12月20日(日)に、むきばんだ女子考古部の第4回目の活動「木さじづくり」を行いました。木さじなどの木製品は土に埋まると腐って分解されてしまうことがほとんどのため、遺跡から出土することは多くありませんが、鳥取市の青谷上寺地遺跡からは破片資料も含めると約100点にものぼる大小様々な木さじが出土しています。材料にはイヌガヤ、ヒノキ等の針葉樹やヤマグワ、サカキ等の広葉樹が用いられ、精緻な加工で仕上げられています。今回の木さじづくりの材料にはヒノキを使用しました。
製作に入る前にまずは座学をします。多岐にわたる木製品の概要について学んだ後、実際に遺跡から出土した木さじの特徴について、青谷上寺地遺跡(鳥取市)と栗谷遺跡(鳥取市)出土の遺物から学び、知識と興味・関心を高めたうえで木さじ製作に入りました。
材料に大まかな外形線を書いた後、さじの柄の部分から削っていきます。使用するのは切り出し小刀。結構固いため、削るのも一苦労です。
細かい部分は彫刻刀に持ち替えて作業します。
柄の形が整えられたら、「身」の部分(汁などをすくう部分)を削ります。
ようやく形が整えられたら、紙やすりで磨いて完成です。作業は大変でしたが、すてきな木さじができあがりました!