本県では、国が進めるリデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)の「3R」に、廃棄物の元を断つ意味であるリフューズと、Renewable(再生可能資源への代替)を加えて、「4R+Renewable」を循環型社会形成の取組の柱として進めてきました。
今後、更なる成果を上げるため、今計画から「循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行」を推進し、持続可能な形で資源の効率的・循環的な有効利用にも取り組みます。
この計画では、「持続可能な循環型社会の構築」を基本理念として、県民、NPO、事業者、行政が一体となって、次の4つの観点から、環境保全を前提としたより一層の循環型社会形成とこれを通じた持続可能な社会の実現を目指します。
(1)循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行
循環型社会の形成に向けて資源生産性・循環利用率を高める取組を一段と強化するためには、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済・社会様式につながる一方通行型の線形経済から、持続可能な形で資源を効率的・循環的に有効利用する循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行を推進することが必要です。
県民・事業者・自治体など様々な主体が参加する新たな循環経済の流れを生み出し、製品の適切な長期利用やリユースを促進しながらその循環の輪を広げ太くしながら、県内経済の活性化や県内産業の振興、県内課題を解決することで、持続可能な循環型社会の構築を実現します。
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<主な取組>
- 製品の設計から廃棄物の処理までの各段階の主体による取組の推進
- 気運醸成に向けた活動推進
(2)プラスチックの資源循環の促進
プラスチックの資源循環の促進等を総合的かつ計画的に推進するため、製品の設計からプラスチック廃棄物の処理までのライフサイクル全体に関わる、あらゆる主体によるプラスチックの資源循環の取組を促進する措置を講じ、包括的な資源循環体制の構築を目指します。
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<主な取組>
- プラスチック製品の環境配慮設計・製造の推進
- 販売・提供時の取組を通じた使用の合理化
- 分別収集・再商品化の推進
(3)食品ロスの削減
食品の生産から消費等に至る各段階において、日常的に大量の食品ロスが発生していることから、それに関わる様々な主体との連携を図り、余剰食品等の有効活用などの取組により、食品ロス削減を進めます。
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<主な取組>
- 未利用食品の提供活動
- 食品関連事業者の取組への支援
- 普及啓発等による食品ロス削減の促進
(4)廃棄物の適正処理体制の確立
市町村等の関係機関と連携して、不適切な廃棄物や不用品の処理の監視を徹底するとともに、県民への注意喚起により、適正な資源のリサイクル推進を図ります。また、優良な処理業者等の育成や廃棄物処理施設等に対する監視指導を徹底するとともに、不法投棄の撲滅や災害廃棄物の処理体制の確保、ごみ処理の広域化・集約化に努めます。 |
<主な取組>
- 廃棄物の適正処理の推進
- 不法投棄の撲滅
- 災害廃棄物等の適正処理体制の確保
- ごみ処理の広域化・集約化
処理計画(素案)に関するパブリックコメント等の実施結果は次のとおりです。