今年(2025年)3月30日に開館した鳥取県立美術館では、
開館記念展「アート・オブ・ザ・リアル」や夏休み企画展「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」をはじめ、
本県の多彩な美術コレクションの展示等を通じ、県民をはじめ多くの方に優れた美術を観覧いただいています。
開館から半年を待たず9月12日に、利用者20万人の記念セレモニーを開催いたしました。
鳥取県立美術館は、手狭となった鳥取県立博物館から美術部門を独立させ新しく整備した、
全国の県立クラスではほぼ最後美術館ですが、
最後発であることの強みを生かして、さまざまな新しい可能性を取り入れ出発しています。
世界的な建築家、槇文彦氏が率いた槇総合計画事務所による建築は、
国指定の史跡大御堂廃寺跡を臨み、美術館としては異例の、
陽光があふれる開放的な広がりを特徴としています。
私たちはこの美術館に「OPENNESS!(オープンネス)」というブランドワードを与え、
新しい美術館の理念といたしました。
「OPENNESS!」とは単に明るく開かれた空間という美術館建築の特性のみならず、
さまざまな価値観に対して開かれ、新しい価値を創り出すことを恐れない美術館の精神を象徴し、
方針の決定や事業者や建築の選定にあたっても常に情報を公開してきた
美術館整備の歴史とも重ねることができます。
美術館は誰に対しても開かれた公共空間として、館内の展示や回遊を楽しんでいただき、
さらに「アートを通じた学び」の拠点、アート・ラーニング・ラボ(A.L.L. 通称オール)としての
役割も果たしてまいります。
美術をめぐる人と作品、情報の結節点として、来場した皆様が美術を浴びるように
享受できる場所となることをめざします。
ふるさと納税の御寄附は、
県内の全小学4年生を招待するミュージアム・スタート・バスプログラムや
対話鑑賞ファシリテーターの養成など「アートを通じた学び」を支援するアート・ラーニング・ラボの事業や、
多くの方を惹きつけ広く県内外からの誘客を図る美術品購入、展示など、
鳥取県立美術館の魅力づくりの事業充実のために活用させていただきます。
返礼品には「展覧会観覧券」や「年間スペシャルパス」等を用意しており、
鳥取県立美術館をともにつくり上げる支援にご参加をいただき、
是非ご来館いただきますようお願いいたします。
最後発の、新しい美術館の挑戦にご期待ください。
令和7年9月
鳥取県地域社会振興部美術館長 尾﨑 信一郎

鳥取県立美術館の展覧会やプログラムなどの活動内容、来館ご案内等は、「鳥取県立美術館」公式ホームページをご覧ください。
また、寄附の手続きは、鳥取県庁税務課ページ「ふるさと納税の申込方法」をご覧ください。