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1 鳥取県鉱工業指数の動向

 平成16年の鳥取県の鉱工業動向は、生産指数が対前年比8.7%と上昇し、出荷指数も同13.5%上昇、在庫指数も同0.5%上昇となった。
 鉱工業指数の四半期別推移をみると、生産はⅠ期が5.8%、Ⅱ期は2.4%と連続して上昇し、Ⅲ期は▲6.2%と低下、Ⅳ期は1.6%と上昇した。また、前年同期比ではⅠ期は9.3%、Ⅱ期は18.2%、Ⅲ期は4.7%、Ⅳ期は3.2%と連続して上回っている。
 出荷は、Ⅰ期は6.4%、Ⅱ期は3.9%と連続して上昇となったが、Ⅲ期は▲7.0%、Ⅳ期は▲0.2%と連続して低下した。前年同期比ではⅠ期は9.3%、Ⅱ期は26.3%、Ⅲ期は10.3%、Ⅳ期2.6%と連続して上昇となっている。在庫はⅠ期が▲3.4%の低下、Ⅱ期は3.2%の上昇、Ⅲ期は▲6.6%の低下、Ⅳ期は5.4%の上昇となった。前年同期比ではⅠ期は▲0.4%の低下となり、Ⅱ期は6.0%の上昇、Ⅲ期は▲1.5%、Ⅳ期は▲1.9%と連続して低下となっている。
 本県の鉱工業動向は、主力である電気機械工業が平成15年後半から好調なデジタル関連に支えられて平成16年前半は上昇となり、同年後半は低下したものの、年間では上昇傾向が見られる。一方、一般機械工業、繊維工業などは依然として低い水準にあり、業種間で格差がみられる。


鉱工業指数の推移

鉱工業総合の動き

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2 生産・出荷・在庫の動き

(1)生産の動き

ア 概要
 生産指数(平成12年=100)は年平均83.1で、対前年比8.7%と上昇した。主要13業種の対前年比をみると、電気機械工業が12.5%、一般機械工業が30.0%、食料品・たばこ工業が5.3%など、10業種で上昇した。一方、繊維工業が▲11.2%など3業種で低下した。
 四半期別の推移を前期比でみると、Ⅰ期は5.8%、Ⅱ期は2.4%と連続して上昇し、Ⅲ期は▲6.2%と低下し、Ⅳ期は1.6%と上昇している。業種別では、ウエイトで50%近くを占める電気機械工業がⅠ期は低下し、Ⅱ期は上昇となり、Ⅲ期は低下し、Ⅳ期は上昇した。


業種別生産指数の動き


イ 加工型業種と素材型業種
 加工型業種総合の年平均指数は80.2で、対前年比13.9%の大幅上昇となった。
 素材型総合業種は、年平均指数で78.9と、対前年比1.6%の上昇となった。鉱工業全体では、年平均指数は83.1で、対前年比8.7%と2年連続で上昇した。


加工型業種と素材型業種

加工型業種と素材型業種の動き

※ 本県では、主に他産業より材料の供給を受けて製品を製造する業種(加工型業種)全体と、主に他産業に材料を供給する業種(素材型業種)全体の動向をみるため、参考系列としてそれぞれの指数を作成している。


(2) 出荷の動き

 出荷指数(平成12年=100)は年平均95.6で、対前年比13.5%と大幅上昇した。主要13業種の対前年比をみると、電気機械工業が18.4%、食料品・たばこ工業が12.9%、パルプ・紙・紙加工品工業が10.8%など10業種で上昇した。一方、繊維工業が▲9.8%など3業種が低下した。
 四半期別の推移を前期比でみると、Ⅰ期は6.4%、Ⅱ期は3.9%と連続して上昇したが、Ⅲ期は▲7.0%、Ⅳ期は▲0.2%と連続して低下した。業種別では電気機械工業がⅠ期は低下、Ⅱ期は大幅上昇し、Ⅲ期、Ⅳ期は連続して低下している。


業種別出荷指数の動き


(3) 在庫の動き

 在庫指数(平成12年=100)は年平均74.0で、対前年比0.5%の上昇となった。主要12業種の対前年比をみると、上昇したのはパルプ・紙・紙加工品工業が11.9%、プラスチック製品工業が50.0%、電気機械工業が1.0%などの6業種であった。一方、食料品・たばこ工業が▲7.0%、一般機械工業が▲18.6%、金属製品工業が▲10.1%など6業種が低下となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、Ⅰ期は▲3.4%と低下の後、Ⅱ期は3.2%と上昇、Ⅲ期は▲6.6%と低下し、Ⅳ期は5.4%と上昇している。業種別では電気機械工業がⅠ期は低下し、Ⅱ期は上昇となり、Ⅲ期は大幅低下し、Ⅳ期は上昇した。


業種別在庫指数の動き

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3 寄与度分析

(1)生産

 平成16年の生産指数は、前年比8.7%の上昇であった。
 業種別の寄与度をみると、電気機械工業が5.8%、一般機械工業が1.4%、食料品・たばこ工業が1.0%など10業種がプラスに寄与している。
 一方、繊維工業が▲0.6%など3業種がマイナスに寄与している。


生産寄与度

主要業種の寄与度


(2)出荷

 平成16年の出荷指数は、前年比13.5%の上昇であった。
 業種別の寄与度をみると、電気機械工業が9.0%、食料品・たばこ工業が2.7%、パルプ・紙・紙加工品工業が1.1%など11業種がプラスに寄与している。
 一方、繊維工業が▲0.3%など2業種がマイナスに寄与している。


出荷寄与度

主要業種の寄与度


(3)在庫

 平成16年の在庫指数は、前年比0.5%の上昇であった。
 業種別の寄与度をみると、パルプ・紙・紙加工品工業が1.8%、プラスチック製品工業が0.7%、電気機械工業が0.5%など6業種がプラスに寄与している。一方、食料品・たばこ工業が▲1.1%、一般機械工業が▲0.4%、金属製品工業が▲0.3%など6業種がマイナスに寄与している。


在庫寄与度

主要業種の寄与度


(参考)鉱工業総合の在庫循環図


鉱工業総合の在庫循環図


(注)「意図した在庫増局面」需要が供給より多くなると、生産を拡大し、在庫を積み増して需要に対処する。
 「意図せざる在庫増局面」供給が需要より多くなると、生産の伸びが鈍化し、在庫が適正水準を超え、在庫の積み上がりが起きる。
 「在庫調整局面」適正水準を超えた在庫を減らすため、生産を抑え、在庫調整を図る。
 「意図せざる在庫減局面」需要の増加に生産が追いつかず、在庫が減少する。

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4 業種別の動向

(1)鉄鋼業

 鉄鋼業の前年比は、生産が7.0%、出荷が7.9%とそれぞれ3年連続の上昇となった。一方、在庫は0.2%の上昇となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産は、平成15年Ⅲ期以降上昇に転じ、平成16年Ⅰ期は3.5%、Ⅱ期は8.4%と上昇が続いたが、Ⅲ期は▲0.5%、Ⅳ期は▲4.4%と連続して低下した。出荷もほぼ同様の傾向で、平成16年Ⅰ期は4.6%、Ⅱ期は6.9%と連続して上昇し、Ⅲ期は▲2.7%、Ⅳ 期は▲2.1%と連続して低下となった。在庫は、平成15年Ⅱ期以降上昇に転じていたが、平成16年Ⅰ期に▲9.8%と低下し、Ⅱ期は3.1%と上昇、Ⅲ 期は▲3.0%と低下し、Ⅳ期は12.0%の大幅上昇となった。
 品目別生産の動きは、鍛工品が9.3%、銑鉄鋳物が1.4%とそれぞれ上昇した。


鉄鋼業の推移

鉄鋼業の動き


(2)金属製品工業

  金属製品工業の前年比は、生産が7.2%、出荷が1.2%とそれぞれ2年連続の上昇となった。一方、在庫は▲10.1%と2年ぶりの大幅低下となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産、出荷とも平成15年Ⅳ期の低下から、平成16年Ⅰ期で生産が19.6%、出荷が18.3%とそれぞれ大幅に上昇し、Ⅱ期は生産が5.7%の上昇、出荷は5.6%の上昇を挟んでⅢ期は生産が▲4.4%、出荷は▲11.8%の低下となり、Ⅳ期は生産は4.5%、出荷は9.5%と上昇した。在庫は平成16年Ⅰ期が▲18.4%と大幅低下し、Ⅱ期は27.4%と大幅上昇の後、Ⅲ期は▲28.5%と大幅低下し、Ⅳ期は101.2%と大幅上昇となっている。
 品目別生産の動きは、電気めっきが25.7%、その他(高圧容器など)が16.8%、作業工具が9.1%などそれぞれ上昇している。一方、プレス製品が ▲26.4%、ガス機器が▲23.5%、建設用金属製品が▲3.9%などがそれぞれ低下した。


金属製品工業の推移

金属製品工業の動き


(3)一般機械工業

 一般機械工業の前年比は、生産が30.0%、出荷が32.3%とそれぞれ2年連続の大幅上昇となった。一方、在庫は▲18.6%の大幅低下となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、平成16年Ⅰ期に生産が86.7%、出荷が98.9%とそれぞれ大幅上昇した。その後、Ⅱ期は生産が21.0%、出荷が19.5%と大幅上昇、Ⅲ期は生産が▲34.0%、出荷が▲38.5%と大幅低下、Ⅳ期は生産が6.0%、出荷が3.9%と上昇した。在庫は、平成15年Ⅰ期からⅣ期を通して低下していたが、平成16年Ⅰ期は3.8%、Ⅱ期は10.2%と連続して上昇となり、その後、Ⅲ期は
▲7.7%と低下し、Ⅳ期2.0%の上昇となった。
 品目別生産の動きは、サービス用・民生用機械が94.0%、金属工作機械が82.9%、特殊産業用機械が35.7%など平成15年に続き大幅な上昇となった。


一般機械工業の推移

一般機械工業の動き


(4)電気機械工業

 電気機械工業の前年比は、生産が12.5%、出荷が18.4%とそれぞれ3年連続の大幅上昇となった。在庫も1.0%の上昇となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産は平成15年Ⅲ期から上昇に転じていたが、平成16年Ⅰ期は▲0.5%の低下となり、Ⅱ期は3.3%と上昇、Ⅲ期は▲8.2%と低下し、Ⅳ期は再び2.1%の上昇となった。出荷は平成16年Ⅰ期が▲1.4%と低下、Ⅱ期は12.0%の大幅上昇、Ⅲ期は▲7.9%、Ⅳ 期は▲1.8%と連続して低下した。在庫は平成16年Ⅰ期が▲6.1%と低下し、Ⅱ期が8.4%上昇した後、Ⅲ期が▲13.6%と大幅低下となり、Ⅳ期は2.9%と上昇した。
 品目別生産の動きは、情報通信機械工業が70.3%、液晶素子も10.1%と平成15年に引き続いて上昇した。このほか、電子・通信機器用部分品が平成15年の▲26.6%から16.1%の大幅上昇となった。一方、民生用電気機械器具が▲3.1%、半導体素子が▲4.4%、電動機が▲11.7%とそれぞれ低下している。


電気機械工業の推移

電機機械工業の動き


(5)窯業・土石製品工業

 窯業・土石製品工業の前年比は、生産が2.3%、出荷が1.2%の上昇となった。一方、在庫は▲2.6%の低下なっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産、出荷は、平成15年Ⅲ期から上昇しており、平成16年Ⅰ期は生産が3.4%、出荷が4.4%とそれぞれ上昇し、 Ⅱ期は生産が▲6.6%、出荷が▲7.1%とそれぞれ低下、Ⅲ期は生産が2.0%、出荷は0.5%とそれぞれ上昇し、Ⅳ期は生産が2.2%、出荷が1.2%とそれぞれ上昇となった。在庫は、平成15年Ⅱ期から低下に転じ、平成16年Ⅰ期は▲1.8%低下し、Ⅱ期は1.3%、Ⅲ期は3.0%、Ⅳ期は5.2%と連続して上昇が続いた。
 品目別生産の動きをみると、コンクリート製品が1.3%、ファインセラミックスが3.6%とそれぞれ上昇した。一方、その他(石工品など)は▲4.0%と低下した。


窯業・土石製品工業の推移

窯業・土石製品工業の動き


(6)プラスチック製品工業

 プラスチック製品工業の前年比は、生産が6.8%、出荷が3.4%とそれぞれ3年連続の上昇となった。在庫も50.0%と大幅な上昇となった。四半期別の推移を前期比でみると、生産は平成15年Ⅳ期から上昇しており、平成16年Ⅰ期は5.9%、Ⅱ期は1.7%、Ⅲ期は2.7%と連続して上昇し、Ⅳ期は ▲3.4%の低下となった。出荷は平成15年Ⅳ期から上昇しており、平成16年Ⅰ期は5.5%と上昇し、Ⅱ期は▲3.2%の低下、Ⅲ期は4.8%の上昇、 Ⅳ期は▲8.2%の低下となった。
 在庫は平成14年以降の低い水準から平成15年Ⅲ期以降に上昇に転じ、平成16年Ⅰ期は11.0%、Ⅱ期は22.7%、Ⅲ期は14.3%と連続して大幅上昇し、Ⅳ期は▲3.0%と低下となった。
 品目別生産の動きは、発泡製品が9.6%、フィルムが6.1%、機械器具部品が3.0%とそれぞれ上昇した。


プラスチック製品工業の推移

プラスチック製品工業の動き


(7)パルプ・紙・紙加工品工業

 パルプ・紙・紙加工品工業の前年比は、生産が9.6%、出荷が10.8%とそれぞれ2年ぶりの上昇となった。在庫も11.9%の大幅上昇となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産、出荷は平成14年Ⅳ期以降、緩やかな低下傾向が続いていたが、平成16年Ⅰ期は生産が8.2%、出荷が10.6%と上昇、Ⅱ期は生産が▲0.1%、出荷が▲1.6%と低下、Ⅲ期は生産が9.1%、出荷は9.0%と上昇、Ⅳ期は生産が▲6.9%、出荷は▲7.0%とそれぞれ低下した。在庫は平成16年Ⅰ期が▲5.3%、Ⅱ期が▲9.7%と連続して低下し、Ⅲ期が10.5%、Ⅳ期は24.3%と連続して大幅上昇となった。
 品目別生産の動きは、紙の12.4%をはじめ、事務用紙製品が9.6%、板紙が9.0%とそれぞれ上昇した。


パルプ・紙・紙加工品工業の推移

パルプ・紙・紙加工品工業の動き


(8)繊維工業

 繊維工業の前年比は、生産が▲11.2%、出荷が▲9.8%とそれぞれ低下となった。一方、在庫は6.2%の上昇となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産、出荷とも低下が続いており、生産はⅠ期が▲7.8%の低下、Ⅱ期は▲4.0%の低下、Ⅲ期は6.2%の上昇、Ⅳ 期は▲4.1%と低下した。出荷は生産とほぼ同様の傾向で、Ⅰ期が▲10.9の大幅低下、Ⅱ期は▲1.8%の低下、Ⅲ期は4.0%の上昇、Ⅳ期は▲3.0%と低下した。在庫はⅠ期が1.7%、Ⅱ期が9.5%と連続して上昇となり、Ⅲ期は▲3.6%、Ⅳ期は▲1.2%と連続して低下した。
 品目別生産の動きは、その他(ニット染色・整理など)が▲52.7%、紡績糸が▲33.4%、ニット製品が▲5.3%、織物製品が▲2.7%とそれぞれ低下している。


繊維工業の推移

繊維工業の動き


(9)食料品・たばこ工業

 食料品・たばこ工業の前年比は、生産が5.3%、出荷が12.9%とそれぞれ上昇となった。一方、在庫は▲7.0%の低下となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産、出荷は平成14年に低下した後、平成15年は概ね低下傾向にあったが、平成16年は、生産がⅠ期は7.8%の上昇、Ⅱ期は▲1.5%、Ⅲ期は▲1.7%と連続して低下、Ⅳ期は3.7%の上昇となった。出荷はⅠ期が16.6%の大幅上昇、Ⅱ期は▲7.9%、Ⅲ期は ▲1.5%と連続して低下、Ⅳ期は0.1%の上昇となった。在庫はⅠ期が3.4%の上昇、Ⅱ期が▲2.0%の低下、Ⅲ期は2.3%の上昇、Ⅳ期は▲7.5%の低下となった。
 品目別生産の動きは、惣菜が12.9%、その他の食料品(配合飼料など)が12.5%とそれぞれ上昇したが、水産缶詰が▲38.8%、清酒が▲13.1%、パンが▲10.9%、しょうゆが▲9.6%など、それぞれ低下した。


食料品・たばこ工業の推移

食料品・たばこ工業の動き


(10)その他工業

 その他工業の前年比は、生産が▲5.2%、出荷が▲4.9%とそれぞれ2年ぶりの低下となった。在庫は▲13.8%と大幅低下となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産はⅠ期が▲8.9%と低下し、Ⅱ期は8.5%、Ⅲ期は1.2%と連続して上昇となり、Ⅳ期は▲7.1%と低下した。出荷はⅠ期が▲7.3%と低下し、Ⅱ期は7.2%と上昇となり、Ⅲ期は▲0.3%、Ⅳ期は▲6.5%と連続して低下した。在庫はⅠ期が▲4.6%と低下し、Ⅱ期は0.5%の上昇、Ⅲ期は▲6.8%、Ⅳ期は▲4.3%と連続して低下し、長期的には低下傾向が続いている。
 細分類業種の生産の動きは、輸送機械工業は5.8%、ゴム製品工業は2.0%とそれぞれ上昇し、家具工業は▲13.7%、木材・木製品工業は▲10.9%とそれぞれ大幅低下した。


その他工業の推移

その他工業の動き


(ア) 輸送機械工業
 輸送機械工業の前年比は、生産が5.8%、出荷が5.6%とそれぞれ上昇となった。
 四半期別の推移を前期比でみると、Ⅰ期は生産が▲8.0%、出荷が ▲7.7%とそれぞれ低下した後、Ⅱ期は生産が23.4%、出荷が24.1%とそれぞれ大幅上昇となった。Ⅲ期は生産が▲8.7%、出荷が▲9.6%とそれぞれ低下したが、Ⅳ期は生産が4.6%、出荷が5.6%と再び上昇しており、若干の増減はあるものの、長期的には上昇傾向が続いている。
 品目別生産の動きは、自動車部品が7.1%と上昇した。


輸送機械工業の推移

輸送機械工業の動き


(イ)ゴム製品工業
 ゴム製品工業の前年比は、生産が2.0%、出荷が3.6%とそれぞれ上昇となった。また、在庫も7.1%の上昇となった。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産はⅠ期が▲8.7%と低下し、Ⅱ期は16.2%の上昇となりⅢ期は▲1.5%、Ⅳ期は▲2.5%と連続して低下した。出荷はⅠ期が▲2.5%と低下し、Ⅱ期は13.9%の上昇となり、Ⅲ期は0.8%の上昇、Ⅳ期は▲3.7%と低下した。在庫はⅠ期が1.7%の上昇となり、Ⅱ期は▲0.8%、Ⅲ期は▲1.2%、Ⅳ期は▲4.9%と連続して低下した。
 品目別生産では、工業用ゴム製品が19.5%と大幅に上昇している。


ゴム製品工業の推移

ゴム製品工業の動き


(ウ)家具工業
 家具工業の前年比は、生産が▲13.7%、出荷が▲17.7%、在庫も▲16.9%と、いずれも大幅低下となった。
 四半期別の推移を前期比でみると、平成13年に大幅に低下して以降の低い水準が続いており、平成16年はⅢ期に生産が25.6%、出荷が24.8%と大幅上昇したが、Ⅰ期は生産が▲14.9%、出荷が▲13.8%、Ⅱ期は生産が▲17.6%、出荷が▲21.6%と連続して大幅低下、Ⅳ期も生産が▲21.3%、出荷が▲18.1%の大幅低下となり年間では依然として低い水準となっている。在庫はⅠ期は2.9%、Ⅱ期は8.3%と連続して上昇したが、Ⅲ期は ▲4.4%、Ⅳ期は▲19.9%の低下となり、低下傾向が続いている。
 品目別生産の動きは、たんすが▲22.5%、木製机・テーブルが▲7.3%とそれぞれ低下した。


家具工業の推移

家具工業の動き


(エ)木材・木製品工業
 木材・木製品工業の前年比は、生産が▲10.9%、出荷は▲8.7%、在庫も▲19.2%とそれぞれ低下となった。
 四半期別の推移を前期比でみると、生産は、Ⅰ期は▲17.7%と大幅低下し、Ⅱ期は15.0%と大幅上昇となり、Ⅲ期は▲2.6%、Ⅳ期は▲2.1%と連続して低下した。出荷はⅠ期が▲10.1%と低下し、Ⅱ期は6.5%と上昇となり、Ⅲ期は▲4.4%、Ⅳ期は▲1.0%と連続して低下した。在庫はⅠ期が▲10.4%、Ⅱ期は▲1.7%、Ⅲ期は▲8.5%と連続して低下し、Ⅳ期は1.1%と上昇となった。
 品目別生産の動きは、一般製材が▲1.1%と低下した。


木材・木製品工業の推移

木材・木製品工業の動き

品目別生産の推移


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5 財別の動向

(1)最終需要財

 鉱工業製品を用途別に分類した特殊分類の動きをみると、最終需要財では、生産が前年比12.1%、出荷が同20.6%とそれぞれ大幅上昇となり、在庫は同 ▲13.0%の大幅低下となった。また、生産財については、生産が前年比5.9%、出荷が同6.6%とそれぞれ3年連続の上昇となり、在庫も22.5%と2年連続の大幅上昇となっている。
 四半期別の推移を前期比でみると、最終需要財は、平成16年はⅠ期が5.3%、Ⅱ期が10.5%と上昇し、Ⅲ期で▲9.6%と低下し、Ⅳ期は5.8%の上昇となった。出荷は、Ⅰ期が9.9%、Ⅱ期が8.5%と連続して上昇し、Ⅲ期が▲11.2%と大幅低下となり、Ⅳ期は0.9%上昇した。在庫はⅠ期が ▲7.5%、Ⅱ期は▲3.8%、Ⅲ期は▲9.2%と連続して低下し、Ⅳ期は1.3%と上昇した。


最終需要財の推移

最終需要財の動き


(2) 生産財

 生産財については、生産は平成13年Ⅳ期以降、3期連続で上昇した後、やや低下傾向であり、平成15年は平成12年の水準にまで達し、平成16年はⅠ期が3.6%と上昇したが、Ⅱ期は▲3.8%、Ⅲ期は▲1.2%、Ⅳ期は▲4.2%と連続して低下した。出荷はⅠ期が2.1%の上昇、Ⅱ期は▲1.1%の低下、Ⅲ期は0.9%の上昇、Ⅳ期は▲5.2%と低下した。在庫はⅠ期が0.3%の上昇、Ⅱ期が14.1%の大幅上昇、Ⅲ期は▲1.6%の低下、Ⅳ期は9.7%の上昇となった。


生産財の推移

生産財の動き


(3) 個別の財の出荷動向

 最終需要財を構成する個別の財の出荷動向についてみると、資本財が24.3%と、平成15年(7.4%)に続き上昇となった。
 耐久消費財も42.9%の大幅上昇となった。また、ウエイトで最終需要財全体の約4割を占める非耐久消費財も9.9%と上昇した。一方、建設財はほぼ横這いであった。


最終需要財(出荷)の推移

最終需要財(出荷)の動き


 次に生産財を構成する個別の財の出荷動向についてみると、鉱工業用生産財が6.5%と3年連続の上昇となり、その他用生産財は9.7%と上昇した。


生産財(出荷)の推移

生産財(出荷)の動き

  

最後に本ページの担当課    鳥取県 総務部 統計課
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