今年度2回目の活動は、妻木山(むきやま)地区「弥生のムラ」に建てられた竪穴住居のメンテナンス作業です。現在、屋根の葺き替えが進められている第126号竪穴住居について、女子考古部は入り口部分の補修を担当しました。
茅(ススキ)を固定する押さえ木の縄を新しくして結び直すなど、初心者には難しい作業に積極的に挑戦する部員たち。まだ使える材料はそのまま残し、傷んだ茅を交換して補修終了です。「自分たちが直したと思うと感慨深い…」「わざわざ見に来てしまうと思う」といった感想が寄せられました。
むきばんだ女子考古部の令和3年度の活動は、これまでの部員はもちろん、女子考古部の活動に興味ある方や入部を検討している方が参加できるような取組(体験入部会)としました。
1回目の活動は、妻木晩田遺跡の今年度の発掘調査地である「仙谷(せんたに)1号墓」の調査現場見学です。四隅突出型墳丘墓(よすみとっしゅつがたふんきゅうぼ)の発掘現場を間近に見るという貴重な体験に参加部員たちは大興奮。発掘担当者から説明を聞きながら、疑問に思った点を次々に質問。墳丘墓をテーマに活発な意見交換が行われました。将来、自分たちが集めた石を貼って墳丘墓を再現できたら嬉しいという声も上がるなど、部員たちの遺跡や墳丘墓への愛着を再認識する回となりました。