本県では、県民サービスの向上と県庁内の働き方改革を目指して、鳥取県Society5.0推進本部を設置し、デジタル技術を活用した県庁改革を推進していますが、コロナ禍を受け、非対面、非接触といった新しい生活様式が社会全体に定着しつつあり、自治体が行う行政サービスにおいても、このような社会変革に柔軟に対応する必要があります。
この度、本県は「鳥取県庁内ハンコ手続廃止宣言」を行いました。
本県(知事部局)では、内部の意思決定をはじめ、国が法令等で定める場合等を除き、既にほぼ全ての手続でハンコによる押印を廃止しているところですが、この宣言を契機に、今後、非対面、かつ、押印不要なオンラインによる電子申請を、より多くの県民の皆様にご活用頂くなど、県民の皆様の利便性をより高める取組を進めて行きます。
1 基本方針
県民サービス向上及び県庁の働き方改革を目指し、行政手続きのデジタル化を推進
(注)この取組はあくまで県の行政手続において行うものです。ハンコやハンコ文化を否定する取組ではなく、わが国におけるハンコ文化はこれからも継続されるべきものと考えています。
2 取組を行う組織の範囲
鳥取県庁 知事部局
3 取組の内容
(1)県民の皆様から県に提出いただく書類への押印について
- 現在も署名(自署)があれば押印は省略できます。
- 「とっとり電子申請サービス(電子申請システム)」を利用された場合、押印は不要です。
(2)県から県民の皆様に対して発出させていただく文書への押印について
- 公印省略、公印刷込みの他、電子公印で対応させていただきます。
(3)県庁内の意思決定について
- 電子決裁システム等の導入により、意思決定の際の職員の私印押印は既に廃止しています。
4 Q&A
Q1:県は今後、ハンコを押印したものは受け付けないのですか?
A1:ハンコを押印されたものもこれまでどおり受理させていただきます。今回の「鳥取県庁内ハンコ手続廃止宣言」は、県庁内及び県と県民や企業等の間の手続において、ハンコの押印なしでの手続きを可能とするものです。
特に、開庁時間は、職場で働いておられる皆様、子育てや家族介護にお忙しい皆様、自動車運転免許を返納され遠路の移動が難しくなられた高齢者の皆様や、コロナ禍を受け社員の外部での行動に配慮されてる企業団体等の皆様におかれましては、県の窓口に出向くことなく、いつでも、どこからでもオンラインで行政手続ができる、ハンコの押印が不要な「とっとり電子申請サービス」の活用をご案内しています。
現在、「とっとり電子申請サービス」において、多くの行政手続きが、オンラインで可能となっていますが、鳥取県では、今後、さらに拡大させる予定です。
Q2:廃止対象とならない手続を教えてください?
A2:主に本県の権限が及ばない、国が法令等で定められているものとなります。
Q3:県が発出する表彰状からもハンコが無くなるのですか?
A3:表彰状については、原則、はんこ(印鑑)による押印から印影の印刷に切り替えさせて頂きたいと考えています。
ただし、受賞者の方から求めがある場合については、はんこ(印鑑)による押印にも柔軟に対応していきたいと考えています。
Q4:契約書などもハンコの押印が無くなるのですか?
A4:地方公共団体が契約書を作成する場合は、記名押印することが法律で定められています。こうした書類については、国の動きや、民法等の法令の取扱いの動向等を見ながら検討し、今後、判断していくこととなりますので、決定次第、お知らせします。