新嘗祭とは、穀物を神に捧げて収穫を感謝し、来るべき年の豊穣を祈願する古くからの祭儀で、宮中恒例祭典の中でも最も重要なものとされています。
宮中では、天皇自ら祭儀を行い、栽培された新穀をお供えされるとともに、全国都道府県の農家で収穫された新米が、一升ずつ献穀米として奉納されます。
令和2年は、その献穀米を栽培する奉仕者として、江府町の森田照男さん、和江さん御夫妻が、鳥取県の代表として選ばれました。
森田さん御夫妻は、地元の江府町貝田の集落のみなさんや、JA、江府町役場の関係者の協力を得ながら無事大役を果たされました。
光栄な反面、たいへんな御苦労もあった、森田さん御夫妻のこの1年を振り返ります。
令和2年4月10日 新嘗祭供御献穀齋田播種式
![](/secure/1239322/1播種式 森田さん挨拶.jpg)
緊張の面持ちで挨拶する森田御夫妻
![](/secure/1239322/2播種式 一列.jpg)
種籾を播きます。
![](/secure/1239322/3播種式.jpg)
記念撮影
令和2年5月12日 新嘗祭供御献穀齋田田植式
![](/secure/1239322/4田植一列.jpg)
江府町貝田の齋田で田植
![](/secure/1239322/5田植 後.jpg)
一列に並んでの田植です。
令和2年9月10日 新嘗祭供御献穀齋田抜穂式
![](/secure/1239322/6抜穂式 夫妻_s.jpg)
齋田に向かう森田御夫妻
![](/secure/1239322/7縫穂式1_s.jpg)
稲を刈る出席者
![](/secure/1239322/8抜穂式全員.jpg)
記念撮影
![](/secure/1239322/9縫穂式5名_s.jpg)
抜穂式を終えて
森田さん御夫妻もほっと一息です。
「無事今日を迎えることができたのも、皆さまの協力あってのことです。」
「台風や、イノシシ、カメムシなど、いろいろな心配を乗り越えることができて、やっと安心しました。」
令和2年10月7日 選別作業
![](/secure/1239322/10選別_s.jpg)
収穫、脱穀した米を、色、形で選別していきます。
たいへん細かい作業です。
令和2年10月21日 献穀米引き渡し
![](/secure/1239322/11引渡 大山.jpg)
齋田で、県の職員に献穀米を引き渡す、晴れやかな笑顔の森田御夫妻
新型コロナウイルスの影響により、皇居への持参ができなくなり、県から皇居へ郵送されることになりました。
「皆さんの協力で栽培した米です。皇居に無事届けていただきますよう。」
鳥取県でコシヒカリが献穀米として使われるのは、これが最後です。
令和2年11月23日 宮中新嘗祭
令和3年2月18日 新嘗祭供御献穀齋田種子引渡式
![](/secure/1239322/12引継式 森田夫妻_s.jpg)
令和3年の奉仕者に、種籾を引き継ぎます。
「大役を果たすことができて、嬉しく思います。」
令和3年からは、星空米が献穀米として使われます。
![](/secure/1239322/13引継式 森田さん→清水さん.jpg)
森田さんから、八頭町の清水章雄さんへ。
森田さん「苦労も多いでしょうが、頑張ってください。」
清水さん「大役を担うことになり、緊張しています。いろいろ教えてください。」
![](/secure/1239322/14引継式記念写真.jpg)
記念撮影
八頭町 清水章雄さん(中央)、邦子さん(左から3番目)御夫妻へ、森田さん御夫妻は心からエールを送ります。
日野振興局 2021/03/12