2022年10月 タイ王国及び東南アジア諸国の動向

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タイ王国及び東南アジア諸国の経済・産業動向、社会動向報告書

~タイの旅行会社によるFAMトリップ~

 こんにちは。鳥取県東南アジアビューローの辻です。

 当ビューローは県内企業の海外進出のサポート業務の他に、鳥取県へのタイ人観光客誘致のための観光プロモーション業務も行っております。主にはタイ国内で開催される旅行博への出展や、SNSによる観光情報の発信、旅行会社へのPR活動などを行っております。

 日本政府が10月11日から外交人観光客への入国措置を解除したことを受け、タイの旅行会社は日本向けのツアー商品の販売を一斉に再開しました。10月のタイからの訪日観光客は9月の7,600人から34,100人へと急増し、今後も増えていくものと思われます。(※JNTOによる推計)

 今回は9月下旬にタイの旅行会社3社を招いて行われたFAMトリップ(観光客誘致促進のための視察ツアー)についてレポートいたします。

旅行会社を招いてのFAMトリップ

 2020年初頭に新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大して以降、外国人観光客の訪日旅行ができない状態が続いていました。そんな中でも「タイ人が旅行で訪れたい国ランキング」で日本が1位1になるなど、高い人気を誇っています。民間の旅行会社による調査では、「タイ人に人気の都道府県ランキング」で25位2、「タイ人に人気の観光スポットランキング」では453ヶ所中、青山剛昌ふるさと館が32位2、鳥取砂丘が47位2、大山が71位2にランクインするなど、ここ数年、鳥取県の観光地としての人気・知名度が徐々に上がってきています。今後、より多くのタイ人観光客の方々に鳥取県を訪問していただくために、鳥取県内の観光地を訪れるツアーの造成に興味があり、コロナ前に訪日送客数が多かった旅行会社3社を鳥取県へ招聘して、9月27日~29日の日程でFAMトリップが行われました。(※1 Visa Inc.調べ、※2 アジア・インタラクション・サポート調べ)

 なお、今回のFAMトリップの実施については、タイ人向けの鳥取県の観光プロモーション業務を担当しているWAttention Thailandにご協力をいただきました。

招聘したタイの旅行会社

1.:TTN Tour (Thai Tiao Nok Extra Co.,Ltd)  Web:https://www.ttntour.com/

 創業からわずか3年で訪日団体旅行のタイ国内シェア1位(2019年の訪日総客数 約90,000人)へと急成長した旅行会社。資本提携してオープンさせた富士山リゾートホテル(山梨県)では、日本文化を楽しく体験できるよう「縁日」をテーマにしたアトラクションを実施するなど、訪日観光客の満足度向上を図る取り組みにも力を入れている。LCCを使った格安なツアーを得意としている。

 

2.GS25 TRAVEL SERVICE CO.,LTD. Web:https://gs25travel.com/

 アジア方面とヨーロッパ方面のツアーを販売するホールセラー(パッケージツアーの企画、卸売)の旅行会社。日本、韓国、ベトナム、バリ、マレーシア、トルコ、グルジア、スイス、フランス、イタリアなど様々国のツアーを販売。格安~ミドルハイまで幅広い商品を取り扱っていることが特徴。2019年の訪日送客数は約27,000人。過去に鳥取砂丘、鳥取砂丘砂の美術館、青山剛昌ふるさと館を巡るツアーを販売した実績あり。

 

3.BEST INTERNATIONAL TRAVEL & AGENCY CO., LTD. Web:https://www.bestinternational.com/

 世界各国のツアー販売を行うホールセール&ランドオペレーター(旅行会社の依頼を受け、旅行先のホテルやレストラン、ガイドやバス・鉄道などの手配・予約を専門に行う会社)。現在、顧客のニーズに応えるため、旅行ルートを拡大中。エリアごとにグループ分けをしており、「Best Indochina」 グループでは、ミャン       マー、ベトナム、ラオス、カンボジア、インドネシア (バリ)のツアーを販売。また、「Best International」グループでは、香港、台湾、日本、ヨルダン、トルコ、ドバイ、ロシア、エジプト、インド、スリランカ、ヨーロッパ、スカンジナビア、モロッコ、ジョージア、イングランドのツアーを販売。日本ツアーに関しては今年初めて販売を開始したため、新しいルートの開拓に意欲的。

FAMトリップの様子

 9月27日の朝にタイから関西国際空港に到着した一行は、昼過ぎにとっとり花回廊にて昼食、花回廊の視察を行った後、水木しげるロードを視察。夜は皆生温泉に宿泊しました。

 928日は青山剛昌ふるさと館、倉吉白壁土蔵群、鳥取二十世紀梨記念館を視察した後、県庁にて平井知事を表敬訪問しました。

 最終日の9月29日は浦富海岸で島めぐりの遊覧船を体験した後、鳥取砂丘、砂の美術館、石谷家住宅を視察してFAMトリップの全日程が終了となりました。

 参加者からは「水木しげるロードは歩いているだけで楽しいので、ツアーに向いている」「タイでもコナンは人気なので、青山剛昌ふるさと館は家族向けにとてもいいと思う」「鳥取砂丘の広大さが印象的だった」など、鳥取県のたくさんの魅力を知っていただけた感想をいただきました。

 今後の鳥取県を含むツアー造成については、各社とも意欲的な回答をいただけましたが、現在タイと関空を結ぶフライトが新型コロナの影響で減ったままの状態が続いているため、増便が見込まれる来年春ごろにツアーが組まれる模様です。

 今後、日本―タイ間のフライトが増便していくに連れて、訪日観光客のタイ人も増えていくものと予想されます。今後も多くのタイ人の方に鳥取県の魅力を知っていただけるように活動していきたいと思います。

県内企業の皆様への現地情報のご提供について

 タイ王国の最新の現地情報については、以下にお問合せください。

鳥取県東南アジアビューロー 担当:辻 三朗 (TSUJI SABURO)

TEL/FAX:+66-(0)2-260-1057+66-2-260-1057
E-mail:tottori@aapth.com

鳥取県商工労働部通商物流課 担当:田賀

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FAX:0857-26-8117
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 タイを中心に、ベトナム・インドネシア・インド・メキシコにて主に日系中堅・中小企業様の海外進出や進出後の会計税務法務を中心とした運営支援業務を行っております。

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