○景観まちづくり塾の開催
景観まちづくりを主導できる人材の育成を目的として、NPO団体等に委託し、景観まちづくり塾を実施している。このまちづくり塾は、委託団体の企画提案により県全域から受講生を募集し、年間を通じた研修計画のもと、研修の題材に適した地区(2~3ヶ所)でワークショップなどの研修を行い、景観まちづくりを担う人材を育成するものである。
地元と外部がそれぞれの視点から意見交換することにより、レベルの高い、市町村の枠を越えた交流が生まれ、まちづくりの人的なネットワークが拡大している。
開催地となった地域においては、専門家の評価や他地域の活動者に刺激され、地域にある資源を再確認するなど、まちづくり活動のきっかけとなっている。
これまでに、鳥取市山手地区、琴浦町光・大山町所子、若桜町若桜、日野町根雨で講習会が開かれており、この講習会を契機に、自らの手でまちなみを保存し、創造する気運が高まり、まちづくり活動が継続して行われている。
○写真コンテストの実施や景観パンフレットの作成 21世紀に引き継ぐべき鳥取の景観としてふさわしいものを県民から広く募集し、平成12年度に「伝えたいふるさと鳥取の景観」を100件選定した。これら100の景観をテーマに、写真コンテスト等を平成17年度まで実施し、コンテスト入賞作品を活用した展示会の開催やポストカードブックの配布により、鳥取の美しい景観を県の内外にPRしている。さらに景観に対する県民の関心を高めるため、「伝えたいふるさと鳥取の景観」以外の美しい景観を見ることができる場所(景観スポット)を収集し、パンフレットを作成している。
平成17年度写真コンテスト入賞作品より

「仲間たち」(松本利秋)
撮影場所:江府町江尾
「正月の朝」(橋谷田妙子)
撮影場所:智頭町山根