冬季は寒さが厳しい江府町で、みかん栽培にチャレンジしている方がいます。
奥大山地美恵(ジビエ)の副会長でもある宇田川保さんは、給食にジビエを提供するなど、江府町の子どもたちの食育に取組むほか、1反ある自宅の畑でみかん栽培も行っています。
冬めく11月24日、江府小学校2年生10名が、樹齢8年から15年の木に実ったみかんの収穫を体験しました。
みかんの様子を見る宇田川さん
宇田川さん「農薬や化学肥料は全く使用せず、カキやサザエ、カニの甲羅などを細かくしたものや、籾殻、糠などを肥料として使っています。」
江府小の児童たちを出迎え。
集落の中を畑へ。
小高い場所にあるみかん畑へ向かう児童たち。
精一杯手を伸ばしてみかんを収穫。
たわわに実る低木から収穫する子ども。
思い思いのみかんを選ぶ。
宇田川さんと奥様
「江府町でみかんが育つことを知らない人が多いと思いますよ。」
「12月の給食では、江府小学校と江府中学校の全員にプレゼントします。」
みんなで記念撮影。
公民館に移動して、宇田川さんを講師に勉強の時間です。
まず収穫したばかりのみかんを味わいます。
宇田川さんの説明に耳を傾けながら。
江府町で育ったみかんに感慨深く。
児童「どうして江府町でみかんを作ろうと考えたのですか。」
宇田川さん「今日みなさんに採ってもらったみかんは温州みかんです。
江府町には、みなさんにジビエや果物など美味しいものがたくさんあることを知ってもらい、大人になってから、江府町のことを思い出して帰って来てほしいと思っています。」
お土産も配られ、地域の温かさを実感。
身近な地域の先生に感謝。
故郷江府町の良さを子どもたちに知ってもらう地道な努力で、少子高齢化問題の解決に取り組む宇田川さんと奥様。
子どもたちが期待に応えてくれるかも知れません。
日野振興局 2021/12/15