第3回目の土曜講座のテーマは「弥生人と米調理法」。現在の私たちの生活にも深く根差しているお米の調理方法について、北陸学院大学の小林正史先生に解説していただきました。
前半の講義では、弥生土器についたスス、焦げ、吹きこぼれのあとから弥生時代には「湯取り法」でお米を炊いていたことがわかること、アジアの他の地域で行われている米の調理方法にも様々なものがあり、それぞれ米の品種に適した方法を採用していることなどを学びました。
後半の実演では、実際に土器でお米を炊いてみました。日本のお米、タイのお米、交配したお米をそれぞれ湯取り法を使って炊飯します。一つは日本のお米を湯取りをしない「炊き干し法」でも炊いてみました。
「湯取り」の作業。吹きこぼれた後に余分なお湯を土器から流します。
やけどに注意!
「オキ火転がし」。土器をオキ火の上で回転させることで全体を弱火で加熱しながら蒸らしていきます。
いよいよ試食。どの品種もおいしく炊けました!湯取り法を行うことで土器の内側にご飯がこびりつきにくくなることなどもわかりました。
次回の土曜講座は12月14日です。ぜひご参加ください!