1月23日(土)に米子コンベンションセンターにて、「国史跡指定15周年記念シンポジウム 激動の3世紀を生きる―弥生時代の終焉と妻木晩田遺跡―」を開催しました。当日は雪が降る中、約250名もの方の参加を得て、“激動のシンポジウム”となりました。
記念講演は元・妻木晩田遺跡発掘調査委員の高島忠平先生。「弥生社会と地域国家」と題して、弥生時代の後半期にうかがわれる政治勢力について、様々なお話をいただきました。難しい話をわかりやすく。軽快な語り口は高島先生の真骨頂です!
そして、基調報告では、4名の報告者から妻木晩田遺跡、青谷上寺地遺跡、弥生時代の祭祀、鉄器の流通・生産など、激動の3世紀を生きた人びとを考えるための話題を提供してもらいました。
最後のパネルディスカッションでは、基調報告をもとに、弥生時代の終わり、そして、古墳時代のはじまりについて、コーディネイターと4名のパネリストが意見を交わしました。途中、青谷上寺地遺跡の殺傷人骨の謎にも迫るなど、議論は白熱しました。
また、出演者の衣装にも注目が集まりました!なんと、5名の出演者が弥生時代の服装をまとい、鏡、銅戈(か)、盾、銅剣、鉄斧などを携えてステージに登場です!
終了後、皆さまからアンケートにたくさんのご意見をいただきました。「わかりやすく、面白かった」「15周年記念にふさわしく、今後が楽しみ」という嬉しいお言葉を頂戴しました。もちろん、反省点もあります。この経験を次のシンポジウムに活かしたいと思います。
なお、当日、どうしてもシンポジウムに参加できなかった方々から、資料集の頒布について、たくさんの質問をいただいております。
まだ、若干の残部がありますので、購入を希望の方はご来園いただくか、現金書留にて頒布と送料をお送りください。
詳しい購入方法はこちらをご覧下さい。