今年度の第35次発掘調査は、妻木新山(むきにいやま)地区2区南側に位置する斜面部で行っています。発掘調査トレンチ(試掘坑)を掘り下げていくと、斜面をL字状にカットしたものや、直径1メートル程度の穴など、複数の遺構が存在することを確認できました。出土した土器からすると、遺構の時期は弥生時代後期前葉(1世紀後半頃)ではないかと推測しています。これらの遺構の性格は何か、遺構の分布は斜面部でどのように広がるのか・・・など、引き続き調査を進めていきます。
トレンチ掘り下げ作業の様子
斜面をL字状にカットした遺構