防災・危機管理情報



 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2021年11月30日

二ホンアナグマ

 11月下旬になり、日に日に寒くなり、冬が近づいているのを感じます。

 さて、今回はパトロール中に見かける野生動物を紹介します。哺乳類では、キツネ、シカ、イノシシ、イタチ、ヌートリア、コウモリ、ウサギを見かけたことがありますが、最近よく見かけるのはアナグマです。

アナグマ

 この写真の動物は、イタチ科の二ホンアナグマです。タヌキよりも鼻が尖っているのが特徴的です。この二ホンアナグマは、倉吉市の山間部で、鼻を地面に擦りつけて餌を探して夢中になっていました。近くに寄ってカメラを向けても私の存在に気付かず餌を探していました。

アナグマ

 二ホンアナグマは、日本固有種で丘陵地から山地に生息し、長いトンネルを掘って生活しています。足が丈夫で穴掘りが得意な動物です。ミミズ・昆虫・カエル・カタツムリ・果実やドングリを食べる雑食性で、目が利かず匂いに敏感な動物です。

 今年は、水路に潜っている個体や、春に繁殖活動中の夫婦の個体、夏には子供の個体など色々な場所で見かけました。

主な参考文献
・増補改訂 フィールドベスト図鑑11 日本の哺乳類 小宮輝之/著 学研教育出版 2010年
・野生動物発見!ガイド 週末の里山歩きで楽しむアニマルウオッチング 福田史夫/著 築地書館 2007年

中部総合事務所環境建築局 2021/11/30



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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