で46件(42.6%)、一般県道で37件(34.3%)発生しています。
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道路形状別では、交差点で72件(66.7%)、単路等で36件(33.3%)発生しています。
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車道幅員別では、交差点、単路等ともに5.5m以上13.0m未満で多く発生しています。
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時間別では、15時から19時台の発生が多く、特に17時台が22件(20.4%)と最多。
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発生月では、9月から12月にかけて発生が多く、特に12月は19件(17.6%)と最多。
信号機のない横断歩道における交通事故による死傷者の状況(死傷者数113人)
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年齢層別では、75歳以上が28人(24.8%)と最も多く、小学生が21人(18.6%)と続く。65歳以上の高齢者は43人(38.1%)と多くなっています。
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道路形状別では、高齢者は交差点での割合が高く(43人中29人(67.4%))、小学生は他の年齢層と比較すると、単路等での割合が高くなっています(21人中10人(47.6%))。
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車両から見た死傷者の進行方向では、交差点及び単路等ともに右から左への横断の割合が高く、全体では右から左に横断時が60.2%(68人)で、左から右に横断時の37.2%(42人)の約1.6倍となっています。
信号機のない横断歩道における死亡率は、信号機のある横断歩道の死亡率の約13.9倍
- 信号機のない横断歩道における死亡率(死亡率=死者数/死傷者数)は約5.3%で、信号機のある横断歩道の死亡率約0.4%の約13.9倍となっています。
県民の皆さまへ
<運転者の皆さまへ>
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信号機のない横断歩道では、信号機のある横断歩道と比較して死亡率が非常に高くなっています。信号機のない横断歩道に近づいたときには、横断する人がいないことが明らかな場合のほかは、その手前で停止できるように速度を落として進行し、歩行者等が横断しているときや横断しようとしているときには、横断歩道の手前(停止線があるときは、その手前)で一時停止して歩行者等に道を譲りましょう。
特に、買物や下校・退勤などにより交通量が増える17時台に事故が多発する傾向にありますので、夕暮れ時は十分に注意して運転しましょう。また、歩行者が高齢者や小学生の場合は、普段以上に動静に注意を払い、より慎重な運転に心掛けましょう。
<歩行者の皆さまへ>
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道路を横断する際は、可能な限り信号機のある横断歩道を横断し、信号機のない横断歩道を横断する際は、より左右の安全確認を行った上で安全に横断しましょう。
また、自身を守るため、夜間や早朝に外出する際は、反射材用品を身につけましょう。
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※ 割合については、単位未満で四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
信号機のない横断歩道における交通事故の分析結果について(pdf 62KB)
別添資料(pdf 736KB)