自然保護監視員日記


 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2018年6月11日

打吹山のオオキンケイギク ついに半減

 毎年恒例となっている打吹山のオオキンケイギク駆除作業を今年も実施しました。

 前日の下見の段階で花の咲いたオオキンケイギクは抜き取られていました。自主的に駆除活動をしていただいている方に敬意を表します。

下見

 さて、当日(6月5日)は毎年参加の自然保護ボランティアの皆さまを中心に、倉吉市職員、鳥取県職員の合計10名で駆除を行いました。

 草取り鎌を片手に、オオキンケイギクを根から抜き取り、目につくものをすべて駆除しました。

駆除風景
駆除風景 この広場のオオキンケイギクは明らかに数が減っていました

 駆除の最中に参加者から『今年は少ないなあ』という声が聞こえました。確かに私も駆除をする中で、昨年よりも少ない印象を受けました。作業後に重さを計ると11Kgでした。昨年が22.5Kgでしたので、なんと昨年比で半減したことになります。打吹山でのオオキンケイギクの駆除は7年目になりますが、ついに目に見えた駆除の効果が出ました!

駆除後
今年の駆除量は11Kg 駆除したものは焼却処分します

今年にオオキンケイギクが少なくなったのは、
・長年地道に駆除してきたこと、
・3年目からは根から抜き取る駆除方法に変更したこと、
・いつも参加していただいている自然保護ボランティアの皆さまのご尽力
の成果だと感じました。この場を借りて感謝申し上げます。

 参加者からは『今年はオオキンケイギクが少なかったのでやりがいがなかった』という感想もいただきました。今年の駆除作業自体は物足りないものになりましたが、これこそが駆除の成果の出たしるしであり、本当の意味のやりがいだと感じました。

 特定外来生物に指定されているオオキンケイギクは一度定着すると、根絶するには長期間かけての継続的な駆除が必要です。打吹山でも根絶するまでには、まだ時間がかかりそうです。地域の生態系を守るために、オオキンケイギクを見つけたら早期に対策することが重要です。


関連リンク
 過去の駆除の様子(2年目3年目4年目、 5年目6年目

中部総合事務所環境建築局 2018/06/11 in 県立自然公園,植物



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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