鳥取砂丘の中央附近(調査杭 T-3近く)に、気象観測機器を設置して砂丘の気象観測を10分毎に測定しています。
観測データの中で砂丘形成に最も影響を与えた「風」のデータを昨年一年分を分析しましたので報告します。
まず、月間の平均風速を集計してグラフ化しました。
月間平均風速が、風紋が出来易い5m/sを超えたのは、10月~5月の8ヶ月間で秋の終わりから初夏までの期間は風紋・砂柱が出来易い事が分かります。
続いて、風が吹いて砂が激しく動き大量の砂が運ばれる風速 10m/s以上のデータ数を月別に分析しました。
10m/s以上の強い風は、冬から春に集中している事が分かり、この期間には砂嵐に遭遇するチャンスが高くなります。
では、10m/s以上の風はどちらの方角から吹いたのかを分析しました。
このグラフより、鳥取砂丘に吹く強い風は、ほとんどが北西~北寄りの風で海側から吹き付けています。
南風のデータ量が多いが、春先に吹いた南風でした。
これらのデータは鳥取砂丘に関連した書籍に記載されている通りの数値で、データを再確認したかたちとなり、昨年は平年と同等で特に異常な天候では有りませんでした。
風のデータはインターネットでリアルタイムに公開しています、 次のURLでご覧ください。
http://www.tottorisakyusaisei.jp/kansoku/
(赤レンジャー)
砂丘事務所 2014/01/11