え・雪融け??? まだ大寒にもなっていないのに!
と、言われそうな誤解を生むタイトルで ごめんなさい。
最近のレンジャー日記は、砂丘の雪景色ばかりと読者の皆様から言われそうなので、今日は目線を変えてみました。
下の写真をご覧ください。
え~、いつもの雪景色じゃないの。
よく見てください、雪の融け具合が海側から融けていませんか!
これは、今の時期、気温より海水温が高く、海側から少し暖かい風が入り、海側の雪が融け易くなったものと考えられます。
これを検証するため、温度計を持って砂丘内を歩き温度の測定を行いました。
気温(砂丘入口) 5℃
砂の温度 砂丘入口 2℃
馬の背登り口 3℃
馬の背頂上 4℃
海岸 5℃
水の温度 オアシス水源 9℃
オアシスの池 5℃
海水 10℃
※測定は、9時~10時の間
砂の温度は、地下約5cmのポイント
この測定値より分かることは
1.海に近づくほど、砂の温度は高くなる。
2.海水の温度は気温、砂の温度に比べて高い。
3.オアシスの水源の水の温度は、湧水でもあり井戸水と同じで冬は温かい。
これらの結果より、「雪融けは海側から始まる」のは正しいと考えられる。
なお、鳥取砂丘の主(ヌシ)の方から聞きましたが、砂丘植物の春の芽吹き、開花なども海側から順次始まるそうです。
砂丘にお越しの際は、この様な目線でも見てください、新しい何かの発見があるかも知れません。
(赤レンジャー)
砂丘事務所 2011/01/09