森林シンポジウム~地球温暖化防止の日(平成19年11月25日)

 伯耆町「鬼の館」において、伯耆町豊かな森づくり実行委員会との初めての共催でイベントを実施しました。
 日野川流域内で環境保全活動を行っている9団体の後援を得て、温室効果ガスの確実な削減に向けた具体的な行動を起こす決起集会となりました。
森林シンポジウム
  
1.林業職場体験感想発表…岸本中学校2年生12名

岸本中学校2年  7月10日~13日の4日間、炭焼き体験、芝刈り、枝打ち体験、大山ブナ林の観察など、毎日雨の中をがんばりました。
 芝刈りの実習中、笑いながらやっては事故の元になる!とカツを入れられ、仕事を遊びと考えていたことを深く反省しました等、貴重な経験であったようです。

2.基調講演『「地球温暖化防止」私たちにできること』…鳥取環境大学教授 衣川 益弘氏

 地球温暖化の影響は、異常気象の多発(台風、集中豪雨、異常高温等)という形で私たちにも日々実感できるようになりました。
 基本的には、私たちのライフスタイルを変えていくことが重要であり、省エネ製品への買い換え、エコドライブの実践、フードマイレージを考えた食品選びなど、朝起きてから夜寝るまでの毎日の生活習慣を見直して、できることから確実に実行することが私たち1人1人りに求められています。
貴重講演

3.活動事例発表『鳥取大学森林ボランティア』…鳥取大学教授 山本 福寿氏

鳥大  ボランティアは「菩薩行」であり、「侠(きょう)=人と人の助け合い」であるという先生の想いの元に、県内各地でいのしし侵入防止柵設置、森林の手入れ、竹林の伐採、植栽など、多くの学生が現場体験とボランティアの経験を積んでいる。
 温暖化防止の視点から林業を考えると、スギやヒノキの生長量(=二酸化炭素の吸収量)のピークは20~30年頃なので、老齢木は伐採して跡地に植栽をするという林業のサイクルは理想的。100年生の木は100年住宅として維持したい。

4.活動事例発表『家庭から始まる環境活動』…米子市陰田住宅自治会会長 田守 利彦氏

 2003年に陰田住宅環境美化委員会を組織し、TEAS3種を取得。アダプトプログラムにも参加し、県内初の環境宣言も登録。天ぷら油の回収運動にも取り組み、バイオディーゼル燃料の原料として”吾亦紅”に協力している。
 ボランティアロードでの清掃活動やバリアフリー化の検証等、幅広い環境保全活動に積極的に取り組んでいる。
活動事例発表

5.「地球温暖化防止の日」の制定宣言…永瀬 正治会長が宣言文朗読

制定宣言  シンポジウム最後の締め。アースデーや環境の日における活動が低調な中で、本日の講演などを受けて日野川流域内の多くの環境保全団体が結集し、まずはこの日野川流域から温暖化防止の行動を開始する事を記念して、本日11月25日を「地球温暖化防止の日」と定め、今後の継続した活動を宣誓しました。参加者全員の大きな拍手で採択されことは、大変意味のある事と思われます。


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