子どもの歩行中の交通事故の分析結果について

 来月6日から15日までの10日間「春の全国交通安全運動」が実施されます。

 新入学期を迎え、過去10年間(平成26年から令和5年)の子どもの歩行中の交通事故について別添資料のとおり分析を行いました。

過去10年間の歩行中死傷者の推移等

  • 全死者に占める歩行中死者の構成率は、増減を繰り返して推移していますが、令和に入り、10%台の年も見られるようになっています。

年齢別死傷者数

  • 全年齢中7歳(小学1・2年生)が33人と最も多くなっています。
  • 65歳以上の高齢者は、70代、80代と高い水準で推移しています。

子どもの歩行中の交通事故発生状況

  • 歩行中の子どもの死傷者数は153人で全歩行中死傷者の13.2%を占めています。
  • 学齢別では、幼児から小学3年生の死傷者が106人(子どもの歩行中死傷者数の69.3%を占める。)と顕著です。
  • 男女別では、男性が153人中94人(構成率61.4%)と女性の約1.6倍となっています。
  • 月別死傷者数では、5月の被害が最も多く、6月及び10月から12月の間の被害も増加しています。特に、小学1年生から小学3年生は5月の被害が多くなっています。
  • 時間別では、下校時間帯となる14時から18時までの間に被害が集中しており、特に小学1年生から小学3年生はその傾向が顕著です。
  • 自宅からの距離では、自宅から500m以下の比較的自宅から近距離での被害が多くなっています。
  • 歩行中の子どもの死傷者の39.9%に何らかの法令違反があり、法令違反のうち「飛び出し」が60%以上を占めています。特に、小学1年生から3年生は、「飛び出し」が73.0%と突出しています。
  

県民の皆さまへ

  • 子どもに対して道路横断時の交通ルールを遵守させるため、
  • 横断歩道や信号機がある交差点が近くにあるときには、きちんと横断歩道を渡ること
  • 横断する前には、青信号を確認することや横断歩道でも「立ち止まる」、「左右をよく見る」、「車が止まったことを確認してから横断する」こと
  • 横断中にも左右の安全を確かめること
  • 横断する際には、「手を上げる」、「運転者に顔を向ける」などして運転者に横断する意思を明確に伝えてから横断すること

  などを繰り返し指導啓発するようお願いします。

  • 交通ルール、自転車乗車時のヘルメットの着用等について、大人が手本を示しましょう。

 子どもに対し、交通事故防止を教えるためには、まず大人が普段から「交通ルールを遵守する姿を見 せること」が重要です。また、子どもは視界が狭く、大人と同じものを見ているようでも、違った世界が見えていることを理解した上での指導に心掛けてください。

    子どもの歩行中の交通事故の分析結果について(pdfファイル:109KB)

    別添資料(pdfファイル:464KB)

  

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