防災・危機管理情報


平成26年度一般環境中の環境ホルモン調査結果について

内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)は、人や野生生物への影響、作用のメカニズム等科学的に未解明な部分が多く残されていますが、人や野生生物の正常なホルモン作用をかく乱し、生殖機能を阻害する等悪影響を及ぼす可能性が示唆されています。
県では、平成11年度から県内の公共用水域について、内分泌かく乱作用を有すると疑われる化学物質の実態調査を実施しています。
平成26年度の調査結果は次のとおりでした。

調査の概要

調査年月

平成26年12月

調査地点

 

水域等 

調査地点 

漁港(12地点)  鳥取港、米子港、田後港、赤碕港  港内各3地点 
 港湾(12地点) 網代漁港、泊漁港、境漁港、淀江漁港  港内各3地点

調査対象物質

 

物質名  主な用途等 
有機スズ化合物
 トリブチルスズ
 トリフェニルスズ 
 船底塗料、漁網の防腐剤
※平成9年から国内では製造・使用されていない。
※巻貝に対して内分泌かく乱作用を有すると推察されている

調査結果

有機スズ化合物は、過去に船底塗料に使われていたことから、トリブチルスズが検出されたが、水質評価の目安とされる値※(100ng/L)以下であった。(トリフェニルスズは検出されなかった。)※分析機関:公益財団法人鳥取県保健事業団(鳥取市富安二丁目94番地4)

調査箇所 

トリブチルスズ 

トリフェニルスズ 

漁港 

 鳥取港 

 <1~1.3

 <1

 米子港

 <1~3.6

 <1

 田後港

 <1~1.8

 <1

 赤碕港

 <1~4.4

 <1

 港湾

 網代漁港

 1.4~7.7

 <1

 泊漁港

 3.0~5.4

 <1

 境漁港

 <1~1.5

 <1

 淀江漁港

 4.5~8.4

 <1

評価の目安 

 100






















※予測無影響濃度について
 魚類へ害を及ぼさない濃度として国が設定した最大無作用濃度に、安全係数(10
分の1)を乗じて求めた魚類への影響の指標。

有機スズ化合物に係る水質評価の目安値について(平成3年環境庁)
 船舶ドックなどの発生源の近傍あるいは港湾・漁港・ヨットハーバーの奥部など、発生源が存在する極めて狭い範囲の水域において、水質の改善を図る上で当面達成すべき水質レベル:100ng/L

  

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