鳥取自動車道及び山陰自動車道の早期整備を求める意見書

 高速道路ネットワークは、国民生活や社会経済活動にとって欠くことのできない最も重要な社会資本であり、我が国が国際競争に勝ち残るためにも、国家として責任を持って整備すべきものである。特に、本県は、県庁所在地に高速道路のない唯一の県であり、高速道路ネットワークに接続する「鳥取自動車道」及び「山陰自動車道」の早期整備が、県民の悲願となっている。
先般、政府は、道路関係四公団民営化推進委員会の意見を受け、高速道路について、民営化後の新会社での整備を基本としつつ、新会社の採算を超える部分は新たな直轄事業で整備するという方針を決定した。しかし、新会社による整備区間をはじめ、高速道路全体の整備手法は依然として示されておらず、高速道路の整備が遅れることが懸念されている。
よって、政府におかれては、国家百年の大計の上に立った高速道路ネットワークの形成を推進するため、下記のことを実現されるよう強く要望する。

1 鳥取自動車道及び山陰自動車道を早期に整備すること。
2 直轄事業として整備が進められている山陰自動車道の未着手区間(鳥取~青 谷間、名和~中山間)については、他の区間と同様の手法により平成16年度に 事業化すること。
3 道路整備の必要性を十分に認識し、道路特定財源制度を堅持するとともに、 高速道路をはじめとする道路整備に必要な予算を確保すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 

平成15年10月8日
鳥取県議会

内閣総理大臣
財務大臣
国土交通大臣
衆議院議長
参議院議長

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