2016年9月26日

2016年9月26日 沖底(田後、網代@境港市場)

今朝は、県営境港市場で田後漁業協同組合所属の沖合底びき網漁船のハタハタの測定に来たのですが・・・1箱もなし。
船頭からの聞き取りでは、解禁から9月20日まで好調だったハタハタの水揚げが、台風通過、急にいなくなったとの話。

現在、田後船は、近隣海域でホッコクアカエビ(あかえび)、ソウハチ、ニギス等を漁獲している船と、マダラを狙って山口県見島沖で操業している船に分かれているようです。
ちなみに、近年好調なマダラ漁ですが、漁期序盤の船頭の感想は「今年は薄そう(少ない)」とのこと。少し心配な情報です。
ホッコクアカエビ(あかえび、甘えび) ソウハチ(えてがれい)
ニギス(沖ぎす) アカムツ(のどぐろ)
ヒレグロ(べら) ヤナギムシガレイ(ささがれい)
マアナゴが結構な箱数で揚がっていました。珍しいところではイボダイ(しず)がいました。
マアナゴ イボダイ(しず)
また、小型のイカ類(主にヤリイカ)が揚がっていました。
ヤリイカ ブドウイカ(白いか)
あと特筆すべき点として、ガンギエイかコモンカスベのエイヒレだけを「切エイ」として出荷している船がありました。
クロザコエビ(もさえび) ガンギエイ科の切り身


ハタハタは測定できませんでしたが、現在、もうかる漁業創設支援事業で実証試験中の網代の沖合底びき網漁船「祥鳳丸」の船頭とお話が出来ました。
解禁後の1,2航海は、やはり船になれていないため、トラブルが多かったようですが、その後は順調に操業できているようです。
現在までの操業で船頭が一番感じていることは「船足が速い」こと。本船は、船尾を伸ばし走行の効率アップを行っていますので、この改革項目は実感できているようです。
また、網代船では初のスラリーアイス搭載船として、マダラ等をスラリー仕立てで出荷していました。市場の評価も良いようです。
あと、本船で取り組むマダラの活〆について、締める位置や締め具の試作機について船頭と意見交換を行いました。
祥鳳丸 マダラ

【おまけ】淀江の定置網の漁獲物
マアジ、サゴシ(サワラの当歳魚)主体の水揚げでした。また、大型クラゲの来遊が見られる年に良く漁獲されるウスバハギ(うちわ)が揚がっていました。
マアジ マアジ
サゴシ ウスバハギ(うちわ)

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