農大日記

2022年9月14日

【果樹コース】ナシの選果場を見学しました

 秋らしい涼しさの日もあれば、残暑、そして台風の襲来と、せわしない天気が続いています。さて、突然ですが、収穫したナシがどのように扱われているのか、皆さんご存じでしょうか。

 

 例えば、ナシの大産地千葉県では、個人の農家の方が収穫~販売まで行う体系が多いようですが、鳥取県では、収穫したナシを共同の選果場に持ち込む体系が多いです。果樹コースでも選果場に出荷することありますが、普段は荷受けまでで、中までしっかり見学したことがない学生が数名いましたので、二十世紀の収穫が終盤近くとなった9月13日に、近隣の2箇所の梨選果場を見学させていただきました。

 

 1箇所目は倉吉梨選果場です。選果レーンに流れるナシを次々と選果していく選果員の皆さん。手早く、でもしっかりとナシを確認しながら、ランク分けをしておられました。ここでは、作業員の足元に作業負担をや和らげるマットが敷いてあり、ある学生は、「学校で選果するときも、このマットが欲しい」と言ってました。

倉吉選果ライン

 2箇所目は東郷梨選果場です。鳥取県内で最も大規模な選果場で1日に6,000コンテナ分のナシを処理できます。県内では選果レーンが2レーンというところが多いですが、東郷梨選果場は5レーンあり、さすが県内一の産地です。

東郷梨コンテナ 東郷選果ライン

 内部品質(糖度、果肉障害等)、外部品質(色味、形等)は、センサーも活用しながら、しっかり確認されていました。

果実センサー

 箱詰めロボットも活躍中。東郷梨選果場では合計35台設置されています。近年、県内の複数の選果場で、人手不足が課題としてあがっています。このように機械化を進めていくことはとても重要なことですね。

箱詰めロボット

 選果場の中を初めて見る学生たちは、規模等に終始圧倒されている様子でした。百聞は一見に如かず。いろいろなことを見て、聞いて、経験して…たくさんのことを勉強していきたいと思います。

in 01【果樹】学生の活動記録

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