１ 現状・課題
（１）県内には、国立公園（２箇所）、国定公園（２箇所）、県立自然公園（３箇所）があり、これら自然公園の総面積は４９，０６１ｈａ、県土の１４％を占めている。
（２）自然公園法、鳥取県立自然公園条例において、優れた自然の風景地を保護するため、一定の行為を制限する規制が設けられている。
（３）一方、一般の公園利用者は、自然公園内における規制の存在を知らないことが多く、悪意はなくとも結果的に違法な動植物採取が行われる場合がある。
（４）エコツーリズムの推進に当たり、自然保護に配慮する必要がある。
２ 事業内容
（１）許認可事務に係る調整、エコツーリズム推進の手引作成等
（２）自然公園利用に係る規制及びマナーの普及啓発パンフレット作成
過去の実績
- 平成１８年度実績
自然公園内の行為等に係る許認可等を行い、自然保護行政の推進に努めた。
- 平成１９年度実績
自然公園内の行為等に係る許認可等を行い、自然保護行政の推進に努めた。
●担当：生活環境部 公園自然課 自然公園担当 電話0857-26-7200
参考URL
鳥取県公園自然課のwebサイトより
「公園自然課」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=3583
１ 現状・課題
（１）自然公園（国立、国定、県立）の巡視、鳥獣保護や狩猟取締の補助、自然保護思想の普及啓発などを行うため、平成１８年度に自然保護監視員（非常勤職員）を５名採用し、各総合事務所へ配置。
（２）従前の監視員（自然公園監視員：１８名、鳥獣保護員：２８名）は、自然保護監視員の任用により制度廃止。
（３）専門知識を有する職員による高密度な監視体制に移行したが、この制度を補完し、監視体制を充実させるため、ボランティアの体制づくり、関係機関との連携強化が必要。
２ 事業内容
（１）自然保護監視員の継続任用
（２）自然保護ボランティアの組織化、資質向上
（３）市町村、警察、関係機関との連携による監視体制の強化
過去の実績
- 平成１８年度実績
自然保護行政の適正かつ効率的な実施のため、新たに「自然保護監視員」を創設した。
具体的には、これまでの自然公園監視員（１８名）、鳥獣保護員（２８名）を廃止し、新たに、自然保護監視員（非常勤職員）を５名、各総合事務所に配置し、監視指導体制の強化と監視業務の合理化を図った。
平成１９年度からは、自然保護監視員だけでは把握しきれない自然公園等の動植物の保護及び施設の保全等に係る情報の提供等について、「自然保護ボランティア」を創設することにより、巡視活動の充実を図る。
- 平成１９年度実績
・ 自然保護行政の適正かつ効率的な実施のため、平成１８年度から創設した自然保護監視員制度を補完するものとして、新たに「鳥取県自然保護ボランティア制度」を創設した。（登録者数８７名（平成１９年度末現在））
・ 自然保護監視員と自然保護ボランティアの連携により、監視指導体制の充実を図った。
●担当：生活環境部 公園自然課 自然公園担当 電話0857-26-7200
参考URL
鳥取県公園自然課のwebサイトより
「公園自然課」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=3584
１ 現状・課題
（１）イノシシ、カラスなど野生鳥獣による農林作物被害を減少させるためには、物理的な被害防止対策を行うとともに有害鳥獣を捕獲し、個体数を減少させることが必要
（２）一方、野生鳥獣を捕獲することができる狩猟者数は昭和５５年の約半数、６０歳以上が約５０％と高齢化が著しく捕獲の担い手が不足
２ 事業内容
（１）捕獲者養成（狩猟免許事前講習会、鳥獣捕獲安全指導講習会）
（２）イノシシ保護管理計画の検証のための生息状況等調査及び検討会の開催等
（３）ニホンジカが増加傾向にあり、特定鳥獣保護管計画の策定が必要になると考えられることから、ニホンジカの生息実態調査を実施
過去の実績
- 平成１８年度実績
・イノシシ生息状況調査やイノシシ管理検討会（平成１８年１２月２１日開催）を実施した。
・新しいイノシシ保護管理計画（平成１９年度～２３年度）を策定。
- 平成１９年度実績
・イノシシ生息状況調査やイノシシ管理検討会（平成20年3月11日開催）を実施した。
●担当：生活環境部 公園自然課 自然環境保全担当 電話0857-26-7872
参考URL
鳥取県公園自然課のwebサイトより
「公園自然課」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=3584
１ 現状・課題
（１）県東部中心に生息する中国地域のツキノワグマの生息数は、氷ノ山山系を中心に２００頭前後と推定され、「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されている。
（２）このため、鳥獣保護法に基づく特定鳥獣保護管理計画を策定しツキノワグマの保護を図ることとしている。
（３）一方、クマに対する心理的な恐怖感と農作物への被害などから、保護に対する地域住民の理解が得られにくい状態がある。
（４）ツキノワグマの保護対策に当たっては、人身被害対策を最優先に配慮することとしているが、最終的には人とツキノワグマが共生できる地域社会を実現していく必要がある。
２ 事業内容
（１）遭遇回避総合対策事業補助金
·人遭遇回避対策（注意喚起広報、学習会の開催、クマよけ鈴配布）
·生活環境の整備（電気柵の設置、緩衝帯のモデル設置）
·クマへの対策（追い払い体制整備、学習放獣前提捕獲）
（２）保護管理計画推進事業
·シンポジウムの開催
·学習放獣の実施、学習放獣効果調査の実施
過去の実績
- 平成１８年度実績
・ツキノワグマ生息状況調査やツキノワグマ管理検討会（平成18年12月21日、平成19年2月9日開催）を実施した。
・ツキノワグマ保護管理計画（案）を作成した。
・学習放獣を実施した。（８頭）
- 平成１９年度実績
・ツキノワグマ生息状況調査やツキノワグマ保護管理検討会（H20.3.11開催）を実施した。
・ツキノワグマ保護管理計画（平成19年度～平成23年度）を策定した。
・学習放獣を実施した。（６頭）
●担当：生活環境部 公園自然課 自然環境保全担当 電話0857-26-7872
参考URL
鳥取県公園自然課のwebサイトより
「公園自然課」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=3584
１ 事業概要
愛鳥週間ポスター・巣箱コンクールの開催、愛鳥モデル校の育成支援、傷病鳥獣の救護、野生鳥獣保護の普及啓発等を行う。
２ 事業内容
（１）愛鳥ポスター、巣箱コンクール、愛鳥モデル校の支援
（２）傷病鳥獣の救護対策（傷病鳥獣の自然界への復帰を目指した治療等）
（３）鳥獣生息調査（鳥獣保護区等の鳥獣生息状況、渡り鳥の渡来状況、オシドリの営巣状況等の調査）
（４）キジ放鳥（４００羽）
過去の実績
- 平成１８年度実績
・愛鳥週間ポスターコンクールの実施（応募２２５名（小学校１４７名、中学校５４名、高等学校２４名）、うち１点は、平成１９年度愛鳥週間用ポスター原画コンクール（環境省主催）に入賞）
・巣箱コンクールの実施（応募１９５名（小学校８７名、中学校１０８名））
・愛鳥モデル校（小学校１６校、中学校３校）へ愛鳥活動経費に対する支援を行った。
・傷病鳥獣（２４９頭）の救護対策を行った。
- 平成１９年度実績
・愛鳥週間ポスターコンクールの実施（応募１３５名（小学校８９名、中学校４２名、高等学校４名）、うち１点は、平成２０年度愛鳥週間用ポスター原画コンクール（（財）日本鳥類保護連盟主催）に入賞
・巣箱コンクールの実施（応募３０３名（小学校１４３名、中学校１６０名））
・愛鳥モデル校（小学校１６校、中学校３校）へ愛鳥活動経費に対する支援を行った。
・傷病鳥獣（２７７頭・羽）の救護対策を行った。
●担当：生活環境部 公園自然課 自然環境保全担当 電話0857-26-7877
参考URL
鳥取県公園自然課のwebサイトより
「公園自然課」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=3584
１ 事業の目的
野生鳥獣による農作物等への被害を減少させるため、○侵入を防ぐ対策、○個体数を減らす対策、○周辺環境を改善する対策を総合的に支援する。
２ 背景、現状、及び課題
（１）イノシシ、ヌートリア、カラスなどの野生鳥獣による農作物等の被害額は、年間２億１千万円（Ｈ１７年度）に及ぶ。
（２）ヌートリア、アライグマ（外来生物）の生息域が拡大しつつあり、被害が増加傾向にある。これら外来生物については、生態系への影響等もあり、根絶を目指した対策が必要とされている。
（３）有害鳥獣の担い手となっている狩猟者が、減少・高齢化しつつある。
（４）耕作放棄地の増加、里山の人工林や竹林の多くが管理されていないため、有害鳥獣が農地に接近し易い環境にある。
（５）「人と野生動物の棲み分けによる共存」を目指した対策が必要である。
３ 事業の内容
（１）侵入を防ぐ対策
侵入防止柵・侵入防止装置の設置を支援。
（２）個体数を減らす対策
有害鳥獣の捕獲、捕獲用具・施設の設置、捕獲奨励金の交付、捕獲班員の育成等を支援。
（３）周辺環境を改善する対策
農地と山林の間に、有害獣が接近しにくい緩衝帯の設置を支援。
過去の実績
- 平成１８年度実績
侵入防止柵等の設置や有害鳥獣捕獲等の支援により、被害防止効果は着実に上がりつつある。
〈農作物等被害額〉
（年度） （被害額） （対前年比）
Ｈ１７ ２１２百万円 ７６％
Ｈ１８ １２４百万円 ５９％
〈鳥獣被害総合対策事業（補助金：41,495千円）〉
１ 被害防止施設の整備
・侵入防止柵
・イノシシ捕獲檻
・カラス捕獲檻
・カラス侵入防止装置
・タヌキ、ヌートリア等捕獲器
２ 有害鳥獣捕獲
・イノシシ、シカ等有害鳥獣捕獲
・カラス一斉捕獲
３ 捕獲奨励金
イノシシ、シカ、ヌートリア
- 平成１９年度実績
侵入防止柵等の集団的な設置や有害鳥獣捕獲等の支援により、被害防止効果は徐々に上がりつつある。
〈農作物等被害額〉
（年度） （被害額） （対前年比）
Ｈ１８ １２４百万円 ５９％
Ｈ１９ ９５百万円 ７７％
〈鳥獣被害総合対策事業（補助金：４２，７３９千円）〉
１ 侵入を防ぐ対策
・侵入防止柵、侵入防止装置の設置
（ワイヤーメッシュ柵、電気柵、カラス侵入防止装置等）
・侵入防止柵設置等の作業支援
２ 個体数を減らす対策
・捕獲用具・施設の設置（箱ワナ、捕獲檻等）
・有害鳥獣の捕獲
・捕獲奨励金の交付
３ 周辺環境を改善する対策
・緩衝帯の設置
●担当： 農林水産部 生産振興課 鳥獣被害対策担当 電話0857-26-7295
参考URL
鳥取県生産振興課のwebサイトより
「農作物の鳥獣被害対策に関すること」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=35035
１ 事業概要
鳥獣保護区や特定猟具禁止区域（銃）等の指定により野生鳥獣の保護繁殖を図るとともに、適正な狩猟を推進する。
２ 事業内容
（１）鳥獣保護区、銃猟禁止区域等の指定及び管理
（２）狩猟取締等の実施
過去の実績
- 平成１８年度実績
第１０次鳥獣保護計画（平成１９年度～２３年度）を策定した。
- 平成１９年度実績
第１０次鳥獣保護計画にのっとり、狩猟登録事務、規制区域の管理など野生鳥獣の保護、狩猟の適正化に関する事業を実施した。
●担当：生活環境部 公園自然課 自然環境保全担当 電話0857-26-7872
参考URL
鳥取県公園自然課のwebサイトより
「公園自然課」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=3583
１ 事業概要
希少野生動植物の保護について普及啓発を行うとともに、実態調査に基づき保護管理事業計画を策定し、保護管理事業を推進しながら希少野生動植物の生息・生育する自然生態系の保全及び再生を図る。
２ 事業内容
（１）保護管理事業計画の作成（特定希少野生動植物４１種について作成。年度内に残り１４計画を策定予定。）
（２）保護管理事業の取り組みに対する助成（鳥取県希少野生動植物保護管理事業補助金）
過去の実績
- 平成１８年度実績
・希少野生動植物実態調査を実施した。
・鳥取県希少野生動植物保護管理事業補助金（７団体）を交付し、保護管理事業を実施した。
- 平成１９年度実績
・特定希少野生動植物の種ごとに保護管理事業計画を策定した（３１種）。
・鳥取県希少野生動植物保護管理事業補助金（６団体）を交付し、保護管理事業を実施した。
●担当：生活環境部 公園自然課 自然環境保全担当 電話0857-26-7877
参考URL
鳥取県公園自然課のwebサイトより
「公園自然課」
「鳥取県の希少野生動植物」
https://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=95767
１ 現状・課題
（１）外来種による在来種の捕食、農林水産業・人の生命・身体への影響の懸念
（２）全国規模で外来種問題が拡大、平成１７年６月１日外来生物法の施行
（３）鳥取県内で特定外来生物４種の生息確認（ブラックバス、ブルーギル、ヌートリア、アライグマ）
（４）事態放置による被害拡大の懸念
以上より、早期防除・駆除方法の確立・実施が必要
２ 事業内容
（１）アライグマ奨励金制度（１０，０００円/頭）
（２）外来種検討委員会の開催（外来種の防除方法等についての検討）
（３）外来種防除手引書の作成（分布状況、防除方法、被害状況等）
過去の実績
- 平成１８年度実績
・アライグマ駆除奨励金を交付した。（３頭）
・外来魚駆除方法調査試験を実施した。
・外来種実態調査を実施した。
- 平成１９年度実績
・アライグマ駆除奨励金を交付した。（１２頭）
・外来種検討委員会（平成20年3月5日開催）を実施した。
・ヌートリア・アライグマ防除指針を作成した（平成２０年３月３１日）。
●担当：生活環境部 公園自然課 自然環境保全担当 電話0857-26-7872
参考URL
鳥取県公園自然課のwebサイトより
「公園自然課」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=3583
１ 事業の背景・現状・目的
県内３大河川では近年アユの不漁が続いている。このため、不漁の要因である冷水病の解明やカワウの追払に努めてきたが、抜本的な解決には至っていない。
また、平成１７、１８年にはアユ資源回復調査を実施し、河川毎の問題点を把握すると共に、アユ資源回復プランを策定した。
今年度はアユの遡上に特に悪影響を及ぼしている堰堤の実態調査を行い、関係者と共に適切な解決策を見出し、河川環境の改善と水生生物の移動の回復を図ると共に、天然アユをシンボルとした地域活性化を図る。
２ 事業内容
県内３河川で特に著しい影響を及ぼしている１２ヶ所の堰堤のうち６ヵ所について実態調査を行う。
【調査内容】
（１）堰堤下でのアユの滞留状況
（２）魚道におけるアユの遡上状況
過去の実績
- 平成１８年度実績
平成１７、１８年のアユ資源回復調査で、県内３河川でアユの遡上阻害に特に著しい影響を及ぼしている１２ヶ所の堰堤が指摘された。 この調査では、調査されていない堰堤が多数あったため、千代川水系、天神川水系、日野川水系に設置されている堰堤の実態調査を実施した。 その結果、魚等の遡上に影響の大きい堰堤が５０程度あることが分かった。
- 平成１９年度実績
県内３河川でアユの遡上阻害に特に著しい影響を及ぼしている50ヶ所の堰堤のうち、3河川各2カ所の堰堤で遡上阻害状況調査を行った。
この調査を行った6カ所全ての堰堤で、既存魚道を利用して遡上するアユが少ないことが判明した。
●担当：農林水産部 水産振興局 水産課漁業振興担当 電話0857-26-7316
参考URL
鳥取県水産課のwebサイトより
「水産課」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=44462
１ 事業内容
１８年度に報告書をまとめ、事業終了。引き続きオオサンショウウオの保護対策に努める。
過去の実績
- 平成１８年度実績
調査成果をまとめた「特別天然記念物 オオサンショウウオ調査事業報告書」を刊行した。県下全域に及ぶ生息状況を取りまとめた例は国内でも初の試みであり、同様の調査事業を実施する上での好例となった。
- 平成１９年度実績
開発行為に対しては、施工者側と事前に協議を行い、オオサンショウウオをはじめとする水生生物の生息環境の保護について提案を行った。施工者側の同意を得て、工法等の変更を行ってもらった。
●担当：鳥取県教育委員会事務局 文化課 文化財係 電話0857-26-7937
参考URL
鳥取県教育委員会事務局文化課のwebサイトより
「鳥取県教育委員会文化課」
https://www.pref.tottori.lg.jp/bunkazai/