弥生のものづくり講座(プロフェッショナル編)「青銅鏡づくり」を開催しました!
11月25日(日)、弥生のものづくり講座(プロフェッショナル編)「青銅鏡づくり」を開催し、9名の方にご参加いただき実施しました。
今回製作する青銅鏡は福岡県にある平原(ひらばる)遺跡から出土した内行花文鏡(ないこうかもんきょう)をモデルにしています。
まずは金属を流し込む鋳型(いがた)を作ります。今回の鋳型は砂を固めた「砂型」を作ります。鏡の元型を特別な砂(砂に薬品を混ぜておき、二酸化炭素を吹き付けると固まるようになっています)で覆って固め、最後に元型を取り出して完成です。

その砂型に流し込む金属は銅と錫(すず)の合金で、これを青銅といいます。るつぼに入れた銅と錫は七輪で作った炉に入れて溶かしていきます。炉の温度は鞴(ふいご)という道具を使ってどんどん温度を上げていき、1000℃以上に熱します。

溶けてドロドロになった青銅をいよいよ砂型に流し込みます。流し込む瞬間は緊張で手がプルプル震えます。

冷めたら砂型から鏡を取り出します。参加者の方も職員もこの瞬間が一番ドキドキする時です。祈るようにして砂型を割ってみたところ成功していたのは8枚中2枚・・・。
うまく形にならなくても自分で作れば愛着たっぷりなようで、大事に持って帰ってくださいました。

最後に、砂型から取り出した鏡の鏡面を耐水ペーパーで磨いていきます。最終的には顔が映るくらいまで磨きたいのですがこれがとても大変で時間内に終わらず・・・。みなさん耐水ペーパーをもって帰られました。お家でも一生懸命磨いて、きっとピカピカに仕上げられたことでしょう!

