農大日記

2022年7月26日

【果樹コース】中型獣テンによるデラウェア被害…今年の結末は?

 果樹コースではブドウ、モモ、ナシが次々と収穫開始。楽しい季節となってきました♪

 そんな中、デラウェアの収穫は725日をもって終了。何事もなく、無事に収穫が終わって良かった…と言いたいところですが、毎年デラウェアの収穫時期、果樹コースでは悩みの種があります。

 その悩みの元凶がこちら↓

テン1 テン2

…これは「テン」という中型獣です。(わかりにくいですが、左の写真はテンがデラウェアを食べているところです。)

 ここ数年、デラウェアの収穫が始まる頃になると、タイミングを見計らったように現れ、たくさんのデラウェアを食い尽くしていきます。特に被害のひどかった令和2年は、電気柵など様々な対策を講じるも、約400房食べられ、本当にたいへんな状況でした。

 今年度の新たな対策は、ネットで房を包むというもの。いくつかの種類のネットを用意し、デラウェアの房を包み込んでいきました。

ネット1 ネット2

 被害状況を把握するため、センサーカメラも設置しました。(先に貼り付けているテンの写真は、このセンサーカメラで実際に撮影できた映像です。)

カメラ

 被害を完全に防ぐのは難しく、ネットを破る、留め口を広げる等の行動をテンが示し、今年もたくさんのデラウェアを食べられてしまいました。

被害1 被害2

 結局のところ、今年の被害総数は、107房でした。全体としては、今年もたくさん食べられてしまいました。しかし、「トリカルネット」という材質の硬いネットを使用した箇所は、テンの被害をほとんど受けていませんでした。

トリカルネット

 マジックテープで上側を留める、「防鳥獣ネット」も、ある程度被害を防ぐことができていました。

防鳥獣ネット

 一筋縄ではいきませんが、これらのネットは一定の効果があるように思われました。来年は、トリカルネットを使用する対策を中心に取り組み、被害ゼロを目指したいと思います☆

in 01【果樹】学生の活動記録

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