令和元年度に行ったイベントの記録

作成日:2019年10月29日
むきばんだ女子考古部(第6回)の活動を行いました!

10月20日(日)に、むきばんだ女子考古部の第6回目の活動を行いました。今回の活動は県外施設見学。午前中は安来市荒島町周辺に「古代出雲王陵の丘」として整備されている墳丘墓や古墳の見学をし、午後は和鋼博物館の見学をしました。

 

最初に訪れたのは仲仙寺(ちゅうせんじ)公園。弥生時代後期の四隅突出型墳丘墓である仲仙寺9号墓を見学しました。墳丘が保護・整備され、埋葬施設もわかりやすく表示してあります。

 

 

埋葬施設の説明

仲仙寺9号墓の埋葬施設表示

 

次に、宮山公園に行き、弥生時代終末期の四隅突出型墳丘墓、宮山4.号墓(みややまよんごうぼ)を見学しました。この時期は、妻木晩田遺跡では四隅突出型墳丘墓を造らなくなりますが、この地を治めたリーダーたちは依然として立派な突出部を持つ四隅突出型墳丘墓を造っています。

宮山4.号墓の突出部写真

宮山4.号墓の突出部

 

続いて塩津山(しおづやま)公園に行き、古墳時代前期の塩津山1号墳を見学しました。山陰道のルート沿いにある古墳ですが、墳丘の平面形や貼石に四隅突出型墳丘墓の特徴を残しており、貴重な遺跡であると判断されたため、壊されずに山陰道のトンネルの上に保存・整備されています。山陰道を走行していると古墳があるのはわかるのですが、部員は誰も訪れたことがなく、古墳の墳頂からの眺めに大喜びでした。

塩津山1号墳の復元土器写真

塩津山1号墳の復元土器

 

墳丘墓・古墳見学のラストは造山(つくりやま)公園。古墳時代前期の大型方墳や、古墳時代後期の前方後方墳などが復元整備されています。

古墳時代前期の造山3号墳

古墳時代前期の造山3号墳

午後は、安来市にある和鋼博物館の見学をしました。和鋼博物館では、近世のたたら製鉄について、生産用具や砂鉄採取技術、製炭、製鉄炉の地下構造などを、映像や実物展示で学ぶことができます。当日は職員の方につきっきりで丁寧に展示解説をしていただき、理解も進んで大満足の見学となりました。

和鋼博物館の展示見学

和鋼博物館の展示見学

 

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