会議の概要
午前10時00分 開会
◎安田委員長
ただいまから地域県土警察常任委員会を開会いたします。
本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
今回の常任委員会は、警察本部、危機管理部、県土整備部、輝く鳥取創造本部、地域社会振興部の順で執行部の入替えを行います。
初めに、会議録署名委員を指名いたします。
本日の会議録署名委員は、中島委員と前住委員にお願いします。
それでは、報告事項に移ります。
初めに、警察本部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告1、警察署代表電話等への音声ガイダンスの運用開始について、山枡警務課長の説明を求めます。
●山枡警務課長
警察署代表電話等への音声ガイダンスの導入、運用開始について報告させていただきます。
音声ガイダンスは、外線着信時に機械音声で自動応答し、架電者が案内に応じた番号を選択押下し、設定された内線番号に電話が転送されるものです。導入の目的は、架電者が要件に応じて担当係を選択することで、重複説明の回避等の利便性が図られるほか、電話交換業務を行う警察署警務課員の業務の合理化、効率化、そして、当直勤務員の業務への専念等が上げられます。
運用は、本年4月1日から県下全警察署、東部、中部、西部の各運転免許センター、警察本部庁舎の総合相談電話で行っています。警察署については、24時間運用で、執務時間内は架電者が案内に応じた番号を選択することで担当係の内線番号に転送されます。執務時間外は自動応答の後、当直員に転送されます。また、各運転免許センター、総合相談電話については、執務時間外のみの運用で、受付時間の教示などを行っております。
運用開始後、自動音声化に関する苦情は受理していませんし、事案対応が遅れたというような事態も把握しておりません。表を添付しておりますが、電話交換業務を行う警察署警務課員の取扱件数が約3割減少するなどの効果が確認できています。
今後も県民の皆様の利便性の向上、職員の業務の合理化、効率化の検証を行いながら、本運用を効果的に推進してまいりたいと考えています。
◎安田委員長
ただいまの説明について、質疑等はございませんか。
○銀杏委員
最近こういうふうな形の電話の応対が増えているのです。ちょっと聞いてみないと分からないのですけれども、非常に長くて、最後までもうとても聞けないという、待てないというふうな、長い長い応対、説明もあったりとか、非常に短くて端的でいいなと思ったりもすることもあるのですが、特に事件、事故の連絡等、そういったときは多分急がれると思うので、短い時間で応対ができるようにお願いしたいのです。
●山枡警務課長
ガイダンスの途中でも、番号を選択すれば担当係につながるようになっておりまして、初めにその旨もガイダンスすることとなっております。また、今までは、交換担当者と、それから、用件先の担当者に、少なくとも2人に同じことを説明するというようなことで、架電者の時間も利用することになっていたのですけれども、直接つながることによって、通話時間も現状よりも短縮できるのではないかなというふうに思っております。
○銀杏委員
特に事件、事故の場合、緊急を要する場合の連絡ですよね。強盗事件であったりとか、逃げているとか、そういうのにも、初めて電話したら、やはり一応全部聞いてみて、番号を押していかないといけないということなのですよね。
●前田刑事部長
事件、事故等の緊急の場合につきましては、これまでどおり、110番していただきます。これは警察署に架電で、基本的にはあまり緊急ではない場合にということです。緊急の場合は、これまでどおり、110番をしていただければと思っております。
○銀杏委員
全警察署というふうに書いてあるので、そういうことではないのですか。110番通報ではないのですか。
●前田刑事部長
これは、全警察署にいわゆる架電の場合でして、110番につきましては、これまでどおりの運用をしておりますので、緊急の場合は110番をしていただければというふうに思っております。
○銀杏委員
なるほど。なら、いいです。
◎安田委員長
ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、警察本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。
それでは、意見がないようですので、警察本部については、以上で終わります。
執行部の入替えを行います。暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前10時05分 休憩
午前10時07分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き、危機管理部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告2、鳥取県と広島県との「総合防災情報システムの構築に関する協定」の締結について、木山危機対策・情報課長の説明を求めます。
●木山危機対策・情報課長
鳥取県と広島県との総合防災情報システムの構築に関する協定について御報告をします。
4月19日に、広島県と本県との間で、総合防災情報システムを共同で運用することにつきまして、まずは、構築に関する協定を締結させていただいております。総合防災情報システムなのですけれども、電子地図上に様々な防災情報を表示させたりして、その情報を共有し、防災対策に役立てていくというようなことになっております。このたびの協定の概要なのですけれども、費用負担につきましては、両県で均等に負担するということを基本にしております。こちらの総合防災情報システムですが、今年度、構築をしまして、令和7年4月に運用開始する予定にしておりまして、このたびは構築に関する協定だったのですけれども、秋頃に広島県とシステムの運用に関する協定を改めて締結する予定にしております。
◎安田委員長
続いて、報告3、島根原子力発電所の安全対策等の状況について(第26報)及び報告4、鳥取県原子力安全顧問の自己申告について、木本原子力安全対策課長の説明を求めます。
●木本原子力安全対策課長
資料3ページになります。島根原発の安全対策等の状況について御報告いたします。前回、4月の報告から進展のあったものを中心に説明いたします。
2号機について、(1)の保安規定の審査ですけれども、3回目の補正書を提出しております。今回の補正は、組織体制の見直しを反映したものとなっております。(2)ですけれども、中国電力は、安全対策工事完了予定時期を見直すとした使用前確認申請書の変更を提出しております。安全対策工事の完了が5月から10月に変更となりまして、それに伴って、再稼働の時期も8月を予定しておりましたけれども、12月に変更となっております。変更の理由ですけれども、安全対策工事と再稼働に向けた設備点検、こちらは、2号機は12年ほど運転が停止していましたので、詳細な点検を行っております。そうした工事と点検の輻輳、業務が集中したことによって、安全対策工事が長期化する見通しとなったということです。(4)の高経年化対策のところですけれども、4月24日に高経年化対策に係る保安規定変更が認可されまして、規制委員会により、運転開始後、30年目以降の劣化の予測、評価を踏まえた2号機の施設の保全管理方針、活動方針が確認されまして、認可されております。こちらは、来年、令和7年6月から新制度に基づきまして、長期施設管理計画の認可、これは先ほどの設備の保全管理方針の認可だけではなくて、設備の劣化の予測ですとか、そういった評価の詳細な方法、内容なども認可の対象となるものでございます。
2の3号機ですけれども、先ほどの2号機の安全対策工事完了時期の変更と並行しまして、3号機については、これから本格的な新規制基準の審査となりますので、安全対策工事の完了時期を2025年度の上期から2028年度をめどに見直しております。
3の1号機廃止措置計画ですけれども、5月17日に第2段階へ移行するための廃止措置計画の変更申請が認可されております。これは、昨年10月に、県、米子市、境港市が第2段階の実施について了解する旨を中国電力に回答し、中国電力が12月に規制委員会に変更申請をしまして、先週末、金曜日に認可を取得しております。
ページを移りまして、4ページになります。4のその他のところですけれども、2号機のタービン建物での火災についてです。4月30日、2号機タービン建物のヒータールームの仮設分電箱で、下の写真がその状態を表していますけれども、焦げ跡が確認されまして、公設消防により火災と判断されました。鳥取県は、中国電力からその連絡を受けまして、同日に、安全協定に基づきまして立入調査を実施しております。米子市、境港市の職員も同行しております。県から中国電力に対し、原因究明、再発防止対策の実施と、あと、実施した結果について、再度報告するよう申し入れております。事案概要ですが、ウの現場状況のところです。分電箱内で焦げ跡を確認し、消火活動はなかったということですけれども、公設消防が火災と判断しております。立入調査では、ウの調査結果のところですけれども、焦げ跡が確認された現場を確認しまして、発生の経緯、今後の対応等を中国電力から聞き取りを行っております。聞き取った内容で、ポチ3つのところですけれども、仮設分電箱とは、安全対策工事、耐震工事用の溶接作業の電源を供給するために設置した分電箱でして、縦が約25センチ、横が約5センチの分電箱のプラスチック製の筐体の一部が溶けたということ。現段階で原因を調査中でして、中国電力は、今後、消防、警察と連携しながら原因究明、再発防止策を行う予定であること。あと、消防が当該分電盤を持ち帰って検証、分析を行うということ。この事案による負傷者はなくて、放射能による外部環境への影響はないということなどを聞き取りによって確認しております。最後に、事案経過を掲載しておりますけれども、15時44分に焦げ跡が確認された後、15時59分に松江市消防本部が発電所に到着しまして、現場に入って火災と判断しております。中国電力から情報連絡を受けまして、19時から鳥取県が立入調査を行っております。
続きまして、資料5ページになります。鳥取県原子力安全顧問の自己申告についてです。
本県では、原子力防災対策や原子力施設の安全対策等について、技術的観点から幅広く指導、助言等を得ることを目的としまして、鳥取県原子力安全顧問を設置しています。毎年度、顧問の先生に自己申告書を提出していただいて、顧問の中立性、公平性を確認しています。
1の確認の内容ですけれども、一つは、昨年度における顧問、または研究室への原子力事業者からの寄附の状況、もう一つは、顧問の研究室を卒業した学生の原子力事業者への就職状況を申告してもらって、それを確認しております。
表のところですけれども、原子力事業者からの寄附の状況はないということと、あと、卒業生の就職状況もこちらで確認しております。
なお、こちらは2年ごとなのですけれども、顧問委嘱の際には、顧問の資格基準を顧問設置要綱に規定していますが、全顧問が欠格事項、例えば過去3年間に原子力事業者等の役員、従業員等ではない者といったものがあります。そういったいずれも該当しないことを顧問については確認しているところでございます。
◎安田委員長
続いて、報告5、消防防災航空センターホームページにおける個人情報の漏えいについて、黒見消防防災課長の説明を求めます。
●黒見消防防災課長
資料の6ページをお願いいたします。県のホームページ、とりネットの消防防災航空センターのページに、実際の救助事案の報告書を添付していたため、要救助者の個人情報がインターネット上に漏えいしたことについて報告させていただきます。
漏えいした個人情報は、消防防災ヘリコプターで実際に救助した1名の方の住所、氏名等の個人情報であり、漏えいしていた期間は、令和5年2月18日から、漏えい状態に気がついた令和6年3月10日までの1年間余りの間になります。個人情報の漏えいに気がつき、すぐにホームページから個人情報が記載されたPDFファイルを削除し、当該ファイルに貼られていたリンクも全て削除するとともに、個人情報を漏えいさせてしまった該当者の方に謝罪をいたしました。今回の漏えいの原因ですが、PDFファイルの個人情報が記載された部分に、図形等を上に配置して、表面上は個人情報を見えなくしていたもので、表面上は見えなくても、データとしては確認できるということを認識しておらず、情報セキュリティ管理に関する認識不足によるものでございます。また、ホームページ公開前の決裁の過程では、紙での内容の確認をしており、実際のホームページに掲載された状態を確認しておらず、上司等のチェック不足も一因でございます。今後、このようなことがないよう、航空センター職員には、個人情報を含むファイルは公開用文書の作成には利用しないことを徹底するとともに、ホームページ上での事前確認及び複数人による確認の実施により、再発防止を徹底してまいります。
なお、個人情報を削除して、ホームページを更新しても、一定期間更新前の情報がインターネット上に残ることから、3月に情報漏えいに気づいてから、これまで漏えいした個人情報のデータが残っていないかを確認しており、インターネット上に個人情報のデータが残っていないことを確認できましたので、本日報告させていただいたものです。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。
○伊藤委員
6ページのただいまの説明があった件なのですけれども、これが発覚した原因がこの報告書には書いていないが、何でこれが発覚したのか。大体、報告書には発覚した理由も書かないと、ちょっと我々も理解できないというのがありますので。
●黒見消防防災課長
発覚したのが、令和5年2月18日に白いマスキングをした状態でPDFを上げておりまして、途中、令和6年2月25日にそのファイルを更新いたしまして、その白塗りの位置がずれてしまった状態になりまして、ホームページで個人情報が出ているということが発覚した次第でございます。そこの部分は、2の漏えいした個人情報及び期間の(2)のところに記載をさせていただいております。(「誰が見つけた」と呼ぶ者あり)すみません、誰が見つけたかは、航空センターの職員がホームページを見て気づいたということになります。
◎安田委員長
更新作業中に見つけたということですね。
●黒見消防防災課長
はい。
○伊藤委員
それが大体書いていないと、誰がみつけたと。第三者だったとかね。
●黒見消防防災課長
はい。
○伊藤委員
分かりました。
●黒見消防防災課長
すみません。申し訳ありませんでした。
◎安田委員長
ほかにございませんか。
○前住委員
4ページの火災の件で、起こってしまったことは仕方ないのですけれども、これは3週間前になるのですが、原因がどうなのかというのがいつ分かるのかというのを教えていただけたらと思います。
●木本原子力安全対策課長
原因調査につきましては、公設消防が分電箱を持ち帰って、そこら辺の原因分析、検証を行っていまして、やはりちょっと時間がかかるということは聞いていまして、いつまでというのは確約できないというのは聞いているところでございます。
○前住委員
本当はこういうのが原因でというのをちょっと早めに言ってあげないと、何か不安をあおるというか、長い時間かかっておったら、何か原因不明というのがあったりもするかもしれませんので、不安をあおらないように、本当に早く対応していただけたらというふうに思います。
●木本原子力安全対策課長
承知しました。中国電力さんについては、こちらから問いかけていきたいと思います。
◎安田委員長
ほかにございませんか。
○東田委員
すみません、島根原発のことなのですけれども、私自身も、1号機、2号機、3号機のロードマップが頭の中で整理ができないので、できれば、1号機、2号機、3号機のロードマップみたいなものを作っていただいて、資料提供していただければありがたいと思います。
◎安田委員長
では、お願いします。
ほかにございませんか。
では、1点、私から、同じく4ページなのですけれども、これは、(3)の事案経過を見ると、大変に、鳥取県側の対応として、スピーディーに現場まで急行されているのですけれども、こういう体制はふだんから整えられておられるということでよろしいのですかね。
●木本原子力安全対策課長
ふだんから中国電力さんから連絡を受けましたら、すぐに、火災であるか分からない状況であったとしても、取りあえず現場に行くということで今体制を組んでおります。
◎安田委員長
米子市、境港市さんとも連携を取って、3行政が一体となって伺って、対応に当たったということでよろしいですね。これは、やはりふだんからの行動がすごく大切だと思いますので、引き続きしっかりとそこはやっていただきたいと思います。
ほかはございませんか。
次に、その他ですが、危機管理部について、執行部、委員の方で何かございませんか。
●水中危機管理部長
すみません、情報漏えいの件については、大変御迷惑、御心配をおかけいたしました。今後、こういうことがないように、しっかり対応してまいりたいと思いますので、また引き続き御指導いただけたらと思います。どうもすみませんでした。
◎安田委員長
それでは、よろしいでしょうか。
意見が尽きたようですので、危機管理部については、以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第とさせていただきます。
午前10時24分 休憩
午前10時25分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き、県土整備部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告6、令和6年GW期間中における鳥取砂丘周辺道路の渋滞状況について、西村道路企画課長の説明を求めます。
●西村道路企画課長
資料については、2ページをお願いいたします。今年のゴールデンウイークにおける鳥取砂丘周辺道路の渋滞状況について御報告させていただきます。
4月27日からの10日間、鳥取砂丘周辺の観光入り込み客数は、約21万人となっております。この数字は、昨年の1.4倍ということで、かなり大きく増加しております。今年と曜日構成が同じであった平成25年と比べてみますと、当時も今回と同程度の入り込み客数になっておりますが、この辺からいたしましても、コロナ前の状況に戻ってきたという具合に考えられます。入り込み客数のピークは、連休後半の中日である5月4日でありました。約4万人の方が鳥取砂丘周辺を訪れていただきまして、このときに最大となる渋滞が発生をしております。覚寺交差点の手前まで約2キロの渋滞が発生をいたしました。平成25年のピークも、今回と同様に4万人程度でございましたが、このときは約3キロの渋滞が発生をしておりまして、国道9号まで影響が及んでおります。今回は、そのときよりも1キロほど渋滞長が減少しております。渋滞長が減少した要因といたしましては、鳥取砂丘の西側に新たに鳥取県立中央病院にこどもの国等への来園者を対象とした臨時駐車場を開設し、無料のシャトルバスを運行しております。また、県外からいらっしゃる方が宿泊等のために鳥取駅周辺を経由されて、砂丘に向かっているというような状況があることを踏まえまして、今年から鳥取駅周辺のホテルや飲食店などにも渋滞緩和に向けたチラシの配布を行ったところでございます。こういったこれまでの経験を踏まえた対策の見直し等の成果が徐々に表れてきているというふうに考えております。
鳥取砂丘の周辺では、様々なコンテンツの構築など、魅力向上に向けた取組が活発に行われておりますので、そういった状況も踏まえながら、今後も関係者と連携を密にして、渋滞対策に努めてまいりたいというふうに考えております。
◎安田委員長
続いて、報告7、令和5年台風第7号を踏まえた佐治川流域の対応状況について及び報告8、令和6年度日野川総合水防演習の開催について、村尾河川課長の説明を求めます。
●村尾河川課長
資料3ページをお願いいたします。令和5年台風第7号を踏まえた佐治川流域の対応状況について御報告をいたします。
台風7号は、昨年8月に発生いたしましたが、その豪雨時の佐治川ダムの緊急放流、これも生じたわけですけれども、その流域の安全確保につきまして、有識者、地元の皆さんの御意見を伺いながら、検討を進めております。昨年度末に課題の抽出ですとか、対策のロードマップを取りまとめてございますので、その報告をいたします。
抽出されました課題としましては、住民の皆さんへのダムの機能ですとか、防災情報等ですね、これは行政側からは説明をさせていただいて、そのときはある程度伝わったかなという思いがありつつも、やはり改めて地元を回って御意見を伺いますと、十分に浸透しているとは言えないなというような感覚を持ちました。それから、ダムの屋外の放送につきましては、屋内からは聞こえにくいといった御意見ですとか、避難施設、避難経路がまだまだ脆弱であるといったような御意見もいただきました。これらの課題につきまして、短期的に対応できるもの、少し時間がかかるもの等がございますけれども、段階的にできるものから着手するという考えで、現在、短期的な対策としましては、防災情報の発信の仕方、少しでも分かりやすく、例えばホームページ一つ取りましても、ここを見れば、関連する情報のリンクが分かるよといったような取組を始めたところでございます。それから、少し時間がかかる中長期的な対策につきましては、鳥取市さんが主導されて、各戸に、各御自宅に音声が伝わるような仕組みがつくられているのですけれども、そういったシステムに例えばダムの放流情報等も直接通じるようにできないかとかといったようなことを、鳥取市等と検討を進めてまいりたいというところでございます。
これまでの経過につきましては、有識者としまして、鳥取大学の柗見先生、三輪先生に入っていただきまして、関係機関と議論を進めてまいりました。有識者の先生方の御意見としましては、やはり受け手側に立って、住民目線で説明、理解していただけるような説明をしないといけないだろうといったことですとか、あとは、行政だけでやるのではなくて、やはり住民の皆さんにも自分のことと捉えていただいて、一緒に取り組んでいただけるようにしていかなければならないでしょうといったような御意見をいただきました。
そういった御意見を踏まえまして、各課題への対策ということで、2の1.から順番に課題と対策をそこに書かせていただいております。主なものといたしましては、防災意識という観点では、やはり防災訓練、これは続けていく必要があるということですとか、3.の防災情報発信、これにつきましては、やはり十分に伝わっていない。やはり住民の皆さんはテレビが中心でして、テレビから得られる情報が第1番というような印象を持ちました。いろんなツールがございますので、テレビはテレビの情報としまして、我々もその他の情報が分かりやすく伝わるような努力をしてまいりたいというところでございます。それから、5.のダム操作・河川整備等でございますけれども、緊急放流ってどういう操作をするのか、これは何度も地元に出向かせていただいて説明はこれまでもしてございますけれども、やはり、ああ、そういうことだったのかといったような御意見もいただきまして、この辺りもなるべく分かりやすく、意味が伝わるように努力してまいりたいと、このように思っております。今後も、関係する鳥取市といろんな関係機関で、役割分担等も考えながら、また、地元に出向いて、地元の御意見を伺いながら、対策を進めていきたいというところでございます。
4ページは、今申し上げましたロードマップですとか、事例のイメージ図でございます。
続きまして、資料5ページをお願いいたします。令和6年度日野川総合水防演習の開催についてでございます。
出水期を前に、毎年、本県内におきましても水防訓練というものを実施しておりますが、今年度につきましては、国土交通省が主体的に、各県、会場を持ち回りでやっています水防演習が鳥取県内で開催されるということとなっておりましたので、県の毎年行っている水防訓練と内容は同じ内容になりますので、それと調整しながら、計画段階から県も入らせていただいて、開催するものでございます。中国地方整備局が主体として行う県内のこの水防演習は、平成29年度の天神川の開催から7年ぶりということとなります。
目的ですけれども、言うまでもないところではございますが、水防技術の向上、伝承、それから、水防団の皆さんの士気高揚、それから、防災知識の普及、防災意識の向上といったようなことがございます。
日時につきましては、今週の土曜日になりますけれども、5月25日土曜日の午前9時半から日野川の河川敷でございます。
日程は、9時半から開催でございまして、演習の内容といたしましては、水防工法訓練ですとか、避難訓練、人命救助訓練等が予定されてございます。
主催は、国、県、そして、西部の9市町村でございます。
各県議会議員の皆様にも御案内をさせていただいたところでございます。
参加団体は記載のとおりでございます。
◎安田委員長
続いて、報告9、土砂災害警戒情報発表基準の見直しについて、中口治山砂防課長の説明を求めます。
●中口治山砂防課長
資料の6ページをお願いします。気象警報、注意報のうち、警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報につきましては、県と気象台が共同で発表しております。土砂災害警戒情報は、危険な場所からの全員避難が必要なレベルで、平成20年から運用しておりまして、市町が避難指示の発令判断を行うための情報であります。
左下の図を御覧ください。この図中の紫の曲線が発表を判断する基準線でありまして、この線を越えると見込まれる場合に、土砂災害警戒情報を発表することとなります。この線を略称でCLと呼んでおります。時間降雨量や土壌の中の水分量と実際に発生した土砂災害の実績を基に、土砂災害が発生する境界線として、この基準線を定めます。土砂災害警戒情報の精度向上のため、降雨の新しいデータや土砂災害の新しい実績を蓄積して、おおむね3年ごとに検証、見直しを行っております。
今回の見直しは、令和4年度から着手し、検証委員会を計3回開催しております。各方面の委員様から意見を伺った上で、見直しCLを設定しておりまして、このたび、令和6年5月23日から運用を開始することとしましたので、御報告いたします。
主な見直し内容としましては、従前は縦横5キロの範囲における降雨量等により判定しておりましたが、これを縦横1キロメートルの範囲での判定としたこと並びに積み重ねた新しいデータを反映したことでありまして、これにより精度の高い降雨データの使用が可能となり、市町がより細やかな避難指示ができるよう改善を図ったことであります。
今後も継続して検証、見直しを行うこととしております。
◎安田委員長
続いて、報告10、湯梨浜町小浜の海岸に漂着した鯨の死骸の対応について、藤本港湾課長の説明を求めます。
●藤本港湾課長
7ページ、御確認をお願いいたします。湯梨浜町小浜の海岸に漂着いたしました鯨の処理についてでございます。
4月24日に、住民の方から連絡をいただきまして、関係者と協議を行いました。そうしたところ、博物館のほうから、骨格標本として保管し、活用したいという申出がございましたので、そうなるように、一時埋却の処理を行ったものでございます。作業は5月7日から向かいまして、翌日の8日には完了しました。埋却場所は、湯梨浜町内の公有地でございます。
鯨に関しましては、ナガスクジラ、全長13.5メーターというふうに確認されておりまして、深さ2.4メーターまで掘りまして、そこに埋却させていただいてございます。
この埋却費用につきましては、一般財団法人日本鯨類研究所の埋却調査事業を活用させていただくこととしておりまして、費用に関しましても支援をいただく予定になってございます。
◎安田委員長
なお、報告11、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。
○中島委員
3の佐治川流域は、どんどん進めてくれればいいのですけれども、災害の復旧の工事発注は全部できたのか。
●村尾河川課長
私から確認している範囲でになりますけれども、災害復旧の発注状況といたしましては、令和5年度末で、金額的に約6割少しと、あと、件数的に7割、発注済みというところでございまして、今年度に入っても引き続き発注を進めていくという状況でございます。
○中島委員
入札にかけて、一番心配したのは、不落札が出るかもしれないなということだった。それは、防げているのか。
●村尾河川課長
その辺の状況につきましては、私も、全体的なところは把握し切れていないところがございまして、大きくそういう情報は聞いてはいないというところでございます。
●岸本県土整備部次長兼県土総務課長
県土総務のほうで、不落、不調の調査って月ごとにやっているのですけれども、そこで大きな数字の変化があったというふうには見ていません。
○中島委員
大きいところ、3つとか4つをまとめて、1億円以上の工事にしたり、いろんな工夫をして出してもらう、これはいいことだと思うのだけれども、今度は逆に、Bぐらいのもう少し小さいクラスも出そうかなというようなことも聞いたが、そちらも出ているのか。どうですか。
◎安田委員長
答えられますか。
●吉野県土整備部長
すみません、具体的な発注の情報は今ちょっと持ち合わせていないのですけれども、地域の建設業協会などの状況を確認しながら発注しておりますので、不調、不落を防ぐとともに、きちんと地域の方でやっていただくような単位で発注するように心がけていきたいと思っております。
○中島委員
建設業者とは関係があり、文句がどんどん入ってくる。一般的なことを、大体、課長が知らないというのはおかしいではないのか。東部事務所か、八頭事務所に行けば知っているのかもしれないけれども、そういうことを聞いている。
●米田道路局長
ちょっと補足させていただきますと、当然、事前にある程度、発注予定が分かり次第、きめ細かく情報提供していくということが基本になっていまして、業界の皆様に影響を与えると言ったら変ですけれども、仕事量に応じたというところ、クラスごとに、ある程度仕事量を確保ということも大事ですので、その辺りは、発注予定が固まりましたら事前に情報提供させていただいて、発注時期ですとか、金額ですとか、そういったものを早めに情報提供させていただいて、密に連携を取らせていただきますので、その辺も不落札も防げるようなことになろうかと思います。一般的には、そういったことで、あまり集中しないような発注ということ、適時ということも大事だと思っております。そのような対応を取っております。
◎安田委員長
よろしいですか。
ほかにございますか。
○東田委員
佐治川の緊急放流に伴う対応についてちょっと確認したいのですけれども、流域の集落ということで、10集落やっていらっしゃいますが、確認ですけれども、用瀬町も入っていますか。
●村尾河川課長
入ってございます。下流のほうに用瀬が入っていますので、用瀬のほうにも説明をしております。
○東田委員
そうですね。ちょっと気になったものですから、用瀬の別府の辺りが、道路の崩落があったり、あるいは、小水力発電が洪水で壊れたというようなことがあって、非常に関心が高いので、そこは、佐治町だけではなくて、用瀬もきちっと入っているのかなということでちょっと確認させていただきました。
◎安田委員長
ほかにございますか。
なければ、私より、すみません、2ページのこれは鳥取砂丘周辺道路の渋滞状況について、毎年、この委員会で御報告をいただいていると思うのですけれども、これは、この鳥取市周辺渋滞対策検討協議会があるから、ここの場で報告が上がってくるという認識でよろしいのでしょうか。
●西村道路企画課長
このたびの御報告、毎年御報告をさせていただいておりますけれども、確かに言われるように、そういった対策協議会ということでしっかりと渋滞対策を取り組んでおりますので、その状況について、広くお知らせするという意味で報告をさせていただいているものであります。
◎安田委員長
いつからやっておられるのか分かりませんけれども、水木しげるロードは25万人が来ているのですよね。国道431の渋滞状況は、今回分かっていますか。
●西村道路企画課長
すみません、詳細は把握ができておりません。
◎安田委員長
朝から晩まで大変にひどい状況です。地域住民はもう通らないぐらいの渋滞が続いている状況でして、潤うのでいいのですけれども、やはり皆さんと一致団結してやっている米子-境の高規格道路の整備というのが急がれる。それしか手はないですね。やはりそういったところも皆さんと一緒に取り組んでいるので、こういうゴールデンウイークとかの年間で一番混む時期ですから、国道431、米子から境までの渋滞状況というのは、調べてみる価値があるのではないかと。勉強会も今やっていただいている中で、国に対して提示していただく必要があるのではないかと思いますけれども、どうでしょうか。
●西村道路企画課長
御指摘ありがとうございます。おっしゃるとおり、今、米子-境については、事業化に向けて関係機関等が連携をして必死で取り組んでいるところでございます。言われましたとおり、渋滞の解消というところも大きな目的の一つでございますので、やはりその状況というのはしっかり把握をしていくべきだと思いますので、米子県土等も通じて、どういった把握ができるのかというようなところも踏まえて、少し議論をしてみたいと思います。
◎安田委員長
よろしくお願いします。
ほかにございませんか。
次に、その他ですが、県土整備部について、執行部、委員の方で何かございませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)
それでは、意見がないようですので、県土整備部については、以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は10時55分とさせていただきます。
午前10時48分 休憩
午前10時53分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き、輝く鳥取創造本部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告12、第1回とっとり若者Uターン・定住戦略本部会議の開催結果について、橋上人口減少社会対策課移住定住・関係人口室長の説明を求めます。
●橋上人口減少社会対策課移住定住・関係人口室長
それでは、第1回とっとり若者Uターン・定住戦略本部会議の開催結果について御報告します。
昨日、若者のUターン、定住を促進するため、産学官が連携して若者の意見を取り入れた施策等のアクションを起こすとっとり若者Uターン・定住戦略本部の第1回会議を開催しました。
会議では、事務局から若者のUターン、定住等に関する現状分析が説明され、社会減の主な要因となっている若者世代に対し、高校卒業まで県内に在学する学生へのアクション、県内大学に進学した若者へのアクション、県外へ進学、就職した若者へのアクションの3本のアクションを強化する必要があるとの認識を共有しました。
その後、各メンバーから若者のUターン、定住促進に関する取組等の説明があり、若者メンバーから、将来のUターンのためには、中高生が地域に出てイベントを企画し参画することで、地域につながるとともに、鳥取の魅力を知ることが大事。産業界から、企業経営者が中高大学等の現場に出て、若者の考え方、取組を知ることは非常に有意義である。学術機関から県内の実習先の確保に注力することで、学生の県内定着に取り組んでいるなどの発言をいただきました。
今後につきましては、今回いただいた意見を踏まえ、若者と産学官によるワーキンググループを設置し、具体のアクションを進め、若者のUターン、定住につながる取組を実施していきます。
最後、3ページですが、先日、人口戦略会議から消滅可能性自治体が公表されましたので、その概要を参考までに記載しております。
◎安田委員長
続いて、報告13、鳥取砂丘コナン空港第2期コンセッションの実施に向けた進捗状況について、安本交通政策課空港振興室長の説明を求めます。
●安本交通政策課空港振興室長
それでは、お手元の資料の4ページ目をお願いします。4ページ目と5ページ目と6ページ目でつながっております。その中で、まず、5ページ目と6ページ目は、実は令和5年11月27日にマーケットサウンディングを始めました。その当時の資料でございまして、この11月27日の実施方針(案)を基に、マーケットサウンディングを実施いたしまして、その中で、民間の事業者のほうから意見を聴取しているというところでございます。
4ページ目に戻っていただければと思います。実施方針(案)につきましては、現在、2月にマーケットサウンディングが終了いたしまして、意見の整理、それから、調整を行っている最中でございまして、現在のところ、令和6年の夏頃の実施方針の策定、公表を目指して、マーケットサウンディング参加者の意見を踏まえて調整を進めているところでございます。ここの場で、前回、3月19日に御報告させていただきました。それに加えまして、新たな情報といたしまして、実施方針の検討の方向性という表の中の一番右の欄、実施方針の検討の方向性という欄と、それから、下の段でございますけれども、今度は横のほうでございますが、財政支援という項目をつけて御報告させていただくものでございます。
既に御報告済みのものにつきましては、省略させていただきまして、まず、財政支援のところでございます。マーケットサウンディングの参加者の意見の概要というところでございますけれども、望ましい仕組みであると回答が多数でございまして、仕組みの詳細に関する質問があったというところでございます。後ほど詳しく説明させていただきます。
それでは、表の上のほう、事業期間でございます。事業期間につきましては、主な具体的な意見、回答理由に基づきまして、当初の事業期間は20年というふうに予定しておりましたが、実施契約に基づく延長の期間、これは県と運営権者の合意によって行われる延長を5年以内としておりましたが、これに加えまして、運営権者の希望を踏まえ、事業期間をもう少し延長できる仕組みを検討中というところでございます。次に、事業範囲(賑わいの創出)でございます。従前の検討のとおりでございますが、安全・安心の空港運営、それから、にぎわいの創出を両輪といたしまして、それを位置づける方向で調整を進めているところでございます。それから、官民の役割分担でございますが、こちらにつきましても、実施方針に県も積極的に協力する旨を記載する方向で進めております。それから、県内の企業の参画に関してでございます。県内企業をSPCの構成企業、または協力企業とすることに関しましては、公募条件にしないというところで、ただし、空港の設置管理条例に規定された選定基準を踏まえまして、審査において、県内企業の第2期コンセッションへの関わり方に関しまして、県内企業を加えた場合について、評価のほうで加点評価するという方向で調整を進めているところでございます。そして、財政支援でございます。真ん中の欄でございます、主に除雪費の支援、それから、アップサイドシェアの支援、それから、アップサイドだけではなく、ダウンサイドに関しても併せて議論されるべきというふうな御意見がございまして、これにつきましては、除雪費のほうでございますが、除雪費の支援といたしまして、除雪費の実績額の大部分を県が負担をし、運営権者の費用負担を抑制する方向で考えておりまして、具体的には、過去の実績に応じまして、その平均値で基準額を定めます。その基準額を超えたものにつきましては、県がおおむね9割を負担しまして、残りのところを運営権者が負担することによりまして、費用の抑制を図るという方法で考えているところでございます。それから、アップサイドシェアといいますのは、当初、着陸料等の収入が運営権者が計画を提出していたものに対して、計画を上回った、105%を上回った場合に発動される、県に一部戻ってくるという仕組みなのですけれども、これにつきましては、民間事業者のほうから、少しちょっと発動回数が頻発されるおそれがあるということで、この105%超過を110%というふうな形に少し引き上げる方向で調整をしているところでございます。そして、このダウンサイドといいますのは、運営権者にとってリスクのところでございますけれども、例えば電気料の高騰に関する支援に関して、それから、航空需要変動リスクが生じた場合について、県が追加支援をできるような仕組みも取り入れていこうというところで検討しているところでございます。そして、その他のところでございますけれども、「名探偵コナン」の装飾、それから、地域の共生、地域振興、それから、危機管理等に関連しては、実施方針に県も積極的に協力する旨を記載してやっていくという方向で進めているところでございます。
◎安田委員長
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。よろしいですか。
次に、その他ですが、輝く鳥取創造本部について、執行部、委員の方で何かございませんか。
それでは、意見がないようですので、輝く鳥取創造本部については、以上で終わりにします。
執行部の入替えを行いますので、暫時休憩いたします。再開は入替え次第といたします。
午前11時02分 休憩
午前11時03分 再開
◎安田委員長
再開いたします。
引き続き、地域社会振興部について行います。
執行部の説明は、要領よく簡潔にマイクを使ってお願いします。
質疑等については、説明終了後に一括して行います。
それでは、報告14、智頭町長選挙及び智頭町議会議員補欠選挙におけるオンライン投票立会リハーサルの結果について、松﨑市町村課長の説明を求めます。
●松﨑市町村課長
資料の2ページ、3ページをお願いいたします。投票所における立会人を一部オンライン化する事業につきまして、県と各市町村が協力して本年度より進めているところでございますけれども、智頭町の選挙において導入を前提としたリハーサルを行いましたので、御報告いたします。
まず、1の部分でございます。こちらは、6月9日に予定される智頭町選挙における期日前投票所の状況となりまして、役場等において実施する期日前投票のほか、コネクテッドカーを利用した移動期日前投票を実施する予定となっております。この移動期日前投票を中心にオンラインでの立会いを活用する予定としております。
2のリハーサルの概要でございます。リハーサルは、コネクテッドカーと役場にいるオンライン立会人をつないで、投票の状況の確認、トラブル対応なども含めて、一連の流れを実施いたしました。リハーサルに先立ちまして、3ページに抜粋をつけさせていただいておりますけれども、総務省からオンライン立会いに関連する通知をいただいておりまして、立会人の1名は現に投票所で立ち会うこと、オンラインでも投票所全体を把握できるようにすることなどを留意事項としていただいているところでございます。リハーサルでは、この内容に沿って実施いたしました。なお、平井知事に加えまして、選挙に係る有識者である選挙制度実務研究会の小島理事長が同席の下、リハーサルは実施しております。
リハーサルの結果としましては、記載のとおりとなりますけれども、トラブル対応なども含めまして、適正に行えることが確認できました。小島理事長からも専門的な見地から、適正である旨の評価をいただいております。
今後、選挙本番に向け、智頭町と協力しながら、準備を進め、また、ほかの市町村においても希望する団体とは実施に向け調整を進めていきたいと思います。
◎安田委員長
続いて、報告15、NHK交響楽団、鳥取県文化振興財団との文化芸術振興に向けた連携協力協定の締結について、片山文化振興監兼文化政策課長の説明を求めます。
●片山文化振興監兼文化政策課長
では、資料4ページであります。先月、4月22日に、NHK交響楽団、今村理事長さんにお越しいただきまして、県文化振興財団、山本理事長、それから、平井知事と3者で本協定を締結したものであります。もともとNHK交響楽団さんには、芸術主幹の西川さんという方が本県出身でございまして、これまでも県内の楽団でありますとか、若手の方への指導とかでいろいろ御協力いただいておりましたところ、今後の連携をより深めていこうと、根拠を持ってやろうということで、このたび、協定締結に至ったということでございます。
協定期間は、本年度いっぱいで、以後、1年ごとに自動更新の予定でございます。優れた実演芸術の鑑賞の場の提供というふうに上げておりますが、これまでN響さんが本県で演奏をしてくださるのが大体3年に1回ぐらいのペースだったのですけれども、今後、1年置きぐらいには来ていただけるのではないかということがございますし、あとは、来られた折に、メンバーの皆さんの何人かで高校生とかの若手に指導していただく場を設けるとか、そういった御協力が得られるということで予定しているものでございます。
別途、チラシをつけておりますが、本年度につきましては、7月30日に、N響ほっとコンサートin鳥取ということで、とりぎん文化会館で開催することになっております。それから、一番下、(4)にありますが、10月に江府町で県内の楽団でありますとっとりチェンバーオーケストラのコンサートを予定しておりましたが、ここにもN響の楽団員の方に来ていただいて、アンサンブルを組むという予定にしているところでございます。
◎安田委員長
続いて、報告16、鳥取県立美術館の開館前利活用等について、住友美術館副館長の説明を求めます。
●住友美術館副館長
資料の5ページをお願いします。鳥取県立美術館の開館前利活用等について報告させていただきます。
鳥取県立美術館活用推進協議会の開催結果につきましては、先月の常任委員会で報告させていただいたところですけれども、その協議会において、美術館を開館前から活用したほうがいいというような意見をいただいたことから、開館後の利用や誘客促進につながる取組のアイデア募集を開始いたしました。実施可能なアイデアにつきましては、今後、開館前から実施していくこととしております。また、開館までの間にも県民の皆様に親しまれる美術館とするために、毎月1回、県民向け建物内覧会を開催することとしております。
詳しくは、1番に、アイデア募集の開始ですけれども、募集期間は10月までとして、例えば活用案に記載しているような取組を募集しております。会議や研修、ひろまでの書道パフォーマンスや演奏、合唱の発表会、写真撮影会、また、ひろま、えんがわ、テラス等での飲食を伴うパーティーというものです。利用料金につきましては、減免もありますが、1時間、1平米6円となっております。
続いて、2番目の毎月15日、県民向け建物内覧会の開催につきましては、今月から来年の2月までの間、毎月15日に、午前の部と午後の部で1日2回開催することとしております。第1回目の5月15日につきましては、午前40名、午後41名の参加がありました。
また、3に記載しておりますけれども、貸し館利用説明会だとか、ボランティアの説明会、また、対話鑑賞のファシリテーターの養成研修会、これにつきましても予定を含めて、開催しているところです。
◎安田委員長
続いて、報告17、ローイング古田直輝選手、森卓也選手からのパリオリパラ出場報告について、田中スポーツ課長の説明を求めます。
●田中スポーツ課長
6ページをお願いいたします。4月21日に韓国で開催されましたパリオリパラアジア・オセアニア大陸予選におきまして、南部町出身の古田直輝選手がローイング競技ダブルスカル、米子市在住の森卓也選手がパラローイング競技シングルスカルで優勝されまして、パリオリパラへの出場が内定をしまして、その報告会が開催されましたので、概要を御報告いたします。
日時、場所、出席者については、記載があるとおりですが、出席者につきましては、次世代を担うジュニアローイングの選手30名等が参加をしていただいております。両選手から決意表明があったわけですけれども、古田選手につきましては、錦海から金メダルを目指して頑張ります。森選手からは、パリで戦う相手は皆、20代、30代だけれども、50歳でもやれることを見せたいというような強い意気込みを話されたところです。
5の両選手のパリの競技日程ですが、古田選手は7月28日から、森選手につきましては8月30日から出場されるということですので、また引き続き応援をしていきたいと思っております。
◎安田委員長
続いて、報告18、ねんりんピックはばたけとっとり2024に向けた準備・機運醸成について、吉野ねんりんピックはばたけ鳥取2024実施本部事務局次長の説明を求めます。
●吉野ねんりんピックはばたけ鳥取2024実施本部事務局次長
7ページのほうを御覧ください。ねんりんピックの準備、機運醸成ということで、幾つか御報告させていただきます。
1つ目です。大会期間中に全国から参加されます選手の方々に食べていただきます昼食弁当が決定いたしまして、先般、お披露目会を行いました。この昼食弁当は、4日間、日替わりで提供されるものでございますけれども、調理師会さんですとか、栄養士会さんなどの御協力をいただきまして、献立が完成いたしました。別添資料としてつけておりますので、また併せて御覧いただければと思います。カニですとか、梨、大山どりといった本県ならではの食材を使い、それから、大山おこわといった郷土料理なども盛り込んだものとなっておりまして、お弁当を包みますかけ紙につきましても、鳥取短期大学さんのほうからデザインをしていただくというようなことで出来上がったものでございます。食パラダイス鳥取が詰まったお弁当で、全国の選手団の皆さんをおもてなししたいと考えております。
2つ目、全市町村リレーイベントでございます。昨年12月、三朝町のほうからスタートしたこのリレーイベントでございますけれども、毎回、地域でいろんなイベント、場面でPRをさせていただいております。例えば1番の琴浦町でございますけれども、これは、ソフトボールの会場になっております運動公園のほうを、ねんりんピックのためにクリーンアップ活動をしていこうということで企画をしていただいたものでございます。関心を持って見ていただいているということを感じております。引き続き市町村と一緒にやって、10月の大会に向けまして機運醸成を図っていきたいと思っております。
大会に向けた企業協賛につきまして、鳥取信用金庫様、藤田学園様、ミヨシ産業様、大協組様、それから、協賛車両、鳥取ダイハツ販売様のほうからいただきましたので、御報告いたします。
◎安田委員長
続いて、報告19、青谷弥生人2体目復顔像の名前募集について、田中とっとり弥生の王国推進課長の説明を求めます。
●田中とっとり弥生の王国推進課長
資料の8ページを御覧いただけますでしょうか。青谷弥生人2体目の復顔像の名前を現在募集しているところでございます。
御覧のとおり、名づけの対象は、青谷かみじち史跡公園の開園を機に公開した2体目の復顔像でございます。約1,800年前に青谷上寺地遺跡に暮らしていた少年でございまして、募集する名前のコンセプトは、青谷上寺地遺跡に暮らしていた少年としてふさわしい名前、そして、1体目の復顔像、青谷上寺朗と合わせて違和感のない名前ということをコンセプトにし、現在募集をしているところでございます。応募は、広く県のホームページや展示ガイダンス施設、YAYOINEに設置している応募箱への投函というようなことで、幅広く応募を受け付けているところでございます。募集の期間は、4月27日から既に開始をしておりまして、6月30日までという形でございます。審査及び結果発表は、7月下旬に予定しておりまして、あわせて、関連イベントとして8月4日をYAYOINEの日といたしまして、名づけに関連したイベントを実施予定でございます。ちなみに、この2体目復顔像のネーミングの応募件数でございますが、既にこの募集から1か月たつ頃ではございますけれども、400件を超える応募をいただいているところでございます。
その他、このゴールデンウイーク期間中における青谷かみじち史跡公園及びむきばんだ史跡公園の来園状況についても簡単に御報告申し上げます。
青谷かみじち史跡公園におきましては、ちょうど写真にございますとおり、子どもたちによる火おこし体験等の体験を行いまして、イベント期間中の来園者数は2,610人となっております。同じく、むきばんだ史跡公園も同様にゴールデンウイークにイベントをいたしまして、写真にありますようなティラノサウルスの着ぐるみを着た方と弥生人に扮した方が、鬼ごっこや知恵比べをするイベントであるとか、ほかにも様々な体験イベントを行いまして、このイベント期間中の来園者は2,310人ということになっております。
◎安田委員長
なお、報告20、一定額以上の工事又は製造の請負契約の報告については、資料に記載のとおりでありますので、説明は省略いたします。
ただいままでの説明について、質疑等はございませんか。
○中島委員
2ページ、オンラインは、いいことだと思って、やればいいのですけれども、このコネクテッドカー、これは特殊な車両で、どこかがこの車両を費用配分しないといけないが、どうしているのか。
●松﨑市町村課長
コネクテッドカーは、いわゆるこれはバンタイプなのですけれども、通信端末、通信環境がこの中に入っておりまして、いわゆる出張役場みたいな形が備わっている機能でございます。この車両自体は、智頭町が持っているものですので、車両そのものに係る費用は智頭で対応すると。オンラインに係る費用につきましては、県のほうで補助なり、実際に物を用意するなりの対応をしております。
○中島委員
手を挙げる市町村には実施するのだよね。
●松﨑市町村課長
はい。
○中島委員
どこの市町村も立会人がいない。鳥取市などは、広いけれども、もういないの。だけれども、首長などはやりたがっているのか。もう調査したのか。
●松﨑市町村課長
まず、我々としましては、今年度、近くに選挙がある団体に対して、こういった取組はいかがですかという説明はしているところです。近いところですと、江府町、境港市、あとは南部町が選挙を予定されているのですけれども、現状、南部町のほうに前向きに検討いただいているような状況です。その他の市町村に対しても、幅広にこういった取組がありますので、ぜひどうぞという話をしているところですし、また、この間のオンライン立会いにおいても、4市4町が視察に来ていたような状況でございます。
○中島委員
一つの町とか市でやる場合は、そこの首長がやろうといって、それは同じ条件だから、これは問題はないけれども、例えば、衆議院も解散があるかなとか、いろいろあるよね。県内の1区とか2区とかと、これを導入するところ、導入しないところと、それはばらつきが出る可能性はあるけれども、それは構わないのか。
●松﨑市町村課長
基本的にそれぞれの投票所ごとに運営しますので、ばらつきが出ても問題はありません。ただ一方で、まだ導入が始まったばかりということもありまして、端末の準備が追いつかないとか、そういった技術的な面での課題はありますので、そこは実際にやりたい団体が全てできるかというと、またちょっと実際には調整になってくるというのが現状でございます。
◎安田委員長
よろしいですか。
○中島委員
はい。
○銀杏委員
同じです。
◎安田委員長
同じでしたか。
ほかにございますか。
○東田委員
上寺地の関係で一つ、要望を県民から聞いておりますので、お伝えします。私も連休に青谷上寺地のほうに行かせていただきまして、駐車場も満車状態で、非常ににぎわっておりまして、よかったと思います。それで、重要文化棟がございますよね。あちらのほうの、今、展示品についての詳細な情報を得るために、スマホで情報提供を受けられるのですけれども、県民の中には、やはり音声ガイドがあれば、本当によく分かっていいねという話がありました。ぜひ県のほうにそれをお伝えしてくださいということを聞いておりますので、御検討いただきたいということです。それが1点。
それと、先ほど選挙のことがありましたけれども、オンライン立会人というのは、1投票所当たり1オンライン立会人ということになりますよね。基本的な考え方は、1人のオンライン立会人が複数の投票所を見るという、立会するということはできませんよね。
まず、それが1点、質問したかったのと、それと、オンラインの立会人と投票所の立会人との報酬、1日当たりの報償費が出ると思うのですけれども、投票所の立会人はおのずから1人になりますので、投票箱を開票所に送るのに、投票管理者と一緒に行くわけですから、長時間拘束されますし、なおかつ責任も長く続くわけで、その辺の報償費は同額なのか、あるいは、格差があるのか、その辺りの検討はしておられるのですかね。
◎安田委員長
まず、前者は、答弁しますか。
●中森文化財局長兼文化財課長
上寺地の音声ガイドについて御意見ありがとうございました。ぜひ検討してみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○東田委員
よろしくお願いします。
◎安田委員長
では、後者。
●松﨑市町村課長
まず、人数のほうをお答えいたします。基本的に、投票所1名、オンライン立会人が1名のイメージでございます。オンライン立会人につきましては、1人で複数の投票所を見るということは想定しておりません。あくまで1人が1つの投票所を見るといったイメージで考えております。立会人の報酬につきましては、現状同額と考えております。確かに職務が変わってくるものもありますので、実際にやっていく中で、課題なり、負担なり、そういった面もフォローしていきながら、現状は立会人の報酬は、国の国会選挙経費基準法をベースに各自治体でおおよそ条例で定めているところではございますので、今後、その報酬の在り方は、実際の働きぶりとか、負担とかを聞きながら、法律の改正なり、条例の改正に対応していきたいと考えております。
◎安田委員長
ほかにございますか。(「なし」と呼ぶ者あり)
次に、その他ですが、地域社会振興部について、執行部、委員の方で何かございませんか。
それでは、意見がないようですので、地域社会振興部については以上で終わります。
なお、この後、委員の皆様には御相談がありますので、この場にお残りください。執行部の皆さんは御退席いただいて結構です。
(執行部退席)
お残りいただいたのは、今後の委員会活動についてであります。
なお、インターネット中継は継続していますので、発言の際はマイクに向かってお願いします。
まず、今年度第1回目の県外調査についてであります。
お手元に先日お願いしたアンケートの結果と県外調査のイメージをお配りしております。アンケートでは、佐賀県での国民スポーツ大会の在り方などの御意見もありましたが、10月の本番直前での訪問は、相手方の対応も難しいと思われますので、視察先は和歌山県とし、7月31日水曜日から8月1日金曜日にかけて調査活動を実施するとともに、おおむねこのようなイメージで今後、先方との調整を進めてよいか、御意見を伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
ありがとうございます、御異議がないようです。そのようにさせていただきます。
続いて、岡山県議会との土木関係常任委員会合同会議についてであります。
現在、先方との調整中でありますが、8月26日月曜日、または27日火曜日に岡山県で開催する方向で調整をしております。例年どおり、夕方から開催することになる見込みでありますが、いかがでしょうか。委員長に御一任をいただけるということでよろしいでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
では、最終的な調整をさせていただきます。
続いて、県内調査及び出前県議会についてであります。
出前県議会を8月21日水曜日の常任委員会の日の午後、県内調査を岡山県議会との土木関係常任委員会合同会議の翌日の8月27日火曜日、または28日水曜日に実施したいと考えております。テーマとしては、アンケートの回答で御意見のあったとおり、出前県議会が自主防災組織の取組について、県内調査が地域が参画する買物環境整備についてとしてはどうかと考えておりますが、いかがでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
では、御意見を踏まえて、最終的な調整については、委員長に一任いただけますでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
また、詳細については、随時事務局から委員の皆様にお知らせ、御案内させていただきますので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして、地域県土警察常任委員会を閉会いたします。
午前11時27分 閉会
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