釣り針といえば現代では金属製ですが、弥生時代の釣り針は主に鹿角や動物の歯などに作られており、鳥取市の青谷上寺地遺跡でたくさん見つかっています。そこで、今回の講座では弥生時代の釣り針に再現して実際に魚を釣り上げることを目指しました。
午前中は釣り針づくりです。鹿角はあらかじめ大まかな形に加工しておいたものを砥石でていねいに磨いて形を整えていきます。砥石で思いどおりの形に仕上げるのは時間のかかる大変な作業です。
オリジナルの釣り針が完成しました。
午後はいよいよ魚釣りです。仕掛けを準備し、糸を垂らしてから約10分で見事最初の一匹が釣り上げられました。これでみなさんが勢いに乗るかと思われたのですが、うまく針がかからず逃げられたりするなど惜しい場面が多く、少しずつしか釣れません。最後は少しだけ鉄製の針の力を借りて、みなさんが次々と大物を釣り上げました。